JPH10275964A - フレキシブルプリント基板及びそれを利用したカメラ - Google Patents

フレキシブルプリント基板及びそれを利用したカメラ

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JPH10275964A
JPH10275964A JP9080966A JP8096697A JPH10275964A JP H10275964 A JPH10275964 A JP H10275964A JP 9080966 A JP9080966 A JP 9080966A JP 8096697 A JP8096697 A JP 8096697A JP H10275964 A JPH10275964 A JP H10275964A
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孝 佐藤
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Masaharu Nishimoto
正治 西元
Shinichi Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ内部の信号伝達手段に用いられるフレ
キシブルプリント基板に起因する漏光の反射によるフレ
アやゴーストなどを防止するために、フレキシブルプリ
ント基板の反射を効果的に防止することである。 【解決手段】 フレキシブルプリント基板の一部又は全
面に、合成樹脂バインダー100重量部中に(A)平均
粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と(B)平均粒径
1.0μm以下のカーボンブラック微粒子とを重量比1
0:1ないし1:5の割合で、かつそれらの合計量が2
0〜500重量部になるように分散させて成る反射防止
層を設けるか、又は前記反射防止層を有する反射防止用
フィルムを貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ内部の信号
伝達手段に用いられるフレキシブルプリント基板に起因
する漏光の反射によるフレアやゴーストなどを防止する
ための、フレキシブルプリント基板及びこれにより反射
防止されたフレキシブルプリント基板を用いたカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ、複写機、現像機などの
光学装置においては、入射光の反射による種々の障害が
問題となっている。例えば、カメラの場合、入射光が内
面壁で反射してフィルムに悪影響を与えたり、光源から
の光がカメラ内面壁で反射し、ファインダー光路中に入
射してファインダー視野画像を見にくくしたりする。ま
た、カメラ、複写機などの駆動部分の信号伝達手段とし
フレキシブルプリント基板が用いられているが、このフ
レキシブルプリント基板に漏光が反射し、フレアを発生
し、撮影されるフィルム上に露光され、写真に悪影響を
与えたり、レンズ部の筒部から光が入射し、筒内でレン
ズから入射した光を混合し、撮影写真にハレーションや
ゴーストを発生させる。一方、複写機では、感光体に画
像を形成する際、複写機内から発生する光が機内で反射
し、感光体の画像を不鮮明にする。また、現像機におい
ては、入射光が内面壁で反射して、現像中のフィルムに
感光したり、あるいは、印画紙への焼き付けの際におい
ては写真の焦点がぼけて不鮮明になる原因となってい
る。
【0003】このような問題を解決するために、カメラ
本体の露光用開口部前面と光軸方向に移動する撮影レン
ズ鏡筒との間に、特定の長さの撮影レンズ鏡筒の移動に
連動して伸縮する蛇腹上に形成された遮光手段を有する
カメラ(特開平8−304903号公報)、フレキシブ
ルプリント基板の移動に追従して、そのフレキシブルプ
リント基板の折り曲げ端部に接するように移動可能に組
み付けたズームレンズ(特開平7−63969号公
報)、シャッター羽根走行検出部の少なくとも一部をカ
バーするように遮光部材を設けたもの(特開平8−21
1446号公報)などが提案されている。しかしなが
ら、これらの技術では、十分に満足しうる反射防止効果
は得られていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、従来のフレキシブルプリント基板に起因
する漏光の反射によるフレアやゴーストなどを防止する
ために、フレキシブルプリント基板の反射を効果的に防
止すること及びフレアやゴーストなどが発生しないカメ
ラを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成の
反射防止塗料をフレキシブルプリント基板上に塗布し、
反射防止層を設けることにより、あるいは該反射防止塗
料を用いて形成された特定の厚さの反射防止層を有する
反射防止用フィルムを、フレキシブルプリント基板に貼
付することにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)合成樹脂バイ
ンダー100重量部中に(A)重量平均粒径15〜50
μmの合成樹脂微粒子と(B)重量平均粒径1.0μm
以下のカーボンブラック微粒子とを重量比10:1ない
し1:5の割合で、かつそれらの合計量が20〜500
重量部になるように分散させて成る反射防止層を、一部
又は全面に設け、表面の入射光60度に対する光沢度を
0〜0.5%に調整したことを特徴とするフレキシブル
プリント基板、合成樹脂バインダー100重量部中に
(A)重量平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と
(B)重量平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック
微粒子とを重量比10:1ないし1:5の割合で、かつ
それらの合計量が20〜500重量部になるように分散
させて成る表面の入射光60度に対する光沢度が0〜
0.5%、厚さが15〜100μmの反射防止層を一方
の面に有する反射防止用フィルムを、一部又は全面に貼
付したことを特徴とするフレキシブルプリント基板、合
成樹脂バインダー100重量部中に(A)重量平均粒径
15〜50μmの合成樹脂微粒子と(B)重量平均粒径
1.0μm以下のカーボンブラック微粒子とを重量比1
0:1ないし1:5の割合で、かつそれらの合計量が2
0〜500重量部になるように分散させて成る表面の入
射光60度に対する光沢度が0〜0.5%の反射防止層
を、基板の一部又は全面に有するフレキシブルプリント
基板を信号伝達手段として用いたことを特徴とするカメ
ラ及び合成樹脂バインダー100重量部中に(A)重量
平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と(B)重量
平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック微粒子とを
重量比10:1ないし1:5の割合で、かつそれらの合
計量が20〜500重量部になるように分散させて成る
表面の入射光60度に対する光沢度が0〜0.5%、厚
さが15〜100μmの反射防止層を一方の面に有する
反射防止用フィルムを、フレキシブルプリント基板の一
部若しくは全面に、又はフレキシブルプリント基板の一
部とカメラ内部とに、あるいはその両方に貼付したこと
を特徴とするカメラを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において反射防止層を形成
するのに用いる塗料は、合成樹脂バインダーと(A)合
成樹脂微粒子と(B)カーボンブラック微粒子とを含有
するものであって、上記合成樹脂バインダーとしては、
熱や光などにより硬化する硬化性樹脂や熱可塑性樹脂な
どが用いられる。
【0008】本発明においては、この合成樹脂バインダ
ーの中で、熱硬化性樹脂としては、例えばアクリル系、
ウレタン系、フェノール系、メラミン系、尿素系、ジア
リルフタレート系、ポリエステル系、エポキシ系、アル
キド系などが好ましく用いられる。これらは単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れらの中で、特に熱硬化性アクリル樹脂が、耐熱性、耐
湿性、耐溶剤性及び表面硬度などに優れるので好まし
い。また、熱可塑性樹脂としては、熱可塑性アクリル樹
脂や、塩化ビニル樹脂、ブチラール樹脂、スチレン/ブ
タジエン樹脂などが挙げられる。
【0009】この合成樹脂バインダーには、所望によ
り、架橋剤を含有させることができる。この架橋剤とし
ては、例えば、尿素樹脂、メラミン樹脂、イソシアネー
ト樹脂、アジリジン樹脂、オキサゾリジン樹脂などが挙
げられ、特にメラミン樹脂が、耐熱性、耐溶剤性及び塗
膜硬度などに優れるので好ましい。架橋剤の配合割合
は、合成樹脂バインダーに対し、通常10〜50重量%
の範囲である。これよりも少ないと所望の特性が得られ
ず、また、これより多いと塗膜が硬すぎてもろくなる。
さらに、架橋剤を用いる場合は、その反応を促進するた
めに、反応触媒を併用するのが望ましい。この反応触媒
としては、例えばアンモニアや塩化アンモニウムなどが
挙げられる。反応触媒の配合割合は、架橋剤に対し通常
0.1〜10重量%の範囲である。
【0010】次に、(A)成分の合成樹脂微粒子として
は、例えばメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ベン
ゾグアナミン/メラミン/ホルマリン縮合物、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂などの微粒子が挙げ
られる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。これらの中で、特に、光を表面
で乱反射させて、入射光の直線的反射を防止しうる点か
ら、アクリル樹脂が好適である。この合成樹脂微粒子の
形状については特に制限はないが、塗料の流動特性を向
上させ、優れた塗装適性をもたらす点から、球状のもの
が好ましい。
【0011】この合成樹脂微粒子の重量平均粒径は15
〜50μmの範囲内にあることが必要である。この重量
平均粒径が15μm未満では低角度での反射率が高くな
るし、50μmを越えると塗料の分散安定性が悪くな
り、合成樹脂微粒子が沈降しやすくなる。低角度での反
射率の抑制及び塗料の分散安定性などの面から、この合
成樹脂微粒子の特に好ましい重量平均粒径は20〜40
μmの範囲である。
【0012】一方、(B)成分のカーボンブラック微粒
子は、重量平均粒径が1μm以下であることが必要であ
る。この重量平均粒径が1μmを越えると、(A)成分
との粒子差が小さくなるとともに、表面積が小さくな
り、カーボンブラック充てん密度が低下するため、光吸
収能力が低下し、反射防止性が悪くなる。反射防止性の
面から、このカーボンブラック微粒子の特に好ましい重
量平均粒径は0.5μm以下である。
【0013】本発明においては、前記(A)成分の合成
樹脂微粒子と(B)成分のカーボンブラック微粒子との
配合割合は、重量比で10:1ないし1:5の範囲にあ
ることが必要である。(A)成分の割合が上記範囲より
少ないと塗膜表面の乱反射効率が悪くなり、かつ塗膜硬
度が低下するし、また多いと光の吸収性が悪くなり、黒
色度合いが低下し、外観が損なわれる。塗膜表面の乱反
射効率、塗膜硬度及び外観などの面から、この(A)成
分と(B)成分の特に好ましい配合割合は、重量比で
5:1ないし1:2の範囲である。
【0014】また、本発明において反射防止層を形成す
るために用いられる塗料は、この(A)成分と(B)成
分は、その合計量が、前記合成樹脂バインダー100重
量部に対して、20〜500重量になるような割合で配
合し、分散させることが必要である。この配合量が20
重量部未満では基材との密着性が悪く、反射率が高くな
るおそれがあるし、500重量部を超えると塗膜がもろ
くなりやすい。塗膜物性及び反射防止性の面から、この
(A)成分と(B)成分の好ましい配合量は、その合計
量が合成樹脂バインダー100重量部に対し、50〜2
00重量部の範囲である。
【0015】この反射防止塗料は、合成樹脂バインダ
ー、(A)成分及び(B)成分を、水又は有機溶媒、あ
るいは水と有機溶媒との混合液に懸濁させることにより
調製することができる。この際、必要に応じ、従来慣用
されている各種添加剤、例えば増粘剤、分散剤、着色
剤、消泡剤などを配合することができる。特に、水溶性
アクリル樹脂は塗料に対し、優れた増粘効果及び分散効
果をもたらすので、好ましい。この水溶性アクリル樹脂
を配合する場合、その配合割合は、合成樹脂バインダー
と(A)成分と(B)成分との合計量に対し、通常0.
5〜5重量%の範囲である。この配合量が0.5重量%
未満では増粘効果が不十分で、塗装適性の向上効果が十
分に発揮されないし、5重量%を越えると液粘度が高く
なり過ぎ、塗装適性が劣化する。
【0016】次に、本発明においては、前記反射防止塗
料を、フレキシブルプリント基板の一部又は全面に塗布
し、反射防止層を形成するか、あるいは前記反射防止塗
料を、基材の一方の面に塗布して、反射防止層を設けた
反射防止用フィルムを作製し、その裏面が接するように
フレキシブルプリント基板の一部又は全面に貼付する。
【0017】この際、フレキシブルプリント基板の一部
又は全面に形成された反射防止層の表面は、JIS Z
8741に従い光沢度計で測定した際の入射光60度に
対する光沢度が0〜0.5%であることが必要である。
この光沢度が0.5%を超えるとカメラなどの光学機器
内部での反射防止効果が不十分となる。また、この反射
防止層の厚さは、通常15〜100μmの範囲である。
【0018】一方、反射防止フィルムを用いる場合その
基材としては、例えば紙、合成紙、合成樹脂フィルムな
どが用いられる。このものは、透明なものでも、不透明
なものでもよいが、不透明なもので遮光性を有するもの
が好ましい。また、合成樹脂フィルムとしてはポリオレ
フィン、ポリエステル、ポリイミドなどのフィルムを用
いることができ、これらにはあらかじめカーボンブラッ
クやアニリンブラックのような黒色顔料を練り込んだも
のが好ましい。このように黒色顔料を練り込んだ合成樹
脂フィルムを用いる場合、このフィルムの光学濃度が1
0以上の高遮光性のものを用いるのが好適である。ま
た、合成樹脂フィルムには必要に応じその片面又は両面
にマット加工することができる。マット加工は、例えば
化学的エッチング法やサンドブラスト法、合成樹脂と粗
面化形成材からなるケミカルマット法により行うことが
できる基材の厚さは25〜200μmの範囲が適当であ
る。これよりも厚さが小さいと十分な反射防止性を得る
ことができないし、またこれよりも厚さが大きいと軽量
化の点で不利になる。
【0019】次に、この基材上には、基材と反射防止層
との間の接着性を向上させるために、所望により、アン
カー層を設けることができる。このアンカー層は、通常
尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂などから
構成されている。そして、例えばウレタン系樹脂の場合
はポリイソシアネートとジアミン、ジオールのような活
性水素含有化合物を含む溶液を、また尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂の場合は、水溶性尿素系樹脂又は水溶性メラ
ミン系樹脂を含む溶液を基材表面に塗布し、硬化させて
厚さ0.5〜2.0g/m2程度の層とすることにより
形成される。
【0020】本発明のフレキシブルプリント基板を製造
するには、上記基材又は所望により設けられるアンカー
層の上に、前記した合成樹脂バインダー、(A)成分及
び(B)成分を含有する反射防止塗料を塗布することに
より反射防止層を形成する。この反射防止層の厚さは、
15〜100μmの範囲にあることが必要である。この
反射防止層の厚さが15μm未満であると反射防止性が
悪くなるし、100μmを越えるとフィルム全厚が厚く
なり、厚みの点で有効性が失われる。
【0021】この反射防止用フィルムの反射防止層の表
面はJIS Z8741に従い光沢度計で測定した際の
入射光60度に対する光沢度が0〜0.5%であること
が必要である。この光沢度が0.5%を越えるとカメラ
など光学機器内部での反射防止効果が不十分となる。ま
た、この反射防止用フィルムは、JIS B0601に
従い測定した中心線平均粗さが、通常1.0〜10.0
μm程度になっており、これによって乱反射することに
より反射防止効果が得られている。
【0022】本発明に用いられる反射防止用フィルムに
おいて、反射防止層とは反対側の表面に基材の全面及び
部分的に粘着層を介して離型シートを積層することもで
きる。そして使用時にはこの離型シートを剥がし、粘着
層により、容易にフレキシブルプリント基板上に貼着す
ることができる。この粘着層の厚さとしては、通常10
〜25g/m2好ましくは12〜20g/m2範囲が選ば
れる。
【0023】この粘着層を構成する粘着剤としては、天
然ゴム、天然ゴムとスチレンブタジエンゴムとの混合
物、アクリル系共重合体、ブタジエン又はイソプレンと
スチレンとの共重合体、ビニルエーテル共重合体、シリ
コーンゴムなどを基材とし、これらにロジン系、石油系
又はテルペン系の粘着性付与剤を粘着調整剤、接着改良
剤、老化防止剤、安定剤、着色剤などの成分を添加した
ものを用いることができるが、特にアクリル酸エステル
系樹脂を主成分とする基材からなるものが好適である。
また、断面などにおいて側方からの入射光に基づく反射
をできるだけ防止するために、濃色着色剤を含有させる
のが有利である。
【0024】本発明のカメラは、カメラ本体及びレンズ
部材の外側からカメラ内部に入射し、フレキシブルプリ
ント基板に反射する漏光を防止するために、フレキシブ
ルプリント基板の一部又は全面に、前記反射防止塗料を
塗布し、表面の入射光60度に対する光沢度が0〜0.
5%の反射防止層を設けたものである。
【0025】また、別の形式のカメラは、カメラ本体及
びレンズ部材の外側からカメラ内部に入射し、フレキシ
ブルプリント基板に反射する漏光を防止するために、フ
レキシブルプリント基板の一部又は全面に前記反射防止
用フィルムを反射防止層が光に接するように貼付したも
のである。この反射防止用フィルムは場合によりフレキ
シブルプリント基板の一部とカメラ内部の適宜の場所に
貼付することにより漏光による光の乱反射を防止するこ
とができる。反射防止用フィルムをフレキシブルプリン
ト基板やカメラに貼付する方法としては、反射防止用フ
ィルムを貼付する際、粘着剤を塗っても、あるいはあら
かじめ反射防止用フィルムに粘着層を介して離型シート
を積層し、貼付する際にこの離型シートを剥がし、反射
防止する個所に貼り付けてもよいし、反射防止する個所
に反射防止用フィルムを貼付け可能な粘着剤を塗ってお
き、反射防止用フィルムをその上に乗せ貼付してもよ
い。
【0026】
【発明の効果】本発明のフレキシブルプリント基板にお
いては、その反射防止に用いる反射防止層又は反射防止
用フィルムが、遮光性、反射防止性、特に低角度の入射
光に対する光の反射防止性に優れるため、この反射防止
層又は反射防止用フィルムを、フレキシブルプリント基
板の一部若しくは全面に塗布又は貼付することにより、
フレキシブルプリント基板に漏光が反射し、フレアやゴ
ーストを発生することがない。このため、これをカメラ
や複写機などに使用した場合、フレアやゴーストの発生
のない鮮明な画像を得ることができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、物性は次に示す方法に従って
評価した。 (1)光沢度(%):JIS Z8741に従い光沢度
計を用いて入射光60度、75度、85度に対する光沢
度を測定。 (2)表面粗さ(Ra):JIS B0601に従い中
心線平均粗さとして測定。 (3)濃度(可視):マクベス(Macbath)TD
904により測定。 (4)カメラテスト:反射防止処理を施したフレキシブ
ルプリント基板を信号伝達手段として用いたカメラを用
いて、太陽光の入射角度を振って実写を行った。そのと
きのネガフィルムの映り具合を目視により観察し、次の
ように評価した。 ○…フレア、ハレーション、ゴーストの発生がない。 ×…フレア、ハレーション、ゴーストの発生がある。
【0028】実施例1 熱硬化性アクリルエマルション(モビニール747、固
形分濃度43重量%;ヘキスト合成社製)19.5重量
部、平均粒径1μm以下のカーボンブラック微粒子(G
Pブラック#4613、固形分濃度12重量%;御国色
素社製)38.6重量部、重量平均粒径30μmのアク
リル樹脂粒子(MBX−30;積水化成工業社製)1
3.5重量部、水溶性アクリル樹脂(AC−10H、固
形分濃度20重量%;日本純薬社製)3.6重量部、架
橋剤(メラミン樹脂、スミテックレジンM−3、固形分
濃度80重量%;住友化学社製)4.5重量部、アンモ
ニア(5重量%水溶液)4.8重量部、塩化アンモニウ
ム(20重量%水溶液)0.9重量部、エタノール10
重量部及び水39重量部を混合して反射防止層形成塗工
液を調製した。
【0029】次に、信号伝達手段として、カメラのズー
ムレンズ中に存在するフレキシブルプリント基板の片面
に前記の反射防止用塗料を塗布し、反射防止層を形成さ
せた。このようにして得られた反射防止層の物性を表2
に示す。
【0030】実施例2、3 実施例1における反射防止層形成塗工液において、各成
分の配合割合を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして反射防止層形成塗工液を調製し、さらに
フレキシブルプリント基板の片面に反射防止層を形成し
た。この反射防止層の物性を表2に示す。
【0031】実施例4〜6 実施例1〜3の反射防止塗料それぞれを厚さ100μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にワイヤ
ーバーにて塗布し、130℃で5分間加熱し、厚さ40
μmの反射防止層を形成させた。このようにして得られ
た反射防止層の物性を表2に示す。
【0032】比較例1 実施例1、4において、アクリル樹脂の平均粒径を10
μmにした以外は、実施例1と同様にして反射防止層を
形成した。このものの物性を表2に示す。
【0033】比較例2、3 実施例1、4において、反射防止用塗料として表1に示
す組成のものを用いた以外は、実施例1と同様にして反
射防止層を形成した。このものの物性を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(注) 1)熱硬化性アクリルエマルション(モビニール74
7、固形分濃度43重量%;ヘキスト合成社製) 2)平均粒径30μmのアクリル樹脂粒子(MBX−3
0;積水化成品工業社製) 3)平均粒径1μm以下のカーボンブラック微粒子(G
Pブラック#4613、固形分濃度12重量%;御国色
素社製) 4)架橋剤(メラミン樹脂、スミテックレジンM−3、
固形分濃度80重量%;住友化学社製) 5)水溶性アクリル樹脂(AC−10H、固形分濃度2
0重量%;日本純薬社製) 6)アンモニア(5重量%水溶液) 7)塩化アンモニウム(20重量%水溶液)
【0036】
【表2】
【0037】表2からも分かるように、比較例1〜3は
いずれの角度においても光沢度が高いか、または高角度
では低くても低角度では光沢度が高くなっている。これ
に対し、本発明の実施例1〜6は低角度及び高角度での
光沢度が低く、かつ実写の際、フレア、ハレーションや
ゴーストの発生のないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信一 東京都中央区銀座四丁目11番2号 ソマー ル株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂バインダー100重量部中に
    (A)重量平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と
    (B)重量平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック
    微粒子とを重量比10:1ないし1:5の割合で、かつ
    それらの合計量が20〜500重量部になるように分散
    させて成る反射防止層を、一部又は全面に設け、表面の
    入射光60度に対する光沢度を0〜0.5%に調整した
    ことを特徴とするフレキシブルプリント基板。
  2. 【請求項2】 合成樹脂バインダー100重量部中に
    (A)重量平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と
    (B)重量平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック
    微粒子とを重量比10:1ないし1:5の割合で、かつ
    それらの合計量が20〜500重量部になるように分散
    させて成る表面の入射光60度に対する光沢度が0〜
    0.5%、厚さが15〜100μmの反射防止層を一方
    の面に有する反射防止用フィルムを、一部又は全面に貼
    付したことを特徴とするフレキシブルプリント基板。
  3. 【請求項3】 合成樹脂バインダー100重量部中に
    (A)重量平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と
    (B)重量平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック
    微粒子とを重量比10:1ないし1:5の割合で、かつ
    それらの合計量が20〜500重量部になるように分散
    させて成る表面の入射光60度に対する光沢度が0〜
    0.5%の反射防止層を、基板の一部又は全面に有する
    フレキシブルプリント基板を信号伝達手段として用いた
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 合成樹脂バインダー100重量部中に
    (A)重量平均粒径15〜50μmの合成樹脂微粒子と
    (B)重量平均粒径1.0μm以下のカーボンブラック
    微粒子とを重量比10:1ないし1:5の割合で、かつ
    それらの合計量が20〜500重量部になるように分散
    させて成る表面の入射光60度に対する光沢度が0〜
    0.5%、厚さが15〜100μmの反射防止層を一方
    の面に有する反射防止用フィルムを、フレキシブルプリ
    ント基板の一部若しくは全面に、又はフレキシブルプリ
    ント基板の一部とカメラ内部に、あるいはその両方に貼
    付したことを特徴とするカメラ。
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