JPH10273813A - H字型形状スリットからなる紡糸口金 - Google Patents
H字型形状スリットからなる紡糸口金Info
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- JPH10273813A JPH10273813A JP7739697A JP7739697A JPH10273813A JP H10273813 A JPH10273813 A JP H10273813A JP 7739697 A JP7739697 A JP 7739697A JP 7739697 A JP7739697 A JP 7739697A JP H10273813 A JPH10273813 A JP H10273813A
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- Japan
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- spinneret
- yarn
- opposing
- shaped
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】衣料用に適した特殊断面形状を有する合成繊維
の製造に使用する紡糸口金にであり、H字型形状スリッ
ト孔からなる紡糸口金を提供する。 【解決手段】 対向するスリット及び該対向する各スリ
ットを接合したスリットからなるH字型形状紡糸口金に
おいて対向するスリットの各先端部が円形状であって、
該円形状の円孔直径をR(mm)、対向するスリットの
平均直線長さをb(mm)、対向する各スリットを接合
するスリットの長さをa(mm)、スリット幅をc(m
m)、対向スリットの曲がり角度をθとした時、下記式
(1)〜(3)を同時に満足することを特徴とするH字
型形状スリット紡糸口金。 2.6≦b/a≦4.0 (1) 1.2≦R/c≦2.0 (2) 80°≦θ≦87° (3)
の製造に使用する紡糸口金にであり、H字型形状スリッ
ト孔からなる紡糸口金を提供する。 【解決手段】 対向するスリット及び該対向する各スリ
ットを接合したスリットからなるH字型形状紡糸口金に
おいて対向するスリットの各先端部が円形状であって、
該円形状の円孔直径をR(mm)、対向するスリットの
平均直線長さをb(mm)、対向する各スリットを接合
するスリットの長さをa(mm)、スリット幅をc(m
m)、対向スリットの曲がり角度をθとした時、下記式
(1)〜(3)を同時に満足することを特徴とするH字
型形状スリット紡糸口金。 2.6≦b/a≦4.0 (1) 1.2≦R/c≦2.0 (2) 80°≦θ≦87° (3)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用に適した特
殊断面形状を有する合成繊維の製造に使用する紡糸口金
に関するものである。更に詳しくは、H字型形状スリッ
ト孔からなる紡糸口金に関するものである。
殊断面形状を有する合成繊維の製造に使用する紡糸口金
に関するものである。更に詳しくは、H字型形状スリッ
ト孔からなる紡糸口金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維
は織物、編み物の原料として幅広く使用されており、近
年の傾向として断面形状が特殊断面形状を有する合成繊
維製品が数多く上市されている。例えば、光沢を必要と
する分野ではT型形状スリット紡糸口金、もしくはY型
形状スリット紡糸口金の使用により得ることができる。
また、軽量、保温を必要とする分野では中空型形状スリ
ットの紡糸口金を使用すればよい。このように、紡糸口
金の形状を変更することにより目的の断面形状の繊維を
得ることが可能である。しかるに、断面形状がH型断面
形状の繊維もH字型形状スリット孔からなる紡糸口金を
使用すればよい。H字型形状スリット孔の紡糸口金は特
開昭56−37309号公報、および特開平3−234
844号公報に開示されているが、スリット孔先端部が
鋭角であり、紡糸時の「口金汚れ」が発生しやすい。こ
れは、紡糸口金が長時間高温にさらされるため、紡糸時
に溶融重合体の一部や該重合体中の低重合体物あるいは
熱変性(分解、生成)によるゲル状物などが紡糸口金の
吐出側における細孔の出口の外縁に付着し、これが熱、
空気中の酸素などの影響を受けて複雑に変化しつつ蓄積
し「口金汚れ」となり、紡糸時間の経過とともに「口金
汚れ」の量が増し、異常な形状をしたH断面繊維が得ら
れたり、遂にはフィラメントの切断が発生し問題であ
る。また前述開示の口金は、H字型形状スリット孔の対
向スリットが直線状であるため、得られる繊維の断面は
外側に開いた断面形状となり、製糸時や高次加工で割繊
(繊維割れ)が発生しやすい。
は織物、編み物の原料として幅広く使用されており、近
年の傾向として断面形状が特殊断面形状を有する合成繊
維製品が数多く上市されている。例えば、光沢を必要と
する分野ではT型形状スリット紡糸口金、もしくはY型
形状スリット紡糸口金の使用により得ることができる。
また、軽量、保温を必要とする分野では中空型形状スリ
ットの紡糸口金を使用すればよい。このように、紡糸口
金の形状を変更することにより目的の断面形状の繊維を
得ることが可能である。しかるに、断面形状がH型断面
形状の繊維もH字型形状スリット孔からなる紡糸口金を
使用すればよい。H字型形状スリット孔の紡糸口金は特
開昭56−37309号公報、および特開平3−234
844号公報に開示されているが、スリット孔先端部が
鋭角であり、紡糸時の「口金汚れ」が発生しやすい。こ
れは、紡糸口金が長時間高温にさらされるため、紡糸時
に溶融重合体の一部や該重合体中の低重合体物あるいは
熱変性(分解、生成)によるゲル状物などが紡糸口金の
吐出側における細孔の出口の外縁に付着し、これが熱、
空気中の酸素などの影響を受けて複雑に変化しつつ蓄積
し「口金汚れ」となり、紡糸時間の経過とともに「口金
汚れ」の量が増し、異常な形状をしたH断面繊維が得ら
れたり、遂にはフィラメントの切断が発生し問題であ
る。また前述開示の口金は、H字型形状スリット孔の対
向スリットが直線状であるため、得られる繊維の断面は
外側に開いた断面形状となり、製糸時や高次加工で割繊
(繊維割れ)が発生しやすい。
【0003】また特開平7−173709号公報には、
ふくらみ部、くびれ部を有するH字型形状スリット孔の
紡糸口金が開示されているがスリット接合部などにふく
らみ部が多数設けてあり、口金製作上のコストが高くな
ることと、口金孔の面積が増大し吐出量の少ない衣料用
マルチフィラメント糸を製造する場合には安定した断面
形状を得ることは困難である。更にH字型形状スリット
孔の対向スリットは直線状であるため、得られる繊維の
断面は対向スリット部が外側に開いた断面形状となり、
製糸時や高次加工で割繊(繊維割れ)が発生しやすい。
ふくらみ部、くびれ部を有するH字型形状スリット孔の
紡糸口金が開示されているがスリット接合部などにふく
らみ部が多数設けてあり、口金製作上のコストが高くな
ることと、口金孔の面積が増大し吐出量の少ない衣料用
マルチフィラメント糸を製造する場合には安定した断面
形状を得ることは困難である。更にH字型形状スリット
孔の対向スリットは直線状であるため、得られる繊維の
断面は対向スリット部が外側に開いた断面形状となり、
製糸時や高次加工で割繊(繊維割れ)が発生しやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の課題を解消せんとするものであり、スリット孔の先端
部を円形状にすることにより口金汚れを抑制し、対向ス
リット部の曲がり角度を80°〜87°にすることでH
字型断面糸の断面形状の安定生産性を向上させ、かつ製
糸時の割繊(繊維割れ)を防止するとともに、高次加工
時の割繊をも防止できる紡糸口金を提供せんとするもの
である。
の課題を解消せんとするものであり、スリット孔の先端
部を円形状にすることにより口金汚れを抑制し、対向ス
リット部の曲がり角度を80°〜87°にすることでH
字型断面糸の断面形状の安定生産性を向上させ、かつ製
糸時の割繊(繊維割れ)を防止するとともに、高次加工
時の割繊をも防止できる紡糸口金を提供せんとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、対向するスリ
ット及び該対向する各スリットを接合するスリットから
なるH字型形状紡糸口金において、対向するスリットの
各先端部が円形状であって該円形状の円孔直径をR(m
m)、対向するスリットの平均直線長さをb(mm)、
対向する各スリットを接合するスリットの長さをa(m
m)、スリット幅をc(mm)、対向スリットの曲がり
角度をθとした時、下記式(1)〜(3)を同時に満足
することを特徴とするH字型形状スリット紡糸口金によ
り達成することができる。
ット及び該対向する各スリットを接合するスリットから
なるH字型形状紡糸口金において、対向するスリットの
各先端部が円形状であって該円形状の円孔直径をR(m
m)、対向するスリットの平均直線長さをb(mm)、
対向する各スリットを接合するスリットの長さをa(m
m)、スリット幅をc(mm)、対向スリットの曲がり
角度をθとした時、下記式(1)〜(3)を同時に満足
することを特徴とするH字型形状スリット紡糸口金によ
り達成することができる。
【0006】2.6≦b/a≦4.0 (1) 1.2≦R/c≦2.0 (2) 80°≦θ≦87° (3)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における紡糸口金は、図1
に示すように断面形状がH字型形状スリット孔からな
り、スリット先端部が円形状である。スリット先端部が
円形状でなければ前述した「口金汚れ」が発生し、すな
わち、紡糸口金の吐出側に付着したゲル状物等の汚れに
糸状が接触し、いわゆるピクツキ現象となり糸切れが発
生して、安定生産が困難である。
に示すように断面形状がH字型形状スリット孔からな
り、スリット先端部が円形状である。スリット先端部が
円形状でなければ前述した「口金汚れ」が発生し、すな
わち、紡糸口金の吐出側に付着したゲル状物等の汚れに
糸状が接触し、いわゆるピクツキ現象となり糸切れが発
生して、安定生産が困難である。
【0008】以下に使用する符号a、b、c、θ、Rを
図1によって説明する。対向する各スリットを接合する
スリットの長さをa(mm)、aは対向するスリットの
スリット幅cも含む長さである。対向するスリットの平
均直線長さb(mm)、bは対向する各スリットの両先
端部を結んだ直線の平均長さ。スリット幅をc(m
m)、対向するスリットと接合するスリットとのなす角
度θ(°)、対向するスリットの各先端部の円形状の外
接円の直径R(mm)とする。
図1によって説明する。対向する各スリットを接合する
スリットの長さをa(mm)、aは対向するスリットの
スリット幅cも含む長さである。対向するスリットの平
均直線長さb(mm)、bは対向する各スリットの両先
端部を結んだ直線の平均長さ。スリット幅をc(m
m)、対向するスリットと接合するスリットとのなす角
度θ(°)、対向するスリットの各先端部の円形状の外
接円の直径R(mm)とする。
【0009】aとbの関係は2.6≦b/a≦4.0の
範囲が必要である。b/aが2.6未満ではaとbの長
さが近すぎて図2に示したような正常なH型断面糸を得
ることは出来ない。b/aが4.0を越えると足の長い
H型断面糸となり、延伸糸の糸−糸摩耗性が悪くなり、
高次加工での割繊(繊維割れ)が生じやすいという問題
が起きる。従って、b/a=2.6〜4.0が必要で、
2.7〜3.9の範囲が好ましい。bは短すぎても、長
すぎても正常な安定したH型断面糸を得ることは出来な
いばかりか、得られた繊維の光沢、風合いもよくない。
さらに、口金の製作上の精度を考慮して、aは0.46
mm±0.01mmとすることが好ましい。
範囲が必要である。b/aが2.6未満ではaとbの長
さが近すぎて図2に示したような正常なH型断面糸を得
ることは出来ない。b/aが4.0を越えると足の長い
H型断面糸となり、延伸糸の糸−糸摩耗性が悪くなり、
高次加工での割繊(繊維割れ)が生じやすいという問題
が起きる。従って、b/a=2.6〜4.0が必要で、
2.7〜3.9の範囲が好ましい。bは短すぎても、長
すぎても正常な安定したH型断面糸を得ることは出来な
いばかりか、得られた繊維の光沢、風合いもよくない。
さらに、口金の製作上の精度を考慮して、aは0.46
mm±0.01mmとすることが好ましい。
【0010】スリット先端部の円孔直径Rとスリット幅
c関係は1.2≦R/c≦2.0とする必要がある。円
孔直径Rは任意に設計可能であるが、スリット先端部の
円孔直径 Rがスリット幅cの2.0倍を越えると円形
状部とスリット部のポリマの流速差が大きくなり、吐出
ムラが発生し糸斑が悪くなる。また、R/cが1.2よ
りも小さくした場合は「口金汚れ」の抑制効果がなくな
るのでよくない。従って、スリット先端部の円孔直径R
とスリット幅cの関係は1.2≦R/c≦2.0とする
ことが必要である。好ましくは、1.3≦R/c≦1.
9の範囲である。スリット幅cも任意設定できるが、衣
料用に提供できるマルチフィラメント糸を得、口金の製
作上の精度を考慮するとスリット幅cを0.07±0.
005mmとすることがよい。
c関係は1.2≦R/c≦2.0とする必要がある。円
孔直径Rは任意に設計可能であるが、スリット先端部の
円孔直径 Rがスリット幅cの2.0倍を越えると円形
状部とスリット部のポリマの流速差が大きくなり、吐出
ムラが発生し糸斑が悪くなる。また、R/cが1.2よ
りも小さくした場合は「口金汚れ」の抑制効果がなくな
るのでよくない。従って、スリット先端部の円孔直径R
とスリット幅cの関係は1.2≦R/c≦2.0とする
ことが必要である。好ましくは、1.3≦R/c≦1.
9の範囲である。スリット幅cも任意設定できるが、衣
料用に提供できるマルチフィラメント糸を得、口金の製
作上の精度を考慮するとスリット幅cを0.07±0.
005mmとすることがよい。
【0011】さらに、θを80°〜87°とすることが
必要である。θが80°未満の場合にはスリット先端部
の間隔(d)が狭すぎて、スリット孔から吐出されたポ
リマ同士が接合し正常な断面形状が得られないばかりか
糸切れが発生し巻取不可能となる。θが87°を越える
と得られる繊維の断面形状は図3に示したようにH字型
が外に開く特殊な断面になる。この特殊な断面を有する
繊維では、製糸時、特に延伸時での割繊(繊維割れ)が
発生しやすく、また、高次加工でも割繊(繊維割れ)等
のトラブルを起こし好ましくない。従ってθを80°〜
87°とすることが必要で、81°〜86°とすること
が好ましい。
必要である。θが80°未満の場合にはスリット先端部
の間隔(d)が狭すぎて、スリット孔から吐出されたポ
リマ同士が接合し正常な断面形状が得られないばかりか
糸切れが発生し巻取不可能となる。θが87°を越える
と得られる繊維の断面形状は図3に示したようにH字型
が外に開く特殊な断面になる。この特殊な断面を有する
繊維では、製糸時、特に延伸時での割繊(繊維割れ)が
発生しやすく、また、高次加工でも割繊(繊維割れ)等
のトラブルを起こし好ましくない。従ってθを80°〜
87°とすることが必要で、81°〜86°とすること
が好ましい。
【0012】本発明においては単糸デニールは0.5d
〜10dの範囲で適用でき、より好ましくは1.5d〜
6dの範囲である。
〜10dの範囲で適用でき、より好ましくは1.5d〜
6dの範囲である。
【0013】本発明の紡糸口金は熱可塑性重合体であれ
ばよく、例えば、ポリエステル、ポリアミド等を使用す
ることができ、とりわけポリエステルテレフタレートが
好ましい。
ばよく、例えば、ポリエステル、ポリアミド等を使用す
ることができ、とりわけポリエステルテレフタレートが
好ましい。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例により何等限定されるもの
ではない。なお、実施例中における測定値は以下の方法
で測定した。
るが、本発明はこれら実施例により何等限定されるもの
ではない。なお、実施例中における測定値は以下の方法
で測定した。
【0015】[糸斑]測定機は市販のUster Ev
enness Tester(計測器工業株式会社製)
を使用した。糸条のトータルデニールにより使用する測
定用スロットを選択し、糸速200m/分で走行させな
がら1分間測定した。本願での合格は0.5%未満であ
る。 [口金汚れ]CARL ZEISS社(ドイツ)製の長
焦点顕微鏡で紡糸口金下約30cmから100倍のレンズ
で口金スリット孔の汚れを紡糸スタート後12、24、
48時間毎に観察した。紡糸スタート48時間後の汚れ
の状態で合否を決定した。 1級(合 格)………汚れなし 2級(合 格)………若干の汚れあり 3級(不合格)………汚れあり 4級(不合格)………汚れ多い [糸−糸摩耗性](割繊(繊維割れ)の評価法として用
いた) 東洋精機(株)社製のラビングテスターで糸が切れる回
数を測定し糸−糸摩耗性を評価した。測定条件は100
ストローク回/分、測定加重は0.2g/d。切断回数
により判定した。本願での合格は1級である。 1級:切断回数800回以上 2級:切断回数800回未満 実施例1 図1に示すa=0.46mm、b=1.40mm、c=
0.07mm、θ=85°、スリット先端円孔直径R=
0.12mmで吐出孔を36個有するH字型の紡糸口金
(直径100mm、厚み20mm)と図1に示す紡糸口
金孔でスリット先端部に円孔がない紡糸口金を用いて、
固有粘度0.65、酸化チタン0.025重量%のポリ
エステルチップを290℃で溶融紡糸し、冷却後紡糸油
剤を0.8%付与し、紡速1500m/分で巻取り、2
30D−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を
通常の延伸条件で延伸し75D−36f(2d)の延伸
糸を得た。紡糸時の糸切れはほとんど発生することなく
極めて安定した結果が得られた。このとき得られたマル
チフィラメントの糸斑も良好であった。又、断面形状は
図2に示すような安定したH型であった。さらに、紡糸
時間毎の口金の汚れを長焦点顕微鏡で観察し、その結果
を表1に示す。
enness Tester(計測器工業株式会社製)
を使用した。糸条のトータルデニールにより使用する測
定用スロットを選択し、糸速200m/分で走行させな
がら1分間測定した。本願での合格は0.5%未満であ
る。 [口金汚れ]CARL ZEISS社(ドイツ)製の長
焦点顕微鏡で紡糸口金下約30cmから100倍のレンズ
で口金スリット孔の汚れを紡糸スタート後12、24、
48時間毎に観察した。紡糸スタート48時間後の汚れ
の状態で合否を決定した。 1級(合 格)………汚れなし 2級(合 格)………若干の汚れあり 3級(不合格)………汚れあり 4級(不合格)………汚れ多い [糸−糸摩耗性](割繊(繊維割れ)の評価法として用
いた) 東洋精機(株)社製のラビングテスターで糸が切れる回
数を測定し糸−糸摩耗性を評価した。測定条件は100
ストローク回/分、測定加重は0.2g/d。切断回数
により判定した。本願での合格は1級である。 1級:切断回数800回以上 2級:切断回数800回未満 実施例1 図1に示すa=0.46mm、b=1.40mm、c=
0.07mm、θ=85°、スリット先端円孔直径R=
0.12mmで吐出孔を36個有するH字型の紡糸口金
(直径100mm、厚み20mm)と図1に示す紡糸口
金孔でスリット先端部に円孔がない紡糸口金を用いて、
固有粘度0.65、酸化チタン0.025重量%のポリ
エステルチップを290℃で溶融紡糸し、冷却後紡糸油
剤を0.8%付与し、紡速1500m/分で巻取り、2
30D−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を
通常の延伸条件で延伸し75D−36f(2d)の延伸
糸を得た。紡糸時の糸切れはほとんど発生することなく
極めて安定した結果が得られた。このとき得られたマル
チフィラメントの糸斑も良好であった。又、断面形状は
図2に示すような安定したH型であった。さらに、紡糸
時間毎の口金の汚れを長焦点顕微鏡で観察し、その結果
を表1に示す。
【0016】
【表1】 実験No.1、3、5は口金の汚れは全く発生していな
く、紡糸糸切れも発生していない。又、得られたマルチ
フィラメント糸の糸斑は問題なく極めて安定した結果が
得られた。
く、紡糸糸切れも発生していない。又、得られたマルチ
フィラメント糸の糸斑は問題なく極めて安定した結果が
得られた。
【0017】実験No.2、4、6は紡糸時間の経過に
比例して紡糸糸切れ、口金の汚れが増大している。ま
た、マルチフィラメント糸の糸斑も悪化した。
比例して紡糸糸切れ、口金の汚れが増大している。ま
た、マルチフィラメント糸の糸斑も悪化した。
【0018】実施例2 実施例1と同様の口金でb/aの比を変更した。実施例
1と同様に製糸し、75D−36fの延伸糸を得た。延
伸糸の糸−糸摩耗性を評価し、その結果を表2にまとめ
た。b/aが2.6未満では正常の断面形状の繊維が得
られなかった。b/aが4.0を越えると糸−糸摩耗性
は悪化した。
1と同様に製糸し、75D−36fの延伸糸を得た。延
伸糸の糸−糸摩耗性を評価し、その結果を表2にまとめ
た。b/aが2.6未満では正常の断面形状の繊維が得
られなかった。b/aが4.0を越えると糸−糸摩耗性
は悪化した。
【0019】
【表2】 実施例3 実施例1と同様の口金を使用し、Rを変更した以外は実
施例1と同様に製糸し75D−36fの延伸糸を得た。
スリット先端部円孔直径がスリット幅の1.2未満では
口金汚れが発生した。スリット円孔直径がスリット幅の
2.0倍を越えた実験No.15は吐出ムラが発生し、
マルチフィラメント糸の糸斑も悪化した。このときの結
果を表3に示す。
施例1と同様に製糸し75D−36fの延伸糸を得た。
スリット先端部円孔直径がスリット幅の1.2未満では
口金汚れが発生した。スリット円孔直径がスリット幅の
2.0倍を越えた実験No.15は吐出ムラが発生し、
マルチフィラメント糸の糸斑も悪化した。このときの結
果を表3に示す。
【0020】
【表3】 実施例4 実施例1と同様の口金を使用し、θを変更した以外は実
施例1と同様に製糸し、75D−36fの延伸糸を得
た。θが87°以上では特殊な断面形状糸となり、糸−
糸摩耗性も悪かった。θが80°未満とした実験No.
19は糸切れが多発し、巻取り不可能であった。このと
きの結果を表4に示す。
施例1と同様に製糸し、75D−36fの延伸糸を得
た。θが87°以上では特殊な断面形状糸となり、糸−
糸摩耗性も悪かった。θが80°未満とした実験No.
19は糸切れが多発し、巻取り不可能であった。このと
きの結果を表4に示す。
【0021】
【表4】
【0022】
【発明の効果】上述したように本発明の紡糸口金を用い
ることにより割繊(繊維割れ)がしにくいH型断面形状
を有するポリエステル繊維を安定して得ることができ
る。また本発明の紡糸口金から得られるポリエステル繊
維は衣料用素材、特にスポーツ素材に適応すると従来に
ない光沢と吸水性向上の効果が著しい。
ることにより割繊(繊維割れ)がしにくいH型断面形状
を有するポリエステル繊維を安定して得ることができ
る。また本発明の紡糸口金から得られるポリエステル繊
維は衣料用素材、特にスポーツ素材に適応すると従来に
ない光沢と吸水性向上の効果が著しい。
【図1】本発明によるスリットの詳細図である。
【図2】本発明による図1のスリットの口金を使用して
溶融紡糸して得られた合繊繊維の断面図である。
溶融紡糸して得られた合繊繊維の断面図である。
【図3】H字型が外に開いた従来のH字型断面合繊繊維
の断面図である。
の断面図である。
a:接合するスリットの長さ b:対向する平均直線長さ c:スリット幅 d:スリット先端部の間隔 R:円孔直径 θ:対向スリットと接合するスリットのなす角度
Claims (1)
- 【請求項1】 対向するスリット及び該対向する各スリ
ットを接合するスリットからなるH字型形状紡糸口金に
おいて、対向するスリットの各先端部が円形状であって
該円形状の円孔直径をR(mm)、対向するスリットの
平均直線長さをb(mm)、対向する各スリットを接合
するスリットの長さをa(mm)、スリット幅をc(m
m)、対向スリットの曲がり角度をθとした時、下記式
(1)〜(3)を同時に満足することを特徴とするH字
型形状スリット紡糸口金。 2.6≦b/a≦4.0 (1) 1.2≦R/c≦2.0 (2) 80°≦θ≦87° (3)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7739697A JPH10273813A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | H字型形状スリットからなる紡糸口金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7739697A JPH10273813A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | H字型形状スリットからなる紡糸口金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273813A true JPH10273813A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13632742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7739697A Pending JPH10273813A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | H字型形状スリットからなる紡糸口金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273813A (ja) |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7739697A patent/JPH10273813A/ja active Pending
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