JPH10273477A - シクロヘキサントリカルボキサミド誘導体及びそれからなる増粘・ゲル化剤 - Google Patents

シクロヘキサントリカルボキサミド誘導体及びそれからなる増粘・ゲル化剤

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JPH10273477A
JPH10273477A JP34469197A JP34469197A JPH10273477A JP H10273477 A JPH10273477 A JP H10273477A JP 34469197 A JP34469197 A JP 34469197A JP 34469197 A JP34469197 A JP 34469197A JP H10273477 A JPH10273477 A JP H10273477A
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敦 河上
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汪芳 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性を有する有機物質乃至はこれを含有す
る組成物の増粘・ゲル化手段あるいは安定化手段を提供
する。 【解決手段】 一般式(I)に表される化合物を製造
し、この1種乃至は2種以上と流動性有機物質とを混
合、加温し、相溶させた後、冷却することにより流動性
有機物質を増粘・ゲル化する。さらに、流動性有機物質
を含有する組成物を、流動性有機物質を前記化合物を用
いて増粘・ゲル化させることによって安定化する。 【化1】 (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数4〜20の直鎖
状、分岐鎖状又は環状の構造を有するアルキル基を表
し、R’はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜4の
アルキル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、オイル等の流動性
有機物の増粘・ゲル化に好適な新規シクロヘキサンアル
キルアミド誘導体およびそれを用いた流動性有機物用の
増粘・ゲル化剤並びに流動性有機物乃至はこれを含有す
る組成物の増粘・ゲル化方法あるいは安定化方法に関す
る。
【0002】なお、本明細書に用いる「増粘・ゲル化」
の語は、増粘及び/又はゲル化を意味する。
【0003】
【従来の技術】液体を増粘・ゲル化する方法は、産業上
非常に重要な技術であり、例えば、準安定状態の乳化物
であるマヨネーズやサラダドレッシング等が長期間安定
なのも水性成分に増粘剤を加え増粘安定化しているため
である。又、例えばタンカー事故による重油などの流出
事故などの場合適切な重油を固化する技術があれば、固
体として重油を回収し得るため、現在のような手間がか
かりその割には効果の少ない回収を行う必要がなくな
る。又、食用の廃油の処理方法として現在用いられてい
る固化方法は12−ヒドロキシステアリン酸のゲル化作
用を利用したものである。
【0004】かかる状況から種々の増粘・ゲル化剤が開
発されてきた。この様なものの成功例としては、例え
ば、アルキルアクリレートコポリマー等が挙げられる
が、それらは何れも水系での増粘・ゲル化剤であり、有
機成分に対する増粘・ゲル化剤は12−ヒドロキシステ
アリン酸のみであった。しかしながら、12−ヒドロキ
システアリン酸はゲル化を調整する手段が無いため、固
化するか液体のままかの何れかの状態にしか系を誘導で
きなかった。即ち、流動性を有する有機物質乃至はこれ
を含有する組成物の増粘・ゲル化手段が求められてい
た。
【0005】一方、後記一般式(I)に表される化合物
は文献未記載の新規化合物であって、これらの化合物が
流動性を有する有機物質に対して優れた増粘・ゲル化作
用を発揮することは勿論知る由もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下に為されたものであって、流動性を有する有機物質乃
至はこれを含有する組成物の増粘・ゲル化手段あるいは
安定化手段を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの様な状
況に鑑み、流動性を有する有機物質乃至はこれを含有す
る組成物の増粘・ゲル化あるいは安定化を可能とする物
質を求めて、鋭意研究を重ねた結果、本発明者らによっ
て新たに合成された以下の一般式(I)に表される化合
物群が前記性質を有することを見出し、本発明を完成さ
せた。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(I)に
表される化合物である。
【0009】
【化7】
【0010】(但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数4
〜20の直鎖状、分岐鎖状又は環状の構造を有するアル
キル基を表し、R’はそれぞれ独立に水素原子又は炭素
数1〜4のアルキル基を表す。)
【0011】本発明に係る一般式(I)に表される化合
物として、具体的には、一般式(II)に表されるエク
ァトリアル型構造を有する化合物が挙げられる。
【0012】
【化8】
【0013】(但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数4
〜20の直鎖状、分岐鎖状又は環状の構造を有するアル
キル基を表し、R’はそれぞれ独立に炭素数1〜4のア
ルキル基を表す。)
【0014】さらに、一般式(II)に表されるエクァ
トリアル型構造を有する化合物として、具体的には、式
(III)に表されるcis−1,3,5−トリス(ヘ
キシルアミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物
1)、式(IV)に表されるcis−1,3,5−トリ
ス(ドデシルアミノカルボニル)シクロヘキサン(化合
物2)、式(V)に表されるcis−1,3,5−トリ
ス(オクタデシルアミノカルボニル)シクロヘキサン
(化合物3)、式(VI)に表されるcis−1,3,
5−トリス(N−(3,7−ジメチルオクチル)アミノ
カルボニル)シクロヘキサン(化合物4)等を挙げるこ
とができる。
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】
【化11】
【0018】
【化12】
【0019】また、本発明は、上記本発明の化合物から
選ばれる1種乃至は2種以上からなる流動性有機物質用
の増粘・ゲル化剤、あるいは、流動性有機物質と、上記
本発明の化合物から選ばれる1種乃至は2種以上とを混
合、加温し、相溶させた後、冷却することを特徴とする
流動性有機物質の増粘・ゲル化方法を提供する。
【0020】さらに、本発明は、流動性有機物質を含有
する組成物を安定化する方法において、上記本発明の化
合物から選ばれる1種乃至は2種以上を用いた流動性有
機物質の増粘・ゲル化を含むことを特徴とする流動性有
機物質含有組成物の安定化方法を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。まず、本発明の化合物について説明する。 (1)本発明の化合物 本発明の化合物は、シクロヘキサントリカルボキサミド
のアルキル誘導体であり、化学式は上記一般式(I)に
表される通りである。
【0022】本発明の化合物に於いては、3つのアルキ
ルアミノカルボニル基の6員環への結合の仕方によって
立体異性体が存在する。本発明においては、少なくとも
2つのアルキルアミノカルボニル基の結合がエクァトリ
アル結合である化合物が好ましく、さらに3つのアルキ
ルアミノカルボニル基の全てがエクァトリアル結合であ
る上記一般式(II)に示されるエクァトリアル型構造
の化合物がより好ましい。本発明の化合物においては、
この様にアルキルアミノカルボニル基がエクァトリアル
結合を取る様な化合物が流動性有機物質に対してより優
れた増粘・ゲル化作用を有するからである。
【0023】本発明の化合物のうち、少なくとも2つア
ルキルアミノカルボニル基の結合がエクァトリアル結合
である化合物として、具体的には、上記式(III)に
表されるcis−1,3,5−トリス(ヘキシルアミノ
カルボニル)シクロヘキサン(化合物1)、式(IV)
に表されるcis−1,3,5−トリス(ドデシルアミ
ノカルボニル)シクロヘキサン(化合物2)、式(V)
に表されるcis−1,3,5−トリス(オクタデシル
アミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物3)、式
(VI)に表されるcis−1,3,5−トリス(N−
(3,7−ジメチルオクチル)アミノカルボニル)シク
ロヘキサン(化合物4)、や下記式(VII)に表され
るtrans−1,3,5−トリメチル−1,3,5−
トリス(N−ラウリルアミノカルボニル)シクロヘキサ
ン(化合物5)、式(VIII)に表されるtrans
−1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリス(N−
ステアリルアミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物
6)等を挙げることができる。
【0024】また、これらの内では上記一般式(II)
に示されるエクァトリアル型構造の化合物である化合物
1〜4が特に上記増粘・ゲル化作用が強く好ましい。
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】本発明の化合物は何れも既知の化合物よ
り、製造することができる。これらの化合物は例えば、
次に示す方法で製造すればよい。即ち、目的化合物に対
応する立体特性を有する1,3,5−シクロヘキサント
リカルボン酸を塩化チオニルで酸クロライドに変換し、
これに目的化合物に対応するアルキルアミンを反応させ
ればよい。かくして得られた生成物は再結晶やカラムク
ロマトグラフィー等の通常の精製手段により精製でき
る。
【0028】かくして得られる本発明の化合物は何れも
流動性を有する有機物質乃至はこれを含有する組成物を
増粘・ゲル化あるいは安定化させる作用に優れる。
【0029】(2)本発明の流動性有機物質用増粘・ゲ
ル化剤および流動性有機物質の増粘・ゲル化方法 本発明の流動性有機物質用の増粘・ゲル化剤は、上記本
発明の化合物から選ばれる1種又は2種以上からなる。
本発明の増粘・ゲル化剤には、さらに必要に応じて基剤
等の任意成分を配合することが可能であり、この様な任
意成分と上記本発明の化合物とを配合して本発明の増粘
・ゲル化剤を種々の剤形に製剤化することも可能であ
る。
【0030】本発明の流動性有機物質の増粘・ゲル化方
法は、流動性有機物質と、上記本発明の化合物から選ば
れる1種又は2種以上とを混合、加温し、相溶させた
後、冷却することを特徴とする。
【0031】本発明の流動性有機物質の増粘・ゲル化方
法における、上記本発明の化合物の使用量としては、用
いる本発明の化合物や対象とする流動性有機物質の種類
にもよるが、当該流動性有機物質1000重量部に対し
て、概ね0.1〜100重量部、より好ましくは0.5
〜90重量部、更に好ましくは1〜80重量部の範囲を
挙げることができる。この場合、本発明の化合物は唯1
種のみを用いても良いし2種以上を用いても良い。
【0032】また、本発明の増粘・ゲル化方法において
は、上記本発明の増粘・ゲル化剤を用いることも可能で
あり、その場合には増粘・ゲル化剤の使用量を、本発明
の化合物の使用量として上記範囲となるように調整すれ
ばよい。
【0033】本発明の流動性有機物質の増粘・ゲル化方
法によれば、さらに、流動性有機物質を含有する組成物
を増粘・ゲル化することも可能である。この場合の上記
本発明の化合物の使用量は、組成物中の流動性有機物質
量に対する量として上記範囲となるようにすればよい。
【0034】本発明の流動性有機物質の増粘・ゲル化方
法においては、上記割合で流動性有機物質と本発明の化
合物を混合した後、加温して両者を相溶させる。加温の
際の温度については、両者が相溶する温度であれば特に
制限されないが、100℃を越えないことが好ましく、
流動性有機物質の沸点が100℃以下の場合には、沸点
程度が好ましい。また、この温度は、用いる本発明の化
合物や対象とする流動性有機物質の種類によって適宜選
択されうるものである。
【0035】本発明の増粘・ゲル化方法においては上記
相溶後、冷却を行うが、この冷却に関しても特に制限さ
れず、室温で徐冷してもよいし、氷冷等により強制的に
冷却してもよい。
【0036】上記本発明の増粘・ゲル化剤、あるいは、
増粘・ゲル化方法が適用される流動性有機物質として
は、例えば、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、クロロベン
ゼン、ピリジン等のような有機溶剤類、ケロシン、ガソ
リン、軽油、重油等の燃料、オリーブ油、大豆油、コー
ン油、ヒマシ油、牛脂、ホホバ油等の動植物油、スクワ
ラン、流動パラフィン等の鉱物油、ジメチルポリシロキ
サンやメチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン
類、オレイン酸オクチルドデシル、グリセリルトリイソ
オクタネート、ネオペンチルグリコールジイソオクタネ
ート等の合成エステル類が例示できる。本発明は、ま
た、これら流動性有機物質の混合物にも適用され得る。
【0037】(3)本発明の流動性有機物質含有組成物
の安定化方法 本発明の流動性有機物質含有組成物の安定化方法は、上
記本発明の化合物から選ばれる1種乃至は2種以上を用
いた流動性有機物質の増粘・ゲル化を含むことを特徴と
するものである。
【0038】本発明の安定化方法における、上記本発明
の化合物を用いた流動性有機物質の増粘・ゲル化につい
ては、上記本発明の流動性有機物質の増粘・ゲル化方法
で説明した通りである。
【0039】この様な本発明の安定化方法として、具体
的には、流動性有機物質を含有する組成物に、上記本発
明の化合物の適当量を混合、加温し、相溶させた後、冷
却する方法や、流動性有機物質含有組成物の原料である
流動性有機物質に、予め上記本発明の化合物の適当量を
添加混合し、加温、相溶させた後、冷却して、前記流動
性有機物質の増粘・ゲル化物を製造し、これを組成物に
配合する方法等が挙げられる。
【0040】本発明の安定化方法が適用される組成物と
しては、流動性有機物質を含有する組成物であれば特に
制限されないが、具体的には、化粧料、ペイント、食
品、医薬品等が例示できる。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示して本発明について更に詳
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受
けないことは言うまでもない。
【0042】
【実施例1】 cis−1,3,5−トリス(ヘキシル
アミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物1)の合成 cis−1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸2
gをクロロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩
化チオニルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮
した。これにヘキシルアミン3gを50mlの塩化メチ
レンと10mlのトリエチルアミンに溶かして加え、2
時間加熱撹拌した。析出した結晶を集め水洗し、化合物
1を5g得た。このものの元素分析、IR、NMR等の
示性値は構造を支持していた。IR測定結果を以下に示
す。
【0043】(IR測定結果(cm-1)、KBr錠剤
法)3844、3300、2928、2332、155
4、1390、1258、1152
【0044】
【実施例2】 cis−1,3,5−トリス(ドデシル
アミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物2)の合成 cis−1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸2
gをクロロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩
化チオニルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮
した。これにラウリルアミン6gを50mlの塩化メチ
レンと10mlのトリエチルアミンに溶かして加え、2
時間加熱撹拌した。析出した結晶を集め水洗し、化合物
2を8g得た。このものの元素分析、IR、NMR等の
示性値は構造を支持していた。IR測定結果を以下に示
す。
【0045】(IR測定結果(cm-1)、KBr錠剤
法)3676、3300、2924、1644、146
8、1314、1206
【0046】
【実施例3】 cis−1,3,5−トリス(オクタデ
シルアミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物3)の
合成 cis−1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸2
gをクロロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩
化チオニルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮
した。これにステアリルアミン7gを50mlの塩化メ
チレンと10mlのトリエチルアミンに溶かして加え、
2時間加熱撹拌した。析出した結晶を集め水洗し、化合
物3を10g得た。このものの元素分析、IR、NMR
等の示性値は構造を支持していた。IR測定結果を以下
に示す。
【0047】(IR測定結果(cm-1)、KBr錠剤
法)3456、3092、2856、1644、147
0、1316、1206
【0048】
【実施例4】 cis−1,3,5−トリス(N−
(3,7−ジメチルオクチル)アミノカルボニル)シク
ロヘキサン(化合物4)の合成 cis−1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸2
gをクロロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩
化チオニルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮
した。これに3,7−ジメチルオクチルアミン5gを5
0mlの塩化メチレンと10mlのトリエチルアミンに
溶かして加え、2時間加熱撹拌した。析出した結晶を集
め水洗し、化合物4を6g得た。このものの元素分析、
IR、NMR等の示性値は構造を支持していた。IR測
定結果を以下に示す。
【0049】(IR測定結果(cm-1)、KBr錠剤
法)3308、2956、2872、1552、138
4、1256、1032
【0050】
【実施例5】 増粘・ゲル化作用試験 表1に示す各種流動性有機物質を、試験管に1cm3
つ秤りとり、これに秤量した上記実施例1で得られた化
合物1を加え混合し、相溶するまで各流動性有機物質に
ついての適温(沸点が100℃未満の流動性有機物質に
ついては沸点、それ以外は100℃)で加熱撹拌した。
相溶したものを25℃まで冷却し、ゲル化しているか否
かを肉眼で判定した。ゲル化をしていた場合には化合物
1の添加量を減じ、ゲル化をしていなかった場合には添
加量を増やし、ゲル化する最低量(mg)を求めた。ま
た、上記実施例2〜4で得られた化合物2〜4について
も、同様にして、各種流動性有機物質をゲル化する最低
量(mg)を求めた。結果を表1に示す。尚、表中の
「ゲル様」の記載はゲルの形成は見られなかったが、ゲ
ルっぽい状態であったことを意味する。
【0051】
【表1】
【0052】この結果から、上記実施例で得られた本発
明の化合物1〜4は何れも流動性有機物質を増粘・ゲル
化する作用に優れることが判る。
【0053】
【実施例6】 trans−1,3,5−トリメチル−
1,3,5−トリス(N−ラウリルアミノカルボニル)
シクロヘキサン(化合物5)の合成 trans−1,3,5−トリヒドロキシカルボニル−
1,3,5−トリメチルシクロヘキサン2.3gをクロ
ロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩化チオニ
ルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮した。こ
れにラウリルアミン6gを50mlの塩化メチレンと1
0mlのトリエチルアミンに溶かして加え、2時間加熱
撹拌した。析出した結晶を集め水洗し、化合物5を5.
5g得た。このものの元素分析、NMR等の示性値は構
造を支持していた。
【0054】
【実施例7】 trans−1,3,5−トリメチル−
1,3,5−トリス(N−ステアリルアミノカルボニ
ル)シクロヘキサン(化合物6)の合成 trans−1,3,5−トリヒドロキシカルボニル−
1,3,5−トリメチルシクロヘキサン2.3gをクロ
ロホルム50mlに溶解させ、これに6gの塩化チオニ
ルを加え、室温で1時間撹拌し、反応液を濃縮した。こ
れにステアリルアミン7gを50mlの塩化メチレンと
10mlのトリエチルアミンに溶かして加え、2時間加
熱撹拌した。析出した結晶を集め水洗し、化合物6を1
1g得た。このものの元素分析、NMR等の示性値は構
造を支持していた。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、新たに製造された一般
式(I)に表される化合物を用いて、流動性を有する有
機物質乃至はこれを含有する組成物を増粘・ゲル化する
こと、あるいは、安定化することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 汪芳 長野県上田市常田3丁目15番1号 信州大 学繊維学部内 (72)発明者 井柳 宏一 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)に表される化合物。 【化1】 (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数4〜20の直鎖
    状、分岐鎖状又は環状の構造を有するアルキル基を表
    し、R’はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜4の
    アルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(II)に表されるエクァトリア
    ル型構造を有する化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の化合物。 【化2】 (但し、式中Rはそれぞれ独立に炭素数4〜20の直鎖
    状、分岐鎖状又は環状の構造を有するアルキル基を表
    し、R’はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を
    表す。)
  3. 【請求項3】 式(III)に表されるcis−1,
    3,5−トリス(ヘキシルアミノカルボニル)シクロヘ
    キサン(化合物1)、式(IV)に表されるcis−
    1,3,5−トリス(ドデシルアミノカルボニル)シク
    ロヘキサン(化合物2)、式(V)に表されるcis−
    1,3,5−トリス(オクタデシルアミノカルボニル)
    シクロヘキサン(化合物3)、式(VI)に表されるc
    is−1,3,5−トリス(N−(3,7−ジメチルオ
    クチル)アミノカルボニル)シクロヘキサン(化合物
    4)の何れかである請求項2記載の化合物。 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の化合
    物から選ばれる1種乃至は2種以上からなる流動性有機
    物質用の増粘・ゲル化剤。
  5. 【請求項5】 流動性有機物質と、請求項1〜3の何れ
    か一項に記載の化合物から選ばれる1種乃至は2種以上
    とを混合、加温し、相溶させた後、冷却することを特徴
    とする流動性有機物質の増粘・ゲル化方法。
  6. 【請求項6】 流動性有機物質を含有する組成物を安定
    化する方法において、請求項1〜3の何れか一項に記載
    の化合物から選ばれる1種乃至は2種以上を用いた流動
    性有機物質の増粘・ゲル化を含むことを特徴とする流動
    性有機物質含有組成物の安定化方法。
JP34469197A 1997-01-29 1997-12-15 シクロヘキサントリカルボキサミド誘導体からなる増粘・ゲル化剤 Expired - Fee Related JP3500289B2 (ja)

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