JPH10278802A - 台車駆動装置 - Google Patents

台車駆動装置

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JPH10278802A
JPH10278802A JP9106497A JP9106497A JPH10278802A JP H10278802 A JPH10278802 A JP H10278802A JP 9106497 A JP9106497 A JP 9106497A JP 9106497 A JP9106497 A JP 9106497A JP H10278802 A JPH10278802 A JP H10278802A
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bogie
spring
hollow shaft
wheels
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Yoshitaka Mizuhara
原 義 孝 水
Ko Sasaki
香 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下のフレームの間に駆動輪を床面に押付け
るスプリングを備えた従来の台車駆動装置では、床面の
凹凸や傾斜において左右の駆動輪の駆動力がアンバラン
スになるという問題があった。 【解決手段】 左右の駆動輪4を保持し且つ所定の上下
範囲において移動自在な車軸5と、両駆動輪4の中心位
置で車軸を下方向に押圧するスプリング7を備えた台車
駆動装置1とすることにより、床面の凹凸や傾斜におい
て車軸5および駆動輪4だけを傾斜させると共に、スプ
リング7により左右の駆動輪4の接地荷重を均一にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台車に装着され、
例えば予め設定した軌道に沿って自動走行するのに用い
られる台車駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の台車駆動装置としては、床面に
設けた軌道を検出する手段と、個別に回転駆動する左右
の駆動輪を備え、軌道の検出信号に基づいて各駆動輪の
回転を制御することにより、軌道に沿って自動走行する
ようにしたものがある。また、近年では、台車側に取付
けられる上部フレームと、駆動輪を備えた下部フレーム
との間にスプリングを設けた構成を有し、下部フレーム
とともに駆動輪を床面に押付けることにより、駆動力を
確実に床面に伝えるようにしたものがあり、この種の台
車駆動装置には、台車の手押し走行に対処するために、
上部フレームに対して下部フレームを上昇させる機構を
備えたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動輪
を床面に押付ける機能を備えた台車駆動装置において、
上下のフレームの間にスプリングを備えた従来の台車駆
動装置では、駆動輪の走行経路に凹凸や左右の傾斜があ
ると、その凹凸あるいは傾斜において下部フレーム全体
が傾斜した状態となり、この下部フレームには各駆動輪
を駆動するモータなどの重量物が設けてあるので、下部
フレームの重量により傾斜下側の駆動輪の接地荷重が大
きくなり、その結果、左右の駆動力がアンバランスにな
って直進性等の走行機能が損なわれることがあるという
問題があり、このような問題を解決することが課題であ
った。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、駆動輪を床面に押付ける機能を備えた台
車駆動装置であって、駆動輪の走行経路に凹凸や傾斜が
ある場合でも、左右の駆動輪の駆動力をバランス良く床
面に伝えることができ、良好な走行機能を得ることがで
きる台車駆動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる台車駆動
装置は、請求項1として、台車に装着される駆動装置で
あって、左右の駆動輪を保持し且つ所定の上下範囲にお
いて移動自在な車軸と、両駆動輪の中心位置で車軸を下
方向に押圧するスプリングを備えた構成とし、請求項2
として、台車側となる上部フレームと、下部フレームを
備え、下部フレームには、左右の駆動輪を保持し且つ所
定の上下範囲において移動自在な車軸と、両駆動輪の中
心に対応する位置から上方向に延出する中空シャフトを
備え、上部フレームに中空シャフトを軸方向に移動自在
に且つ軸回りに回転自在に装着すると共に、中空シャフ
ト内に上部フレームに対して車軸を下方向に押圧するス
プリングを備えた構成とし、請求項3として、左右の駆
動輪を車軸に対して回転自在に設けると共に、下部フレ
ームに個々の駆動輪の回転駆動源を設け、各駆動輪と回
転駆動源との間に回転伝達用のチェーンを設けた構成と
し、請求項4として、上部フレームに、中空シャフトを
軸方向に移動させる昇降機構を備えた構成とし、請求項
5として、昇降機構が、中空シャフトの外周側に張出し
たフランジ部と、昇降用モータと、フランジ部の下面に
当接して昇降用モータによる回転運動をフランジ部の上
下運動に変換するカムを備えている構成としており、上
記の構成を従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0006】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる台車駆動装置
では、スプリングによって両駆動輪の中心位置で車軸を
下方向に押圧し、これにより両駆動輪を床面に押付けて
駆動力を床面に確実に伝えている。そして、当該台車駆
動装置では、車軸が所定の上下範囲において移動自在に
なっているので、駆動輪の走行経路に凹凸や左右の傾斜
がある場合には、その凹凸あるいは傾斜において車軸お
よび駆動輪だけが傾斜することとなり、この際、スプリ
ングで両駆動輪の中心位置つまり車軸の中央を直接押圧
しているので、スプリングの力が車軸を水平に戻そうと
する方向に働いて左右の駆動輪の接地荷重をほぼ均一に
する。
【0007】本発明の請求項2に係わる台車駆動装置で
は、下部フレームにおいて中空シャフトが両駆動輪の中
心に対応する位置にあり、この中空シャフトを上部フレ
ームに対して軸回りに回転自在に装着してあるので、上
部フレームに対して下部フレームが回動可能であり、両
駆動輪の回転速度を異ならせることによる旋回走行を円
滑なものにする。また、中空シャフトを上部フレームに
対して軸方向に移動自在に装着すると共に、中空シャフ
ト内に上部フレームに対して車軸を下方向に押圧するス
プリングを備えているので、請求項1と同様に、スプリ
ングによって両駆動輪の中心位置で車軸を下方向に押圧
し、これにより両駆動輪を床面に押付けて駆動力を床面
に確実に伝えている。そして、当該台車駆動装置では、
下部フレームに対して車軸が所定の上下範囲において移
動自在になっているので、駆動輪の走行経路に凹凸や左
右の傾斜がある場合には、その凹凸あるいは傾斜におい
て車軸および駆動輪だけが傾斜することとなり、この
際、スプリングで両駆動輪の中心位置つまり車軸の中央
を直接押圧しているので、スプリングの力が車軸を水平
に戻そうとする方向に働いて左右の駆動輪の接地荷重を
ほぼ均一にする。
【0008】本発明の請求項3に係わる台車駆動装置で
は、左右の各駆動輪が下部フレームに設けた個々の回転
駆動源およびチェーンにより個別に駆動されることとな
り、走行経路の凹凸や傾斜により車軸および駆動輪が傾
斜した際には、スプリングの力が車軸を水平に戻そうと
する方向に働くのに加えて、チェーンの張力が下部フレ
ームと各駆動輪との間に生じた変位を元に戻そうとする
方向に働き、左右の駆動輪の接地荷重をより均一にす
る。
【0009】本発明の請求項4に係わる台車駆動装置で
は、上部フレームに中空シャフトを軸方向に移動させる
昇降機構を備えているので、昇降機構により中空シャフ
トを上昇させることにより下部フレームを上昇させ、さ
らには各駆動輪を床面から上昇させ、作業者による台車
の手押し走行に対処し得る。また、請求項2に記載した
ように、スプリングは車軸を直接押圧しており、車軸は
下部フレームに対して所定の上下範囲において移動自在
になっているので、中空シャフトとともに下部フレーム
を上昇させる際、少なくとも下部フレームに対して車軸
が下降限に至るまでの間は、スプリングの力が下部フレ
ームに加わることがなく、その分昇降機構の負荷が軽減
される。
【0010】本発明の請求項5に係わる台車駆動装置で
は、中空シャフトの外周側に張出したフランジ部と、昇
降用モータと、フランジ部の下面に当接して昇降用モー
タによる回転運動をフランジ部の上下運動に変換するカ
ムを備えた昇降機構を採用したので、上昇の場合には、
カムにより、フランジ部を押し上げるようにして中空シ
ャフトを軸方向に上昇させ、中空シャフトとともに下部
フレームを上昇させることとなり、下降の場合には、カ
ムの案内に伴って、中空シャフトおよび下部フレームを
それらの自重やスプリングの反発力により下降させる。
【0011】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる台車駆動装置
によれば、駆動輪を床面に押付ける機能を備えた台車駆
動装置において、駆動輪の走行経路に凹凸や傾斜がある
場合に、車軸および駆動輪だけを傾斜させて、駆動輪に
その他の重量が加わるのを防止することができ、しか
も、スプリングで車軸を直接押圧することにより、左右
の駆動輪の接地荷重をほぼ均一なものにして、左右の駆
動輪の駆動力をバランス良く床面に伝えることができ、
凹凸や傾斜により直進性が損なわれるような事態を防止
して、良好な走行機能を得ることができる。また、スプ
リングにより車軸を直接押圧して、駆動輪を床面に押付
ける構造であることから、上下のフレームの間にスプリ
ングを設けた従来の装置に比べて、スプリングの上下方
向の組付けスペースを大きく得ることができ、これによ
り、駆動輪の押付け力の増大などにも容易に対処するこ
とができ、あるいは上下寸法の小型化を図ることもでき
る。
【0012】本発明の請求項2に係わる台車駆動装置に
よれば、駆動輪を床面に押付ける機能を備えた台車駆動
装置において、上部フレームに対して、下部フレームの
両駆動輪の中心に対応する位置に設けた中空シャフトを
軸回りに回転自在に装着したことから、両駆動輪の回転
速度を異ならせることによる旋回走行を円滑に行うこと
ができ、さらに、駆動輪の走行経路に凹凸や傾斜がある
場合に、車軸および駆動輪だけを傾斜させて、駆動輪に
下部フレームの重量が加わるのを防止することができ、
しかも、スプリングで車軸を直接押圧することにより、
左右の駆動輪の接地荷重をほぼ均一なものにして、左右
の駆動輪の駆動力をバランス良く床面に伝えることがで
き、直進時や旋回時において良好な走行機能を得ること
ができる。また、スプリングにより車軸を直接押圧し
て、駆動輪を床面に押付ける構造であることから、例え
ば上下のフレームの間にスプリングを設けた従来の装置
に比べて、スプリングの上下方向の組付けスペースを大
きく得ることができ、これにより、駆動輪の押付け力の
増大などにも容易に対処することができ、あるいは上下
寸法の小型化を図ることもできる。
【0013】本発明の請求項3に係わる台車駆動装置に
よれば、請求項2と同様の効果を得ることができるうえ
に、走行経路の凹凸や傾斜により車軸および駆動輪が傾
斜した際には、スプリングの力に加えてチェーンの張力
が働くことにより、左右の駆動輪の接地荷重ならびに左
右の駆動力がより均一なものとなり、走行機能をより一
層向上させることができる。
【0014】本発明の請求項4に係わる台車駆動装置に
よれば、請求項2および3と同様の効果を得ることがで
きるうえに、昇降機構により、下部フレームおよび駆動
輪を上昇させて作業者による台車の手押し走行に容易に
対処させることができ、しかも、請求項2に記載したよ
うに、下部フレームに対して上下に移動自在な車軸をス
プリングで直接押圧していることから、中空シャフトと
ともに下部フレームを上昇させる際に、少なくとも下部
フレームに対して車軸が下降限に至るまでの間は、スプ
リングの力が下部フレームに加わることがなく、その分
昇降機構の負荷を軽減することができ、また、スプリン
グの中心に沿って中空シャフトを垂直方向に上昇させる
ので、円滑な動作を実現することができ、昇降機構のと
くに駆動源に対する過負荷を防止することができる。
【0015】本発明の請求項5に係わる台車駆動装置に
よれば、請求項4と同様の効果を得ることができるうえ
に、中空シャフトの外周側に張出したフランジ部と、昇
降用モータと、フランジ部の下面に当接して昇降用モー
タによる回転運動をフランジ部の上下運動に変換するカ
ムを備えた昇降機構を採用したことから、簡単な構造で
円滑な昇降動作を実現することができ、装置の小型化お
よび軽量化、モータに対する過負荷の防止などに貢献す
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図4を用いて、本発明に係わる
台車駆動装置の一実施例を説明する。なお、図1、図3
および図4では、各々の左方向が台車駆動装置の進行方
向である。また、図2は台車駆動装置を正面側から見た
状態を示している。
【0017】図示の台車駆動装置1は、図1および図2
中に一部を仮想線で示す台車Cの下面に装着される。台
車Cは、図示は省略したが、前側および右側である後側
に左右の前輪および後輪を備えている。また、前輪は、
旋回走行に対処するために回動自在なブラケットに取付
けてある。
【0018】台車駆動装置1は、基本構成としては、そ
の上面部を台車Cに装着するボックス状の上部フレーム
2と、同じくボックス状の下部フレーム3を備え、下部
フレーム3には、左右の駆動輪4,4を保持し且つ所定
の上下範囲において移動自在な車軸5と、両駆動輪4,
4の中心に対応する位置から上方向に延出する中空シャ
フト6を備え、上部フレーム2に中空シャフト6を軸方
向に移動自在に且つ軸回りに回転自在に装着すると共
に、中空シャフト6内に上部フレーム2に対して車軸5
を下方向に押圧するスプリング7を備えている。
【0019】車軸5は、下部フレーム3の前後方向の中
央に位置し、下部フレーム3を左右に貫通した状態にな
っている。ここで、下部フレーム3の左右側壁には、図
1および図4に示すように、その下側から、車軸5の直
径よりも小さい一定の幅で所定の長さに切り欠いた案内
溝3aが形成してあり、これに対して車軸5には、左右
側壁に対応する2か所に、その前後2か所を切り込んだ
状態の規制部5aが形成してある。そして、左右の案内
溝3aに車軸5の各規制部5aを摺動自在に係合し、各
案内溝3aの下端開放部分に止め板8を固定する。これ
により、車軸5は、案内溝3aの上端部から止め板8に
至る上下範囲において移動自在であり、且つ回転不能な
状態になっている。
【0020】各駆動輪4,4は、図2〜図4に示すよう
に、下部フレーム3側に従動スプロケット9,9を同軸
状に備えており、この従動スプロケット9とともに車軸
5に対して回転自在に取付けてある。
【0021】下部フレーム3における車軸5の前後側に
は、2つの回転駆動源(モータ)10,10が設けてあ
る。このとき、前側回転駆動源10は出力軸を左向きに
し、後側回転駆動源10は出力軸を右向きにして配置し
てあり、各々の出力軸には駆動スプロケット11,11
が同軸状に取付けてある。そして、前側回転駆動源10
の駆動スプロケット11と左駆動輪4の従動スプロケッ
ト9との間、および後側回転駆動源10の駆動スプロケ
ット11と右駆動輪4の従動スプロケット9との間に、
回転伝達用のチェーン12,12がそれぞれ巻掛けてあ
る。つまり、この実施例では、前側回転駆動源10によ
り左駆動輪4を駆動し、後側回転駆動源10により右駆
動輪4を駆動する。
【0022】また、各回転駆動源10は、下部フレーム
3内において、各々のケース13により前後方向に移動
可能に保持してあると共に、下部フレーム3の前後端部
に設けた各々のアジャスタ14により前後方向の位置調
整が成されるようになっている。つまり、回転駆動源1
0の位置調整に伴って各チェーン12の張り具合を調整
し得るようにしてある。
【0023】さらに、下部フレーム3は、その上面の中
央部に、円形の開口部を有すると共に、この開口部に、
下部フレーム3の上面側に凹部を形成する円形の保持プ
レート15が複数のボルトにより固定してある。保持プ
レート15は、その中心に、上側から見て車軸5の中央
部を覗かせる円形の開口部が形成してある。そして、こ
の保持プレート15に、両駆動輪4,4の中心に対応す
る位置から上方向に延出する中空シャフト6が設けてあ
る。
【0024】中空シャフト6は、上下に開放された円筒
体であって、下端部には固定用フランジ6aを有してお
り、保持プレート15に対して同心状に配置されると共
に、固定用フランジ6aに螺着する複数のボルトによっ
て保持プレート15に固定してある。
【0025】上記の中空シャフト6に対して、上部フレ
ーム2の下壁部2aの中央には、上下方向に開放された
ベアリング16がその外周を保持するベアリングケース
17により固定してある。そして、中空シャフト6は、
ベアリング16にその上側まで貫通する状態に挿設して
あり、これにより、上部フレーム2に対して軸方向に移
動自在に且つ軸回りに回転自在に装着してある。
【0026】さらに、中空シャフト6内には、圧縮コイ
ルばねであるスプリング7が設けてある。ここで、左右
の駆動輪4,4の中心に対応する位置つまり車軸5の中
央部には、その上部にばね座18がボルト19により固
定してある。このばね座18は、保持プレート15の中
心の開口部を通して中空シャフト6の下端部内側に係脱
自在である。スプリング7は、下端部をばね座18に当
接させると共に、上端側を中空シャフト6の上端から突
出させ、さらに、上端部を上部フレーム2の上壁部2b
に当接させており、これにより、上部フレーム2に対し
て車軸5の中央部を下方向に押圧している。なお、上部
フレーム2の上壁部2bに、スプリング7の上端部を位
置規制する手段を設けることも良い。
【0027】上部フレーム2には、中空シャフト6を軸
方向に移動させる昇降機構が設けてある。昇降機構は、
中空シャフト6の外周側に張出したフランジ部20と、
昇降用モータ21と、フランジ部20の下面に当接して
昇降用モータ21による回転運動をフランジ部20の上
下運動に変換するカム22を備えている。
【0028】フランジ部20は、この実施例の場合、中
空シャフト6の上端部分に対して回転不能に係合させた
円形のプレートで構成してあって、中空シャフト6の上
端部に抜け止め用のナット23を螺着することによって
完全に固定されており、中空シャフト6とともに上下動
可能であり且つ回転可能である。
【0029】昇降用モータ21は、出力軸21aを前方
に向けた状態で下部フレーム2内の後部に配置してあ
る。他方、カム22は、昇降用モータ21の出力軸21
aに同心状に装着された円形の本体部22aと、本体部
22aに対して偏心した位置に設けた円形の接触部22
bを備えており、この接触部22bがフランジ部20の
下面に当接する。
【0030】上記のカム22は、図2に示すように、中
空シャフト6を含む下部フレーム3側の重量に耐え得る
ように、下部フレーム2の下壁部2aに設けた左右一対
の案内部材24,24によって、本体部22aの下部両
側が摺動自在に支持されている。また、本体部22aの
外周の一部には、その半径を一段小さくした凹部22c
が設けてある。
【0031】上記のカム22に対して、上部フレーム2
内には、カム22の回転状態を検出し、これにより昇降
機構の作動状態を判断するための2つのリミットスイッ
チ25A,25Bが配置してある。両リミットスイッチ
25A,25Bは、カム22の両側に配置してあって、
本体部22aの外周面に対する接触子25aを備えてお
り、この接触子25aにより先の凹部22cを検出す
る。
【0032】つまり、図2に示すカム22のように、接
触部22bが下側に位置し、且つ凹部22bが図中左側
に位置しているときには、左側のリミットスイッチ25
Aにより凹部22を検出し、これにより昇降機構が下降
状態にあることを判断する。また、カム22の回転によ
り接触部22bが上側に移動すると、凹部22cが図2
中右側へ移動し、その凹部22cを右側のリミットスイ
ッチ25Bで検出することにより、昇降機構が上昇状態
にあることを判断する。
【0033】さらに、当該台車駆動装置1は、下部フレ
ーム3の前部に、床面に設けた軌道(図示略)を検出す
るための3個のセンサ26を備えているほか、センサ2
6からの信号により各回転駆動源10,10の回転制御
を行う制御部やバッテリーなどを備えている。また、下
部フレーム3の上面には、両フレーム2,3の最接近位
置で上部フレーム2に当接するストッパ27が設けてあ
り、両フレーム2,3の接近し過ぎによる内部機構の損
傷を防止している。
【0034】上記の構成を備えた台車駆動装置1は、例
えば、上部フレーム2を保持して下部フレーム3を吊り
下げた状態にすると、フランジ部20がベアリング16
の上端部に当接することにより、中空シャフト6を含む
下部フレーム3全体の下降位置を規制する。また、スプ
リング7が伸長して車軸5が下がる状態になるが、車軸
5はチェーン12さらには止め板8により下降位置が規
制される。なお、スプリング7は、車軸5が下降しても
完全に伸びきることはなく、ある程度の圧縮状態にあ
る。
【0035】次に、台車駆動装置1は、台車Cの下面に
上部フレーム2を装着すると、図1に示すように、上部
フレーム2に対して中空シャフト6が上昇して、フラン
ジ部20とベアリング16とが離間すると共に、スプリ
ング7がさらに圧縮され、ばね座18が中空シャフト6
の下端部内側に係合し、車軸5は案内溝3aの上端部に
より位置規制される。
【0036】この状態において、台車駆動装置1は、ス
プリング7で両駆動輪4,4の中心位置つまり車軸5の
中央部を下方向に直接押圧し、これにより両駆動輪4,
4を床面Fに押付けて駆動力を床面Fに確実に伝えてお
り、センサ26で床面Fの軌道を検出しながら両駆動輪
4,4の回転速度を個別に制御して走行する。このと
き、台車駆動装置1は、左右の駆動輪4,4の回転速度
を異ならせることによって旋回走行を行うことができ、
この際には、下部フレーム3において中空シャフト6が
両駆動輪4,4の中心(旋回中心)に対応する位置にあ
り、この中空シャフト6を上部フレーム2に対して軸回
りに回転自在に装着してあるので、下部フレーム3全体
が回動して旋回走行を円滑なものにする。
【0037】さらに、台車駆動装置1は、駆動輪4,4
の走行経路に凹凸や左右の傾斜がある場合には、下部フ
レーム3の案内溝2aにおいて車軸5が上下移動自在で
あることから、図2中に仮想線で駆動輪を示すように、
車軸5および駆動輪4,4だけが傾斜することとなり、
この際、スプリング7で車軸5の中央を直接押圧してい
るので、スプリング7の力が車軸5を水平に戻そうとす
る方向(図2中の矢印A方向)に働いて左右の駆動輪
4,4の接地荷重をほぼ均一にする。
【0038】しかも、当該台車駆動装置1は、車軸5お
よび駆動輪4,4が傾斜した際、スプリング7の作用に
加えて、左右のチェーン12,12の張力が下部フレー
ム3と各駆動輪4,4との間に生じた変位を元に戻そう
とする方向(図2中の矢印B方向)に働き、左右の駆動
輪4,4の接地荷重をより均一にする。
【0039】つまり、この種の台車駆動装置では、凹凸
や傾斜により車軸が傾いた場合、傾斜下側の駆動輪の接
地荷重が大きくなり、また、従来技術の項で述べたよう
に上下のフレームの間にスプリングを備えたものでは、
下部フレーム全体の重量によって傾斜下側の駆動輪の接
地荷重が著しく大きくなり、これにより直進性が損なわ
れることがあるが、当該台車駆動装置1では、車軸5お
よび両駆動輪4,4だけが傾斜するので、傾斜下側の駆
動輪4に下部フレーム3の重量が加わることがなく、し
かも、スプリング7とチェーン12の力により左右の駆
動輪4,4の接地荷重を均一にして左右の駆動力のバラ
ンスを維持しており、これにより安定した走行性が得ら
れることとなる。
【0040】そしてさらに、台車駆動装置1は、昇降機
構により中空シャフト6とともに下部フレーム3を上昇
させることにより、作業者による台車Cの手押し走行に
対処し得る。すなわち、図1および図2に示す状態か
ら、昇降用モータ21によりカム22を180度回転さ
せると、カム22の接触部22bが上側に移動してフラ
ンジ部20を押し上げることとなり、これにより中空シ
ャフト6とともに下部フレーム3が上昇し、最終的には
車軸5が上昇して両駆動輪4,4が床面Fから離間す
る。このとき、下部フレーム3に対して、車軸5は止め
板8により下降位置が規制される。なお、駆動輪4が床
面Fに接触していると、その回転が回転駆動源(モー
タ)10に伝達されて抵抗を生じるので、駆動輪4を床
面Fから離間させるようにしている。
【0041】このとき、当該台車駆動装置1では、スプ
リング7は車軸5を直接押圧しており、車軸5は下部フ
レーム3に対して所定の上下範囲において移動自在にな
っているので、中空シャフト6とともに下部フレーム3
を上昇させる際、少なくとも下部フレーム3に対して車
軸5が下降限に至るまでの間は、スプリング7の力が下
部フレーム3に加わることがなく、その分昇降機構とく
に昇降用モータ21の負荷が軽減されることとなる。ま
た、スプリング7の中心に沿って中空シャフト6を垂直
方向に上昇させるので、動作がきわめて円滑であり、昇
降用モータ21の過負荷が防止されることとなる。
【0042】なお、当該台車駆動装置1による自動走行
に戻す場合には、昇降用モータ21によりカム22を1
80度回転させると、カム22の接触部22bの案内に
伴って、中空シャフト6および下部フレーム3がそれら
の自重やスプリング7の反発力により下降し、再び両駆
動輪4,4を床面Fに押付けた状態にする。
【0043】上記の台車駆動装置1は、その構造におい
て、例えば上下のフレームの間にスプリングを備えた従
来の装置と比べると、スプリング7により車軸5を直接
押圧する構造であることから、部品点数も少なくて済
み、しかも、スプリング7の上下方向の組付けスペース
を大きく得ることができ、これにより、駆動輪4の押付
け力の増大などにも対処する容易であり、あるいは上下
寸法の小型化を図ることが可能である。
【0044】また、台車駆動装置1では、フランジ部2
0と、昇降用モータ21と、カム22を備えた昇降機構
を採用すると共に、昇降機構による中空シャフト6の移
動方向とスプリング7の中心軸方向とが一致しているこ
とから、簡単な構造で円滑な昇降動作が行われることと
なる。なお、昇降機構において、フランジ部の下面に当
接して昇降用モータによる回転運動をフランジ部の上下
運動に変換するカムとしては、上記実施例以外の形態を
有するカムあるいはカム機構を採用することも当然可能
である。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係わる台車駆動装置の一実施例におい
て一部を破断した状態の側部断面図である。
【0047】
【図2】図1に示す台車駆動装置において上部フレーム
をカムの前面位置で破断した状態の正面断面図である。
【0048】
【図3】図1に示す台車駆動装置において上部フレーム
を一部破断した状態の平面断面図である。
【0049】
【図4】図1に示す台車駆動装置の底面図である。
【0050】
【符号の説明】
C 台車 1 台車駆動装置 2 上部フレーム 3 下部フレーム 4 駆動輪 5 車軸 6 中空シャフト 7 スプリング 10 回転駆動源 12 チェーン 20 フランジ部(昇降機構) 21 昇降用モータ(昇降機構) 22 カム(昇降機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車に装着される駆動装置であって、左
    右の駆動輪を保持し且つ所定の上下範囲において移動自
    在な車軸と、両駆動輪の中心位置で車軸を下方向に押圧
    するスプリングを備えたことを特徴とする台車駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 台車側となる上部フレームと、下部フレ
    ームを備え、下部フレームには、左右の駆動輪を保持し
    且つ所定の上下範囲において移動自在な車軸と、両駆動
    輪の中心に対応する位置から上方向に延出する中空シャ
    フトを備え、上部フレームに中空シャフトを軸方向に移
    動自在に且つ軸回りに回転自在に装着すると共に、中空
    シャフト内に上部フレームに対して車軸を下方向に押圧
    するスプリングを備えたことを特徴とする台車駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 左右の駆動輪を車軸に対して回転自在に
    設けると共に、下部フレームに個々の駆動輪の回転駆動
    源を設け、各駆動輪と回転駆動源との間に回転伝達用の
    チェーンを設けたことを特徴とする請求項2に記載の台
    車駆動装置。
  4. 【請求項4】 上部フレームに、中空シャフトを軸方向
    に移動させる昇降機構を備えたことを特徴とする請求項
    2または3に記載の台車駆動装置。
  5. 【請求項5】 昇降機構が、中空シャフトの外周側に張
    出したフランジ部と、昇降用モータと、フランジ部の下
    面に当接して昇降用モータによる回転運動をフランジ部
    の上下運動に変換するカムを備えていることを特徴とす
    る請求項4に記載の台車駆動装置。
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