JPH10277699A - 金型および金型製造方法、ならびに、母型形成方法、電鋳品製造方法 - Google Patents
金型および金型製造方法、ならびに、母型形成方法、電鋳品製造方法Info
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- JPH10277699A JPH10277699A JP9084901A JP8490197A JPH10277699A JP H10277699 A JPH10277699 A JP H10277699A JP 9084901 A JP9084901 A JP 9084901A JP 8490197 A JP8490197 A JP 8490197A JP H10277699 A JPH10277699 A JP H10277699A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 底部に起伏を有する溝構造を有する成形品を
成形するための金型を製造する方法を提供する。 【解決手段】 基材7に凹部750を成形し(a)、凹
部750に、レジストパターンを15を形成し(b)、
基材7およびレジストパターン15の表面に電鋳層を形
成し(c)、基材7およびレジストパターン15を除去
する(d)。
成形するための金型を製造する方法を提供する。 【解決手段】 基材7に凹部750を成形し(a)、凹
部750に、レジストパターンを15を形成し(b)、
基材7およびレジストパターン15の表面に電鋳層を形
成し(c)、基材7およびレジストパターン15を除去
する(d)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型および金型製
造方法、ならびに、母型形成方法および電鋳品製造方法
に係り、特に、複雑な形状を有する金型の製造に好適な
金型製造方法および母型形成方法と、耐久性、生産性が
向上された金型および電鋳品製造方法とに関する。
造方法、ならびに、母型形成方法および電鋳品製造方法
に係り、特に、複雑な形状を有する金型の製造に好適な
金型製造方法および母型形成方法と、耐久性、生産性が
向上された金型および電鋳品製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】金型(成形用金型)を用いて射出成形
法、圧縮成形法等により樹脂部品を形成することが行わ
れている。
法、圧縮成形法等により樹脂部品を形成することが行わ
れている。
【0003】近年、成形品の形状についての要求が多様
化している。そのような形状として、例えば、凹部を有
し、該凹部の底面が起伏している形状が挙げられる。こ
のような形状に成形を行うためには、その形状の反転形
状を有する金型を製造することが必要となる。
化している。そのような形状として、例えば、凹部を有
し、該凹部の底面が起伏している形状が挙げられる。こ
のような形状に成形を行うためには、その形状の反転形
状を有する金型を製造することが必要となる。
【0004】上述のような、底面が起伏している凹部を
有する形状の成形品として、例えば、インクジェット記
録方式のための記録ヘッドの部品が挙げられる。この部
品は、並列される複数の凹部を有し、各凹部は、その底
面が起伏している溝形状を有する。すなわち、溝の深さ
が浅い部分および深い部分を併有する溝形状の凹部が形
成されている。そして、この部品では、上記凹部の浅い
部分がインク流路溝として、上記凹部の深い部分が、上
記インク流路溝に連通するインク溜まりとして用いられ
る。すなわち、一体化されたインク流路溝およびインク
溜まりが、複数並列された部品として用いられる。ここ
で、インク溜まりは、その深さがインク流路溝よりも深
いことにより、その容積が確保されている。
有する形状の成形品として、例えば、インクジェット記
録方式のための記録ヘッドの部品が挙げられる。この部
品は、並列される複数の凹部を有し、各凹部は、その底
面が起伏している溝形状を有する。すなわち、溝の深さ
が浅い部分および深い部分を併有する溝形状の凹部が形
成されている。そして、この部品では、上記凹部の浅い
部分がインク流路溝として、上記凹部の深い部分が、上
記インク流路溝に連通するインク溜まりとして用いられ
る。すなわち、一体化されたインク流路溝およびインク
溜まりが、複数並列された部品として用いられる。ここ
で、インク溜まりは、その深さがインク流路溝よりも深
いことにより、その容積が確保されている。
【0005】近年、記録の高精細化が進められるに伴
い、このようなインクジェット記録ヘッドに対して、イ
ンク流路溝が細かなピッチで並列されることが要求され
ている。例えば、インク吐出密度(記録詳細度)を40
0dpiとするためには、インク流路溝が並列されるピ
ッチは、63.5μmとなる。従って、インク流路溝の
幅が、50.0μmであれば、インク流路溝間の壁厚
は、13.5μmとなる。
い、このようなインクジェット記録ヘッドに対して、イ
ンク流路溝が細かなピッチで並列されることが要求され
ている。例えば、インク吐出密度(記録詳細度)を40
0dpiとするためには、インク流路溝が並列されるピ
ッチは、63.5μmとなる。従って、インク流路溝の
幅が、50.0μmであれば、インク流路溝間の壁厚
は、13.5μmとなる。
【0006】従って、成形に用いられる金型も、サブミ
クロンオーダーの精度で微細な構造に形成されることが
要求される。
クロンオーダーの精度で微細な構造に形成されることが
要求される。
【0007】上述のような微細な構造の加工には、フォ
トリソグラフィ技術が適用されることが一般的である。
成形用の金型を成形する場合、レジストパターン自体
は、強度、耐熱性などの点で、樹脂を成形するためには
向かない。しかし、成形すべき形状を有するレジストパ
ターンを基板上に形成すれば、これを金型を製造するた
めの母型として用いることができる。そして、この母型
の反転形状を有する金型を製造し、樹脂成形を実現する
ことができる。
トリソグラフィ技術が適用されることが一般的である。
成形用の金型を成形する場合、レジストパターン自体
は、強度、耐熱性などの点で、樹脂を成形するためには
向かない。しかし、成形すべき形状を有するレジストパ
ターンを基板上に形成すれば、これを金型を製造するた
めの母型として用いることができる。そして、この母型
の反転形状を有する金型を製造し、樹脂成形を実現する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】フォトリソグラフィで
は、レジストの感光部分を残して未感光部を除去し、レ
ジストパターンを形成する。ところが、レジストの感光
を、その厚さ方向に操作することは困難であり、また、
塗布されるレジストの表面形状を、平面以外の予め定め
れられる形状とすることも困難である。従って、各部で
厚さが異なるレジストパターンを、一度のフォトグラフ
ィ処理により形成することは難しい。
は、レジストの感光部分を残して未感光部を除去し、レ
ジストパターンを形成する。ところが、レジストの感光
を、その厚さ方向に操作することは困難であり、また、
塗布されるレジストの表面形状を、平面以外の予め定め
れられる形状とすることも困難である。従って、各部で
厚さが異なるレジストパターンを、一度のフォトグラフ
ィ処理により形成することは難しい。
【0009】このための対策として、例えば、マスクパ
ターンを変更しつつ、複数回のフォトリソグラフィ処理
を行うことが考えられる。しかしながら、形成すべき母
型形状のレジストパターンを形成するためには、多くの
時間を要する。
ターンを変更しつつ、複数回のフォトリソグラフィ処理
を行うことが考えられる。しかしながら、形成すべき母
型形状のレジストパターンを形成するためには、多くの
時間を要する。
【0010】このため、母型の生産性を向上させること
は困難であった。
は困難であった。
【0011】さらに、母型から、その反転形状を電鋳に
より取得する場合、金型として使用可能な厚さまで電鋳
層を成長させるには、長い時間を要する。例えば、電流
密度4A/dm2で、ニッケルを電鋳する場合、3mm
の電鋳層を取得するためには、3〜4日間かかる。この
ため、電鋳による金型製造は、生産性を向上させること
が困難であった。
より取得する場合、金型として使用可能な厚さまで電鋳
層を成長させるには、長い時間を要する。例えば、電流
密度4A/dm2で、ニッケルを電鋳する場合、3mm
の電鋳層を取得するためには、3〜4日間かかる。この
ため、電鋳による金型製造は、生産性を向上させること
が困難であった。
【0012】また、成形の生産性をより向上するため
に、金型の寿命を向上させることが本発明者らにより検
討されている。
に、金型の寿命を向上させることが本発明者らにより検
討されている。
【0013】本発明の第1の目的は、複雑な形状を有す
る成形品を形成するための複雑な形状を有する金型の生
産性を向上することができる金型製造方法および母型形
成方法を提供することにある。
る成形品を形成するための複雑な形状を有する金型の生
産性を向上することができる金型製造方法および母型形
成方法を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、金型を製造するた
めの時間を短縮することができる電鋳品製造方法および
金型を提供することにある。
めの時間を短縮することができる電鋳品製造方法および
金型を提供することにある。
【0015】本発明の第3の目的は、金型の寿命を向上
させることができる電鋳品製造方法および金型を提供す
ることにある。
させることができる電鋳品製造方法および金型を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1目的を達成する
ために、本発明の第1の態様によれば、金型を製造する
ための金型製造方法において、上記金型により成形すべ
き成形製品と同等の表面形状を少なくとも1部に有する
母型を形成する第1のステップと、上記形成された母型
の反転形状を有する金型を取得する第2のステップとを
有し、上記第1のステップは、母型を構成するための基
材に、機械加工により凹部を形成する工程と、フォトリ
ソグラフィ処理を用いてレジストパターンを上記凹部に
形成する工程とを有し、上記第2のステップは、上記母
型に金属を電鋳する工程と、上記金属が電鋳された電鋳
層を、上記母型から剥離して取得する工程とを有するこ
とを特徴とする金型製造方法が提供される。
ために、本発明の第1の態様によれば、金型を製造する
ための金型製造方法において、上記金型により成形すべ
き成形製品と同等の表面形状を少なくとも1部に有する
母型を形成する第1のステップと、上記形成された母型
の反転形状を有する金型を取得する第2のステップとを
有し、上記第1のステップは、母型を構成するための基
材に、機械加工により凹部を形成する工程と、フォトリ
ソグラフィ処理を用いてレジストパターンを上記凹部に
形成する工程とを有し、上記第2のステップは、上記母
型に金属を電鋳する工程と、上記金属が電鋳された電鋳
層を、上記母型から剥離して取得する工程とを有するこ
とを特徴とする金型製造方法が提供される。
【0017】本発明の第2の態様によれば、その反転形
状を有する金型を製造するための母型を形成するための
母型形成方法において、母型を構成するための基材の表
面に凹部を形成し、上記凹部に充填物を充填し、上記充
填物を、その一部を除去して、予め定められた形状にパ
ターン化することを特徴とする母型形成方法が提供され
る。
状を有する金型を製造するための母型を形成するための
母型形成方法において、母型を構成するための基材の表
面に凹部を形成し、上記凹部に充填物を充填し、上記充
填物を、その一部を除去して、予め定められた形状にパ
ターン化することを特徴とする母型形成方法が提供され
る。
【0018】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第3の態様によれば、金属を電鋳して電鋳層を成長さ
せるに際し、電鋳層の成長の途中で、予め形態化された
中間材を、それまでに成長した電鋳層の表面に接する状
態で保持し、上記それまでに成長した電鋳層と共に、上
記中間材に金属を電鋳することを特徴とする電鋳品製造
方法が提供される。
の第3の態様によれば、金属を電鋳して電鋳層を成長さ
せるに際し、電鋳層の成長の途中で、予め形態化された
中間材を、それまでに成長した電鋳層の表面に接する状
態で保持し、上記それまでに成長した電鋳層と共に、上
記中間材に金属を電鋳することを特徴とする電鋳品製造
方法が提供される。
【0019】本発明の第4の態様によれば、予め形態化
された中間材を、電鋳により成長された金属層の内部に
有することを特徴とする金型が提供される。
された中間材を、電鋳により成長された金属層の内部に
有することを特徴とする金型が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0021】図1の(a)〜(d)、図2、図5、およ
び、図8から11を参照して、本発明の第1の実施の形
態について説明する。
び、図8から11を参照して、本発明の第1の実施の形
態について説明する。
【0022】本実施の形態を適用した金型製造方法の説
明に先だって、製造すべき金型の構造について説明す
る。
明に先だって、製造すべき金型の構造について説明す
る。
【0023】先ず、図2を参照して、成形品の形状、母
型の形状、および、これらの関係について説明する。図
2は、成形品(母型)の一部を示している。図2では、
符号4は、成形品を、符号4に続いて括弧内に記される
符号3は、母型を示す。また、他の符号についても、括
弧の前の符号は、成形品4の各部を示す符号であり、括
弧内に記される符号は、金型の各部を示す符号である。
型の形状、および、これらの関係について説明する。図
2は、成形品(母型)の一部を示している。図2では、
符号4は、成形品を、符号4に続いて括弧内に記される
符号3は、母型を示す。また、他の符号についても、括
弧の前の符号は、成形品4の各部を示す符号であり、括
弧内に記される符号は、金型の各部を示す符号である。
【0024】図2において、成形品4は、底部に起伏を
有する溝420を複数有する形状に形成される。すなわ
ち、それぞれの溝420は、底部461〜463が順次
深くなる段構造を有する。この溝420は、凹部450
が隔壁410で仕切られる形状として構成されている。
例えば、成形品4がインクジェット記録ヘッドの部品
として用いられる場合、上記溝420は、インク流路溝
と、インク溜まりとが一体化された形状として利用され
る。
有する溝420を複数有する形状に形成される。すなわ
ち、それぞれの溝420は、底部461〜463が順次
深くなる段構造を有する。この溝420は、凹部450
が隔壁410で仕切られる形状として構成されている。
例えば、成形品4がインクジェット記録ヘッドの部品
として用いられる場合、上記溝420は、インク流路溝
と、インク溜まりとが一体化された形状として利用され
る。
【0025】このような成形品4を製造するための、母
型3は、成形品4の表面形状を、少なくともその1部に
有する形状に形成される。本実施の形態では、母型3
は、基材7に形成された凹部750に、充填物(例え
ば、レジストにパターン)5が形成されて、溝構造が実
現される。以下に、このような母型(マザー)を製造す
る方法、および、実際に成形を行うための金型(スタン
パー)を形成する方法について説明する。
型3は、成形品4の表面形状を、少なくともその1部に
有する形状に形成される。本実施の形態では、母型3
は、基材7に形成された凹部750に、充填物(例え
ば、レジストにパターン)5が形成されて、溝構造が実
現される。以下に、このような母型(マザー)を製造す
る方法、および、実際に成形を行うための金型(スタン
パー)を形成する方法について説明する。
【0026】本実施の形態を適用した金型製造方法は、
母型を形成するための第1のステップと、上記形成され
た母型の反転形状を有する金型を取得するための第2の
ステップとを有する。上記母型は、金型により成形すべ
き成形品と同等の表面形状を少なくとも1部に有する。
図1の(a)〜(c)は、それぞれ図2のX−X’断面
に相当する形状を示す。また、図1の(d)は、図2の
X−X’断面における反転形状に相当する形状を示す。
母型を形成するための第1のステップと、上記形成され
た母型の反転形状を有する金型を取得するための第2の
ステップとを有する。上記母型は、金型により成形すべ
き成形品と同等の表面形状を少なくとも1部に有する。
図1の(a)〜(c)は、それぞれ図2のX−X’断面
に相当する形状を示す。また、図1の(d)は、図2の
X−X’断面における反転形状に相当する形状を示す。
【0027】初めに、図1の(a)および(b)を参照
して、上記第1のステップについて説明する。本ステッ
プは、図2に示す形状と同等の形状を有する母型を形成
するためのものである。
して、上記第1のステップについて説明する。本ステッ
プは、図2に示す形状と同等の形状を有する母型を形成
するためのものである。
【0028】先ず、図1の(a)を参照して、基材7を
機械加工する工程について説明する。基材7としては、
例えば、シリコン基板を用いることができる。図1の
(a)において、回転する砥石8を用いて、基材7の表
面に予め定められた形状の凹部750を形成する。これ
によって、基材7は、図3にその一部を示すような形状
に形成される。凹部750は、例えば、互いに異なる深
さの複数の底面761〜763を有し、これらの底面同
士、および、底面と基材7の表面とが、傾斜面で接続さ
れる形状とすることができる。具体的には、底面76
1、762、763の順に、深さ(基板7に残される原
表面710に対する高低差)が浅くなり、この順に、底
面の幅が広くなる形状とすることができる。例えば、最
も浅い底面763は、その深さを50μm以上とし、最
も狭い底面761は、その幅を70μm以下とすること
ができる。
機械加工する工程について説明する。基材7としては、
例えば、シリコン基板を用いることができる。図1の
(a)において、回転する砥石8を用いて、基材7の表
面に予め定められた形状の凹部750を形成する。これ
によって、基材7は、図3にその一部を示すような形状
に形成される。凹部750は、例えば、互いに異なる深
さの複数の底面761〜763を有し、これらの底面同
士、および、底面と基材7の表面とが、傾斜面で接続さ
れる形状とすることができる。具体的には、底面76
1、762、763の順に、深さ(基板7に残される原
表面710に対する高低差)が浅くなり、この順に、底
面の幅が広くなる形状とすることができる。例えば、最
も浅い底面763は、その深さを50μm以上とし、最
も狭い底面761は、その幅を70μm以下とすること
ができる。
【0029】上記砥石8は、形成すべき凹部750の形
状に対応して定められた形状に、予め成形しておく。例
えば、平坦部810と、平坦部810の両側に設けられ
る傾斜部821、822とを有する形状のものを用いる
ことができる。例えば、傾斜部821と、傾斜部822
とが対称に傾斜している形状の砥石8を用いることがで
きる。例えば、平坦部810の幅を70μm、2の傾斜
部821と822との挟む角度を30度(すなわち、そ
れぞれの傾斜部の傾斜角が15度)とすることができ
る。砥石8を成形するための方法については後述する。
状に対応して定められた形状に、予め成形しておく。例
えば、平坦部810と、平坦部810の両側に設けられ
る傾斜部821、822とを有する形状のものを用いる
ことができる。例えば、傾斜部821と、傾斜部822
とが対称に傾斜している形状の砥石8を用いることがで
きる。例えば、平坦部810の幅を70μm、2の傾斜
部821と822との挟む角度を30度(すなわち、そ
れぞれの傾斜部の傾斜角が15度)とすることができ
る。砥石8を成形するための方法については後述する。
【0030】上記段部761〜763の幅を、この平坦
部810の幅より広くすることが、砥石8が当たる位置
を変えて加工を繰り返すことにより可能である。
部810の幅より広くすることが、砥石8が当たる位置
を変えて加工を繰り返すことにより可能である。
【0031】図11を参照して、凹部750の形成を行
うための手順の例について説明する。
うための手順の例について説明する。
【0032】まず、基材7の上方における、予め定めら
れた位置に砥石8を位置させる。そして、砥石8が回転
している状態で基材7に近づけて、基材7の上面710
と接するように高さを合わせる。
れた位置に砥石8を位置させる。そして、砥石8が回転
している状態で基材7に近づけて、基材7の上面710
と接するように高さを合わせる。
【0033】そして、深さDだけ、切り込み、幅Aの底
面761を溝加工を行う。
面761を溝加工を行う。
【0034】次いで、深さEまで、砥石8を上方に移動
させる。この状態で、砥石8を水平移動させ、幅Bの底
面762の溝加工を行う。底面761と底面762とを
接続する傾斜面の幅を、例えば、(B/A)とする。こ
のとき上記砥石8を水平移動させる量は、(B+B/
A)となる。
させる。この状態で、砥石8を水平移動させ、幅Bの底
面762の溝加工を行う。底面761と底面762とを
接続する傾斜面の幅を、例えば、(B/A)とする。こ
のとき上記砥石8を水平移動させる量は、(B+B/
A)となる。
【0035】さらに、底面762における溝加工と同様
にして、底面763の溝加工を行う。すなわち、深さF
まで、砥石8を上方に移動させ、この状態で、水平移動
させる。この水平移動量は、例えば、(C+C/B)と
することができる。
にして、底面763の溝加工を行う。すなわち、深さF
まで、砥石8を上方に移動させ、この状態で、水平移動
させる。この水平移動量は、例えば、(C+C/B)と
することができる。
【0036】このようにして、凹部750を形成した
ら、砥石8を、基材7の十分上方まで移動させる。これ
によって、基材7における他の位置の溝加工、または、
加工された基材7の取り外しに備えることができる。
ら、砥石8を、基材7の十分上方まで移動させる。これ
によって、基材7における他の位置の溝加工、または、
加工された基材7の取り外しに備えることができる。
【0037】次に、図1の(b)を参照して、レジスト
パターンを形成する工程について説明する。
パターンを形成する工程について説明する。
【0038】凹部が形成された基材7上にレジスト10
を塗布する。レジスト10の塗布は、レジスト10によ
って凹部750が埋められるように行う。レジスト10
としては、粘性の高い厚膜レジストを用いることが好ま
しい。そして、レジスト10の塗布は、塗布されたレジ
スト10の表面と、基材7の原表面710とが一致する
ように行う。このようにレジスト10を塗布することに
よって、後述する工程を行って形成されるレジストパタ
ーンの上面を、基材7の原表面710に一致させること
ができる。
を塗布する。レジスト10の塗布は、レジスト10によ
って凹部750が埋められるように行う。レジスト10
としては、粘性の高い厚膜レジストを用いることが好ま
しい。そして、レジスト10の塗布は、塗布されたレジ
スト10の表面と、基材7の原表面710とが一致する
ように行う。このようにレジスト10を塗布することに
よって、後述する工程を行って形成されるレジストパタ
ーンの上面を、基材7の原表面710に一致させること
ができる。
【0039】上記のように、原表面710とレジスト1
0の表面が一致するように塗布する目的のために、例え
ば、凹部において、原表面710よりも盛り上がるまで
レジスト10を塗布した後、余分なレジスト10を取り
除く。このレジスト10の除去は、後述するポストベー
クにおいて予想される収縮に対応する量だけ、原表面7
10からレジスト10盛り上がるように行う。ポストベ
ークにおいて、レジスト10が収縮する量は、ベーク温
度、および、時間に依存する。これによって、ポストベ
ーク処理されたレジスト10の表面と、原表面710と
が、基板7に渡って均一な高さとなる。このとき、段差
が生じる場合には、レジスト側が1μm程度高くなるよ
うにする。
0の表面が一致するように塗布する目的のために、例え
ば、凹部において、原表面710よりも盛り上がるまで
レジスト10を塗布した後、余分なレジスト10を取り
除く。このレジスト10の除去は、後述するポストベー
クにおいて予想される収縮に対応する量だけ、原表面7
10からレジスト10盛り上がるように行う。ポストベ
ークにおいて、レジスト10が収縮する量は、ベーク温
度、および、時間に依存する。これによって、ポストベ
ーク処理されたレジスト10の表面と、原表面710と
が、基板7に渡って均一な高さとなる。このとき、段差
が生じる場合には、レジスト側が1μm程度高くなるよ
うにする。
【0040】レジスト10が盛り上がるように取り除く
ことは、例えば、レジスト10の粘性による復元力を利
用して行う。すなわち、レジスト10を基板7にスピン
コートして塗布した後、基板7がスピンしている状態
で、へらでレジスト10をふき取る。例えば、レジスト
10のポストベークにおける収縮が5%であると予想さ
れるとき、凹部の深さの5%の高さに原表面710から
盛り上がるようにレジスト10を取り除く。
ことは、例えば、レジスト10の粘性による復元力を利
用して行う。すなわち、レジスト10を基板7にスピン
コートして塗布した後、基板7がスピンしている状態
で、へらでレジスト10をふき取る。例えば、レジスト
10のポストベークにおける収縮が5%であると予想さ
れるとき、凹部の深さの5%の高さに原表面710から
盛り上がるようにレジスト10を取り除く。
【0041】レジスト10が塗布された状態で、数分ベ
ーキングする。その後、図4に示すような形状のパター
ンを予めパターンニングされたマスク9を基材7の表面
に密着させ、光11を当て予め定められた露光処理を行
う。その後、現像処理を行って未露光レジストを取り去
る。このようにして、上記マスク9のパターンの透過部
分90(図4参照)に対応する表面形状に残されるレジ
ストパターン15を基材7上に形成することができる。
ーキングする。その後、図4に示すような形状のパター
ンを予めパターンニングされたマスク9を基材7の表面
に密着させ、光11を当て予め定められた露光処理を行
う。その後、現像処理を行って未露光レジストを取り去
る。このようにして、上記マスク9のパターンの透過部
分90(図4参照)に対応する表面形状に残されるレジ
ストパターン15を基材7上に形成することができる。
【0042】このようにして、図2に示す成形品の形状
と、同等の形状を有する形状に形成された母型を得るこ
とができる。
と、同等の形状を有する形状に形成された母型を得るこ
とができる。
【0043】次に、図1の(c)および(d)、ならび
に、図2を参照して、上記第2のステップについて説明
する。
に、図2を参照して、上記第2のステップについて説明
する。
【0044】まず、図1の(c)を参照して、母型に金
属を電鋳する工程について説明する。
属を電鋳する工程について説明する。
【0045】レジストパターン15が成形された状態の
基材7の表面に、金属を電鋳させて、予め定められた厚
さまで電鋳層を成長させる。電鋳する金属としては、例
えば、ニッケルを用いることができる。ニッケル電鋳と
することにより、電鋳品に残留する応力を小さくするこ
と、母型形状の転写性を向上させること、および、金型
としての耐久性を向上させることができる。
基材7の表面に、金属を電鋳させて、予め定められた厚
さまで電鋳層を成長させる。電鋳する金属としては、例
えば、ニッケルを用いることができる。ニッケル電鋳と
することにより、電鋳品に残留する応力を小さくするこ
と、母型形状の転写性を向上させること、および、金型
としての耐久性を向上させることができる。
【0046】また、電鋳に先だって、母型(基材7およ
びレジストパターン15)の表面全体に、導電膜を形成
してもよい。導電膜を形成してから電鋳を行うことによ
り、基材7およびレジストパターン15が不導体であっ
ても、電鋳をスムーズに行わせることができる。特に、
基材7とレジストパターン15とで導電率が異なる場合
など、母型の表面おける導電率が一様でない場合でも、
電鋳むらを避けて、電鋳を行わせることができる。導電
膜には、例えば、金、銀、銅等の良導性の金属を用いる
ことができる。導電膜の形成は、例えば、蒸着、スパッ
タリングなどによって行うことができる。
びレジストパターン15)の表面全体に、導電膜を形成
してもよい。導電膜を形成してから電鋳を行うことによ
り、基材7およびレジストパターン15が不導体であっ
ても、電鋳をスムーズに行わせることができる。特に、
基材7とレジストパターン15とで導電率が異なる場合
など、母型の表面おける導電率が一様でない場合でも、
電鋳むらを避けて、電鋳を行わせることができる。導電
膜には、例えば、金、銀、銅等の良導性の金属を用いる
ことができる。導電膜の形成は、例えば、蒸着、スパッ
タリングなどによって行うことができる。
【0047】次に、図1の(d)を参照して、母型表面
に成長させた電鋳品12を取得する工程について説明す
る。
に成長させた電鋳品12を取得する工程について説明す
る。
【0048】電鋳品12が形成されたら、基材7を処理
液によって除去する。基材7がシリコン基板である場
合、基材7と共に、レジストパターン15も除去され
る。
液によって除去する。基材7がシリコン基板である場
合、基材7と共に、レジストパターン15も除去され
る。
【0049】このようにして、母型の反転形状を有する
電鋳品12を取得することができる。
電鋳品12を取得することができる。
【0050】次に、図5を参照して、電鋳品12に機械
加工を行い、成形用中子として使用することに好適な形
状の金型20とする工程について説明する。
加工を行い、成形用中子として使用することに好適な形
状の金型20とする工程について説明する。
【0051】中子として、成形装置の予め定められた取
り付け部(例えば、型板など)に取り付けるために、電
鋳品12の外形を加工したり、取り付け用の孔を形成す
る。なお、成形装置の構造によっては、この加工を省略
することができる。
り付け部(例えば、型板など)に取り付けるために、電
鋳品12の外形を加工したり、取り付け用の孔を形成す
る。なお、成形装置の構造によっては、この加工を省略
することができる。
【0052】上記電鋳品12の加工としては、例えば、
図5に示すように、電鋳品12の周縁部の不要な部分1
9を取り去り、また、取り付け孔21を形成する。上記
不要な部分19を取り去るためには、例えば、フライス
加工、ワイヤ放電加工、研削加工などによって行うこと
ができる。なお、必要に応じて、取り付け孔19の端部
を座繰り加工すること、内周面にねじ立て加工すること
などを行うことができる。
図5に示すように、電鋳品12の周縁部の不要な部分1
9を取り去り、また、取り付け孔21を形成する。上記
不要な部分19を取り去るためには、例えば、フライス
加工、ワイヤ放電加工、研削加工などによって行うこと
ができる。なお、必要に応じて、取り付け孔19の端部
を座繰り加工すること、内周面にねじ立て加工すること
などを行うことができる。
【0053】次に、図8から10を参照して、図1の
(a)において用いられる形状に、砥石8を形成するた
めの方法について説明する。
(a)において用いられる形状に、砥石8を形成するた
めの方法について説明する。
【0054】例えば、次に挙げる第1の方法、および、
第2の方法によって、砥石8を上述の形状に形成するこ
とが、それぞれ可能である。ここで、2の傾斜部82
1、822の挟む角度をG、平坦部の幅をAとして説明
する。
第2の方法によって、砥石8を上述の形状に形成するこ
とが、それぞれ可能である。ここで、2の傾斜部82
1、822の挟む角度をG、平坦部の幅をAとして説明
する。
【0055】先ず、図8を参照して、砥石を形成する第
1の方法について説明する。この方法は、電着ダイアモ
ンドツルアーを用いて形成を行う方法である。
1の方法について説明する。この方法は、電着ダイアモ
ンドツルアーを用いて形成を行う方法である。
【0056】図8において、砥粒層510が形成された
加工溝530を有するダイアモンドツルアー500によ
って、砥石8を成形する。加工溝530は、砥石8によ
って形成すべき凹部の形状に対応する形状に形成され
る。
加工溝530を有するダイアモンドツルアー500によ
って、砥石8を成形する。加工溝530は、砥石8によ
って形成すべき凹部の形状に対応する形状に形成され
る。
【0057】そして、砥石8を、その形成されるべき部
位が円周方向に移動するように回転させる。例えば、砥
石8が板状に形成されているとき、その板面内に回転さ
せる。すなわち、図8における矢印Oに示すように、ま
たは、この逆向きに、砥石8を回転させることができ
る。
位が円周方向に移動するように回転させる。例えば、砥
石8が板状に形成されているとき、その板面内に回転さ
せる。すなわち、図8における矢印Oに示すように、ま
たは、この逆向きに、砥石8を回転させることができ
る。
【0058】さらに、砥石8を加工溝530の溝方向に
走査させる。これは、本図においては、紙面に垂直な方
向となる。なお、この走査は、これらの相対位置関係が
溝方向に変化すればよく、電着ダイアモンドツルアー5
00が移動しても、または、砥石8および電着ダイアモ
ンドツルアー500が共に移動してもよい。
走査させる。これは、本図においては、紙面に垂直な方
向となる。なお、この走査は、これらの相対位置関係が
溝方向に変化すればよく、電着ダイアモンドツルアー5
00が移動しても、または、砥石8および電着ダイアモ
ンドツルアー500が共に移動してもよい。
【0059】上述のように、砥石8の回転、および走査
が行われている状態で、砥石8および電着ダイアモンド
ツルアー500の間隔を狭める。そして、砥石8の円周
部810まで研削を行われるまでこれらを近づけて、加
工溝530の断面の反転形状を有する形状に砥石8を形
成する。
が行われている状態で、砥石8および電着ダイアモンド
ツルアー500の間隔を狭める。そして、砥石8の円周
部810まで研削を行われるまでこれらを近づけて、加
工溝530の断面の反転形状を有する形状に砥石8を形
成する。
【0060】加工溝530は、例えば、深さD’、底部
の幅A、両側の傾斜部が挟む角度Gである形状に形成さ
れ、図1の(a)における、凹部750を形成するため
の砥石8の形成に対応することができる。
の幅A、両側の傾斜部が挟む角度Gである形状に形成さ
れ、図1の(a)における、凹部750を形成するため
の砥石8の形成に対応することができる。
【0061】ここで、上記深さD’は、形成すべき凹部
の最深部の深さDの2倍以上とする。この深さDは、図
1の(a)における、凹部750の底部761の深さに
相当する。
の最深部の深さDの2倍以上とする。この深さDは、図
1の(a)における、凹部750の底部761の深さに
相当する。
【0062】上記幅A’は、形成すべき凹部の、最も幅
が狭い底部761(図1の(a)参照)の幅Aに対し
て、電着層510の厚さTに相当する幅だけ広い幅であ
る。電着層510の厚さTは、ダイアモンド砥粒の粒径
の2倍に、メッキ厚を加えた厚さに相当する。
が狭い底部761(図1の(a)参照)の幅Aに対し
て、電着層510の厚さTに相当する幅だけ広い幅であ
る。電着層510の厚さTは、ダイアモンド砥粒の粒径
の2倍に、メッキ厚を加えた厚さに相当する。
【0063】このような、電着ダイアモンドツルアー5
00は、次のようにして作成することができる。
00は、次のようにして作成することができる。
【0064】先ず、深さD’、幅A’、挟み角G度の溝
530を有する形状の台金520を形成する。次に、台
金520を、メッキ液に浸け、その表面に砥粒層510
を形成して、電着ダイアモンドツルアー500を構成す
ることができる。メッキ液としては、例えば、ニッケル
の電解液などを用いることができる。
530を有する形状の台金520を形成する。次に、台
金520を、メッキ液に浸け、その表面に砥粒層510
を形成して、電着ダイアモンドツルアー500を構成す
ることができる。メッキ液としては、例えば、ニッケル
の電解液などを用いることができる。
【0065】次に、図9および図10を参照して、砥石
を成形する第2の方法について説明する。この方法は、
放電ツルーイング装置を用いて、砥石を成形する方法で
ある。
を成形する第2の方法について説明する。この方法は、
放電ツルーイング装置を用いて、砥石を成形する方法で
ある。
【0066】先ず、図9に示すように、放電電極610
を、矢印Kで示すように、その加工面(放電電極面)6
11に沿う方向に走査させる。そして、砥石8を矢印O
で示すように回転させる。すなわち、砥石8の回転軸方
向と、加工面611の走査方向とが平行になるようにし
て、それぞれを移動させる。
を、矢印Kで示すように、その加工面(放電電極面)6
11に沿う方向に走査させる。そして、砥石8を矢印O
で示すように回転させる。すなわち、砥石8の回転軸方
向と、加工面611の走査方向とが平行になるようにし
て、それぞれを移動させる。
【0067】この状態で、砥石8と、放電電極610と
の間隔を狭め、砥石8の外周部分側面をツルーイングす
る。
の間隔を狭め、砥石8の外周部分側面をツルーイングす
る。
【0068】ここで、加工面610が変形すること、お
よび、加工面610の形状が砥石8の外周部分側面に転
写されることを、放電電極面610を走査させることに
より避けることができる。これによって、砥石8の外周
部分側面810を、上記矢印Kで示す方向について平坦
な形状に成形することができる。
よび、加工面610の形状が砥石8の外周部分側面に転
写されることを、放電電極面610を走査させることに
より避けることができる。これによって、砥石8の外周
部分側面810を、上記矢印Kで示す方向について平坦
な形状に成形することができる。
【0069】外周部分側面を上述のようにして成形した
後、砥石8の回転軸方向oと、放電電極610の走査方
向kとが、予め定められた交差角度で交わるように、砥
石8および放電電極610を配置する。すなわち、図1
0において、走査方向kが、回転軸方向oに対して、交
差角度gを成す状態で、放電電極610を走査させる。
この状態で、砥石8と放電電極610との間隔を狭め、
砥石8の傾斜面821を予め定められた幅hだけ形成す
る。そして、放電電極610を反対側(図10におい
て、砥石8の左側)に配置し、傾斜面822を形成す
る。
後、砥石8の回転軸方向oと、放電電極610の走査方
向kとが、予め定められた交差角度で交わるように、砥
石8および放電電極610を配置する。すなわち、図1
0において、走査方向kが、回転軸方向oに対して、交
差角度gを成す状態で、放電電極610を走査させる。
この状態で、砥石8と放電電極610との間隔を狭め、
砥石8の傾斜面821を予め定められた幅hだけ形成す
る。そして、放電電極610を反対側(図10におい
て、砥石8の左側)に配置し、傾斜面822を形成す
る。
【0070】このようにして、平坦部810の両側に、
傾斜部821、822が形成された形状に砥石8を成形
することができる。
傾斜部821、822が形成された形状に砥石8を成形
することができる。
【0071】例えば、交差角度gを、g={90度−
(G/2)}とし、傾斜部の幅h={(H−A)/2}
とすることにより、幅Aの平坦部810、および、その
両側に挟み角Gの傾斜部821、821を成形すること
ができる。ここで、Hは、砥石8の幅である。
(G/2)}とし、傾斜部の幅h={(H−A)/2}
とすることにより、幅Aの平坦部810、および、その
両側に挟み角Gの傾斜部821、821を成形すること
ができる。ここで、Hは、砥石8の幅である。
【0072】次に、図1の(a)〜(d)、および、図
6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明
する。本実施の形態における金型製造方法は、その基本
的な手順は、上述した第1の実施形態における金型製造
方法と同様である。従って、ここでは、相違点を中心と
して説明する。
6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明
する。本実施の形態における金型製造方法は、その基本
的な手順は、上述した第1の実施形態における金型製造
方法と同様である。従って、ここでは、相違点を中心と
して説明する。
【0073】本実施の形態においては、上述した図1の
(a)における工程で、凹部750が、並行して複数形
成される。
(a)における工程で、凹部750が、並行して複数形
成される。
【0074】そして、図1の(b)における工程で、上
記複数形成された凹部750のそれぞれに、レジスト1
5を塗布する。そして、図6に示すように、領域91a
〜91dがそれぞれ露光されるように、マスク9の位置
を変更して、露光が複数回行われる。全ての領域につい
て露光が行われたら、現像処理を行い、そして、エッチ
ング処理を行う。ここでは、凹部750が2つ形成さ
れ、それぞれの凹部が2の露光領域に分割される場合に
ついて説明したが、凹部が形成される数、および、凹部
が分割される露光領域の数はこれに限らない。
記複数形成された凹部750のそれぞれに、レジスト1
5を塗布する。そして、図6に示すように、領域91a
〜91dがそれぞれ露光されるように、マスク9の位置
を変更して、露光が複数回行われる。全ての領域につい
て露光が行われたら、現像処理を行い、そして、エッチ
ング処理を行う。ここでは、凹部750が2つ形成さ
れ、それぞれの凹部が2の露光領域に分割される場合に
ついて説明したが、凹部が形成される数、および、凹部
が分割される露光領域の数はこれに限らない。
【0075】上述の例の場合には、図7に示すように、
凹部750ごとに2つずつ、基材7全体として4つのレ
ジストパターン15が形成される。
凹部750ごとに2つずつ、基材7全体として4つのレ
ジストパターン15が形成される。
【0076】そして、図7において、各領域91a〜9
1dがそれぞれ含まれる基材要素720基材7を分割す
る。基材7を分割するに際し、電鋳品を成長させるべき
形状にあわせて、不要な部分730を取り去ることがで
きる。
1dがそれぞれ含まれる基材要素720基材7を分割す
る。基材7を分割するに際し、電鋳品を成長させるべき
形状にあわせて、不要な部分730を取り去ることがで
きる。
【0077】このようにして、複数の母型720を一括
して形成することができる。
して形成することができる。
【0078】また、この説明では、同一のマスク9を用
いて、共通なパターンのレジストパターン15が複数形
成される場合について説明したが、異なるパターンが形
成された複数のマスク9を使い分けて、相異なるパター
ンのレジストパターンを、同一の基材7上に形成しても
よい。このとき、複数の凹部750を、相異なる断面形
状に形成することができることは勿論である。
いて、共通なパターンのレジストパターン15が複数形
成される場合について説明したが、異なるパターンが形
成された複数のマスク9を使い分けて、相異なるパター
ンのレジストパターンを、同一の基材7上に形成しても
よい。このとき、複数の凹部750を、相異なる断面形
状に形成することができることは勿論である。
【0079】上記複数形成された母型720にそれぞ
れ、電鋳を行い、母型720の反転形状を有する電鋳品
を複数得ることができる。勿論、電鋳は、並行して行う
ことができる。
れ、電鋳を行い、母型720の反転形状を有する電鋳品
を複数得ることができる。勿論、電鋳は、並行して行う
ことができる。
【0080】本実施の形態によれば、共通の形状を有す
る複数の電鋳品を取得することが容易に、かつ、短時間
に行うことができる。また、多種の形状電鋳品を取得す
ることにも対応可能である。
る複数の電鋳品を取得することが容易に、かつ、短時間
に行うことができる。また、多種の形状電鋳品を取得す
ることにも対応可能である。
【0081】また、上述した第1および第2の実施の形
態において、電鋳品を製造するための工程は、上述した
態様に限らない。例えば、次に例を挙げて説明するよう
な態様で電鋳品を製造することができる。
態において、電鋳品を製造するための工程は、上述した
態様に限らない。例えば、次に例を挙げて説明するよう
な態様で電鋳品を製造することができる。
【0082】先ず、電鋳品を製造するための工程の他の
態様の第1の例について説明する。本例は、成長された
電鋳品の表面に無電解メッキを施す例である。これによ
って、電鋳品を金型として用いる際の耐久性を向上させ
ることができる。
態様の第1の例について説明する。本例は、成長された
電鋳品の表面に無電解メッキを施す例である。これによ
って、電鋳品を金型として用いる際の耐久性を向上させ
ることができる。
【0083】図1の(a)において上述した母材を形成
する工程で、予め定められた厚さに対応して、成形品に
対してオフセットされた形状に母型を形成する。
する工程で、予め定められた厚さに対応して、成形品に
対してオフセットされた形状に母型を形成する。
【0084】そして、形成された母型に電鋳を行い。成
長した電鋳品を母型から剥離させる。
長した電鋳品を母型から剥離させる。
【0085】次に、上記剥離された電鋳品の表面に、金
属の無電解メッキを、上記オフセットに対応する厚さ成
長させる。無電解メッキする金属としては、例えば、ニ
ッケルを用いることができる。
属の無電解メッキを、上記オフセットに対応する厚さ成
長させる。無電解メッキする金属としては、例えば、ニ
ッケルを用いることができる。
【0086】また、無電解メッキを成長させる厚さは、
例えば、2μmに選ぶことができる。すなわち、この場
合は、上記母型形状を、成形品の形状に対して、母型表
面が2μm後退するようにオフセットすることになる。
例えば、2μmに選ぶことができる。すなわち、この場
合は、上記母型形状を、成形品の形状に対して、母型表
面が2μm後退するようにオフセットすることになる。
【0087】次に、図12を参照して、電鋳品を製造す
るための他の態様の第2の例について説明する。本例
は、母型に、無電解メッキを成長させ、その上に電鋳層
を成長させる例である。
るための他の態様の第2の例について説明する。本例
は、母型に、無電解メッキを成長させ、その上に電鋳層
を成長させる例である。
【0088】図1の(c)における電鋳に先だって、無
電解メッキを行って、図12に示すように、母型の表面
全体、すなわち、基材7の表面、および、レジストパタ
ーン15の表面に、無電解メッキ層30を形成する。図
12において、31は、レジストパターンの側面に形成
された無電解メッキ層の表面を示す。無電解メッキ層3
0が数μmから約50μm程度の厚さに成長した後、金
属を電鋳し、無電解メッキ層30および電鋳層12の全
体で、予め定められた厚さになるまで、電鋳層12を成
長させる。
電解メッキを行って、図12に示すように、母型の表面
全体、すなわち、基材7の表面、および、レジストパタ
ーン15の表面に、無電解メッキ層30を形成する。図
12において、31は、レジストパターンの側面に形成
された無電解メッキ層の表面を示す。無電解メッキ層3
0が数μmから約50μm程度の厚さに成長した後、金
属を電鋳し、無電解メッキ層30および電鋳層12の全
体で、予め定められた厚さになるまで、電鋳層12を成
長させる。
【0089】そして、電鋳層12を、無電解メッキ層3
0と共に、母型から剥離させる。
0と共に、母型から剥離させる。
【0090】このようにして、電鋳品を製造することに
よって、形成面に無電解メッキ層30を有する電鋳層1
2を得ることができる。
よって、形成面に無電解メッキ層30を有する電鋳層1
2を得ることができる。
【0091】本例の場合には、上述した第1の例と同様
に、金型としての耐久性を向上させることができる。さ
らに、上記第1の例のように、母型の形状を、成形品に
対してオフセットする必要がない。また、取得される電
鋳品の、成形に用いられる面、すなわち、無電解メッキ
の表面が、母型から直接転写されるため、成形に用いら
れる面の精度をより向上させることができる。
に、金型としての耐久性を向上させることができる。さ
らに、上記第1の例のように、母型の形状を、成形品に
対してオフセットする必要がない。また、取得される電
鋳品の、成形に用いられる面、すなわち、無電解メッキ
の表面が、母型から直接転写されるため、成形に用いら
れる面の精度をより向上させることができる。
【0092】上記第1の例、および、第2の例のように
して、電鋳品を製造することにより、金型のキャビティ
ーとして用いられる面(成形品と接する表面)を、無電
解メッキにより成長された層とすることができる。これ
によって、このキャビティーとして用いられる面の硬度
を向上させることができる。従って、射出成形における
射出圧に対する耐久性を向上させ、また、成形品の剥離
不良などに伴う金型破損を避けることができる。よっ
て、1つの金型で成形可能なショット数が増加すること
が期待される。
して、電鋳品を製造することにより、金型のキャビティ
ーとして用いられる面(成形品と接する表面)を、無電
解メッキにより成長された層とすることができる。これ
によって、このキャビティーとして用いられる面の硬度
を向上させることができる。従って、射出成形における
射出圧に対する耐久性を向上させ、また、成形品の剥離
不良などに伴う金型破損を避けることができる。よっ
て、1つの金型で成形可能なショット数が増加すること
が期待される。
【0093】例えば、電鋳する金属がニッケルである場
合、電解メッキされた層の硬度は、Hv250程度であ
ったが、無電解メッキされた層の硬度は、Hv500程
度であった。これは、電解メッキされた層が結晶質であ
り、無電解メッキされた層が非晶質であることによると
考えられる。このニッケル電鋳による金型の場合、金型
1つ当たりのショット数は、成形品の個数で数えて数千
個程度であったものが、キャビティー面を無電解メッキ
層とすることによる数万個程度に増加した。
合、電解メッキされた層の硬度は、Hv250程度であ
ったが、無電解メッキされた層の硬度は、Hv500程
度であった。これは、電解メッキされた層が結晶質であ
り、無電解メッキされた層が非晶質であることによると
考えられる。このニッケル電鋳による金型の場合、金型
1つ当たりのショット数は、成形品の個数で数えて数千
個程度であったものが、キャビティー面を無電解メッキ
層とすることによる数万個程度に増加した。
【0094】次に、図13を参照して、電鋳品を製造す
るための他の態様の第3の例について説明する。本例
は、予め形態化された中間材を電鋳層に内包させる例で
ある。本例は、通常の電鋳品を製造するための工程に適
用してもよいし、上記第1の例、および、第2の例のい
ずれの例に適用してもよい。
るための他の態様の第3の例について説明する。本例
は、予め形態化された中間材を電鋳層に内包させる例で
ある。本例は、通常の電鋳品を製造するための工程に適
用してもよいし、上記第1の例、および、第2の例のい
ずれの例に適用してもよい。
【0095】電鋳品を金型として利用するためには、あ
る程度の厚みが必要とされる。そして、このような厚さ
となるまで電鋳層を成長させるためには、長い時間がか
かる。例えば、4A/dm2の条件では、ニッケル電鋳
を厚さ3mmまで成長させるために、電鋳槽内部にて、
3日から4日(72時間から96時間)程度の時間を要
する。
る程度の厚みが必要とされる。そして、このような厚さ
となるまで電鋳層を成長させるためには、長い時間がか
かる。例えば、4A/dm2の条件では、ニッケル電鋳
を厚さ3mmまで成長させるために、電鋳槽内部にて、
3日から4日(72時間から96時間)程度の時間を要
する。
【0096】そこで、本例においては、金型として強度
的に問題のない厚みまで電鋳層が成長した段階で、図1
3に示すように、予め形態化された中間材100を、そ
れまでに成長した電鋳層12aに接する状態に保持す
る。
的に問題のない厚みまで電鋳層が成長した段階で、図1
3に示すように、予め形態化された中間材100を、そ
れまでに成長した電鋳層12aに接する状態に保持す
る。
【0097】そして、それまでに成長した電鋳層12
a、および、中間材100に、電鋳層12bを成長さ
せ、中間材100を内包する電鋳層12を形成する。
a、および、中間材100に、電鋳層12bを成長さ
せ、中間材100を内包する電鋳層12を形成する。
【0098】例えば、0.5〜1mm程度に成長した電
鋳の成長途中に、コアとなるようにメッシュ上の板を押
し当て、それまで成長していた電鋳品と共にメッシュ状
の板を包み込ませるように、ニッケル電鋳を成長させ
る。これにより、金型中子として必要とされる厚みに、
短時間のうちに形成することができる。
鋳の成長途中に、コアとなるようにメッシュ上の板を押
し当て、それまで成長していた電鋳品と共にメッシュ状
の板を包み込ませるように、ニッケル電鋳を成長させ
る。これにより、金型中子として必要とされる厚みに、
短時間のうちに形成することができる。
【0099】また、上述した説明では、基材7として、
シリコン基板が用いられる場合を中心に説明したが、基
材7の材質はこれに限らない。例えば、基材として、金
属を用いることができる。例えば、快削鋼、黄銅などを
用いることができる。金属を基材7とする場合には、成
形型の反転形状を、機械加工して型材7を成形する。機
械加工としては、例えば、切削加工、研削加工、放電加
工等が挙げられる。このとき、加工工具としてダイヤモ
ンドバイトを用いることにより、加工面を鏡面とするこ
とができる。上記黄銅は、このダイヤモンドバイトによ
る加工に好適な材料である。
シリコン基板が用いられる場合を中心に説明したが、基
材7の材質はこれに限らない。例えば、基材として、金
属を用いることができる。例えば、快削鋼、黄銅などを
用いることができる。金属を基材7とする場合には、成
形型の反転形状を、機械加工して型材7を成形する。機
械加工としては、例えば、切削加工、研削加工、放電加
工等が挙げられる。このとき、加工工具としてダイヤモ
ンドバイトを用いることにより、加工面を鏡面とするこ
とができる。上記黄銅は、このダイヤモンドバイトによ
る加工に好適な材料である。
【0100】さらに、機械加工に先だって、基材7を前
処理を行い、加工性を向上させることができる。このよ
うな前処理としては、上記基材7として黄銅を用いる場
合、上記黄銅に冷間圧延と低温焼き鈍しとを施すことが
できる。これにより、黄銅の硬さを向上させ、かつ、結
晶粒を微細化することができる。硬さの向上、結晶粒の
微細化は、ダイヤモンド切削による微細加工に好適であ
る。例えば、黄銅に前処理を施すことにより、ビッカー
ス硬度で170以上、結晶粒の大きさを30μmにする
ことができる。
処理を行い、加工性を向上させることができる。このよ
うな前処理としては、上記基材7として黄銅を用いる場
合、上記黄銅に冷間圧延と低温焼き鈍しとを施すことが
できる。これにより、黄銅の硬さを向上させ、かつ、結
晶粒を微細化することができる。硬さの向上、結晶粒の
微細化は、ダイヤモンド切削による微細加工に好適であ
る。例えば、黄銅に前処理を施すことにより、ビッカー
ス硬度で170以上、結晶粒の大きさを30μmにする
ことができる。
【0101】上記機械加工を施した後に、表面を化学研
磨加工することができる。化学研磨を行うことにより、
機械加工の実施に伴って生じる返りを除去することがで
きる。
磨加工することができる。化学研磨を行うことにより、
機械加工の実施に伴って生じる返りを除去することがで
きる。
【0102】上述のようにして得られた金型部品は、注
型法や圧縮成形法や射出成形法などによる成形のために
使用することができる。
型法や圧縮成形法や射出成形法などによる成形のために
使用することができる。
【0103】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0104】また本実施例では、1つの基材より4つの
母型を取得する場合について説明するが、1つの基板か
ら取得する母型の数はこれに限らない。
母型を取得する場合について説明するが、1つの基板か
ら取得する母型の数はこれに限らない。
【0105】基材7には、シリコン基板を用いた。
【0106】ディスコ社製のダイシングマシンを用い
て、砥石8にてシリコン基板7上に複数の溝750を形
成した。図4に示すように、切断に用いる砥石8の外周
部分に、所定のツルーイング、ドレッシングを行って必
要とされる成形品の反転形状に対応する形状に予め成形
しておいた。
て、砥石8にてシリコン基板7上に複数の溝750を形
成した。図4に示すように、切断に用いる砥石8の外周
部分に、所定のツルーイング、ドレッシングを行って必
要とされる成形品の反転形状に対応する形状に予め成形
しておいた。
【0107】砥石8の形状は、成形品の形状に対応す
る、図11に示すような形状とした。すなわち、砥石8
を、底形状の先端810の幅を、底部761の幅Aに相
当する幅とし、傾斜面821、822を、凹部750の
傾斜部に対応する、挟み角G度のV字形状を成したもの
としておいた。ここで、図11において、A=40μ
m、B=90μm 、C=150μm 、D=50μm
、E=35μm 、F=20μm 、G=30度である
形状とした。
る、図11に示すような形状とした。すなわち、砥石8
を、底形状の先端810の幅を、底部761の幅Aに相
当する幅とし、傾斜面821、822を、凹部750の
傾斜部に対応する、挟み角G度のV字形状を成したもの
としておいた。ここで、図11において、A=40μ
m、B=90μm 、C=150μm 、D=50μm
、E=35μm 、F=20μm 、G=30度である
形状とした。
【0108】このように形成した砥石8を用いて、底部
761は、深さDの位置において、通し加工を施して形
成した。
761は、深さDの位置において、通し加工を施して形
成した。
【0109】そして、底部762は、深さEの位置に
て、底部763は、深さFの位置にて、それぞれ通し加
工を施して形成した。これらの通し加工は、砥石幅と、
底部762の幅Bまたは底部763の幅Cとの幅の関係
により、数回に分けてピッチをずらして行った。また、
底部761と底部762とを接続する傾斜面、および、
底部762と底部763とを接続する傾斜面の形成を考
慮して、それぞれ、B/A、C/Bのオーバーラップを
させて加工した。
て、底部763は、深さFの位置にて、それぞれ通し加
工を施して形成した。これらの通し加工は、砥石幅と、
底部762の幅Bまたは底部763の幅Cとの幅の関係
により、数回に分けてピッチをずらして行った。また、
底部761と底部762とを接続する傾斜面、および、
底部762と底部763とを接続する傾斜面の形成を考
慮して、それぞれ、B/A、C/Bのオーバーラップを
させて加工した。
【0110】砥石8を通し加工するピッチの移動は、数
値制御にステップ移動させて行った。上記オーバーラッ
プ加工においては、小数点以下を切り上げて、ピッチ移
動のステップ数を定めた。
値制御にステップ移動させて行った。上記オーバーラッ
プ加工においては、小数点以下を切り上げて、ピッチ移
動のステップ数を定めた。
【0111】この加工を本実施例では、シリコン基板7
上の2カ所に行っている。本加工方法によって得られた
形状精度は、各々の箇所で必要寸法に対して誤差1μm
以内であった。また、加工された面の表面粗さを、最大
高さで0.2μm程度とすることが、加工用の砥石8の
粒度の調整を行うことにより実現された。
上の2カ所に行っている。本加工方法によって得られた
形状精度は、各々の箇所で必要寸法に対して誤差1μm
以内であった。また、加工された面の表面粗さを、最大
高さで0.2μm程度とすることが、加工用の砥石8の
粒度の調整を行うことにより実現された。
【0112】形状加工終了後、シリコン基板7に、予め
定められた洗浄を行い、前処理を施しておいた。
定められた洗浄を行い、前処理を施しておいた。
【0113】そして、前処理が施されたシリコン基板7
に、レジストを塗布した。レジストは日本合成ゴム社製
のJSR THBレジストを使用した。レジストを中央
に滴下し、重力で広がるのを待って、スピンコートによ
り一様に基板上に塗布した。この状態では、上記凹部7
50(図11参照)に加工された部分に入り込んだレジ
ストと、元の基板上面との間で盛り上がりを生じた。こ
のため、ほぼシリコン基板7の全面に渡って、へらを使
って余分なレジストを除去した。
に、レジストを塗布した。レジストは日本合成ゴム社製
のJSR THBレジストを使用した。レジストを中央
に滴下し、重力で広がるのを待って、スピンコートによ
り一様に基板上に塗布した。この状態では、上記凹部7
50(図11参照)に加工された部分に入り込んだレジ
ストと、元の基板上面との間で盛り上がりを生じた。こ
のため、ほぼシリコン基板7の全面に渡って、へらを使
って余分なレジストを除去した。
【0114】レジスト塗布後、ホットプレートを用い
て、温度90度、時間5分の条件で、ポストベーキング
した。この後、図1(b)に示すようにマスク9を密着
させた状態で、光11をあてて露光した。その後、現像
を行って、未感光のレジストを除去した。本実施例で
は、上記マスク9として、ピッチ70μm、パターン幅
20μmの透過パターンを有するマスクを用いた。
て、温度90度、時間5分の条件で、ポストベーキング
した。この後、図1(b)に示すようにマスク9を密着
させた状態で、光11をあてて露光した。その後、現像
を行って、未感光のレジストを除去した。本実施例で
は、上記マスク9として、ピッチ70μm、パターン幅
20μmの透過パターンを有するマスクを用いた。
【0115】その後、レジストパターンが成形されたシ
リコン基板全面に導電膜を形成した。導電膜の形成は、
蒸着装置により、Auを蒸着して行った。
リコン基板全面に導電膜を形成した。導電膜の形成は、
蒸着装置により、Auを蒸着して行った。
【0116】上記導電膜が形成されたシリコン基板を分
割した。これには、上記ダイシングマシンをもちい、専
用の砥石によって、それぞれがレジストパターンを1ず
つ有するように、4つに分割した。このとき、図7に示
すように、母型として不要になる部分730を取り除い
た。
割した。これには、上記ダイシングマシンをもちい、専
用の砥石によって、それぞれがレジストパターンを1ず
つ有するように、4つに分割した。このとき、図7に示
すように、母型として不要になる部分730を取り除い
た。
【0117】そして、予め定められた剥離処理を行っ
て、シリコン基板およびレジストパターンを除去した。
すなわち、KOH(水酸化カリウム)液を用いて、シリ
コン基板の除去を行った。この際レジストパターンも同
時に除去された。
て、シリコン基板およびレジストパターンを除去した。
すなわち、KOH(水酸化カリウム)液を用いて、シリ
コン基板の除去を行った。この際レジストパターンも同
時に除去された。
【0118】次に、反転形状取得のためにニッケル電鋳
を行った。電鋳液の温度は50度、また条件として4A
/dm2にて行い、金型の厚みとして予め定められた厚
さまでニッケルを成長させた。その後、電鋳槽より取り
出した。
を行った。電鋳液の温度は50度、また条件として4A
/dm2にて行い、金型の厚みとして予め定められた厚
さまでニッケルを成長させた。その後、電鋳槽より取り
出した。
【0119】電鋳は、パターンの微細まで、スムーズに
行われた。これは、母型に、上記Auを形成したことの
効果が大きいと考えられる。
行われた。これは、母型に、上記Auを形成したことの
効果が大きいと考えられる。
【0120】次に、フライス加工や仕上げ加工、研削加
工などを行って金型部品として、好適な形状となるよう
に加工した。
工などを行って金型部品として、好適な形状となるよう
に加工した。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、底面に起伏を有する凹
部を有する形状の母型を構成することができる。そし
て、上記母型を用いて、上記母型形状に反転対応して、
頂部に起伏を有する凸部を有する表面形状を有する金型
をすることができる。
部を有する形状の母型を構成することができる。そし
て、上記母型を用いて、上記母型形状に反転対応して、
頂部に起伏を有する凸部を有する表面形状を有する金型
をすることができる。
【0122】また、電鋳品の形成に要する時間を短縮し
て、金型を製造する生産性を向上させることができる。
て、金型を製造する生産性を向上させることができる。
【0123】また、電鋳品の耐久性を向上させ、1つの
金型で成形可能なショット数を増加させることができ
る。
金型で成形可能なショット数を増加させることができ
る。
【図1】 本発明を適用した金型製造方法を示す断面図
であって、(a)基材に凹部を形成する工程を示す断面
図、(b)レジストパターンを形成する工程を示す断面
図、(c)金属を電鋳させる工程を示す断面図、(d)
電鋳品を取得する工程を示す断面図である。
であって、(a)基材に凹部を形成する工程を示す断面
図、(b)レジストパターンを形成する工程を示す断面
図、(c)金属を電鋳させる工程を示す断面図、(d)
電鋳品を取得する工程を示す断面図である。
【図2】 成形すべきプラスチック成形品の一部を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】 基材に形成される凹部の一部を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】 フォトリソグラフィ処理に用いるマスクのパ
ターンを示す斜視図である。
ターンを示す斜視図である。
【図5】 成形用の金型中子として用いるに好適な形状
と、電鋳品の形状との関係を示す斜視図である。
と、電鋳品の形状との関係を示す斜視図である。
【図6】 フォトリソグラフィ処理において、マスクを
置く位置を示す斜視図である。
置く位置を示す斜視図である。
【図7】 1の基材から、4の母型を取得する場合の、
基材と各母型との関係を示す斜視図である。
基材と各母型との関係を示す斜視図である。
【図8】 電着ダイアモンドツルアーによる、砥石の形
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図9】 放電ツルーイング装置による砥石の加工にお
ける、円周部端面を形成する工程を示す断面図である。
ける、円周部端面を形成する工程を示す断面図である。
【図10】 放電ツルーイング装置による砥石の加工に
おける、傾斜面を形成する工程を示す断面図である。
おける、傾斜面を形成する工程を示す断面図である。
【図11】 母型に形成すべき凹部の形状と、砥石形状
との関係を示す断面図である。
との関係を示す断面図である。
【図12】 母型に形成される無電解メッキ層を示す断
面図である。
面図である。
【図13】 中間材を内包する電鋳品を形成する工程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図14】 基材に、複数の凹部を形成する様子を示す
斜視図である。
斜視図である。
3…母型、4…成形品、5…微細パターン、7…基材、
8…砥石、9…マスク、10…レジスト、11…光、1
2…電鋳品、15…レジストパターン、19…不要な部
分、20…金型、21…取り付け孔、90…透過部分、
91a、91b、91c、91d…露光領域、100…
中間材、410…隔壁、420…溝構造、500…電着
ダイアモンドツルアー、510…電着層、520…台
金、610…放電電極、710…原表面、720…分割
された基材要素、730…不要な部分、750…凹部、
761、762、763…段部。
8…砥石、9…マスク、10…レジスト、11…光、1
2…電鋳品、15…レジストパターン、19…不要な部
分、20…金型、21…取り付け孔、90…透過部分、
91a、91b、91c、91d…露光領域、100…
中間材、410…隔壁、420…溝構造、500…電着
ダイアモンドツルアー、510…電着層、520…台
金、610…放電電極、710…原表面、720…分割
された基材要素、730…不要な部分、750…凹部、
761、762、763…段部。
Claims (14)
- 【請求項1】 金型を製造するための金型製造方法にお
いて、 上記金型により成形すべき成形製品と同等の表面形状を
少なくとも1部に有する母型を形成する第1のステップ
と、 上記形成された母型の反転形状を有する金型を取得する
第2のステップとを有し、 上記第1のステップは、 母型を構成するための基材に、機械加工により凹部を形
成する工程と、 フォトリソグラフィ処理を用いてレジストパターンを上
記凹部に形成する工程とを有し、 上記第2のステップは、 上記母型に金属を電鋳する工程と、 上記金属が電鋳された電鋳層を、上記母型から剥離して
取得する工程とを有することを特徴とする金型製造方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の金型製造方法において、 上記第2のステップにおいて取得された電鋳品を機械加
工する第3のステップをさらに有することを特徴とする
金型製造方法。 - 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項記載の
金型製造方法において、 上記第1のステップは、 上記レジストパターンを凹部に形成する工程で、上記レ
ジストパターンを、上記基材上の複数の領域にそれぞれ
形成し、 レジストパターンが形成された基材を、上記各領域がそ
れぞれ含まれる基材要素に分割する工程をさらに有する
ことを特徴とする金型製造方法。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項記載の金
型製造方法において、 上記第1のステップは、 上記基材に凹部を形成する工程と、上記レジストパター
ンを形成する工程との間に、基材を化学研磨加工する工
程を有することを特徴とする金型製造方法。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項記載の金
型製造方法において、 上記第2のステップにおいて、 上記電鋳する工程に先だって、上記母型の、金属を電鋳
すべき面に導電膜を形成することを特徴とする金型製造
方法。 - 【請求項6】 請求項1から4のいずれか一項記載の金
型製造方法において、 上記第2のステップにおいて上記母型に金属を電鋳する
に際し、 上記母型に金属を無電解メッキし、 上記無電解メッキされた母型に金属を電鋳し、 上記電鋳された金属の層を、上記無電解メッキされた金
属の層と共に、上記母型から剥離させることを特徴とす
る金型製造方法。 - 【請求項7】 請求項1から5のいずれか一項記載の金
型製造方法において、 上記第2のステップにおいて上記母型に金属を電鋳する
に際し、 母型に金属を電鋳し、 上記電鋳された金属の層を、上記母型から剥離させ、 上記剥離させた金属の層の、少なくとも金型の成形面と
して用いられる面に金属を無電解メッキすることを特徴
とする金型製造方法。 - 【請求項8】 請求項1から5のいずれか一項記載の金
型製造方法において、 上記第2のステップにおいて上記母型に金属を電鋳する
に際し、 上記金属の層を電鋳により成長させている途中で、予め
形態化された中間材を、それまでに成長した金属の層の
表面に接する状態に存在させ、 上記それまでに成長した金属の層と共に、上記中間材に
金属を電鋳することを特徴とする金型製造方法。 - 【請求項9】 その反転形状を有する金型を製造するた
めの母型を形成するための母型形成方法において、 母型を構成するための基材の表面に凹部を形成し、 上記凹部に充填物を充填し、 上記充填物を、その一部を除去して、予め定められた形
状にパターン化することを特徴とする母型形成方法。 - 【請求項10】 母型の反転形状を有する金型を製造す
るための電鋳品製造方法において、 母型に金属を無電解メッキし、 上記無電解メッキされた母型に金属を電鋳し、 上記電鋳された金属の層を、上記無電解メッキされた金
属の層と共に、上記母型から剥離させることを特徴とす
る電鋳品製造方法。 - 【請求項11】 母型の反転形状を有する金型を製造す
るための電鋳品製造方法において、 母型に金属を電鋳し、 上記電鋳された金属の層を、上記母型から剥離させ、 上記剥離させた金属の層の、少なくとも金型の成形面と
して用いられる面に金属を無電解メッキすることを特徴
とする電鋳品製造方法。 - 【請求項12】金属を電鋳して電鋳層を成長させるに際
し、 電鋳層の成長の途中で、予め形態化された中間材を、そ
れまでに成長した電鋳層の表面に接する状態で保持し、 上記それまでに成長した電鋳層と共に、上記中間材に金
属を電鋳することを特徴とする電鋳品製造方法。 - 【請求項13】電鋳により成長された金属層と、 無電解メッキにより成長された金属層とを有することを
特徴とする金型。 - 【請求項14】予め形態化された中間材を、電鋳により
成長された金属層の内部に有することを特徴とする金
型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9084901A JPH10277699A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 金型および金型製造方法、ならびに、母型形成方法、電鋳品製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9084901A JPH10277699A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 金型および金型製造方法、ならびに、母型形成方法、電鋳品製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10277699A true JPH10277699A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13843650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9084901A Pending JPH10277699A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 金型および金型製造方法、ならびに、母型形成方法、電鋳品製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10277699A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006219752A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Canon Inc | 構造体の製造方法 |
| CN117305918A (zh) * | 2022-06-24 | 2023-12-29 | 苏州维业达科技有限公司 | 电铸版的制作方法和电铸版 |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP9084901A patent/JPH10277699A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006219752A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Canon Inc | 構造体の製造方法 |
| CN117305918A (zh) * | 2022-06-24 | 2023-12-29 | 苏州维业达科技有限公司 | 电铸版的制作方法和电铸版 |
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