JPH10273327A - 四酸化ルテニウムの製造方法 - Google Patents
四酸化ルテニウムの製造方法Info
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- JPH10273327A JPH10273327A JP7558397A JP7558397A JPH10273327A JP H10273327 A JPH10273327 A JP H10273327A JP 7558397 A JP7558397 A JP 7558397A JP 7558397 A JP7558397 A JP 7558397A JP H10273327 A JPH10273327 A JP H10273327A
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- Japan
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- ruthenium
- oxidizing
- ozone
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- tetroxide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 副生物の発生・除去の問題もなく、高純度な
四酸化ルテニウムを容易に製造することができる工業的
な方法を提供すること。 【解決手段】 ルテニウム化合物をオゾンによって酸化
させることによって、四酸化ルテニウムを製造する。
四酸化ルテニウムを容易に製造することができる工業的
な方法を提供すること。 【解決手段】 ルテニウム化合物をオゾンによって酸化
させることによって、四酸化ルテニウムを製造する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、四酸化ルテニウム
の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、ルテニ
ウム化合物をオゾンで酸化して四酸化ルテニウムを製造
する方法に関する。本発明により得られる四酸化ルテニ
ウムは、有機化合物の多目的な酸化剤として利用され
る。
の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、ルテニ
ウム化合物をオゾンで酸化して四酸化ルテニウムを製造
する方法に関する。本発明により得られる四酸化ルテニ
ウムは、有機化合物の多目的な酸化剤として利用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、四酸化ルテニウムを製造する方法
は種々知られている。例えば、ルテニウム酸カリウムを
塩素で酸化する方法(J.L.How et al.,J.Am.Chem.Soc.,
23,775(1901).)、硫酸ルテニウムを過マンガン酸カリウ
ムで酸化する方法(E.C.Robertet al.,J.Am.Chem.Soc.,
74,5012(1952).)、二酸化ルテニウムもしくは三塩化ル
テニウムを過ヨウ素酸ナトリウムで酸化する方法(J.Ca
puto et al.,Tetrahedron Letter,4729(1967).)、三塩
化ルテニウムを臭素酸ナトリウムで酸化する方法(L.M.
Berkowitz et al.,J.Am.Chem.Soc.,80,6682(1958),三塩
化ルテニウムを次亜塩素酸ナトリウムで酸化する方法
(S.Wolfe et al.,J.Chem.Soc.D,1420(1970).)、三塩
化ルテニウムもしくは二酸化ルテニウムを過酢酸などの
過酸で酸化する方法(USP 3997578)、三塩化ルテニウム
を過硫酸塩で酸化する方法(M.Schroder et al.,J.Che
m.Soc.Chem.Comun.,58(1978).)、三塩化ルテニウムを
硫酸第二セリウムで酸化する方法(S.Gidding et al.,
J.Org.Chem.,53,1103(1988).)、三塩化ルテニウムをフ
ェリシアン化カリウムで酸化する方法(L.P.Singh et a
l.,J.Indian Chem.Soc.,58,1204(1981).)などの製造方
法が知られている。
は種々知られている。例えば、ルテニウム酸カリウムを
塩素で酸化する方法(J.L.How et al.,J.Am.Chem.Soc.,
23,775(1901).)、硫酸ルテニウムを過マンガン酸カリウ
ムで酸化する方法(E.C.Robertet al.,J.Am.Chem.Soc.,
74,5012(1952).)、二酸化ルテニウムもしくは三塩化ル
テニウムを過ヨウ素酸ナトリウムで酸化する方法(J.Ca
puto et al.,Tetrahedron Letter,4729(1967).)、三塩
化ルテニウムを臭素酸ナトリウムで酸化する方法(L.M.
Berkowitz et al.,J.Am.Chem.Soc.,80,6682(1958),三塩
化ルテニウムを次亜塩素酸ナトリウムで酸化する方法
(S.Wolfe et al.,J.Chem.Soc.D,1420(1970).)、三塩
化ルテニウムもしくは二酸化ルテニウムを過酢酸などの
過酸で酸化する方法(USP 3997578)、三塩化ルテニウム
を過硫酸塩で酸化する方法(M.Schroder et al.,J.Che
m.Soc.Chem.Comun.,58(1978).)、三塩化ルテニウムを
硫酸第二セリウムで酸化する方法(S.Gidding et al.,
J.Org.Chem.,53,1103(1988).)、三塩化ルテニウムをフ
ェリシアン化カリウムで酸化する方法(L.P.Singh et a
l.,J.Indian Chem.Soc.,58,1204(1981).)などの製造方
法が知られている。
【0003】しかし、ルテニウム酸カリウムを塩素で酸
化する方法では、塩化カリウムを、硫酸ルテニウムを過
マンガン酸カリウムで酸化する方法では、酸化マンガン
を必ず等量以上副生する。酸化ルテニウムもしくは三塩
化ルテニウムを、過ヨウ素酸ナトリウム、臭素酸ナトリ
ウムまたは次亜塩素酸ナトリウムで酸化する方法では、
ヨウ素酸ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム
などの塩が必ず等量以上副生する。また、過酢酸などの
過酸で酸化する方法でも必ず等量以上の酸が副生する。
さらに、過硫酸塩、硫酸第二セリウム、フェリシアン化
カリウムで酸化する方法でも硫酸塩、硫酸第一セリウ
ム、フェロシアン化カリウムの塩が必ず等量以上副生す
る。従って、従来の方法では、反応後の副生物の発生・
除去という問題点があり工業的な製法として適当でなか
った。
化する方法では、塩化カリウムを、硫酸ルテニウムを過
マンガン酸カリウムで酸化する方法では、酸化マンガン
を必ず等量以上副生する。酸化ルテニウムもしくは三塩
化ルテニウムを、過ヨウ素酸ナトリウム、臭素酸ナトリ
ウムまたは次亜塩素酸ナトリウムで酸化する方法では、
ヨウ素酸ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム
などの塩が必ず等量以上副生する。また、過酢酸などの
過酸で酸化する方法でも必ず等量以上の酸が副生する。
さらに、過硫酸塩、硫酸第二セリウム、フェリシアン化
カリウムで酸化する方法でも硫酸塩、硫酸第一セリウ
ム、フェロシアン化カリウムの塩が必ず等量以上副生す
る。従って、従来の方法では、反応後の副生物の発生・
除去という問題点があり工業的な製法として適当でなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点を解決するためになされたもので酸化剤と
して有用な四酸化ルテニウムを副生物の発生・除去の問
題もなく容易に製造することができる工業的な方法を提
供することにある。
技術の問題点を解決するためになされたもので酸化剤と
して有用な四酸化ルテニウムを副生物の発生・除去の問
題もなく容易に製造することができる工業的な方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、副生物の
発生・除去の問題がない四酸化ルテニウムを製造する方
法を検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は水溶媒、酸化剤である四酸化ルテニウム、
オゾン及び酸素に安定な溶媒または水と酸化剤に安定な
混合溶媒中でルテニウム化合物の酸化剤として、オゾン
を用いることを特徴とした四酸化ルテニウムの製造方法
である。
発生・除去の問題がない四酸化ルテニウムを製造する方
法を検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は水溶媒、酸化剤である四酸化ルテニウム、
オゾン及び酸素に安定な溶媒または水と酸化剤に安定な
混合溶媒中でルテニウム化合物の酸化剤として、オゾン
を用いることを特徴とした四酸化ルテニウムの製造方法
である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において使用するルテニウ
ム化合物としては、ルテニウム金属、各種ルテニウム化
合物が用いられる。具体的には、二酸化ルテニウムなど
のルテニウム酸化物;水酸化ルテニウム;硫酸ルテニウ
ム;塩化ルテニウム、臭化ルテニウムなどのハロゲン化
ルテニウム;ルテニウムドデカカルボニウムなどのルテ
ニウム錯体が挙げられる。さらに、ルテニウム金属を各
種担体に担持させたルテニウム金属担持物を使用するこ
ともできる。具体的には、ルテニウム金属/アルミナ、
ルテニウム金属/炭素、ルテニウム金属/シリカアルミ
ナ、ルテニウム金属/チタニアなどが挙げげられる。
ム化合物としては、ルテニウム金属、各種ルテニウム化
合物が用いられる。具体的には、二酸化ルテニウムなど
のルテニウム酸化物;水酸化ルテニウム;硫酸ルテニウ
ム;塩化ルテニウム、臭化ルテニウムなどのハロゲン化
ルテニウム;ルテニウムドデカカルボニウムなどのルテ
ニウム錯体が挙げられる。さらに、ルテニウム金属を各
種担体に担持させたルテニウム金属担持物を使用するこ
ともできる。具体的には、ルテニウム金属/アルミナ、
ルテニウム金属/炭素、ルテニウム金属/シリカアルミ
ナ、ルテニウム金属/チタニアなどが挙げげられる。
【0007】本発明において使用するルテニウム化合物
の酸化剤であるオゾンは、清浄な乾燥空気や酸素中で無
声放電を行う方法(オゾン発生器:オゾナイザー)、紫
外線を空気、酸素に照射する方法、低温で希硫酸を電解
する方法、フッ素と水との反応やリン酸を酸化する化学
的な方法などで得ることができる。これらの方法の中で
オゾン発生器による方法は、大量のオゾンを容易に得る
ことができ、最近では、クリーンな飲料水の殺菌剤、排
水処理剤として大規模に使用されるようになり工業的な
方法としても最も好ましい。
の酸化剤であるオゾンは、清浄な乾燥空気や酸素中で無
声放電を行う方法(オゾン発生器:オゾナイザー)、紫
外線を空気、酸素に照射する方法、低温で希硫酸を電解
する方法、フッ素と水との反応やリン酸を酸化する化学
的な方法などで得ることができる。これらの方法の中で
オゾン発生器による方法は、大量のオゾンを容易に得る
ことができ、最近では、クリーンな飲料水の殺菌剤、排
水処理剤として大規模に使用されるようになり工業的な
方法としても最も好ましい。
【0008】本発明において使用する反応溶媒は、通
常、水溶媒や酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及
び酸素に安定な溶媒もしくは水と酸化剤に安定な混合溶
媒が使用される。酸化剤に安定な溶媒として具体的に
は、酢酸などの有機酸;四塩化炭素、クロロホルム、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素;ペンタン、ヘ
キサンなどのメタン系飽和炭化水素;シクロヘキサンな
どのシクロパラフィン系炭化水素などが挙げられる。こ
れらの溶媒のうち有機酸、ハロゲン化炭化水素、パラフ
ィン系溶媒が特に好ましい。また、水と不均一な混合溶
媒になる場合は、撹拌を充分に行うことによって反応速
度を促進させることができる。
常、水溶媒や酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及
び酸素に安定な溶媒もしくは水と酸化剤に安定な混合溶
媒が使用される。酸化剤に安定な溶媒として具体的に
は、酢酸などの有機酸;四塩化炭素、クロロホルム、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素;ペンタン、ヘ
キサンなどのメタン系飽和炭化水素;シクロヘキサンな
どのシクロパラフィン系炭化水素などが挙げられる。こ
れらの溶媒のうち有機酸、ハロゲン化炭化水素、パラフ
ィン系溶媒が特に好ましい。また、水と不均一な混合溶
媒になる場合は、撹拌を充分に行うことによって反応速
度を促進させることができる。
【0009】本発明で得られる四酸化ルテニウムは、紫
外−可視分光分析法により高純度な四酸化ルテニウムで
あることが分かる。この四酸化ルテニウムは、水溶液、
酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及び酸素に安定
な溶液または水と酸化剤に安定な混合溶液として得られ
る。これらの溶液は、用いる四酸化ルテニウム酸化反応
に応じて最もふさわしい溶液を反応溶媒として選ぶこと
ができる。
外−可視分光分析法により高純度な四酸化ルテニウムで
あることが分かる。この四酸化ルテニウムは、水溶液、
酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及び酸素に安定
な溶液または水と酸化剤に安定な混合溶液として得られ
る。これらの溶液は、用いる四酸化ルテニウム酸化反応
に応じて最もふさわしい溶液を反応溶媒として選ぶこと
ができる。
【0010】本発明の方法は、通常、ルテニウム化合物
を、水溶媒、酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及
び酸素に安定な溶媒または水と酸化剤に安定な混合溶媒
に、撹拌しながらオゾン発生器によって発生させたオゾ
ン/空気もしくはオゾン/酸素を通気させ、反応温度0
〜100℃好ましくは5〜50℃、反応液のpHは10
以下、好ましくは9以下、さらに好ましくは7以下で反
応させる。反応に要する時間は、ルテニウム化合物の
量、オゾン発生速度、反応温度、反応液のpHなどの反
応条件によって異なる。
を、水溶媒、酸化剤である四酸化ルテニウム、オゾン及
び酸素に安定な溶媒または水と酸化剤に安定な混合溶媒
に、撹拌しながらオゾン発生器によって発生させたオゾ
ン/空気もしくはオゾン/酸素を通気させ、反応温度0
〜100℃好ましくは5〜50℃、反応液のpHは10
以下、好ましくは9以下、さらに好ましくは7以下で反
応させる。反応に要する時間は、ルテニウム化合物の
量、オゾン発生速度、反応温度、反応液のpHなどの反
応条件によって異なる。
【0011】
【参照例・実施例】以下、参照例・実施例により詳しく
説明する。実施例において、オゾン発生器は、オゾナイ
ザーSG−01A (住友精密工業製)を使用した。また、紫
外可視吸収スペクトルの測定には、日立自記分光光度計
330を使用した。
説明する。実施例において、オゾン発生器は、オゾナイ
ザーSG−01A (住友精密工業製)を使用した。また、紫
外可視吸収スペクトルの測定には、日立自記分光光度計
330を使用した。
【0012】参照例1 撹拌機、温度計、pH計、コンデンサ−、ミクロビュレ
ットを備えた500ml容丸底パイレックスフラスコに水300
ml、三塩化ルテニウム46.8mg(0.225mmol)を入れ、温
度室温(約20℃)で撹拌しながらミクロビュレットから
6.8%次亜塩素酸ナトリウムを0.66ml(0.603mmol)添加し
た。次亜塩素酸ナトリウム添加直前の溶液のpHは、3.
0、色調は黒色であったが添加直後には、直ちにpHは
5.5に、色調は黄色に変化した。このまま10分間反応を
継続したがpH、色調ともに変化がなかった。反応終了
後、黄色の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200 〜60
0nm )を測定した。その測定吸収スペクトルを図1に示
した。また、吸収波長(λ)、モル吸光係数(ε)を表
1に示した。また、四酸化ルテニウムの紫外可視スペク
トルの文献1(E.C.Robert et al.,J.Am.Chem.Soc.,74,
5012(1952).)を表1および図3に示した。その結果、
三塩化ルテニウム/次亜塩素酸ナトリウム系の吸収スペ
クトルは、文献1と一致していることから四酸化ルテニ
ウムが生成していることが分かった。
ットを備えた500ml容丸底パイレックスフラスコに水300
ml、三塩化ルテニウム46.8mg(0.225mmol)を入れ、温
度室温(約20℃)で撹拌しながらミクロビュレットから
6.8%次亜塩素酸ナトリウムを0.66ml(0.603mmol)添加し
た。次亜塩素酸ナトリウム添加直前の溶液のpHは、3.
0、色調は黒色であったが添加直後には、直ちにpHは
5.5に、色調は黄色に変化した。このまま10分間反応を
継続したがpH、色調ともに変化がなかった。反応終了
後、黄色の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200 〜60
0nm )を測定した。その測定吸収スペクトルを図1に示
した。また、吸収波長(λ)、モル吸光係数(ε)を表
1に示した。また、四酸化ルテニウムの紫外可視スペク
トルの文献1(E.C.Robert et al.,J.Am.Chem.Soc.,74,
5012(1952).)を表1および図3に示した。その結果、
三塩化ルテニウム/次亜塩素酸ナトリウム系の吸収スペ
クトルは、文献1と一致していることから四酸化ルテニ
ウムが生成していることが分かった。
【0013】実施例1 撹拌機、温度計、pH計、コンデンサ−を備えた500ml
容丸底パイレックスフラスコに水300ml 、三塩化ルテニ
ウム46.8mg(0.225mmol)を入れ温度室温(約20℃)で
撹拌しながらこの溶液にオゾン発生器よって酸素からオ
ゾンを0.112g(2.3mmol)/分の速度で発生させた気体
を導入した。通気直前の溶液のpHは、3.0、色調は黒
色であったが通気1分後には、pHは2.8 に、色調は黄
色に変色した。このまま10分間反応を継続した。10分後
のpHは2.7 、色調は黄色であった。反応終了後、黄色
の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜600nm)を測
定した。その測定吸収スペクトルを図2に示した。ま
た、吸収波長(λ)、モル吸光係数(ε)を表1に示し
た。その結果、三塩化ルテニウム/オゾン系の吸収スペ
クトルは、参照例1及び文献1と一致していることから
四酸化ルテニウムが生成していることが分かった。
容丸底パイレックスフラスコに水300ml 、三塩化ルテニ
ウム46.8mg(0.225mmol)を入れ温度室温(約20℃)で
撹拌しながらこの溶液にオゾン発生器よって酸素からオ
ゾンを0.112g(2.3mmol)/分の速度で発生させた気体
を導入した。通気直前の溶液のpHは、3.0、色調は黒
色であったが通気1分後には、pHは2.8 に、色調は黄
色に変色した。このまま10分間反応を継続した。10分後
のpHは2.7 、色調は黄色であった。反応終了後、黄色
の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜600nm)を測
定した。その測定吸収スペクトルを図2に示した。ま
た、吸収波長(λ)、モル吸光係数(ε)を表1に示し
た。その結果、三塩化ルテニウム/オゾン系の吸収スペ
クトルは、参照例1及び文献1と一致していることから
四酸化ルテニウムが生成していることが分かった。
【0014】実施例2 実施例2と同様な反応装置でルテニウム化合物に二酸化
ルテニウムを30mg(0.225mmol)用いた以外は実施例1
と全く同様に反応した。通気直前の溶液のpHは、5.
5、色調は黒色であったが通気1分後には、pHは4.9、
色調は黄色に変色した。このまま10分間反応を継続し
た。10分後のpHは4.7、色調は黄色であった。反応終
了後、黄色の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜6
00nm)を測定した。その結果、測定吸収スペクトルは実
施例1と全く同じであった。また、吸収波長(λ)、モ
ル吸光係数(ε)を表1に示した。その結果、二酸化ル
テニウム/オゾン系の吸収スペクトルは、参照例1及び
文献1と一致していることから四酸化ルテニウムが生成
していることが分かった。
ルテニウムを30mg(0.225mmol)用いた以外は実施例1
と全く同様に反応した。通気直前の溶液のpHは、5.
5、色調は黒色であったが通気1分後には、pHは4.9、
色調は黄色に変色した。このまま10分間反応を継続し
た。10分後のpHは4.7、色調は黄色であった。反応終
了後、黄色の反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜6
00nm)を測定した。その結果、測定吸収スペクトルは実
施例1と全く同じであった。また、吸収波長(λ)、モ
ル吸光係数(ε)を表1に示した。その結果、二酸化ル
テニウム/オゾン系の吸収スペクトルは、参照例1及び
文献1と一致していることから四酸化ルテニウムが生成
していることが分かった。
【0015】実施例3 反応液のpHを1N水酸化ナトリウムで9に維持し、ル
テニウム化合物として硫酸ルテニウムを用いた以外は全
く実施例2と同様にして反応した。反応終了後、黄色の
反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜600nm)を測定
した。その結果、測定吸収スペクトルは実施例2と全く
同じであった。その測定スペクトルの吸収波長(λ)、
モル吸光係数(ε)を表1に示した。この結果、硫酸ル
テニウム/オゾン系の吸収スペクトルは、参照例1及び
文献1と一致していることから四酸化ルテニウムが生成
していることが分かった。
テニウム化合物として硫酸ルテニウムを用いた以外は全
く実施例2と同様にして反応した。反応終了後、黄色の
反応液の紫外可視吸収スペクトル(200〜600nm)を測定
した。その結果、測定吸収スペクトルは実施例2と全く
同じであった。その測定スペクトルの吸収波長(λ)、
モル吸光係数(ε)を表1に示した。この結果、硫酸ル
テニウム/オゾン系の吸収スペクトルは、参照例1及び
文献1と一致していることから四酸化ルテニウムが生成
していることが分かった。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明に従えば、副生物の発生・除去の
問題もなく高純度の四酸化ルテニウムが容易に得られ、
工業的な四酸化ルテニウムの製造法として好適である。
問題もなく高純度の四酸化ルテニウムが容易に得られ、
工業的な四酸化ルテニウムの製造法として好適である。
【図1】参照例1の紫外可視吸収スペクトル
【図2】実施例1の紫外可視吸収スペクトル(257nm は
オゾンの吸収)
オゾンの吸収)
【図3】文献1の四酸化ルテニウム(Ru+8)、過ルテ
ニウム酸塩(Ru+7)、ルテニウム酸塩(Ru+6)の紫
外可視吸収スペクトル。
ニウム酸塩(Ru+7)、ルテニウム酸塩(Ru+6)の紫
外可視吸収スペクトル。
Claims (2)
- 【請求項1】ルテニウム化合物をオゾンで酸化すること
を特徴とする四酸化ルテニウムの製造方法。 - 【請求項2】ルテニウム化合物がルテニウム金属、ルテ
ニウム金属/担体、二酸化ルテニウム、三ハロゲン化ル
テニウム、硫酸ルテニウムまたはルテニウム錯体である
請求項1記載の四酸化ルテニウムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7558397A JPH10273327A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 四酸化ルテニウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7558397A JPH10273327A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 四酸化ルテニウムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273327A true JPH10273327A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13580369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7558397A Pending JPH10273327A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 四酸化ルテニウムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273327A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2820417A1 (fr) | 2001-02-08 | 2002-08-09 | Commissariat Energie Atomique | Procede de dissolution et de decontamination |
| US6458183B1 (en) * | 1999-09-07 | 2002-10-01 | Colonial Metals, Inc. | Method for purifying ruthenium and related processes |
| JP2004283774A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Kaken:Kk | 燃料電池用触媒とその製造方法 |
| EP2762452A4 (en) * | 2011-05-31 | 2014-12-10 | Nat Univ Corp Hamamatsu | RECOVERY OF REUSABLE OSMIUM TROUBLE |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP7558397A patent/JPH10273327A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6458183B1 (en) * | 1999-09-07 | 2002-10-01 | Colonial Metals, Inc. | Method for purifying ruthenium and related processes |
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| JP2004283774A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Kaken:Kk | 燃料電池用触媒とその製造方法 |
| EP2762452A4 (en) * | 2011-05-31 | 2014-12-10 | Nat Univ Corp Hamamatsu | RECOVERY OF REUSABLE OSMIUM TROUBLE |
| US9284623B2 (en) | 2011-05-31 | 2016-03-15 | National University Corporation Hamamatsu University School Of Medicine | Recovery of reusable osmium tetroxide |
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