JPH10276578A - 柑橘類搾汁残渣の有効利用法 - Google Patents
柑橘類搾汁残渣の有効利用法Info
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- JPH10276578A JPH10276578A JP9085177A JP8517797A JPH10276578A JP H10276578 A JPH10276578 A JP H10276578A JP 9085177 A JP9085177 A JP 9085177A JP 8517797 A JP8517797 A JP 8517797A JP H10276578 A JPH10276578 A JP H10276578A
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Abstract
多量に生成する搾汁残渣の有効利用を図ることを目的と
する。 【解決手段】 柑橘類搾汁残渣の圧搾汁を濃縮して得ら
れる柑橘糖蜜をオクタデシルシラン(ODS)を充填剤
として用いたフラッシュクロマトグラフによって分離し
て、菌根菌の菌糸生長および植物の菌根形成を促進する
物質を分取することを特徴とする柑橘類搾汁残渣の有効
利用法。
Description
渣の有効利用法に関する。詳細に云えば、本発明は、柑
橘類の搾汁残渣を圧搾して得られる圧搾汁を濃縮した糖
蜜よりODSを充填したフラッシュクロマトグラフで菌
根菌の菌糸生長および植物の菌根形成を促進する物質を
分離し、この物質を肥料等に活用することに関するもの
である。
んやオレンジ等の柑橘類を適当な装置類により搾汁して
果汁をつくるとき、それら果実の約50%もの搾汁残渣
が生ずる。この搾汁残渣は含水量が多い上、なおかなり
の量の可溶性固形物を含んでいる。したがってこの搾汁
残渣をさらに圧搾して脱汁してさらなる利用がはかられ
ている。たとえば圧搾して得られた圧搾汁乃至脱水液を
減圧濃縮すると糖度約60〜65゜Bxを有するいわゆ
る柑橘糖蜜がえられ、これを圧搾残渣に添加し乾燥後畜
産飼料の素材として用いたり、砂糖の廃糖蜜と同様にエ
チルアルコールやアミノ酸類の発酵用原料として用いら
れたりしている。しかし多量の柑橘類から果汁をつくる
場合、多量の搾汁残渣が得られるので、その更なる用途
開拓、有効利用が望まれていた。
安定を図るため土壌を改質し、地力を増進するために各
種の資材、技術が検討されている。たとえば、植物に菌
根が形成されると養水分、特にリンの吸収が高まり、生
育が旺盛になることが知られており、また植物の養分吸
収を助け、特に土壌中のリン酸を有効に利用できる機能
を有する菌根菌という共生微生物が特に持続型農業或は
環境保全型農業に有効であることが明らかとなり、この
菌を活用した栽培体系が現在検討されている。
圧搾汁を濃縮してえられた柑橘糖蜜の更なる用途を開拓
しその有効利用を図る方策の一環としてこれを前記菌根
菌の菌糸生長或は植物の菌根形成を促進するのに用いる
ことに思い至り、種々研究、実験を重ねた結果、かかる
柑橘糖蜜を特定の充填剤を充填したフラッシュクロマト
グラフを用いて分離し、精製、分取してえられたものが
菌根菌の菌糸生長、植物の菌根形成の促進に有効である
ことが見出され、本発明をなすに至ったものである。
搾汁残渣の圧搾汁を濃縮して得られる柑橘糖蜜をオクタ
デシルシラン(以下、単にODSと略記する)を充填剤
として用いたフラッシュクロマトグラフによって分離し
て、菌根菌の菌糸生長および植物の菌根形成を促進する
物質を分取することを特徴とする柑橘類搾汁残渣の有効
利用法に関するものである。
れ、分取された物質、更にこの物質を肥料等に添加して
土壌の改良、地力の増進を図る方法に関するものであ
る。
する。
ばインライン搾汁機又はチョッパーパルパーなどを用い
て搾汁する。約50%の果汁と約50%の搾汁残渣が得
られる。この搾汁残渣は約10〜15%の可溶性固形物
を含んでおり含水量も大きい。この搾汁残渣に消石灰を
加え、ライミング処理した後、油圧プレス等で再圧搾す
ると、更にその半量の圧搾汁乃至脱水汁と圧搾かすが得
られる。この圧搾汁を加熱冷却してその中に含まれる酵
素の失活やカルシウム等の沈澱を行なった後遠心分離
し、更に減圧濃縮すると少なくとも約60゜Bxの糖度
と、少なくとも約40%の全糖を含む柑橘糖蜜が得られ
る。これは通常の糖蜜のように黒みがかった粘稠状の液
体であり、糖質以外にも種々の成分が含まれている。こ
のようにしてえられた柑橘糖蜜をフラッシュクロマトグ
ラフを用いて分離するのである。
食品素材開発によく用いられるクロマトグラフィーであ
り、多量のサンプル、迅速性、使い易さを特徴とする分
取、分画クロマトグラフィーと云える。これを実験室的
規模で行なうときは、通常、コンプレッサーと調圧弁、
溶離液を溜める一定容量のリザーバー、充填剤を充填し
た一定の直径と長さのカラム、検出器、フラクションコ
レクターとからなり、これらを接続して用いる。充填剤
はスラリー状にしてカラム上部より流し込み、詰める。
充填剤としては本発明では特にODSを用いる。
ザーバー上部を加圧エアー部と接続し、加圧してスラリ
ー状の充填剤を直立状のカラムに充填する。移動相液面
を充填層上部に合わせカラムを検出器と接続する。試料
をゆっくり充填層上部に注入する。カラムのコックをあ
けて試料を充填層に吸着させる。クロマトグラフィー展
開を開始する。検出器でピークをモニターし、目的成分
の分取を行なう。
濾過し清澄化したのち、上記の如きODSという充填剤
を装備したフラッシュクロマトグラフ装置で分離して精
製する。
用いる。今、試験のため濃度を0、10、25、50お
よび100%と段階的に変化したものを用意して、各濃
度の溶出液を個々に濃縮し、これを菌根菌に与え、それ
が菌根菌の菌糸生長に与える影響を調査、確認したとこ
ろ25%溶出物について最も強い効果がみられた。勿論
菌根菌の菌糸の部分から養水分が摂取されるためそれが
生長して長いものほど多量の養水分を摂取することがで
きる。しかし25%溶出物に限られることなく他の割合
の溶出物やその混合物を用いることができる。各割合の
溶出物は単一の物質からなるのではなく種々の物質の混
合物と認められる。またその溶出物をリンの含有量を少
なくした液肥に添加することにより、液肥を散布した植
物の菌根形成を促進し得ることも見出された。
よりえられた柑橘糖蜜をフラッシュクロマトグラフによ
り分離分取してえられた物質は菌根菌の菌糸生長を促進
させることができ、またこの物質を肥料等に添加して植
物の菌根形成、養水分の摂取促進を図り、ひいては土壌
の改質、地力の増強等を図ることができるのである。
る。
イン搾汁機を用いて搾汁し、約5kgの果汁と約5kg
の搾汁残渣を得る。果汁と分離された搾汁残渣に消石灰
を0.2〜0.5%加えライミングした後、油圧プレス
で圧搾して約2.5kgの脱水液(圧搾汁)を得る。こ
の脱水液を約85℃に加熱し酵素失活を行った後冷却す
る。これを遠心分離機により7500Gの力で遠心分離
すると約1.9kgの液が得られる。次いで減圧濃縮す
ると糖度60゜Bxの柑橘糖蜜248gが得られた。
られる糖蜜をケイソウ土濾過して清澄化したもの100
ml(屈折計示度60゜Bx)を内径2cmのフラッシ
ュクロマトグラフ(富士シリシア化学株式会社製 クロ
マトレックスODS DM1020Tを25cm充填)
を用い、溶出液のメチルアルコール濃度を0、10、2
5、50および100%と段階的に変えながら各400
mlづつ流し得られた各溶出液(0、10、25、50
および100%区)を40mlに濃縮した。
0kgから糖蜜375gが得られた。このようにして八
朔搾汁残渣より得られる糖蜜をケイソウ土濾過して清澄
化したもの100ml(屈折計示度60゜Bx)を内径
2cmのフラッシュクロマトグラフ(富士シリシア化学
株式会社製 クロマトレックスODS DM1020T
を25cm充填)を用い、溶出液のメチルアルコール濃
度を0、10、25、50および100%と段階的に変
えながら各400mlづつ流し得られた各溶出液(0、
10、25、50および100%区)を40mlに濃縮
した。
出液を濃縮したものを100μlまたは500μl加え
(直径70mmのシャーレを使用)121℃でオートク
レーブした後、表面を消毒した菌根菌(VA菌根菌)胞
子を1シャーレあたり4個置き、30℃の暗黒下でイン
キュベートした。
メラを装備した実体顕微鏡およびパソコンによる画像処
理法で測定した。結果を表1に示す。
2.5g相当)では阻害される傾向があったが、100
μl(残渣6.5g相当)の使用では25および50%
メチルアルコール溶出区で菌糸生長が促進される傾向が
みられた。とくに、25%メチルアルコール溶出区での
促進効果は顕著であった。
と同様な確認試験を行った。結果を表2に示す。
1.5g相当)の使用では阻害される傾向があったが、
100μl(残渣4.3g相当)の使用では25%メチ
ルアルコール溶出区で菌糸生長の促進効果がみられた。
苗を、バーミキュライトとパーライトを等量に混合した
培土を入れたプラスチック製の8号鉢に移植した。
後、菌根菌(VA菌根菌)胞子約60個を含む培土を混
合した。
アルコール溶出液の濃縮品を搾汁残渣換算でそれぞれ
0、5、10および15g相当量/リットルを含む液肥
(N、PおよびKをそれぞれ10、3および6%含む)
を作り、1週間に100mlの割合で各鉢に散布した。
について観察した。結果を図1に示す。
重範囲検定の結果を示す。同じ記号a同士の間では優位
差はなく、異なる記号aとbの間には優位差があると認
められる。
観察した根の長さ)×100 搾汁残渣換算で10g相当量/リットル区における菌根
菌感染率は、1週間後で対照区の約6倍であった。4週
間後にはさらに感染率は高まり48.6%を示した。
搾汁残渣より得られる糖蜜より菌根菌の菌糸生長を促進
する物質を分離することができる。
より植物の菌根形成を促進することができ、今まで以上
に柑橘類の搾汁残渣の有効利用を図ることが出来る。
示すグラフ。
Claims (3)
- 【請求項1】柑橘類搾汁残渣の圧搾汁を濃縮して得られ
る柑橘糖蜜をオクタデシルシラン(ODS)を充填剤と
して用いたフラッシュクロマトグラフによって分離し
て、菌根菌の菌糸生長および植物の菌根形成を促進する
物質を分取することを特徴とする柑橘類搾汁残渣の有効
利用法。 - 【請求項2】請求項1で分離、分取された物質。
- 【請求項3】請求項1で分離、分取された物質を肥料等
に添加することを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08517797A JP3262999B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 柑橘類搾汁残渣の有効利用法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08517797A JP3262999B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 柑橘類搾汁残渣の有効利用法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10276578A true JPH10276578A (ja) | 1998-10-20 |
| JP3262999B2 JP3262999B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=13851391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08517797A Expired - Fee Related JP3262999B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 柑橘類搾汁残渣の有効利用法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3262999B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002000238A1 (en) * | 2000-06-20 | 2002-01-03 | Meiji Dairies Corporation | Compositions promoting alcohol metabolism |
| JP2007037406A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-15 | Ncc:Kk | 柑橘類の残渣を原料とする食品の製造方法 |
| KR20170063238A (ko) | 2015-11-30 | 2017-06-08 | (주)아모레퍼시픽 | 청귤수를 포함하는 콩 발아 촉진제 및 이를 사용한 발아 콩의 제조방법 |
| KR20170095143A (ko) | 2016-02-12 | 2017-08-22 | (주)아모레퍼시픽 | 발아 콩의 제조방법 |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP08517797A patent/JP3262999B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002000238A1 (en) * | 2000-06-20 | 2002-01-03 | Meiji Dairies Corporation | Compositions promoting alcohol metabolism |
| JP2012017337A (ja) * | 2000-06-20 | 2012-01-26 | Meiji Co Ltd | アルコール代謝促進剤組成物 |
| JP2007037406A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-15 | Ncc:Kk | 柑橘類の残渣を原料とする食品の製造方法 |
| KR20170063238A (ko) | 2015-11-30 | 2017-06-08 | (주)아모레퍼시픽 | 청귤수를 포함하는 콩 발아 촉진제 및 이를 사용한 발아 콩의 제조방법 |
| KR20170095143A (ko) | 2016-02-12 | 2017-08-22 | (주)아모레퍼시픽 | 발아 콩의 제조방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3262999B2 (ja) | 2002-03-04 |
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