JPH10274300A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JPH10274300A JPH10274300A JP9452097A JP9452097A JPH10274300A JP H10274300 A JPH10274300 A JP H10274300A JP 9452097 A JP9452097 A JP 9452097A JP 9452097 A JP9452097 A JP 9452097A JP H10274300 A JPH10274300 A JP H10274300A
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- trunnions
- trunnion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トロイダル型無段変速機において、トラニオ
ンをケーシングに対して固定された安定支持部材に、軸
受を介して傾転軸周りの回転と傾転軸の軸方向に変位可
能に支持することにより、変速比の制御を安定させる。 【解決手段】 トロイダル変速部1の一対のトラニオン
33の端部33A,33Bは、ケーシング25に対して
段部94に嵌合し且つ固定された安定支持部材92に、
軸受95を介して支持されている。軸受95は、トラニ
オン33を傾転軸11の周りに回転変位可能に且つ傾転
軸11の軸方向変位可能に軸支している。トラニオン3
3に外乱が作用しても、傾転軸11はケーシング25に
対して径方向に変位できないので、所定の変速比を安定
して維持することができる。
ンをケーシングに対して固定された安定支持部材に、軸
受を介して傾転軸周りの回転と傾転軸の軸方向に変位可
能に支持することにより、変速比の制御を安定させる。 【解決手段】 トロイダル変速部1の一対のトラニオン
33の端部33A,33Bは、ケーシング25に対して
段部94に嵌合し且つ固定された安定支持部材92に、
軸受95を介して支持されている。軸受95は、トラニ
オン33を傾転軸11の周りに回転変位可能に且つ傾転
軸11の軸方向変位可能に軸支している。トラニオン3
3に外乱が作用しても、傾転軸11はケーシング25に
対して径方向に変位できないので、所定の変速比を安定
して維持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力ディスクと
出力ディスクとの間にパワーローラを傾転自在に配置し
て、入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディス
クへ伝達するトロイダル型無段変速機に関する。
出力ディスクとの間にパワーローラを傾転自在に配置し
て、入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディス
クへ伝達するトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機として、入力軸
により駆動される入力ディスク、前記入力ディスクに対
向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク、
及び両ディスクに摩擦接触するパワーローラを備えたト
ロイダル変速部を軸上に配置したトロイダル型無段変速
機が知られている。このトロイダル型無段変速機におい
ては、パワーローラの傾転角度を変えることによって、
入力ディスクの回転は、無段階に変速して出力ディスク
に伝達される。
により駆動される入力ディスク、前記入力ディスクに対
向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク、
及び両ディスクに摩擦接触するパワーローラを備えたト
ロイダル変速部を軸上に配置したトロイダル型無段変速
機が知られている。このトロイダル型無段変速機におい
ては、パワーローラの傾転角度を変えることによって、
入力ディスクの回転は、無段階に変速して出力ディスク
に伝達される。
【0003】トロイダル変速部を同一軸上に複数組配置
したトロイダル型無段変速機があり、特にトロイダル変
速部を同一軸上に二組配置したトロイダル型無段変速機
は、ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機として
知られている。図5〜図8は、従来のダブルキャビティ
式トロイダル型無段変速機の一例を示す図である。図5
は従来のダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機の
断面図であり、切断面は図6及び図7で線W−Wで示し
た平面に対応している。なお、図5では、パワーローラ
とトラニオンとの図示が省略されている。図6は図5に
示したトロイダル型無段変速機の一方のトロイダル変速
部の線X−Xで示した平面で切断した断面図であり、図
7は図5に示したトロイダル型無段変速機の他方のトロ
イダル変速部の線Z−Zで示した平面で切断した断面図
である。また、図8は、一方のトロイダル変速部の制御
装置の一例を示す概略図である。
したトロイダル型無段変速機があり、特にトロイダル変
速部を同一軸上に二組配置したトロイダル型無段変速機
は、ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機として
知られている。図5〜図8は、従来のダブルキャビティ
式トロイダル型無段変速機の一例を示す図である。図5
は従来のダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機の
断面図であり、切断面は図6及び図7で線W−Wで示し
た平面に対応している。なお、図5では、パワーローラ
とトラニオンとの図示が省略されている。図6は図5に
示したトロイダル型無段変速機の一方のトロイダル変速
部の線X−Xで示した平面で切断した断面図であり、図
7は図5に示したトロイダル型無段変速機の他方のトロ
イダル変速部の線Z−Zで示した平面で切断した断面図
である。また、図8は、一方のトロイダル変速部の制御
装置の一例を示す概略図である。
【0004】図5に示したダブルキャビティ式トロイダ
ル型無段変速機においては、2組のトロイダル変速部
1,2が主軸3上に並べて配置されている。トロイダル
変速部1は、入力ディスク4と、入力ディスク4に対向
して配置された出力ディスク5と、入力ディスク4と出
力ディスク5との間に配置され且つ両ディスク4,5の
トロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ6(図6参
照)から構成されている。トロイダル変速部2もトロイ
ダル変速部1と同様に、入力ディスク7と、入力ディス
ク7に対向して配置された出力ディスク8と、入力ディ
スク7と出力ディスク8との間に配置され且つ両ディス
ク7,8のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ9
(図7参照)とから構成されている。各トロイダル変速
部1,2には、パワーローラ6,9がそれぞれ2つずつ
設けられている。パワーローラ6,9は、それぞれ自己
の回転軸線10の周りに回転自在であり、且つ回転軸線
10に直交する傾転軸11の周りに傾転運動をする。
ル型無段変速機においては、2組のトロイダル変速部
1,2が主軸3上に並べて配置されている。トロイダル
変速部1は、入力ディスク4と、入力ディスク4に対向
して配置された出力ディスク5と、入力ディスク4と出
力ディスク5との間に配置され且つ両ディスク4,5の
トロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ6(図6参
照)から構成されている。トロイダル変速部2もトロイ
ダル変速部1と同様に、入力ディスク7と、入力ディス
ク7に対向して配置された出力ディスク8と、入力ディ
スク7と出力ディスク8との間に配置され且つ両ディス
ク7,8のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ9
(図7参照)とから構成されている。各トロイダル変速
部1,2には、パワーローラ6,9がそれぞれ2つずつ
設けられている。パワーローラ6,9は、それぞれ自己
の回転軸線10の周りに回転自在であり、且つ回転軸線
10に直交する傾転軸11の周りに傾転運動をする。
【0005】トロイダル変速部1において、入力ディス
ク4は、ボールスプライン12を介して主軸3の一端に
取り付けられており、主軸3の軸方向に移動可能で且つ
主軸3と一体回転可能である。エンジンからの動力は、
トルクコンバータ等を介して、主軸3と同一軸線上に配
置されている入力軸13に入力される。入力軸13の先
端部14は、主軸3の一端に形成された中心孔15に対
して、例えば軸受により相対回転可能に嵌合し支持され
ている。また、入力軸13の先端に形成されたフランジ
部16には爪17が設けられ、フランジ部16と対向し
て配置されたローディングカム18には爪19が設けら
れており、互いに噛み合った両爪17,19を介して入
力軸13からローディングカム18へトルクが伝達され
る。
ク4は、ボールスプライン12を介して主軸3の一端に
取り付けられており、主軸3の軸方向に移動可能で且つ
主軸3と一体回転可能である。エンジンからの動力は、
トルクコンバータ等を介して、主軸3と同一軸線上に配
置されている入力軸13に入力される。入力軸13の先
端部14は、主軸3の一端に形成された中心孔15に対
して、例えば軸受により相対回転可能に嵌合し支持され
ている。また、入力軸13の先端に形成されたフランジ
部16には爪17が設けられ、フランジ部16と対向し
て配置されたローディングカム18には爪19が設けら
れており、互いに噛み合った両爪17,19を介して入
力軸13からローディングカム18へトルクが伝達され
る。
【0006】トロイダル変速部2の入力ディスク7は、
嵌合い等の手段によって主軸3の他端側に取り付けられ
ている。動力は入力軸13からローディングカム18を
介して入力ディスク4へ伝達され、入力ディスク4と一
体回転する主軸3を介して入力ディスク7へも伝達され
る。このとき、ローディングカム18から入力ディスク
4へ動力が伝達される際にカムローラ61の作用により
伝達されるトルクに見合ったスラストが発生する。スラ
ストは、トロイダル変速部1の入力ディスク4、パワー
ローラ6及び出力ディスク5に伝わり、これら回転要素
間に摩擦接触を行わせる。また、カムローラ61の反作
用として、主軸3を介してトロイダル変速部2の入力デ
ィスク7、パワーローラ9及び出力ディスク8に伝わ
り、これら回転要素間に摩擦接触を行わせる。
嵌合い等の手段によって主軸3の他端側に取り付けられ
ている。動力は入力軸13からローディングカム18を
介して入力ディスク4へ伝達され、入力ディスク4と一
体回転する主軸3を介して入力ディスク7へも伝達され
る。このとき、ローディングカム18から入力ディスク
4へ動力が伝達される際にカムローラ61の作用により
伝達されるトルクに見合ったスラストが発生する。スラ
ストは、トロイダル変速部1の入力ディスク4、パワー
ローラ6及び出力ディスク5に伝わり、これら回転要素
間に摩擦接触を行わせる。また、カムローラ61の反作
用として、主軸3を介してトロイダル変速部2の入力デ
ィスク7、パワーローラ9及び出力ディスク8に伝わ
り、これら回転要素間に摩擦接触を行わせる。
【0007】出力ディスク5,8は、一体回転できるよ
うに背面同士を出力軸22の両側に設けた筒状部22A
にスプライン嵌合等で連結されている。出力軸22は主
軸3に嵌合された中空軸であって、該中空軸の中間部に
出力歯車23が一体的に形成されている。出力ディスク
5,8は、出力軸22を介してラジアル方向の荷重のみ
を支持する軸受24によってケーシング25に支持され
ている。出力ディスク5,8に伝達された動力は出力軸
22からチェーン26を経てカウンタ軸27に取り出さ
れる。
うに背面同士を出力軸22の両側に設けた筒状部22A
にスプライン嵌合等で連結されている。出力軸22は主
軸3に嵌合された中空軸であって、該中空軸の中間部に
出力歯車23が一体的に形成されている。出力ディスク
5,8は、出力軸22を介してラジアル方向の荷重のみ
を支持する軸受24によってケーシング25に支持され
ている。出力ディスク5,8に伝達された動力は出力軸
22からチェーン26を経てカウンタ軸27に取り出さ
れる。
【0008】主軸3は軸方向に延びる油路32を有し、
油路32は潤滑油の通路を構成している。油路32は、
分岐して各トロイダル変速部1,2のトロイド曲面、ボ
ールスプライン12、軸受24等に潤滑油を供給してい
る。
油路32は潤滑油の通路を構成している。油路32は、
分岐して各トロイダル変速部1,2のトロイド曲面、ボ
ールスプライン12、軸受24等に潤滑油を供給してい
る。
【0009】各トロイダル変速部1,2において、パワ
ーローラ6,9は傾転軸11の周りに傾転可能であり、
入力ディスク4,7の回転はそれぞれパワーローラ6,
9を介して出力ディスク5,8に無段階に変速されて伝
達される。パワーローラ6,9は、それぞれ回転支軸3
4,38によってトラニオン33,37に回転自在に支
持されている。トラニオン33,37は傾転軸11を有
し、ケーシング25に対して、傾転軸11の軸方向に移
動し且つ傾転軸11を中心として回動できる。即ち、パ
ワーローラ6,9が傾転すると、パワーローラ6,9の
傾転角変位量θはそのままトラニオン33,37の傾転
軸11を中心とした回動変位となる。
ーローラ6,9は傾転軸11の周りに傾転可能であり、
入力ディスク4,7の回転はそれぞれパワーローラ6,
9を介して出力ディスク5,8に無段階に変速されて伝
達される。パワーローラ6,9は、それぞれ回転支軸3
4,38によってトラニオン33,37に回転自在に支
持されている。トラニオン33,37は傾転軸11を有
し、ケーシング25に対して、傾転軸11の軸方向に移
動し且つ傾転軸11を中心として回動できる。即ち、パ
ワーローラ6,9が傾転すると、パワーローラ6,9の
傾転角変位量θはそのままトラニオン33,37の傾転
軸11を中心とした回動変位となる。
【0010】トロイダル変速部1,2においては、入出
力軸間の回転力伝達に伴ってローディングカム18が発
生させるスラスト(主軸3の軸方向力)によって、入力
ディスク4,7と出力ディスク5,8とはパワーローラ
6,9に対して強く押し付けられ、両ディスク4,5,
7,8とパワーローラ6,9との間に挟まれたオイルの
剪断力に基づいて、動力伝達が行われる。
力軸間の回転力伝達に伴ってローディングカム18が発
生させるスラスト(主軸3の軸方向力)によって、入力
ディスク4,7と出力ディスク5,8とはパワーローラ
6,9に対して強く押し付けられ、両ディスク4,5,
7,8とパワーローラ6,9との間に挟まれたオイルの
剪断力に基づいて、動力伝達が行われる。
【0011】トロイダル変速部1,2の軸方向の位置の
基準は、この例では、トロイダル変速部2のトラニオン
37によって定められる。即ち、図7に示すように、ト
ロイダル変速部2のパワーローラ9はトラニオン37に
取り付けられた支持軸39と同心の回転支軸38に回転
支持されているので、パワーローラ9は支軸軸39周り
に首振り運動をすることはなく、トラニオン37はケー
シング25に対する軸方向の位置の基準となる。スラス
トにより主軸3の軸方向に生じる入力ディスク7及び出
力ディスク8の弾性変形は、トラニオン37によって規
制されたものとなる。トロイダル変速部1においては、
図6に示すように、パワーローラ6を回転自在に支持す
る回転支軸34はトラニオン33に回動自在に支持され
た揺動支軸35に対して偏心した偏心軸であるので、入
力ディスク4と出力ディスク5の変形と変位、及びパワ
ーローラ6の主軸3の軸方向への変位は、パワーローラ
6が揺動支軸35周りにする首振り運動によって吸収さ
れる。トロイダル変速部1のスラスト方向位置は、トロ
イダル変速部2の基準位置によって規制される。
基準は、この例では、トロイダル変速部2のトラニオン
37によって定められる。即ち、図7に示すように、ト
ロイダル変速部2のパワーローラ9はトラニオン37に
取り付けられた支持軸39と同心の回転支軸38に回転
支持されているので、パワーローラ9は支軸軸39周り
に首振り運動をすることはなく、トラニオン37はケー
シング25に対する軸方向の位置の基準となる。スラス
トにより主軸3の軸方向に生じる入力ディスク7及び出
力ディスク8の弾性変形は、トラニオン37によって規
制されたものとなる。トロイダル変速部1においては、
図6に示すように、パワーローラ6を回転自在に支持す
る回転支軸34はトラニオン33に回動自在に支持され
た揺動支軸35に対して偏心した偏心軸であるので、入
力ディスク4と出力ディスク5の変形と変位、及びパワ
ーローラ6の主軸3の軸方向への変位は、パワーローラ
6が揺動支軸35周りにする首振り運動によって吸収さ
れる。トロイダル変速部1のスラスト方向位置は、トロ
イダル変速部2の基準位置によって規制される。
【0012】トラニオン33,37を傾転軸方向に変位
させるアクチュエータ40の構造は、基本的に同一であ
るので、以下、図8の記載に基づいてトラニオン33を
変位させるアクチュエータ40についてのみ説明し、ト
ラニオン37を変位させるアクチュエータについての説
明を省略する。トラニオン33の傾転軸11には、それ
ぞれピストン41が設けられ、ピストン41はケーシン
グ25に形成された油圧シリンダ42内を摺動可能に設
けられている。油圧シリンダ42内には、それぞれピス
トン41によって区画された減速側シリンダ室43Aと
増速側シリンダ室43Bとが形成されている。油圧シリ
ンダ42のシリンダ室43Aとシリンダ室43Bとの間
に差圧が生じると、トラニオン33は、パワーローラ6
と共に、傾転軸11の軸方向に移動する。増速側シリン
ダ室43Bに油圧が供給されると、増速側に変速し、ま
た、減速側シリンダ室43Aに油圧が供給されると、減
速側に変速する。油路47A,47Bは、トロイダル変
速部2においても、トロイダル変速部1の場合と同様
に、対応する油圧シリンダ(図示せず)に連通されてい
る。また、増速側シリンダ室43Bは油路47Bによっ
てスプール弁48のBポートに連通し、減速側シリンダ
室43Aは油路47Aによってスプール弁48のAポー
トに連通している。
させるアクチュエータ40の構造は、基本的に同一であ
るので、以下、図8の記載に基づいてトラニオン33を
変位させるアクチュエータ40についてのみ説明し、ト
ラニオン37を変位させるアクチュエータについての説
明を省略する。トラニオン33の傾転軸11には、それ
ぞれピストン41が設けられ、ピストン41はケーシン
グ25に形成された油圧シリンダ42内を摺動可能に設
けられている。油圧シリンダ42内には、それぞれピス
トン41によって区画された減速側シリンダ室43Aと
増速側シリンダ室43Bとが形成されている。油圧シリ
ンダ42のシリンダ室43Aとシリンダ室43Bとの間
に差圧が生じると、トラニオン33は、パワーローラ6
と共に、傾転軸11の軸方向に移動する。増速側シリン
ダ室43Bに油圧が供給されると、増速側に変速し、ま
た、減速側シリンダ室43Aに油圧が供給されると、減
速側に変速する。油路47A,47Bは、トロイダル変
速部2においても、トロイダル変速部1の場合と同様
に、対応する油圧シリンダ(図示せず)に連通されてい
る。また、増速側シリンダ室43Bは油路47Bによっ
てスプール弁48のBポートに連通し、減速側シリンダ
室43Aは油路47Aによってスプール弁48のAポー
トに連通している。
【0013】スプール弁48内にはスプール49が摺動
自在に設けられており、スプール49は軸方向両端に配
置されたスプリング50によって中立位置に保持されて
いる。スプール弁48は一端にSAポートが形成され、
他端にSBポートが形成されており、SAポートにはソ
レノイド弁51Aを介して油圧が供給され、SBポート
にはソレノイド弁51Bを介して制御油圧が供給され
る。また、スプール弁48は、ライン圧(油圧源)へ連
結されるPLポート、油路47Aを介して減速側シリン
ダ室43Aへ連結されるAポート、油路47Bを介して
増速側シリンダ室43Bへ連結されるBポート、リザー
バへ連結されるRポートを備えている。ソレノイド弁5
1A,51Bはコントローラ52から出力された制御信
号に応じて作動するように構成されており、該制御信号
を受けてソレノイド弁51A,51Bはスプール49を
軸方向に変位させる制御油圧を出力する。ソレノイド弁
51A,51Bは、出力ポートを制御油圧源であるパイ
ロット油圧源PP I L O T とドレンとに連通するdut
yを変更することにより、制御油圧を変更することがで
きる。スプール弁48とソレノイド弁51A,51B
は、変速比を制御するため、コントローラ52からの制
御信号を受けて油圧シリンダ42の油圧を調整する変速
比制御弁を構成している。
自在に設けられており、スプール49は軸方向両端に配
置されたスプリング50によって中立位置に保持されて
いる。スプール弁48は一端にSAポートが形成され、
他端にSBポートが形成されており、SAポートにはソ
レノイド弁51Aを介して油圧が供給され、SBポート
にはソレノイド弁51Bを介して制御油圧が供給され
る。また、スプール弁48は、ライン圧(油圧源)へ連
結されるPLポート、油路47Aを介して減速側シリン
ダ室43Aへ連結されるAポート、油路47Bを介して
増速側シリンダ室43Bへ連結されるBポート、リザー
バへ連結されるRポートを備えている。ソレノイド弁5
1A,51Bはコントローラ52から出力された制御信
号に応じて作動するように構成されており、該制御信号
を受けてソレノイド弁51A,51Bはスプール49を
軸方向に変位させる制御油圧を出力する。ソレノイド弁
51A,51Bは、出力ポートを制御油圧源であるパイ
ロット油圧源PP I L O T とドレンとに連通するdut
yを変更することにより、制御油圧を変更することがで
きる。スプール弁48とソレノイド弁51A,51B
は、変速比を制御するため、コントローラ52からの制
御信号を受けて油圧シリンダ42の油圧を調整する変速
比制御弁を構成している。
【0014】トロイダル変速部1の一方のトラニオン3
3の傾転軸11の先端にはプリセスカム53が連結され
ており、中央部を枢着されたレバー54の一端がこのプ
リセスカム53に当接し、レバー54の他端がポテンシ
ョメータ55に接続している。プリセスカム53は、ト
ラニオン33の傾転軸方向変位量Yと傾転角変位量θと
の合成変位量として検出する。ポテンショメータ55
は、この合成変位量に対応した電圧値をコントローラ5
2に入力する。また、このトロイダル型無段変速機は、
車速センサ56、エンジン回転数センサ57、アクセル
ペダル踏込み量センサ58等の各種センサを備えてお
り、これらのセンサで検出された車速、エンジン回転
数、アクセルペダル踏込み量等の変速情報信号がコント
ローラ52に入力されるように構成されている。コント
ローラ52は、これらの変速情報と上記合成変位量に対
応した電圧値とに基づいて算出した制御信号をソレノイ
ド弁51A,51Bに対して出力する。
3の傾転軸11の先端にはプリセスカム53が連結され
ており、中央部を枢着されたレバー54の一端がこのプ
リセスカム53に当接し、レバー54の他端がポテンシ
ョメータ55に接続している。プリセスカム53は、ト
ラニオン33の傾転軸方向変位量Yと傾転角変位量θと
の合成変位量として検出する。ポテンショメータ55
は、この合成変位量に対応した電圧値をコントローラ5
2に入力する。また、このトロイダル型無段変速機は、
車速センサ56、エンジン回転数センサ57、アクセル
ペダル踏込み量センサ58等の各種センサを備えてお
り、これらのセンサで検出された車速、エンジン回転
数、アクセルペダル踏込み量等の変速情報信号がコント
ローラ52に入力されるように構成されている。コント
ローラ52は、これらの変速情報と上記合成変位量に対
応した電圧値とに基づいて算出した制御信号をソレノイ
ド弁51A,51Bに対して出力する。
【0015】次に、このトロイダル型無段変速機の作動
について説明する。エンジンの駆動に伴って、エンジン
からの動力がトルクコンバータを介して入力軸13に入
力され、入力軸13に入力されたトルクは、フランジ部
16の爪17、ローディングカム18の爪19及びカム
ローラ61を介してトロイダル変速部1の入力ディスク
4に伝達される。入力ディスク4の回転に伴ってパワー
ローラ6が回転し、その回転が出力ディスク5に伝達す
る。これと同時に、入力ディスク4に入力されたトルク
はボールスプライン12を介して主軸3に伝達され、更
に主軸3と一体回転するトロイダル変速部2の入力ディ
スク7へと伝達される。入力ディスク7の回転はパワー
ローラ9を介して出力ディスク8に伝達される。
について説明する。エンジンの駆動に伴って、エンジン
からの動力がトルクコンバータを介して入力軸13に入
力され、入力軸13に入力されたトルクは、フランジ部
16の爪17、ローディングカム18の爪19及びカム
ローラ61を介してトロイダル変速部1の入力ディスク
4に伝達される。入力ディスク4の回転に伴ってパワー
ローラ6が回転し、その回転が出力ディスク5に伝達す
る。これと同時に、入力ディスク4に入力されたトルク
はボールスプライン12を介して主軸3に伝達され、更
に主軸3と一体回転するトロイダル変速部2の入力ディ
スク7へと伝達される。入力ディスク7の回転はパワー
ローラ9を介して出力ディスク8に伝達される。
【0016】トラニオン33,37は、傾転軸方向変位
量Yがゼロである中立位置にある状態では、変速比は一
定の値を保持している。即ち、この中立位置では、トラ
ニオン33,37は、入力ディスク4,7及び出力ディ
スク5,8の回転中心線とパワーローラ6,9の回転軸
線10とが交叉している。変速はトラニオン33,37
を中立位置から傾転軸11の軸方向に変位させることに
よって行われる。トルク伝達中に、トラニオン33,3
7が傾転軸方向に変位すると、それに伴ってパワーロー
ラ6,9も傾転軸方向に変位し、パワーローラ6,9と
入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8との接触位
置が、上記中立位置における接触位置から変位すること
により、両ディスクから傾転力を受ける。その結果、パ
ワーローラ6,9は、傾転軸11に沿った変位方向(即
ち、Y>0又はY<0の方向)と変位量(Yの絶対値)
に応じた向きと速さで傾転軸11周りに傾転を開始す
る。このような傾転が生じると、入力ディスク4,7に
おけるパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径
と、出力ディスク5,8におけるパワーローラ6,9と
の摩擦接触点が描く半径との比が変化することによって
無段変速が行われる。
量Yがゼロである中立位置にある状態では、変速比は一
定の値を保持している。即ち、この中立位置では、トラ
ニオン33,37は、入力ディスク4,7及び出力ディ
スク5,8の回転中心線とパワーローラ6,9の回転軸
線10とが交叉している。変速はトラニオン33,37
を中立位置から傾転軸11の軸方向に変位させることに
よって行われる。トルク伝達中に、トラニオン33,3
7が傾転軸方向に変位すると、それに伴ってパワーロー
ラ6,9も傾転軸方向に変位し、パワーローラ6,9と
入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8との接触位
置が、上記中立位置における接触位置から変位すること
により、両ディスクから傾転力を受ける。その結果、パ
ワーローラ6,9は、傾転軸11に沿った変位方向(即
ち、Y>0又はY<0の方向)と変位量(Yの絶対値)
に応じた向きと速さで傾転軸11周りに傾転を開始す
る。このような傾転が生じると、入力ディスク4,7に
おけるパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径
と、出力ディスク5,8におけるパワーローラ6,9と
の摩擦接触点が描く半径との比が変化することによって
無段変速が行われる。
【0017】パワーローラ6,9の傾転制御は、次のよ
うにして行われる。まず、コントローラ52には、プリ
セスカム53が検出したトラニオン33,37の傾転軸
方向変位量Yと傾転角変位量θとの合成変位量に対応し
てポテンショメータ55が出力した電圧値Vが入力され
る。一方、コントローラ52は、車速センサ56、エン
ジン回転数センサ57、スロットル開度センサ58等の
各種センサから入力される車速、エンジン回転数、スロ
ットル開度等の変速情報信号に基づいて目標変速比e0
を求め、その目標変速比e0 に対応する目標電圧値V0
を予め定められた変換テーブル等の手段によって求め
る。コントローラ52は、更に、電圧値Vと目標電圧値
V0 との偏差Ve に基づいてソレノイド弁51A,51
Bへ制御信号を出力する。ソレノイド弁51A,51B
からスプール弁48の両端のポートSB,SAに供給さ
れる油圧PA,PBは、両油圧の差圧が電圧値の偏差V
e に比例するように制御されている。
うにして行われる。まず、コントローラ52には、プリ
セスカム53が検出したトラニオン33,37の傾転軸
方向変位量Yと傾転角変位量θとの合成変位量に対応し
てポテンショメータ55が出力した電圧値Vが入力され
る。一方、コントローラ52は、車速センサ56、エン
ジン回転数センサ57、スロットル開度センサ58等の
各種センサから入力される車速、エンジン回転数、スロ
ットル開度等の変速情報信号に基づいて目標変速比e0
を求め、その目標変速比e0 に対応する目標電圧値V0
を予め定められた変換テーブル等の手段によって求め
る。コントローラ52は、更に、電圧値Vと目標電圧値
V0 との偏差Ve に基づいてソレノイド弁51A,51
Bへ制御信号を出力する。ソレノイド弁51A,51B
からスプール弁48の両端のポートSB,SAに供給さ
れる油圧PA,PBは、両油圧の差圧が電圧値の偏差V
e に比例するように制御されている。
【0018】トラニオン33が中立位置にあるときに、
目標電圧値V0 が電圧値Vよりも小、即ち現在の変速比
が減速し過ぎであるので目標変速比e0 を増速側に設定
したとすると、コントローラ52は、スプール弁48の
ポートSA及びポートSBに供給される制御油圧PBと
制御油圧PAの関係がPA<PBとなるようにソレノイ
ド弁51A,51Bに対して制御信号を出力する。その
結果、スプール49は図8において左側へシフトし、油
路47BはPLポートを介して圧力源へ連通し、油路4
7AはRポートを介してリザーバへ連通して、油路47
Bの作動油圧Pupが油路47Aの圧力Pdownより
も大きくなる(Pup>Pdown)。圧力Pupと作
動油圧Pdownの差圧は、スプール49の各ポートの
弁開度によって制御される。シリンダ室43A,43B
の圧力差により、図8に示したトロイダル変速部1にお
けるトラニオン33は傾転軸方向変位量Yが負の方向
(Y<0)、即ち、右側のトラニオン33は下方へ変位
し、左側のトラニオン33は上方へ変位する。トロイダ
ル変速部2のトラニオン37も同様に変位する。このと
き、トラニオン33,37は、パワーローラ6の傾転特
性によってパワーローラ6の傾転角変位量θが負(θ<
0)の方向(増速側)へ、傾転軸11を中心としてその
周りにそれぞれ傾転し、増速側へ変速動作が開始され
る。
目標電圧値V0 が電圧値Vよりも小、即ち現在の変速比
が減速し過ぎであるので目標変速比e0 を増速側に設定
したとすると、コントローラ52は、スプール弁48の
ポートSA及びポートSBに供給される制御油圧PBと
制御油圧PAの関係がPA<PBとなるようにソレノイ
ド弁51A,51Bに対して制御信号を出力する。その
結果、スプール49は図8において左側へシフトし、油
路47BはPLポートを介して圧力源へ連通し、油路4
7AはRポートを介してリザーバへ連通して、油路47
Bの作動油圧Pupが油路47Aの圧力Pdownより
も大きくなる(Pup>Pdown)。圧力Pupと作
動油圧Pdownの差圧は、スプール49の各ポートの
弁開度によって制御される。シリンダ室43A,43B
の圧力差により、図8に示したトロイダル変速部1にお
けるトラニオン33は傾転軸方向変位量Yが負の方向
(Y<0)、即ち、右側のトラニオン33は下方へ変位
し、左側のトラニオン33は上方へ変位する。トロイダ
ル変速部2のトラニオン37も同様に変位する。このと
き、トラニオン33,37は、パワーローラ6の傾転特
性によってパワーローラ6の傾転角変位量θが負(θ<
0)の方向(増速側)へ、傾転軸11を中心としてその
周りにそれぞれ傾転し、増速側へ変速動作が開始され
る。
【0019】傾転軸方向変位量Y及び傾転角変位量θは
共に減少していくので、電圧値Vも減少して目標電圧値
V0 に近づいていき、その結果、スプール49の各ポー
トの弁開度も小さくなる。更に変速が続き、偏差Ve が
ゼロ、即ち電圧値V=目標電圧値V0 となるが、この時
点ではYはゼロではないので傾転角は目標傾転角に達し
ておらず、パワーローラ6は更に傾転を続ける。しか
し、偏差Ve の符号が反転するので、スプール49は各
ポートを作動油圧PupとPdownとの大小関係が逆
転するように開き、その結果、トラニオン33,37の
移動方向が逆転し、傾転軸方向変位量Yが正の方向(Y
>0)へ移動を開始する。こうして、傾転角は目標傾転
角に近づき、電圧値Vが目標電圧値V0 に近づくにつれ
て、各トラニオン33,37の傾転軸方向変位量Yはゼ
ロに近づき、実際の変速比も目標変速比に近づいてい
く。電圧の偏差Ve の符号が反転する度に、上記の変速
動作を繰り返して、実際の変速比が目標変速比に一致し
た時には、トラニオン33,37の傾転軸方向変位量Y
と偏差Ve とは共にゼロとなって、パワーローラ6,9
は中立位置に戻り、変速動作は終了する。
共に減少していくので、電圧値Vも減少して目標電圧値
V0 に近づいていき、その結果、スプール49の各ポー
トの弁開度も小さくなる。更に変速が続き、偏差Ve が
ゼロ、即ち電圧値V=目標電圧値V0 となるが、この時
点ではYはゼロではないので傾転角は目標傾転角に達し
ておらず、パワーローラ6は更に傾転を続ける。しか
し、偏差Ve の符号が反転するので、スプール49は各
ポートを作動油圧PupとPdownとの大小関係が逆
転するように開き、その結果、トラニオン33,37の
移動方向が逆転し、傾転軸方向変位量Yが正の方向(Y
>0)へ移動を開始する。こうして、傾転角は目標傾転
角に近づき、電圧値Vが目標電圧値V0 に近づくにつれ
て、各トラニオン33,37の傾転軸方向変位量Yはゼ
ロに近づき、実際の変速比も目標変速比に近づいてい
く。電圧の偏差Ve の符号が反転する度に、上記の変速
動作を繰り返して、実際の変速比が目標変速比に一致し
た時には、トラニオン33,37の傾転軸方向変位量Y
と偏差Ve とは共にゼロとなって、パワーローラ6,9
は中立位置に戻り、変速動作は終了する。
【0020】上記のとおり、各トロイダル変速部1,2
においては、それぞれ2本のトラニオン33と、2本の
トラニオン37が設けられている。ローディングカム6
1によって入力ディスク4,7と出力ディスク5,8と
の間でパワーローラ6,9は大きな力で押し付けられる
ので、2本のトラニオン33同士、及び2本のトラニオ
ン37同士は互いに遠ざかる方向の力を受ける。この力
に対抗し、トラニオン33同士、及びトラニオン37同
士の各傾転軸間距離を一定に保つため、各トロイダル変
速部1,2には、2本のトラニオン同士をそれぞれ両端
部において連結するヨーク70,80が設けられてい
る。各トロイダル変速部1,2において、トラニオン3
3とトラニオン37とに対する一方のヨーク70,70
の構造は互いに同じであり、又他方のヨーク80,80
の構造も互いに同一であるので、以下、トロイダル変速
部1についてのみヨーク70及び80に関する説明を
し、トロイダル変速部2についての説明を省略する。
においては、それぞれ2本のトラニオン33と、2本の
トラニオン37が設けられている。ローディングカム6
1によって入力ディスク4,7と出力ディスク5,8と
の間でパワーローラ6,9は大きな力で押し付けられる
ので、2本のトラニオン33同士、及び2本のトラニオ
ン37同士は互いに遠ざかる方向の力を受ける。この力
に対抗し、トラニオン33同士、及びトラニオン37同
士の各傾転軸間距離を一定に保つため、各トロイダル変
速部1,2には、2本のトラニオン同士をそれぞれ両端
部において連結するヨーク70,80が設けられてい
る。各トロイダル変速部1,2において、トラニオン3
3とトラニオン37とに対する一方のヨーク70,70
の構造は互いに同じであり、又他方のヨーク80,80
の構造も互いに同一であるので、以下、トロイダル変速
部1についてのみヨーク70及び80に関する説明を
し、トロイダル変速部2についての説明を省略する。
【0021】一方のヨーク70は、2本のトラニオン3
3の一方の端部33Aを互いに連結している。ヨーク7
0の両端部には第1円形孔71が形成され、中央部に
は、円形の嵌合孔72が形成されている。ヨーク70の
中央位置に対応して、ケーシング25には、球面ポスト
73が取り付けられている。球面ポスト73は、球面部
74と球面部74を支持し且つケーシング25に取り付
けられる第1ポスト部75とから成り、球面部74がヨ
ーク70の中央位置において形成された嵌合孔72に嵌
合している。ヨーク70は、球面ポスト73により、中
央位置が規制される以外は、任意の方向に回動可能であ
る。
3の一方の端部33Aを互いに連結している。ヨーク7
0の両端部には第1円形孔71が形成され、中央部に
は、円形の嵌合孔72が形成されている。ヨーク70の
中央位置に対応して、ケーシング25には、球面ポスト
73が取り付けられている。球面ポスト73は、球面部
74と球面部74を支持し且つケーシング25に取り付
けられる第1ポスト部75とから成り、球面部74がヨ
ーク70の中央位置において形成された嵌合孔72に嵌
合している。ヨーク70は、球面ポスト73により、中
央位置が規制される以外は、任意の方向に回動可能であ
る。
【0022】他方のヨーク80は、2本のトラニオン3
3の他方の端部33Bを互いに連結している。ヨーク8
0の両端部には第2円形孔81が形成され、中央部には
角形孔82が形成されている。ヨーク70の中央位置に
対応して、ケーシング25には、角形ポスト83が取り
付けられている。角形ポスト83は、角形部84と角形
部84を支持し且つケーシング25に取り付けられる第
2ポスト部85とから成り、角形部84がヨーク80の
中央位置において形成された角形孔82に嵌合してい
る。角形孔82は、角形部84に対してヨーク80の長
手方向に僅かの隙間を介して嵌合しているので、ヨーク
80がトラニオン33の傾転軸方向の変位に伴って僅か
に回動するのを許容する以外は、すべての変位と回動を
規制している。
3の他方の端部33Bを互いに連結している。ヨーク8
0の両端部には第2円形孔81が形成され、中央部には
角形孔82が形成されている。ヨーク70の中央位置に
対応して、ケーシング25には、角形ポスト83が取り
付けられている。角形ポスト83は、角形部84と角形
部84を支持し且つケーシング25に取り付けられる第
2ポスト部85とから成り、角形部84がヨーク80の
中央位置において形成された角形孔82に嵌合してい
る。角形孔82は、角形部84に対してヨーク80の長
手方向に僅かの隙間を介して嵌合しているので、ヨーク
80がトラニオン33の傾転軸方向の変位に伴って僅か
に回動するのを許容する以外は、すべての変位と回動を
規制している。
【0023】一方のヨーク70の第1円形孔71とトラ
ニオン33の端部33Aとの間には、球面軸受90と径
方向の力を受けても端部33Aを回転自在に支持する軸
受91とが配設されている。軸受91はラジアル軸受で
あり、球面軸受90の内部に設けられていて、トラニオ
ン33の端部33A及び端部33Bを回転自在に支持し
ている。球面軸受90の球状外面はヨーク70の第1円
形孔71に嵌入して、トラニオン33とヨーク70とが
自由に回動できるように構成されている。
ニオン33の端部33Aとの間には、球面軸受90と径
方向の力を受けても端部33Aを回転自在に支持する軸
受91とが配設されている。軸受91はラジアル軸受で
あり、球面軸受90の内部に設けられていて、トラニオ
ン33の端部33A及び端部33Bを回転自在に支持し
ている。球面軸受90の球状外面はヨーク70の第1円
形孔71に嵌入して、トラニオン33とヨーク70とが
自由に回動できるように構成されている。
【0024】他方のヨーク80の第2円形孔81と、ト
ラニオン33の端部33Bとの間にも、球面軸受90と
軸受91とが配設されている。球面軸受90と軸受91
との機能は、既に説明したものと同じである。
ラニオン33の端部33Bとの間にも、球面軸受90と
軸受91とが配設されている。球面軸受90と軸受91
との機能は、既に説明したものと同じである。
【0025】しだがって、両トラニオン33は、球面ポ
スト73と角形ポスト83とに対して、両ポスト73,
83からの距離が拘束されているため、入力ディスク4
と出力ディスク5とによって大きな力で挟持されても、
両トラニオン33間の距離は一定に保たれるが、傾転軸
11の軸方向の変位に対しては、球面軸受90の軸受作
用によってヨーク70から何らの拘束も受けることがな
い。なお、上記のとおり、トラニオン33は、端部33
A側では、一方のヨーク70が球面ポスト73で拘束さ
れているのみであるから、球面ポスト73回りの回動が
許容されている。端部33B側のヨーク80は角形ポス
ト83で支持されているので、主軸3の軸方向と角形ポ
スト83回りの回動が規制されている。
スト73と角形ポスト83とに対して、両ポスト73,
83からの距離が拘束されているため、入力ディスク4
と出力ディスク5とによって大きな力で挟持されても、
両トラニオン33間の距離は一定に保たれるが、傾転軸
11の軸方向の変位に対しては、球面軸受90の軸受作
用によってヨーク70から何らの拘束も受けることがな
い。なお、上記のとおり、トラニオン33は、端部33
A側では、一方のヨーク70が球面ポスト73で拘束さ
れているのみであるから、球面ポスト73回りの回動が
許容されている。端部33B側のヨーク80は角形ポス
ト83で支持されているので、主軸3の軸方向と角形ポ
スト83回りの回動が規制されている。
【0026】上記のヨークを球面ポストで回動自在に支
持し、トラニオンの両端を球面軸受を介してヨークに支
持する従来の構造を有するトロイダル型無段変速機は、
例えば、実開平2−60753号公報又は特開平6−2
80956号公報に記載されている。また、トロイダル
型無段変速機において、トラニオンの両端に形成されて
いる支持軸をハウジング内に設けられた支持板に軸受を
介して傾転軸回りに回転自在に支持したものが知られて
いる(特開昭63−203956号公報参照)。この軸
受は、トラニオンの支持軸が傾転軸方向に変位できる構
造になっている。しかし、この構造では、パワーローラ
をトラニオンに対して揺動可能に支持しておらず、且つ
出力ディスクをハウジングに対してその回転軸線方向の
位置を規制しているので、伝達トルクに応じて生じる軸
方向スラストによる実方向変位を吸収するためには、ト
ラニオンがディスク軸方向へ変位可能としなければなら
ず、そのためにも、案内板はハウジング内に一体的に設
けられているものとは言えない。
持し、トラニオンの両端を球面軸受を介してヨークに支
持する従来の構造を有するトロイダル型無段変速機は、
例えば、実開平2−60753号公報又は特開平6−2
80956号公報に記載されている。また、トロイダル
型無段変速機において、トラニオンの両端に形成されて
いる支持軸をハウジング内に設けられた支持板に軸受を
介して傾転軸回りに回転自在に支持したものが知られて
いる(特開昭63−203956号公報参照)。この軸
受は、トラニオンの支持軸が傾転軸方向に変位できる構
造になっている。しかし、この構造では、パワーローラ
をトラニオンに対して揺動可能に支持しておらず、且つ
出力ディスクをハウジングに対してその回転軸線方向の
位置を規制しているので、伝達トルクに応じて生じる軸
方向スラストによる実方向変位を吸収するためには、ト
ラニオンがディスク軸方向へ変位可能としなければなら
ず、そのためにも、案内板はハウジング内に一体的に設
けられているものとは言えない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のトロイダ
ル型無段変速機におけるヨークは、トロイダル型無段変
速機のケーシング(ハウジング)25に対して固定され
ていない。特にヨーク70は、トラニオン33,37の
傾転軸方向変位量Yに応じて支持ポスト、特に球面ポス
ト74の回りに回動可能となるため、シーソーの如き揺
動運動をする。それゆえ、ヨーク70が外乱によって揺
動運動をすると、トラニオン33,37の傾転軸11が
純粋に傾転軸方向に変位するのではなく、ケーシング2
5に対して変化してしまうことがある。
ル型無段変速機におけるヨークは、トロイダル型無段変
速機のケーシング(ハウジング)25に対して固定され
ていない。特にヨーク70は、トラニオン33,37の
傾転軸方向変位量Yに応じて支持ポスト、特に球面ポス
ト74の回りに回動可能となるため、シーソーの如き揺
動運動をする。それゆえ、ヨーク70が外乱によって揺
動運動をすると、トラニオン33,37の傾転軸11が
純粋に傾転軸方向に変位するのではなく、ケーシング2
5に対して変化してしまうことがある。
【0028】このような状態では、トラニオン33,3
7の傾転角θ及び傾転軸方向変位量Yをフィードバック
するプリセスカム53の出力も変化する。プリセスカム
53の出力が変化すると、コントローラ52は、かかる
変化に追従しようとして、傾転力が釣り合って変速比が
安定した状態から変速制御を行ってしまうので、所定の
変速比を安定して維持することができない。特に、2組
のトロイダル変速部を同軸上に配置したいわゆるダブル
キャビティ式トロイダル型無段変速機では、2組のトロ
イダル変速部の変速比の食い違いが大きな内部循環トル
クを発生させてトラクション部の滑りを誘発させてトロ
イダル変速部の寿命を著しく低下させることがある。更
に、外乱によるトラニオン33,37の傾転軸変位が連
続して生じると、変速比が振動的に変化し、運転者に著
しい不快感を与えることがある。
7の傾転角θ及び傾転軸方向変位量Yをフィードバック
するプリセスカム53の出力も変化する。プリセスカム
53の出力が変化すると、コントローラ52は、かかる
変化に追従しようとして、傾転力が釣り合って変速比が
安定した状態から変速制御を行ってしまうので、所定の
変速比を安定して維持することができない。特に、2組
のトロイダル変速部を同軸上に配置したいわゆるダブル
キャビティ式トロイダル型無段変速機では、2組のトロ
イダル変速部の変速比の食い違いが大きな内部循環トル
クを発生させてトラクション部の滑りを誘発させてトロ
イダル変速部の寿命を著しく低下させることがある。更
に、外乱によるトラニオン33,37の傾転軸変位が連
続して生じると、変速比が振動的に変化し、運転者に著
しい不快感を与えることがある。
【0029】したがって、トラニオンの各端部のケーシ
ングに対する支持において、外乱が作用しても傾転軸回
りの角変位と傾転軸方向変位以外の変位を許容しないよ
うにして、変速比を安定して制御することについて、解
決すべき課題がある。
ングに対する支持において、外乱が作用しても傾転軸回
りの角変位と傾転軸方向変位以外の変位を許容しないよ
うにして、変速比を安定して制御することについて、解
決すべき課題がある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
問題を解決し、トラニオンをケーシングに対して安定支
持部材によって傾転軸回りの角変位と傾転軸方向変位の
みを許容して、ヨークが外乱の影響によってケーシング
に対して傾転軸の位置が変位するような揺動運動をする
のを防止するトロイダル型無段変速機を提供することで
ある。
問題を解決し、トラニオンをケーシングに対して安定支
持部材によって傾転軸回りの角変位と傾転軸方向変位の
みを許容して、ヨークが外乱の影響によってケーシング
に対して傾転軸の位置が変位するような揺動運動をする
のを防止するトロイダル型無段変速機を提供することで
ある。
【0031】この発明は、ケーシングを貫通する入力軸
により駆動される入力ディスク、前記入力ディスクに対
向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク、
前記入力ディスクと前記出力ディスクとの間にそれぞれ
配置され且つ前記両ディスクに対する傾転角度に応じて
前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力デ
ィスクに伝達する一対のパワーローラ、前記各パワーロ
ーラを回転自在に支持し且つ傾転軸方向に変位可能な一
対のトラニオン、及び前記各トラニオンを前記傾転軸方
向に変位させるアクチュエータを具備し、前記トラニオ
ンは前記ケーシングに固定された安定支持部材に軸受を
介して前記傾転軸周りに回動可能且つ前記傾転軸方向に
変位可能に支持されていることから成るトロイダル型無
段変速機に関する。
により駆動される入力ディスク、前記入力ディスクに対
向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク、
前記入力ディスクと前記出力ディスクとの間にそれぞれ
配置され且つ前記両ディスクに対する傾転角度に応じて
前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力デ
ィスクに伝達する一対のパワーローラ、前記各パワーロ
ーラを回転自在に支持し且つ傾転軸方向に変位可能な一
対のトラニオン、及び前記各トラニオンを前記傾転軸方
向に変位させるアクチュエータを具備し、前記トラニオ
ンは前記ケーシングに固定された安定支持部材に軸受を
介して前記傾転軸周りに回動可能且つ前記傾転軸方向に
変位可能に支持されていることから成るトロイダル型無
段変速機に関する。
【0032】この発明によるトロイダル型無段変速機
は、上記のように構成されているので、次のように作動
する。即ち、トラニオンはケーシングに固定された安定
支持部材に軸受を介して傾転軸周りに回動可能且つ傾転
軸方向に変位可能に支持されているので、トラニオンは
傾転角変位と傾転軸方向変位のみが許容され、その他の
変位が許容されていない。したがって、トラニオンを支
持する安定支持部材の位置がケーシングに対して変化せ
ず、変速比が不用意に変動するのを防止して、安定した
変速比を維持することができる。
は、上記のように構成されているので、次のように作動
する。即ち、トラニオンはケーシングに固定された安定
支持部材に軸受を介して傾転軸周りに回動可能且つ傾転
軸方向に変位可能に支持されているので、トラニオンは
傾転角変位と傾転軸方向変位のみが許容され、その他の
変位が許容されていない。したがって、トラニオンを支
持する安定支持部材の位置がケーシングに対して変化せ
ず、変速比が不用意に変動するのを防止して、安定した
変速比を維持することができる。
【0033】また、このトロイダル型無段変速機におい
て、安定支持部材は、ケーシングに固定された取付け本
体と、当該本体と一体に設けられ且つトラニオンの端部
と軸受とを収容する貫通孔が形成された支持端部とを備
えていることから成る。かかる安定支持部材を用いる
と、ヨークと同様に、軸方向スラスト力によって一対の
トラニオンが互いに離れようとする力に対抗して、両ト
ラニオン間の距離を一定に維持することが確実となる。
しかも、一対のトラニオンが互いに離れようとする力に
対抗する引っ張り力は、安定支持部材の内部応力が対応
することができ、ケーシングに作用することがないの
で、ケーシングに過大な負荷をかけることがない。
て、安定支持部材は、ケーシングに固定された取付け本
体と、当該本体と一体に設けられ且つトラニオンの端部
と軸受とを収容する貫通孔が形成された支持端部とを備
えていることから成る。かかる安定支持部材を用いる
と、ヨークと同様に、軸方向スラスト力によって一対の
トラニオンが互いに離れようとする力に対抗して、両ト
ラニオン間の距離を一定に維持することが確実となる。
しかも、一対のトラニオンが互いに離れようとする力に
対抗する引っ張り力は、安定支持部材の内部応力が対応
することができ、ケーシングに作用することがないの
で、ケーシングに過大な負荷をかけることがない。
【0034】また、このトロイダル型無段変速機におい
て、入力ディスク、出力ディスク、一対のパワーロー
ラ、一対のトラニオン、及びアクチュエータを備えるト
ロイダル変速部がケーシング内において同軸上に1組又
は2組以上並置されている。即ち、この発明が適用され
るトロイダル型無段変速機は、単一のトロイダル変速部
を有するいわゆるシングルキャビティ式トロイダル型無
段変速機ばかりでなく、2組のトロイダル変速部を有す
るダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機にも適用
可能である。
て、入力ディスク、出力ディスク、一対のパワーロー
ラ、一対のトラニオン、及びアクチュエータを備えるト
ロイダル変速部がケーシング内において同軸上に1組又
は2組以上並置されている。即ち、この発明が適用され
るトロイダル型無段変速機は、単一のトロイダル変速部
を有するいわゆるシングルキャビティ式トロイダル型無
段変速機ばかりでなく、2組のトロイダル変速部を有す
るダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機にも適用
可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるトロイダル型無段変速機の実施例について説明す
る。図1は、この発明によるトロイダル型無段変速機の
一実施例をトロイダル変速部1において主軸に直行する
平面で切断した断面図である。図2は、図1と同様に、
トロイダル変速部2において主軸に直行する平面で切断
した断面図である。なお、図1及び図2に示すトロイダ
ル型無段変速機は、トラニオンの両端がケーシングに対
して支持される構造以外については、変わるところがな
いので、同じ構成要素には同じ符号を付すことにして、
それらの構造と同じ構造に基づく変速比の制御動作とに
ついての再度の説明を省略する。
によるトロイダル型無段変速機の実施例について説明す
る。図1は、この発明によるトロイダル型無段変速機の
一実施例をトロイダル変速部1において主軸に直行する
平面で切断した断面図である。図2は、図1と同様に、
トロイダル変速部2において主軸に直行する平面で切断
した断面図である。なお、図1及び図2に示すトロイダ
ル型無段変速機は、トラニオンの両端がケーシングに対
して支持される構造以外については、変わるところがな
いので、同じ構成要素には同じ符号を付すことにして、
それらの構造と同じ構造に基づく変速比の制御動作とに
ついての再度の説明を省略する。
【0036】図1に示すトロイダル変速部1において、
一対のトラニオン33,33のケーシング25に対する
支持構造は、各トラニオン33において且つ一つのトラ
ニオン33の両端において同じ構造であるので、以下、
一方のトラニオン33の一方の端部33Aについてのみ
説明する。トラニオン33の端部33Aに対応して、ケ
ーシング25には段部94が形成されており、この段部
94に安定支持部材92が嵌合固定されている。安定支
持部材92のケーシング25への固定はボルト(図示せ
ず)等の固着手段によって行われる。図示の安定支持部
材92は、各端部33A毎に設けられている。安定支持
部材92には、円形孔93が形成されており、端部33
Aを収容可能である。安定支持部材92円形孔93の周
面とトラニオン33の端部33Aの周面との間には、軸
受95が配置されている。したがって、トラニオン33
の端部33Aは、ケーシング25に対して軸受95を介
して支持されている。軸受95は、トラニオン33を傾
転軸11の軸周りに回動可能に且つ傾転軸11の軸方向
に変位可能に支持するものである。また、図2に示す一
対のトラニオン37,37も、安定支持部材92を用い
てケーシング25に対して傾転軸11の軸周りに回動可
能に且つ傾転軸11の軸方向に変位可能に支持されてい
る。
一対のトラニオン33,33のケーシング25に対する
支持構造は、各トラニオン33において且つ一つのトラ
ニオン33の両端において同じ構造であるので、以下、
一方のトラニオン33の一方の端部33Aについてのみ
説明する。トラニオン33の端部33Aに対応して、ケ
ーシング25には段部94が形成されており、この段部
94に安定支持部材92が嵌合固定されている。安定支
持部材92のケーシング25への固定はボルト(図示せ
ず)等の固着手段によって行われる。図示の安定支持部
材92は、各端部33A毎に設けられている。安定支持
部材92には、円形孔93が形成されており、端部33
Aを収容可能である。安定支持部材92円形孔93の周
面とトラニオン33の端部33Aの周面との間には、軸
受95が配置されている。したがって、トラニオン33
の端部33Aは、ケーシング25に対して軸受95を介
して支持されている。軸受95は、トラニオン33を傾
転軸11の軸周りに回動可能に且つ傾転軸11の軸方向
に変位可能に支持するものである。また、図2に示す一
対のトラニオン37,37も、安定支持部材92を用い
てケーシング25に対して傾転軸11の軸周りに回動可
能に且つ傾転軸11の軸方向に変位可能に支持されてい
る。
【0037】以上のように、各トロイダル変速部1,2
におけるトラニオン33,37は、ケーシング25に対
して、軸受95によって傾転軸11の軸周りと軸方向に
変位可能に支持されているので、トラニオン33,37
の傾転軸11はケーシング25に対して姿勢や位置(傾
転軸11がその径方向に変位)が変わることがない。し
たがって、トロイダル変速部1,2の合計4本のトラニ
オン33,37のすべての傾転軸11は、ケーシング2
5に対しての位置変化が抑制される。
におけるトラニオン33,37は、ケーシング25に対
して、軸受95によって傾転軸11の軸周りと軸方向に
変位可能に支持されているので、トラニオン33,37
の傾転軸11はケーシング25に対して姿勢や位置(傾
転軸11がその径方向に変位)が変わることがない。し
たがって、トロイダル変速部1,2の合計4本のトラニ
オン33,37のすべての傾転軸11は、ケーシング2
5に対しての位置変化が抑制される。
【0038】図3は、別の態様の安定支持部材をケーシ
ング25に固定した状態を示す断面図であり、図4は図
3に用いられている安定支持部材の平面図である。図3
及び図4に示す安定支持部材96は取付け本体97とそ
の両端に形成された支持端部98とを備えている。安定
支持部材96の取付け本体97は、ケーシング25にボ
ルト100で固定されている。取付け本体97の両側に
は、トラニオン33,37の端部33A,37Aと軸受
95とを収容する円形孔99が形成された支持端部98
が一体的に延びている。安定支持部材96を用いると、
従来のトロイダル型無段変速機におけるヨークと同様、
主軸の軸方向スラスト力によって一対のトラニオンを互
いに離そうとする力に対抗して、両トラニオン間の距離
を一定に維持することができる。しかも、一対のトラニ
オンが互いに離れようとする力に対抗する引っ張り力
は、安定支持部材96の内部応力で対応することがで
き、ケーシング25に作用することがないので、ケーシ
ング25に過大な負荷をかけることがない。また、ケー
シング25に段部25を精密に加工する必要もない。
ング25に固定した状態を示す断面図であり、図4は図
3に用いられている安定支持部材の平面図である。図3
及び図4に示す安定支持部材96は取付け本体97とそ
の両端に形成された支持端部98とを備えている。安定
支持部材96の取付け本体97は、ケーシング25にボ
ルト100で固定されている。取付け本体97の両側に
は、トラニオン33,37の端部33A,37Aと軸受
95とを収容する円形孔99が形成された支持端部98
が一体的に延びている。安定支持部材96を用いると、
従来のトロイダル型無段変速機におけるヨークと同様、
主軸の軸方向スラスト力によって一対のトラニオンを互
いに離そうとする力に対抗して、両トラニオン間の距離
を一定に維持することができる。しかも、一対のトラニ
オンが互いに離れようとする力に対抗する引っ張り力
は、安定支持部材96の内部応力で対応することがで
き、ケーシング25に作用することがないので、ケーシ
ング25に過大な負荷をかけることがない。また、ケー
シング25に段部25を精密に加工する必要もない。
【0039】
【発明の効果】この発明によるトロイダル型無段変速機
は、上記のように構成されているので、トラニオンが傾
転軸の直交する方向に外乱が作用しても、安定支持部材
によってトラニオンの端部を支持しているため、傾転軸
のケーシングに対する位置が変化することがない。その
結果、トラニオンの傾転角及び傾転軸方向オフセット量
をフィードバックするプリセスカムの出力の変化も抑制
され、所定の変速比からの変動を抑制して、安定した変
速比の制御を行うことができる。また、従来のトロイダ
ル型無段変速機で経験される、外乱によるトラニオンの
傾転軸の連続的な変位が生じることもなく、変速比が振
動するように変化するのを抑制することができ、運転者
に著しい不快感を与えることがない。更に、安定支持部
材は、軸受を介してトラニオンが傾転軸の軸周り及び軸
方向に変位するのを許容しているため、通常の変速比制
御のためにトラニオンは傾転軸の軸方向の変位が可能で
あり、且つその結果、パワーローラと共に傾転軸の軸周
りに傾転可能である。
は、上記のように構成されているので、トラニオンが傾
転軸の直交する方向に外乱が作用しても、安定支持部材
によってトラニオンの端部を支持しているため、傾転軸
のケーシングに対する位置が変化することがない。その
結果、トラニオンの傾転角及び傾転軸方向オフセット量
をフィードバックするプリセスカムの出力の変化も抑制
され、所定の変速比からの変動を抑制して、安定した変
速比の制御を行うことができる。また、従来のトロイダ
ル型無段変速機で経験される、外乱によるトラニオンの
傾転軸の連続的な変位が生じることもなく、変速比が振
動するように変化するのを抑制することができ、運転者
に著しい不快感を与えることがない。更に、安定支持部
材は、軸受を介してトラニオンが傾転軸の軸周り及び軸
方向に変位するのを許容しているため、通常の変速比制
御のためにトラニオンは傾転軸の軸方向の変位が可能で
あり、且つその結果、パワーローラと共に傾転軸の軸周
りに傾転可能である。
【図1】この発明によるトロイダル型無段変速機の一実
施例において、一方のトロイダル変速部における断面図
である。
施例において、一方のトロイダル変速部における断面図
である。
【図2】この発明によるトロイダル型無段変速機の一実
施例において、他方のトロイダル変速部における断面図
である。
施例において、他方のトロイダル変速部における断面図
である。
【図3】この発明によるトロイダル型無段変速機の実施
例における安定支持部材をケーシングに取り付けた状態
を示す断面図である。
例における安定支持部材をケーシングに取り付けた状態
を示す断面図である。
【図4】図3に示す安定支持部材の平面図である。
【図5】従来のトロイダル型無段変速機の一例を示す図
であって、図6及び図7で線W−Wで示す平面について
の断面図である。
であって、図6及び図7で線W−Wで示す平面について
の断面図である。
【図6】図5に示したトロイダル型無段変速機の一方の
トロイダル変速部の線X−Xで示す平面についての断面
図である。
トロイダル変速部の線X−Xで示す平面についての断面
図である。
【図7】図5に示したトロイダル型無段変速機の他方の
トロイダル変速部の線Z−Zで示す平面についての断面
図である。
トロイダル変速部の線Z−Zで示す平面についての断面
図である。
【図8】従来のトロイダル型無段変速機の一方のトロイ
ダル変速部における変速制御装置の一例を説明する概略
図である。
ダル変速部における変速制御装置の一例を説明する概略
図である。
1,2 トロイダル変速部 3 主軸 4,7 入力ディスク 5,8 出力ディスク 6,9 パワーローラ 11 傾転軸 13 入力軸 22 出力軸 25 ケーシング 33,37 トラニオン 33A,37A 端部 34,38 回転支軸 40 アクチュエータ 92,96 安定支持部材 93,99 円形孔 95 軸受 97 取付け本体 98 支持端部 100 ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシングを貫通する入力軸により駆動
される入力ディスク、前記入力ディスクに対向して配置
され且つ出力軸に連結された出力ディスク、前記入力デ
ィスクと前記出力ディスクとの間にそれぞれ配置され且
つ前記両ディスクに対する傾転角度に応じて前記入力デ
ィスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクに伝
達する一対のパワーローラ、前記各パワーローラを回転
自在に支持し且つ傾転軸方向に変位可能な一対のトラニ
オン、及び前記各トラニオンを前記傾転軸方向に変位さ
せるアクチュエータを具備し、前記トラニオンは前記ケ
ーシングに固定された安定支持部材に軸受を介して前記
傾転軸周りに回動可能且つ前記傾転軸方向に変位可能に
支持されていることから成るトロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 前記安定支持部材は、前記ケーシングに
固定された取付け本体と、前記本体と一体に設けられ且
つ前記トラニオンの端部と前記軸受とを収容する貫通孔
が形成された支持端部とを備えていることから成る請求
項1に記載のトロイダル型無段変速機。 - 【請求項3】 前記入力ディスク、前記出力ディスク、
前記一対のパワーローラ、前記一対のトラニオン、及び
前記アクチュエータを備えるトロイダル変速部が前記ケ
ーシング内において同軸上に1組又は2組以上並置され
ていることから成る請求項1又は2に記載のトロイダル
型無段変速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9452097A JPH10274300A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9452097A JPH10274300A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10274300A true JPH10274300A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14112615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9452097A Pending JPH10274300A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10274300A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001116096A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-27 | Isuzu Motors Ltd | トロイダル型無段変速機 |
| US6402657B1 (en) * | 1997-12-10 | 2002-06-11 | Zf Friedrichshafen Ag | Infinitely variable friction gear |
| US6592491B1 (en) | 1999-04-07 | 2003-07-15 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
| US7004882B2 (en) | 2001-01-30 | 2006-02-28 | Nsk. Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9452097A patent/JPH10274300A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6402657B1 (en) * | 1997-12-10 | 2002-06-11 | Zf Friedrichshafen Ag | Infinitely variable friction gear |
| US6592491B1 (en) | 1999-04-07 | 2003-07-15 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
| US6902509B2 (en) | 1999-04-07 | 2005-06-07 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
| DE19964349B4 (de) * | 1999-04-07 | 2009-02-05 | Nsk Ltd. | Stufenlos verstellbares Toroidgetriebe |
| JP2001116096A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-27 | Isuzu Motors Ltd | トロイダル型無段変速機 |
| US7004882B2 (en) | 2001-01-30 | 2006-02-28 | Nsk. Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission |
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