JPH10270725A - 細線および細線を備えた光電変換素子並びにそれらの製造方法 - Google Patents
細線および細線を備えた光電変換素子並びにそれらの製造方法Info
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- JPH10270725A JPH10270725A JP9076156A JP7615697A JPH10270725A JP H10270725 A JPH10270725 A JP H10270725A JP 9076156 A JP9076156 A JP 9076156A JP 7615697 A JP7615697 A JP 7615697A JP H10270725 A JPH10270725 A JP H10270725A
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Abstract
線を提供する。 【解決手段】 この細線10は、基板1の上にシリコン
細線部11が形成され、シリコン細線部11の先端に金
属部13を介して二酸化珪素細線部12が形成されてい
る。シリコン細線部11は光電変換機能を有し、二酸化
珪素細線部12は光の伝達機能を有する。シリコン基板
1の上に触媒となる金を蒸着したのち、加熱して溶融合
金滴を形成する。次いで、シランガスを供給し、溶融合
金滴の触媒作用により溶融合金滴の下にシリコン細線部
11を成長させる。続いて、酸素雰囲気中で加熱し、溶
融合金滴の触媒作用によりシリコン細線部11の先端部
を酸化する。
Description
として利用することができる細線、およびその細線を備
えた光電変換素子、並びにそれらの製造方法に関する。
おり、その製造工程などにおいて極めて微細な領域を精
度よく観察する技術が求められている。また、光メモリ
の高密度化も進んでおり、極めて微細な領域について読
み出したり書き込んだりする技術も求められている。
込みをしたりする光電変換素子としては、光ファイバを
光信号の入出力部として用いたものが提案されていた。
この光電変換素子では、光ファイバの先端部が直径10
0nm程度までエッチングされており、微細領域の情報
を得ることができるようにまたは微細領域に光を照射す
ることができるようになっている。光ファイバの他端部
は、光検出部や発光部などの適宜な処理部に接続されて
いる。また、光ファイバの側面は、適宜な金属により被
覆されており、先端部以外から光の入出力がないように
なっている。
は、処理部に光入出力部としての光ファイバを接続して
光電変換素子を構成していたので、光ファイバの先端部
を細くする一方で他端部は処理部と接続するために太く
しなければならず、製造が困難であるという問題があっ
た。また、光ファイバの先端部をエッチングにより細く
していたので、精度よく直径を100nmよりも細くす
ることは難しく、十分に微細化することができないとい
う問題もあった。
れるが、その1つの手段として、例えばシリコン(S
i)細線の利用が考えられる。このシリコン細線は、細
線径が小さくなるに従ってバンドギャップが大きくな
り、バルクにおいては間接遷移型バンドギャップである
のが、数十nmの太さの細線においては直接遷移型バン
ドギャップを有するように変化する。これにより、シリ
コン細線では、励起された電子−正孔の再結合発光効率
が著しく増加し、発光波長も短波長側にシフトして可視
光発光が可能になる。
S(Vapor−Liquid−Solid)法(E.
I. Givargizov, J.Vac.Sci.Techno.B11(2), p.449参
照)によりシリコン基板の上に成長させることができ
る。このVLS法とは、シリコン基板に金(Au)を蒸
着してシリコン基板の表面にシリコンと金との溶融合金
滴を形成したのち、シリコンの原料ガスを供給しつつ加
熱してシリコン細線を成長させる方法である。よって、
このシリコン細線を利用した新たな光電変換素子を得る
ことができれば、微細領域の観察などが可能となる。
ので、その第1の目的は、光電変換素子などに利用する
ことができる新たな構造を有する細線およびその製造方
法を提供することにある。
精度良く観察することができる光電変換素子およびその
製造方法を提供することにある。
さ方向における一方に形成されたシリコンよりなるシリ
コン細線部と、このシリコン細線部とは長さ方向におけ
る反対側である他方に形成された二酸化珪素よりなる二
酸化珪素細線部とを備えたものである。
気信号とを相互に変換するものであって、長さ方向にお
ける一方に光入出力部が形成されると共に、この光入出
力部とは長さ方向における反対側である他方に光電変換
部が形成された細線を備えたものである。
よりなるシリコン細線部と二酸化珪素よりなる二酸化珪
素細線部とを備えた細線を製造する方法であって、基板
の上にシリコン細線部を成長させる際の触媒を蒸着する
蒸着工程と、触媒を蒸着した基板をシリコン原料ガス含
有雰囲気中において加熱し、触媒の作用により基板の表
面に選択的にシリコン細線部を成長させる成長工程と、
成長させたシリコン細線部の先端側の一部を触媒の作用
により選択的に酸化し、二酸化珪素細線部を形成する酸
化工程とを含むものである。
光入出力部と光電変換部とが形成された細線を備えた光
電変換素子を製造する方法であって、基板の上に触媒を
蒸着したのち、光電変換部を構成する物質の原料ガス含
有雰囲気中において加熱し、触媒の作用により基板の表
面に選択的に細線の光電変換部を成長させる成長工程
と、成長させた細線の先端側の一部を触媒の作用により
選択的に酸化し、光入出力部を形成する酸化工程とを含
むものである。
細線部が形成され、他方に二酸化珪素細線部が形成され
ている。このシリコン細線部は光電変換機能を有してい
る。二酸化珪素細線部は光の伝達機能を有している。
部に入力されると、光入出力部の内部を通って光電変換
部へ光信号が誘導される。この光信号は光電変換部によ
り電気信号に変換され、電気信号として取り出される。
また、光電変換部に電圧が加えられると、この電気信号
は光電変換部により光信号に変換され、光入出力部によ
り誘導されて出力する。
を蒸着したのち、シリコン原料ガス含有雰囲気中におい
て加熱する。この時、触媒の作用により基板の表面に選
択的にシリコン細線部が成長する。次いで、このシリコ
ン細線部を酸化する。この時、触媒の作用によりシリコ
ン細線部の先端部が選択的に酸化し、二酸化珪素細線部
が形成される。これにより、シリコン細線部と二酸化珪
素部とを備えた細線が製造される。
上に触媒を蒸着したのち、光電変換部を構成する物質の
原料ガス含有雰囲気中において加熱する。この時、触媒
の作用により基板の表面に選択的に細線の光電変換部が
成長する。次いで、この細線を酸化する。この時、触媒
の作用により細線の先端部が選択的に酸化し、光入出力
部が形成される。これにより、光入出力部と光電変換部
とが形成された細線を備えた光電変換素子が製造され
る。
て図面を参照して詳細に説明する。
線10の構成を表すものである。この細線10は、長さ
方向における一方に単結晶シリコンよりなるシリコン細
線部11を、このシリコン細線部11とは長さ方向にお
ける反対側である他方にアモルファスの二酸化珪素より
なる二酸化珪素細線部12を備えている。シリコン細線
部11は光電変換機能を有しており、二酸化珪素細線部
12は光の伝達機能を有している。また、シリコン細線
部11と二酸化珪素細線部12と間には、金(Au)な
どの適宜の金属よりなる金属部13を備えている。この
細線10は、単結晶シリコンよりなる基板1の上にシリ
コン細線部11を基板1側としてほぼ垂直に形成されて
いる。この細線10の太さは、50nm以下であり、好
ましくは30nm以下、更に好ましくは10nm以下で
ある。
ば、次のようにして製造することができる。
製造工程を表すものである。まず、例えば比抵抗が0.
4〜4Ωcmの(111)単結晶シリコンからなる基板
1を図示しない反応炉内に挿入し、例えば5×10-8T
orrの真空において1000℃で加熱し表面の清浄化
を行う。
炉内を減圧して基板1を適宜に加熱しつつ(例えば70
0℃)、基板1の表面にシリコン細線部11を成長させ
る際の触媒となる金属(例えば金(Au)や銀(Ag)
やインジウム(In))を蒸着する(蒸着工程)。これ
により、基板1の上に触媒層2が形成される。この際、
基板1の加熱は、例えば基板1の長軸に沿って直流電流
を流して行う。また、金属の蒸着は、例えばタングステ
ン(W)フィラメントを用いて行う。
ない反応炉内で適宜に加熱しつつ(例えば700℃)、
そのまま適宜の時間(例えば30分間)保持する(加熱
工程)。これにより、基板1の上の触媒層2は、基板1
の表面のシリコンを一部溶解し、凝集して、図2(b)
に示したように、溶融合金滴2aを形成する。なお、蒸
着工程においても溶融合金滴2aは形成されるが、この
加熱工程により、それらが互いに凝集して、一定の大き
さとなる。
図示しない反応炉内で適宜に加熱しながら(例えば70
0℃)、シリコンの原料ガスとして例えばシラン(Si
H4)ガスを導入する(成長工程)。導入するシランガ
スの量は、例えば反応炉内におけるシランガスの分圧が
0.5Torr未満となるように調節する。なお、好ま
しくは、0.15Torr以下となるように調節する。
これにより、シランガスは、溶融合金滴2aを触媒とし
て式1に示した分解反応により分解しシリコンを生ず
る。
金滴2aの中に拡散し、溶融合金滴2aと基板1との界
面にエピタキシャル結合する。これにより、図2(c)
に示したように、溶融合金滴2aの下において選択的に
溶融合金滴2aの大きさに応じた太さのシリコン細線部
11が成長する。
示しない反応炉内に酸素(O2 )ガスを導入し、例えば
500Torrの酸素ガス雰囲気中において800℃で
加熱する(酸化工程)。これにより、シリコン細線部1
1の先端部では溶融合金滴2aを触媒として選択的に酸
化がおこり、図2(d)に示したように、酸化の進行に
伴って溶融合金滴2aが基板1側に向かって移動する。
よって、シリコン細線部11の先端側の一部が酸化さ
れ、二酸化珪素細線部12が形成される。
11の側面においても若干ではあるが酸化がおこる。よ
って、図2(d)に示したように、シリコン細線部11
の側面全体を露出した状態でこの酸化工程を行うと、シ
リコン細線部11の側面に薄い酸化膜3が形成される。
なお、図示しないが、シリコン細線部11の側面に酸化
防止膜を形成して酸化工程を行えば、酸化は防止され
る。
一部を酸化したのち冷却すると、溶融合金滴2aは溶解
していたシリコンを析出して固化し、シリコン細線部1
1と二酸化珪素細線部12の間に金属部13が形成され
る。これにより、図1に示した細線10となる。
よれば、シリコン細線部11の先端に二酸化珪素細線部
12を備えているので、二酸化珪素細線部12により光
を誘導すると共に、シリコン細線部11により光信号と
電気信号とを相互に変換することができる。よって、微
細領域に対応した光電変換素子などとして利用すること
ができる。
方法によれば、基板1の上にシリコン細線部11をVL
S法により成長させたのち、溶融合金滴2aを触媒とし
てシリコン細線部11の先端部を酸化するようにしたの
で、本実施の形態に係る細線10を容易に製造すことが
できる。よって、本実施の形態に係る細線10を実現す
ることができる。
の実施の形態に係る光電変換素子20の構成を表すもの
である。この光電変換素子20は、第1の実施の形態に
おいて説明した細線10を利用したものである。よっ
て、ここでは第1の実施の形態と同一の構成要素につい
ては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
リコン細線部11と二酸化珪素細線部12と金属部13
とを備えた細線10を有している。この細線10の形成
位置および太さは、適宜に制御されている。なお、ここ
では、細線10のうちシリコン細線部11は光電変換部
として機能し、二酸化珪素細線部12は光入出力部とし
て機能し、金属部13は電極部として機能する。
る補助膜21が形成されている。この補助膜21には開
口21aが設けられており、細線10はこの開口21a
を介して基板1の上に形成されている。すなわち、細線
10は補助膜21により形成位置および太さが制御され
るようになっている。ちなみに、この補助膜21は、金
属部13と基板1との間の絶縁性を確保する絶縁層とし
ての役割も有している。細線10のうち金属部13の位
置は補助膜21の表面の位置とほぼ一致しており、シリ
コン細線部11は補助膜21の開口21a内に位置し、
二酸化珪素細線部12は補助膜21から突出している。
ルミニウム(Al)などの適宜な金属よりなる被覆膜2
2が形成されており、側面から光が入出力することを防
止して先端部から入出力する光を誘導するようになって
いる。金属部には、金やアルミニウムなどの適宜な金属
よりなる配線23が接続されている。また、基板1に
は、図示しないが、シリコン細線部11に接続する配線
が形成されている。この配線23などを介して、シリコ
ン細線部11に電圧を加えたり、シリコン細線部11で
発生した電流を検出することができるようになってい
る。
は、例えば、次のようにして製造することができる。
第1の製造方法における各製造工程を表すものである。
まず、図4(a)に示したように、例えば比抵抗が0.
4〜4Ωcmの(111)単結晶シリコンからなる基板
1を図示しない反応炉内に挿入して酸化し、基板1の表
面に例えば1μm程度の厚さの酸化膜を補助膜21とし
て形成する。
膜21の上にフォトレジスト膜31を塗布形成したの
ち、これを選択的に露光し、細線10の形成位置に対応
して適当な大きさ(例えば直径が約1μm)の開口31
aを形成する。
トレジスト膜31をマスクとしてフッ酸(HF)を含む
エッチング液を用い補助膜21をエッチングする。これ
により、補助膜21に細線10の形成位置に対応して適
当な大きさ(例えば直径が約1μm)の開口21aが形
成される(以上、補助膜形成工程)。
例えばアセトンによってフォトレジスト膜31を除去す
る。そののち、基板1を例えば70℃に加熱した硝酸
(HNO3 )中に浸漬し、更にフッ酸を含むエッチング
液によりエッチングして、補助膜21の開口21aから
露出されている基板1の表面を洗浄する。
板1を図示しない反応炉内に挿入し、図5(b)に示し
たように、第1の実施の形態と同様にして基板1の表面
に細線10の成長において触媒となる金属(例えば金)
を蒸着する(蒸着工程)。これにより、補助膜21の上
および補助膜21の開口21aから露出された基板1の
上に、例えば厚さ3nmの触媒層2が形成される。
ない反応炉内で適宜に加熱しつつ(例えば700℃)、
基板1を若干傾斜させて適宜の時間(例えば30分間)
保持する(加熱工程)。これにより、補助膜21の開口
21aから露出された基板1の上の触媒層2は、図5
(c)に示したように、基板1の表面のシリコンを一部
溶解し、凝集して、溶融合金滴2aを形成する。なお、
ここでは基板1を傾斜させているので、液体である溶融
合金滴2aは引力により開口21aにおける最も低い位
置、すなわち開口21aの端部近傍に形成される。
21を構成している二酸化珪素が安定であるので、触媒
層2による溶融合金滴は形成されない。すなわち、溶融
合金滴2aの大きさは、補助膜21の開口21aの大き
さによって制御される。なお、この加熱工程は、溶融合
金滴2aが開口21aにおいて1つになるまで十分に行
う。
施の形態と同様にして例えばシランガスを導入し、図6
(a)に示したように、溶融合金滴2aの下において選
択的に溶融合金的2aの大きさに応じた太さのシリコン
細線部11を成長させる。なお、この時、補助膜21の
上の触媒層2においても、金の触媒作用によってシラン
ガスが分解する。但し、金とシリコンの溶融合金は二酸
化珪素よりなる補助膜21の表面に対して良好なぬれ性
を有しているので、凝集しにくく、シリコンのエピタキ
シャル成長は起こらない。
1の厚さよりも長く(例えば1μmよりも長く)成長さ
せたのち、第1の実施の形態と同様にして酸素ガス雰囲
気中で加熱し、図6(b)に示したように、シリコン細
線部11の先端側の一部を酸化して二酸化珪素細線部1
2を形成する(酸化工程)。この際、二酸化珪素細線部
12とシリコン細線部11との長さの比は、酸化工程の
時間によって制御する。ここでは、図6(b)に示した
ように、溶融合金滴2aが補助膜21の表面とほぼ同位
置にくるまで酸化を行う。なお、この溶融合金滴2a
は、冷却すると溶解していたシリコンを析出して固化
し、金属部13となる。よって、以下の説明では、金属
部13として説明する。
成したのち、図6(c)に示したように、基板1の斜め
上方(ここでは開口21aに対して細線10が接近して
いる側の上方)から金やアルミニウムなどの適宜の金属
を蒸着し、蒸着層32を形成する。この蒸着層32は、
被覆層22や配線23になるものである。蒸着の際の角
度は、基板1の表面に金属が達しないような角度にす
る。このように金属を斜め上方から蒸着するのは、二酸
化珪素細線部12の側面に大量の金属を蒸着させること
ができ、二酸化珪素細線部12の側面を確実に被覆する
と共に、確実に金属部13と電気的に接続させることが
できるからである。
層32をわずかにエッチバックなどすることにより、二
酸化珪素細線部12の先端部を露出させる。エッチング
液としては、例えば、蒸着層32が金により構成される
場合は王水(HNO3 :HCl=1:3)を用い、蒸着
層32がアルミニウムにより構成される場合は塩酸(H
Cl)を用いる。
金属層32を蒸着させたのとは反対側の上方から金やア
ルミニウムなどの適宜の金属を蒸着させ、金属層32と
共に被覆膜22を形成する(以上、被覆工程)。そのの
ち、蒸着層32を必要に応じてエッチングし、配線23
を形成する。これにより、図3に示した光電変換素子2
0となる。
0は、次のようにしても製造することができる。
の第2の製造方法における各製造工程を表すものであ
る。この製造方法では、第1の製造方法と同様にして、
補助膜21を形成し(補助膜形成工程;図4,図5
(a)参照)、次いで触媒を蒸着し(蒸着工程;図5
(b)参照)、続いて溶融合金滴2aを形成する(加熱
工程;図5(c)参照)。そののち、第1の製造方法と
同様にして、シリコン細線部11を成長させ(成長工
程;図6(a)参照)、酸化する(酸化工程;図6
(b)参照)。
板1の斜め上方の複数の方向から金やアルミニウムなど
の適宜の金属を蒸着し、二酸化珪素細線部12全体を覆
うように蒸着層32を形成する。蒸着の際の角度は、基
板1の表面に金属が達しないような角度にする。次い
で、図8(b)に示したように、蒸着層32および補助
膜21の上にフォトレジスト膜33を塗布形成する。
ネッセント光を利用してフォトレジスト膜33を露光す
る。すなわち、例えば屈折率の異なる2つのシリカガラ
ス層34a,34bが接合された薄板34を基板1の上
に接触させ、この薄板34に対して基板1の反対側から
斜めに光を照射し、2つのシリカガラス層34a,34
bの接合面において全反射させる。これにより、シリカ
ガラス層34bを通ってフォトレジスト膜33にエバネ
ッセント光が伝わり、エバネッセント光場内に位置する
部分(すなわち二酸化珪素細線部12の先端部を覆って
いる部分)が露光される。
9(b)に示したように、現像して露光した部分を除去
する。現像ののち、図10(a)に示したように、この
フォトレジスト膜33をマスクとして蒸着層32を選択
的にエッチングし、二酸化珪素細線部12の先端部を露
出させる。これにより、被覆膜22が形成される。その
のち、図10(b)に示したように、例えばアセトンを
用いてフォトレジスト膜33を除去する。フォトレジス
ト膜33を除去したのち、蒸着層32を必要に応じてエ
ッチングし、配線23を形成する。これにより、図3に
示した光電変換素子20となる。
0は、次のように用いられる。
Mの表面観察に用いる例を表すものである。ここでは、
被観察物Mの表面をエバネッセント光を利用して観察す
る場合を説明する。
図示しない基板1側の配線との間に電流計34を接続
し、二酸化珪素細線部12の先端を被観察物Mに接近さ
せる。被観察物Mには光電変換素子20の反対側から光
を照射する。これにより、二酸化珪素細線部12には、
被観察物Mの光電変換素子20側にわずかに伝わったエ
バネッセント光が先端から入射される。二酸化珪素細線
部12に入射された光は内部を伝わって金属部13に到
達し、その一部は金属部13を透過してシリコン細線部
11に伝わる。シリコン細線部11では、光が伝わると
その光量に応じたキャリアが発生する。これにより、光
信号は電気信号に変換され、この電気信号は電流計34
により検出される。
部である二酸化珪素細線部12が十分に細いので、微弱
な光であるエバネッセント光であっても精度良く検出す
ることができる。よって、被観察物Mの表面を精度良く
観察することができる。
て被観察物Mの表面を観察する場合について説明した
が、被観察物Mの表面に対して光を照射しその反射光を
観察する場合についても同様に用いることができる。こ
の場合も、この光電変換素子20によれば光入出力部で
ある二酸化珪素細線部12が十分に細いので、微細領域
の観察が可能であり、精度良い観察をすることができ
る。
光メモリに対する読み出し書き込みにも同様にして用い
ることができる。この場合も、この光電変換素子20に
よれば光入出力部である二酸化珪素細線部12が十分に
細いので、微細領域の読み出し書き込みをすることがで
きる。なお、書き込みの場合には、配線23と図示しな
い基板1側の配線との間に電源が挿入され、読み出しの
場合とは逆に動作する。すなわち、シリコン細線部11
に電圧が印加されると、キャリアの結合により光が発生
し、金属部13を透過して二酸化珪素細線部12の内部
を伝わって先端から出射される。
子20によれば、光電変換部としてのシリコン細線部1
1と光入出力部としての二酸化珪素細線部12を備えた
細線10を有しているので、光入出力部の太さを細くす
ることができ、微細領域に関する精度を向上させること
ができる。すなわち、微細領域の観察を精度良く行うこ
とができると共に、光メモリに対する読み出し書き込み
も微細化することができる。
助膜21により細線10の太さが制御されているので、
細線10の太さを十分細くすることができ、微細領域に
関する精度を更に向上させることができる。
板1に成長させたシリコン細線部11の先端に金属部1
3を介して二酸化珪素細線部12が形成されているの
で、光入出力部と光電変換部とを一体化することができ
ると共に、基板1とも一体化することができる。よっ
て、装置全体の大きさが小さくなり、より実用的な素子
として応用することができる。
造方法によれば、基板1の上にシリコン細線部11をV
LS法により成長させたのち、溶融合金滴2aを触媒と
してシリコン細線部11の先端部を酸化するようにした
ので、本実施の形態に係る光電変換素子20を容易に製
造すことができる。よって、本発明に係る光電変換素子
20を実現することができる。
よれば、補助膜21の開口21aを介して基板1の上に
触媒を蒸着するようにしたので、開口21aの大きさに
応じて細線10の太さを制御することができる。よっ
て、細線10の太さを精度良く細くすることができ、光
電変換素子20の精度を向上させることができる。
3の実施の形態に係る光電変換素子40の構成を表すも
のである。この光電変換素子40は、絶縁層41を更に
備えたことを除き、第2の実施の形態の光電変換素子2
0と同一の構成・作用を有している。よって、ここでは
第1の実施の形態および2の実施の形態と同一の構成要
素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
リコン細線部11との間(すなわち補助膜21の開口2
1aの内側)に、その間を充填する絶縁層41を備えて
いる。この絶縁層41は、ポリメタクリル酸メチル(P
MMA)やフォトレジストなどの絶縁性を有する適宜な
樹脂などにより構成されている。また、この光電変換素
子40では、配線23が被覆膜22としての役割も有し
ている。
は、次のようにして製造することができる。
における各製造工程を表すものである。この製造方法で
は、まず、第2の実施の形態と同様にして補助膜21を
形成する(補助膜形成工程;図4,図5(a)参照)。
次いで、開口21aにより露出された基板1の表面を異
方性エッチングし、エッチングが深くなるにつれ開口2
1aの中心部が最も低くなるようにする。これにより、
図13(a)に示したように、開口21aの底面(すな
わち開口21aにより露出された基板1の表面)が凹状
となる。
触媒を蒸着し(蒸着工程;図5(b)参照)、溶融合金
滴2aを形成する(加熱工程;図5(c)参照)。但
し、加熱工程では基板1を傾けることなく水平にする。
これにより、本実施の形態では開口21aの底面が凹状
となっているので、開口21aの中心部に溶融合金滴2
1が凝集する。そののち、第2の実施の形態と同様にし
て、シリコン細線部11を成長させ(成長工程;図6
(a)参照)、酸化する(酸化工程;図6(b)参
照)。
に、全面に例えばPMMAを塗布し、加熱などにより硬
化させて絶縁層41を形成する(絶縁工程)。絶縁層4
1を形成したのち、全面に金やアルミニウムなどの適宜
の金属を蒸着し、エッチバックなどにより二酸化珪素細
線部12の先端部を露出させて被覆膜22および配線2
3を形成する。これにより、図12に示した光電変換素
子40となる。
子40によれば、補助膜21とシリコン細線部11との
間に絶縁層41を備えているので、金属部13と基板1
の間の絶縁性を高めることができ、信頼性を向上させる
ことができる。
造方法によれば、細線10を形成したのち、適宜な樹脂
を用いて絶縁層41を形成しているので、本実施の形態
に係る光電変換素子40を容易に製造することができ
る。よって、本発明に係る光電変換素子40を実現する
ことができる。
4の実施の形態に係る光電変換素子50の全体構成を表
すものであり、図15はこの光電変換素子50の断面構
造を表すものである。この光電変換素子50は、第2の
実施の形態または第3の実施の形態に係る光電変換素子
20,30を基板1の上に複数備えている。よって、こ
こでは第2の実施の形態および第3の実施の形態と同一
の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
数の細線10がマトリクス状に形成されている。基板1
の表面には、各細線10の列に対応して複数の配線51
が形成されている。この各配線51は、適宜の不純物が
注入されたn型またはp型のシリコンによりそれぞれ構
成されている。また、配線23は、各細線10の行に対
応して複数形成されている。これにより、この光電変換
素子50では、各細線10が個別に接続されている。な
お、ここでは各細線10をマトリクス状に形成した場合
について説明したが、線状に形成するようにしてもよ
い。
子50によれば、複数の細線10が基板1の上にマトリ
クス状に形成されているので、広範囲の微細領域におけ
る情報を迅速に得ることができる。
したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるもので
はなく、種々変形可能である。例えば、上記第2の実施
の形態においては、酸化工程ののち被覆工程を行うよう
にしたが、成長工程ののち酸化工程の前に被覆工程を行
うようにしてもよい。また、上記第3の実施の形態にお
いては、酸化工程ののち絶縁工程を行うようにしたが、
成長工程ののち酸化工程の前に絶縁工程を行うようにし
てもよい。
補助膜21を二酸化珪素によって形成するように説明し
たが、例えば、窒化珪素(SiN4 )や適宜の樹脂など
蒸着工程において蒸着する金属と溶融合金滴を形成しな
いものであれば他の物質によって形成するようにしても
よい。
は、細線成長工程でシリコンの原料ガスとしてシランガ
スを用いるように説明したが、シランガスに代えてジシ
ラン(Si2 H6 )ガスやトリシラン(Si3 H8 )ガ
スやこれらの混合ガス、あるいは塩化珪素(SiC
l4 )ガスなどを用いるようにしてもよい。
態においては、光電変換部をシリコン細線部11により
構成する場合について説明したが、本発明は、光電変換
部を光電変換機能を有する細線により構成する場合につ
いて広く適用することができる。また、光入出力部を二
酸化珪素細線部12により構成する場合について説明し
たが、本発明は、光入出力部を光の伝達機能を有する細
線により構成する場合について広く適用することができ
る。
よれば、一方に形成されたシリコン細線部と他方に形成
された二酸化珪素細線部とを備えているので、二酸化珪
素細線部により光を誘導すると共に、シリコン細線部に
より光信号と電気信号とを相互に変換することができ
る。よって、微細領域に対応した光電変換素子などとし
て利用することができるという効果を奏する。
ば、一方に光電変換部が形成され他方に光入出力部が形
成された細線を備えているので、光入出力部の太さを細
くすることができ、微細領域に関する精度を向上させる
ことができる。すなわち、微細領域の観察を精度良く行
うことができると共に、光メモリに対する読み出し書き
込みも微細化することができるという効果を奏する。
光電変換素子の製造方法によれば、触媒の作用により基
板の上にシリコン細線部または光電変換部を成長させた
のち、シリコン細線部または光電変換部の先端側の一部
を触媒の作用により酸化するようにしたので、本発明に
係る細線および光電変換素子を容易に製造すことができ
る。よって、本発明に係る細線および光電変換素子を実
現することができるという効果を奏する。
表す断面図である。
程を表す断面図である。
の構成を表す断面図である。
おける各製造工程を表す断面図である。
おける各製造工程を表す断面図である。
ための断面図である。
子の構成を表す断面図である。
ける各製造工程を表す断面図である。
子の構成を表す斜視図である。
面図である。
線、11…シリコン細線部(光電変換部)、12…二酸
化珪素細線部(光入出力部)、13…金属部(電極
部)、20,40,50…光電変換素子、21…補助
膜、21a…開口、22…被覆膜、23,51…配線、
31,33…フォトレジスト膜、31a…開口、32…
蒸着層、34…電流計、41…絶縁層、M…被観察物
Claims (19)
- 【請求項1】 長さ方向における一方に形成されたシリ
コンよりなるシリコン細線部と、 このシリコン細線部とは長さ方向における反対側である
他方に形成された二酸化珪素よりなる二酸化珪素細線部
とを備えたことを特徴とする細線。 - 【請求項2】 前記シリコン細線部と前記二酸化珪素細
線部との間に、金属よりなる金属部を備えたことを特徴
とする請求項1記載の細線。 - 【請求項3】 太さが50nm以下であることを特徴と
する請求項1記載の細線。 - 【請求項4】 光信号と電気信号とを相互に変換する光
電変換素子であって、 長さ方向における一方に光入出力部が形成されかつこの
光入出力部とは長さ方向における反対側である他方に光
電変換部が形成された細線を備えたことを特徴とする光
電変換素子。 - 【請求項5】 前記細線は、光入出力部が二酸化珪素に
より構成されると共に、光電変換部がシリコンにより構
成されたことを特徴とする請求項4記載の光電変換素
子。 - 【請求項6】 前記細線は太さが制御されていることを
特徴とする請求項4記載の細線構造。 - 【請求項7】 前記細線は、光入出力部と光電変換部と
の間に電極部を備えたことを特徴とする請求項4記載の
光電変換素子。 - 【請求項8】 前記細線の電極部は金属により構成され
たことを特徴とする請求項7記載の光電変換素子。 - 【請求項9】 前記細線は、光入出力部の側面のうちの
少なくとも一部が被覆膜により覆われたことを特徴とす
る請求項4記載の光電変換素子。 - 【請求項10】 前記細線の被覆膜は金属により構成さ
れたことを特徴とする請求項9記載の光電変換素子。 - 【請求項11】 前記細線は、光電変換部の側面のうち
の少なくとも一部が絶縁層により覆われたことを特徴と
する請求項4記載の光電変換素子。 - 【請求項12】 前記細線を複数備えると共に、前記各
細線は光電変換部を基板側として基板の上にそれぞれ形
成されたことを特徴とする請求項4記載の光電変換素
子。 - 【請求項13】 前記各細線は基板に対する形成位置が
それぞれ制御されていることを特徴とする請求項12記
載の細線構造。 - 【請求項14】 前記各細線は周期的にそれぞれ位置し
ていることを特徴とする請求項12記載の細線を有する
素子。 - 【請求項15】 シリコンよりなるシリコン細線部と二
酸化珪素よりなる二酸化珪素細線部とを備えた細線を製
造する方法であって、 基板の上にシリコン細線部を成長させる際の触媒を蒸着
する蒸着工程と、 触媒を蒸着した基板をシリコン原料ガス含有雰囲気中に
おいて加熱し、触媒の作用により基板の表面に選択的に
シリコン細線部を成長させる成長工程と、 成長させたシリコン細線部の先端側の一部を触媒の作用
により選択的に酸化し、二酸化珪素細線部を形成する酸
化工程とを含むことを特徴とする細線の製造方法。 - 【請求項16】 光入出力部と光電変換部とが形成され
た細線を備えた光電変換素子を製造する方法であって、 基板の上に触媒を蒸着したのち、光電変換部を構成する
物質の原料ガス含有雰囲気中において加熱し、触媒の作
用により基板の表面に選択的に細線の光電変換部を成長
させる成長工程と、 成長させた細線の先端側の一部を触媒の作用により選択
的に酸化し、光入出力部を形成する酸化工程とを含むこ
とを特徴とする光電変換素子の製造方法。 - 【請求項17】 更に、前記成長工程に先立ち、基板の
上に細線の形成位置に対応して孔を開けた補助膜を形成
する補助膜形成工程を含むことを特徴とする請求項16
記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項18】 更に、前記成長工程ののち、光入出力
部の側面の少なくとも一部を覆う被覆膜を形成する被覆
工程を含むことを特徴とする請求項16記載の光電変換
素子の製造方法。 - 【請求項19】 更に、前記成長工程ののち、光電変換
の側面の少なくとも一部を覆う絶縁膜を形成する絶縁工
程を含むことを特徴とする請求項16記載の光電変換素
子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07615697A JP3724611B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 細線および細線を備えた光電変換素子並びにそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07615697A JP3724611B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 細線および細線を備えた光電変換素子並びにそれらの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10270725A true JPH10270725A (ja) | 1998-10-09 |
| JP3724611B2 JP3724611B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=13597193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07615697A Expired - Fee Related JP3724611B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 細線および細線を備えた光電変換素子並びにそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3724611B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006198729A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 成長制御方法およびデバイス |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP07615697A patent/JP3724611B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006198729A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 成長制御方法およびデバイス |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3724611B2 (ja) | 2005-12-07 |
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