JPH10271962A - 花揚げ天ぷらの製造方法とその製造装置 - Google Patents

花揚げ天ぷらの製造方法とその製造装置

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JPH10271962A
JPH10271962A JP9080506A JP8050697A JPH10271962A JP H10271962 A JPH10271962 A JP H10271962A JP 9080506 A JP9080506 A JP 9080506A JP 8050697 A JP8050697 A JP 8050697A JP H10271962 A JPH10271962 A JP H10271962A
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JP
Japan
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tempura
frying
oil
ingredients
layer
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Withdrawn
Application number
JP9080506A
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English (en)
Inventor
Kazumi Yamashita
和己 山下
Tomomi Komatsu
智美 小松
Masatoshi Fukunaga
正俊 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Maruha Nichiro Corp
Original Assignee
Nichiro Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nichiro Gyogyo Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Nichiro Corp, Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Nichiro Gyogyo Kaisha Ltd filed Critical Nichiro Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】花揚げ天ぷらを工業的に製造する方法及び装置
の提供。 【構成】第一工程:油ちょう用型枠5を加熱した揚げ油
2中の上層部に沈めておく。第二工程:上記枠内に天ぷ
ら用衣液を注入して揚げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化
しながら不規則な花咲状に熱変性固化させて、下側衣層
を形成する。第三工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内で熱変性固化された下側衣層が完全に固まらない
うちに、天ぷら用衣液を付着した具材を、下側衣層の上
に載せる。第四工程:上記具材のほほ上側半周が花咲状
の衣で被覆するのに充分な量の天ぷら用衣液を掛けるよ
うに注入滴下して、具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付
着形成する。第五工程:上記具材を油ちょう用型枠から
分離させ、必要に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油
ちょうした後、取り出す。以上、第一工程から第五工程
を順次行って具材を油ちょうする花揚げ天ぷらの製造方
法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天ぷら職人が、昔から
ノウハウして行われて来た技で、天ぷらの衣が花の咲い
た様な不規則な凹凸形状に熱変性固化し、見た目にも見
事に膨化した花揚げ天ぷらを、機械的、工業的に製造す
る方法と、そのための花揚げ天ぷら製造装置を提供せん
とするものである。
【0002】
【従来の技術】魚介類や野菜等の具材に小麦粉を主体と
した粉に水を混合してなる衣を付けて油で揚げた食品で
ある天ぷらは、新鮮な天ぷら種を高温に加熱した油中
で、カラット揚げた直後に食するのが、美味しい食べ方
である。当該天ぷらは、その中種具材の味や風味を衣の
中に封じ込めた美味しさと、それを包む衣の風味と衣の
クリスピー感の美味しさを味わう料理であるといえる。
つまり、天ぷらの美味しさの半分はその衣にある。その
衣は、揚げ方によって外観も風味も食感も大きく変わる
ので、熟練した調理人の技術によるところが大きい調理
食品であるとされてきた。
【0003】熟練した調理人のノウハウによって揚げる
美味しい天ぷらの衣の中には、見事に花が咲いたように
凹凸のある膨化した形状の「花揚げ天ぷら」と称される
ものがある。このように美味しくて外観も好ましく人々
に好評の花揚げ天ぷらは、長年の経験を有する職人のみ
が製造できるもので、機械化して工業的に多量生産する
のは困難であるとされていた。
【0004】従来、このような人気のある花揚げ天ぷら
を、機械的或は工業的に生産するための研究が多方面で
進められてきた。例えば、生鮮或は凍結材料に小麦粉と
水との混合物を付着せしめ、更にこれに揚げ玉を付着さ
せ、凍結することを特徴とする天ぷら類の冷凍食品の製
造技術が開示されていた(特開昭48−28648
号)。また、天ぷら種の表面に予めバッタリングしたも
のを、フライヤの揚油中に浸漬した直後で、表面のバッ
タがいまだ固化しないうちに、前記フライヤの揚油の一
部を抽出して揚げ油の表面に吹き付け、この未固化バッ
タを撹拌し、花咲状態にすることを特徴とする花咲天ぷ
らの連続製造法(特許第2548608号公報)も開示
されている。しかし、これらの製法では、いまだ満足で
きるものにはなっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は、前も
って出来ている揚げ玉を具材の表面に付着する方式であ
るため、トッピング状となっており具材を被覆している
衣とは違和感があり、また、後者は揚げ油を吹き付ける
表面だけは、ある程度花咲状の衣が形成されるが、吹き
付ける揚げ油の衝当しない具材の裏面には花咲状の衣が
形成されず、不均一な衣の付着状態となる。このため、
これらの製法では、いまだ満足できる花揚げ天ぷらには
なっていない。
【0006】本発明者は、「花揚げ天ぷら」を工業的に
大量生産すべく鋭意研究開発を進めるなかで、具現化す
るためには、次のような技術的課題を克服する必要のあ
ることが解った。 具材が揚げ油の中で浮遊してしまうので、揚げ油中で
はその姿勢や位置の制御が困難である。 具材の全周囲(360度)に均等に花咲状の衣を付着
固化させるのが困難である。特に、揚げ玉や具材が浮く
ので、具材の下側(油中側)に花咲状の衣を付着固化さ
せるのが困難である。 加熱揚げ油中に天ぷら用衣液を注入若しくは滴下する
と急激に発泡膨化して、揚げ玉となって揚げ油の表面全
体に散在するように広がってしまい、具材の周囲に集ま
り被覆するように付着させることが極めて困難である。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解消
し、自動的に且つ確実に、且つ均一に形良い花咲状の衣
が形成される花揚げ天ぷらを機械的、工業的に製造でき
る方法と、そのための製造装置を開発することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、以下の第一工程から第五工程を順次行って具
材を油ちょうすることを特徴とする花揚げ天ぷらの製造
方法である。
【0009】第一工程:揚げ油の入った油槽と油ちょう
用型枠を用意し、当該油ちょう用型枠を加熱した揚げ油
中の上層部に沈めておく。
【0010】第二工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内に、具材のほぼ下側半周が花咲状の衣で被覆する
に充分な量の天ぷら用衣液を注入若しくは滴下して、揚
げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化しながら不規則な花咲
状に熱変性固化させて、下側衣層を形成する。
【0011】第三工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内で熱変性固化された下側衣層が完全に固まらない
うちに、天ぷら用衣液を付着した具材を、下側衣層の上
に載せる。
【0012】第四工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内に形成された下側衣層とその上に載せられた具材
の上に、具材のほほ上側半周が花咲状の衣で被覆するの
に充分な量の天ぷら用衣液を掛けるように注入若しくは
滴下して、揚げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化しながら
不規則な花咲状に熱変性固化させて上側衣層を形成す
る。
【0013】第五工程:周囲に天ぷら衣を花咲状に付着
形成された具材を、油ちょう用型枠から分離させ、必要
に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油ちょうした後、
取り出す。
【0014】当該第1発明は、花揚げ天ぷらの製造方法
の基本発明である。本願発明の基本的着想は、第1に、
油ちょう用型枠を用いその枠内で揚げ玉を造るようにし
たことである。当該油ちょう用型枠は、油面に浮遊する
揚げ玉の拡散を防ぎ、揚げ玉を不規則に集めて連結させ
ることによりファジーに花咲状の衣層を整形するように
した点にある。第2は、先ず、油ちょう用型枠内に花咲
状の下側衣層を熱変性固化により形成し、これが完全に
固まらないうちに具材をのせ、更に具材の上側に花咲状
の上側衣層を熱変性固化させることにより、具材の全周
に花咲状の衣を付着形成した点にある。
【0015】特許を受けようとする第2発明は、以下の
第一工程から第五工程を順次行って具材を油ちょうする
ことを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方法である。
【0016】第一工程:揚げ油の入った油槽と油ちょう
用型枠を用意し、当該油ちょう用型枠を160〜185
℃に加熱した揚げ油中の上層部に、天ぷらができた時、
その天ぷらが揚げ油中にほぼ沈む程度の深さ位置に沈め
ておく。
【0017】第二工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内に、具材のほぼ下側半周が花咲状の衣で被覆する
に充分な量の天ぷら用衣液を注入若しくは滴下して、3
〜10秒間おき、揚げ油中で天ぷら用衣液が発泡しなが
ら不規則な花咲状に熱変性固化させて、下側衣層を形成
する。
【0018】第三工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内で熱変性固化された下側衣層が完全に固まらない
うちに、3〜7秒間かけて天ぷら用衣液を付着した具材
を、下側衣層の上に載せる。
【0019】第四工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用
型枠内に形成された下側衣層とその上に載せられた具材
の上に、具材のほほ上側半周が花咲状の衣で被覆するの
に充分な量の天ぷら用衣液を掛けるように注入若しくは
滴下して、7〜14秒間おき、揚げ油中で天ぷら用衣液
が発泡しながら不規則な花咲状に熱変性固化させて上側
衣層を形成する。
【0020】第五工程:周囲に天ぷら衣を花咲状に付着
形成された具材を、油ちょう用型枠から分離させ、必要
に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油ちょうした後、
取り出す。
【0021】第2発明は、基本発明である第1発明をよ
り具体的に、数値限定した実施態様の発明である。
【0022】特許を受けようとする第3発明は、油槽内
で、その油槽内に揚げ油を入れた際、その上層部となる
油中に沈みながら油ちょう用型枠を装着し且つ移動し得
るように構成された移送手段を配設し、油槽の上方で油
ちょう用型枠の移送通路に沿った位置に、天ぷら用衣液
供給装置より下側衣層用の衣液供給ノズルと上側衣層用
の衣液供給ノズルを延出し、油ちょう用型枠の移送通路
上で下側衣層を形成しようとする位置と上側衣層を形成
しようとする位置に、それぞれ対応するように配設する
とともに、当該両衣液供給ノズルの間の具材を供給する
位置に具材供給手段を配設し、更に前記移送通路の先方
位置には、仕上げ油ちょう領域と、油槽内から油槽外に
かけて油ちょう済天ぷら取り出し手段を配設し、加熱し
た揚げ油中で移送手段を駆動させ、油ちょう用型枠を移
送通路上の下側衣層を形成しようとする位置に移動させ
た時、下側衣層用の衣液供給ノズルから必要量の天ぷら
用衣液を注入若しくは滴下して、揚げ油中で花咲状に熱
変性固化させて下側衣層を形成し、その後油ちょう用型
枠が具材を供給する位置に移動された時、具材供給手段
を駆動させて天ぷら用衣液を付着した具材を形成された
下側衣層の上に載せ、その後油ちょう用型枠が上側衣層
を形成しようとする位置に移動された時、油ちょう用型
枠内で形成された下側衣層とその上に載せられた具材の
上に上側衣層用の衣液供給ノズルから天ぷら用衣液を注
入若しくは滴下し、揚げ油中で花咲状に熱変性固化させ
て上側衣層を形成し、更に移送通路の先方位置に移送さ
れた位置で天ぷら衣を花咲状に付着形成された具材を油
ちょう用型枠から分離させた後、仕上げ油ちょう領域で
必要に応じて仕上げ油ちょうしたうえ、油ちょう済天ぷ
ら取り出し手段を作動して油ちょう済天ぷらを取り出す
ように構成したことを特徴とする花揚げ天ぷら製造装置
である。
【0023】第3発明は、連続式の花揚げ天ぷら製造装
置の発明である。本発明の基本構成は、油槽内に設けた
油ちょう用型枠を装着した移送手段と、油槽の上方に設
けた天ぷら用衣液供給装置より延出した下側衣層用の衣
液供給ノズル及び上側衣層用の衣液供給ノズルと、具材
供給手段と、油槽内から油槽外にかけて設けた油ちょう
済天ぷら取り出し手段とからなる。
【0024】前記移送手段は、例えば、油ちょう用型枠
を装着したコンベアであっても、案内レールとこれを走
行し得るように構成された油ちょう用型枠であっても、
油ちょう用型枠を装着した回転台であっても良い。ま
た、油ちょう用型枠は、具材の周囲に理想的に花咲状の
衣が付着した状態の外形より一回り大きい形状の容器状
若しくは枠状にして、油面に浮遊する揚げ玉の拡散を防
ぎ、揚げ玉を不規則に集めて連結させることによりファ
ジーに花咲状の衣層を整形し得るようにしたものであ
る。また、具材供給手段は、具材に天ぷら用衣液を付着
したうえ、油ちょう用型枠が具材を供給する位置に移動
された時、当該天ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層
の上に載せるように作動するものであれば、例えばロボ
ット式装置であってもその他の装置であっても良い。更
に、油ちょう済天ぷら取り出し手段は、コンベア式装置
であっても網状の掬い具で掬い取る方式の装置であって
も良い。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は、第3発明に係る花揚げ天ぷら製造装置の
実施例とこの装置を用いた花揚げ天ぷらの製造方法を示
す説明図であり、図2は本願第1発明、第2発明を示す
説明図であり、図3は、海老天ぷら用に形成された油ち
ょう用型枠の一実施例である。
【0026】図中1は、油槽で、その油槽1内には揚げ
油2が入っている。揚げ油2の上層部の油中には、沈み
ながら油ちょう用型枠を装着し且つ移動し得るように構
成された移送手段3が配設してある。図示実施例の当該
移送手段3は、無端のベルトコンベア4の表面に金属製
の油ちょう用型枠5,5,5…が所定の間隔で着脱自在
に装着されており、駆動機構6により回動することによ
って、油ちょう用型枠5,5,5…を所定の移送通路に
沿って移動出来るように構成されている。当該移送手段
3は、天ぷらが揚がった時、その天ぷらが揚げ油2中に
ほぼ沈む程度の深さ位置に沈めて配設する。
【0027】また、実施例として図示された油ちょう用
型枠5,5,5…は、海老天ぷら用のもので、これは図
3に示すように前方が広くなった三角形状の底部7より
その周囲から側面8a,8b,8cが立ち上がってい
て、上面は開放されている。
【0028】油槽1の上方には、天ぷら用衣液供給装置
9と、それより延出された下側衣層用の衣液供給ノズル
10と上側衣層用の衣液供給ノズル11とが油ちょう用
型枠5,5,5…の移送通路に沿った位置の上方に装着
されており、前記下側衣層用の衣液供給ノズル10は、
油ちょう用型枠5,5,5…の移送通路上で下側衣層を
形成しようとする位置に対応して配設されており、前記
上側衣層用の衣液供給ノズル11は、油ちょう用型枠
5,5,5…の移送通路上で上側衣層を形成しようとす
る位置に対応して配設されている。
【0029】油槽1の上方の両衣液供給ノズル10,1
1の間には、具材Aを供給する位置に具材供給手段12
が配設されている。図示実施例の具材供給手段12は、
ロボット式の具材供給装置で、その作業アーム12aで
具材Aである海老の尾の部分を掴み、天ぷら用衣液を付
着したうえ、形成された下側衣層の上に載せる作業をす
る。図中13は、前記移送通路の先方位置に設けられた
仕上げ油ちょう領域であり、14は、油槽1内から油槽
1外にかけて設けた油ちょう済天ぷら取り出し手段であ
る。図示実施例の油ちょう済天ぷら取り出し手段は、ベ
ルトコンベア式の装置を用意する。
【0030】また、具材として生の剥き海老を数十尾を
用意するとともに、衣用の粉として薄力粉と、市販の天
ぷら粉と、水と、植物性食用油少々とを用意する。そし
て、水に少量の薄力粉と食用油を入れて撹拌装置で撹拌
したうえ、薄力粉と天ぷら粉の混合物と卵黄を入れて、
よく混練して天ぷら用衣液を調整しておく。
【0031】このような装置と具材と天ぷら用衣液とを
用意したうえ、次のようにして、海老の花揚げ天ぷらを
製造する。先ず、図示しない加熱装置で揚げ油を180
℃に加熱したうえ、駆動機構6を作動させて移送手段3
を駆動させ油ちょう用型枠5,5,5…を移送通路に沿
って移動させる。
【0032】そして、油ちょう用型枠5,5,5…を移
送通路上の下側衣層を形成しようとする位置に移動させ
た時、下側衣層用の衣液供給ノズル10から具材のほぼ
下側半周が花咲状の衣で被覆するに充分な量の天ぷら用
衣液を注入して、3〜10秒間おき、揚げ油中で天ぷら
用衣液が発泡しながら不規則な花咲状に熱変性固化させ
て、下側衣層を形成する。
【0033】その後、油ちょう用型枠5,5,5…が具
材Aを供給する位置に移動し、油ちょう用型枠5,5,
5…内で熱変性固化された下側衣層が完全に固まらない
うちに、3〜7秒間かけて天ぷら用衣液を付着した具材
として生の剥き海老を、下側衣層の上に載せる。
【0034】その後、油ちょう用型枠5,5,5…が上
側衣層を形成しようとする位置に移動し、油ちょう用型
枠5,5,5…内で形成された下側衣層とその上に載せ
られた具材Aの上に、具材Aのほぼ上側半周が花咲状の
衣で被覆するのに充分な量の天ぷら用衣液を掛けるよう
に注入若しくは滴下して、7〜14秒間おき、揚げ油中
で天ぷら用衣液が発泡しながら不規則な花咲状に熱変性
固化させて上側衣層を形成することによって海老の全周
に花咲状の天ぷら衣を付着形成する。
【0035】更に移送通路の先方位置に移送された位置
で天ぷら衣を花咲状に付着形成された海老天ぷらを油ち
ょう用型枠5,5,5…から分離させたうえ、仕上げ油
ちょう領域13で必要に応じて油中に浮遊させながら数
秒間仕上げ油ちょうした後、油ちょう済天ぷら取り出し
手段14を作動して油ちょう済の海老天ぷらを取り出
す。
【0036】こうして出来た海老天ぷらは、不規則な多
くの凹凸が花が咲いた様に形成して熱変性固化し、その
形状、味覚ともに調理人がノウハウ駆使して製造した花
揚げ天ぷらと同じようなものが出来た。尚、天ぷら用衣
液を工夫することによって、加熱された揚げ油に入れた
ときの発泡や膨化の仕方を調整すると、簡単に好ましい
膨れ方をした形の良好な花咲状態の衣を形成することが
できる。
【0037】
【効果】本願の第1発明、第2発明は、加熱した揚げ油
中に沈めた油ちょう用型枠を用いその枠内に天ぷら用衣
液を注入して揚げ玉を造るようにしたので、油面に浮遊
する揚げ玉の拡散を防ぎ、揚げ玉を不規則に集めて連結
させることによりファジーに花咲状の衣層を整形するこ
とができるので、出来上がった花揚げ天ぷらの形状と大
きさがほぼ同じように揃うので、見た目に良好となり商
品価値が高まるものとなる。また、本願発明は、当該加
熱した揚げ油中への天ぷら用衣液の注入を2回に分け、
先ず、油ちょう用型枠内に花咲状の下側衣層を熱変性固
化により形成し、これが完全に固まらないうちに具材を
のせ、更に具材の上側に花咲状の上側衣層を熱変性固化
させるようにしたので、具材の全周に均一な花咲状の衣
を確実に付着形成することが出来る。しかも、このよう
な製造方法は、機械化が可能であるので、従来調理人の
名人芸といわれている花揚げ天ぷらを機械化によって自
動的に製造できる。
【0038】また、第3発明は、油槽内に油ちょう用型
枠を装着した移送手段を配設し、油中に沈みながら油ち
ょう用型枠を移動し得るようにしたこと、油槽の上方に
は、天ぷら用衣液供給装置より延出した下側衣層用の衣
液供給ノズルと上側衣層用の衣液供給ノズルを下側衣層
を形成しようとする位置と上側衣層を形成しようとする
位置に、それぞれ対応するように配設するとともに、当
該両衣液供給ノズルの間の具材を供給する位置に具材供
給手段を配設し、更に前記移送通路の先方位置には、仕
上げ油ちょう領域と、油槽内から油槽外にかけて油ちょ
う済天ぷら取り出し手段を配設する。
【0039】従って、この装置を次のように作動させる
ことによって、連続して自動的に花揚げ天ぷらを製造す
ることができる。先ず、加熱した揚げ油中の移送手段を
駆動させ、油ちょう用型枠を移送通路上の下側衣層を形
成しようとする位置に移動させた時、タイミングを合わ
せて下側衣層用の衣液供給ノズルから必要量の天ぷら用
衣液を注入若しくは滴下して下側衣層を形成する。
【0040】続いて、油ちょう用型枠が具材を供給する
位置に移動された時、タイミングを合わせて具材供給手
段により天ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層の上に
載せる。
【0041】更に、油ちょう用型枠が上側衣層を形成し
ようとする位置に移動されたタイミングを見て、油ちょ
う用型枠内の下側衣層とその上に載せられた具材の上に
上側衣層用の衣液供給ノズルから天ぷら用衣液を注入若
しくは滴下して、上側衣層を形成することによって具材
の全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成させる。
【0042】更にまた、移送通路の先方位置の仕上げ油
ちょう領域で花咲状天ぷら衣の付着形成された具材を油
ちょう用型枠から分離し、仕上げ油ちょうした後、油ち
ょう済天ぷら取り出し手段を作動して油ちょう済天ぷら
を取り出すことができる。
【0043】上記のように本願装置を作動させると、ま
ず、油ちょう用型枠内で下側衣層を形成し、その上に具
材を載せ、更にその上に上側衣層を形成するという三段
階に分けて具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成さ
せ、その上で油ちょう用型枠から分離し、仕上げ油ちょ
うした後、油ちょう済天ぷらを取り出すことができるの
で、具材の全周に均一な花咲状の衣を確実に付着形成さ
れた揚げ天ぷらを連続して自動的に製造することができ
る。
【0044】しかも、具材の種類または形状に合わせて
好適な油ちょう用型枠を選定し装着することと、衣液供
給ノズルからの天ぷら用衣液の注入量を調整すること、
移動手段の移動のタイミングを調整して、下側衣層と上
側衣層の成形状態を調整すること、および仕上げ油ちょ
う時間を調整して取り出すこと、等の調整によって多様
な花揚げ天ぷらを容易に製造出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第3発明に係る花揚げ天ぷら製造装置の実施
例とこの装置を用いた花揚げ天ぷらの製造方法を示す説
明図である。
【図2】 本願第1発明、第2発明を示す説明図であ
る。
【図3】 海老天ぷら用に形成された油ちょう用型枠の
一実施例である。
【主な符合の説明】
1…油槽 2…揚げ油 3…移送手段 4…ベルトコンベア 5…油ちょう用型枠 6…駆動機構 7…底部 8a,8b,8c…側面 9…天ぷら用衣液供給装置 10…下側衣層用の衣液供給ノズル 11…上側衣層用の衣液供給ノズル 12…具材供給手段 12a…具材供給手段 13…仕上げ油ちょう領域 14…油ちょう済天ぷら取り出し手段 A…具材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 正俊 東京都府中市浅間町3―2 ニチロ府中ア パート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一工程:揚げ油の入った油槽と油ちょう
    用型枠を用意し、当該油ちょう用型枠を加熱した揚げ油
    中の上層部に沈めておく。 第二工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内に、具
    材のほぼ下側半周が花咲状の衣で被覆するに充分な量の
    天ぷら用衣液を注入若しくは滴下して、揚げ油中で天ぷ
    ら用衣液が発泡膨化しながら不規則な花咲状に熱変性固
    化させて、下側衣層を形成する。 第三工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内で熱変
    性固化された下側衣層が完全に固まらないうちに、天ぷ
    ら用衣液を付着した具材を、下側衣層の上に載せる。 第四工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内に形成
    された下側衣層とその上に載せられた具材の上に、具材
    のほほ上側半周が花咲状の衣で被覆するのに充分な量の
    天ぷら用衣液を掛けるように注入若しくは滴下して、揚
    げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化しながら不規則な花咲
    状に熱変性固化させて上側衣層を形成することによって
    具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成する。 第五工程:周囲に花咲状の天ぷら衣を付着形成された具
    材を、油ちょう用型枠から分離させ、必要に応じて油中
    に浮遊させながら仕上げ油ちょうした後、取り出す。以
    上、第一工程から第五工程を順次行って具材を油ちょう
    することを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方法。
  2. 【請求項2】第一工程:揚げ油の入った油槽と油ちょう
    用型枠を用意し、当該油ちょう用型枠を160〜185
    ℃に加熱した揚げ油中の上層部に、天ぷらができた時、
    その天ぷらが揚げ油中にほぼ沈む程度の深さ位置に沈め
    ておく。 第二工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内に、具
    材のほぼ下側半周が花咲状の衣で被覆するに充分な量の
    天ぷら用衣液を注入若しくは滴下して、3〜10秒間お
    き、揚げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化しながら不規則
    な花咲状に熱変性固化させて、下側衣層を形成する。 第三工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内で熱変
    性固化された下側衣層が完全に固まらないうちに、3〜
    7秒間かけて天ぷら用衣液を付着した具材を、下側衣層
    の上に載せる。 第四工程:加熱した揚げ油中の油ちょう用型枠内に形成
    された下側衣層とその上に載せられた具材の上に、具材
    のほほ上側半周が花咲状の衣で被覆するのに充分な量の
    天ぷら用衣液を掛けるように注入若しくは滴下して、7
    〜14秒間おき、揚げ油中で天ぷら用衣液が発泡膨化し
    ながら不規則な花咲状に熱変性固化させて上側衣層を形
    成することによって具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付
    着形成する。 第五工程:周囲に花咲状の天ぷら衣を付着形成された具
    材を、油ちょう用型枠から分離させ、必要に応じて油中
    に浮遊させながら仕上げ油ちょうした後、取り出す。以
    上、第一工程から第五工程を順次行って具材を油ちょう
    することを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方法。
  3. 【請求項3】 油槽内で、その油槽内に揚げ油を入れた
    際、その上層部となる油中に沈みながら油ちょう用型枠
    を装着し且つ移動し得るように構成された移送手段を配
    設し、油槽の上方で油ちょう用型枠の移送通路に沿った
    位置に、天ぷら用衣液供給装置より下側衣層用の衣液供
    給ノズルと上側衣層用の衣液供給ノズルを延出し、油ち
    ょう用型枠の移送通路上で下側衣層を形成しようとする
    位置と上側衣層を形成しようとする位置に、それぞれ対
    応するように配設するとともに、当該両衣液供給ノズル
    の間の具材を供給する位置に具材供給手段を配設し、更
    に前記移送通路の先方位置には、仕上げ油ちょう領域
    と、油槽内から油槽外にかけて油ちょう済天ぷら取り出
    し手段を配設し、加熱した揚げ油中で移送手段を駆動さ
    せ、油ちょう用型枠を移送通路上の下側衣層を形成しよ
    うとする位置に移動させた時、下側衣層用の衣液供給ノ
    ズルから必要量の天ぷら用衣液を注入若しくは滴下し
    て、揚げ油中で花咲状に熱変性固化させて下側衣層を形
    成し、その後油ちょう用型枠が具材を供給する位置に移
    動された時、具材供給手段を駆動させて天ぷら用衣液を
    付着した具材を形成された下側衣層の上に載せ、その後
    油ちょう用型枠が上側衣層を形成しようとする位置に移
    動された時、油ちょう用型枠内で形成された下側衣層と
    その上に載せられた具材の上に上側衣層用の衣液供給ノ
    ズルから天ぷら用衣液を注入若しくは滴下し、揚げ油中
    で花咲状に熱変性固化させて上側衣層を形成することに
    よって具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成し、更
    に移送通路の先方位置の仕上げ油ちょう領域で花咲状天
    ぷら衣の付着形成された具材を油ちょう用型枠から分離
    し、仕上げ油ちょう領域で仕上げ油ちょうした後、油ち
    ょう済天ぷら取り出し手段を作動して油ちょう済天ぷら
    を取り出し得るように構成したことを特徴とする花揚げ
    天ぷら製造装置。
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