JPH10276713A - 卵料理用調味料組成物 - Google Patents

卵料理用調味料組成物

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JPH10276713A
JPH10276713A JP9108087A JP10808797A JPH10276713A JP H10276713 A JPH10276713 A JP H10276713A JP 9108087 A JP9108087 A JP 9108087A JP 10808797 A JP10808797 A JP 10808797A JP H10276713 A JPH10276713 A JP H10276713A
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JP
Japan
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egg
cooking
seasoning composition
ragged
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JP9108087A
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English (en)
Inventor
Takeshi Oikawa
岳 追川
Hiroshige Hamakawa
弘茂 浜川
Hisae Kobayashi
久枝 小林
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 卵料理を調理する際に、卵素材に添加さ
れる卵料理用調味料組成物であって、プロテアーゼを含
有することを特徴とする卵料理用調味料組成物。 【効果】 本発明の卵料理用調味料組成物によれば、フ
ライパン・鍋、電子レンジ等のいずれを使用した場合で
あっても、そぼろ卵やスクランブルエッグのようなそぼ
ろ状の卵料理を簡単、且つ確実に調理することができる
のみならず、加熱終了間際又は直後の撹拌を調節するだ
けで得られる卵料理の卵粒の大きさを自在に調節でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、卵素材に混ぜるだ
けでいかなる加熱調理法によっても、そぼろ卵、スクラ
ンブルエッグ等の卵料理を、簡単に、且つ食感よく調理
することができるのみならず、出来上がる卵料理の卵粒
の大きさを自在に調節することができる卵料理用調味料
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、そぼろ卵、スクランブルエッグ等の卵料理の調理方
法としては、例えばそぼろ卵をフライパン又は鍋を用い
て調理する場合は、卵を割りほぐして厚手の鍋等に入
れ、塩、砂糖を加えて混ぜた後に、鍋等を中火にかけ、
割り箸4本でかき混ぜながら、パラパラになるまで火を
通すという調理方法(「ぶきっちょさんの卵料理」第3
7頁、大原照子、(株)雄鶏社、昭和56年3月30日
発行)が知られており、電子レンジを使用する場合に
は、高さのあるコップに卵と調味料を入れ、よく溶いた
後、それをラップなしで1分間加熱し、半分くらいに膨
れたところで箸でかき混ぜ、再び電子レンジで30秒間
加熱し、よくかき混ぜるという調理方法(「マイライフ
シリーズ197 電子レンジ活用」第36頁、天野悦
子、株式会社グラフ社、昭和61年5月30日発行)が
知られている。そして、スクランブルエッグをフライパ
ン又は鍋を用いて調理する場合は、容器に卵を割りほぐ
して塩、コショウ、牛乳を入れておき、十分に熱くした
フライパンにサラダ油を入れてなじませた後、余分な油
を捨ててからバターをフライパンに入れて一面に回し、
このフライパンに上記の溶き卵を入れて、木しゃもじで
一気にかき混ぜ、半熟になったら火から下ろすという調
理方法(「ぶきっちょさんの卵料理」第15頁、大原照
子、(株)雄鶏社、昭和56年3月30日発行)が知ら
れており、電子レンジを使用する場合には、上記そぼろ
卵の調理方法における最初の加熱時間(1分間)を30
秒間にする以外は上記と同様の調理方法(「マイライフ
シリーズ197 電子レンジ活用」第36頁、天野悦
子、株式会社グラフ社、昭和61年5月30日発行)が
知られている。
【0003】しかしながら、これらの調理方法の場合、
以下のような問題点が挙げられる。即ち、そぼろ卵をフ
ライパン又は鍋を用いて調理する方法の場合、常に卵を
かき混ぜていなければならないのみならず、しっとり、
且つふんわりとした良好な食感のそぼろ卵を得るために
は火加減等の技術を要する。一方、電子レンジを用いる
方法の場合、電子レンジで調理するにも関わらず、取り
出す、かき混ぜる、といった手間を要するのみならず、
卵の品温や内容量のばらつきにより『す』が入り、スポ
ンジ状になってしまうことが頻繁に見られる。その上、
そぼろ卵は、卵粒の大きさが調理する際の撹拌の力に大
きく依存するため、微小でサラサラした良好なそぼろ卵
を得ることは、かなり困難である。そして、スクランブ
ルエッグを調理する場合についても、同様に、しっと
り、且つふんわりとした良好な食感のスクランブルエッ
グを得るためには上記と同様の技術を必要としたり、電
子レンジで調理するにも関わらず、手間を要する、
『す』が入る、スポンジ状になってしまう等の問題があ
る。
【0004】また、本出願人は、酸の効果によって蛋白
質を変性させ、卵白のゲル化状態を調節する方法を提案
している(特開平2−174657号公報)が、この提
案の場合、電子レンジから発せられるマイクロウェーブ
によって加熱する調理方法に関するものであって、フラ
イパンや鍋を用いる火力や電熱等の加熱による場合につ
いては言及しておらず、また、卵料理の卵粒の大きさは
調理中の撹拌の力に大きく依存するため、良好な食感を
得るためには、手間と技術が必要となる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
卵素材に混ぜるだけでいかなる加熱調理法によっても、
そぼろ卵、スクランブルエッグ等の卵料理を、簡単に、
且つ食感よく調理することができるのみならず、出来上
がる卵料理の卵粒の大きさを自在に調節することができ
る卵料理用調味料組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討を行った
結果、卵料理用調味料組成物中にプロテアーゼを添加す
ることにより、フライパンや鍋等を用いる調理方法及び
電子レンジを用いる調理方法のいずれであっても、簡
単、且つ確実に食感が良好なそぼろ卵、スクランブルエ
ッグ等のそぼろ状の卵料理を得ることができるのみなら
ず、加熱直後の撹拌力を調節するだけで卵粒の大きさを
自在に調節できることを見出し、本発明をなすに至っ
た。
【0007】なお、上記卵料理用調味料組成物により良
好なそぼろ状の卵料理ができる理由は明確ではないが、
卵素材にプロテアーゼを含有する調味料組成物を添加す
ると、卵素材中の(特に卵白部分の)蛋白質が分解され
るため、卵白がゲル化する速度が遅くなり、その結果、
電子レンジで調理した場合でも『す』が入りにくくなる
と共に、形成されたゲルのネットワーク単位が小さくな
り、その結果、卵粒の粒径が小さいそぼろ卵を容易に得
ることができ、上記目的が達成されるものと推測され
る。
【0008】従って、本発明は、卵料理を調理する際
に、卵素材に添加される卵料理用調味料組成物であっ
て、プロテアーゼを含有することを特徴とする卵料理用
調味料組成物を提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
は、卵素材に添加され、種々の加熱、調理方法によって
各種卵料理を調理することができる卵料理用調味料組成
物にプロテアーゼを添加したものであり、本発明の卵料
理用調味料組成物の性状としては、特に制限されるもの
ではなく、液状、粒状、粉状、ペースト状等のあらゆる
性状において利用することができる。
【0010】ここで、本発明の卵料理用調味料組成物が
添加される卵素材としては、鳥類及び爬虫類の卵である
こと以外は特に限定されないが、これらの中でも例えば
鶏卵、アヒル卵及びウズラ卵等のように家禽類に由来す
るもの好ましく、特に一般的に卵料理に使用されている
鶏卵が最も好ましい。また、本発明の場合、卵素材とし
ては、これらの卵の全卵のみを使用してもよく、また全
卵に卵黄、卵白を適宜加えて使用することもできるが、
本発明の目的を考慮すれば、卵素材には必ず卵白が含ま
れていることを要する。
【0011】本発明の卵料理用調味料組成物に添加する
プロテアーゼとしては、食用可能なものであれば何でも
使用可能であるが、食品添加物リストに記載されたもの
を好適に使用することができ、このようなプロテアーゼ
として、例えばパパイン,ブロメライン等の植物由来の
プロテアーゼ、トリプシン,ペプシン等の動物由来のプ
ロテアーゼ、Bucillus subtilis由来
のものをはじめとする微生物発酵時に得られる各種プロ
テアーゼなどを挙げることができ、これらは1種単独で
又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができ
る。
【0012】本発明の卵料理用調味料組成物における上
記プロテアーゼの添加量は、特に制限されるものではな
く、卵料理用調味料組成物の上記卵素材に対する添加量
に応じて適宜選定されるものであり、本発明の卵料理用
調味料組成物を上記卵素材に添加した際に、全プロテア
ーゼ分が下記方法によって測定される酵素単位として、
卵素材1gに対して好ましくは10〜750単位、より
好ましくは50〜450単位、特に好ましくは100〜
300単位となるようにプロテアーゼを添加すると好適
である。また、卵白1gに対して好ましくは5〜500
単位、より好ましくは30〜350単位、特に好ましく
は50〜250単位となるようにプロテアーゼを添加す
ると好適である。プロテアーゼの添加量が少なすぎると
プロテアーゼの卵白蛋白質に及ぼす効果が十分に発揮さ
れず、一方、多すぎると卵白蛋白質が分解されすぎて、
ゲル化がほとんど起こらなくなり、得られる卵料理の食
感がベタベタしたものとなってしまったり、プロテアー
ゼそのものの香味及び卵白蛋白質の分解による苦みやペ
プチドの香味が強く現われる場合がある。
【0013】なお、本発明のプロテアーゼ(酵素剤)と
して市販の製剤を例示するならば、日本バイオコン
(株)製「パパイン300」を挙げることができ、この
場合、上述したような卵素材に対する添加量範囲の酵素
活性度を付与するには、本発明の卵料理用調味料組成物
を卵素材に添加する際に、卵素材1gに対して上記パパ
イン剤「パパイン300」が0.03mg〜2.5mg
となるように配合すればよい。
【0014】以下に上記プロテアーゼの酵素単位(活
性)を測定する方法を説明する。なお、図1に該測定方
法のフローチャートを示す。 <プロテアーゼの酵素活性の測定方法>試薬の調製 (1)カゼイン基質(1%(重量/容量)) Na2HPO41.78gを約400mlの脱イオン水に
溶解(最終濃度:0.125M)しておき、この水溶液
に無水物として5g相当のカゼイン(105℃、4時間
の乾燥減量後の重量を求め、5gになるように換算す
る)を加えて溶解した後、この水溶液をpH6±0.0
5となるように0.1Mクエン酸溶液(クエン酸一水和
物21gを約800mlの脱イオン水に溶解した後、メ
スフラスコにて1リットルとする)を用いて調整する。
この場合、0.1Mクエン酸溶液をできるだけ少しづつ
加えると共に、カゼインの沈殿を防ぐために素早く撹拌
することが望ましい。pH調整を行った水溶液を500
ml容のメスフラスコに移し替えた後、脱イオン水を用
いて500mlにして、1%(重量/容量)カゼイン基
質を調製する。このカゼイン基質は冷蔵庫保存で5日間
までは使用可能であるが、使用前にpHをチェックして
から測定に用いる。 (2)システイン−EDTA緩衝液 7.1gのNa2HPO48.782gのL−システイン
・塩酸塩・一水和物及び14gのEDTA・2Naを約
800mlの脱イオン水に溶解し、この水溶液を10%
(重量/容量)水酸化ナトリウム溶液(水酸化ナトリウ
ム50gを400mlの脱イオン水に加えて溶解後、5
00ml容のメスフラスコにて500mlとする)を用
いてpH6±0.05となるように調整した後、1リッ
トル容のメスフラスコに移し替え、脱イオン水によりメ
スアップして、システイン−EDTA緩衝液とする。 (3)30%(重量/容量)トリクロロ酢酸(T.C.
A)溶液 トリクロロ酢酸(T.C.A)300gを約600ml
の脱イオン水に加えて溶解した後、更に脱イオン水を加
えて1リットルとする。 (4)0.1N塩酸溶液 濃塩酸4.36mlを200mlの脱イオン水に徐々に
加えた後、500ml容のメスフラスコに移し、更に脱
イオン水を加えて500mlとする。 (5)チロシン溶液(100μg/ml) L−チロシンは、105℃で4時間乾燥した後、デシケ
ーターに保存しておく。このL−チロシン0.1gを正
確に計りとり、290mlの0.1Nの塩酸を加え、溶
解する。溶解後1リットル容のメスフラスコに移し、脱
イオン水を加えて1リットルとする。標準グラフの作製 (1)上記チロシン溶液を用いてチロシン濃度が20μ
g/ml、40μg/ml、60μg/ml、80μg
/mlである溶液を以下に従って用意する。
【0015】 チロシン濃度(μg/ml) チロシン溶液(ml) 脱イオン水(ml) 20 2 8 40 4 6 60 6 4 80 8 2
【0016】(2)上記チロシン溶液及び各濃度のチロ
シン溶液の波長280nmにおける吸光度(O.D.2
80nm)をそれぞれ測定する。なお、対照液には脱イ
オン水を用いる。 (3)チロシン濃度を横軸、O.D.280nmを縦軸
として、各測定点をプロットしてチロシン濃度0〜10
0μg/mlの標準グラフを作製し、このグラフの傾き
(S)を求めておく。酵素溶液の調製 測定試料となる酵素剤を精秤し、下記操作手順に従って
O.D.280nmを測定する時、その吸光度が0.3
〜0.7の範囲になるように上記システイン−EDTA
緩衝液を用いて適宜倍率に希釈して酵素溶液を調製して
おく。なお、各酵素溶液を調製した後は、10〜15分
以内に下記操作手順を開始する必要がある。操作手順 20ml容の試験管を酵素サンプル用に3本、酵素ブラ
ンク用に1本として4本用意して、各試験管に上記カゼ
イン基質を5mlづつ分注し、酵素サンプル用試験管に
ついては、40℃±1.0℃の恒温槽に5分間つけて予
熱を加えた後、上記酵素溶液各2mlをそれぞれ添加し
て素早く撹拌し、すぐに上記恒温槽に戻して正確に1時
間反応させた後、上記30%T.C.A溶液各3mlを
それぞれの試験管に添加して、反応を停止させる。一
方、酵素ブランク用試験管には上記30%T.C.A溶
液3mlを添加した後、未反応の上記酵素溶液を加え
る。各試験管内の溶液を撹拌した後、各試験管を上記恒
温槽に30分間入れてカゼインの沈殿物を完全に凝固さ
せる。30分後に各試験管を上記恒温槽から取り出して
室温まで冷却した後、試験管内の溶液をワットマンN
o.42濾紙を用いて濾過し、各濾液の波長280nm
における吸光度を対照液として脱イオン水を用いてそれ
ぞれ測定する。計算 上記操作手順において、反応に供する酵素溶液が2m
l、試験管内の溶液の量が基質5ml,酵素溶液2m
l,T.C.A溶液3mlで計10ml、反応時間が6
0分間、1gは1000mgに相当することから、1分
間にチロシン1μgに相当する非タンパク性物質を遊離
させる酵素量を1単位とすれば、酵素製剤1mg当たり
の酵素活性(単位)は、下記式によって算出することが
できる。 酵素活性(U/mg)=(OD×DF×10)÷(2×
60×S×W×1000) OD:サンプルの吸光度値からブランクの吸光度値を引
いた数値 DF:酵素溶液の希釈倍率 S:標準グラフから求めた傾き W:酵素剤の重量(g)
【0017】本発明の卵料理用調味料組成物には、本発
明の効果を妨げない範囲でプロテアーゼと共に、卵料理
を調理する際に使用される調味料等をその他の成分とし
て配合することができ、具体的には食塩,グルタミン酸
ナトリウム塩(以下、MSG),醤油(粉末醤油を含
む),味噌,ケチャップ,ウスターソース,砂糖などの
糖類,食酢,味醂,酒,酸味料,アミノ酸,オイスター
ソース,トウバンジャン,コチュジャン,ビーフエキ
ス,ポークエキス,チキンエキス,魚介エキス,野菜エ
キス,酵母エキス等の各種調味料、食用油脂、小麦粉、
澱粉、増粘剤,着色料,香料,酸化防止剤,乳化剤等の
各種添加物、ブラックペパー,ホワイトペパー,レッド
ペパー,チリペパー,カレー粉,サフラン,ガーリッ
ク,パプリカ,バジル,パセリ等の各種香辛料などを1
種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合すること
ができ、更に、ネギ,ニンジン,コーン,グリーンピー
ス,タマネギ等の野菜類、椎茸,しめじ等のきのこ類、
のり,わかめ等の海藻類、魚擂り身等の魚介類、ビー
フ,ポーク,チキン,チャーシュー,ハム,ベーコン,
ソーセージ等の肉類などの具材(各種乾燥具材を含む)
を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合する
ことができる。なお、これらの配合量は本発明の効果を
考慮して通常量とすることができる。
【0018】本発明の卵料理用調味料組成物は、卵素材
に添加して使用するものであるが、その添加割合は、組
成物中のプロテアーゼが卵素材に対して上記添加範囲と
なるように適宜選定されるものであるが、好ましくは卵
素材に対して1〜30重量%、より好ましくは5〜20
重量%である。組成物としての配合割合が小さすぎると
その他の成分として配合された調味料等による風味つけ
が足りなくなって、調理時に更に各種調味料等を配合す
る必要が生じる場合があり、大きすぎるとその他の成分
の風味が強くなりすぎる場合がある。
【0019】本発明の卵料理用調味料組成物の製造方法
は、特に制限されるものではなく、例えば上記プロテア
ーゼ及びその他の成分を常法により適宜、混合、撹拌す
ることにより調製することができる。
【0020】なお、本発明の卵料理用調味料組成物の場
合、上記調味料等をその他の成分として配合することも
できるが、上記調味料等は、卵素材に本発明の卵料理用
調味料組成物を添加する際に、本発明の卵料理用調味料
組成物とは別に卵素材に添加することもできる。
【0021】本発明の卵料理用調味料組成物を使用する
卵料理の調理方法としては、そぼろ卵やスクランブルエ
ッグ等のそぼろ状の卵料理の調理方法として従来から行
われている方法を採用することができ、このような方法
としては、上述したようにフライパンや鍋等を用いて火
力、電熱等により加熱を行って、上記卵料理を調理する
方法、電子レンジからのマイクロウェーブによって加熱
して、上記卵料理を調理する方法等が挙げられる。
【0022】具体的には、例えば均一に撹拌した卵液
(卵素材)に本発明の卵料理用調味料組成物をプロテア
ーゼ量が上記範囲となるように添加し、全体を混合した
後、必要に応じて油をなじませたフライパンや厚手の鍋
等を使用して、中火にかけて上記卵料理を調理する方法
を挙げることができるが、本発明の場合、従来の卵料理
用調味料組成物を用いた場合とは異なり、常にかき混ぜ
ている必要はなく、卵がほぼ固まり、火を止める間際又
は火からおろしたすぐ後に軽くかき混ぜるだけで食感の
良いそぼろ卵やスクランブルエッグ等の卵料理を得るこ
とができ、且つこの際のかき混ぜ方によって卵粒の大き
さを自在に調節できる。一方、電子レンジを使用する方
法としては、例えば上記と同様に本発明の卵料理用調味
料組成物を添加した卵液を電子レンジ調理可能な容器に
流し込み、そのままの状態で又はラップ等でフタをし
て、400〜600ワットの出力の電子レンジに入れ
て、上記組成物を添加した卵液1gに対して1秒間程度
の割合の時間、又は卵全体の凝集が完了する時間で電子
レンジを作動させる方法を挙げることができるが、本発
明の場合、従来の卵料理用調味料組成物を用いた場合と
は異なり、調理途中に電子レンジから卵液を取り出す必
要がなく、加熱終了後に軽くかき混ぜるだけで食感の良
いそぼろ卵やスクランブルエッグ等の卵料理を得ること
ができ、且つこの際のかき混ぜ方によって卵粒の大きさ
を自在に調節できるのみならず、『す』が入りにくいの
で、神経質に調理時間を気にする必要がなくなる。
【0023】このようにして得られるそぼろ卵やスクラ
ンブルエッグ等の卵料理は、しっとりとして食感が良好
であり、特にそぼろ卵の場合、粒径を小さくすることが
できるので、パラパラとした食感も付与することができ
る。また、これらの卵料理は、冷めても固くなりにく
く、しっとりした食感を長時間維持することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の卵料理用調味料組成物によれ
ば、フライパン・鍋、電子レンジ等のいずれを使用した
場合であっても、そぼろ卵やスクランブルエッグのよう
なそぼろ状の卵料理を簡単、且つ確実に調理することが
できるのみならず、加熱終了間際又は直後の撹拌を調節
するだけで得られる卵料理の卵粒の大きさを自在に調節
できる。従って、本発明の卵料理用調味料組成物を使用
すれば、簡単、且つ容易に食感が良好なそぼろ卵やスク
ランブルエッグ等のそぼろ状の卵料理が得られるのみな
らず、特にそぼろ卵の場合、微小でサラサラした食感の
ものを簡単に作ることも可能となる。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。なお、以下の例において部はいずれも
重量部を意味する。
【0026】[実施例1]バター5部をホットプレート
で180℃に熱しておいた中に、溶き卵60部に卵料理
用調味料組成物としてパパイン(日本バイオコン社製
「パパイン300」)を溶き卵1gに対して酵素活性が
150単位になるように添加すると共に、食塩0.3
部、砂糖1.5部、昆布エキス1部、ホワイトペパー
0.02部をそれぞれ添加した後、これらをよく混ぜ合
わせたものを注ぎ、20秒間加熱した後、フライ返しを
用いて裏返し、さらに10秒間加熱した後に、ボールに
移し、泡立て器で30秒間撹拌して、実施例1のそぼろ
卵を得た。
【0027】[実施例2]上記実施例1において、上記
パパイン(「パパイン300」)に代えて微生物由来プ
ロテアーゼ(大和化成(株)製「プロチンPC−1
0」)を溶き卵1gに対して酵素活性が30単位となる
ように添加した以外は実施例1と同様に調理して、実施
例2のそぼろ卵を得た。
【0028】[実施例3]上記実施例1において、パパ
インの添加量を溶き卵1gに対して酵素活性が650単
位となるようにした以外は実施例1と同様に調理して、
実施例3のそぼろ卵を得た。
【0029】[比較例1]上記実施例1において、パパ
インを無添加とした以外は実施例1と同様に調理して、
比較例1のそぼろ卵を得た。
【0030】[実施例4]溶き卵60部にブロメライン
(協和ソルザイム(株)製)を溶き卵1gに対して酵素
活性が150単位になるように添加すると共に、バター
5部、食塩0.3部、砂糖1.5部、昆布エキス1部、
ホワイトペパー0.02部を添加して、これらをよく混
ぜ合わせたものを300ccのガラスコップに入れ、電
子レンジ600Wで1分間加熱した後にボールに移し、
泡立て器で30秒間撹拌して、実施例4のそぼろ卵を得
た。
【0031】[実施例5]上記実施例4において、パパ
インの添加量を溶き卵1gに対して酵素活性が30単位
となるようにした以外は実施例4と同様に調理して、実
施例5のそぼろ卵を得た。
【0032】[実施例6]上記実施例4において、パパ
インの添加量を溶き卵1gに対して酵素活性が650単
位となるようにした以外は実施例4と同様に調理して、
実施例6のそぼろ卵を得た。
【0033】[比較例2]上記実施例4において、パパ
インを無添加とした以外は実施例4と同様に調理して、
比較例2のそぼろ卵を得た。
【0034】これらのそぼろ卵の食感、外観等を男5
名、女5名の専門パネル10名が官能試験して、下記評
価基準に従って評価すると共に、各そぼろ卵の粒径を下
記式による通過率として求めた。これらを平均した結果
を表1に示す。評価基準 a.卵の固さ 1.かなり固い 2.やや固い 3.ちょうど良い固さ 4.やや柔らかすぎる 5.かなり柔らかすぎる b.外観 1.かなり悪い 2.やや悪い 3.普通 4.やや良い 5.かなり良い c.総合評価(卵の固さ、外観、味・食感) 1.かなり悪い 2.やや悪い 3.普通 4.やや良い 5.かなり良い 通過率=ふるいを通過したそぼろ卵(g)/そぼろ卵全
体(g)×100 (使用ふるい:目開き4.75mm,篩い条件:手篩い
振幅10cm、30秒間)
【0035】
【表1】
【0036】[実施例7]菜種油5gをホットプレート
で180℃に熱した中に、溶き卵60gに卵料理用調味
料組成物(日本バイオコン社製「パパイン300」0.
03g、粉末醤油0.4g、砂糖1.5g、かつおエキ
スパウダー1g、熱風乾燥いわのり1g、熱風乾燥タラ
擂り身2g、熱風乾燥ネギ1g、山椒0.02g、レッ
ドぺパー0.02g)を添加した後、よく混ぜ合わせた
ものを注ぎ、25秒間加熱したものをフライ返しを用い
て裏返して、さらに15秒間加熱した後に、ボールに移
して泡立て器で30秒間撹拌して、実施例7のそぼろ卵
を得た。
【0037】[実施例8]溶き卵60gに卵料理用調味
料組成物(日本バイオコン社製「パパイン300」0.
03g、粉末油脂3g、砂糖1.5g、ビーフエキスパ
ウダー1.5g、凍結乾燥牛挽肉3g、パセリフレーク
0.5g、ホワイトペパー0.02g)を添加した後、
よく混ぜ合わせたものを300ccのガラスコップに入
れて、これらを電子レンジ600Wで1分間加熱した後
にボールに移し、しゃもじで5秒間撹拌して、実施例8
のスクランブルエッグを得た。
【0038】上記実施例7,8の卵料理について、上記
と同様にして官能評価を行うと共に、通過率を求めた。
結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロテアーゼの酵素活性を測定する方
法を説明するフローチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵料理を調理する際に、卵素材に添加さ
    れる卵料理用調味料組成物であって、プロテアーゼを含
    有することを特徴とする卵料理用調味料組成物。
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