JPH10273462A - ジメチルエーテル合成用媒体油 - Google Patents
ジメチルエーテル合成用媒体油Info
- Publication number
- JPH10273462A JPH10273462A JP1933998A JP1933998A JPH10273462A JP H10273462 A JPH10273462 A JP H10273462A JP 1933998 A JP1933998 A JP 1933998A JP 1933998 A JP1933998 A JP 1933998A JP H10273462 A JPH10273462 A JP H10273462A
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- JP
- Japan
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- medium oil
- reaction
- dme
- catalyst
- carbon
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反応初期におけるDMEの収率が高く、長期
間にわたって高いDME合成効率を維持することができ
る媒体油を提供すること。 【解決手段】 触媒と媒体油よりなるスラリー反応層が
形成されるスラリー床反応方式によって一酸化炭素と水
素を含む原料ガスからジメチルエーテルを合成する際に
用いる媒体油であって、分子量あるいは分子量分布が1
80から950の範囲内で、かつ炭素−炭素結合を3以
上有する炭素の数が全体の炭素数の10%以下である飽
和炭化水素を主成分とする。
間にわたって高いDME合成効率を維持することができ
る媒体油を提供すること。 【解決手段】 触媒と媒体油よりなるスラリー反応層が
形成されるスラリー床反応方式によって一酸化炭素と水
素を含む原料ガスからジメチルエーテルを合成する際に
用いる媒体油であって、分子量あるいは分子量分布が1
80から950の範囲内で、かつ炭素−炭素結合を3以
上有する炭素の数が全体の炭素数の10%以下である飽
和炭化水素を主成分とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリー床反応方
式によって一酸化炭素と水素を含む原料ガスからジメチ
ルエーテル(以下、DMEと記す)を合成する際に用い
る媒体油に関する。
式によって一酸化炭素と水素を含む原料ガスからジメチ
ルエーテル(以下、DMEと記す)を合成する際に用い
る媒体油に関する。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素と水素を含む原料ガスからD
MEを直接合成する製法が開発されている。この方法に
おいては、メタノール合成触媒とメタノール転化触媒
(脱水触媒)の存在下で、次の化学式(1)及び(2)
の反応を進行させることによってDMEが合成される。
まず、メタノール合成触媒上で一酸化炭素と水素が反応
し、メタノールが生成する。次いで、生成したメタノー
ルがメタノール転化触媒上で脱水縮合し、DMEと水が
生成する。この水は、さらに(3)式のように、一酸化
炭素と反応し、二酸化炭素と水素になる。
MEを直接合成する製法が開発されている。この方法に
おいては、メタノール合成触媒とメタノール転化触媒
(脱水触媒)の存在下で、次の化学式(1)及び(2)
の反応を進行させることによってDMEが合成される。
まず、メタノール合成触媒上で一酸化炭素と水素が反応
し、メタノールが生成する。次いで、生成したメタノー
ルがメタノール転化触媒上で脱水縮合し、DMEと水が
生成する。この水は、さらに(3)式のように、一酸化
炭素と反応し、二酸化炭素と水素になる。
【0003】
【化1】
【0004】
【化2】
【0005】
【化3】
【0006】上記の合成反応は、一般に、多量の反応熱
を効果的に除去できる等の利点を有するスラリー床反応
方式によって行われる。このスラリー床反応方式による
DMEの製法については、特公平7−57739号公報
などに開示されている。この製法において、反応器内に
スラリー反応層を形成するための媒体油としては、パラ
フィン炭化水素又は炭化水素混合物が挙げられており、
実施例においては、Witco70と呼ばれる天然鉱物油を
精製したものが使用されている。
を効果的に除去できる等の利点を有するスラリー床反応
方式によって行われる。このスラリー床反応方式による
DMEの製法については、特公平7−57739号公報
などに開示されている。この製法において、反応器内に
スラリー反応層を形成するための媒体油としては、パラ
フィン炭化水素又は炭化水素混合物が挙げられており、
実施例においては、Witco70と呼ばれる天然鉱物油を
精製したものが使用されている。
【0007】又、米国特許5,459,166にも、スラリー床
反応器を用い、COとH2 を原料としDMEを経由して
ガソリン成分を合成する方法が開示されており、反応器
内にスラリー反応層を形成するための媒体油としては、
Witco40、Witco70、Freezene100と呼ばれる天然
鉱物油を精製したものが使用されている。
反応器を用い、COとH2 を原料としDMEを経由して
ガソリン成分を合成する方法が開示されており、反応器
内にスラリー反応層を形成するための媒体油としては、
Witco40、Witco70、Freezene100と呼ばれる天然
鉱物油を精製したものが使用されている。
【0008】なお、Witco40、Witco70、Freezene1
00と呼ばれる上記の油は、分子構造解析の結果によれ
ば、分岐を有する炭素の割合、すなわち、炭素−炭素結
合を3以上有する炭素の数が全体の炭素数の20%以上
のものである。
00と呼ばれる上記の油は、分子構造解析の結果によれ
ば、分岐を有する炭素の割合、すなわち、炭素−炭素結
合を3以上有する炭素の数が全体の炭素数の20%以上
のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、従来技術で使用されている媒体油は天然の鉱物油か
ら得たものであり、DME合成反応を行う条件下では不
安定になる成分(例えば、不飽和結合を有する化合物
や、分岐を有する炭素すなわち炭素−炭素結合を3以上
有する炭素)が不可避的な混入物として含まれており、
媒体油が化学的に変化する副反応が起きる。このような
副反応が起こると、DME原料ガスが費やされたり、副
反応生成物が製品に混入したりし、合成反応に悪影響が
及ぶ。
に、従来技術で使用されている媒体油は天然の鉱物油か
ら得たものであり、DME合成反応を行う条件下では不
安定になる成分(例えば、不飽和結合を有する化合物
や、分岐を有する炭素すなわち炭素−炭素結合を3以上
有する炭素)が不可避的な混入物として含まれており、
媒体油が化学的に変化する副反応が起きる。このような
副反応が起こると、DME原料ガスが費やされたり、副
反応生成物が製品に混入したりし、合成反応に悪影響が
及ぶ。
【0010】このため、上記のような不安定な成分を含
むものを媒体油として使用した場合には、反応初期にお
けるDMEの収率が低くなったり、あるいはその使用が
長時間に及ぶと、触媒の劣化などが起こってDMEの収
率が著しく低下するという問題が発生する。
むものを媒体油として使用した場合には、反応初期にお
けるDMEの収率が低くなったり、あるいはその使用が
長時間に及ぶと、触媒の劣化などが起こってDMEの収
率が著しく低下するという問題が発生する。
【0011】本発明は、反応初期におけるDMEの収率
が高く、長期間にわたって高いDME合成効率を維持す
ることができる媒体油を提供することを目的とする。
が高く、長期間にわたって高いDME合成効率を維持す
ることができる媒体油を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る第一の発明は、触媒と媒体油よりな
るスラリー反応層が形成されるスラリー床反応方式によ
って一酸化炭素と水素を含む原料ガスからDMEを合成
する際に用いる媒体油であって、分子量あるいは分子量
分布が180から950の範囲内で、かつ炭素−炭素結
合を3以上有する炭素の数が全体の炭素数の10%以下
である飽和炭化水素を主成分とすることを特徴としてい
る。
めに、本発明に係る第一の発明は、触媒と媒体油よりな
るスラリー反応層が形成されるスラリー床反応方式によ
って一酸化炭素と水素を含む原料ガスからDMEを合成
する際に用いる媒体油であって、分子量あるいは分子量
分布が180から950の範囲内で、かつ炭素−炭素結
合を3以上有する炭素の数が全体の炭素数の10%以下
である飽和炭化水素を主成分とすることを特徴としてい
る。
【0013】又、第二の発明は、第一の発明において、
粘度が260℃において0.4cp〜1.8cpである
ことを特徴としている。
粘度が260℃において0.4cp〜1.8cpである
ことを特徴としている。
【0014】前述のように、分岐を有する割合が大きい
炭化水素を媒体油として使用すると、反応初期における
DMEの収率が低くなったり、或いはその使用が長時間
に及ぶと、触媒の劣化などによるDME収率の低下が顕
著になったりするので、上記の反応に用いる媒体油は直
鎖の炭化水素を主とするものであることが望ましい。
炭化水素を媒体油として使用すると、反応初期における
DMEの収率が低くなったり、或いはその使用が長時間
に及ぶと、触媒の劣化などによるDME収率の低下が顕
著になったりするので、上記の反応に用いる媒体油は直
鎖の炭化水素を主とするものであることが望ましい。
【0015】このため、殆ど直鎖の炭化水素のみが生成
するフィッシャー・トロプシュ法によって合成したもの
よりなる媒体油が特に望ましい。フィッシャー・トロプ
シュ法によって合成された直鎖炭化水素油はそのままD
ME合成に用いても良いが、適切な分子量あるいは分子
量分布を持つように、蒸留精製して使用するのが良い。
フィッシャー・トロプシュ法による製造コストは安いの
で、蒸留を行なっても、多額のコスト増加にはならな
い。
するフィッシャー・トロプシュ法によって合成したもの
よりなる媒体油が特に望ましい。フィッシャー・トロプ
シュ法によって合成された直鎖炭化水素油はそのままD
ME合成に用いても良いが、適切な分子量あるいは分子
量分布を持つように、蒸留精製して使用するのが良い。
フィッシャー・トロプシュ法による製造コストは安いの
で、蒸留を行なっても、多額のコスト増加にはならな
い。
【0016】しかし、分岐を有する炭化水素であって
も、分岐を有する炭素の割合が小さいものであれば、前
述のような問題がもたらされることなく、媒体油として
使用することができる。分岐の存在が許容される度合い
は、実験によって求めた結果、後述のように、分岐を有
する炭素の割合が10%以下、より好ましくは5%以下
程度である。
も、分岐を有する炭素の割合が小さいものであれば、前
述のような問題がもたらされることなく、媒体油として
使用することができる。分岐の存在が許容される度合い
は、実験によって求めた結果、後述のように、分岐を有
する炭素の割合が10%以下、より好ましくは5%以下
程度である。
【0017】又、固体(触媒)、液体(媒体油)、気体
(原料ガス)の3相よりなるスラリー反応層において
は、液体(媒体油)の物性が反応の進行に影響を及ぼ
す。特に反応に影響する媒体油の物性としては、粘度が
挙げられる。媒体油の粘度が大き過ぎると、スラリー反
応層の液相中に溶解している原料ガスや生成物の移動速
度が低下し、反応率が低下する。又、粘度が小さ過ぎる
と、触媒が沈降しやすい状態になり、触媒の分散が悪く
なるので、触媒と原料ガスとの接触の度合いが小さくな
り、反応率が下がる。
(原料ガス)の3相よりなるスラリー反応層において
は、液体(媒体油)の物性が反応の進行に影響を及ぼ
す。特に反応に影響する媒体油の物性としては、粘度が
挙げられる。媒体油の粘度が大き過ぎると、スラリー反
応層の液相中に溶解している原料ガスや生成物の移動速
度が低下し、反応率が低下する。又、粘度が小さ過ぎる
と、触媒が沈降しやすい状態になり、触媒の分散が悪く
なるので、触媒と原料ガスとの接触の度合いが小さくな
り、反応率が下がる。
【0018】さらに、反応に及ぼす媒体油の物性として
は、熱伝導度、表面張力などが挙げられる。熱伝導度は
50〜100cal/m.h.k(260℃において)程度、表
面張力は6〜20dyn/cm(260℃において)程度であ
るのが望ましい。熱伝導度が上記下限を下回る媒体油を
使用すると、スラリー反応層における熱移動が悪くなっ
て、反応器内に好ましくない温度の偏りが生じ、反応条
件が適正に維持されなくなる。そして、温度が過度に上
昇すると、触媒の失活が起こり、又、温度が低下する
と、反応率が低下する。又、表面張力が上記上限を超え
る媒体油を使用すると、原料ガスの分散が悪くなって、
触媒と原料ガスとの接触の度合いが小さくなるので、反
応率が低下する。一方、触媒においては、その濡れが悪
くなって触媒と原料ガスとの接触が悪くなり、反応率が
低下する。
は、熱伝導度、表面張力などが挙げられる。熱伝導度は
50〜100cal/m.h.k(260℃において)程度、表
面張力は6〜20dyn/cm(260℃において)程度であ
るのが望ましい。熱伝導度が上記下限を下回る媒体油を
使用すると、スラリー反応層における熱移動が悪くなっ
て、反応器内に好ましくない温度の偏りが生じ、反応条
件が適正に維持されなくなる。そして、温度が過度に上
昇すると、触媒の失活が起こり、又、温度が低下する
と、反応率が低下する。又、表面張力が上記上限を超え
る媒体油を使用すると、原料ガスの分散が悪くなって、
触媒と原料ガスとの接触の度合いが小さくなるので、反
応率が低下する。一方、触媒においては、その濡れが悪
くなって触媒と原料ガスとの接触が悪くなり、反応率が
低下する。
【0019】またさらに、反応に及ぼす媒体油の物性と
しては、COやH2などの原料ガス、MeOHやH2Oな
どの反応中間体、DMEやCO2などの生成物の媒体油
に対する溶解度及び溶解速度などか挙げられる。媒体油
に対する原料ガスの溶解度や溶解速度が低いと、原料ガ
スが触媒上に到達し転化する効率が低下する。又、DM
EやCO2などの生成物の溶解度が高いと、触媒上で起
こるDMEやCO2などの生成反応が進みにくくなる。
又、反応中間体であるH2OやMeOHは媒体油に溶解
したまま触媒の活性サイトに到達して速やかに転化され
ることが望ましいので、媒体油は上記反応中間体の溶解
度が高いものがよい。
しては、COやH2などの原料ガス、MeOHやH2Oな
どの反応中間体、DMEやCO2などの生成物の媒体油
に対する溶解度及び溶解速度などか挙げられる。媒体油
に対する原料ガスの溶解度や溶解速度が低いと、原料ガ
スが触媒上に到達し転化する効率が低下する。又、DM
EやCO2などの生成物の溶解度が高いと、触媒上で起
こるDMEやCO2などの生成反応が進みにくくなる。
又、反応中間体であるH2OやMeOHは媒体油に溶解
したまま触媒の活性サイトに到達して速やかに転化され
ることが望ましいので、媒体油は上記反応中間体の溶解
度が高いものがよい。
【0020】そして、反応を阻害しない性状の媒体油と
しては、分岐を有する炭素の割合が10%以下程度の炭
化水素を主とするものであって、その炭化水素の分子量
が180から950のものであることを要する。分子量
が180に満たない炭化水素を媒体油として使用する
と、無視できない量の媒体油が揮発するので、その補給
をしなければならず、又、揮発物が装置の下流で粘性の
大きな液体になったり、あるいは凝固したりして流路に
詰まりが起きる。このため、分子量が180未満の炭化
水素を主成分とする媒体油は好ましくない。又、分子量
が950を超える炭化水素を主成分とする媒体油は粘度
などの物性が望ましい範囲から外れるので、適当なもの
ではない。そして、これらは混合物として用いても良
く、分子量分布が180から950の範囲に入っている
ものであれば良い。
しては、分岐を有する炭素の割合が10%以下程度の炭
化水素を主とするものであって、その炭化水素の分子量
が180から950のものであることを要する。分子量
が180に満たない炭化水素を媒体油として使用する
と、無視できない量の媒体油が揮発するので、その補給
をしなければならず、又、揮発物が装置の下流で粘性の
大きな液体になったり、あるいは凝固したりして流路に
詰まりが起きる。このため、分子量が180未満の炭化
水素を主成分とする媒体油は好ましくない。又、分子量
が950を超える炭化水素を主成分とする媒体油は粘度
などの物性が望ましい範囲から外れるので、適当なもの
ではない。そして、これらは混合物として用いても良
く、分子量分布が180から950の範囲に入っている
ものであれば良い。
【0021】
【実施例】上記した本発明の要件を満たす各種の媒体油
を使用してDME合成実験を行った。なお、本発明の要
件を満たす媒体油は合成した炭化水素よりなるものを使
用した。又、この実験においては、比較のために、上記
本発明の要件を満たしていない媒体油を使用した実験も
行った。
を使用してDME合成実験を行った。なお、本発明の要
件を満たす媒体油は合成した炭化水素よりなるものを使
用した。又、この実験においては、比較のために、上記
本発明の要件を満たしていない媒体油を使用した実験も
行った。
【0022】表1は使用した媒体油の由来、性状、構
造、物性値を記した表である。分子量分布や平均分子量
は質量分析計やゲル浸透クロマトグラフィーにより求め
た。分岐を有する炭素の割合は、C−NMRやH−NM
Rを用いて求めた。表中、1〜3の媒体油は実施例の実
験に用いたもの、4〜10の媒体油は比較例の実験に用
いたものである。なお、1〜3までの媒体油はフィッシ
ャー・トロプシュ法によって合成されたものを主成分と
するものである。又、表1の実験に用いた実施例1〜3
の媒体油は熱伝導度及び表面張力の値が前記の望ましい
範囲内のものであった。
造、物性値を記した表である。分子量分布や平均分子量
は質量分析計やゲル浸透クロマトグラフィーにより求め
た。分岐を有する炭素の割合は、C−NMRやH−NM
Rを用いて求めた。表中、1〜3の媒体油は実施例の実
験に用いたもの、4〜10の媒体油は比較例の実験に用
いたものである。なお、1〜3までの媒体油はフィッシ
ャー・トロプシュ法によって合成されたものを主成分と
するものである。又、表1の実験に用いた実施例1〜3
の媒体油は熱伝導度及び表面張力の値が前記の望ましい
範囲内のものであった。
【0023】
【表1】
【0024】内容積100ccの反応器を備えた実験装置
に供試する媒体油を入れ、この媒体油中にメタノール合
成触媒及びメタノール転化触媒を加えてスラリー状にし
た後、密閉し、反応器内のスラリーを攪拌させるととも
に一酸化炭素及び水素を含む原料ガスを流通させた。実
験条件は、次に示す通りにした。 実験条件 媒体油仕込み量 : 24g 触媒仕込み量 : 3.6g (メタノール合成触媒とメタノール転化触媒の重量比率=2:1) 原料ガス組成(容量比) : CO/H2 /CO2 =47.5/47.5/5 原料ガス流通量 : 340Nml/min 反応温度 : 260℃ 反応圧力 : 5MPa
に供試する媒体油を入れ、この媒体油中にメタノール合
成触媒及びメタノール転化触媒を加えてスラリー状にし
た後、密閉し、反応器内のスラリーを攪拌させるととも
に一酸化炭素及び水素を含む原料ガスを流通させた。実
験条件は、次に示す通りにした。 実験条件 媒体油仕込み量 : 24g 触媒仕込み量 : 3.6g (メタノール合成触媒とメタノール転化触媒の重量比率=2:1) 原料ガス組成(容量比) : CO/H2 /CO2 =47.5/47.5/5 原料ガス流通量 : 340Nml/min 反応温度 : 260℃ 反応圧力 : 5MPa
【0025】生成した反応生成物のガス組成をガスクロ
マトグラフィーにより分析した。そして、次の算出式に
よって反応開始後5時間のCO転化率とDME収率を求
めた。この結果は表2に示す。又、50時間後のDME
収率を求め、この値を5時間後のDME収率と比較し、
その減少割合を表3に示した。
マトグラフィーにより分析した。そして、次の算出式に
よって反応開始後5時間のCO転化率とDME収率を求
めた。この結果は表2に示す。又、50時間後のDME
収率を求め、この値を5時間後のDME収率と比較し、
その減少割合を表3に示した。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】反応開始5時間の実験結果を示す表2によ
れば、比較例5,6,7を除き、実施例及び比較例の各
実験で得たCO転化率、DME収率は概ね大差ない値で
あった。ただし、比較例5,6,7以外の結果を厳密に
比較すると、媒体油1を使用した場合の結果が最も良
く、次いで媒体油2、媒体油4を使用した場合の結果が
優れている。
れば、比較例5,6,7を除き、実施例及び比較例の各
実験で得たCO転化率、DME収率は概ね大差ない値で
あった。ただし、比較例5,6,7以外の結果を厳密に
比較すると、媒体油1を使用した場合の結果が最も良
く、次いで媒体油2、媒体油4を使用した場合の結果が
優れている。
【0031】又、比較例5,6,7においては、CO転
化率及びDME収率が著しく低い値になった。この理由
は、比較例の実験に使用した媒体油8,9,10だけが
芳香環等を有する不飽和炭化水素の化合物であり、この
不飽和炭化水素化合物が反応に悪影響を及ぼしたともの
と考えられる。
化率及びDME収率が著しく低い値になった。この理由
は、比較例の実験に使用した媒体油8,9,10だけが
芳香環等を有する不飽和炭化水素の化合物であり、この
不飽和炭化水素化合物が反応に悪影響を及ぼしたともの
と考えられる。
【0032】一方、表3によれば、媒体油1〜媒体油3
を使用した実施例の場合には、反応開始50時間後にお
けるDME収率はさして低下しておらず、その低下率
(5時間後の値に対する割合)は1%〜1.5%未満
で、ごく僅かな低下にとどまった。しかし、媒体油4〜
媒体油7を使用した比較例の場合には、上記低下率は約
8%〜9%にも上昇し、極めて高い値となった。なお、
媒体油8,9,10については、反応開始後5時間のC
O転化率、DME収率が著しく低い値であったので、表
3に示す長時間の実験は実施しなかった。
を使用した実施例の場合には、反応開始50時間後にお
けるDME収率はさして低下しておらず、その低下率
(5時間後の値に対する割合)は1%〜1.5%未満
で、ごく僅かな低下にとどまった。しかし、媒体油4〜
媒体油7を使用した比較例の場合には、上記低下率は約
8%〜9%にも上昇し、極めて高い値となった。なお、
媒体油8,9,10については、反応開始後5時間のC
O転化率、DME収率が著しく低い値であったので、表
3に示す長時間の実験は実施しなかった。
【0033】上記のように、実施例の結果には、本発明
の要件を満たす実施例の媒体油を使用すれば、長期間に
わたって高いDME合成効率を維持できることが示され
ている。
の要件を満たす実施例の媒体油を使用すれば、長期間に
わたって高いDME合成効率を維持できることが示され
ている。
【0034】一方、比較例1〜4の結果には、本発明の
要件を満たしていない媒体油を使用した場合には、数百
時間ごとに触媒スラリーを交換してDME合成効率の低
下を抑えなければならない必要があることが示唆されて
おり、このことがDMEの生産コストを大きく押し上げ
ることになるものと考えられる。
要件を満たしていない媒体油を使用した場合には、数百
時間ごとに触媒スラリーを交換してDME合成効率の低
下を抑えなければならない必要があることが示唆されて
おり、このことがDMEの生産コストを大きく押し上げ
ることになるものと考えられる。
【0035】
【発明の効果】本発明の媒体油を使用すれば、DME合
成効率が高く、又、長期間にわたって高いDME合成効
率を維持することができ、高い生産効率が要求されるD
MEの生産において著しく有利である。
成効率が高く、又、長期間にわたって高いDME合成効
率を維持することができ、高い生産効率が要求されるD
MEの生産において著しく有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水口 雅嗣 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 触媒と媒体油よりなるスラリー反応層が
形成されるスラリー床反応方式によって一酸化炭素と水
素を含む原料ガスからジメチルエーテルを合成する際に
用いる媒体油であって、分子量あるいは分子量分布が1
80から950の範囲内で、かつ炭素−炭素結合を3以
上有する炭素の数が全体の炭素数の10%以下である飽
和炭化水素を主成分とすることを特徴とするジメチルエ
ーテル合成用媒体油。 - 【請求項2】 粘度が260℃において0.4cp〜
1.8cpであることを特徴とする請求項1に記載のジ
メチルエーテル合成用媒体油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1933998A JPH10273462A (ja) | 1997-01-31 | 1998-01-30 | ジメチルエーテル合成用媒体油 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1924797 | 1997-01-31 | ||
| JP9-19247 | 1997-01-31 | ||
| JP1933998A JPH10273462A (ja) | 1997-01-31 | 1998-01-30 | ジメチルエーテル合成用媒体油 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273462A true JPH10273462A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=26356081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1933998A Pending JPH10273462A (ja) | 1997-01-31 | 1998-01-30 | ジメチルエーテル合成用媒体油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273462A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001010801A1 (en) * | 1999-08-03 | 2001-02-15 | Nkk Corporation | Medium oil for slurry process and process for producing dimethyl ether |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP1933998A patent/JPH10273462A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001010801A1 (en) * | 1999-08-03 | 2001-02-15 | Nkk Corporation | Medium oil for slurry process and process for producing dimethyl ether |
| US7015255B1 (en) | 1999-08-03 | 2006-03-21 | Jfe Holdings, Inc. | Medium oil for slurry-bed reaction process and process of producing dimethyl ether |
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