JPH1027671A - コロナ放電装置 - Google Patents

コロナ放電装置

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Publication number
JPH1027671A
JPH1027671A JP19834996A JP19834996A JPH1027671A JP H1027671 A JPH1027671 A JP H1027671A JP 19834996 A JP19834996 A JP 19834996A JP 19834996 A JP19834996 A JP 19834996A JP H1027671 A JPH1027671 A JP H1027671A
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JP
Japan
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corona discharge
electrode
discharge element
electrodes
discharge
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Application number
JP19834996A
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English (en)
Inventor
Yuji Aso
雄二 麻生
Hideaki Takagiwa
秀明 高際
Koji Sonoda
浩二 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正イオンの放出を抑制した状態で負イオンを
放出することが可能なコロナ放電装置を提供する。 【解決手段】 コロナ放電素子2は、長さ方向がコロナ
放電装置本体への空気の流入方向(矢印9)に並行にな
るよう装置内に設置されている。誘導電極3は絶縁層1
の風上側に配置されている。放電電極5は帯状に形成さ
れており、絶縁層1における誘導電極3より上方の位置
にて絶縁層1の長さ方向の中心線に沿って風下側に配置
されている。放電電極5の風上側は絶縁層1を挟んで誘
導電極3の風上側と対向している。負電位駆動電源7の
高電圧出力端子は放電電極5に、アース端子は誘導電極
3に接続されているので、風下の放電電極5は高電圧に
なっている。放電電極5の近傍で生じる沿面放電により
オゾン及び正、負イオンが生成され、負イオンはその大
部分がコロナ放電装置内を通る空気流によってオゾンと
共に装置外部へ放出される。正イオンは装置外への放出
が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沿面コロナ放電に
より、空気中からオゾン及びイオンを生成するコロナ放
電素子を備えたコロナ放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コロナ放電装置において、絶縁層
を挟んで対向する、コロナ放電素子を構成するための放
電電極及び誘導電極に、負電位の交流高電圧を印加して
放電電極近傍で沿面放電を生じさせ、これにより大気中
から生成したオゾン及び負イオンを外部に放出する装置
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成のコロナ放電装置では、原理的には生成されたイオン
のうち負イオンのみが装置外部に放出されるはずである
にも拘らず、実際には負イオンと共に正イオンも放出さ
れることがあった。そのため、負イオンのみを放出する
という上記コロナ放電装置の目的を果たすことができな
かった。
【0004】従って本発明の目的は、正イオンの放出を
抑制した状態で負イオンを放出することが可能なコロナ
放電装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うコロナ放電装置は、複数の電極間の沿面コロナ放電に
より空気中から負イオンを生成するコロナ放電素子を備
えたもので、コロナ放電素子の複数の電極のうち負電圧
が印加される電極を、空気流の下流側に配置する。
【0006】この構成により、沿面コロナ放電により空
気中から生成された正イオンは空気流により装置外へ放
出される途中で空気流の下流側に位置する負電圧が印加
されている電極により捕集されることとなるから、正イ
オンが装置外へ放出されるのが阻止されることとなる。
【0007】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、沿面コロナ放電により空気中から生成された正イ
オンを捕集するための捕集電極を有する。この捕集電極
は、複数の電極の空気流の下流側に配置するのが好まし
い。
【0008】この構成により、強い空気流のために負電
圧が印加される電極において捕集し損なった正イオンが
捕集電極で捕集されることとなるから、正イオンが装置
外へ放出されるのが阻止される。なお、捕集電極と負電
圧が印加される電極とを、コロナ放電素子上で1つの電
極として結合させた場合や、負電圧が印加される電極
が、沿面コロナ放電を生じる領域よりも更に空気流の下
流側へ延出した部分を有している場合でも、正イオンが
装置外へ放出されるのを阻止できる。負電圧が印加され
る電極の空気流の下流側へ延出した部分の面積を、沿面
コロナ放電を生じる部分の面積より大きくした場合も同
様である。
【0009】また、上記と別の好適な実施形態では、複
数の電極のうち負電圧が印加される電極により、他の電
極を包囲する構成としている。
【0010】この構成では、空気流の方向に関わりなく
コロナ放電素子を設計することができる。
【0011】本発明の第2の側面に従うコロナ放電素子
は、沿面コロナ放電を生じさせる複数の電極を備えたも
ので、複数の電極のうちの1つが他を包囲している。
【0012】本発明の第2の側面に係る好適な実施形態
では、更に別の電極を有している。
【0013】また、上記とは別の好適な実施形態では、
複数の電極のうちの1つが、沿面コロナ放電を生じる部
分から所定の方向へ延出しており、この延出した部分の
面積を、沿面コロナ放電を生じる部分の面積より大きく
設定している。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明のコロナ放電装置
が備えるコロナ放電素子の一実施形態を示すもので、図
1はコロナ放電素子の一実施形態を示す平面図、図2は
コロナ放電素子の一実施形態を示す断面図である。
【0016】上記コロナ放電装置は、図示のように、絶
縁層1と、誘導電極3と、放電電極5とから成るコロナ
放電素子を備えており、上記誘導電極3、及び放電電極
5に負電位駆動電源7を接続することによって放電電極
5の近傍で沿面放電を生じさせ、大気中からオゾン及び
イオンを生成する。
【0017】次に、コロナ放電素子を構成する各部につ
いて説明する。
【0018】コロナ放電素子2は、所定の厚みを有した
矩形状を呈しており、その長さ方向がコロナ放電装置本
体(図示しない)への空気の流入方向(図2において矢
印9で示す)に並行になるようにコロナ放電装置(図示
しない)内に設置されている。誘導電極3は、矩形状に
形成されており、絶縁層1の空気の流入方向上流(即
ち、風上)寄りの領域に配置されている。放電電極5
は、誘導電極3と共にコロナ放電素子2を構成するもの
で、帯状に形成されている。放電電極5は、絶縁層1に
おける誘導電極3より上方の位置において、絶縁層1の
長さ方向の中心線に沿って空気の流入方向下流(即ち、
風下)寄りに配置されている。放電電極5の風上側の部
位は、絶縁層1を挟んで誘導電極3の風上側の部位と対
向関係にある。
【0019】本実施形態では、負電位駆動電源7として
高電圧の交流電源を使用し、その高電圧出力端子を放電
電極5に、そのアース端子を誘導電極3に夫々接続する
こととしている。これにより、風下寄りに位置する放電
電極5の方が、風上寄りに位置する誘導電極3より高電
圧になる。
【0020】上記構成において、放電電極5の近傍で生
じる沿面放電によりオゾン及び正、負イオンが生成され
る。そして、生成された正、負イオンのうち、負イオン
についてはその大部分が、コロナ放電装置内(図示しな
い)を通る空気流(矢印9)によってオゾンと共に装置
外部へ放出されるが、正イオンについては装置外への放
出が抑制される(図2参照)。これは、本発明者等が実
験を行なった結果、確認された事実である。
【0021】よって、大気中からオゾンと共に負イオン
を得るためのコロナ放電装置において、本実施形態のよ
うに、風下寄りに位置する電極(即ち、放電電極5)を
風上寄りに位置する電極(即ち、誘導電極3)より高電
圧に設定する構成は、本発明者等が行なった実験の結果
得られた新規な知見に基づくものである。
【0022】以下、本発明者等が行なった実験、及びそ
の実験によって得られた新規な知見について、図3〜図
5を参照して詳細に説明する。
【0023】図3は、コロナ放電素子2近傍における風
速と空気中のイオン濃度との関係を示した特性図であ
る。図3に示すデータは、コロナ放電素子2に負電位の
交流高電圧を印加した状態で、ファン回転数を制御する
ことによりコロナ放電素子2近傍の風速を可変させなが
らサンプリングしたものである。
【0024】図3において、破線a、bは、いずれも風
上寄りに位置する電極、即ち、上述した装置では誘導電
極3を高電圧に設定したときの風速とイオン濃度との関
係を示す曲線であり、破線aは風速と正イオン濃度との
関係を、また、破線bは風速と負イオン濃度との関係を
夫々示している。
【0025】一方、実線c、dは、いずれも風下寄りに
位置する電極、即ち、上述した装置では放電電極5を高
電圧に設定したときの風速とイオン濃度との関係を示す
曲線であり、実線cは風速と負イオン濃度との関係を、
また、実線dは風速と正イオン濃度との関係を夫々示し
ている。
【0026】図から明らかなように、風上寄りの電極を
高電圧に設定すると、正イオン濃度は風速1.20m/
sec付近から急激に上昇して風速1.70m/sec
付近では負イオン濃度を上廻ることとなり、風速2.0
0m/secに至っては負イオン濃度との間にかなりの
差が生じてしまう。つまり、コロナ放電素子2から放出
される正イオンが急激に増加することが分かる。これに
対して、風下寄りの電極を高電圧に設定した場合は、風
速が1.00m/secから2.00m/secに上昇
している間、正イオン濃度は0か略0の状態で推移す
る。つまり、コロナ放電素子2から放出される正イオン
は0か略0であることが分かる。
【0027】このような現象は、以下のような原因によ
り発生するものと思料される。
【0028】即ち、放電電極5の近傍で生じる沿面放電
により生成される正、負イオンのうち、正イオンの方
は、空気流の力とコロナ放電素子2が負電位に保たれて
いることに起因するクーロン力との合成力の作用によっ
て、コロナ放電素子2に捕集される。このクーロン力の
大きさは、コロナ放電素子2と正イオンとの間の電位差
に応じて決まるから、図4及び図5に示すように空気流
の力(つまり、風速)F1が同一であれば、空気流の力
F1とクーロン力F2との合成力F3の大きさと方向は、
クーロン力F2の大きさによって決まることとなる。
【0029】ここで、図4は、風下寄りに位置する放電
電極5を高電圧に設定したときの、正イオンpに作用す
る上記3種の力F1、F2、F3を示し、図5は、風上寄
りに位置する誘導電極3を高電圧に設定したときの、正
イオンpに作用する上記3種の力F1、F2、F3を示
す。
【0030】風下寄りの放電電極5を高電圧に設定すれ
ば、風上寄りの誘導電極3を高電圧に設定したときより
正イオンpと放電電極5との電位差は大きくなるのは当
然であるから、必然的に図4に示すクーロン力F2の方
が図5に示すクーロン力F2よりも大きくなる。よっ
て、図4に示した装置では合成力F3により放電電極近
傍において正イオンpが捕集されるのに対し、図5に示
した装置では合成力F3により放電電極近傍において正
イオンpが捕集されずに、装置外部に放出されてしまう
こととなる。
【0031】このような実験結果から、本発明者等は、
風下寄りの電極(本実施形態では、放電電極5)を負電
位の高電圧に設定することが、コロナ放電装置から正イ
オンの放出を抑制するための有効な手段であるという新
規な知見を得たものである。
【0032】図6は、上述したコロナ放電素子2の一実
施形態の第1変形例を示す平面図、図7は、上述したコ
ロナ放電素子2の一実施形態の第1変形例を示す断面図
である。
【0033】本変形例のコロナ放電素子2は、2枚の誘
導電極3、8を、長さ方向が風向き11に並行になるよ
う設置される絶縁層1の風上、風下寄りに所定の間隔を
隔てて配置する。そして、放電電極6を、絶縁層1にお
ける誘導電極3、8より上方の位置において絶縁層1の
長さ方向の中心線に沿って絶縁層1の中央部に、誘導電
極3、8と部分的に対向するように配置している。この
構成において、風下の誘導電極8に、負電位駆動電源7
の高電圧出力端子を、風上の誘導電極3に、駆動電源7
のアース端子を夫々接続することによって誘導電極8側
を高電圧に設定するとともに、放電電極6を、電気的に
フロート状態としたものである。
【0034】上記構成においても、放電電極6の近傍で
生じる沿面放電により生成された正、負イオンのうち、
負イオンについてはその大部分が、コロナ放電装置内
(図示しない)を通る空気流(矢印11)によってオゾ
ンと共に装置外部へ放出されるが、正イオンについては
装置外への放出が抑制される。これも、本発明者等が図
6、及び図7に示した装置において上述した実験を行な
った結果、確認された事実である。
【0035】図8は、上述したコロナ放電素子2の一実
施形態の第2変形例を示す平面図である。
【0036】本変形例のコロナ放電素子2は、絶縁層1
における誘導電極3より上方の位置において、絶縁層1
の長さ方向の中心線に沿って絶縁層1の中央部に誘導電
極3と部分的に対向するよう配置された帯状の放電部位
13aと、放電部位13aを囲む矩形状部位13bとか
ら成る放電電極13を設けた構成となっている。この構
成において、放電電極13に負電位駆動電源(図示しな
い)の高電圧出力端子を、誘導電極3に負電位駆動電源
の(図示しない)アース端子を夫々接続することによっ
て放電電極13側を高電圧に設定することとしたもので
ある。
【0037】上記構成によれば、放電部位13a及び誘
導電極3近傍のイオン生成領域を、放電部位13aと同
様、高電圧に設定された矩形状部位13bによって囲ん
でいるために、正イオンと放電部位13aとの間、正イ
オンと矩形状部位13bとの間にクーロン力が生じるの
で、正イオンが装置外に放出され難い。よって、風向き
を無視したコロナ放電装置の設計が可能である。
【0038】図9は、コロナ放電素子2の一実施形態の
第3変形例を示す平面図である。
【0039】本変形例のコロナ放電素子2は、2枚の誘
導電極3、8を絶縁層1に配置して図8に示した構成の
放電電極13を絶縁層1に設けた構成としている。
【0040】本変形例においても、上記第2の変形例に
おけると同様の効果を奏し得るものである。
【0041】図10及び図11は、本発明のコロナ放電
装置が備えるコロナ放電素子2の他の実施形態を示すも
ので、図10は、コロナ放電素子2の他の実施形態を示
す平面図、図11は、コロナ放電素子2の他の実施形態
を示す断面図である。
【0042】本実施形態のコロナ放電素子2は、図6及
び図7に示した構成のコロナ放電素子2を高風速時にも
適用が可能なよう改良したもので、上述した構成のコロ
ナ放電素子2において、風下(矢印31で示す方向)に
正イオン捕集用の電極(捕集電極)29を設けた点を特
徴とするものである。
【0043】即ち、2枚の誘導電極23、28を、帯状
の絶縁層21の風上寄りに所定の間隔を隔てて配置し、
放電電極25を、絶縁層21における誘導電極23、2
8より上方の位置において絶縁層21の長さ方向の中心
線に沿って誘導電極23、28と部分的に対向するよう
に配置する。そして、絶縁層21の風下寄りに放電電極
25と同一高さで矩形状の捕集電極29を配置したもの
である。
【0044】この構成において、風下の誘導電極28及
び捕集電極29に、負電位駆動電源7の高電圧出力端子
を、風上の誘導電極3に、駆動電源7のアース端子を夫
々接続することによって誘導電極28側を高電圧に設定
するとともに、放電電極25を、電気的にフロート状態
としたものである。
【0045】上記構成において、放電電極25の近傍で
生じる沿面放電によりオゾン及び正、負イオンが生成さ
れる。そして、生成された正、負イオンのうち、負イオ
ンについてはその大部分が、コロナ放電装置内(図示し
ない)を通る空気流(矢印31)によってオゾンと共に
装置外部へ放出されるが、正イオンについては装置外へ
の放出が抑制される。これも、本発明者等が実験を行な
った結果、確認された事実である。
【0046】よって、上記コロナ放電装置において、本
実施形態のように、絶縁層21の最も風下側に捕集電極
29を設けて駆動電源7の高電圧出力端子を接続し、放
電電極25の近傍で捕集し損ねた正イオンを捕集電極2
9で捕集することとした構成は、本発明者等が行なった
実験の結果得られた新規な知見に基づくものである。
【0047】以下、本発明者等が行なった実験、及びそ
の実験によって得られた新規な知見について、図12〜
図14を参照して詳細に説明する。
【0048】図12は、コロナ放電素子2近傍における
風速と空気中のイオン濃度との関係を示した特性図であ
る。
【0049】図12に示すデータは、上述した風下の誘
導電極8を風上の誘導電極3より高電圧に設定し、放電
電極6を電気的にフロート状態としたコロナ放電装置
(図6、及び図7で示した)を用いて、ファン回転数を
制御することにより図3よりも高風速領域での風速―イ
オン濃度値データをサンプリングしたものである。
【0050】図12において、実線eは、放電電極25
の近傍での風速と負イオン濃度との関係を、また、実線
fは、放電電極25の近傍での風速と正イオン濃度との
関係を夫々示した特性曲線である。
【0051】図から明らかなように、風速を上昇させて
行くと、正イオン濃度は負イオン濃度に比較して風速
2.30m/sec付近から急激に上昇し風速2.40
m/sec付近では負イオン濃度を上廻ることとなり、
風速4.10m/sec付近では負イオン濃度との間に
かなりの差が生じてしまう程高くなる。つまり、正イオ
ンは、負イオンと比較して風速の上昇とともに装置外へ
の放出量が急激に増加することが分かる。
【0052】このような現象は、以下のような原因によ
るものと思料される。
【0053】即ち、図6及び図7で示したコロナ放電装
置のように、風下の誘導電極8を高電圧に設定すれば、
既に説明したように、風上の誘導電極3を高電圧に設定
した場合よりもコロナ放電素子2と正イオンとの間に生
じるクーロン力F2は大きい。
【0054】しかし、このように風下の誘導電極8を高
電圧に設定しても、風速の大幅な上昇により図13に示
すように空気流の力F1が急激に大きくなると、正イオ
ンpはF1とF2との合成力F3により誘導電極8の位置
よりも更に風下側に運ばれてしまい、放電電極6の近傍
で捕集できない正イオンpが急増する。そのため、図6
及び図7に示した装置では、装置外部に放出される正イ
オンpが急増することとなる。
【0055】このような実験結果から、本発明者等は、
誘導電極8よりも更に風下に正イオンpの捕集電極29
を設け、この捕集電極29をも負電位の高電圧に設定す
ることが、高風速時にコロナ放電装置から正イオンpの
放出を抑制するための有効な手段であるという新規な知
見を得たものである。
【0056】図14は、コロナ放電素子2近傍における
風速と空気中のイオン濃度との関係を示した特性図であ
る。
【0057】図14に示すデータは、誘導電極28、及
びそれより更に風下の捕集電極29を高電圧に設定し、
放電電極25を電気的にフロート状態としたコロナ放電
装置(図10、及び図11で示した)を用いて、図12
におけると同様、高風速領域での風速―イオン濃度値デ
ータをサンプリングしたものである。
【0058】図14において、実線gは、放電電極25
の近傍での風速と負イオン濃度との関係を、また、実線
hは、放電電極25の近傍での風速と正イオン濃度との
関係を夫々示した特性曲線である。
【0059】図から明らかなように、負イオン濃度は、
風速が1.30m/sec付近から緩やかに上昇を開始
して風速4.10m/sec付近に達するのに対し、正
イオン濃度の方は、風速の上昇にも関わらず0の状態で
推移する。つまり、図10、及び図11に示したコロナ
放電素子から装置外へ放出される正イオンは0であるこ
とが分かる。
【0060】図12で示した実験データと図14で示し
た実験データとを比較対照すれば、図10及び図11に
示した構成の装置が、高風速時においても正イオンの捕
集性能を十分に発揮できることが明らかである。
【0061】図15は、上述したコロナ放電素子2の他
の実施形態の第1変形例を示す平面図、図16は、上述
したコロナ放電素子2の他の実施形態の第1変形例を示
す断面図である。
【0062】本変形例のコロナ放電素子2は、図10及
び図11に示した構成のコロナ放電素子2において、誘
電電極を風上側の誘電電極23だけとし、放電電極26
を風下側(矢印31)に伸ばしてその風下側端部を捕集
電極29に接近させた構成とした点を特徴とするもので
ある。そして、放電電極26、及び捕集電極29に負電
位駆動電源7の高電圧出力端子を、誘電電極23に駆動
電源7のアース端子を夫々接続することによって放電電
極26及び捕集電極29側を高電圧に設定することとし
たものである。
【0063】上記構成においても、高風速時に放電電極
26の近傍で捕集し損った正イオンは、捕集電極29に
おいて確実に捕集されるので、風速の上昇に伴って正イ
オンが装置外に放出されるのを防止できる。よって、本
変形例においても図10及び図11で示した装置におけ
ると同様の効果を奏し得る。
【0064】図17は、上述したコロナ放電素子2の他
の実施形態の第2変形例を示す平面図、図18は、上述
したコロナ放電素子2の他の実施形態の第2変形例を示
す断面図である。
【0065】本変形例のコロナ放電素子2は、絶縁層2
1の風上側に誘電電極23を配置し、絶縁層21の風下
側に、帯状部分30aと矩形状部分30bとを一体化し
た構成の放電電極30を、図示のように帯状部分30a
を誘電電極23に対向させた状態で配置した点を特徴と
するものである。そして、負電位駆動電源7の高電圧出
力端子を放電電極30に、駆動電源7のアース端子を誘
電電極23に夫々接続することによって放電電極30側
を高電圧に設定することとしたものである。
【0066】上記構成においても、高風速時に放電電極
30の帯状部分30a近傍で捕集し損った正イオンは、
矩形状部分30bにおいて確実に捕集されるので、風速
の上昇に伴って正イオンが装置外に放出されるのを防止
できる。よって、本変形例においても図10及び図11
で示した装置や図15及び図16で示した装置における
と同様の効果を奏し得る。
【0067】上述した内容は、あくまで本発明の各実施
形態及びそれらの変形例に関するものであって、本発明
が上記内容のみに限定されることを意味するものでない
のは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正イオンの放出を抑制した状態で負イオンを放出するこ
とが可能なコロナ放電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコロナ放電素子の平面
図。
【図2】図1のコロナ放電素子の断面図。
【図3】コロナ放電素子近傍の風速とイオン濃度との関
係を示した特性図。
【図4】風下の電極が負電位高電圧のときの正イオンに
作用する力を示す説明図。
【図5】風上の電極が負電位高電圧のときの正イオンに
作用する力を示す説明図。
【図6】コロナ放電素子の一実施形態の第1変形例を示
す平面図。
【図7】コロナ放電素子の一実施形態の第1変形例を示
す断面図。
【図8】コロナ放電素子の一実施形態の第2変形例を示
す平面図。
【図9】コロナ放電素子の一実施形態の第3変形例を示
す平面図。
【図10】コロナ放電素子の他の実施形態を示す平面
図。
【図11】コロナ放電素子の他の実施形態を示す断面
図。
【図12】コロナ放電素子近傍の風速とイオン濃度との
関係を示した特性図。
【図13】風下の電極が負電位高電圧に設定されている
場合の高風速時の正イオンに作用する力を示す説明図。
【図14】コロナ放電素子近傍の風速とイオン濃度との
関係を示した特性図。
【図15】コロナ放電素子の他の実施形態の第1変形例
を示す平面図。
【図16】コロナ放電素子の他の実施形態の第1変形例
を示す断面図。
【図17】コロナ放電素子の他の実施形態の第2変形例
を示す平面図。
【図18】コロナ放電素子の他の実施形態の第2変形例
を示す断面図。
【符号の説明】
1、21 絶縁層 2 コロナ放電素子 3、8、23、28 誘導電極 5、6、13、25、26、30 放電電極 7 負電位駆動電源 9、11、31 風向き 29 捕集電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極間の沿面コロナ放電により空
    気中から負イオンを生成するコロナ放電素子を備えたコ
    ロナ放電装置において、 前記コロナ放電素子の複数の電極のうち負電圧が印加さ
    れる電極を、空気流の下流側に配置することを特徴とす
    るコロナ放電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記沿面コロナ放電により空気中から生成された正イオ
    ンを捕集するための捕集電極を有することを特徴とする
    コロナ放電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記捕集電極は、前記複数の電極の空気流の下流側に配
    置されていることを特徴とするコロナ放電装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記捕集電極と前記負電圧が印加される電極とが、前記
    コロナ放電素子上で1つの電極として結合していること
    を特徴とするコロナ放電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記負電圧が印加される電極が、前記沿面コロナ放電を
    生じる領域よりも更に空気流の下流側へ延出した部分を
    有していることを特徴とするコロナ放電装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記空気流の下流側へ延出した部分の面積が、前記沿面
    コロナ放電を生じる部分の面積より大きいことを特徴と
    するコロナ放電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のコロナ放電装置におい
    て、 前記複数の電極のうち負電圧が印加される電極が、他の
    電極を包囲していることを特徴とするコロナ放電装置。
  8. 【請求項8】 沿面コロナ放電を生じさせる複数の電極
    を備えたコロナ放電素子において、 前記複数の電極のうちの1つが他を包囲していることを
    特徴とするコロナ放電素子。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のコロナ放電素子におい
    て、 更に別の電極を有することを特徴とするコロナ放電素
    子。
  10. 【請求項10】 沿面コロナ放電を生じさせる複数の電
    極を備えたコロナ放電素子において、 前記複数の電極のうちの1つが、前記沿面コロナ放電を
    生じる部分から所定の方向へ延出していることを特徴と
    するコロナ放電素子。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のコロナ放電素子にお
    いて、 前記延出した部分の面積が、前記沿面コロナ放電を生じ
    る部分の面積より大きいことを特徴とするコロナ放電素
    子。
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Cited By (4)

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