JPH10278645A - 車両用衝撃吸収シートのリバウンド抑制方法および車両用衝撃吸収シート - Google Patents

車両用衝撃吸収シートのリバウンド抑制方法および車両用衝撃吸収シート

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JPH10278645A
JPH10278645A JP9662897A JP9662897A JPH10278645A JP H10278645 A JPH10278645 A JP H10278645A JP 9662897 A JP9662897 A JP 9662897A JP 9662897 A JP9662897 A JP 9662897A JP H10278645 A JPH10278645 A JP H10278645A
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JP
Japan
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seat pad
absorbing sheet
seat
impact
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JP9662897A
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Inventor
Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートパッド、架設弾性支持部材からの反力
を規制して、リバウンド運動に起因する着座者のダメー
ジを軽減する。 【構成】 後突時の過大な衝撃の入力に伴う着座者の上
体の後方移動により、シートパッド18、S ばね等16が所
定量以上弾性変形したとき、シートパッド18に埋設され
たインサートワイヤ44をほぼその沈み込み位置に保持す
る。そして、このインサートワイヤ44の保持により、S
ばね等16およびシートパッド18のインサートワイヤ44か
らの後方部分をほぼその弾性変形状態のまま拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時における
衝撃エネルギーを吸収して、この衝撃から着座者の保護
をはかる車両用衝撃吸収シート、特に、衝撃の入力後に
おけるリバウンド運動から着座者を保護する車両用衝撃
吸収シートのリバウンド抑制方法および車両用衝撃吸収
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートにおいては、自
動車等の後方からの衝突、いわゆる後突時における着座
者の保護が、近年の注目課題となっている。そして、た
とえば、シートバックフレームの一部やリクライニング
装置等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部
を設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシートに入
力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等によ
ってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾による
衝撃エネルギーの吸収によって着座者に加わる衝撃を低
減させる、いわゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両
用シートとして提供されている。
【0003】このような衝撃吸収シートとして、たとえ
ば、特開平07−132767号公報に開示の構成が知られてい
る。この公知の構成においては、リクライニング装置の
ブラケットの一部に、蛇行した補強リブ部が設けられ、
この補強リブ部での座屈変形を伴うシートバックの後傾
によって、後突時における衝撃エネルギーの吸収をはか
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような衝撃吸収
シートにおいては、後突の発生により、着座者の上体
が、その慣性力のもとでシートバックのシートパッド、
および、このシートパッドの弾性的な支持を目的として
シートバックフレームの左右の側端部間に架設された架
設弾性支持部材の弾性変形を伴いながら後方に移動して
大きく沈み込み、この上体の後方移動による荷重をシー
トバックフレームが受けることで、強度脆弱部での座屈
変形が可能となっている。
【0005】つまり、後突時においては、シートパッド
および架設弾性支持部材が弾性変形からの復元力を反力
として蓄えた状態で、シートバックフレームが後傾する
ため、衝撃の入力後、この反力が着座者の上体に作用
し、着座者の上体を前方に押し返す、いわゆるリバウン
ド運動を呈する。
【0006】着座者の上体は、通常、シートベルトによ
って拘束されているため、シートバック前方への上体の
移動は規制される。しかし、そのために、衝撃の入力後
におけるリバウンド運動によって、着座者の上体、特に
胸部がシートベルトに圧迫され、更には、頭部が、上体
に対して前方に急激に傾斜する運動を呈しやすくなる。
【0007】つまり、公知の衝撃吸収シートにおいて
は、入力時における衝撃からの保護が十分であるのに対
し、衝撃入力後における着座者の胸部、頭部および頸部
の保護が十分でなくなる虞れがある。
【0008】この発明は、シートパッド、架設弾性支持
部材からの反力を規制することによって、リバウンド運
動に起因する着座者の胸部、頭部および頸部へのダメー
ジの軽減をはかる車両用衝撃吸収シートのリバウンド抑
制方法および車両用衝撃吸収シートの提供を目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の車両用衝撃吸収シートのリバウンド抑制
方法によれば、後突時の過大な衝撃の入力に伴う着座者
の上体の後方移動により、シートパッド、架設弾性支持
部材が所定量以上弾性変形したとき、この弾性変形のも
とで一体的に沈み込んだ、シートパッドの少なくとも着
座面に整列した位置のサポート部材を、架設弾性支持部
材の後方におけるサポート部材からの突出部の係止のも
とでほぼその沈み込み位置に保持する。そして、このサ
ポート部材の保持により、架設弾性支持部材およびシー
トパッドのサポート部材からの後方部分をほぼその弾性
変形状態のまま拘束する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1(A) 、図2に示すように、この発明に
係る車両用衝撃吸収シート10においては、シートバック
12の骨格を形成するシートバックフレーム14の内方に、
架設弾性支持部材16が架設、張設され、着座者の上体を
弾性的に支持するシートパッド18が、この架設弾性支持
部材の前面(図中左方)に配設されている。
【0012】シートバックフレーム14は、たとえば、そ
の側端部を形成する左右一対のサイドブラケット20と、
このサイドブラケットの上部に一体的に固定された略コ
字形状のパイプフレーム22との組み合わせを有し、左右
のサイドブラケットの背面部間を上下の連結部材24で連
結して組み立てられている。そして、左右のサイドブラ
ケット20の背面部間に、S ばね等からなる架設弾性支持
部材16が架設、張設されるとともに、このS ばね等の前
面に、ウレタンフォーム材等からなるシートパッド18が
配置され、その全体を表皮等よりなるトリムカバー(図
示しない)で被覆することによって、着座者の上体、特
に胸部ないし腰部を背後から弾性的に支持可能とするシ
ートバック12が形成されている。
【0013】なお、図2に示すように、S ばね等(架設
弾性支持部材)16の各端末は、たとえば、サイドブラケ
ット20の背面部の部分的な切起しによって形成された係
止片26により係止、保持される。
【0014】図2に示すように、このシートバックフレ
ームのサイドブラケット20は、たとえば、固着ナット28
をその内面に一体的に有して形成されている。そして、
図2に加えて図1(A) を見るとわかるように、この固着
ナット28への取り付けボルト30の螺着によって、シート
バックフレーム14がリクライニング装置32の回動アーム
34に一体的に連結されている。
【0015】なお、リクライニング装置32としては公知
のものが利用でき、このリクライニング装置自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。こ
の種のリクライニング装置32として、たとえば、特開昭
62−026008号公報に開示のものが例示できる。
【0016】そして、図1(A) 、図2に示すように、こ
の実施の形態においては、後突の際の衝撃の入力時での
シートバックフレーム14の後傾を促す強度脆弱部36が、
シートバックフレームのサイドブラケット20の側面部
に、たとえば、略三角形状の拡孔として設けられてい
る。この強度脆弱部(拡孔)36は、着座者の上体の可撓
部位、つまりは腰椎に相当する高さに合わせて設けられ
る。
【0017】また、図2に示すように、シートバックフ
レーム14は、たとえば、筒状体としてなる左右一対のス
テーブラケット42をパイプフレーム22の上端に一体的に
有して形成され、着座者の頭部を支持するヘッドレスト
(図示しない)が、このステーブラケットを介してシー
トバックフレーム、つまりはシートバック12の上端に装
着可能となっている。
【0018】ここで、この発明の衝撃吸収シート10にお
いては、着座者の上体からの荷重の作用のもとでのシー
トパッド18の圧縮変形によって沈み込み可能なサポート
部材44が、シートパッドの少なくとも着座面18a に整列
する位置に配設されている。このサポート部材44とし
て、たとえば、図1(A) 、図2に示す、シートパッドの
着座面18a に整列する位置に一体的に埋設されたインサ
ートワイヤが例示できる。
【0019】インサートワイヤ(サポート部材)44は、
たとえば、略S 形に連続した蛇行形状の略面状弾性体と
して成形され、シートパッドの着座面18a に整列する位
置で、上下に離間した2ヶ所に配設されている。
【0020】このインサートワイヤ44は、たとえば、部
分的な折曲により成形された平面略U 形状の突出部46を
一体に有している。そして、図1(A)、(B) に示すよう
に、この突出部46は、シートパッド18の背部に突出し、
S ばね等16の後方に延出した状態で配設される。
【0021】図1(B) を見るとわかるように、突出部46
は、たとえば、その内方への対向端の折曲により形成さ
れた左右(図中上下)一対のフック片48を一体に有して
形成されている。なお、この実施の形態においては、イ
ンサートワイヤ44の沈み込みによる突出部46の突出方
向、つまりはインサートワイヤの沈み込み方向に離間し
た2ヶ所に、フック片48(48-1、48-2) が断続的に設けら
れている。
【0022】そして、図1(A)、(B) および図2に示すよ
うに、突出部のフック片48(48-1、48-2) を係止可能な係
止部材50が、突出部46への挿通を経て、たとえば、シー
トバックフレーム14の上下の連結部材24間に架設、固定
されている。この係止部材50として、たとえば、突出部
のフック片48(48-1、48-2) に各端末の係合可能な横断面
略V 形状の、いわゆるV 形ステーが利用できる。
【0023】図1(A)、(B) を見るとわかるように、この
突出部のフック片48(48-1、48-2) およびV 形ステー(係
止部材)50は、インサートワイヤ44の沈み込みによる突
出部46の後方移動を保障可能、かつ、V 形ステーに対す
るフック片の係止後における突出部、つまりはインサー
トワイヤ44を戻り不能に保持可能とする形状に、いずれ
も形成、配置される。
【0024】ここで、突出部のフック片48(48-1、48-2)
は、たとえば、シートパッド18の前面サイドからの過大
な荷重の作用に起因する、S ばね等16およびシートパッ
ド18の弾性変形に伴ったインサートワイヤ44の沈み込み
によってV 形ステー50に係止される位置に設けられる。
つまり、突出部のフック片48(48-1、48-2) とV 形ステー
50と間には、通常の着座姿勢における着座者からの荷重
のもとでのシートパッド18、S ばね等16の弾性変形、つ
まりシートパッドの着座面18a の圧縮変形およびS ばね
等のたわみを保障可能とする、いわゆる遊びが設けら
れ、この遊びによって、通常の着座姿勢における着座者
の上体の適切な弾性支持が可能となっている。
【0025】なお、このインサートワイヤの突出部46お
よびV 形ステー50は、シートバック12の左右に離間した
位置にそれぞれ設けられる。
【0026】このような構成の衝撃吸収シート10におい
て、自動車の後突が発生すると、その衝撃に起因して後
方移動した着座者の上体からの荷重を、シートパッドの
着座面18a の圧縮変形およびS ばね等16のたわみを伴い
ながら、図1(A) に示す初期状態のシートバックフレー
ム14で受ける。そして、その荷重がシートバックフレー
ムのサイドブラケット20に設けた強度脆弱部36の剛性を
越えると、この強度脆弱部での座屈変形によって、シー
トバックフレーム14が、図3(A) に示すように後傾し、
この後傾による衝撃エネルギーの吸収により、後突の際
の衝撃からの着座者の保護がはかられる。
【0027】ここで、この発明においては、インサート
ワイヤ44がシートパッド18に埋設されているため、着座
者の上体からの過大な荷重によってシートパッドの着座
面18a が圧縮されると、図3(A) に示すように、これに
伴ってインサートワイヤ44が沈み込み、インサートワイ
ヤの突出部46がV 形ステー50に対して後方に押し出され
る。そして、たとえば、図3(B-1) に示すように、突出
部のフック片48(48-1)がV 形ステー50を越えると、V 形
ステーの各端末による左右のフック片の係止のもとで、
突出部46がその突出位置で保持される。
【0028】このような、V 形ステー50によるフック片
48(48-1)の係止が生じると、突出部46がその突出状態
で、ひいてはインサートワイヤ44がその沈み込み状態で
保持されるため、S ばね等16およびシートパッド18のイ
ンサートワイヤからの後方部分は、このインサートワイ
ヤの保持のもとで、ほぼその弾性変形状態のまま拘束さ
れる。
【0029】上記のように、この発明の車両用衝撃吸収
シートのリバウンド抑制方法によれば、後突の際の衝撃
エネルギーによって弾性変形したシートパッド18、S ば
ね等16を、これに伴う沈み込み位置でのインサートワイ
ヤ44の保持によって、ほぼその弾性変形状態のまま拘束
している。このように、シートパッド18、S ばね等16を
弾性変形状態のまま拘束すれば、弾性変形からの復元に
起因するこれら部材からの反力の発生は規制され、この
反力の作用に起因する着座者の上体のリバウンド運動は
確実に抑制される。
【0030】従って、後突の際の衝撃の入力後のリバウ
ンド運動に起因する胸部、頭部への衝撃エネルギーの伝
達が確実に抑制でき、後突後における、着座者の胸部、
頭部および頸部の保護効果の十分な向上により、着座者
のダメージが一層低減される。
【0031】また、後突の衝撃に伴う、強度脆弱部36の
座屈変形によるシートバックフレーム14の後傾のもと
で、着座者の胸部および腰部における衝撃エネルギーは
確実に吸収されるため、後突の際の衝撃の入力時におけ
る胸部、腰部に対する保護効果を損ねることがない。
【0032】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
10によれば、上記のリバウンド抑制方法が適切に遂行で
き、後突の際の衝撃の入力時に加えた、衝撃の入力後に
おける胸部、頭部および頸部に対する保護能力の向上に
より、着座者のダメージが一層低減される。
【0033】ここで、上述したように、この発明の実施
の形態においては、フック片48(48-1、48-2) がインサー
トワイヤ44の沈み込み方向に離反した2ヶ所に設けられ
ている。そして、図3(B-1) に示すように、上述した実
施の形態においては、V 形ステー50によるフック片48-1
の係止状態を、突出部46、ひいてはインサートワイヤ44
の保持位置として例示している。
【0034】たとえば、後突の際の自動車等の速度や着
座者の体重、および、シートパッドの着座面と着座者の
上体との位置関係等の諸条件によって、シートバック12
に対する着座者の上体の沈み込み量は異なる。そのた
め、フック片48を1ヶ所のみに設けた場合においては、
インサートワイヤ44の沈み込みによる保持が、その諸条
件の違いによって適切に得られなくなる虞れも考えられ
る。
【0035】そこで、この発明の実施の形態のように、
フック片48(48-1、48-2) をインサートワイヤ44の沈み込
み方向に離反した2ヶ所に断続的に設ければ、インサー
トワイヤの沈み込み量に応じた位置での保持が容易に可
能となる。つまり、図3(B-1) に示す、V 形ステー50へ
のフック片48(48-1)の係止状態をインサートワイヤ44の
沈み込みの小さい場合とすれば、沈み込みが大きくなっ
た場合においては、図3(B-2) のような、V 形ステーへ
の次段のフック片48(48-2)の係止によって、インサート
ワイヤは大きな沈み込み位置で確実に保持される。
【0036】従って、インサートワイヤ44の沈み込み方
向に離間した位置に複数のフック片48(48-1、48-2) を設
ければ、後突の際の衝撃の入力によるインサートワイヤ
44の沈み込み量のバラツキにも適切に対応でき、着座者
に対する保護効果がより高く維持できる。
【0037】なお、ここでは、フック片48を2ヶ所に設
けた構成を例示しているが、これに限定されず、たとえ
ば、3ヶ所以上にフック片を設ける構成としてもよい。
しかし、シートパッド18の圧縮量およびS ばね等16のた
わみ量等を考慮した場合、V形ステー50へのフック片48
の係止を確実に得るには、2か所程度が好ましいと思わ
れる。
【0038】ここで、この発明の実施の形態において
は、突出部46がインサートワイヤ44の一部として一体に
形成されているが、これに限定されず、たとえば、別体
の突出部をインサートワイヤに後付けによって一体的に
連結する構成としてもよい。しかしながら、突出部46を
インサートワイヤ44に一体に設ければ、部品点数の削減
および作業工程の減少により、構成の簡素化および作業
の簡単化が容易に可能となる。
【0039】また、この実施の形態においては、インサ
ートワイヤ44をサポート部材として例示しているが、サ
ポート部材は、着座者の上体からの荷重の作用のもとで
のシートパッド18の圧縮変形によって沈み込み可能であ
るとともに、圧縮変形方向にシートパッドを押え付け可
能であれば足りるため、インサートワイヤに限定され
ず、たとえば、シートパッドの着座面18a の前面に同形
状のワイヤ等を配設して、サポート部材としてもよい。
【0040】しかしながら、インサートワイヤ44をサポ
ート部材とすれば、着座者の上体に対するシートパッド
18からの弾性支持力をサポート部材が損なわないため、
サポート部材の配設が着座者の快適性の低下の原因とな
ることはない。
【0041】また、インサートワイヤ44を略S 形に連続
した蛇行形状の略面状弾性体とすることによって、広範
囲でのシートパッド18の押え付けが可能となるため、シ
ートパッドおよびS ばね等16の適切な拘束が得られると
ともに、インサートワイヤの保持に起因する、いわゆる
パッド切れも確実に防止できる。更に、インサートワイ
ヤ44は、その蛇行形状による弾性を持つことから、シー
トパッド18の弾性変形に追従した変形が容易に確保でき
るため、着座者に底づき感、違和感等を与えることもな
い。
【0042】なお、この実施の形態においては、略S 形
に連続する蛇行形状のインサートワイヤ44を略面状弾性
体として具体化しているが、これに限定されず、たとえ
ば、弾性を持つネット体を、サポート部材として、イン
サートワイヤに代えてシートパッド18に埋設する構成と
してもよい。
【0043】また、この実施の形態においては、強度脆
弱部36が略三角形状の拡孔として具体化されているが、
後突の際の衝撃の入力のもとでのシートバックフレーム
14の後傾を促すことが可能であれば、強度脆弱部を他の
形状としてもよいことはいうまでもない。
【0044】更に、V 形ステー50を突出部のフック片48
(48-1、48-2) の係止可能な係止部材として具体化してい
るが、これに限定されず、要所に羽根状の係止片を一体
的に有するロッド等を係止部材として、シートバックフ
レーム14の上下の連結部材24間に架設、固定する構成と
してもよい。
【0045】なお、発明の実施の形態においては、自動
車に装着される衝撃吸収シートを例示しているが、自動
車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電
車等の他の車両のシートに、この発明を応用してもよ
い。
【0046】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0047】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用衝
撃吸収シートのリバウンド抑制方法によれば、後突の際
の衝撃エネルギーによって弾性変形したシートパッド、
架設弾性支持部材を、これに伴う沈み込み位置でのサポ
ート部材の保持によって、ほぼその弾性変形状態のまま
拘束している。そのため、弾性変形からの復元に起因す
るこれら部材からの反力の発生は規制され、この反力の
作用に起因する着座者の上体のリバウンド運動は確実に
抑制される。
【0048】従って、後突の際の衝撃の入力後のリバウ
ンド運動に起因する胸部、頭部への衝撃エネルギーの伝
達が確実に抑制でき、後突後における、着座者の胸部、
頭部および頸部の保護効果の十分な向上により、着座者
のダメージが一層低減される。
【0049】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
によれば、上記のリバウンド抑制方法が適切に遂行で
き、後突の際の衝撃の入力時に加えた、衝撃の入力後に
おける胸部、頭部および頸部に対する保護能力の向上に
より、着座者のダメージが一層低減される。
【0050】また、インサートワイヤを略S 形に連続し
た蛇行形状の略面状弾性体としてシートパッドに埋設す
れば、広範囲でのシートパッドの押え付けが可能となる
ため、シートパッドおよび架設弾性支持部材の適切な拘
束が得られるとともに、インサートワイヤの保持に起因
するパッド切れも確実に防止できる。更に、シートパッ
ドの弾性変形に追従した変形が、このインサートワイヤ
においては容易に確保できるため、着座者に底づき感、
違和感等を与えることもない。
【0051】また、サポート部材の沈み込み方向に離間
した位置に複数のフック片を設ければ、後突の際の衝撃
の入力によるサポート部材の沈み込み量のバラツキにも
適切に対応でき、着座者に対する保護効果がより高く維
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係る車両用衝撃
吸収シートの一部破断の概略側面図、および、インサー
トワイヤの突出部の略平面図である。
【図2】後方から見た、車両用衝撃吸収シートの一部破
断の概略分解斜視図である。
【図3】後突による衝撃の発生時における、車両用衝撃
吸収シートの一部破断の概略側面図、および、インサー
トワイヤの突出部の作動図である。
【符号の説明】
10 車両用衝撃吸収シート 12 シートバック 14 シートバックフレーム 16 架設弾性支持部材(S ばね等) 18 シートパッド 36 強度脆弱部 44 インサートワイヤ(サポート部材) 46 突出部 48(48-1、48-2) フック片 50 係止部材(V 形ステー)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の上体の沈み込みによるシートパ
    ッドおよび架設弾性支持部材の弾性変形を伴う、その側
    端部の強度脆弱部での座屈変形によってシートバックフ
    レームを後傾させ、この後傾による衝撃エネルギーの吸
    収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護可能とす
    る車両用衝撃吸収シートにおいて、 後突時の過大な衝撃の入力に伴う着座者の上体の後方移
    動により、上記シートパッド、架設弾性支持部材が所定
    量以上弾性変形したとき、この弾性変形のもとで一体的
    に沈み込んだ、シートパッドの少なくとも着座面に整列
    した位置のサポート部材を、架設弾性支持部材の後方に
    おける当該サポート部材からの突出部の係止のもとでほ
    ぼその沈み込み位置に保持して、架設弾性支持部材およ
    びシートパッドのサポート部材からの後方部分をほぼそ
    の弾性変形状態のまま拘束することを特徴とした車両用
    衝撃吸収シートのリバウンド抑制方法。
  2. 【請求項2】 シートパッドの少なくとも着座面に整列
    する位置に一体的に埋設された略面状弾性体をサポート
    部材とする請求項1記載の車両用衝撃吸収シートのリバ
    ウンド抑制方法。
  3. 【請求項3】 シートバックフレームの内方に架設され
    た架設弾性支持部材の前面にシートパッドを配置した構
    成のシートバックを備え、リクライニング装置の回動ア
    ームに連結された当該シートバックフレームを、後突の
    際の衝撃の入力により、その側端部の強度脆弱部での座
    屈変形によって後傾させる車両用衝撃吸収シートにおい
    て、 上記シートパッドの少なくとも着座面に整列する位置に
    サポート部材が配設され、このサポート部材からのフッ
    ク片付きの突出部が、当該シートパッドの背部に突出し
    て設けられるとともに、このシートパッドおよび上記架
    設弾性支持部材の少なくともいずれかの弾性変形のもと
    でのサポート部材の沈み込みによるこの突出部のフック
    片の後方移動を保障し、かつその戻りの際におけるフッ
    ク片の係止によって突出部を戻り不能に保持する係止部
    材が、上記架設弾性支持部材の後方に所定間隔離反して
    配置、固定され、 後突時の過大な衝撃の入力のもとでシートパッド、架設
    弾性支持部材が所定量以上弾性変形したとき、係止部材
    でのフックの係止による突出部の保持により、サポート
    部材をその沈み込み位置で保持可能としたことを特徴と
    する車両用衝撃吸収シート。
  4. 【請求項4】 サポート部材が、シートパッドの少なく
    とも着座面に整列する位置に一体的に埋設された略面状
    弾性体である請求項3記載の車両用衝撃吸収シート。
  5. 【請求項5】 サポート部材が、略S 形に連続した蛇行
    形状に成形されてシートパッドの少なくとも着座面に整
    列する位置に一体的に埋設されたインサートワイヤであ
    り、 このインサートワイヤの部分的な折曲によって、平面略
    U 形状の突出部が形成され、この内方への対向端の折曲
    により、左右一対のフック片が当該突出部に設けられる
    とともに、 前記フック片に各端末の係合可能な横断面略V 形状のV
    形ステーが、係止部材として、前記突出部内への挿通を
    経てシートバックフレームに配設、固定された請求項3
    記載の車両用衝撃吸収シート。
  6. 【請求項6】 突出部のフック片が、サポート部材の沈
    み込み方向に離間した複数箇所に断続的に設けられた請
    求項3ないし5のいずれか記載の車両用衝撃吸収シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006083024A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Ts Tech Co., Ltd. 衝撃吸収可能なシートバックを備える自動車用シート

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WO2006083024A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Ts Tech Co., Ltd. 衝撃吸収可能なシートバックを備える自動車用シート
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