JPH10277901A - レンズ研削加工装置 - Google Patents

レンズ研削加工装置

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JPH10277901A
JPH10277901A JP9098220A JP9822097A JPH10277901A JP H10277901 A JPH10277901 A JP H10277901A JP 9098220 A JP9098220 A JP 9098220A JP 9822097 A JP9822097 A JP 9822097A JP H10277901 A JPH10277901 A JP H10277901A
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data
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bevel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オート加工でのヤゲン形成を加工者自身が予
め設定でき、効率良く加工を行えるようにする。 【解決手段】 眼鏡枠の枠形状データを入力する枠デー
タ入力手段と、眼鏡枠に対して被加工レンズをレイアウ
トするために必要なレイアウトデータを入力するレイア
ウトデータ入力手段と、前記枠形状データ及びレイアウ
トデータに基づいてレンズ加工後のコバ位置データを求
めるコバ位置検知手段と、少なくても1つのパラメ−タ
を有する演算式を持ちヤゲンデ−タを演算するヤゲンデ
−タ演算手段と、前記パラメ−タの標準値を記憶する標
準値記憶手段と、前記パラメ−タの標準値に対してパラ
メ−タを変更するパラメ−タ変更手段と、変更されたパ
ラメ−タを用いて演算したヤゲンデ−タに基づいて被加
工レンズを自動的にヤゲン加工する制御手段と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡枠に合うよう
に被加工レンズを研削加工するレンズ研削加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡枠にレンズを嵌合させるため、眼鏡
枠の枠溝でレンズを支持するためのヤゲンをレンズ周縁
部に形成するように研削加工するレンズ研削加工装置が
知られている。
【0003】この種の装置による加工では、眼鏡枠の枠
形状に合わせたレンズ加工後のコバ位置に対してヤゲン
位置をどの様に配置するかが重要である。このヤゲン位
置を決定するためには、加工者の経験や勘に依存すると
ころが大きく、良好なヤゲン形成を行うためには加工者
の熟練を必要としていた。このため、加工後に予定され
るコバ位置を測定し、その情報に基づいて予め設定され
た所定の比率でコバを分割するヤゲン位置を自動的に得
た後、このヤゲン位置の情報に従って加工を行うオート
加工の装置が実用化されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オート加工で
はヤゲン位置を装置メーカーが一義的に定めているの
で、必ずしも加工者(眼鏡提供者)の方針に合ったヤゲ
ン形成になっているとは限らなかった。このような場
合、加工モードを強制加工モードにし、ヤゲン位置を変
更するための情報を装置に入力することによりヤゲン位
置の変更ができるようになっているが、加工ごとにヤゲ
ン位置を調整することは煩わしい。
【0005】また、眼鏡枠の材質がメタル(金属)とセ
ル(樹脂)とでは眼鏡枠のリムの厚さが一般に異なるの
で、この場合にも眼鏡枠の材質に応じてヤゲン位置の変
更を必要とすることがあった。
【0006】本発明は、上記従来技術に鑑み、オート加
工でのヤゲン形成を加工者自身が予め設定でき、効率良
く加工が行えるレンズ研削加工装置を提供することを技
術課題とする。また、眼鏡枠の材質に応じて適切なヤゲ
ン形成を行えるレンズ研削加工装置を提供することを技
術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を備えることを特徴として
いる。
【0008】(1) 眼鏡枠に合うように被加工レンズ
を研削加工するレンズ研削加工装置において、眼鏡枠の
枠形状データを入力する枠データ入力手段と、眼鏡枠に
対して被加工レンズをレイアウトするために必要なレイ
アウトデータを入力するレイアウトデータ入力手段と、
前記枠形状データ及びレイアウトデータに基づいてレン
ズ加工後のコバ位置データを求めるコバ位置検知手段
と、少なくても1つのパラメ−タを有する演算式を持ち
ヤゲンデ−タを演算するヤゲンデ−タ演算手段と、前記
パラメ−タの標準値を記憶する標準値記憶手段と、前記
パラメ−タの標準値に対してパラメ−タを変更するパラ
メ−タ変更手段と、変更されたパラメ−タを用いて演算
したヤゲンデ−タに基づいて被加工レンズを自動的にヤ
ゲン加工する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】(2) (1)のレンズ研削加工装置にお
いて、前記パラメ−タは、レンズ加工後のコバ厚を分割
する比率とオフセット量の少なくともいずれかを含むこ
とを特徴とする。
【0010】(3) (2)のレンズ研削加工装置は、
さらに枠材質指定手段を備え、前記比率またはオフセッ
ト量は、眼鏡枠の枠材質によって異なることを特徴とす
る。
【0011】(4) (3)のレンズ研削加工装置にお
いて、眼鏡枠の枠材質とはメタル及びセルであることを
特徴とする。
【0012】(5) (1)のレンズ研削加工装置にお
いて、前記パラメ−タはレンズ加工後のコバ厚を分割す
る比率であり、前記ヤゲンデ−タ演算手段の演算式はレ
ンズパワ−を変数とすることを特徴とする。
【0013】(6) (1)のレンズ研削加工装置は、
さらに前記コバ位置検知手段の検知結果に基づいてレン
ズの前面カ−ブ及び後面カ−ブを演算するカ−ブ演算手
段を備え、前記パラメ−タはレンズ加工後のコバ厚を分
割する比率であり、前記ヤゲンデ−タ演算手段の演算式
はレンズの前面カ−ブ及び後面カ−ブの差に基づく値を
変数とすることを特徴とする。
【0014】(7) 眼鏡枠に合うように被加工レンズ
を研削加工するレンズ研削加工装置において、眼鏡枠の
枠形状データを入力する枠データ入力手段と、眼鏡枠に
対して被加工レンズをレイアウトするために必要なレイ
アウトデータを入力するレイアウトデータ入力手段と、
前記枠形状データ及びレイアウトデータに基づいてレン
ズ加工後のコバ位置データを求めるコバ位置検知手段
と、少なくても1つのパラメータを有する演算式を持ち
ヤゲンデータを演算するヤゲンデータ演算手段と、前記
パラメータの標準値を記憶する標準値記憶手段と、前記
パラメータの標準値に対してパラメータを変更するパラ
メータ変更手段と、変更されたパラメータを用いて演算
したヤゲンデータをさらに変更する強制加工データ入力
手段と、該強制加工データ入力手段の入力データに基づ
いて変更された第2のヤゲンデータに基づいて被加工レ
ンズをヤゲン加工する制御手段と、備えることを特徴と
する。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るレンズ研削加工装置の全
体構成を示す斜視図である。1は装置のベースで本装置
を構成する各部がその上に配置されている。2は装置上
部に内蔵される眼鏡枠形状測定部であり、眼鏡枠形状や
型板の3次元形状デ−タを得ることができる。その前方
には測定結果や演算結果等を文字またはグラフィックに
て表示する表示部3と、データを入力したり装置に指示
を行う入力部4が並んでいる。装置前部には被加工レン
ズの形状(コバ厚)を測定するレンズ形状測定部5があ
る。
【0016】6はレンズ研削部で、ガラスレンズ用の粗
砥石60a、プラスティック用の粗砥石60b、ヤゲン
及び平加工用の仕上げ砥石60cとから成る砥石群60
が、ベース1aに固定されたスピンドルユニット61の
回転軸61aに回転可能に取付けられている。65は砥
石回転用のACモータであり、回転軸61aに取り付け
られたプーリ63、ベルト64、プーリ66を介してそ
の回転が砥石群60に伝達される。7はキャリッジ部
で、700はキャリッジである。
【0017】<主要な各部の構成>次に、装置の主要な
各部の構成を説明する。
【0018】(イ)キャリッジ部 図1〜図3に基いてその構造を説明する。図2はキャリ
ッジの断面図、図3はキャリッジの駆動機構を示す矢視
A図である。
【0019】ベース1に固定されたシャフト701には
キャリッジシャフト702が回転摺動自在に軸支されて
おり、さらにそれにキャリッジ700が回動自在に軸支
されている。キャリッジ700にはシャフト701と平
行にレンズ回転軸704a、704bが同軸かつ回転可
能に軸支されている。レンズ回転軸704bはラック7
05に回転自在に軸支され、ラック705はモータ70
6の回転軸に固定されたピニオン707により軸方向に
移動することができ、これによりレンズ回転軸704b
は軸方向に移動されて開閉動作を行い、レンズLEを回
転軸704a、704bで挟持しうる。
【0020】キャリッジ700の左端には駆動板716
が固定されており、駆動板716には回転軸717がシ
ャフト701と平行かつ回転自在に取付けられている。
また駆動板716にはブロック722によりパルスモー
タ721が固定されており、パルスモータ721の回転
は、回転軸717の右端に取り付けられたギヤ720、
回転軸717の左端に取り付けられたプーリ718、タ
イミングベルト719、プーリ703aを介してシャフ
ト702に伝達される。さらに、シャフト702の回転
は、タイミングベルト709a、709b等を介してレ
ンズ回転軸704a、704bに伝達され、これにより
レンズ回転軸704a、704bは同期して回転する。
【0021】中間板710にはラック713が固定さて
おり、キャリッジ移動用モータ714の回転軸に取付け
られピニオン715と噛み合うピニオン715の回転に
より、キャリッジ700がシャフト701の軸方向に移
動する。
【0022】キャリッジ700はパルスモータ728に
より回旋する。パルスモータ728はブロック722に
固定されており、パルスモータ728の回転軸729に
固定されたピニオン730が丸ラック725と噛み合っ
ている。丸ラック725は、回転軸717と中間板71
0に固定されたシャフト723との軸間を結ぶ最短の線
分に平行に位置するとともに、シャフト723に回転自
在に固定された補正ブロツク724とブロック722と
の間である程度の自由度をもって摺動可能に保持されて
いる。丸ラック725にはストッパ726が固定されて
おり、補正ブロック724の当接位置より下方にしか摺
動できないようになっている。これにより、パルスモー
タ728の回転に応じて回転軸717とシャフト723
の軸間距離r´を制御することができ、このr´と直線
的相関関係をもつレンズ回転軸704a,704bと砥
石の回転軸61aとの軸間距離rを制御することができ
る。
【0023】なお、このキャリッジ部の構成は、本出願
人による特開平5-212661号等のものと基本的に同様であ
るので、詳細はこれを参照されたい。
【0024】(ロ)眼鏡枠形状測定部 図4は眼鏡枠形状測定部2が持つ形状測定部2aの斜視
図である。形状測定部2aは、水平方向に移動可能な可
動ベース21と、可動ベース21に回転可能に軸支され
パルスモータ30により回転される回転ベース22と、
回転ベース22に垂設された保持板35a,35bに支
持される2本のレール36a,36b上を移動可能な移
動ブロック37と、移動ブロック37に挿通されて回転
自在にかつ上下動可能な測定子軸23と、測定子軸23
の上端に取り付けられその先端が測定子軸23上の軸心
上にある測定子24と、測定子軸23の下端に回転自在
に取り付けられるとともに移動ブロック37から垂直に
伸びるピン42に固定されたアーム41と、アーム41
の先端に取り付けられ、垂直なスリット26及び45度
の傾斜角度を持つスリット27が形成された遮光板25
と、遮光板25を挟むように回転ベース22に取り付け
られた一対の発光ダイオード28及びリニアイメージセ
ンサ29と、回転ベース22に回転自在に軸支されたド
ラム44に取り付けられ、移動ブロック37を常時測定
子24の先端側へ引っ張る定トルクバネ43と、を備え
る。
【0025】また、移動ブロック37には型板測定のと
きに使用する測定ピン50を挿入する取り付け穴51が
設けられている。
【0026】このよな構成の形状測定部2aにより、眼
鏡枠形状は次のようにして測定する。まず、眼鏡枠を図
示なき眼鏡保持部(特開平5-212661号等を参照)に固定
し、測定子24の先端を眼鏡枠の内溝に当接させる。続
いて、パルスモータ30を予め定めた単位回転パルス数
ごとに回転させる。このとき測定子24と一体の測定子
軸23は眼鏡枠の動径にしたがってレール36a,36
bを移動し、また眼鏡枠のカーブにしたがって上下す
る。これらの動きにしたがって、遮光板25は発光ダイ
オード28とリニアイメージセンサ29との間を上下左
右に移動し、発光ダイオード28からの光を遮光する。
遮光板25に形成されたスリット26、27を通過した
光がリニアイメージセンサ29の受光部に達し、その移
動量が読み取られる。移動量は、スリット26の位置を
動径rとして読み取り、スリット26とスリット27の
位置の差を眼鏡枠の高さ情報zとして読み取る。このよ
うにしてN点計測することにより、眼鏡枠形状が
(rn ,θn ,zn )(n =1,2,…,N)として計
測される。なお、この眼鏡枠形状測定部は、本出願人と
同一の出願である特開平4-105864号公報に記載したもの
と基本的に同様であるので、これを参照されたい。
【0027】また、型板を測定する場合は、型板を型板
保持部(特開平5-212661号等を参照)に固定するととも
に、測定ピン50を取り付け穴51に取り付ける。眼鏡
枠形状のときと同様に、型板の動径にしたがって測定ピ
ン50がレール36a,36bを移動するので、リニア
イメージセンサ29が検出するスリット26の位置が動
径情報として計測される。
【0028】(ハ)レンズ形状測定部 図5はレンズ形状測定部5の断面図、図6はその平面図
である。レンズ形状測定部5は、2つのフィーラー52
3、524を持つ測定アーム527、測定ア−ム527
を回転するDCモ−タ503、プーリ513、ベルト5
14、プーリ507、軸501、プーリー508等の回
転機構、測定アーム527の回転を検出してDCモータ
503の回転を制御するセンサー板510とホトスイッ
チ504,505、測定アーム527の回転量を検出し
てレンズ前面及び後面の形状を得るためのポテンショメ
ータ506等からなる検出機構等から構成される。この
レンズ形状測定部5の構成は本願発明と同一出願人によ
る特開平3−20603号等と基本的に同様であるの
で、詳細はこれを参照されたい。
【0029】レンズ形状(コバ厚)の測定は、フィーラ
ー523をレンズ前面の屈折面に当接させながら被加工
レンズを回転させることにより、プーリー508の回転
量をポテンショメータ506が検出してレンズ前面屈折
面の形状を得た後、次にフィーラー524をレンズ後面
の屈折面に当接させて同様にその形状を得る。
【0030】(ニ)表示部及び入力部 図7は表示部3及び入力部4の外観図である。表示部3
は液晶ディスプレイにより構成されており、パラメータ
設定画面、レイアウト情報を入力できるレイアウト画
面、玉型形状に対するヤゲン位置やヤゲン断面状態をシ
ュミレーションする画面等を後述する主演算制御回路の
制御により表示する。
【0031】入力部4には、被加工レンズの材質を指示
するスイッチ402、フレームの材質(メタル、セル)
を指示するスイッチ403、加工モード(ヤゲンのオー
ト加工、強制ヤゲン加工、平加工または平鏡面加工)を
選択するモードスイッチ404、被加工レンズの左右を
選択するR/Lスイッチ405、表示部3に表示する画
面(レイアウト画面、メニュー画面、パラメータ設定画
面)を切換えるスイッチ407、表示部3に表示される
カーソルや矢印を移動して入力項目を選択する移動スイ
ッチ408、データの数値入力等に「+」スイッチ40
9a及び「−」スイッチ409b、レイアウトデータの
入力方式の変更等に使用するスイッチ410、加工の開
始及び停止を行うスタート・ストップスイッチ411、
レンズチャック開閉用のスイッチ413、レンズ枠又は
型板のトレースを指示するトレーススイッチ416、ト
レースしたデータを転送する次データスイッチ417等
がある。
【0032】(ホ)装置の電気制御系 図8は装置の電気制御系ブロック図の要部を示す図であ
る。主演算制御回路100は例えばマイクロプロセッサ
で構成され、その制御は主プログラムメモリ101に記
憶されているシーケンスプログラムで制御される。主演
算制御回路100はシリアル通信ポート102を介し
て、ICカード、検眼システム装置等とデータの交換を
行うことが可能である。また、眼鏡枠形状測定部2のト
レーサ演算制御回路200とデータ交換・通信を行う。
眼鏡枠形状データはデータメモリ103に記憶される。
【0033】主演算制御回路100には表示部3、入力
部4、音声再生装置104、レンズ形状測定部5が接続
されている。主演算制御回路100で演算処理されたレ
ンズの計測データ等はデータメモリ103に記憶され
る。キャリッジ移動モータ714、パルスモータ72
8、721はパルスモータドライバ110、パルス発生
器111を介して主演算制御回路100に接続されてい
る。パルス発生器11は主演算制御回路100からの指
令を受けて、それぞれのパルスモータへ何Hzの周期で
何パルス出力するかにより各モータの動作をコントロー
ルする。
【0034】以上のような構成を持つ装置の動作を説明
する。レンズコバにヤゲン形成を行うヤゲン加工モード
には、予め装置に記憶させたパラメータに基づく演算式
によりヤゲン計算を行って自動的にヤゲン加工を行うオ
ート加工モードと、レンズを加工する都度に加工者がオ
ート加工モードで用いるヤゲンデータをさらに変更して
加工を行う強制加工モードがある。ここでは、オート加
工モードによる加工を中心に説明する。
【0035】オート加工モードでの加工にあたり、レン
ズコバに形成するヤゲン形状に関するパラメータを加工
者自身が予め設定しておくことができる。この設定は次
のように行う。画面切換スイッチ407を操作して表示
部3上にメニュー画面を呼び出した後、その中からヤゲ
ン位置調整の項目を選択すると、表示部3上には図9の
ようなヤゲンパラメータ変更画面が表示される。ヤゲン
パラメータの変更項目としては、眼鏡枠がメタルの場合
のヤゲン頂点位置の配置において、全周のコバ厚を所望
の比率で分割するための比率を入力する項目351と、
その比率で分割するヤゲン頂点位置をレンズ前面側また
は後面側に平行移動するオフセット量を入力する項目3
52が用意されている。さらに、眼鏡枠がセルの場合に
おいて、同様に所望の比率を入力する項目353と、ヤ
ゲン頂点位置のオフセット量を入力する項目354が用
意されている。変更したい項目は、項目の左横に表示さ
れる矢印マーク350を移動スイッチ408で上下に移
動することにより選択する。選択した項目の入力は、ス
イッチ409a、409bにより加工項目の右横に表示
されている数値表示361〜364の数値を増減変更し
て入力する。各項目の数値は記憶された標準値が表示さ
れるので、これを変更するようになっている。
【0036】項目351及び353における比率は、ヤ
ゲン頂点位置をレンズ前面と同じ位置にする場合を0%
とし、レンズ後面と同じ位置である場合を100%とし
ている。すなわち比率30%とした場合は、コバ厚の前
側:後側=3:7で分割するようにヤゲン頂点位置を配
置することを意味する。項目352及び354における
オフセット量は、例えば、「+2.0 mm」と入力すると
比率に基づくヤゲン頂点位置を後面側に2.0 mm平行移
動することを意味する。
【0037】また、眼鏡枠の材質がメタルかセルかの違
いにより、ヤゲン位置の配置を分けて設定できるように
なっているので、オート加工に際してもそれぞれの材質
に応じて適切なヤゲン位置を設定することができる。一
般にメタルフレームはリム厚が薄く、セルフレームはリ
ム厚が厚いので、メタルフレームの場合にはヤゲン頂点
位置を前面に近くに、セルフレームの場合にはヤゲン頂
点位置を中心よりにずらすように設定すると、レンズを
眼鏡枠に嵌合したときに見栄えが良くなる。これは、オ
フセット量により変更できる。
【0038】変更入力が完了したら、変更スイッチ41
0で表示画面をメニュー画面に戻すことにより、ヤゲン
計算のプログラムの標準値が書き換え記憶される。
【0039】次に、実際の加工動作について説明する。
まず、眼鏡枠(または型板)を眼鏡枠形状測定部2にセ
ットし、トレーススイッチ416を押してトレースす
る。形状測定部2aにより得られた眼鏡枠の動径情報は
眼鏡枠形状測定部2内のトレースデータメモリ202に
記憶される。トレースしたデータは次データスイッチ4
17を押すことにより、装置本体に転送入力されてデー
タメモリ103に記憶される。同時に表示部3の画面上
には眼鏡枠データに基づく枠形状図形が表示され、加工
条件を入力できる状態になる。
【0040】次に、加工者は、表示部3に表示される画
面を見ながら入力部4により装用者のPD値、FPD
値、光学中心の高さ等のレイアウトデータを入力する。
装置は眼鏡枠の動径情報及び入力されたレイアウトデー
タに基づき新たな動径情報(rs δn ,rs θn )を得
る。
【0041】続いて、加工者は、加工するレンズの材
質、フレームの材質、レンズが左眼用か右眼用かを入力
する。また、モードスイッチ404によりオート加工モ
ードを選択する。加工条件の入力後、被加工レンズに所
定の処理(吸着カップの軸打ち等)を施し、レンズ回転
軸704a、704bにより被加工レンズをチャッキン
グする。その後、スタート・ストップスイッチ411を
押して装置を作動させる。
【0042】装置は、スタート信号の入力により、まず
入力されたデータに基づく加工補正(砥石径補正)の演
算処理(特開平5−212661号等参照)を行い加工
補正情報を得る。続いてレンズ形状測定部5を作動させ
てレンズ形状測定を行い、動径情報に対応させた前面側
及び後面側のヤゲン頂点ないしヤゲン肩のコバ位置情報
(lZn ,rZn )を得る。そして、このコバ位置情報
と、スイッチ403により指定された眼鏡枠の材質(メ
タルまたはセル)による前述のヤゲン形成の比率条件に
基づき、 lZn +(rZn −lZn )R/100 =yZn からヤゲン頂点位置yZn を求める。ここで、Rはヤゲ
ンパラメータで入力されたコバ厚を分割する比率であ
る。また、オフセット量が入力されているときは、その
オフセット量を加算し、動径情報に対応したヤゲン頂点
位置を求めて、これをヤゲンデータとする。なお、ヤゲ
ン計算は、コバ位置情報から前面カーブと後面カーブを
求め、前面カーブがある幅の中にあるときは、ヤゲン頂
点位置をレンズ前面のコバ位置より一定量後面側にずら
し、前面カーブと同一のヤゲンカーブを立てるようにし
ても良い(特開平5−212661号等参照)。
【0043】オート加工モードでは、スタート信号の入
力により粗加工が開始する。装置は被加工レンズの材質
の指定に応じた粗砥石にチャッキングしたレンズを移動
し、加工補正情報に基づいて各モータを駆動制御して被
加工レンズを加工する。この粗加工中、表示部3にはヤ
ゲン計算により求められたヤゲンデータに基づくヤゲン
断面図が全周に亘って順次自動的に表示されるので、こ
の間にヤゲン状態を確認できる。
【0044】粗加工が終了すると、続いて仕上げ加工に
移る。装置は粗砥石から被加工レンズを離脱させた後、
これを仕上げ砥石60cが持つヤゲン溝の上に位置さ
せ、ヤゲン加工情報に基づき各モータを駆動制御してヤ
ゲン形成を行う。
【0045】以上のように、加工者はオート加工に際し
もヤゲン頂点位置の配置を予め設定できるので、加工者
の方針に沿ったヤゲン形成を行うことができるようにな
る。また、眼鏡枠の材質に応じたヤゲン形成を設定でき
るので、材質の指定を行うことによりそれぞれに適した
オート加工を行うことができる。
【0046】強制加工モードにおいては、変更されたパ
ラメータを用いて演算したヤゲンデータを表示部3に表
示し(ヤゲンシュミレーション)、入力部4のキ−を使
って上記ヤゲンデータをさらに変更することにより、加
工者の方針に合ったヤゲンを効率良く得ることができ
る。
【0047】上記で説明したヤゲン形成の方法では、コ
バ厚を分割する所望の比率を設定し、設定された比率に
基づいて行うものとしたが、被加工レンズのレンズパワ
ーによってコバ厚が変化するので、入力され又は計算さ
れたレンズパワー(レンズパワーは、レンズ基材の屈折
率及び前面カーブと後面カーブによって決定されるが、
コバ位置情報から前面カーブと後面カーブを得てこれに
基づいてもよい)に応じてコバ厚を分割する比率を可変
にするようにしても良い。比率の変化は、レンズパワー
により所定の範囲ではリニアに変化させてもよいし、階
段状に変化させ、又は両者を組み合わせてもよい。前面
カーブがきついプラスレンズは、略50%となるように
すると、ヤゲンカーブを緩やかにすることができ、眼鏡
枠へのフィット感が良くなる。このヤゲン形成方法によ
るオート加工モードのためのヤゲンパラメータの設定時
は、変化点の入力とその比率を指定するようにすると、
都合がよい。
【0048】また、同様にレンズパワーやコバ位置情報
から得られる最小コバ厚によってオフセット量を変化さ
せるようにしてもよい。ヤゲンパラメータの設定は、予
め準備された組み合わせの中から加工者が選択できるよ
うにしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヤゲン形成を自動的に行う場合においても、加工者自身
がヤゲン形成に関する条件を容易に設定できるので、加
工者の方針に合ったヤゲン形成を効率良く行える。
【0050】また、眼鏡枠の材質の指定に応じてヤゲン
形成を異なるようにできるので、レンズを眼鏡枠に嵌合
したときの見栄えが良くなるヤゲン形成を効率良く行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ研削加工装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】キャリッジの構成を説明する断面図である。
【図3】キャリッジの駆動機構を示す図1の矢視A図で
ある。
【図4】眼鏡枠形状測定部が持つ形状測定部の斜視図で
ある。
【図5】レンズ形状測定部の構成を説明する断面図であ
る。
【図6】レンズ形状測定部の構成を説明する平面図であ
る。
【図7】表示部及び入力部の外観図である。
【図8】装置の電気制御系ブロック図の要部を示す図で
ある。
【図9】ヤゲンパラメータ変更画面の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 眼鏡枠形状測定部 3 表示部 4 入力部 5 レンズ形状測定部 100 主演算制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B24B 9/14 B24B 9/14 H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡枠に合うように被加工レンズを研削
    加工するレンズ研削加工装置において、眼鏡枠の枠形状
    データを入力する枠データ入力手段と、眼鏡枠に対して
    被加工レンズをレイアウトするために必要なレイアウト
    データを入力するレイアウトデータ入力手段と、前記枠
    形状データ及びレイアウトデータに基づいてレンズ加工
    後のコバ位置データを求めるコバ位置検知手段と、少な
    くても1つのパラメ−タを有する演算式を持ちヤゲンデ
    −タを演算するヤゲンデ−タ演算手段と、前記パラメ−
    タの標準値を記憶する標準値記憶手段と、前記パラメ−
    タの標準値に対してパラメ−タを変更するパラメ−タ変
    更手段と、変更されたパラメ−タを用いて演算したヤゲ
    ンデ−タに基づいて被加工レンズを自動的にヤゲン加工
    する制御手段と、を備えることを特徴とするレンズ研削
    加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレンズ研削加工装置におい
    て、前記パラメ−タは、レンズ加工後のコバ厚を分割す
    る比率とオフセット量の少なくともいずれかを含むこと
    を特徴とするレンズ研削加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のレンズ研削加工装置は、さら
    に枠材質指定手段を備え、前記比率またはオフセット量
    は、眼鏡枠の枠材質によって異なることを特徴とするレ
    ンズ研削加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のレンズ研削加工装置におい
    て、眼鏡枠の枠材質とはメタル及びセルであることを特
    徴とするレンズ研削加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のレンズ研削加工装置におい
    て、前記パラメ−タはレンズ加工後のコバ厚を分割する
    比率であり、前記ヤゲンデ−タ演算手段の演算式はレン
    ズパワ−を変数とすることを特徴とするレンズ研削加工
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1のレンズ研削加工装置は、さら
    に前記コバ位置検知手段の検知結果に基づいてレンズの
    前面カ−ブ及び後面カ−ブを演算するカ−ブ演算手段を
    備え、前記パラメ−タはレンズ加工後のコバ厚を分割す
    る比率であり、前記ヤゲンデ−タ演算手段の演算式はレ
    ンズの前面カ−ブ及び後面カ−ブの差に基づく値を変数
    とすることを特徴とするレンズ研削加工装置。
  7. 【請求項7】 眼鏡枠に合うように被加工レンズを研削
    加工するレンズ研削加工装置において、眼鏡枠の枠形状
    データを入力する枠データ入力手段と、眼鏡枠に対して
    被加工レンズをレイアウトするために必要なレイアウト
    データを入力するレイアウトデータ入力手段と、前記枠
    形状データ及びレイアウトデータに基づいてレンズ加工
    後のコバ位置データを求めるコバ位置検知手段と、少な
    くても1つのパラメータを有する演算式を持ちヤゲンデ
    ータを演算するヤゲンデータ演算手段と、前記パラメー
    タの標準値を記憶する標準値記憶手段と、前記パラメー
    タの標準値に対してパラメータを変更するパラメータ変
    更手段と、変更されたパラメータを用いて演算したヤゲ
    ンデータをさらに変更する強制加工データ入力手段と、
    該強制加工データ入力手段の入力データに基づいて変更
    された第2のヤゲンデータに基づいて被加工レンズをヤ
    ゲン加工する制御手段と、備えることを特徴とするレン
    ズ研削加工装置。
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