JPH10279732A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH10279732A
JPH10279732A JP10275897A JP10275897A JPH10279732A JP H10279732 A JPH10279732 A JP H10279732A JP 10275897 A JP10275897 A JP 10275897A JP 10275897 A JP10275897 A JP 10275897A JP H10279732 A JPH10279732 A JP H10279732A
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rubber
polyester resin
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mol
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JP10275897A
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Inventor
Yoshiichi Kodera
宣一 小寺
Hiroyuki Tsuchida
浩之 土田
Atsushi Jinno
敦司 神野
Shigeo Kobayashi
重夫 小林
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Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐油性および耐熱性がポリエステル樹
脂と同程度であって、しかも機械的強度に優れ、かつゴ
ムと同程度の柔軟性および圧縮永久歪みを備えた熱可塑
性エラストマー組成物を提供する。 【解決手段】 全酸成分と全グリコール成分の総和に
対して共重合成分を13モル%以上含有し、結晶融点も
しくは軟化点が200℃未満の共重合ポリエステル樹脂
1〜90重量部とゴム10〜90重量部とを混練する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリエステル系
合成樹脂とゴムとからなる熱可塑性エラストマー組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶性ポリエステルおよびエチレンプロ
ピレン非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)を高剪断
速度で混練しながら加硫剤で加硫する、いわゆる動的加
硫によって熱可塑性エラストマー組成物を製造すること
が特公昭55−14099号公報によって知られてい
る。しかしながら、この従来のポリエステル系熱可塑性
エラストマー組成物は、機械的性質が不十分であり、か
つゴムのような柔軟性に乏しく、圧縮永久歪みも大き
く、実用に耐えないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ポリエス
テル樹脂として共重合ポリエステル樹脂を用いることに
より、耐油性および耐熱性がポリエステル樹脂と同程度
であって、しかも機械的強度に優れ、かつゴムと同程度
の柔軟性および圧縮永久歪みを備えた熱可塑性エラスト
マー組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物は、請求項1に記載のように、全酸成分
と全グリコール成分の総和に対して共重合成分を13モ
ル%以上含有し、結晶融点もしくは軟化点が200℃未
満の共重合ポリエステル樹脂Aの1〜90重量部および
ゴムBの10〜90重量部を混練して得られたことを特
徴とする。
【0005】上記の共重合ポリエステル樹脂Aは、実質
的にランダム共重合体であり、主たる成分と共重合成分
とで構成され、全酸成分と全グリコール成分の総和に対
して共重合成分を13モル%以上含有し、結晶性の場合
は結晶融点が、また非晶性の場合は軟化点がそれぞれ2
00℃未満のものである。上記共重合成分の含有量が1
3モル%未満の場合は、共重合ポリエステル樹脂Aの極
性が高く、ゴムBに対する親和性が低下するので、好ま
しくない。
【0006】主たる成分の酸成分としては、テレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸およびこれらのエ
ステル形成性誘導体が挙げられる。また、グリコール成
分としては1,4−テトラメチレングリコールおよびエ
チレングリコール等が挙げられる。
【0007】共重合成分の酸成分としては、イソフタル
酸、オルソフタル酸、4,4′−ジフェニルジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキセンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ダイマー酸、水素化ダイマー酸、マレ
イン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ヒドロキシ安息香酸、
ε−カプロラクトン等のオキシカルボン酸等が挙げられ
る。なお、全成分に対して1モル%未満であれば、無水
トリメリット酸、無水ピロメリット酸等の3官能基以上
のポリカルボン酸の使用も可能である。ただし、1モル
%以上になると、高分子鎖が三次元化し、熱可塑性が消
滅するので、好ましくない。
【0008】また、共重合成分のグリコール成分として
は、1,4−テトラメチレングリコール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルピバレー
ト、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
トリシクロデカンジメタノール等の炭素数2〜18の脂
肪族グリコール、ハイドロキノン、レゾルシン、3,3
−ビスヒドロキシエトキシフェニルプロパンおよびエチ
レンオキサイド2.0モル以上付加体等が挙げられる。
なお、全成分に対して1モル%未満であれば、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
の3官能基以上のグリコールも使用できる。ただし、1
モル%以上になると、高分子鎖が三次元化し、熱可塑性
が消滅して好ましくない。また、分子量400〜600
0のポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリアジペート等
は2モル%を超えない範囲で使用することができる。た
だし、2モル%を超えると、ゴムBに対する親和性が低
下するので好ましくない。
【0009】この発明では、上記の共重合ポリエステル
樹脂Aに他のポリエステル樹脂Cを添加することができ
る。すなわち、請求項2に記載のように、全酸成分と全
グリコール成分の総和に対する共重合成分の含有量が1
3モル%未満、結晶融点が110〜250℃のポリエス
テル樹脂を90重量部以下加えることができる。このポ
リエステル樹脂Cは、ハードセグメントとソフトセグメ
ントとからなるセグメント化ポリエステル樹脂であり、
これにホモポリエステル樹脂含まれる。ただし、上記の
共重合成分含有量が13モル%以上になると、ポリエス
テル樹脂Cの結晶融点が低くなり、耐熱性が不良にな
る。また、結晶融点が110℃未満では耐熱性が不足
し、反対に250℃を超えると、高温での成形が必要に
なり、併用するゴムBの熱劣化が生じるので、優れた成
形品が得られなくなる。
【0010】結晶融点が110〜250℃のホモポリエ
ステル樹脂としては、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリテトラメチレン−2,6−ナフタレ
ート(PBN)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)
が挙げられる。
【0011】また、結晶融点が110〜250℃のセグ
メント化ポリエステル樹脂は、結晶性芳香族ポリエステ
ルがハードセグメントを構成し、分子量400〜600
0の脂肪族エーテルや脂肪族エステルがソフトセグメン
トを構成するものである。このハードセグメントおよび
ソフトセグメントの構成比(重量比)は、10/90〜
90/10である。
【0012】上記のハードセグメント(結晶性芳香族ポ
リエステル)は、主としてエステル結合からなるポリマ
ーで、少なくとも一種の芳香族基を繰返し単位に有し、
結晶融点が150℃以上の結晶性芳香族ポリエステルで
ある。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
テトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6
−ナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメ
チルテレフタレート等のホモポリエステルおよびこれら
のポリエステル単位を60モル%以上含有する共重合ポ
リエステルが例示される。ただし、共重合成分の含有量
が40モル%を超えると、結晶融点が150℃未満にな
って好ましくない。なお、共重合成分は、前記共重合ポ
リエステル樹脂Aのものと同じである。
【0013】また、ソフトセグメントは、上記のハード
セグメントとの共重合体中で常温下で実質的に非晶状態
を示し、ソフトセグメントのみで測定した融点または軟
化点が80℃以下を示すものである。具体的には、ポリ
エチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
のポリエーテルグリコール類およびこれらの混合物や共
重合物が挙げられる。更に、炭素数2〜12の脂肪族ま
たは脂環族のジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族ま
たは脂環族のグリコールからなるポリエステル、例えば
ポリエチレンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポ
リ−ε−カプロラクトン等の脂肪族ポリエステルおよび
これらの混合物や共重合物が挙げられる。更に、脂肪族
ポリエステルと脂肪族ポリエーテルとの混合物や共重合
物も挙げることができる。中でも、ポリテトラメチレン
グリコールおよびポリ−ε−カプロラクトンが好まし
い。
【0014】この発明に用いるゴムBは任意であり、天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジエンラ
ンダム共重合ゴム、スチレン・ブタジエンブロック共重
合ゴム、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタ
ジエン共重合ゴムおよびアクリル酸エステル・ブタジエ
ン共重合ゴム等の非ハロゲンジエン系ゴム、水素化ポリ
イソプレンゴム、水素化スチレン・ブタジエンランダム
共重合ゴム、水素化スチレン・ブタジエンブロック共重
合ゴム、水素化ポリブタジエンゴム、水素化アクリロニ
トリル・ブタジエン共重合ゴム、水素化アクリル酸エス
テル・ブタジエン共重合ゴム等の水素化非ハロゲンジエ
ン系ゴム、(メタ)アクリル酸エステルゴム、(メタ)
アクリル酸エステル・エチレン共重合ゴム、(メタ)ア
クリル酸エステル・エチレン・(メタ)アクリル酸共重
合ゴム、(メタ)アクリル酸エステル・エチレン・グリ
シジル(メタ)アクリル酸アステル共重合ゴム等のアク
リルゴム、エピクロルヒドリンのホモポリマーおよびエ
チレンオキサイドとの共重合体からなるエピクロルヒド
リンゴム、エチレン・プロピレン共重合ゴムおよびエチ
レン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム等のオレフィ
ン系ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムおよび塩素化ブ
チルゴム等のハロゲン化ゴム、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルビニルポリシロキサンおよびメチルフェニル
ビニルシロキサン等のシリコーン系ゴムが例示される
が、特にアクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(N
BR)、水素化アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴ
ム(水添NBR)、エチレン・プロピレン・ジエン3元
共重合ゴム(EPDM)、(メタ)アクリル酸エステル
・エチレン・(メタ)アクリル酸共重合ゴム、(メタ)
アクリル酸エステル・エチレン・グリシジル(メタ)ア
クリル酸アステル共重合ゴム、中でも請求項3に記載の
ごとく、NBR、水添NBRおよびEPDMが好まし
く、これらのゴムを用いることにより、柔軟性やゴム弾
性が向上する。
【0015】この発明の組成物は、加硫剤による加硫を
必ずしも必要としないが、硫黄、硫黄含有化合物または
有機過酸化物を用いて加硫することにより、強度を更に
向上することができる。硫黄含有化合物としては、ベン
ゾチアジルジサルファイド、メルカプトベンゾチアゾー
ル、スルフェンアミド、チウラムモノサルファイド、チ
ウラムジサルファイド、チウラムテトラサルファイド等
の周知の加硫促進剤が例示される。また、有機過酸化物
としては、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシエス
テル、ハイドロパーオキサイド等の周知の有機過酸化物
が使用可能である。また、共架橋助剤としてトリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルシ
アヌレート、マレイミド化合物等のモノマー類が使用可
能である。そして、可塑剤や老化防止剤等の添加剤を適
宜に加えることができる。
【0016】請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成
物は、前記の共重合ポリエステル樹脂Aの1〜90重量
部、好ましくは1〜70重量部、特に好ましくは5〜4
0重量部とゴムBの10〜90重量部、好ましくは10
〜80重量部、特に好ましくは20〜70重量部とを混
練して製造される。この場合、特に上記の共重合ポリエ
ステル樹脂AとゴムBとを使用することにより、組成物
の機械的強度が向上するだけでなく、柔軟性が増大し、
耐屈曲疲労性が向上する。そして、混練の際に有機酸化
物や硫黄等の架橋剤を添加して動的架橋を施すことによ
り、強度や圧縮永久歪みがが一層向上する。ただし、共
重合ポリエステル樹脂AおよびゴムBの配合比が1/9
0未満では強度が不十分になり、反対に90/10を超
えると、柔軟性が不足し、圧縮永久歪みが過大になる。
【0017】一方、請求項2に記載の熱可塑性エラスト
マー組成物は、請求項1記載の共重合ポリエステル樹脂
Aの1〜90重量部、好ましくは1〜70重量部、特に
好ましくは5〜40重量部、ゴムBの10〜90重量
部、好ましくは10〜80重量部、特に好ましくは20
〜70重量部に共重合成分含有量13モル%未満、結晶
融点110〜250℃のポリエステル樹脂Cを90重量
部以下、好ましくは80重量部以下、特に好ましくは6
0重量部以下加え、混練して製造され、このポリエステ
ル樹脂Cを加えることにより、機械的強度や耐屈曲疲労
性が向上する。ただし、添加量が90重量部を超える
と、柔軟性や圧縮永久歪みが不良になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態1 2軸押出機、ブラベンダー、バンバリーミキサー等の通
常の混練機に、共重合成分の含有量が13モル%以上
で、結晶融点もしくは軟化点が200℃未満の共重合ポ
リエステル樹脂Aの5〜40重量部およびNBR、水添
NBR、EPDM等のゴムBの20〜70重量部を投入
する。次いで、上記の共重合ポリエステル樹脂Aおよび
ゴムBの合計100重量部に対して1〜60重量部の可
塑剤および0.1〜5重量部の老化防止剤等を添加し、
温度100〜220℃で0.1〜10分間混練して未架
橋の熱可塑性エラストマー組成物を得る。得られた組成
物は、任意の形状、例えばシートに成形され、更に所望
の形状に打ち抜いて使用される。
【0019】実施形態2 上記の実施形態1において、共重合ポリエステル樹脂A
およびゴムBを混練した後、架橋剤として硫黄または有
機過酸化物を上記の共重合ポリエステル樹脂Aおよびゴ
ムBの合計100重量部につき0.1〜15重量部添加
し、温度120〜250℃で0.1〜5分間混練して動
的架橋を施し、続いて可塑剤および老化防止剤等を添加
し温度150〜250℃で0.1〜5分間混練して架橋
済みの熱可塑性エラストマー組成物を得る。得られた組
成物は、任意の形状、例えばシートに成形され、更に所
望の形状に打ち抜いて使用される。
【0020】実施形態3 上記の実施形態1の共重合ポリエステル樹脂Aの5〜4
0重量部およびゴムBの20〜70重量部に更に共重合
成分の含有量が13モル%未満、結晶融点が110〜2
50℃のポリエステル樹脂Cを60重量部以下加える以
外は実施形態1と同様にして未架橋の熱可塑性エラスト
マー組成物を得、例えばシートに成形し、更に所望の形
状に打ち抜いて使用する。
【0021】実施形態4 上記の実施形態2の共重合ポリエステル樹脂Aの5〜4
0重量部およびゴムBの20〜70重量部に更に共重合
成分の含有量が13モル%未満、結晶融点が110〜2
50℃のポリエステル樹脂Cを60重量部以下加える以
外は実施形態1と同様にして架橋済みの熱可塑性エラス
トマー組成物を得、例えばシートに成形し、更に所望の
形状に打ち抜いて使用する。
【0022】実施形態5 実施形態2で得られた架橋済み熱可塑性エラストマー1
00重量部に対し、結晶融点が110〜250℃のポリ
エステル樹脂Cを90重量部以下加える以外は実施形態
1と同様にして架橋済みの熱可塑性エラストマー組成物
を得、例えばシートに成形し、更に所望の形状に打ち抜
いて使用する。
【0023】
【実施例】共重合ポリエステル樹脂Aとして下記のA1
〜A4を用いた。 A1 全共重合成分:約41モル%(アジピン酸とポリ
テトラメチレングリコールの合計) 結晶融点:120℃、ガラス転移温度:−18℃ A2 全共重合成分:約17モル%(イソフタル酸とア
ジピン酸の合計) 結晶融点:170℃、ガラス転移温度:−8℃ A3 全共重合成分:約45モル%(イソフタル酸とネ
オペンチルグリコールの合計) 軟化温度:171℃、ガラス転移温度:65℃ A4 全共重合成分:約30モル%(セバチン酸とネオ
ペンチルグリコールの合計) 軟化温度:133℃、ガラス転移温度:10℃
【0024】ゴムBとして下記のB1〜B5を用いた。 B1 中高ニトリルゴム(日本ゼオン株式会社製「ニポ
ール1042」) ニトリル濃度:33重量% B2 高ニトリルゴム(日本ゼオン株式会社製「ニポー
ルDN101 」) ニトリル濃度:42重量% B3 粉末状高ニトリルゴム(日本合成ゴム株式会社製
「JSR PN20HA」 B4 水素化ニトリルゴム(日本ゼオン株式会社製「ゼ
ットポール2020」)ニトリル濃度:36重量% B5 ENB型EPDM(三井石油化学工業株式会社製
「三井EPT4070 」)
【0025】ポリエステル樹脂Cとして下記のC1〜C
3を用いた。 C1 ハードセグメント:PBT ソフトセグメント:分子量約1000のポリテトラメチ
レングリコール 全共重合成分(ソフトセグメント)濃度:約10モル% 結晶融点:180℃ C2 ハードセグメント:PBT ソフトセグメント:分子量約1000のポリテトラメチ
レングリコール 全共重合成分(ソフトセグメント)濃度:約3モル% 結晶融点:215℃ C3 ポリテトラメチレンテレフタレート(PBT) 全共重合成分(ソフトセグメント)濃度:0モル% 結晶融点:225℃、ガラス転移温度:53℃
【0026】有機過酸化物Dとして下記のD1およびD
2を用いた。 D1 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン 日本油脂株式会社製「パーヘキシン25B」 D2 ジベンゾチアジルジサルファイド 住友化学工業株式会社製「ソクシノールDM」
【0027】老化防止剤Eとして下記のものを用いた。 E テトラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−
t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン 日本チバガイギー株式会社製「IRGANOX101
0」
【0028】各種の物性値は、下記によって測定した。 結晶融点およびガラス転移温度 示差走査型熱量計を用い、20℃/分の昇温速度で得ら
れるサーモグラフの融解ピーク温度を結晶融点とした。
また、同様な条件で測定し、ガラス転移ピークの立ち上
がり点をガラス転移温度とした。 軟化温度 リングアンドボール法により測定した。 硬度(Hs ) JIS K6253に準拠して測定した。 破断強度(TB)及び破断伸度(EB) JIS K6251に準拠して測定した。 圧縮永久歪み(C−set ) JIS K6262に準拠し、120℃、72時間の条
件で測定した。 耐油性 JIS K6258に準拠し、No.3油を用い、120
℃、72時間の条件で体積変化率(%)を測定した。 耐熱老化性 JIS K6257に準拠し、125℃、168時間の
条件で破断伸度(EB)の保持率を測定した。 耐屈曲疲労性 JIS K6260に準拠し、100℃、300回/
分、30時間の条件で亀裂発生の有無を試験した。
【0029】実施例1および比較例1、2 前記の共重合ポリエステル樹脂A2、ゴムB1、有機過
酸化物D1および老化防止剤Eを用い、下記の表1に示
す配合で実施例1の熱可塑性エラストマー組成物を製造
した。すなわち、共重合ポリエステル樹脂A1の30重
量部およびゴムB1の70重量部をブラベンダー型混練
機(東洋精機株式会社製「ラボプラストミルR−50
0」)に投入し、温度130℃で充分に混練した後、架
橋剤として有機過酸化物D1の1重量部を添加し、46
rpm 、170℃で約20分間混練して動的架橋を施し、
次いで老化防止剤Eの0.5重量部を添加し、同じ条件
下で2分間混練し、しかるのち熱可塑性エラストマー組
成物(実施例1)を取り出し、その物性値を測定し、そ
の結果を表1に併記した。また、実施例1のゴムB1に
代えてポリエステル樹脂C2を用いた比較例1および上
記の共重合ポリエステル樹脂A1のみからなる比較例2
の物性値を測定し、その結果を併記した。なお、「重量
部を」は、単に「部」と略記した。
【0030】 表 1 実施例1 比較例1 比較例2 配合 A2(部) 30 50 100 B1(部) 70 − − C2(部) − 50 − D1(部) 1 − − E (部) 0.5 0.5 0.5 物性 Hs (度) 70 94 92 EB(%) 550 630 490 TB( kgf/cm2 ) 190 370 210 Cset (%) 45 75 80 耐屈曲疲労性(亀裂) 無し 無し 切断
【0031】表1に示すとおり、実施例1は、総ての物
性で優れていた。これに対して比較例1は、B成分を欠
くので、硬度Hs および圧縮永久歪みCset が過大であ
った。また、比較例2は、B成分およびC成分を欠くた
め、圧縮永久歪みCset が過大で、かつ耐屈曲疲労性試
験では、開始後1時間で試料が切断した。
【0032】実施例2 20部の共重合ポリエステル樹脂A2、50部のゴムB
1、1部の有機過酸化物D1および0.5部の老化防止
剤Eを用いて実施例1と同様にして熱可塑性エラストマ
ー組成物を製造し、しかるのち30部のポリエステル樹
脂C1を添加してドライブレンドし、これを40mm口径
の1軸押出機に導き、210℃で押出して実施例2の熱
可塑性エラストマー組成物を得た。その物性を前記と同
様に測定し、結果を表2に配合と共に併記した。なお、
表2では、「実施例」を単に「実」と、また「比較例」
を単に「比」とそれぞれ略記した。
【0033】実施例3、4および比較例3、4 20部の共重合ポリエステル樹脂A1、50部のゴムB
3、30部のポリエステル樹脂C1および1部の架橋剤
D1をあらかじめドライブレンドした後、35mm口径の
2軸押出機に導き、150rpm 、210℃で混練した
後、0.5部の老化防止剤Eを混合、排出して実施例3
の熱可塑性エラストマー組成物を製造した。また、配合
を表2の記載に変更する以外は上記同様にして実施例
4、比較例3の熱可塑性エラストマー組成物を製造し
た。これら実施例3、4および比較例3の物性を測定
し、結果を表2に記載した。なお、ポリエステル樹脂C
1のみからなる比較例4の物性値を測定し、表2に併記
した。
【0034】 表 2 実2 実3 実4 比3 比4 配合 A1(部) − 20 15 − − A2(部) 20 − − − − B1(部) 50 − 50 50 − B3(部) − 50 − − − C1(部) 30 30 − − 100 C2(部) − − 35 50 − D1(部) 1 1 1 1 − E (部) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 物性 Hs (度) 87 85 89 95 96 EB(%) 400 340 450 230 200 TB( kgf/cm2 ) 190 180 200 80 180 Cset (%) 39 39 35 41 70 耐油性(%) 24 25 20 36 23 耐熱老化性(%) 90 87 89 40 98 耐屈曲疲労性(亀裂) 無し 無し 無し 切断 無し
【0035】表2に示すとおり、実施例2〜4は、総て
の物性が良好てあった。これに対して比較例3は、共重
合ポリエステルCを欠くため、伸度および強度が小さ
く、耐熱老化性および耐屈曲疲労性が劣り、耐屈曲疲労
性の試験では開始後3時間で試料が切断した。
【0036】実施例5〜7および比較例5〜7 前記実施例4の配合において、架橋剤を省略する以外は
実施例4と同様にして実施例5の熱可塑性エラストマー
組成物を製造し、前記同様の試験を行い、その結果を表
3に示した。その他、表3に示す配合で実施例6、7の
熱可塑性エラストマー組成物を製造し、前記同様の試験
を行い、その結果を表3に記載した。また、ポリエステ
ル樹脂(PBT)C3のみからなる比較例6および共重
合ポリエステルAを欠く比較例7の試験結果を併記し
た。
【0037】 表 3 実5 比5 実6 比6 実7 比7 配合 A1(部) 15 − − − 25 − A2(部) − − 30 − − − B1(部) 50 50 50 − − − B5(部) − − − − 50 50 C1(部) 35 50 − − 25 50 C3(部) − − 20 100 − − D1(部) − − 0.5 − 1 1 E (部) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 物性 Hs (度) 82 85 89 >99 76 78 EB(%) 330 440 300 100 340 240 TB( kgf/cm2 ) 120 50 190 580 180 50 Cset (%) − − 41 90 42 65 耐油性(%) − − 12 9 40 40 耐熱老化性(%) − − 85 97 97 90 耐屈曲疲労性(亀裂) − − 無し − 無し 切断
【0038】表3に示されるとおり、実施例5〜7は、
いずれも良好な物性を示した。ただし、実施例5は、架
橋されないため、架橋された前記実施例4に比べて硬
度、破断強度および破断伸度等が若干低下した。一方、
比較例5は、共重合ポリエステル樹脂Aを欠くため、破
断強度が著しく小さくなった。また、比較例6は、共重
合ポリエステル樹脂AおよびゴムBの双方を欠き、ポリ
エステル樹脂Cのみで構成されるため、硬度が高く、伸
度が小さく、かつ圧縮永久歪みが大きくなった。また、
比較例7は、共重合ポリエステル樹脂Aを欠くため、強
度が低く、耐屈曲疲労性が悪く、試験開始後0.5時間
で試料が切断した。
【0039】実施例8〜11 配合を表4の記載に変更する以外は実施例3と同様にし
て実施例8〜11の熱可塑性エラストマー組成物を製造
し、その物性試験を前記同様に行った。その結果を表4
に示す。
【0040】 表 4 実8 実9 実10 実11 配合 A1(部) 20 10 − − A3(部) − − 8 − A4(部) − − − 10 B1(部) − − 60 40 B2(部) 50 − − − B4(部) − 60 − − C1(部) − 30 − − C2(部) 30 − 32 50 D1(部) − 1 1.5 0.5 硫黄(部) 1.5 − − − D2(部) 1.5 − − − 酸化亜鉛(部) 15 − − − ステアリン酸(部) 2.0 − − − E(部) 0.5 0.5 0.5 0.5 物性 Hs (度) 88 78 69 90 EB(%) 340 400 290 240 TB( kgf/cm2 ) 220 190 160 170 Cset (%) 38 33 28 40 耐油性(%) 15 29 30 10 耐熱老化性(%) 95 99 95 100 耐屈曲疲労性(亀裂) 無し 無し 無し 無し
【0041】上記の表4に示すとおり、実施例8〜11
は、いずれも良好な機械的特性を備えていた。
【0042】
【発明の効果】上記のとおり、請求項1〜3に記載した
発明は、耐油性および耐熱性がポリエステル樹脂と同程
度であって、しかも機械的強度に優れ、かつゴムと同程
度の柔軟性および圧縮永久歪みを備えており、熱可塑性
エラストマー組成物として極めて優れている。特に請求
項1に記載された発明は、共重合ポリエステル樹脂Aと
ゴムBの2成分で構成されるので、柔軟性、機械的強度
および耐屈曲疲労性の点で優れている。また、請求項2
に記載された発明は、上記の共重合ポリエステル樹脂A
とゴムBにポリエステル樹脂Cを加えて構成されるの
で、機械的強度および耐屈曲疲労性の点で一層優れてい
る。また、請求項3に記載された発明は、ゴムBとして
NBR、水添NBRまたはEPDMのいずれかを使用す
るものであるから、圧縮性が向上し、圧縮永久歪みが一
層小さくなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 重夫 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全酸成分と全グリコール成分の総和に対
    して共重合成分を13モル%以上含有し、結晶融点もし
    くは軟化点が200℃未満の共重合ポリエステル樹脂1
    〜90重量部およびゴム10〜90重量部を混練して得
    られたことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 全酸成分と全グリコール成分の総和に対
    して共重合成分を13モル%以上含有し、結晶融点もし
    くは軟化点が200℃未満の共重合ポリエステル樹脂1
    〜90重量部、ゴム10〜90重量部および上記共重合
    成分の含有量が13モル%未満、結晶融点が110〜2
    50℃のポリエステル樹脂90重量部以下を混練して得
    られたことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱可塑性エラ
    ストマー組成物において、ゴムがNBR、水添NBRま
    たはEPDMのいずれかである熱可塑性エラストマー組
    成物。
JP10275897A 1997-04-04 1997-04-04 熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH10279732A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005523355A (ja) * 2002-04-22 2005-08-04 ノバモント・ソシエタ・ペル・アチオニ 非晶質−結晶質ブロックコポリマー

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JP2005523355A (ja) * 2002-04-22 2005-08-04 ノバモント・ソシエタ・ペル・アチオニ 非晶質−結晶質ブロックコポリマー

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