JPH10182547A - ベンゾイルクロライド類の製造方法 - Google Patents
ベンゾイルクロライド類の製造方法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/58—Preparation of carboxylic acid halides
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Abstract
ンゾイルクロライド類の製造装置において、分離困難な
副生物であるベンザルクロライド類の発生を抑える方法
を提供する。 【解決手段】芳香族アルデヒドと塩素を液相で反応させ
るに際して、塩素と同時に不活性ガスを供給する。
Description
原料及び中間体として有用なベンゾイルクロライド類の
製造方法に関する。
としては対応するトリクロライドを加水分解する方法
や、対応する芳香族カルボン酸を原料として塩化チオニ
ルや五塩化リン等の塩素化剤を用いて塩素化する方法が
知られている。また側鎖を持たないベンズアルデヒドと
塩素を反応させベンゾイルクロライドを得る方法が米国
特許3894923号に開示されている。
解による方法で対応するアルキルベンゾイルクロライド
類を製造する際には、原料にアルキルベンゾトリクロラ
イドが必要であり、アルキルベンゾトリクロライドを得
るには少なくとも2つのアルキル置換基を有するアルキ
ルベンゼン上の一つのメチル基のみを選択的に塩素化せ
ねばらなず、このような反応を選択的に実施するのは極
めて困難である。またアルキルベンゼンカルボン酸を塩
化チオニル等で塩素化する方法は酸クロライドの収率は
高いものの、これらの塩素化剤の使用は塩素を原料とす
る場合に比べ高価であり、精製・後処理の点での問題が
多い。
する芳香族アルデヒドと塩素を液相下で比較的低温の条
件で反応させることによりベンゾイルクロライド類を高
収率で合成する方法を見出し特許出願を行った。(特願
平7-10645号) 芳香族アルデヒドと塩素を液相で反応させる方法では反
応条件によりベンザルクロライド類が副生する。例えば
ベンズアルデヒドと塩素を反応させてベンゾイルクロラ
イドを得る米国特許3894923号ではベンザルクロ
ライドがベンゾイルクロライドに対して0.3%程度生成
している。
ゾイルクロライド類と沸点が近く、蒸留等の通常の操作
での分離が困難である。例えばエチルベンゾイルクロラ
イドとベンザルクロライド類である1-ジクロロメチル-4
-エチルベンゼンの比揮発度は1.1以下であり、通常
の工業的蒸留での分離は非常に困難である。ベンゾイル
クロライド類は農薬等の原料として利用されるため、こ
のような不純物が多量に混入することは好ましくない。
いほど、また原料となる芳香族アルデヒドの反応液中の
濃度が高いほどその生成量が増える。芳香族アルデヒド
と塩素を液相で反応させる方法は大きな発熱反応であり
工業的スケールの製造では除熱の問題、あるいは操作上
の問題から、反応時間を極端に短くすることはできな
い。また、原料の芳香族アルデヒドの反応液中濃度を下
げることは、生産効率の低下につながり工業的生産上好
ましくない。したがって工業的に好適な反応時間であ
り、原料芳香族アルデヒド濃度が高い場合においても、
ベンザルクロライド類の生成を抑える合成法が要請され
る。本発明の目的は、芳香族アルデヒドと塩素を液相で
反応させるベンゾイルクロライド類の製造において、分
離困難な副生物であるベンザルクロライド類の発生を抑
える方法を提供することにある。
課題を有するベンゾイルクロライド類の製造方法につい
て鋭意検討した結果、芳香族アルデヒドと塩素を液相下
で反応させる際に、反応系中へ塩素と同時に不活性ガス
を供給することにより、分離困難な副生物であるベンザ
ルクロライド類の発生を大幅に低減できることを見出
し、本発明に到達した。即ち本発明は、芳香族アルデヒ
ドと塩素を液相で反応させるに際し、塩素と共に不活性
ガスを供給することを特徴とするベンゾイルクロライド
類の製造方法である。
ルデヒドは次の(I)式、副生物であるベンザルクロラ
イド類は次の(II)式で表される。
ロピル基、n-ブチル基、イソブチル基等のアルキル基ま
たはフェニル基またはアルキル置換フェニル基または水
素または塩素等のハロゲンである。mおよびnは置換基
の数を表す1〜5の整数であり、m+n≦6である。芳
香族アルデヒドの具体例としてはベンズアルデヒド、o
-, m-, p-のトルアルデヒド、エチルベンズアルデヒ
ド、イソプロピルベンズアルデヒド、イソブチルベンズ
アルデヒド、2,6-ジメチルベンズアルデヒド、2,4,5-ト
リメチルベンズアルデヒド、4-フェニルベンズアルデヒ
ド、(4-メチルフェニル)ベンズアルデヒドなどがあげ
られ、対応するベンゾイルクロライド類が得られる。
入手可能なものであれば特に制限されないが、乾燥され
たものであることが好ましい。塩素は通常反応溶液中に
バブリングして反応させるが、その供給量、供給速度に
は特に制限はない。反応に用いられる不活性ガスは、窒
素、空気等の反応に不活性なガスである。不活性ガスは
塩素と混合して、或いは塩素と独立に反応系に供給され
る。不活性ガスの供給量は塩素の供給量の 0.1〜50モル
倍であり、好ましくは 1〜10モル倍である。該反応は無
溶媒あるいは塩素化に不活性な溶媒を用いて行うことが
できる。溶媒としてはo-ジクロロベンゼン、クロロベン
ゼン、四塩化炭素、ベンゾニトリルなどがあげられる。
溶媒の使用量は原料の芳香族アルデヒド 1重量部に対し
て0.5〜100 重量部であり、好ましくは 1.0〜50重量部
である。
源については特に制限されないが、水銀ランプまたはタ
ングステンランプ等が使用できる。また、露光させる代
わりに過酸化ベンゾイルまたは2,2-アゾビス(イソブチ
ロニトリル)等のラジカル発生剤の使用も反応の活性を
高めるのに効果的である。この場合のラジカル発生剤の
使用量は少量でよく、その量は原料の芳香族アルデヒド
1重量部に対して 0.001〜0.01重量部程度で十分であ
る。
〜80℃であり、好ましくは 0〜50℃である。反応圧力は
5kg/cm2 以下であり、通常は常圧で行われる。ベンザル
クロライド類は反応時間が短いほど、また原料となる芳
香族アルデヒドの反応液中の濃度が低いほどその生成量
が減少する。しかしながら塩素化反応に伴う発熱量が大
きいので、工業用装置ではその除熱が困難となる。また
多量の溶媒を用いる場合には生産効率が低下する。以下
の実施例および比較例から明らかなように、本発明の方
法によって不活性ガスを供給しながら芳香族アルデヒド
と塩素を反応させることにより分離困難なベンザルクロ
ライド類の生成量が著しく減少し、高純度のベンゾイル
クロライド類が工業的に容易に得ることができる。
するが、本発明は以下の実施例により制限されるもので
はない。
フラスコに、p-エチルベンズアルデヒド60g、o-ジクロ
ロベンゼン 140gを仕込み、ガス吹き込み管より窒素ガ
スを導入しつつ系内の温度を60℃に調整した。窒素ガス
を1時間バブリングした後、窒素の供給を停止し塩素と
窒素の体積比が1対1である混合ガスを供給し同時に水
銀ランプによる光照射を始めることで反応を開始した。
反応温度を60℃に保ちながら塩素30gを3時間かけて供
給し反応を実施したのち塩素の供給を止め窒素によるバ
ブリングを1時間行った。得られた反応生成液をガスク
ロマトグラフで分析したところ、p-エチルベンズアルデ
ヒド(PEBAL) の反応率79.4%、p-エチルベンゾイルクロ
ライド(PEBC)の選択率 73.4mol%、ベンザルクロライ
ド類の1-ジクロロメチル-4- エチルベンゼン(DCEB)の
選択率 0.4mol %、p-エチルベンズアルデヒドのエチル
基又は核が塩素化された化合物(CEBAL)の選択率5.9mol
%、p-エチルベンゾイルクロライドのエチル基又は核が
塩素化された化合物(CEBC)の選択率9.2mol%であっ
た。
供給する以外は実施例1と同様に反応を行った。その結
果、 PEBALの反応率80.2%、PEBCの選択率 74.4mol%、
ベンザルクロライド類のDCEBの選択率0.3mol%、 CEBAL
の選択率5.7mol%、CEBCの選択率9.2mol%であった。
フラスコに、p-トルアルデヒド70g、o-ジクロロベンゼ
ン 210gを仕込み、ガス吹き込み管より窒素ガスを導入
しつつ系内の温度を 5℃に調整した。窒素ガスを1時間
バブリングした後、窒素の供給を停止し塩素と窒素の体
積比が1対1である混合ガスを供給し同時に水銀ランプ
による光照射を始めることで反応を開始した。反応温度
を 5℃に保ちながら塩素38gを1時間かけて供給し反応
を実施したのち塩素の供給を止め窒素によるバブリング
を1時間行った。得られた反応生成液をガスクロマトグ
ラフで分析したところ、p-トルアルデヒドの反応率91
%、p-トルオイルクロライドの選択率 81.4mol%、ベン
ザルクロライド類の1-ジクロロメチル-4- メチルベンゼ
ンの選択率 0.3mol %であった。
に反応を行った。その結果、PEBAL の反応率78.6%、PE
BCの選択率 68.1mol%、ベンザルクロライド類のDCEBの
選択率1.8mol%、CEBAL の選択率7.0mol%、CEBCの選択
率8.9mol%であった。
に反応を行った。その結果、p-トルアルデヒドの反応率
93%、p-トルオイルクロライドの選択率 80mol%、ベン
ザルクロライド類の1-ジクロロメチル-4- メチルベンゼ
ンの選択率 1.5mol %であった。
と塩素を液相で反応させる際の副生物で、蒸留等の通常
の方法で分離困難なベンザルクロライド類の生成を工業
的に実施可能な条件において非常に低減することができ
る。従って本発明により高純度のベンゾイルクロライド
類が工業的に容易に得られるようになり、本発明の工業
的意義は大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】芳香族アルデヒドと塩素を液相で反応させ
るに際し、塩素と共に不活性ガスを供給することを特徴
とするベンゾイルクロライド類の製造方法。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP34143896A JP3918883B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ベンゾイルクロライド類の製造方法 |
| EP97122277A EP0849253B1 (en) | 1996-12-20 | 1997-12-17 | Process for producing benzoyl chlorides |
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| US08/993,704 US5872291A (en) | 1996-12-20 | 1997-12-18 | Process for producing benzoyl chlorides |
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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Also Published As
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