JPH10279191A - 残糸処理装置 - Google Patents

残糸処理装置

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JPH10279191A
JPH10279191A JP10511797A JP10511797A JPH10279191A JP H10279191 A JPH10279191 A JP H10279191A JP 10511797 A JP10511797 A JP 10511797A JP 10511797 A JP10511797 A JP 10511797A JP H10279191 A JPH10279191 A JP H10279191A
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bobbin
cutter
grippers
cylinder
gripper
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Yuuji Toudou
優司 任堂
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隆 中川
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ボビンbに巻き付いている残糸y、y’に
切り込みを入れるカッターc3を、グリッパー17a、
17bにより挟持されているボビン方向に、進退可能に
構成して、作用位置と待機位置とに位置変更自在とした
残糸処理装置に関するものである。 【効果】ボビンに巻き付いている残糸に切り込みを入れ
るカッターを、グリッパーにより挟持されているボビン
方向に、進退可能としたので、カッターが、ボビン把持
部材やボビンを傷付けるようなことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボビンに巻き付い
ている残糸を除去するための残糸処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、残糸を有するボビンの下端部を、
半円形状の凹部を有する一対のグリッパーで挟持すると
ともに、一方のグリッパーに配設されているカッターを
残糸に食い込ませて、ボビンに対して固く締まった残糸
に切り込みを入れて残糸を緩めた後に、ボビンを、グリ
ッパーに対して、ボビン軸線方向に移動させて、或い
は、グリッパーを、ボビンに対して、ボビン軸線方向に
移動させることによって、ボビンから残糸を除去するよ
うにした残糸処理装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題について、従来の残糸処理装置の要部拡大正面
図である図11及び図12を用いて説明する。なお、図
11及び図12においては、説明の都合上、便宜的に、
ボビンに巻き付いた残糸が省略されている。
【0004】従来の相対して配置された一対のグリッパ
ーgの一方にカッターc’が配設された残糸処理装置に
おいては、グリッパーgが、残糸を有するボビンbの下
端部を挟持した時点において、カッターc’がボビンb
の表面に当接して、ボビンbを傷付けないように、カッ
ターc’の刃先c1’とボビンbの表面との間に、一定
の間隙dが生ずるように構成されている。
【0005】そして、図11に示されているように、下
端部から天部まで一定の傾斜を有するテーパー付きボビ
ンbの場合には、ボビンbの下端部を、相対して配置さ
れたグリッパーgで挟持して(図11の位置X)、カッ
ターc’を残糸に食い込ませて、ボビンbに対して固く
締まった残糸に切り込みを入れて残糸を緩める。その
後、略一定の外径を有するボビン把持部材hにより把持
されたボビンbを、ボビン把持部材hの下降に従って下
降させるが、相対するグリッパーgが互いに近づいても
(図11の位置Y),ボビンbのテーパーは一定である
ので、一方のグリッパーgに配設されたカッターc’の
刃先c1’とボビンbの表面との間に形成された間隙d
は、常に、一定である。従って、カッターc’が、ボビ
ンbに当接して、ボビンbが傷付くようなことはない。
しかしながら、更に、ボビン把持部材hが下降して、グ
リッパーgが、ボビンbの天部付近を挟持すると(図1
1の位置Z)、ボビン把持部材hには、ボビンbのテー
パーと同じテーパーが付いておらず、ボビン把持部材h
の外径は略一定であるので、カッターc’の刃先c1’
が、ボビン把持部材hに当接して、ボビン把持部材hを
傷付けるという問題があった。
【0006】また、図12に示されているように、テー
パーの大きい下方部分b1とテーパーの小さい上方部分
b2とからなる2段テーパー付きボビンbの場合には、
グリッパーgが残糸を有するボビンbの下端部を挟持し
た時点において(図12の位置X)、カッターc’が、
ボビンbのテーパーの大きな下方部分b1の表面に当接
して、ボビンbを傷付けないように、カッターc’の刃
先c1’とボビンbのテーパーの大きな下方部分b1の
表面との間に、一定の間隙dが生ずるように構成されて
いる。この状態から、ボビン把持部材hが下降して、グ
リッパーgが、ボビンbのテーパーの大きな下方部分b
1の上端部付近を挟持すると(図12の位置Y)、ボビ
ンbの上方部分b2のテーパーは、下方部分b1のテー
パーより小さいので、カッターc’の刃先c1’が、ボ
ビンbの上方部分b2の表面に当接して、ボビンbを傷
付けるという問題があった。また、図11の位置Zと同
様に、グリッパーgが、ボビンbの天部付近を挟持する
と、カッターc’の刃先c1’が、ボビン把持部材hに
当接して、ボビン把持部材hを傷付けるという問題があ
った。なお、ボビンbの軸線とボビンb表面の錐面との
なす角度が、相対的に、大きい方を、「テーパーの大き
い」下方部分b1と称し、また、小さい方を、「テーパ
ーの小さい」上方部分b2と称する。
【0007】本発明の目的は、上述した従来の残糸処理
装置が有する課題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、ボビンに巻き付いている
残糸に切り込みを入れるカッターを、グリッパーにより
挟持されているボビン方向に、進退可能に構成して、作
用位置と待機位置とに位置変更自在としたものであり、
第2には、カッターのボビン方向への進退を、ボビン移
動用シリンダーに近接して配置されたセンサーからの信
号により行うようにしたものであり、第3には、ボビン
移動用シリンダーに近接して配置されたセンサーの位置
を、調節可能としたものである。
【0009】以下に、本発明の残糸処理装置の一部断面
を含む概略側面図である図1、本発明の残糸処理装置の
グリッパー部材の正面図である図2、本発明の残糸処理
装置のグリッパー等の平面図である図3、本発明の残糸
処理装置により、下端部から天部まで一定の傾斜を有す
るテーパー付きボビンの残糸を除去する過程を示す概略
正面図である図4〜図6及び本発明の残糸処理装置によ
り、2段テーパー付きボビンの残糸を除去する過程を示
す概略正面図である図7〜図10を用いて、本発明の実
施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り
何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】bは、トレイtに載置され、ベルトコンベヤ
ー等の公知の搬送手段により、適当なフレーム上に配設
された走行路vに沿って搬送される残糸yを有するボビ
ンである。1は、残糸処理装置の機台であり、機台1に
取着されたフレーム2には、垂直に配置されたボビン移
動用シリンダー3が配設されている。
【0011】Hは、ボビン移動用シリンダー3のピスト
ンロッド3’の先端に配設されたボビン把持部材であ
り、ボビン把持部材Hは、先端に、ボビンbの天孔b1
に挿入可能な、先端が円錐状に形成された導入ガイド4
及び導入ガイド4の上方に配設された、ボビンbの天孔
b1に挿入された後、パイプ5を介して、図示されてい
ない圧縮空気供給源から供給される圧縮空気により膨張
するチャッカー6とを有している。チャッカー6は、ゴ
ム等の伸縮性部材で形成されている。なお、チャッカー
6は、外側からボビンbの頭部を挟持するような構造を
有するものでもよい。チャッカー6は、圧縮空気の除去
により、自然に、収縮するように構成されていることが
好ましく、また、チャッカー6に圧縮空気を供給するパ
イプ5は、ボビン把持部材Hを構成する円筒状のボビン
把持筒7内に配設されている。ボビン把持筒7の外径
は、チャッカー6及び導入ガイド4の外径より大きく形
成されており、また、ボビンbの天部の外径と同径に形
成されている。そして、チャッカー6が、ボビン4の天
孔b1に挿入される際に、ボビン把持筒7が、ボビン4
の上端部を押すように構成されている。
【0012】Gは、後述するグリッパー部材であり、N
は、グリッパー部材Gに取着された空気噴射部材であ
り、噴射管8のノズル8’は、後述するグリッパー部材
Gのグリッパーの上面に向けられている。Sは、グリッ
パー部材Gを挟んで、空気噴射部材Nの反対側に配設さ
れた吸引部材であり、吸引部材Sの吸引管9の吸引口
9’は、空気噴射部材Nのノズル8’と対向するよう
に、グリッパーの側方に配置されている。吸引管9の所
定の位置には、シャッター10が設けられており、シャ
ッター10は、シリンダー等の適当なアクチュエーター
11により開閉されるように構成されている。
【0013】次に、主として、図2及び図3を用いて、
グリッパー部材Gについて説明する。
【0014】12a、12bは、機台1に配設された適
当なフレーム13に、所定の間隔を置いて取着された一
対のガイドレールであり、ガイドレール12a、12b
には、それぞれ、水平な凹溝12a’、12b’が形成
されている。14a、14bは、それぞれ、ガイドレー
ル12a、12bに沿って水平方向に移動可能な摺動ブ
ロックであり、図2において、左右に位置する摺動ブロ
ック14a、14bは、同じ構造を有しているので、以
下においては、左側に位置する摺動ブロック14aにつ
いて説明する。なお、便宜的に、左側に位置する摺動ブ
ロック14aの構成部材については、算用数字の次にア
ルファベットのaを付し、また、右側に位置する摺動ブ
ロック14bの構成部材については、算用数字の次にア
ルファベットのbを付す。
【0015】15aは、摺動ブロック14aに取着され
た一対のガイドローラーであり、ガイドレール12aの
凹溝12a’に嵌合されている。16aは、後述する作
動レバーの先端に取着されたローラーが嵌合される凹部
16a’が形成された係合片であり、17aは、摺動ブ
ロック14aの下端部に取着された板状のグリッパーで
ある。相対する一対のグリッパー17a、17bが向か
い合うグリッパー17aの側面には、ボビンbの周面に
沿った半円形状の窪み部18a、18bが形成されてい
る。
【0016】19は、フレーム13に垂直に配設された
グリッパー作動用シリンダーであり、グリッパー作動用
シリンダー19のピストンロッド19’の先端は、正面
形状が略三角形状の連結板20の1つの角部21に枢着
されている。22は、適当な軸受けを介してフレーム1
3に配設された水平回転軸であり、水平回転軸22に
は、連結板20の他の角部23が取着されており、ま
た、水平回転軸22には、先端に、係合片16bの凹部
16b’に嵌合されるローラー24’を有する作動レバ
ー24の上端部が取着されている。
【0017】25は、上述した水平回転軸22に、所定
の間隔を置いて並設された、水平回転軸22と同様の水
平回転軸であり、適当な軸受けを介してフレーム13に
配設されている。26は、先端に、係合片16aの凹部
16a’に嵌合されるローラー26’を有する作動レバ
ーであり、作動レバー26の上端部は、水平回転軸25
に取着されている。また、27は、一端が、水平回転軸
25に取着されたリンクであり、リンク27の他端と上
述した連結板20の残りの角部28にはリンク29が枢
着されている。
【0018】次に、図2を用いて、グリッパー部材Gの
動作について説明する。
【0019】図2に示されているように、相対する摺動
ブロック14a、14bに取着されたグリッパー17
a、17b同士が、それぞれ、離れている状態から、グ
リッパー作動用シリンダー19を作動させてピストンロ
ッド19’を上方に移動させると、連結板20が、水平
回転軸22を中心に、図2において、時計方向に回動す
る。連結板20が時計方向に回転すると、連結板20が
取着されている水平回転軸22も、時計方向に回転し、
従って、水平回転軸22に取着されている作動レバー2
4も、同様に、時計方向に回転するので、作動レバー2
4のローラー24’が嵌合している係合片16bを有す
る摺動ブロック14bが、ガイドレール12bに沿っ
て、図2において、左方向に移動する。
【0020】また、ピストンロッド19’の上動によ
り、連結板20が時計方向に回動すると、連結板20に
一端が枢着されているリンク29が、図2において、右
方向に引かれるので、従って、リンク27が、水平回転
軸25を中心に、図2において、反時計方向に回動す
る。リンク27が反時計方向に回転すると、リンク27
が取着されている水平回転軸25も、反時計方向に回転
し、従って、水平回転軸25に取着されている作動レバ
ー26も、同様に、反時計方向に回転するので、作動レ
バー26のローラー26’が嵌合している係合片16a
を有する、もう一方の摺動ブロック14aが、ガイドレ
ール12aに沿って、図2において、右方向に移動す
る。
【0021】上述したように、グリッパー作動用シリン
ダー19を作動させてピストンロッド19’を上方に移
動させることにより、ガイドレール12a、12bに沿
って、一対の摺動ブロック14a、14bが、互いに、
接近する方向に移動するので、摺動ブロック14a、1
4bに配設されているグリッパー17a、17bも、互
いに接近し、ボビンbを窪み部18a、18bに導入す
るとともに、一対のグリッパー17a、17bにより、
ボビンbを挟持する。
【0022】次に、ボビンbに巻き付き、ボビンbに対
して固く締まった残糸yを緩めるために、残糸yに切れ
込みを入れるカッター部材Cについて説明する。
【0023】グリッパー17a、17bが取着されてい
る、相対して配置された摺動ブロック14a、14bの
一方の摺動ブロック14b(本実施例においては、図2
において、右側に位置する摺動ブロック14b)の下部
には、水平なカッター作動用シリンダーc1が内蔵され
ている。カッター作動用シリンダーc1のピストンロッ
ドc2には、先端に刃先c3’が形成された扇状のカッ
ターc3が取着されている。上記のカッター部材Cは、
ピストンロッドc2に取着されたカッターc3の刃先c
3’が、グリッパー17bの半円形状の窪み部18bの
最深部付近に位置するとともに、ピストンロッドc2に
取着されたカッターc3が、グリッパー17bの移動方
向と平行に進退可能に移動するように配設されている。
従って、カッター作動用シリンダーc1を、適宜、作動
させることにより、ピストンロッドc2を、進出或いは
後退させることができ、従って、ピストンロッドc2に
取着されたカッターc3を、グリッパー17a、17b
に挟持されているボビンbに対して、接近或いは離反す
ることができるように、即ち、進退可能に構成されてい
る。
【0024】次に、主として、図4〜図6を用いて、下
端部から天部まで一定の傾斜を有するテーパー付きボビ
ンbに巻き付いている残糸yを除去するための上述した
構成を有する残糸処理装置の動作について説明する。
【0025】先ず最初に、図示されていない公知のスト
ッパーにより、走行路vに沿って搬送されてくる残糸y
が巻き付いたボビンbが載置されたトレイtを、ボビン
bが、ボビン移動用シリンダー3のピストンロッド3’
の先端に配設されたボビン把持部材Hの下方に位置する
ように停止させる。
【0026】次いで、ボビン把持部材Hを移動させる移
動手段としてのボビン移動用シリンダー3を、適宜、作
動させて、ボビン把持部材Hを下降させるとともに、導
入ガイド4及びチャッカー6を、ボビンbの天孔b1に
挿入し、その後、パイプ5を介して供給される圧縮空気
によりチャッカー6を膨張させて、チャッカー6により
ボビンbを把持する。
【0027】次いで、ボビン移動用シリンダー3を、適
宜、作動させ、ボビン把持部材Hを上昇させて、トレイ
tに立設されたペッグからボビンbを引き抜くととも
に、ボビンbの下端部が、離れた状態の一対のグリッパ
ー17a、17b間に位置するまで、ボビン把持部材H
を上昇させる。
【0028】次いで、グリッパー作動用シリンダー19
を作動させて、ピストンロッド19’を上方に移動させ
ることにより、ガイドレール12a、12bに沿って、
一対の摺動ブロック14a、14bを、互いに、接近す
る方向に移動させる。このような摺動ブロック14a、
14bの移動により、グリッパー17a、17bも、互
いに接近する方向に移動し、ボビンbの下端部を、窪み
部18a、18bに導入するとともに、一対のグリッパ
ー17a、17bにより、ボビンbの下端部を挟持す
る。なお、ボビンbの下端部を挟持した一対のグリッパ
ー17a、17bが、常に、ボビンbを挟持する方向に
付勢されるように、グリッパー作動用シリンダー19の
ピストンロッド19’に取着されたピストンの下方空間
に圧縮空気を供給しておく。
【0029】ボビン移動用シリンダー3のピストンロッ
ド3’に取着されたピストン3”には、磁石mが取着さ
れており、また、ボビン移動用シリンダー3に近接し
て、ピストン3”に取着された磁石mに反応する上部セ
ンサーs1及び下部センサーs2が配設されている。
【0030】ボビン移動用シリンダー3を、適宜、作動
させ、ボビンbを把持しているボビン把持部材Hを上昇
させて、ボビンbの下端部を、離れた状態の一対のグリ
ッパー17a、17b間に配置させるとともに、グリッ
パー作動用シリンダー19を、適宜、作動させることに
より、一対のグリッパー17a、17bにより、ボビン
bの下端部を挟持する。上部センサーs1は、一対のグ
リッパー17a、17bにより挟持されたボビンbの下
端部を検出するように構成されている。このように、一
対のグリッパー17a、17bにより挟持されるボビン
bの下端部の位置を、上部センサーs1が検出した場合
には、上部センサーs1からの信号により、図示されて
いない中央制御ユニットを介して、カッター作動用シリ
ンダーc1を作動させて、ピストンロッドc2を進出さ
せることにより、図4に示されているように、後方の待
機位置にあるカッターc3を、一対のグリッパー17
a、17bにより挟持されたボビンb方向に進出させ
て、図5に示されているように、ボビンbに巻き付いて
いる残糸yに切り込みを入れて、残糸yによるボビンb
の締め付けを緩める。上記のカッターc3の作用位置に
おいて、ボビンbに巻き付いている残糸yに切り込みを
入れて、残糸yによるボビンbの締め付けを緩めた時点
で、カッター作動用シリンダーc1の作動を停止させ
て、カッターc3の刃先c3’とボビンbの下端部の表
面との間に、一定の間隙を形成する。
【0031】一対のグリッパー17a、17bにより、
その下端部が挟持されたボビンbに巻き付いている残糸
yに、カッターc3により、切り込みを入れた後に、ボ
ビンbの下端部が、一対のグリッパー17a、17bで
挟持された状態で、ボビン移動用シリンダー3を、適
宜、作動させて、ボビン把持部材Hを下降させると、ボ
ビンbを挟持している一対のグリッパー17a、17b
に、ボビンbに巻き付いている残糸yが引っ掛かり、残
糸yが、ボビンbから剥ぎ取られる。残糸yが剥ぎ取ら
れたボビンbは、そのまま、ボビン把持部材Hの下降に
従って下降する。上述したように、下端部を挟持した一
対のグリッパー17a、17bは、常に、ボビンbを挟
持する方向に付勢されているので、ボビン把持部材Hの
下降にともなって、一対のグリッパー17a、17bで
挟持しているボビンbの径が小さくなっても、一対のグ
リッパー17a、17bが、互いに接近し、常時、一対
のグリッパー17a、17bでボビンbを挟持すること
になるので、カッターc3の刃先c3’とボビンbの表
面との間には、一定の間隙が維持される。
【0032】また、図5に示されているように、ボビン
bの上部にも、残糸y’が巻き付いている場合には、ボ
ビン把持部材Hの下降により、ボビンbの表面と一定の
間隙を形成しているカッターc3の刃先c3’により、
残糸y’に切り込みを入れて、残糸y’によるボビンb
の締め付けを緩めるとともに、ボビンbを挟持している
一対のグリッパー17a、17bに、ボビンbに巻き付
いている残糸y’が引っ掛かり、残糸y’が、ボビンb
から剥ぎ取られることになる。
【0033】更に、ボビン移動用シリンダー3を作動さ
せて、ボビン把持部材Hを下降させるが、一方のグリッ
パー17bに配設されたカッターc3の刃先c3’が、
ボビンbの上端部に達したことを、ボビン移動用シリン
ダー3のピストン3”に取着された磁石mの位置によ
り、下部センサーs2が検出した場合には、下部センサ
ーs2からの信号により、図示されていない中央制御ユ
ニットを介して、カッター作動用シリンダーc1を作動
させて、ピストンロッドc2を後退させることにより、
カッターc3をボビンbから遠ざけて、図6に示されて
いるように、カッターc3の刃先c3’が、円筒状のボ
ビン把持筒7に当接して、ボビン把持筒7を傷付けない
ようにする。
【0034】その後、更に、ボビン移動用シリンダー3
を作動させて、ボビン把持部材Hを下降させて、残糸
y、y’が除去されたボビンbを、再度、トレイtに立
設されたペッグに挿着する。残糸y、y’が除去された
ボビンbがトレイtに立設されたペッグに挿着された
後、チャッカー6への圧縮空気の供給を停止して、チャ
ッカー6を自然収縮させるとともに、ボビン移動用シリ
ンダー3を作動させて、ボビン把持部材Hを上昇させる
ことにより、ボビンbの天孔b1から、収縮したチャッ
カー6を抜き取り、ボビン把持部材Hを、上方の待機位
置に戻す。
【0035】次に、主として、図7〜図10を用いて、
テーパーの大きな下方部分b1とテーパーの小さい上方
部分b2とからなる2段テーパー付きボビンbに巻き付
いている残糸yを、除去するための上述した構成を有す
る残糸処理装置の動作について説明する。なお、テーパ
ーの大きな下方部分b1とテーパーの小さい上方部分b
2の2段テーパーに起因するカッター作動用シリンダー
c1の作動以外のボビン把持部材Hやグリッパー部材G
の構成及び動作等は、上述した下端部から天部まで一定
の傾斜を有するテーパー付きボビンbに巻き付いた残糸
yを除去する場合と同じであるので、これらの説明は省
略する。
【0036】上述した実施例と同様に、上部センサーs
1は、一対のグリッパー17a、17bにより挟持され
たボビンbの下端部を検出するように構成されている。
このように、一対のグリッパー17a、17bにより挟
持されるボビンbの下端部の位置を、上部センサーs1
が検出した場合には、上部センサーs1からの信号によ
り、図示されていない中央制御ユニットを介して、カッ
ター作動用シリンダーc1を作動させて、ピストンロッ
ドc2を進出させることにより、図7に示されているよ
うに、後方の待機位置にあるカッターc3を、一対のグ
リッパー17a、17bにより挟持されたボビンb方向
に進出させて、図8に示されているように、ボビンbの
テーパーの大きな下方部分b1に巻き付いている残糸y
に切り込みを入れて、残糸yによるボビンbの締め付け
を緩める。上記のカッターc3の作用位置において、ボ
ビンbのテーパーの大きな下方部分b1に巻き付いてい
る残糸yに切り込みを入れて、残糸yによるボビンbの
締め付けを緩めた時点で、カッター作動用シリンダーc
1の作動を停止させて、カッターc3の刃先c3’とボ
ビンbのテーパーの大きな下方部分b1の表面との間
に、一定の間隙を形成する。
【0037】一対のグリッパー17a、17bにより、
その下端部が挟持されたボビンbに巻き付いている残糸
yに、カッターc3により切り込みを入れた後に、ボビ
ンbの下端部が、一対のグリッパー17a、17bで挟
持された状態で、ボビン移動用シリンダー3を、適宜、
作動させて、ボビン把持部材Hを下降させると、ボビン
bのテーパーの大きな下方部分b1を挟持している一対
のグリッパー17a、17bに、ボビンbのテーパーの
大きな下方部分b1に巻き付いている残糸yが引っ掛か
り、残糸yが、ボビンbから剥ぎ取られる。残糸yが剥
ぎ取られたボビンbは、そのまま、ボビン把持部材Hの
下降に従って下降する。上述したように、ボビンbの下
端部を挟持した一対のグリッパー17a、17bは、常
に、ボビンbを挟持する方向に付勢されているので、ボ
ビン把持部材Hの下降にともなって、一対のグリッパー
17a、17bで挟持しているボビンbのテーパーの大
きな下方部分b1の径が小さくなっても、一対のグリッ
パー17a、17bが、互いに接近し、常時、一対のグ
リッパー17a、17bでボビンbを挟持しているの
で、カッターc3の刃先c3’とボビンbの表面との間
には、一定の間隙が維持されることになる。
【0038】更に、ボビン移動用シリンダー3を作動さ
せて、ボビン把持部材Hを下降させるが、一方のグリッ
パー17bに配設されたカッターc3の刃先c3’が、
ボビンbのテーパーの大きな下方部分b1の上端部に達
したことを、ボビン移動用シリンダー3のピストン3”
に取着された磁石mの位置により、上部センサーs1と
下部センサーs2との間に位置する中間センサーs3が
検出した場合には、中間センサーs3からの信号によ
り、図示されていない中央制御ユニットを介して、カッ
ター作動用シリンダーc1を作動させて、ピストンロッ
ドc2を後退させ、上述したカッターc3の刃先c3’
とテーパーの小さい上方部分b2との間に、ボビンbの
下端部或いはボビンbのテーパーの大きな下方部分b1
の表面との間に形成された間隙と同様の間隙を形成する
ことにより、図9に示されているように、カッターc3
の刃先c3’が、ボビンbのテーパーの小さい上方部分
b2に当接して、ボビンbのテーパーの小さい上方部分
b2を傷付けないように構成されている。
【0039】その後、更に、ボビン移動用シリンダー3
を作動させ、ボビン把持部材Hを下降させて、ボビンb
のテーパーの大きな下方部分b1に巻き付いている残糸
yが除去されたボビンbを下降させるが、ボビンbの上
方部分b2はテーパーが一定であるので、カッターc3
の刃先c3’とボビンbのテーパーの小さい上方部分b
2の表面との間には、一定の間隙が維持される。そし
て、図9に示されているように、ボビンbの上方部分b
2に残糸y’が巻き付けられている場合には、カッター
c3により、残糸y’に切り込みを入れて残糸y’を緩
めるとともに、ボビンbを挟持している一対のグリッパ
ー17a、17bに、ボビンbに巻き付いている残糸
y’が引っ掛かり、残糸y’が、ボビンbのテーパーの
小さい上方部分b2から剥ぎ取られることになる。
【0040】更に、ボビン移動用シリンダー3を作動さ
せて、ボビン把持部材Hを下降させるが、一方のグリッ
パー17bに配設されたカッターc3の刃先c3’が、
ボビンbの上端部に達したことを、ボビン移動用シリン
ダー3のピストン3”に取着された磁石mの位置によ
り、下部センサーs2が検出した場合には、上述した実
施例と同様に、下部センサーs2からの信号により、図
示されていない中央制御ユニットを介して、カッター作
動用シリンダーc1を作動させて、ピストンロッドc2
を後退させることにより、図10に示されているよう
に、カッターc3の刃先c3’が、円筒状のボビン把持
筒7に当接して、ボビン把持筒7を傷付けないようにす
る。その後、更に、ボビン移動用シリンダー3を作動さ
せて、ボビン把持部材Hを下降させて、残糸yが除去さ
れたボビンbを、再度、トレイtに立設されたペッグに
挿着する。
【0041】上述したように、下端部から天部まで一定
の傾斜を有するテーパー付きボビンb或いは2段テーパ
ー付きボビンbから除去された残糸y、y’は、グリッ
パー17a、17bの上面に載置されているので、グリ
ッパー17a、17bによる残糸除去作業中或いは残糸
除去作業後に、アクチュエーター11を作動させてシャ
ッター10を開き、吸引部材Sの吸引口9’に吸引空気
流を発生させるとともに、空気噴射部材Nのノズル8’
から空気を噴出させて、グリッパー17a、17bの上
面に載置されている残糸y、y’を、ノズル8’からの
噴出空気により吹き飛ばすとともに、対向して配置され
た吸引部材Sの吸引口9’より吸い込む。吸引管9に吸
い込まれた残糸y、y’は、シャッター10を通って、
図示されていない残糸収納ボックス等に収納される。こ
のような残糸処理が終了した後、シャッター10を閉じ
るとともに、空気噴射部材Nの作動を停止する。以上の
ようにして、残糸処理装置の残糸処理作業が完了する。
【0042】上述した実施例においては、グリッパー部
材Gを挟んで、吸引部材Sと空気噴射部材Nを配設した
例が示されているが、吸引部材Sの吸引源の能力が大き
い場合には、吸引部材Sだけで、グリッパー17a、1
7bの上面に載置されている残糸yを、吸引除去するこ
とができるので、このような場合には、空気噴射部材N
を省略することができる。
【0043】また、上述した上部センサーs1、下部セ
ンサーs2或いは中間センサーs3の取り付け位置は、
ボビンbの長さや太さ或いは2段テーパー付きボビンb
の下方部分b1や上方部分b2の長さや太さに応じて、
適宜、調整可能に構成されているので、種々の形状のボ
ビンに巻き付いた残糸を除去することができる。また、
上部センサーs1、下部センサーs2或いは中間センサ
ーs3により、その位置が検出される磁石mを、ボビン
移動用シリンダー3のピストン3”に取着した例を用い
て、実施例を説明したが、磁石mを、ボビン把持筒7に
取着することもでき、また、センサーとしては、種々の
位置検出センサーを使用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0045】ボビンに巻き付いている残糸に切り込みを
入れるカッターを、グリッパーにより挟持されているボ
ビン方向に、進退可能としたので、カッターが、ボビン
把持部材やボビンを傷付けるようなことがない。
【0046】カッターのボビン方向への進退を、ボビン
移動用シリンダーに近接して配置されたセンサーからの
信号により行うようにしたので、ボビンに巻き付いてい
る残糸の除去を自動化することができる。
【0047】ボビン移動用シリンダーに近接して配置さ
れたセンサーの位置を、調節可能としたので、本発明の
残糸除去装置を、種々のボビンに適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の残糸処理装置の一部断面を含む
概略側面図である。
【図2】図2は本発明の残糸処理装置のグリッパー部材
の正面図である。
【図3】図3は本発明の残糸処理装置のグリッパー等の
平面図である。
【図4】図4は本発明の残糸処理装置により、下端部か
ら天部まで一定の傾斜を有するテーパー付きボビンの残
糸を除去する過程を示す概略正面図である。
【図5】図5は図4と同様の本発明の残糸処理装置によ
り、下端部から天部まで一定の傾斜を有するテーパー付
きボビンの残糸を除去する過程を示す概略正面図であ
る。
【図6】図6は図4と同様の本発明の残糸処理装置によ
り、下端部から天部まで一定の傾斜を有するテーパー付
きボビンの残糸を除去する過程を示す概略正面図であ
る。
【図7】図7は本発明の残糸処理装置により、2段テー
パー付きボビンの残糸を除去する過程を示す概略正面図
である。
【図8】図8は図7と同様の本発明の残糸処理装置によ
り、2段テーパー付きボビンの残糸を除去する過程を示
す概略正面図である。
【図9】図9は図7と同様の本発明の残糸処理装置によ
り、2段テーパー付きボビンの残糸を除去する過程を示
す概略正面図である。
【図10】図10は図7と同様の本発明の残糸処理装置
により、2段テーパー付きボビンの残糸を除去する過程
を示す概略正面図である。
【図11】図11は下端部から天部まで一定の傾斜を有
するテーパー付きボビンの残糸を除去する従来の残糸処
理装置の要部拡大正面図である。
【図12】図12は2段テーパー付きボビンの残糸を除
去する従来の残糸処理装置の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・・・・カッター部材 G・・・・・・・・・・・グリッパー部材 H・・・・・・・・・・・ボビン把持部材 N・・・・・・・・・・・空気噴射部材 S・・・・・・・・・・・吸引部材 b・・・・・・・・・・・ボビン c1・・・・・・・・・・カッター作動用シリンダー c3・・・・・・・・・・カッター s1・・・・・・・・・・上部センサー s2・・・・・・・・・・下部センサー s3・・・・・・・・・・中間センサー t・・・・・・・・・・・トレイ y,y’・・・・・・・・残糸 14・・・・・・・・・・摺動ブロック 17・・・・・・・・・・グリッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンに巻き付いている残糸に切り込みを
    入れるカッターを、グリッパーにより挟持されているボ
    ビン方向に、進退可能に構成して、作用位置と待機位置
    とに位置変更自在としたことを特徴とする残糸処理装
    置。
  2. 【請求項2】カッターのボビン方向への進退を、ボビン
    移動用シリンダーに近接して配置されたセンサーからの
    信号により行うことを特徴とする請求項1に記載の残糸
    処理装置。
  3. 【請求項3】ボビン移動用シリンダーに近接して配置さ
    れたセンサーの位置が、調節可能であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の残糸処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105645186A (zh) * 2014-11-28 2016-06-08 村田机械株式会社 残纱除去系统以及残纱除去装置
CN111302154A (zh) * 2020-03-12 2020-06-19 青岛铱薪工业自动化有限公司 一种割纱刀

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CN105645186A (zh) * 2014-11-28 2016-06-08 村田机械株式会社 残纱除去系统以及残纱除去装置
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