JPH10279549A - キノン誘導体 - Google Patents

キノン誘導体

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JPH10279549A
JPH10279549A JP9096699A JP9669997A JPH10279549A JP H10279549 A JPH10279549 A JP H10279549A JP 9096699 A JP9096699 A JP 9096699A JP 9669997 A JP9669997 A JP 9669997A JP H10279549 A JPH10279549 A JP H10279549A
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JP
Japan
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chloroform
group
compound
naphthoquinone
added
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Application number
JP9096699A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nango
守 南後
Hirotaka Senba
裕隆 仙波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子伝達機能を有する新規のキノン誘導体。 【解決手段】 ナフトキノン又はアントラキノンの2、
3位の何れか1つの水素原子をアルキレン鎖を付加させ
たイミノ基またはアルキレン鎖を付加させた−CONH
−で表される基で置換したものか、この2、3位のイミ
ノ基または−CONH−で表される基が置換しいない方
の水素原子をハロゲン原子で置換したものの何れかの基
からなるキノン単量体化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、新規のキノン誘導
体に関する。
【0002】
【従来の技術】有機化合物には陰陽各イオンの伝達機能
やそれに関連したエネルギー変換機能を有するものが知
られている。例えば、ポルフィン骨格に種々の基が置換
した天然及び人為的に合成された誘導体には、電子また
は陰イオン伝達機能やエネルギ−変換機能を備えたもの
が比較的多く存在することが知られている。
【0003】一方、ミトコンドリア内膜や光合成膜を構
成する色素群として知られているキノン誘導体も、生体
内に於いて電子伝達媒体として作用し、例えば光エネル
ギーを化学エネルギーに変換するようなエネルギー変換
機能を有する可能性が指摘されている。しかし、キノン
誘導体はエネルギー移動のアクセプター成分としての解
明がこれまで主として行われてきたものの、その電子伝
達挙動の詳細については殆ど解明されていない。また該
電子伝達挙動を有するキノン誘導体も、例えば蛋白質複
合体間で電子伝達を行う疎水性補酵素であるユビキノン
(コエンザイムQ)など僅かな生体内化合物が知られて
いる程度である。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、非生体内に於いて
も電子伝達機能を有する新規のキノン誘導体、特にナフ
トキノン単量体化合物およびアントラキノン単量体化合
物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題に対し、本発明
者らは鋭意検討した結果、ナフトキノンやアントラキノ
ンの2、3位の何れか1つの水素原子を、適宜長さのア
ルキレン鎖を付加させたイミノ基か、同様に適宜長さの
アルキレン鎖を付加させた−CONH−で表される基で
置換したもので構成される基や、更にこのようなアルキ
レン鎖を付加させたイミノ基か−CONH−で表される
基が2、3位の何れかに置換したナフトキノンやアント
ラキノンであって、2、3位のうち該基が置換していな
い方の水素原子をハロゲン原子で置換したもので構成さ
れる基からなるナフトキノン単量体化合物やアントラキ
ノン単量体化合物は、何れも新規のキノン誘導体である
ことを見出し、しかもこのような誘導体は電子伝達機能
を有するものであることを見出した。
【0006】即ち、本発明のキノン誘導体は、一般式
(3)
【0007】
【化3】
【0008】[式(3)中、R1はイミノ基または−C
ONH−で表される基、R2は水素またはハロゲン原
子、nは2〜20の整数を表す。]で示される基からな
るナフトキノン単量体化合物を特徴とするものである。
【0009】また本発明のキノン誘導体は、一般式
(4)
【0010】
【化4】
【0011】[式(4)中、R1はイミノ基または−C
ONH−で表される基、R2は水素またはハロゲン原
子、nは2〜20の整数を表す。]で示される基からな
るアントラキノン単量体化合物を特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に於けるキノン誘導体は、
前記一般式(3)で表される基からなるナフトキノン単
量体化合物であって、該基は、1,4−ナフトキノンの
2、3位の水素の何れかをイミノ基又は−CONH−で
表される基(R1)で置換し、更に該イミノ基又は−C
ONH−で表される基に適意の長さのアルキレン鎖が結
合、即ち一般式(3)中でnが2〜20の整数の何れか
となるアルキレン基が結合したものであって、ナフトキ
ノンの2、3位のイミノ基又は−CONH−で表される
基が置換していない方の水素は水素のままか又はハロゲ
ン原子で置換(R2)したものである。このような基か
らなるナフトキノンの単量体化合物としては、例えば該
基に−COOHが結合した化合物などを挙げることがで
きるが、特に該基に脂質が結合したものや、金属に結合
したものが好ましい。
【0013】また本発明に於けるキノン誘導体は、前記
一般式(4)で表される基からなるアントラキノン単量
体化合物であって、該基は、9,10−アントラキノン
の2、3位の水素の何れかをイミノ基又は−CONH−
で表される基(R1)で置換し、更に該イミノ基又は−
CONH−で表される基に適意の長さのアルキレン鎖が
結合、即ち一般式(4)中でnが2〜20の整数の何れ
かとなるアルキレン基が結合したものであって、アント
ラキノンの2、3位のイミノ基又は−CONH−で表さ
れる基が置換していない方の水素は水素のままか又はハ
ロゲン原子で置換したもの(R2)である。このような
基からなるアントラキノンの単量体化合物としては、例
えば該基に−COOHが結合した化合物などを挙げるこ
とができるが、望ましくは該基に脂質が結合したもの
や、金属が結合したものが好ましい。
【0014】前記何れのキノン誘導体も、市販薬品など
の公知化合物を用いて、既知の一般的な合成プロセスに
より得ることができる。即ち、ナフトキノン単量体化合
物として、例えば、前記一般式(3)で示される基がn
=2でR1がイミノ基であって、該基と燐脂質が結合し
てなる単量体化合物の場合、1,4−ナフトキノン、又
はこれをハロゲン化した2,3−ジハロゲン−1,4−
ナフトキノン(ハロゲンとしては、塩素、フッ素、臭
素、沃素の何れか)をクロロホルムに溶解した3−アミ
ノプロピオン酸を添加、トリエチルアミンを滴下後還流
し、溶媒留去後したものをクロロホルムに溶解させ、こ
れにN−ヒドロキシスクシンイミドとN,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを加え、撹拌濾過後溶媒留去
する。得られたスクシンイミド化合物をクロロホルムに
溶解し、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミ
ン(DPPE)のクロロホルム溶液を加え、トリメチル
アミンを滴下し、溶媒抽出することにより、(C104
2)H(NH)−(CH22−で表される基を有する
ナフトキノン単量体化合物:(C1042)H(NH)
−(CH22−DPPE、又は(C1042)X(N
H)−(CH22−で表される基を[但し、Xはハロゲ
ン]有するナフトキノン単量体化合物:(C1042
X(NH)−(CH22−DPPEを得ることができ
る。溶媒抽出後の生成物(溶質)が混合物の場合は、一
般的な分離操作、例えばカラムクロマトグラフィー等に
より容易に分離することができる。
【0015】また、ナフトキノン単量体化合物として、
例えば前記一般式(3)で示される基が、nが3以上2
0以下の整数でR1がイミノ基であって、該基と燐脂質
(DPPE)が結合してなる単量体化合物の場合、(n
+1)−アミノカルボン酸を、1,4−ナフトキノン又
は2,3−ジハロゲン−1,4−ナフトキノンに加えた
ものから、前記と同様の合成手法により、(C10
42)H(NH)−(CH2n−で表される基[但し、
n=3〜20の整数]を有するナフトキノン単量体化合
物:(C1042)H(NH)−(CH2n−DPP
E、又は(C1042)X(NH)−(CH2n−で表
される基[但し、Xはハロゲン、n=3〜20の整数]
を有するナフトキノン単量体化合物:(C1042)X
(NH)−(CH2n−DPPEを得ることができる。
【0016】また、アントラキノン単量体化合物とし
て、例えば前記一般式(4)で示される基が、nが2で
1がイミノ基であって、該基と燐脂質が結合してなる
単量体化合物の場合、9,10−アントラキノン、又は
2,3−ジハロゲン−9,10−アントラキノン(ハロ
ゲンとしては、塩素、フッ素、臭素、沃素の何れか)を
クロロホルムに溶解し、エタノールに溶解した3−アミ
ノプロピオン酸を添加、トリエチルアミンを滴下後還流
し、溶媒除去したものをクロロホルムに溶解させ、N−
ヒドロキシスクシンイミドとN,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを加え撹拌濾過後溶媒留去する。得ら
れたスクシンイミド化合物をクロロホルムに溶解し、ジ
パルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPP
E)のクロロホルム溶液を加え、トリメチルアミンを滴
下還流することにより、(C1462)H(NH)−
(CH22−で表される基を有するアントラキノン単量
体化合物:(C1462)H(NH)−(CH22−D
PPE、又は(C1462)X(NH)−(CH22
で表される基[但し、Xはハロゲン]を有するアントラ
キノン単量体化合物:(C1462)X(NH)−(C
22−DPPEを得ることができる。
【0017】また、アントラキノン単量体化合物とし
て、例えば前記一般式(4)で示される基が、nが3以
上20以下の整数でR1がイミノ基であって、該基と燐
脂質(DPPE)が結合してなる誘導体の場合、任意の
長さの(n+1)−アミノカルボン酸に9,10−アン
トラトキノン又は2,3−ジハロゲン−9,10−アン
トラトキノンに加えたものから、前記と同様の合成手法
により、(C1462)H(NH)−(CH2n−で表
される基[但し、n=3〜20の整数]を有するアント
ラキノン単量体化合物:(C1462)H(NH)−
(CH2n−DPPE、又は(C1462)X(NH)
−(CH2n−で表される基[但し、Xはハロゲン、n
=3〜20の整数]を有するアントラキノン単量体化合
物:(C1462)X(NH)−(CH2n−DPPE
を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 [実施例1] 300mlの三口フラスコ中に2,3−
ジクロロ−1,4−ナフトキノン519.3mg(2.
29mmol)を入れ、クロロホルム20mlに溶解さ
せた。これに、エタノール10体積部に対し、水1体積
部を混合した溶液33mlに溶解させた3−アミノプロ
ピオン酸136mg(1.52mmol)を徐々に添加
した後、トリエチルアミンを滴下し、60℃で90分反
応させた。反応液を濾過し、溶媒留去したものをクロロ
ホルム100mlに再度溶解させ、蒸留水で水洗を行っ
た。次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:
クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=40/1
(クロロホルムとメタノールが40:1の体積比で混合
した溶液を表す。以下同様の記載方式で表す))により
分離精製した生成物を溶媒留去後、真空乾燥させ、粉末
状のアミノプロピオン酸ナフトキノンを得た。これを1
00ml二口フラスコ中に87mg(0.310mmo
l)入れ、クロロホルム20mlに溶解させた。次い
で、N−ヒドロキシスクシンイミド53.7mg(0.
466mol)とN,N’−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)96.2mg(0.466mmol)
を加え、0℃で1時間撹拌した後、室温で11時間反応
を行った。これにクロロホルム100mlを加えて濾過
した後、蒸留水で水洗し、有機相を溶媒留去した。得ら
れたアミノカプロン酸ナフトキノンのスクシンイミド化
合物にクロロホルム20mlを加えて溶解し、これにジ
パルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPP
E)172mg(0.249mmol)のクロロホルム
溶液25mlを加え、トリエチルアミンを数滴滴下し室
温で20時間反応させた。反応後、溶媒留去し、シリカ
ゲルカラムトグラフィー(溶離液:クロロホルム〜クロ
ロホルム/メタノール=40/1〜クロロホルム/メタ
ノール=20/1〜クロロホルム/メタノール=9/1
〜クロロホルム/メタノール=4/1)により分離精製
し、溶媒留去、真空乾燥することにより最終生成物を得
た。
【0019】最終生成物は、1HNMRスペクトルなど
の公知の分析法で同定し、このうちUV/vis吸収ス
ペクトル(媒体:CHCl3、CH2Cl2/EtOH=
9/1及び0.01MのBis−Tris緩衝液で調整
したリポソーム溶液)の分析では、236、276、4
75nmにそれぞれ吸収が見られたことなどから、最終
生成物は燐脂質(DPPE)に結合した式(5)で表さ
れるナフトキノン単量体化合物:(C642)Cl
(NH)(CH22(DPPE)であることを確認し
た。(収率約73.7%)
【0020】
【化5】
【0021】次いで、このナフトキノン単量体化合物を
100μM含むクロロホルム溶液を、電極面積1cm2
のグラッシーカーボン電極(固有抵抗約60×10-4Ω
/cm)上に0.05ml滴下し、約25℃で15分間
大気中で乾燥させた。この脂質膜上のナフトキノン単量
体化合物について25℃の窒素気流中でサイクリックボ
ルタンメトリーを測定した。測定は、参照電極にAg/
AgCl電極、対極には白金電極、作用極は前記グラッ
シーカーボン電極からなる3電極式セルを使用し、電位
幅が0.2Vから−0.8Vまで周期的に掃引した。そ
の結果、−0.46Vにフォーマル電位を有するナフト
キノン分子の可逆的な電極応答が見られたことから、本
ナフトキノン単量体化合物は、電子伝達機能を有するも
のであることを確認した。
【0022】[実施例2] 300mlの三口フラスコ
中に2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン519.
3mg(2.29mmol)を入れ、クロロホルム20
mlに溶解させた。これにエタノール/水=10/1
(体積比)混合溶液33mlに溶解させた12−アミノ
ドデカン酸328mg(1.52mmol)を徐々に添
加した後、トリエチルアミンを滴下して60℃で90分
反応させた。反応液を濾過し、溶媒留去したものをクロ
ロホルム100mlに再度溶解させ、蒸留水で水洗を行
った。次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離
液:クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=40/
1)により生成物を分離精製し、溶媒留去、真空乾燥さ
せ粉末状のアミノドデカン酸ナフトキノンを得た。これ
を100ml二口フラスコ中に入れ、クロロホルム20
mlに溶解させた。次いでN−ヒドロキシスクシンイミ
ド53.7mg(0.466mmol)を加え、0℃で
1時間撹拌した後、室温で11時間反応を行った。これ
にクロロホルム100mlを加えて濾過した後、蒸留水
で水洗し、有機相を溶媒留去した。得られたアミノウン
デカン酸ナフトキノンのスクシンイミド化合物にクロロ
ホルム20mlを加えて溶解した。これにジパルミトイ
ルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)172
mg(0.249mmol)のクロロホルム溶液25m
lを加え、トリエチルアミンを滴下し、室温で20時間
反応させた。反応後、溶媒留去した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム〜クロロ
ホルム/メタノール=40/1の混合液〜クロロホルム
/メタノール=20/1〜クロロホルム/メタノール=
9/1〜クロロホルム/メタノール=4/1)により分
離精製し、溶媒留去、真空乾燥させて最終生成物を得
た。
【0023】最終生成物は前記実施例1と同様の分析法
で同定し、このうちUV/vis吸収スペクトルの分析
では、237nmと276nmに吸収が見られたことか
ら、該生成物は燐脂質に結合した式(6)で表されるナ
フトキノン単量体化合物:(C1042)Cl(NH)
(CH211(DPPE)であることを確認した。(収
率約56.9%)
【0024】
【化6】
【0025】次いで、このナフトキノン単量体化合物を
実施例1と同様の方法・条件で窒素気流中でのサイクリ
ックボルタンメトリーを測定した。その結果、−0.4
3Vにフォーマル電位を有するナフトキノン分子の可逆
的な電極応答が見られたことから、本ナフトキノン単量
体化合物は、電子伝達機能を有するものであることを確
認した。
【0026】[実施例3] 300mlの三口フラスコ
中に2,3−ジクロロ−9,10−アントラキノン63
4.0mg(2.30mmol)を入れ、クロロホルム
20mlに溶解させた。これに、エタノール10体積部
に対し、水1体積部を混合した溶液33mlに溶解させ
た4−アミノペンタン酸178mg(1.51mmo
l)を徐々に添加した後、トリエチルアミンを滴下し、
65℃で90分反応させた。反応液を濾過し、溶媒留去
したものをクロロホルム100mlに再度溶解させ、蒸
留水で水洗を行った。次いで、シリカゲルクロマトグラ
フィー(溶離液:クロロホルム〜クロロホルム/メタノ
ール=40/1)により分離精製した生成物を溶媒留去
後、真空乾燥させ、粉末状のアミノペンタン酸アントラ
キノンを得た。これを100ml二口フラスコ中に11
1mg(0.310mmol)入れ、クロロホルム20
mlに溶解させた。次いで、N−ヒドロキシスクシンイ
ミド53.7mg(0.466mol)とN,N’−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)96.2mg
(0.466mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した
後、室温で11時間反応を行った。これにクロロホルム
100mlを加えて濾過した後、蒸留水で水洗し、有機
相を溶媒留去した。得られたアミノペンタン酸アントラ
キノンのスクシンイミド化合物にクロロホルム20ml
を加えて溶解し、これにジパルミトイルホスファチジル
エタノールアミン(DPPE)174mg(0.250
mmol)のクロロホルム溶液25mlを加え、トリエ
チルアミンを数滴滴下し室温で20時間反応させた。反
応後、溶媒留去し、シリカゲルカラムトグラフィー(溶
離液:クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=40
/1〜クロロホルム/メタノール=20/1〜クロロホ
ルム/メタノール=9/1〜クロロホルム/メタノール
=4/1)により分離精製し、溶媒留去、真空乾燥する
ことにより最終生成物を得た。
【0027】最終生成物は前記実施例1と同様の分析法
で同定し、このうちUV/vis吸収スペクトルの分析
では、258nmと329nmに吸収が見られたことか
ら、該生成物は燐脂質に結合した式(7)で表されるア
ントラキノン単量体化合物:(C1462)Cl(N
H)(CH24(DPPE)であることを確認した。
(収率約45.3%)
【0028】
【化7】
【0029】次いで、このアントラキノン単量体化合物
を実施例1と同様の方法・条件で窒素気流中でのサイク
リックボルタンメトリーを測定した。その結果、−0.
49Vにフォーマル電位を有するアントラキノン分子の
可逆的な電極応答が見られたことから、本アントラキノ
ン単量体化合物は、電子伝達機能を有するものであるこ
とを確認した。
【0030】[実施例4] 50mlの二口フラスコ中
に9,10−アントラキノン−2−カルボン酸100m
g(0.397mmol)を入れ、ベンゼン20mlに
懸濁させ30分還流させた。これに塩化チオニル8.7
ml(0.119mmol)を加え、9時間還流させ、
更にベンゼン50mlを加えて塩化チオニル臭が無くな
るまで溶媒留去を繰り返した。これに、エタノール10
体積部に対し、水1体積部を混合した溶液33mlに溶
解させた4−アミノペンタン酸177mg(1.50m
mol)を徐々に添加した後、トリエチルアミンを滴下
し、65℃で90分反応させた。反応液を濾過し、溶媒
留去したものをクロロホルム100mlに再度溶解さ
せ、蒸留水で水洗を行った。次いで、シリカゲルクロマ
トグラフィー(溶離液:クロロホルム〜クロロホルム/
メタノール=40/1)により分離精製した生成物を溶
媒留去後、真空乾燥させ、粉末状のカルバモイルペンタ
ン酸アントラキノンを得た。これを100ml二口フラ
スコ中に110mg(0.310mmol)入れ、クロ
ロホルム20mlに溶解させた。次いで、N−ヒドロキ
シスクシンイミド53.7mg(0.466mol)と
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
96.2mg(0.466mmol)を加え、0℃で1
時間撹拌した後、室温で11時間反応を行った。これに
クロロホルム100mlを加えて濾過した後、蒸留水で
水洗し、有機相を溶媒留去した。得られたアミノペンタ
ン酸アントラキノンのスクシンイミド化合物にクロロホ
ルム20mlを加えて溶解し、これにジパルミトイルホ
スファチジルエタノールアミン(DPPE)175mg
(0.250mmol)のクロロホルム溶液25mlを
加え、トリエチルアミンを数滴滴下し室温で20時間反
応させた。反応後、溶媒留去し、シリカゲルカラムトグ
ラフィー(溶離液:クロロホルム〜クロロホルム/メタ
ノール=40/1〜クロロホルム/メタノール=20/
1〜クロロホルム/メタノール=9/1〜クロロホルム
/メタノール=4/1)により分離精製し、溶媒留去、
真空乾燥することにより最終生成物を得た。
【0031】最終生成物は前記実施例1と同様の分析法
で同定し、このうちUV/vis吸収スペクトル分析で
は、258nmと329nmに吸収が見られたことか
ら、該生成物は燐脂質に結合した式(8)で表されるア
ントラキノン単量体化合物:(C1462)H(CON
H)(CH24(DPPE)であることを確認した。
(収率約47.1%)
【0032】
【化8】
【0033】次いで、このアントラキノン単量体化合物
を実施例1と同様の方法・条件で窒素気流中でのサイク
リックボルタンメトリーを測定した。その結果、−0.
51Vにフォーマル電位を有するアントラキノン分子の
可逆的な電極応答が見られたことから、本アントラキノ
ン単量体化合物は、電子伝達機能を有するものであるこ
とを確認した。
【0034】
【発明の効果】本発明の新規なキノン誘導体は、溶液系
のみならず気流中に於いても優れた電子伝達機能を有す
る単量体化合物であることから、特に乾燥脂質膜や金属
と結合してなるキノン誘導体などでは、大気中等の日常
環境下で用いることができるエネルギー変換部材として
十分適用できる可能性がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式(1)中、R1はイミノ基または−CONH−で表
    される基、R2は水素またはハロゲン原子、nは2〜2
    0の整数を表す。]で示される基からなるナフトキノン
    単量体化合物を特徴とするキノン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 [式(2)中、R1はイミノ基または−CONH−で表
    される基、R2は水素またはハロゲン原子、nは2〜2
    0の整数を表す。]で示される基からなるアントラキノ
    ン単量体化合物を特徴とするキノン誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006156354A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Sony Corp 電子メディエーター、酵素固定化電極、燃料電池、電子機器、移動体、発電システム、コージェネレーションシステムおよび電極反応利用装置

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