JPH10276766A - ビール酵母の利用方法 - Google Patents

ビール酵母の利用方法

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JPH10276766A
JPH10276766A JP9099627A JP9962797A JPH10276766A JP H10276766 A JPH10276766 A JP H10276766A JP 9099627 A JP9099627 A JP 9099627A JP 9962797 A JP9962797 A JP 9962797A JP H10276766 A JPH10276766 A JP H10276766A
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JP
Japan
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yeast
water
wastewater
microorganisms
brewer
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JP9099627A
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English (en)
Inventor
Hiroo Yokouchi
弘雄 横内
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NARITA KOKI KK
Original Assignee
NARITA KOKI KK
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビール製造工程に派生する酵母を利用するに
は、外壁と細胞膜を取り除かなければならない。本発明
はその方法に関する。そして本発明によると、微生物を
選択的に培養でき、培養した微生物を使って選択的な廃
水処理、例えば、雑多な成分を含む廃水から油分だけを
除くことができる。本発明はその方法を示す。 【解決手段】 ビール酵母にブドウ糖を加えると外壁細
胞膜を取り除くことができる。取り除いて易溶化したビ
ール酵母はフェニルアラニンを含む、フェニルアラニン
はリパーゼ酵素を分泌する微生物だけが食する。従っ
て、選択的にリパーゼ酵素を分泌する微生物を培養する
ことができる。リパーゼ酵素は廃水中の油脂分をよく分
解する。従って、含油廃水の処理が可能である。この場
合易溶化したビール酵母を与えると微生物は賦活する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビール生産に伴って
派生する酵母を、どのように加工すれば再利用できる
か、その方法と、本発明に従ってビール生産に伴って生
ずる廃酵母を加工すれば、微生物の培養を選択的に行う
ことができる。その方法および、それによって、選択的
に産業廃水を処理することができる。その方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生産過程で派生するビール酵母には、豊
富に各種ビタミン、アミノ酸、および、多様にミネラル
が含まれている。しかし、それらの養分は、外壁、細胞
膜におおわれているから、そのままでは利用できない。
従来、ビール生産工程で槽底に溜る廃酵母は、回収後、
乾燥粉砕して魚や家畜の飼料にしてきたが、それでは、
外壁、細胞膜が障害となって十分に消化されないで排泄
率が大きい。その点を大量に与えることによって補なお
うとしても、外壁、細胞膜を持ったままでは水にとけな
いので扱いにくい。外壁、細胞膜を破るために乾燥後の
粉砕を強化しても、わづかに破れる程度で、その程度で
はとても中に含まれている養分を十分に引き出すには至
らない。各種溶剤を使い、加温、加圧などで抽出する方
法もあるが、高価でとても実用にならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビール酵母が持つ外
壁、細胞膜を取りのぞいて中の養分を利用すること、こ
れが本発明の課題である。現在、都市の下水処理場は、
流入する下水に含まれる油脂分に妨害されて、本来のB
OD除去の機能が低下している。河川に油脂分を流すこ
とは法律で禁じられているが、食品製造やレストランの
厨房の廃水はかなりの油脂分を含んでいるので、法律を
守るために苦心している。本発明は、ビール生産工程に
派生する廃酵母を使って、廃水に含まれる油脂分を除去
しようとするものである。廃水中の油脂分を除くには、
油脂分解酵素であるリパーゼを分泌する微生物が必要で
ある。そのような微生物を、共存する他の微生物を制し
て、優先的に培養することも、本発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】手段はまず最初にビール
酵母の外壁、細胞膜をブドウ糖を使って取り除いて水に
とかす事から始まる。次に、それを使用してリパーゼ
(油脂分解酵素)を分泌する微生物を培養する。そし
て、培養したリパーゼ分泌微生物を使って含油廃水を処
理する。ビール製造工程では、主発酵と、それに続く熟
成の期間中、経時的に酵母は槽の底に沈澱する。これを
回収して本発明に供する。主発酵期間に発生した酵母
も、熟成期間に発生した酵母も一様に本発明の実施に使
用できる。回収した酵母はそのままの含水状態でも使え
るし、乾燥、粉砕して麦粉状の粉体にした物でも使え
る。乾物換算の回収酵母500gに対して含水結晶ブド
ウ糖167gを計量して、乾いた状態で混合する。あら
かじめ容器に水深5cm程度に水をとっておいて、その上
に混合した酵母とブドウ糖を水面がかくれるように上か
ら散布する。この場合決してかきまぜてはならない。水
と一緒にまぜると、粘って、継子状の団子になってしま
い、ブドウ糖の酵母に対する反応は不均一になってしま
う。水面がかくれるように散布し終ったなら、その上か
ら霧状に水をまいて湿潤させ、更に水を散布して水の中
に、酵母とブドウ糖の混合物がかくれて、その上に3cm
程度の水の層ができるようにする。この場合も、かきま
ぜてはいけない。浮上らうとする混合物の塊を軽くへら
で押さえて沈ませるようにする。水面に混合物の塊が浮
上って露出するものがないことを見届けたなら、フタを
して1〜3日、そのままおいておくと、上水は赤く変っ
てくる。この場合ビール酵母10に対してブドウ糖2以
下(乾燥重量比)では3日おいても赤くならない。すな
わち、酵母の外壁、細胞膜はブドウ糖によって取り除か
れない。又、使う水の量が指示した量より少いと、全体
が泥状にかたまって外壁除去の目的は果せない。ブドウ
糖の使用量に対して酵母の使用量が指定量より多くて
も、泥状になって外壁除去の目的を果すことはできな
い。こうしてできたビール酵母とブドウ糖の水添加混合
物を、静かにヘラでかきまぜて上下均一にする。均一に
した後54lの水に入れてゆくと、全体が黄褐色になっ
てゆき、加え終った後、1晩静置させても底に溜る不溶
解分はなく完全に溶解している。54l中に含まれる養
分は表−1の通りである。
【0005】
【表1】
【0006】こうして外壁、細胞膜はブドウ糖を使うこ
とによって容易に取り除くことができて、ビール酵母が
含んでいた各種養分を溶液の状態で使うことが可能にな
る。養分として特に価値が高いのは、ビタミンB類、パ
ントテン酸、イノシトールなどのビタミンと、リジン、
フェニールアラニン、ロイシン、グルタミン酸、アスパ
ラギン酸、トリプトファン、などのアミノ酸組成、およ
び、核酸である。それらの養分はすべて微生物の培養上
好ましい栄養であるが、そのなかでもフェニールアラニ
ンは、油脂分解酵素を分泌する微生物だけが好んで食
し、他の微生物は関与しないという特性をもっている。
培養水に2mg/l程度のフェニルアラニンが存在してい
ても、油脂分解酵素(リパーゼ)分泌微生物はふえる。
ビール酵母には2.2%程度のフェニルアラニンが含ま
れているから、本発明に従う方法でビール酵母溶液を使
うと、培養水中のフェニルアラニンの濃度を2mg/l以
上に保つことは容易で、それによって選択的に、油脂分
をよく分解する微生物を培養することができる。こうし
て培養した微生物を使用して含油廃水を処理する方法を
次に説明する。
【0007】水分6.5%の状態に乾燥させた回収酵母
1000gに、334gの含水結晶ブドウ糖(昭和産業
商品)を混合し、水を合せ、3日おいてから54lの水
に溶解させ、通気かくはんして1晩おいた溶液は、醤油
状の黄褐色液体で、BODの値が12400mg/lであ
った。本発明によって得られた溶液を利用して、廃水を
生物化学的に処理するには、BODの値を使って行う。
BODとして12400mg/lある溶液を加えて、加え
た後の廃水のBODを500mg/l以上にしておくと、
当初、300mg/l程度含まれていた廃水中の油脂分
は、6時間で60mg/l程度迄減少する。この場合、水
温を20〜30℃に保ち、pHを、6.8〜7.4に調
節して、通気を加減して溶存酸素を2〜4mg/lにする
と、16時間で、油脂分解酵素を分泌する微生物は50
倍以上に増殖し、反応速度も増して、当初300mg/l
あった原水の油脂分は、30mg/l以下に減少する。
【0008】
【発明の実施の形態】発明実施の形態は次の3形態から
成立つ。 第1の形態 ビール製造工程から回収した酵母の外壁、細胞膜をブド
ウ糖を使って除く操作。 第2の形態 外壁、細胞膜を除いた酵母を水にとかして、BOD 5
00mg/l以上の溶液をつくり、その溶液に目的別に選
択した微生物、例えば、廃水中の油脂分を分解する酵素
を分泌する微生物を加えて拡大培養する操作。 第3の形態 培養した微生物を使用し、易溶化したビール酵母を、反
応上の賦活促進用に併用して、含油廃水の処理を行う操
作。以上の3形態は相関連しており孤立していない。発
明の実施形態を実施例によって詳述するが、本発明はこ
れらに限定されない。
【0009】
【実施例1】ビール製造工程の熟成期間中、経時的に発
生した槽底に溜った生酵母を取出して乾燥したもの(商
品名 乾燥ビール酵母B品)は、水分7.4%の粉態
(45メッシュパス)で、顕微鏡で見ると卵型で、外側
は細胞壁で囲まれており、細胞壁の内側には、細胞膜に
包まれた細胞質があり、細胞質は各種の栄養成分を含ん
でいた。しかし、そのままでは、水にとけにくく、水に
加えても、懸濁し沈降してしまう。しかるに、乾燥ビー
ル酵母B品500gに含水結晶ブドウ糖167g(昭和
産業製品)を乾粉状態でよくまぜてから、2lの水に上
から散布して水面をかくし、その上に残りをまいて、へ
らで軽く水平にならした。その上から霧状に水を加えて
全体を一様にぬらした。その後、水を均等に湿潤した粉
面に散布し、粉面が水でかくれ、粉面から、およそ2〜
3cmの高さに水層ができるようにした。使用した容器は
10lのフタ付ポリ馬欠である。フタをして24時間静
置しておいたら、表面の水層は赤く着色した。50lの
ポリ容器に移し30lの水を加え、約6時間通気かくは
んを行ったら、全体が淡黄白色で少し褐色がかった溶液
が得られた。このものは1晩おいても、ほとんど、槽底
に泥状の沈積物を認めず、加えたビール酵母は完全に溶
解した。
【0010】(比較例1)ブドウ糖をビール酵母に配合
しない場合には、実施例1と同じ方法で行っても、1晩
おくと、加えたビール酵母は、ほとんど、底に沈積して
しまった。表2に実施例と比較例の相違を、ビール酵母
に含まれていた粗たんぱくの溶出率で比較して示す。こ
の表でみても、ブドウ糖の効果がよくわかる。
【0011】
【表2】
【0012】
【実施例2】ビール製造工程の主発酵期間に槽底に溜っ
た生酵母を取出して乾燥したもの(商品名 乾燥ビール
酵母A品)は、水分7.5%の粉態(45メッシュパ
ス)で、実施例1で使用したB品同様に卵型で、外側は
細胞壁で囲まれ、細胞壁の内側に、細胞膜に包まれて各
種養分が含まれていた。このもの(乾燥ビール酵母A
品)1000gに、実施例1で使用した含水結晶ブドウ
糖334gを配合し、実施例1と同じ方法で外壁と細胞
膜除去の操作を行った後、360lの給食センター廃水
に加えた。そして、バチルス・サブチリス(商品名 ビ
ーエヌクリーン BN1001)30gを元種として接
種し、24℃で72時間通気培養したら、酵母A品の9
9%がとけ、それによって培養液のBODは2850mg
/lとなり、培養液中の養分は表3のようになった。そ
れによって、培養当初2×106 個/gであったBN菌
数は、100倍以上ふえて3×108 個/gになってい
た。
【0013】
【表3】
【0014】菌の増殖状況は、培養液のpHによっても
観察された。すなわち、培養当初、培養液のpHは6.
8であった。それが、培養の経過に伴って上昇し、培養
3日目で7.6になり、それに伴って菌濃度は100倍
アップした。そして、培養5日目には8.2まで上り、
菌はふえ過ぎて自己消化を起していた。
【0015】(比較例2)ブドウ糖を使って外壁、細胞
膜を除く操作をしない場合には、実施例2と同じ操作を
行って、360lの給食センター廃水に、バチルス・サ
ブチリス(商品名ビーエヌクリーン BN1001)、
30gを元種として接種し、菌濃度2×106 個/g
で、24℃で72時間通気培養したが、当初のpH値
6.8は、72時間培養液6.9にとどまったままで、
当初のpHと変らず、それに比例して菌濃度も2.6×
106 個/gで、当初の菌濃度よりいくらもふえていな
かった。その後5日目迄120時間培養を継続しても、
pHは上らず、自己消化を起すまでに菌は増殖しなかっ
た。
【0016】
【実施例3】容量3000lの反応槽に、実施例2で3
日間培養した菌濃度3×108 個/gの培養液300l
を入れ、ノルマル・ヘキサン抽出値で320mg/lの油
分を含む給食センターの廃水2700lを加えて、20
l/mの流速で12時間反応槽を循環させながら通気し
た。その後10l/mの流速で、反応槽滞留時間5時間
でノルマル・ヘキサン抽出値320mg/lの給食センタ
ーの含油廃水を連続して入れて、反応槽出口の流出水の
ノルマル・ヘキセン抽出値を測定したら、21mg/l、
すなわち、流入当初320mg/lあった廃水の油分は、
21mg/l迄減少していた。油分の除去率は93%であ
った。流入水のヘキサン抽出値は、120〜380mg/
lと変動していたが、流速10l/m、5時間滞留で3
日間連続運転で通水しても、流出水のヘキサン抽出値は
常に30mg/l以下であった。3日を経過した時点で、
原水の流入を止めて、再び300lの実施例2で培養し
たものを加えて、12時間、20l/mの流速で反応槽
内を循環させた。循環に先立って、先に加えて反応槽内
に残留していた菌の賦活のために、実施例2の方法でつ
くった元種30gを含まないビール酵母溶液300lを
加えた。12時間槽内循環の回分運転を行った後、連続
通水運転に切換えて、10l/mで通水した。通水を3
日継続した。その間、流入水の油分(ノルマル・ヘキサ
ン抽出値)は、90mg/lから420mg/l迄変動した
が、流出水のノルマル・ヘキサン抽出値は常に30mg/
l以下で、油分の除去率は安定して87%以上を保つこ
とができた。
【0017】
【発明の効果】ビール酵母には、微生物が増殖構成(体
組織)上必要とするたんぱく、マグネシウム、が多量に
含まれる。生長因子(グロスファクター)も含む。ビタ
ミン(とくにB群)、アミノ酸(とくに必須アミノ酸)
などが微生物の生長因子として挙げられる。従来、それ
ら物質の取出しはむつかしく、金がかかり、複雑な手間
がかかり、設備も要するとされていたものを、本発明で
は、簡単に手間をかけず、加熱や動力などの設備も要し
ないで果すことができる。貴重なごく微量なビタミンB
12、ビオチンなども、品質をそこなうことなく取出すこ
とができる。従来、生産に伴って派生するビール酵母
は、その量が多く、時には処分に困ることもあるが、本
発明は、経費をかけず、大量に処理することができる。
本発明によって得られる可溶性の酵母は多目的に利用で
きるが、特に、微生物の培養における増殖、賦活の効果
は大きい。培養は、BODの値とpH値で容易に管理が
でき、3日間に、例えば油脂分解酵素を分泌するバチル
スを、100倍にも増殖させることが可能である。微生
物を利用する廃水処理の反応槽において菌濃度を高め、
賦活させることができるから、反応槽は小さくて済み、
所要面積も節約できる。そして、廃水処理に伴う汚泥の
生成が少く、反応槽内に微生物を固定して、ノンスラッ
ジで廃水を処理することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 1/20 C12R 1:125) (C12N 9/20 C12R 1:125)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビール製造工程回収酵母をブドウ糖で処
    理して、酵母の外壁、細胞膜を除いて酵母に含まれてい
    る各種成分を利用する方法。
  2. 【請求項2】 ビール製造工程回収酵母を利用して微生
    物を培養し、培養した微生物を利用して廃水を処理する
    方法。
JP9099627A 1997-04-03 1997-04-03 ビール酵母の利用方法 Pending JPH10276766A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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