JPH10279760A - 電子放出素子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子の製造方法、電子放出素子および画像形成装置 - Google Patents
電子放出素子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子の製造方法、電子放出素子および画像形成装置Info
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- JPH10279760A JPH10279760A JP10401697A JP10401697A JPH10279760A JP H10279760 A JPH10279760 A JP H10279760A JP 10401697 A JP10401697 A JP 10401697A JP 10401697 A JP10401697 A JP 10401697A JP H10279760 A JPH10279760 A JP H10279760A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子放出素子を作製する場合に金属化合物の
結晶が折出することのない均質な素子を製造するための
金属化合物組成物の提供、および均一な素子の製造方法
を提供する。 【解決手段】 水を主成分とし、水溶性金属化合物と平
均重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコ
ールを含有する液体であることを特徴とする電子放出素
子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子
製造方法、電子放出素子および画像形成装置。
結晶が折出することのない均質な素子を製造するための
金属化合物組成物の提供、および均一な素子の製造方法
を提供する。 【解決手段】 水を主成分とし、水溶性金属化合物と平
均重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコ
ールを含有する液体であることを特徴とする電子放出素
子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子
製造方法、電子放出素子および画像形成装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子製造
用水溶性金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子
の製造方法、電子放出素子および画像形成装置に関す
る。更に詳しくはインクジェット方式を利用して形成し
た電子放出素子、それを用いた表示素子、および画像形
成装置に関する。
用水溶性金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子
の製造方法、電子放出素子および画像形成装置に関す
る。更に詳しくはインクジェット方式を利用して形成し
た電子放出素子、それを用いた表示素子、および画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷陰極電子源として表面伝導型電子放出
素子(以下SCE素子と略す)が知られている。SCE
素子は基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行
に電流を流すことにより、電子放出が起こる現象を利用
するものである。この表面伝導型電子放出素子としては
エリンソン等によるSnO2 薄膜を用いたもの[M.
I.E1inson,Radio Eng.Elect
ron Pys.,10,(1965)]のほか、Au
薄膜を用いたもの[G.Dittmer.“Thin
Solid Films”、9,317(197
2)]、In2 O3/SnO2薄膜を用いたもの
[M.Hartwell and C.G.Fonst
ad:”IEEE Trans.ED Conf.”,
519(1975)],カ−ボン薄膜を用いたもの[荒
木久 他:真空、第26巻、第1号、22頁(198
3)]等が報告されている。
素子(以下SCE素子と略す)が知られている。SCE
素子は基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行
に電流を流すことにより、電子放出が起こる現象を利用
するものである。この表面伝導型電子放出素子としては
エリンソン等によるSnO2 薄膜を用いたもの[M.
I.E1inson,Radio Eng.Elect
ron Pys.,10,(1965)]のほか、Au
薄膜を用いたもの[G.Dittmer.“Thin
Solid Films”、9,317(197
2)]、In2 O3/SnO2薄膜を用いたもの
[M.Hartwell and C.G.Fonst
ad:”IEEE Trans.ED Conf.”,
519(1975)],カ−ボン薄膜を用いたもの[荒
木久 他:真空、第26巻、第1号、22頁(198
3)]等が報告されている。
【0003】これらSCE素子の典型的な素子構成とし
て前述のM.ハートウェルの素子構成を図1により説明
する。同図において1は絶縁性基板である。4は電子放
出部を含む薄膜で、後述のフォーミングと呼ばれる通電
処理を行い電子放出部3を形成したものである。また図
中の素子の長さL1はおよそ0.5mm〜1mm、素子
の幅W1は約0.1mmである。
て前述のM.ハートウェルの素子構成を図1により説明
する。同図において1は絶縁性基板である。4は電子放
出部を含む薄膜で、後述のフォーミングと呼ばれる通電
処理を行い電子放出部3を形成したものである。また図
中の素子の長さL1はおよそ0.5mm〜1mm、素子
の幅W1は約0.1mmである。
【0004】従来、これらのSCE素子においては、電
子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜を予めフォーミ
ングと呼ばれる通電処理によって電子放出部3を形成す
るのが一般的であった。即ち、フォーミングとは前記電
子放出部形成用薄膜の両端に電極5,6を用いて電圧を
印加通電し、電子放出部形成用薄膜を局所的に破壊、変
形もしくは変質させることにより、電気的の高抵抗な状
態の電子放出部3 を形成することである。尚、フォーミ
ングにより電子放出部形成用薄膜の一部に亀裂が発生し
その亀裂付近から電子放出が行われ電子放出部3となる
場合もある。
子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜を予めフォーミ
ングと呼ばれる通電処理によって電子放出部3を形成す
るのが一般的であった。即ち、フォーミングとは前記電
子放出部形成用薄膜の両端に電極5,6を用いて電圧を
印加通電し、電子放出部形成用薄膜を局所的に破壊、変
形もしくは変質させることにより、電気的の高抵抗な状
態の電子放出部3 を形成することである。尚、フォーミ
ングにより電子放出部形成用薄膜の一部に亀裂が発生し
その亀裂付近から電子放出が行われ電子放出部3となる
場合もある。
【0005】前記のフォーミング処理をしたSCE素子
は、上述の電子放出部を含む薄膜4に電圧を印加して素
子表面に電流を流すことにより、上述の電子放出部3よ
り電子を放出するものである。
は、上述の電子放出部を含む薄膜4に電圧を印加して素
子表面に電流を流すことにより、上述の電子放出部3よ
り電子を放出するものである。
【0006】電子放出部を含む薄膜は絶縁性基板上に導
電性材料が堆積された導電性薄膜からなるものであっ
て、絶縁性基板上に導電性材料を蒸着、スパッタリング
等の堆積技術で直接形成することが知られている。また
最近では、真空装置を必要とせず大面積の基板上でも安
価に素子を形成可能な方法として、有機金属化合物組成
物の溶液を塗布乾燥し加熱焼成により有機成分を熱分解
除去して金属もしくは金属酸化物の導電性薄膜を作成す
る方法も提案されている。さらに前述の塗布乾燥、加熱
焼成を行う有機金属化合物組成物における好適なものと
して、水溶性有機金属化合物を用いた方法(特開平8−
277294)、あるいは金属化合物組成物中に部分エ
ステル化ポリビニルアルコールを含有する電子放出素子
製造用金属化合物組成物も提案されている。
電性材料が堆積された導電性薄膜からなるものであっ
て、絶縁性基板上に導電性材料を蒸着、スパッタリング
等の堆積技術で直接形成することが知られている。また
最近では、真空装置を必要とせず大面積の基板上でも安
価に素子を形成可能な方法として、有機金属化合物組成
物の溶液を塗布乾燥し加熱焼成により有機成分を熱分解
除去して金属もしくは金属酸化物の導電性薄膜を作成す
る方法も提案されている。さらに前述の塗布乾燥、加熱
焼成を行う有機金属化合物組成物における好適なものと
して、水溶性有機金属化合物を用いた方法(特開平8−
277294)、あるいは金属化合物組成物中に部分エ
ステル化ポリビニルアルコールを含有する電子放出素子
製造用金属化合物組成物も提案されている。
【0007】上記のようにいったん金属化合物組成物溶
液を基板に塗布し、さらにこれを加熱焼成して導電性薄
膜を形成するために用いられる金属化合物組成物溶液
は、有機金属化合物、特に水溶性有機金属化合物を含有
する場合が多い。このような有機金属化合物としては蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸などの金属有機酸塩やアンミン錯
体、有機アンミン錯体などの有機金属錯体を挙げること
ができる。また、金属化合物組成物中に含まれる部分エ
ステル化ポリビニルアルコールとしては、金属化合物組
成物の塗膜を安定に形成するため重合度が400以上2
000以下、好ましくは450以上1200以下の部分
エステル化ポリビニルアルコールが用いられている。
液を基板に塗布し、さらにこれを加熱焼成して導電性薄
膜を形成するために用いられる金属化合物組成物溶液
は、有機金属化合物、特に水溶性有機金属化合物を含有
する場合が多い。このような有機金属化合物としては蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸などの金属有機酸塩やアンミン錯
体、有機アンミン錯体などの有機金属錯体を挙げること
ができる。また、金属化合物組成物中に含まれる部分エ
ステル化ポリビニルアルコールとしては、金属化合物組
成物の塗膜を安定に形成するため重合度が400以上2
000以下、好ましくは450以上1200以下の部分
エステル化ポリビニルアルコールが用いられている。
【0008】上記のような有機金属錯体と部分エステル
化ポリビニルアルコールを含有する金属化合物組成物を
用いて電子放出素子を作製する工程において、有機金属
錯体と部分エステル化ポリビニルアルコールの結合性が
強い場合は、金属化合物組成物の液滴を基板上に付与す
る工程中に、あるいは液滴を付与してから次の工程に移
行する間に金属化合物の結晶が析出して導電性薄膜が著
しく不均一化し、均質な素子が作製できないという問題
が発生する。このような金属化合物の結晶折出は、電子
放出素子が大面積化そて液滴の付与工程が長時間を要す
るにつれて顕著となり、問題はより重大である。
化ポリビニルアルコールを含有する金属化合物組成物を
用いて電子放出素子を作製する工程において、有機金属
錯体と部分エステル化ポリビニルアルコールの結合性が
強い場合は、金属化合物組成物の液滴を基板上に付与す
る工程中に、あるいは液滴を付与してから次の工程に移
行する間に金属化合物の結晶が析出して導電性薄膜が著
しく不均一化し、均質な素子が作製できないという問題
が発生する。このような金属化合物の結晶折出は、電子
放出素子が大面積化そて液滴の付与工程が長時間を要す
るにつれて顕著となり、問題はより重大である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、電子放出素子を作製する場合に金属化合物の結晶が
折出することのない均質な素子を製造するための金属化
合物組成物の提供、および均一な素子の製造方法を提供
することにある。
は、電子放出素子を作製する場合に金属化合物の結晶が
折出することのない均質な素子を製造するための金属化
合物組成物の提供、および均一な素子の製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、電子放出素子製造用金属化合物組成物として、水
を主成分とし金属化合物と平均重合度400未満の部分
エステル化ポリビニルアルコールを含有する液体を用い
ることによって上記課題が解決されることを見出し本発
明に至った。すなわち、本発明は以下の(1)〜(1
6)である。 (1)水を主成分とし、水溶性金属化合物と平均重合度
400未満の部分エステル化ポリビニルアルコールを含
有する液体であることを特徴とする電子放出素子製造用
金属化合物組成物。 (2)前記の水溶性金属化合物が白金族元素の水溶性有
機金属化合物であることを特徴とする上記(1)記載の
電子放出素子製造用金属化合物組成物。 (3)前記の水溶性有機金属化合物がパラジウムと酢酸
基とエタノール−アミンとを含有することを特徴とする
上記(2)記載の電子放出素子製造用金属化合物組成
物。 (4)前記の金属化合物組成物が水溶性多価アルコール
を含有することを特徴とする上記(1)記載の電子放出
素子製造用金属化合物組成物。 (5)前記の金属化合物組成物が一価アルコールを含有
することを特徴とする上記(1)記載の電子放出素子製
造用金属化合物組成物。 (6)対向する電極間に金属化合物組成物を付与し、前
記金属化合物組成物を加熱焼成して、導電性薄膜を形成
する工程と該導電性薄膜に電子放出部を形成する工程と
を具備する電子放出素子の製造において、前記の金属化
合物組成物が水を主成分とし、金属化合物と平均重合度
400未満の部分エステル化ポリビニルアルコールを含
有する液体であることを特徴とする電子放出素子の製造
方法。 (7)前記の金属が白金族元素の水溶性有機金属化合物
であることを特徴とする上記(6)記載の電子放出素子
の製造方法。 (8)前記の水溶性有機金属化合物がパラジウムと酢酸
基とエタノールアミンとを含有することを特徴とする上
記(7)項記載の電子放出素子の製造方法。 (9)前記の金属化合物組成物が水溶性多価アルコール
を含有することを特徴とする上記(6)記載の電子放出
素子の製造方法。 (10)前記の金属化合物組成物が一価アルコールを含
有することを特徴とする上記(6)記載の電子放出素子
の製造方法。 (11)前記の金属化合物組成物を付与する工程が、前
記金属化合物組成物の液滴を付与する工程であることを
特徴とする上記(6)ないし(10)記載の電子放出素
子の製造方法。 (12)前記の液滴付与手段がインクジェット方式であ
ることを特徴とする上記(11)記載の電子放出素子の
製造方法。 (13)前記のインクジェット方式がバブルジェット方
式であることを特徴とする上記(12)記載の電子放出
素子の製造方法。 (14)上記(6)ないし(13)記載の製造方法に従
い製造されたことを特徴とする電子放出素子。 (15)上記(14)記載の電子放出素子を用いたこと
を特徴とする表示素子。 (16)上記(15)記載の電子放出素子を用いたこと
を特徴とする画像形成装置。
結果、電子放出素子製造用金属化合物組成物として、水
を主成分とし金属化合物と平均重合度400未満の部分
エステル化ポリビニルアルコールを含有する液体を用い
ることによって上記課題が解決されることを見出し本発
明に至った。すなわち、本発明は以下の(1)〜(1
6)である。 (1)水を主成分とし、水溶性金属化合物と平均重合度
400未満の部分エステル化ポリビニルアルコールを含
有する液体であることを特徴とする電子放出素子製造用
金属化合物組成物。 (2)前記の水溶性金属化合物が白金族元素の水溶性有
機金属化合物であることを特徴とする上記(1)記載の
電子放出素子製造用金属化合物組成物。 (3)前記の水溶性有機金属化合物がパラジウムと酢酸
基とエタノール−アミンとを含有することを特徴とする
上記(2)記載の電子放出素子製造用金属化合物組成
物。 (4)前記の金属化合物組成物が水溶性多価アルコール
を含有することを特徴とする上記(1)記載の電子放出
素子製造用金属化合物組成物。 (5)前記の金属化合物組成物が一価アルコールを含有
することを特徴とする上記(1)記載の電子放出素子製
造用金属化合物組成物。 (6)対向する電極間に金属化合物組成物を付与し、前
記金属化合物組成物を加熱焼成して、導電性薄膜を形成
する工程と該導電性薄膜に電子放出部を形成する工程と
を具備する電子放出素子の製造において、前記の金属化
合物組成物が水を主成分とし、金属化合物と平均重合度
400未満の部分エステル化ポリビニルアルコールを含
有する液体であることを特徴とする電子放出素子の製造
方法。 (7)前記の金属が白金族元素の水溶性有機金属化合物
であることを特徴とする上記(6)記載の電子放出素子
の製造方法。 (8)前記の水溶性有機金属化合物がパラジウムと酢酸
基とエタノールアミンとを含有することを特徴とする上
記(7)項記載の電子放出素子の製造方法。 (9)前記の金属化合物組成物が水溶性多価アルコール
を含有することを特徴とする上記(6)記載の電子放出
素子の製造方法。 (10)前記の金属化合物組成物が一価アルコールを含
有することを特徴とする上記(6)記載の電子放出素子
の製造方法。 (11)前記の金属化合物組成物を付与する工程が、前
記金属化合物組成物の液滴を付与する工程であることを
特徴とする上記(6)ないし(10)記載の電子放出素
子の製造方法。 (12)前記の液滴付与手段がインクジェット方式であ
ることを特徴とする上記(11)記載の電子放出素子の
製造方法。 (13)前記のインクジェット方式がバブルジェット方
式であることを特徴とする上記(12)記載の電子放出
素子の製造方法。 (14)上記(6)ないし(13)記載の製造方法に従
い製造されたことを特徴とする電子放出素子。 (15)上記(14)記載の電子放出素子を用いたこと
を特徴とする表示素子。 (16)上記(15)記載の電子放出素子を用いたこと
を特徴とする画像形成装置。
【0011】本発明で用いられる前記の水溶性金属化合
物としては、金属のハロゲン化合物、硝酸化合物、亜硝
酸化合物、アンミン錯体、有機アミン錯体等の金属塩あ
るいは金属錯体が挙げられる。特に有機金属化合物が焼
成の容易さから適当である。前記の有機金属化合物の例
としては金属の有機酸塩を挙げることができ、その有機
酸としては具体例をあげるならば蟻酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸
等の炭素数1ないし4のカルボキシル基を有する酸のい
ずれかをあげることができる。特には酢酸、プロピオン
酸が好適に用いられる。炭素数5以上の酸の金属塩では
水への溶解度が低くなり、電子放出素子の製造方法にお
いて基板に付与する溶液における金属の含有量が低くな
るため使用しがたくなる。
物としては、金属のハロゲン化合物、硝酸化合物、亜硝
酸化合物、アンミン錯体、有機アミン錯体等の金属塩あ
るいは金属錯体が挙げられる。特に有機金属化合物が焼
成の容易さから適当である。前記の有機金属化合物の例
としては金属の有機酸塩を挙げることができ、その有機
酸としては具体例をあげるならば蟻酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸
等の炭素数1ないし4のカルボキシル基を有する酸のい
ずれかをあげることができる。特には酢酸、プロピオン
酸が好適に用いられる。炭素数5以上の酸の金属塩では
水への溶解度が低くなり、電子放出素子の製造方法にお
いて基板に付与する溶液における金属の含有量が低くな
るため使用しがたくなる。
【0012】前記金属化合物組成物の金属濃度範囲は、
用いる金属化合物の種類によって最適な範囲が多少異な
るが、一般には重量で0.1%以上8%以下、より好ま
しくは0.2%以上、3%以下の範囲が適当である。金
属濃度が低すぎる場合、基板に所望の量の金属を付与す
るために多量の前記溶液の液滴の付与が必要になり、そ
の結果液滴付与に要する時間が長くなるのみならず、基
板上に無用に大きな液溜りを生じてしまい所望の位置の
みに金属を付与する目的が達成できなくなる。逆に前記
溶液の金属濃度が高すぎると、基板に付与された液滴が
後の工程で乾燥あるいは焼成される際に著しく不均一化
し、その結果として電子放出部の導電膜が不均一になり
電子放出素子の特性を悪化させる。
用いる金属化合物の種類によって最適な範囲が多少異な
るが、一般には重量で0.1%以上8%以下、より好ま
しくは0.2%以上、3%以下の範囲が適当である。金
属濃度が低すぎる場合、基板に所望の量の金属を付与す
るために多量の前記溶液の液滴の付与が必要になり、そ
の結果液滴付与に要する時間が長くなるのみならず、基
板上に無用に大きな液溜りを生じてしまい所望の位置の
みに金属を付与する目的が達成できなくなる。逆に前記
溶液の金属濃度が高すぎると、基板に付与された液滴が
後の工程で乾燥あるいは焼成される際に著しく不均一化
し、その結果として電子放出部の導電膜が不均一になり
電子放出素子の特性を悪化させる。
【0013】本発明で用いられる前記の有機金属化合物
の金属元素としては、白金、パラジウム、ルテニウム等
の白金族元素、金、銀、銅、クロム、タンタル、鉄、タ
ングステン、鉛、亜鉛、スズ等を用いることができる。
の金属元素としては、白金、パラジウム、ルテニウム等
の白金族元素、金、銀、銅、クロム、タンタル、鉄、タ
ングステン、鉛、亜鉛、スズ等を用いることができる。
【0014】特に水に対する溶解性が良好で溶液が長期
にわたり保存可能な安定性を有し、焼成の容易な有機金
属化合物として、金属のエタノールアミン・カルボン酸
錯体をあげることができる。具体的には、エタノールア
ミンと酢酸基とパラジウムとからなる有機金属化合物が
良好に用いられる。
にわたり保存可能な安定性を有し、焼成の容易な有機金
属化合物として、金属のエタノールアミン・カルボン酸
錯体をあげることができる。具体的には、エタノールア
ミンと酢酸基とパラジウムとからなる有機金属化合物が
良好に用いられる。
【0015】本発明で用いられる、電子放出部が形成さ
れた導電性膜の形成のために基板に付与される前記の金
属化合物組成物液体は、水を主成分とし金属化合物と平
均重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコ
ールを含有する液体である。
れた導電性膜の形成のために基板に付与される前記の金
属化合物組成物液体は、水を主成分とし金属化合物と平
均重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコ
ールを含有する液体である。
【0016】前記の部分エステル化ポリビニルアルコー
ルとは、ビニルアルコール単位とビニルエステル単位と
を含んでなる高分子である。例えば通常に入手可能な
「完全」加水分解ポリビニルアルコールを各種のアシル
化剤、すなわち無水酢酸等のカルボン酸無水物や塩化ア
セチル等のカルボン酸無水物により部分的にエステル化
して得られる部分エステル化ポリビニルアルコールであ
る。また通常のポリビニルアルコールの製造工程すなわ
ちポリ酢酸ビニルの加水分解によるポリビニルアルコー
ルの製造において、ポリ酢酸ビニルの加水分解を反応途
中で停止し完全に加水分解せずに得られるいわゆる部分
加水分解ポリビニルアルコールもまた部分エステル化ポ
リビニルアルコールにあたる。入手の容易性とコストの
面からは、この部分加水分解ポリビニルアルコールが本
発明に用いられる部分エステル化ポリビニルアルコール
として最も有用である。
ルとは、ビニルアルコール単位とビニルエステル単位と
を含んでなる高分子である。例えば通常に入手可能な
「完全」加水分解ポリビニルアルコールを各種のアシル
化剤、すなわち無水酢酸等のカルボン酸無水物や塩化ア
セチル等のカルボン酸無水物により部分的にエステル化
して得られる部分エステル化ポリビニルアルコールであ
る。また通常のポリビニルアルコールの製造工程すなわ
ちポリ酢酸ビニルの加水分解によるポリビニルアルコー
ルの製造において、ポリ酢酸ビニルの加水分解を反応途
中で停止し完全に加水分解せずに得られるいわゆる部分
加水分解ポリビニルアルコールもまた部分エステル化ポ
リビニルアルコールにあたる。入手の容易性とコストの
面からは、この部分加水分解ポリビニルアルコールが本
発明に用いられる部分エステル化ポリビニルアルコール
として最も有用である。
【0017】前記エステルを形成するアシル基としては
上ですでに明らかにしたアセチル基のほか、プロピオニ
ル基、ブチロイル基、ステアロイル基等の脂肪族カルボ
ン酸由来のアシル基が利用可能である。これらアシル基
は炭素原子数2以上であることが必要である。いっぽう
本発明に利用できるアシル基の炭素原子数の上限につい
ては明確な限界がみいだされず、少なくとも実験的には
炭素数18のアシル基は有効であることが判明してい
る。
上ですでに明らかにしたアセチル基のほか、プロピオニ
ル基、ブチロイル基、ステアロイル基等の脂肪族カルボ
ン酸由来のアシル基が利用可能である。これらアシル基
は炭素原子数2以上であることが必要である。いっぽう
本発明に利用できるアシル基の炭素原子数の上限につい
ては明確な限界がみいだされず、少なくとも実験的には
炭素数18のアシル基は有効であることが判明してい
る。
【0018】前記の部分エステル化ポリビニルアルコー
ルの重合度は非常に重要である。本発明で問題となって
いる金属化合物の結晶析出は、金属化合物組成物中の部
分エステル化ポリビニルアルコールの重合度が高い場合
により顕著となるからである。本発明の金属化合物組成
物は、部分エステル化ポリビニルアルコールの重合度を
400未満とすることで、より好ましくは300未満と
することで金属化合物の結晶析出を抑制し、均一な電子
放出素子を作製可能とする。重合度400以上、特に5
00以上の部分エステル化ポリビニルアルコールを用い
た場合は金属化合物組成物の液滴を基板上に付与する工
程中に、あるいは液滴を付与してから次の工程に移行す
る間に金属化合物の結晶が析出して導電性薄膜が著しく
不均一化し、均質な素子が作製できない場合があった。
ルの重合度は非常に重要である。本発明で問題となって
いる金属化合物の結晶析出は、金属化合物組成物中の部
分エステル化ポリビニルアルコールの重合度が高い場合
により顕著となるからである。本発明の金属化合物組成
物は、部分エステル化ポリビニルアルコールの重合度を
400未満とすることで、より好ましくは300未満と
することで金属化合物の結晶析出を抑制し、均一な電子
放出素子を作製可能とする。重合度400以上、特に5
00以上の部分エステル化ポリビニルアルコールを用い
た場合は金属化合物組成物の液滴を基板上に付与する工
程中に、あるいは液滴を付与してから次の工程に移行す
る間に金属化合物の結晶が析出して導電性薄膜が著しく
不均一化し、均質な素子が作製できない場合があった。
【0019】前記の部分エステル化ポリビニルアルコー
ルのエステル化率は5モル%以上25モル%以下が好ま
しく、特にモル8%以上22モル%以下の範囲において
最も有効である。なおここで言うエステル化率とは、高
分子の全ビニルアルコール繰り返し単位数に対する結合
したアシル基の数の割合のことで、これは元素分析や赤
外吸収分析などの手段で定量することができる。
ルのエステル化率は5モル%以上25モル%以下が好ま
しく、特にモル8%以上22モル%以下の範囲において
最も有効である。なおここで言うエステル化率とは、高
分子の全ビニルアルコール繰り返し単位数に対する結合
したアシル基の数の割合のことで、これは元素分析や赤
外吸収分析などの手段で定量することができる。
【0020】本発明で用いる前記金属化合物組成物にお
ける前記の部分エステル化ポリビニルアルコールの濃度
は0.01%以上0.5%以下が適当である。この濃度
以下においては前記高分子の添加の効果が充分認められ
ない。この濃度以上においては金属化合物組成物の粘度
の上昇により塗布工程に問題が生じたり、加熱焼成の際
に高分子成分の分解消失が完全に進まず電子放出部に有
機成分が残留する結果になる場合がある。
ける前記の部分エステル化ポリビニルアルコールの濃度
は0.01%以上0.5%以下が適当である。この濃度
以下においては前記高分子の添加の効果が充分認められ
ない。この濃度以上においては金属化合物組成物の粘度
の上昇により塗布工程に問題が生じたり、加熱焼成の際
に高分子成分の分解消失が完全に進まず電子放出部に有
機成分が残留する結果になる場合がある。
【0021】本発明で用いる前記金属化合物組成物は、
水溶性多価アルコールを含むことが望ましい。ここで言
う多価アルコールとは分子内に複数のアルコール性水酸
基を有する化合物のことである。特に炭素数2ないし4
の常温において液体の多価アルコール、具体的にはエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、3・メトキシ−1,2・プロパンジオー
ル、2−ヒドロキシメチル−1,3・プロパンジオー
ル,ジエチレングリコール,グリセリン,1,2,4−
ブタントリオール等が本発明の金属化合物組成物への添
加に有用である。
水溶性多価アルコールを含むことが望ましい。ここで言
う多価アルコールとは分子内に複数のアルコール性水酸
基を有する化合物のことである。特に炭素数2ないし4
の常温において液体の多価アルコール、具体的にはエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、3・メトキシ−1,2・プロパンジオー
ル、2−ヒドロキシメチル−1,3・プロパンジオー
ル,ジエチレングリコール,グリセリン,1,2,4−
ブタントリオール等が本発明の金属化合物組成物への添
加に有用である。
【0022】前記の多価アルコールは本発明で用いる前
記金属化合物組成物に5%以下、特に0.05%ないし
3%の範囲で含有させることが望ましい。これより高濃
度では基板に塗布した金属化合物組成物の乾燥が遅くな
り好ましくない。
記金属化合物組成物に5%以下、特に0.05%ないし
3%の範囲で含有させることが望ましい。これより高濃
度では基板に塗布した金属化合物組成物の乾燥が遅くな
り好ましくない。
【0023】また本発明で用いる前記金属化合物組成物
は、水溶性一価アルコールを含むことが望ましい。用い
ることのできる水溶性一価アルコールは炭素原子数1な
いし4の常温で液体の水溶性一価アルコールで、具体例
としてはメタノール,エタノール,プロパノール,2・
ブタノール等をあげることができる。
は、水溶性一価アルコールを含むことが望ましい。用い
ることのできる水溶性一価アルコールは炭素原子数1な
いし4の常温で液体の水溶性一価アルコールで、具体例
としてはメタノール,エタノール,プロパノール,2・
ブタノール等をあげることができる。
【0024】前記の水溶性一価アルコールは前記の金属
化合物組成物に対して35重量%以下となるように加え
られるべきで、これ以上の添加は前記の水溶性有機金属
化合物の溶解性を低下せしめたり、基板に部分的に塗布
した場合に基板上で塗膜が広がってしまい所望の領域に
限って塗膜を形成することが困難になる場合がある。前
記の金属化合物組成物を基板に部分的に塗布する場合に
は特に好ましくは前記の水溶性一価アルコールを5ない
し35重量%の範囲とすべきである。
化合物組成物に対して35重量%以下となるように加え
られるべきで、これ以上の添加は前記の水溶性有機金属
化合物の溶解性を低下せしめたり、基板に部分的に塗布
した場合に基板上で塗膜が広がってしまい所望の領域に
限って塗膜を形成することが困難になる場合がある。前
記の金属化合物組成物を基板に部分的に塗布する場合に
は特に好ましくは前記の水溶性一価アルコールを5ない
し35重量%の範囲とすべきである。
【0025】前記の金属化合物組成物を絶縁性基板上に
塗布して塗膜とした後、後述するように乾燥加熱焼成す
ることにより有機成分が分解消失して導電性薄膜が基板
上に形成される。前記の塗布手段としてはディッピグ、
スピン塗布、スプレー塗布等の従来公知の液体塗布手段
を用いることができる。特に前述した水を主成分とし金
属化合物と部分エステル化ポリビニルアルコールを含有
する液体である金属化合物組成物を用いるならば塗布す
る基板の材質や塗布手段にほとんど依存することなく容
易に均質な塗膜を形成することができ、均質な導電性薄
膜とすることができる。
塗布して塗膜とした後、後述するように乾燥加熱焼成す
ることにより有機成分が分解消失して導電性薄膜が基板
上に形成される。前記の塗布手段としてはディッピグ、
スピン塗布、スプレー塗布等の従来公知の液体塗布手段
を用いることができる。特に前述した水を主成分とし金
属化合物と部分エステル化ポリビニルアルコールを含有
する液体である金属化合物組成物を用いるならば塗布す
る基板の材質や塗布手段にほとんど依存することなく容
易に均質な塗膜を形成することができ、均質な導電性薄
膜とすることができる。
【0026】通常、電子放出素子を作成する目的におい
て前記の導電性薄膜は基板上の所定の位置に所定の形状
として形成する必要がある。そのような導電性薄膜の部
分的形成の方法としては、導電性薄膜をいったん基板上
に形成した後に不要部分を除去することにより所定位置
にのみ導電性薄膜を残す方法あるいは、前記の金属化合
物組成物塗膜をいったん基板上に形成した後に不要な塗
膜部分を除去してから加熱焼成して所定位置にのみ導電
性薄膜を形成する方法あるいは、基板上の所定の位置の
みに前記の金属化合物組成物を塗布して加熱焼成するこ
とにより所定位置にのみ導電性薄膜を形成する方法を用
いることができる。
て前記の導電性薄膜は基板上の所定の位置に所定の形状
として形成する必要がある。そのような導電性薄膜の部
分的形成の方法としては、導電性薄膜をいったん基板上
に形成した後に不要部分を除去することにより所定位置
にのみ導電性薄膜を残す方法あるいは、前記の金属化合
物組成物塗膜をいったん基板上に形成した後に不要な塗
膜部分を除去してから加熱焼成して所定位置にのみ導電
性薄膜を形成する方法あるいは、基板上の所定の位置の
みに前記の金属化合物組成物を塗布して加熱焼成するこ
とにより所定位置にのみ導電性薄膜を形成する方法を用
いることができる。
【0027】前記の基板上の所定位置のみに金属化合物
組成物を塗布する工程は、マスクを介してディッピグ、
スピン塗布、スプレー塗布等の従来公知の液体塗布手段
を用いて行う工程であってもよいが、マスクを用いるこ
となく基板上の所定の位置にのみ前記金属化合物組成物
の液滴を付与する工程であってもよい。
組成物を塗布する工程は、マスクを介してディッピグ、
スピン塗布、スプレー塗布等の従来公知の液体塗布手段
を用いて行う工程であってもよいが、マスクを用いるこ
となく基板上の所定の位置にのみ前記金属化合物組成物
の液滴を付与する工程であってもよい。
【0028】上記の金属化合物組成物液滴を基板に付与
する手段は、液滴を形成し付与することが可能ならば任
意の方法でよいが、特に微小な液滴を効率良く適度な精
度で発生付与でき制御性も良好なインクジェット方式が
便利である。インクジェット方式にはピエゾ素子等のメ
カニカルな衝撃により液滴を発生付与するものや、微小
ヒータ等で液を加熱し突沸により液滴を発生付与するバ
ブルジェット方式などがあるがいずれの方式でも十ナノ
グラム程度から数十マイクログラム程度までの微小液滴
を再現性良く発生し基板に付与することができる。
する手段は、液滴を形成し付与することが可能ならば任
意の方法でよいが、特に微小な液滴を効率良く適度な精
度で発生付与でき制御性も良好なインクジェット方式が
便利である。インクジェット方式にはピエゾ素子等のメ
カニカルな衝撃により液滴を発生付与するものや、微小
ヒータ等で液を加熱し突沸により液滴を発生付与するバ
ブルジェット方式などがあるがいずれの方式でも十ナノ
グラム程度から数十マイクログラム程度までの微小液滴
を再現性良く発生し基板に付与することができる。
【0029】前記液滴付与工程においては基板上の同一
位置に液滴を必ずしも一回付与するのみに限る必要はな
く、液滴を複数回付与して所望量の金属化合物組成物を
基板上に与えてもよい。液滴を基板上に独立した状態に
付与するならば一般には基板上に円形かそれに近い形状
の小塗膜となる。しかし基板上の付与位置を前記の円形
の直径より小さい距離だけ離れた位置にずらして複数の
液滴を付与することにより、連続した任意の形状の大き
な塗膜を形成することが可能である。
位置に液滴を必ずしも一回付与するのみに限る必要はな
く、液滴を複数回付与して所望量の金属化合物組成物を
基板上に与えてもよい。液滴を基板上に独立した状態に
付与するならば一般には基板上に円形かそれに近い形状
の小塗膜となる。しかし基板上の付与位置を前記の円形
の直径より小さい距離だけ離れた位置にずらして複数の
液滴を付与することにより、連続した任意の形状の大き
な塗膜を形成することが可能である。
【0030】上記手段で基板に付与された金属化合物組
成物は乾燥、焼成工程を経て導電性無期微粒子膜とする
ことにより、基板上に電子放出のための無機微粒子膜を
形成する。なおここで述べる微粒子膜とは複数の微粒子
が集合した膜であり、微視的に微粒子が個々に分散配置
した状態のみならず、微粒子が互いに隣接あるいは重な
り合った状態(島状も含む)の膜をさす。また微粒子膜
の粒径とは、前記状態で粒子形状が認識可能な微粒子に
ついての径を意味する。
成物は乾燥、焼成工程を経て導電性無期微粒子膜とする
ことにより、基板上に電子放出のための無機微粒子膜を
形成する。なおここで述べる微粒子膜とは複数の微粒子
が集合した膜であり、微視的に微粒子が個々に分散配置
した状態のみならず、微粒子が互いに隣接あるいは重な
り合った状態(島状も含む)の膜をさす。また微粒子膜
の粒径とは、前記状態で粒子形状が認識可能な微粒子に
ついての径を意味する。
【0031】乾燥工程は通常用いられる自然乾燥、送風
乾燥、熱乾燥等を用いればよい。前記の液体付与された
基板を例えば70℃ないし130℃の電気乾燥器に30
秒ないし2分程度入れることにより乾燥することができ
る。焼成工程は通常用いられる加熱手段を用いればよ
い。焼成の温度は有機金属化合物が分解して無機微粒子
が生成するに充分な温度となすべきであるが、通常は1
50℃以上、500℃以下とする。焼成は還元性気体雰
囲気、酸化性気体雰囲気、不活性気体雰囲気あるいは真
空のいずれも利用し得る。還元性あるいは真空の条件下
では有機金属化合物の熱分解により金属微粒子が生成す
ることが多い。いっぽう酸化性の条件下では金属酸化物
の微粒子が生成することが多い。しかし焼成雰囲気と生
成微粒子の酸化状態は単純に前記のように定まるもので
はない。例えば酸化性気体雰囲気下での焼成工程であっ
ても有機金属化合物が分解して最初に生成するものは金
属微粒子であって、さらに焼成を続けることにより前記
の金属が酸化されて金属酸化物の微粒子が生成するとい
う場合もある。生成したものが金属であれ、金属酸化物
であれ、導電性を有する微粒子膜を形成しているならば
本発明の電子放出素子に利用することができる。焼成装
置の簡略化や製造コストの低減の観点からは空気雰囲気
下で行う焼成工程が優れている。最適な焼成時間は用い
る有機金属化合物の種類、焼成雰囲気や焼成温度により
変わるものであるが、通常は2分ないし40分程度であ
る。焼成温度は一定でもよいが、所定のプログラムにし
たがって変化させてもよい。前記の乾燥工程と焼成工程
とは必ずしも区別された別工程として行う必要はなく、
連続して同時に行ってもかまわない。
乾燥、熱乾燥等を用いればよい。前記の液体付与された
基板を例えば70℃ないし130℃の電気乾燥器に30
秒ないし2分程度入れることにより乾燥することができ
る。焼成工程は通常用いられる加熱手段を用いればよ
い。焼成の温度は有機金属化合物が分解して無機微粒子
が生成するに充分な温度となすべきであるが、通常は1
50℃以上、500℃以下とする。焼成は還元性気体雰
囲気、酸化性気体雰囲気、不活性気体雰囲気あるいは真
空のいずれも利用し得る。還元性あるいは真空の条件下
では有機金属化合物の熱分解により金属微粒子が生成す
ることが多い。いっぽう酸化性の条件下では金属酸化物
の微粒子が生成することが多い。しかし焼成雰囲気と生
成微粒子の酸化状態は単純に前記のように定まるもので
はない。例えば酸化性気体雰囲気下での焼成工程であっ
ても有機金属化合物が分解して最初に生成するものは金
属微粒子であって、さらに焼成を続けることにより前記
の金属が酸化されて金属酸化物の微粒子が生成するとい
う場合もある。生成したものが金属であれ、金属酸化物
であれ、導電性を有する微粒子膜を形成しているならば
本発明の電子放出素子に利用することができる。焼成装
置の簡略化や製造コストの低減の観点からは空気雰囲気
下で行う焼成工程が優れている。最適な焼成時間は用い
る有機金属化合物の種類、焼成雰囲気や焼成温度により
変わるものであるが、通常は2分ないし40分程度であ
る。焼成温度は一定でもよいが、所定のプログラムにし
たがって変化させてもよい。前記の乾燥工程と焼成工程
とは必ずしも区別された別工程として行う必要はなく、
連続して同時に行ってもかまわない。
【0032】
【作用】本発明の電子放出素子製造用金属化合物組成物
は、液滴を付与して電子放出素子を作製する場合に金属
化合物の結晶が析出することのない均質な素子を製造す
るための金属化合物組成物である。具体的には、金属薄
膜を形成するための金属化合物組成物中の部分エステル
化ポリビニルアルコールの重合度を400未満にするこ
とにより、金属化合物の結晶析出を抑制した金属化合物
組成物である。本発明者は金属化合物組成物の結晶析出
性に関して金属化合物、具体的には有機金属錯体の種類
や含有量をかえたり、また金属化合物組成物中の多価ア
ルコールや一価アルコールの種類や含有量、さらには部
分エステル化ポリビニルアルコールの種類や含有量をか
えて検討したところ、部分エステル化ポリビニルアルコ
ールの重合度が高い場合に結晶析出が著しくなることを
見出した。ここで、部分エステル化ポリビニルアルコー
ルの含有量を低減すると金属化合物の結晶析出は制御さ
れるが金属化合物組成物の塗布膜が所望の位置に均一に
作製できなくなってしまう。そこで結晶の析出を防止し
且つ所望の金属薄膜を作製するためには部分エステル化
ポリビニルアルコールの重合度を400未満にすること
が有効であることを見出し、本発明にいたったものであ
る。
は、液滴を付与して電子放出素子を作製する場合に金属
化合物の結晶が析出することのない均質な素子を製造す
るための金属化合物組成物である。具体的には、金属薄
膜を形成するための金属化合物組成物中の部分エステル
化ポリビニルアルコールの重合度を400未満にするこ
とにより、金属化合物の結晶析出を抑制した金属化合物
組成物である。本発明者は金属化合物組成物の結晶析出
性に関して金属化合物、具体的には有機金属錯体の種類
や含有量をかえたり、また金属化合物組成物中の多価ア
ルコールや一価アルコールの種類や含有量、さらには部
分エステル化ポリビニルアルコールの種類や含有量をか
えて検討したところ、部分エステル化ポリビニルアルコ
ールの重合度が高い場合に結晶析出が著しくなることを
見出した。ここで、部分エステル化ポリビニルアルコー
ルの含有量を低減すると金属化合物の結晶析出は制御さ
れるが金属化合物組成物の塗布膜が所望の位置に均一に
作製できなくなってしまう。そこで結晶の析出を防止し
且つ所望の金属薄膜を作製するためには部分エステル化
ポリビニルアルコールの重合度を400未満にすること
が有効であることを見出し、本発明にいたったものであ
る。
【0033】(製造方法の説明)本発明が適用される好
ましい電子放出素子の形態、即ち表面伝導型電子放出素
子の製造について説明する。なお、ここでは平面構造の
電子放出素子について述べるが、本発明の製造方法はこ
の平面型電子放出素子の製造に限られるものではない。
ましい電子放出素子の形態、即ち表面伝導型電子放出素
子の製造について説明する。なお、ここでは平面構造の
電子放出素子について述べるが、本発明の製造方法はこ
の平面型電子放出素子の製造に限られるものではない。
【0034】図1は、それぞれ、本発明に好適な基本的
な表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的平面図及
び断面図である。図1において、本発明に好適な電子放
出素子の基本的な構成を説明する。
な表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的平面図及
び断面図である。図1において、本発明に好適な電子放
出素子の基本的な構成を説明する。
【0035】図1において1は基板、5と6は素子電
極、4は導電性薄膜、3は電子放出部である。基板1と
しては、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少した
ガラス、青板ガラス、青板ガラスにスパッタ法等により
形成したSiO2 を積層したガラス基板等及びアルミナ
等のセラミックス等が、用いられる。
極、4は導電性薄膜、3は電子放出部である。基板1と
しては、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少した
ガラス、青板ガラス、青板ガラスにスパッタ法等により
形成したSiO2 を積層したガラス基板等及びアルミナ
等のセラミックス等が、用いられる。
【0036】対向する素子電極5,6の材料としては、
一般的導体材料が用いられ、例えばNi、Cr,Au,
Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属或は
合金及びPd,Ag,Au,RuO2,Pd・Ag等の
金属或は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導
体、In2 O3 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリ
コン等の半導体導体材料等から適宜選択される。素子電
極間隔L1、素子電極長さW1、導電性薄膜4の形状等
は、応用される形態等によって、設計される。
一般的導体材料が用いられ、例えばNi、Cr,Au,
Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属或は
合金及びPd,Ag,Au,RuO2,Pd・Ag等の
金属或は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導
体、In2 O3 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリ
コン等の半導体導体材料等から適宜選択される。素子電
極間隔L1、素子電極長さW1、導電性薄膜4の形状等
は、応用される形態等によって、設計される。
【0037】素子電極間隔L1は、好ましくは、数百オ
ングストロームより数百マイクロメートルであり、より
好ましくは、素子電極間に印加する電圧等により、数マ
イクロメートルより数十マイクロメートルである。
ングストロームより数百マイクロメートルであり、より
好ましくは、素子電極間に印加する電圧等により、数マ
イクロメートルより数十マイクロメートルである。
【0038】素子電極長さW1は、好ましくは、電極の
抵抗値、電子放出特性により、数マイクロメートルより
数百マイクロメートルであり、また素子電極5,6の膜
厚d、数百オングストロームより数マイクロメートルで
ある。
抵抗値、電子放出特性により、数マイクロメートルより
数百マイクロメートルであり、また素子電極5,6の膜
厚d、数百オングストロームより数マイクロメートルで
ある。
【0039】尚、図1の構成だけでなく、基板1上に、
導電性薄膜4、対向する素子電極5,6の電極順に積層
構成してもよい。導電性薄膜4は、良好な電子放出特性
を得るためには、微粒子で構成された微粒子膜が、特
に、好ましく、その膜厚は、素子電極5,6へのステッ
プカバレージ、素子電極5,6間の抵抗値及び後述する
通電フォーミング条件等によって、適宜設定され、好ま
しくは、数オングストロームより数千オングストローム
で、特に、好ましくは10オングストロームより500
オングストロームあり、その抵抗値は、10の3乗より
10の7乗オ−ム/□のシート抵抗値を示す。
導電性薄膜4、対向する素子電極5,6の電極順に積層
構成してもよい。導電性薄膜4は、良好な電子放出特性
を得るためには、微粒子で構成された微粒子膜が、特
に、好ましく、その膜厚は、素子電極5,6へのステッ
プカバレージ、素子電極5,6間の抵抗値及び後述する
通電フォーミング条件等によって、適宜設定され、好ま
しくは、数オングストロームより数千オングストローム
で、特に、好ましくは10オングストロームより500
オングストロームあり、その抵抗値は、10の3乗より
10の7乗オ−ム/□のシート抵抗値を示す。
【0040】電子放出部3は、導電性薄膜4の一部に形
成された高抵抗の亀裂であり、導電性薄膜4の膜厚、膜
質、材料及び後述する通電フォーミング等の製法に依存
して形成される。前記の亀裂部は数オングストロームよ
り数百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有する
こともある。この導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成
する材料の元素の一部、あるいは全てと同様の物であ
る。また、電子放出部3及びその近傍の導電性薄膜4に
は、炭素及び炭素化合物を有することもある。
成された高抵抗の亀裂であり、導電性薄膜4の膜厚、膜
質、材料及び後述する通電フォーミング等の製法に依存
して形成される。前記の亀裂部は数オングストロームよ
り数百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有する
こともある。この導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成
する材料の元素の一部、あるいは全てと同様の物であ
る。また、電子放出部3及びその近傍の導電性薄膜4に
は、炭素及び炭素化合物を有することもある。
【0041】上述の表面伝導型電子放出素子の製造方法
としては様々な方法が考えられるが、その一例を図2に
示す。以下、順をおって製造方法の説明を図1及び図2
に基ずいて説明する。尚、図1と同一の符号のものは、
同一である。
としては様々な方法が考えられるが、その一例を図2に
示す。以下、順をおって製造方法の説明を図1及び図2
に基ずいて説明する。尚、図1と同一の符号のものは、
同一である。
【0042】1)基板1を洗剤、純水および有機溶剤に
より十分に洗浄後、真空蒸着法、スパッタ法等により素
子電極材料を堆積後、フォトリソグラフィ−技術により
該基板1上に素子電極5,6を形成する(図2
(a))。
より十分に洗浄後、真空蒸着法、スパッタ法等により素
子電極材料を堆積後、フォトリソグラフィ−技術により
該基板1上に素子電極5,6を形成する(図2
(a))。
【0043】2)素子電極5,6を設けた基板1上に、
前記の本発明の電子放出素子製造用金属化合物組成物を
塗布して塗膜を形成する。塗布の手段としてはスピン塗
布、ディッピング、スプレー塗布等の通常の液体塗布手
段を用いることができる。また別の塗布手段としてピエ
ゾ方式や加熱発泡(バブルジェット)方式等のインクジ
ェットに代表される。液滴付与手段を用いることもでき
る(図2(b))。この後、前記の塗膜を加熱焼成して
有機成分を分解させて導電性薄膜4を得る(図2
(c))。導電性薄膜4を所望の平面形状とするために
は前記の塗膜の加熱焼成前あるいは後にリフトオフ、エ
ッチング、レーザートリミング等のパターニング処理を
行い不要部分を除去すればよい。適当な液滴付与手段を
用いた場合には所望の導電性薄膜のパターン形状の塗膜
を形成可能であり、この場合には前記パターニング処理
を省略することができる。
前記の本発明の電子放出素子製造用金属化合物組成物を
塗布して塗膜を形成する。塗布の手段としてはスピン塗
布、ディッピング、スプレー塗布等の通常の液体塗布手
段を用いることができる。また別の塗布手段としてピエ
ゾ方式や加熱発泡(バブルジェット)方式等のインクジ
ェットに代表される。液滴付与手段を用いることもでき
る(図2(b))。この後、前記の塗膜を加熱焼成して
有機成分を分解させて導電性薄膜4を得る(図2
(c))。導電性薄膜4を所望の平面形状とするために
は前記の塗膜の加熱焼成前あるいは後にリフトオフ、エ
ッチング、レーザートリミング等のパターニング処理を
行い不要部分を除去すればよい。適当な液滴付与手段を
用いた場合には所望の導電性薄膜のパターン形状の塗膜
を形成可能であり、この場合には前記パターニング処理
を省略することができる。
【0044】前記の液滴付与手段とは、液体を1000
μm以下1μm以上の大さの小滴とし、これを一滴もし
くは複数滴用いて被塗布面に塗布を行う手段である。ま
たインクジェットとは、前記の液体小滴を形成したうえ
被塗布面に向けて射出して主に液体小滴の慣性により前
記の液体小滴を被塗布面に移行させる液滴付与手段であ
る。通常前記のインクジェットは被塗布面上の所望の位
置に液体小滴を移行させる目的で、液滴射出部と被塗布
面との相対位置を変化させる手段や、前記の慣性により
移行中の液体小滴に対して静電気等の非接触による外力
を作用させて液体小滴の飛行方向を調整する手段を併用
する場合が多い。
μm以下1μm以上の大さの小滴とし、これを一滴もし
くは複数滴用いて被塗布面に塗布を行う手段である。ま
たインクジェットとは、前記の液体小滴を形成したうえ
被塗布面に向けて射出して主に液体小滴の慣性により前
記の液体小滴を被塗布面に移行させる液滴付与手段であ
る。通常前記のインクジェットは被塗布面上の所望の位
置に液体小滴を移行させる目的で、液滴射出部と被塗布
面との相対位置を変化させる手段や、前記の慣性により
移行中の液体小滴に対して静電気等の非接触による外力
を作用させて液体小滴の飛行方向を調整する手段を併用
する場合が多い。
【0045】前記のピエゾ方式とはインクジェットの一
方式であって、液体小滴の形成と射出に圧電体に、電圧
を印加した際の変形力を利用する方式である。また前記
のパブルジェット方式とはインクジェットの一方式であ
って、液体小滴の形成と射出に、液体を小空間で加熱し
た際の突沸の力を利用する方式である。
方式であって、液体小滴の形成と射出に圧電体に、電圧
を印加した際の変形力を利用する方式である。また前記
のパブルジェット方式とはインクジェットの一方式であ
って、液体小滴の形成と射出に、液体を小空間で加熱し
た際の突沸の力を利用する方式である。
【0046】上記のように塗布を行った有機金属薄膜を
加熱焼成すると、通常有機成分は1000度以下、ほと
んどの場合300度前後で分解して金属、金属酸化物な
どの無機化合物、あるいはそれらの表面に炭素数の小さ
な簡単な有機物が吸着した組成物に変化する。本発明の
金属化合物組成物の特徴は部分エステル化ポリビニルア
ルコールを含有することである。ポリビニルアルコール
は単独では空気中で加熱した場合に200度程度で分解
が始まり、約500度で有機成分が観測されなくなる。
しかし金属化合物と混合した状態で加熱を行うと約30
0度までに有機成分が観測されなくなる場合が多かっ
た。これは金属化合物、あるいはそれらの加熱焼成によ
って生じた金属や金属酸化物がポリビニルアルコールの
熱分解を促進しているものと考えられる。上述のような
ことから前記の基板加熱焼成温度はほとんどの金属化合
物組成物の場合に、200度から500度であり、低温
熱分解で目的とする導電性薄膜4を得ることができる。
加熱焼成すると、通常有機成分は1000度以下、ほと
んどの場合300度前後で分解して金属、金属酸化物な
どの無機化合物、あるいはそれらの表面に炭素数の小さ
な簡単な有機物が吸着した組成物に変化する。本発明の
金属化合物組成物の特徴は部分エステル化ポリビニルア
ルコールを含有することである。ポリビニルアルコール
は単独では空気中で加熱した場合に200度程度で分解
が始まり、約500度で有機成分が観測されなくなる。
しかし金属化合物と混合した状態で加熱を行うと約30
0度までに有機成分が観測されなくなる場合が多かっ
た。これは金属化合物、あるいはそれらの加熱焼成によ
って生じた金属や金属酸化物がポリビニルアルコールの
熱分解を促進しているものと考えられる。上述のような
ことから前記の基板加熱焼成温度はほとんどの金属化合
物組成物の場合に、200度から500度であり、低温
熱分解で目的とする導電性薄膜4を得ることができる。
【0047】通常前記のようにして形成された導電性薄
膜は、微視的には金属化合物組成物に含まれていた金属
原子が、数個から数千個凝集した微粒子が多数集合した
形態を有する。
膜は、微視的には金属化合物組成物に含まれていた金属
原子が、数個から数千個凝集した微粒子が多数集合した
形態を有する。
【0048】3)つづいて、通電フォーミングと呼ばれ
る通電処理を行う。素子電極5,6間に、不図示の電源
より、通電すると、導電性薄膜4の部位に、構造の変化
した電子放出部3が形成される(図2(d))。この通
電フォーミングにより導電性薄膜4を局所的に破壊、変
形もしくは変質せしめ、構造の変化した部位を電子放出
部3と呼ぶ。
る通電処理を行う。素子電極5,6間に、不図示の電源
より、通電すると、導電性薄膜4の部位に、構造の変化
した電子放出部3が形成される(図2(d))。この通
電フォーミングにより導電性薄膜4を局所的に破壊、変
形もしくは変質せしめ、構造の変化した部位を電子放出
部3と呼ぶ。
【0049】通電フォーミングの電圧波形の例を図4に
示す。電圧波形は、特に、パルス波形が、好ましく、パ
ルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加する場
合(図4a)とパルス波高値を増加させながら、電圧パ
ルスを印加する場合(図4b)がある。まず、パルス波
高値を定電圧とした場合(図4a)について説明する。
示す。電圧波形は、特に、パルス波形が、好ましく、パ
ルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加する場
合(図4a)とパルス波高値を増加させながら、電圧パ
ルスを印加する場合(図4b)がある。まず、パルス波
高値を定電圧とした場合(図4a)について説明する。
【0050】図4aにおけるT1及びT2は電圧波形の
パルス幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒〜1
0ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒とし、
三角波の波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)
は、表面伝導型電子放出素子の前述した形態に応じて、
適宜選択し、適当な真空度で、数秒から数十分印加す
る。尚、素子の電極間に印加する波形は三角波に限定す
ることはなく、矩形波など所望の波形を用いても良い。
パルス幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒〜1
0ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒とし、
三角波の波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)
は、表面伝導型電子放出素子の前述した形態に応じて、
適宜選択し、適当な真空度で、数秒から数十分印加す
る。尚、素子の電極間に印加する波形は三角波に限定す
ることはなく、矩形波など所望の波形を用いても良い。
【0051】図4bにおけるT1及びT2は、図4aと
同様であり、三角波の波高値(通電フォーミング時のピ
ーク電圧)は、例えば0.1Vステップ程度づつ、増加
させ、適当な真空雰囲気下で印加する。
同様であり、三角波の波高値(通電フォーミング時のピ
ーク電圧)は、例えば0.1Vステップ程度づつ、増加
させ、適当な真空雰囲気下で印加する。
【0052】尚、この場合の通電フォーミング処理の終
了は、パルス間隔T2中に導電性薄膜4を局所的に破
壊、変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧
で、素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば1MΩ以
上の抵抗値を示した時、通電フォーミングを終了とす
る。
了は、パルス間隔T2中に導電性薄膜4を局所的に破
壊、変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧
で、素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば1MΩ以
上の抵抗値を示した時、通電フォーミングを終了とす
る。
【0053】4)好ましくは、次に、通電フォーミング
が終了した表面伝導型電子放出素子に活性化行程と呼ぶ
処理を施す。活性行程とは、例えば、10-4〜10-5T
orr程度の真空度で、通電フォーミング同様、パルス
波高値を定電圧のパルス印加を繰り返す処理のことを言
い、真空中に存在する有機物質から、炭素および炭素化
合物を堆積することで、素子電流(If)、放出電流
(Ie)が著しく変化する処理である。素子電流(I
f)と放出電流(Ie)を測定しながら、例えば、放出
電流が飽和した時点で上記活性化行程を終了する。ま
た、パルス波高値は、好ましくは、動作電圧である。
が終了した表面伝導型電子放出素子に活性化行程と呼ぶ
処理を施す。活性行程とは、例えば、10-4〜10-5T
orr程度の真空度で、通電フォーミング同様、パルス
波高値を定電圧のパルス印加を繰り返す処理のことを言
い、真空中に存在する有機物質から、炭素および炭素化
合物を堆積することで、素子電流(If)、放出電流
(Ie)が著しく変化する処理である。素子電流(I
f)と放出電流(Ie)を測定しながら、例えば、放出
電流が飽和した時点で上記活性化行程を終了する。ま
た、パルス波高値は、好ましくは、動作電圧である。
【0054】尚、ここで、炭素および炭素化合物とは、
グラファイト(単結晶、多結晶双方を指す)、非晶質カ
ーボン(非晶質カーボンおよび多結晶グラファイトとの
混合物を指す)であり、その膜厚は、好ましくは、50
0オングストローム以下、より好ましくは、300オン
グストローム以下である。
グラファイト(単結晶、多結晶双方を指す)、非晶質カ
ーボン(非晶質カーボンおよび多結晶グラファイトとの
混合物を指す)であり、その膜厚は、好ましくは、50
0オングストローム以下、より好ましくは、300オン
グストローム以下である。
【0055】5)こうして作成した表面伝導型電子放出
素子を、フォーミング工程、活性化工程での真空度より
高い真空度の真空雰囲気にし、好ましく動作駆動する。
また、より好ましくは、このより高い真空度の真空雰囲
気下で、80℃〜150℃の加熱後、動作駆動する。
素子を、フォーミング工程、活性化工程での真空度より
高い真空度の真空雰囲気にし、好ましく動作駆動する。
また、より好ましくは、このより高い真空度の真空雰囲
気下で、80℃〜150℃の加熱後、動作駆動する。
【0056】尚、フォーミング工程、活性化処理した真
空度より高い真空度の真空雰囲気とは、例えば、約10
の−6乗以上の真空度を有する真空度であり、より好ま
しくは、超高真空系であり、炭素、および炭素化合物が
新たに、ほぼ、堆積しない真空度である。したがって、
これによって、これ以上の炭素および炭素化合物の堆積
を抑制することが可能となり、素子電流If、放出電流
Ieが、安定する。上述のような素子構成と製造方法に
よって作成された本発明に好適な電子放出素子の基本特
性について図3、図5を用いて説明する。
空度より高い真空度の真空雰囲気とは、例えば、約10
の−6乗以上の真空度を有する真空度であり、より好ま
しくは、超高真空系であり、炭素、および炭素化合物が
新たに、ほぼ、堆積しない真空度である。したがって、
これによって、これ以上の炭素および炭素化合物の堆積
を抑制することが可能となり、素子電流If、放出電流
Ieが、安定する。上述のような素子構成と製造方法に
よって作成された本発明に好適な電子放出素子の基本特
性について図3、図5を用いて説明する。
【0057】図3は、図1で示した構成を有する素子の
電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略構成
図である。図3において、図1と同様の符号は、同一の
ものを示す。また、31は、電子放出素子に素子電圧V
fを印加するための電源、30は素子電極5〜6間の導
電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流
計、34は、素子の電子放出部より放出される放出電流
Ieを捕捉するためのアノード電極、33は、アノード
電極34に電圧を印加するための高圧電源、32は、素
子の電子放出部3より放出される放出電流Ieを測定す
るための電流計、35は真空装置である。
電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略構成
図である。図3において、図1と同様の符号は、同一の
ものを示す。また、31は、電子放出素子に素子電圧V
fを印加するための電源、30は素子電極5〜6間の導
電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流
計、34は、素子の電子放出部より放出される放出電流
Ieを捕捉するためのアノード電極、33は、アノード
電極34に電圧を印加するための高圧電源、32は、素
子の電子放出部3より放出される放出電流Ieを測定す
るための電流計、35は真空装置である。
【0058】また、電子放出素子およびアノード電極3
4等は真空装置35内に設置され、その真空装置には、
不図示の真空計等の真空装置に必要な機器が具備されて
おり、所望の真空下で本素子の測定評価を行なえるよう
になっている。したがって、本測定装置では、前述の通
電フォーミング以降の工程も行なうことができる。な
お、アノード電極の電圧は1kV〜10kV、アノード
電極と電子放出素子との距離Hは2mm〜8mmの範囲
で測定した。
4等は真空装置35内に設置され、その真空装置には、
不図示の真空計等の真空装置に必要な機器が具備されて
おり、所望の真空下で本素子の測定評価を行なえるよう
になっている。したがって、本測定装置では、前述の通
電フォーミング以降の工程も行なうことができる。な
お、アノード電極の電圧は1kV〜10kV、アノード
電極と電子放出素子との距離Hは2mm〜8mmの範囲
で測定した。
【0059】図3に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図5に示す。なお、図5は放出電流I
eは素子電流Ifに比べて著しく小さいので、任意単位
で示されている。
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図5に示す。なお、図5は放出電流I
eは素子電流Ifに比べて著しく小さいので、任意単位
で示されている。
【0060】図5からも明らかなように、本発明に好適
な表面伝導型電子放出素子は、放出電流Ieに対する三
つの特徴的特性を有する。
な表面伝導型電子放出素子は、放出電流Ieに対する三
つの特徴的特性を有する。
【0061】まず第一に、本素子はある電圧(しきい値
電圧と呼ぶ、図5中のVth)以上の素子電圧を印加す
ると急激に放出電流Ieが増加し、一方しきい値電圧V
th以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。す
なわち、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vt
hを持った非線形素子である。
電圧と呼ぶ、図5中のVth)以上の素子電圧を印加す
ると急激に放出電流Ieが増加し、一方しきい値電圧V
th以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。す
なわち、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vt
hを持った非線形素子である。
【0062】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに単
調増加依存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制
御できる。
調増加依存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制
御できる。
【0063】第三に、アノード電極34に捕捉される放
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。す
なわち、アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子
電圧Vfを印加する時間により制御できる。
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。す
なわち、アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子
電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0064】以上のような本発明に好適な表面伝導型電
子放出素子の特徴的特性のため、入力信号に応じて、電
子放出特性が、複数の電子放出素子を配置した電子源、
画像形成装置等でも容易に制御できることとなり、多方
面への応用ができる。
子放出素子の特徴的特性のため、入力信号に応じて、電
子放出特性が、複数の電子放出素子を配置した電子源、
画像形成装置等でも容易に制御できることとなり、多方
面への応用ができる。
【0065】次に、本発明に好適な電子源および画像形
成装置について、述べる。本発明に好適な表面伝導型電
子放出素子を複数個、基板上に配列し、電子源あるい
は、画像形成装置が構成できる。
成装置について、述べる。本発明に好適な表面伝導型電
子放出素子を複数個、基板上に配列し、電子源あるい
は、画像形成装置が構成できる。
【0066】基板上の配列の方式には、例えば、従来例
で述べた、多数の表面伝導型電子放出素子を並列に配置
し、個々の素子の両端を配線で接続し、電子放出素子の
行を多数配列し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する
方向に(列方向と呼ぶ)、該電子源の上方の空間に設置
された制御電極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出
素子からの電子を制御駆動するはしご状配置や、次に述
べるm本のX方向配線の上にn本のY方向配線を、層間
絶縁層を介して、設置し表面伝導型電子放出素子の一対
の素子電極にそれぞれ、X方向配線、Y方向配線を接続
した配置法があげられる。これを単純マトリクス配置と
以降呼ぶ。まず、単純マトリクス配置について詳述す
る。
で述べた、多数の表面伝導型電子放出素子を並列に配置
し、個々の素子の両端を配線で接続し、電子放出素子の
行を多数配列し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する
方向に(列方向と呼ぶ)、該電子源の上方の空間に設置
された制御電極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出
素子からの電子を制御駆動するはしご状配置や、次に述
べるm本のX方向配線の上にn本のY方向配線を、層間
絶縁層を介して、設置し表面伝導型電子放出素子の一対
の素子電極にそれぞれ、X方向配線、Y方向配線を接続
した配置法があげられる。これを単純マトリクス配置と
以降呼ぶ。まず、単純マトリクス配置について詳述す
る。
【0067】前述した本発明の表面伝導型電子放出素子
の3つの基本的特性の特徴によれば、単純マトリクス配
置された表面伝導型電子放出素子においても、表面伝導
型電子放出素子からの放出電子は、しきい値電圧以上で
は、対向する素子電極間に印加するパルス状電圧の波高
値と巾で制御される。一方、しきい値電圧以下では、殆
ど放出されない。この特性によれば、多数の電子放出素
子を配置した場合においても、個々の素子に、上記パル
ス状電圧を適宜印加すれば、入力信号に応じて、表面伝
導型電子放出素子を選択し、その電子放出量が、制御で
きることとなる。
の3つの基本的特性の特徴によれば、単純マトリクス配
置された表面伝導型電子放出素子においても、表面伝導
型電子放出素子からの放出電子は、しきい値電圧以上で
は、対向する素子電極間に印加するパルス状電圧の波高
値と巾で制御される。一方、しきい値電圧以下では、殆
ど放出されない。この特性によれば、多数の電子放出素
子を配置した場合においても、個々の素子に、上記パル
ス状電圧を適宜印加すれば、入力信号に応じて、表面伝
導型電子放出素子を選択し、その電子放出量が、制御で
きることとなる。
【0068】図6において、電子源基板71は、前述し
たガラス基板等であり、用途に応じて、設置される表面
伝導型電子放出素子の個数および個々の素子の設計上の
形状が、適宜設定される。
たガラス基板等であり、用途に応じて、設置される表面
伝導型電子放出素子の個数および個々の素子の設計上の
形状が、適宜設定される。
【0069】m本のX方向配線72は、DX1,DX
2,・・・・・・DXmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパ
ッタ法等で形成した導電性金属等である。また、多数の
表面伝導型素子にほぼ均等な電圧が供給されるように、
材料、膜厚、配線巾が適宜設定される。Y方向配線73
は、DY1,DY2,・・・・・・DYnのn本の配線よりな
り、X方向配線72と同様に作成される。これらm本の
X方向配線72とn本のY方向配線73間には、不図示
の層間絶縁層が設置され、電気的に分離されて、マトリ
ックス配線を構成する。(このm,nは、共に正の整
数) 不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ
法等で形成されたSiO2 等であり、X方向配線72を
形成した基板71の全面域は一部に所望の形状で形成さ
れ、特に、X方向配線72とY方向配線73の交差部の
電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製法が、適宜設
定される。X方向配線72とY方向配線73は、それぞ
れ外部端子として引き出されている。
2,・・・・・・DXmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパ
ッタ法等で形成した導電性金属等である。また、多数の
表面伝導型素子にほぼ均等な電圧が供給されるように、
材料、膜厚、配線巾が適宜設定される。Y方向配線73
は、DY1,DY2,・・・・・・DYnのn本の配線よりな
り、X方向配線72と同様に作成される。これらm本の
X方向配線72とn本のY方向配線73間には、不図示
の層間絶縁層が設置され、電気的に分離されて、マトリ
ックス配線を構成する。(このm,nは、共に正の整
数) 不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ
法等で形成されたSiO2 等であり、X方向配線72を
形成した基板71の全面域は一部に所望の形状で形成さ
れ、特に、X方向配線72とY方向配線73の交差部の
電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製法が、適宜設
定される。X方向配線72とY方向配線73は、それぞ
れ外部端子として引き出されている。
【0070】更に、表面伝導型放出素子74の対向する
電極(不図示)が、m本のX方向配線72とn本のY方
向配線73と、真空蒸着法、印刷法、スパッタ等で形成
された導電性金属等からなる結線75によって電気的に
接続されているものである。
電極(不図示)が、m本のX方向配線72とn本のY方
向配線73と、真空蒸着法、印刷法、スパッタ等で形成
された導電性金属等からなる結線75によって電気的に
接続されているものである。
【0071】ここで、m本のX方向配線72とn本のY
方向配線73と結線75と対向する素子電極の導電性金
属は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であって
も、またそれぞれ異なってもよく、前述の素子電極の材
料等より適宜選択される。尚、これら素子電極への配線
は、素子電極と配線材料が同一である場合は、素子電極
と総称する場合もある。また表面伝導型電子放出素子
は、基板71あるいは、不図示の層間絶縁層上どちらに
形成してもよい。
方向配線73と結線75と対向する素子電極の導電性金
属は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であって
も、またそれぞれ異なってもよく、前述の素子電極の材
料等より適宜選択される。尚、これら素子電極への配線
は、素子電極と配線材料が同一である場合は、素子電極
と総称する場合もある。また表面伝導型電子放出素子
は、基板71あるいは、不図示の層間絶縁層上どちらに
形成してもよい。
【0072】また詳しくは、後述するが、前記X方向配
線72には、X方向に配列する表面伝導型放出素子74
の行を、入力信号に応じて、走査するための走査信号を
印加するための不図示の走査信号発生手段と電気的に接
続されている。一方、Y方向配線73には、Y方向に配
列する表面伝導型放出素子74の列の各列を入力信号に
応じて、変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段と電気的に接続されている。
線72には、X方向に配列する表面伝導型放出素子74
の行を、入力信号に応じて、走査するための走査信号を
印加するための不図示の走査信号発生手段と電気的に接
続されている。一方、Y方向配線73には、Y方向に配
列する表面伝導型放出素子74の列の各列を入力信号に
応じて、変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段と電気的に接続されている。
【0073】更に、表面伝導型電子放出素子の各素子に
印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。上記
構成において、単純マトリクス配線だけで個別の素子を
選択して独立に駆動可能になる。
印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。上記
構成において、単純マトリクス配線だけで個別の素子を
選択して独立に駆動可能になる。
【0074】つぎに、以上のようにして作成した単純マ
トリクス配置の電子源による表示等にもちいる画像形成
装置について、図7と図8および図9を用いて説明す
る。図7は、画像形成装置の表示パネルの基本構成図で
あり、図8は、蛍光膜、図9は画像形成装置をNTSC
方式のテレビ信号に応じて表示を行なう例の駆動回路の
ブロック図である。
トリクス配置の電子源による表示等にもちいる画像形成
装置について、図7と図8および図9を用いて説明す
る。図7は、画像形成装置の表示パネルの基本構成図で
あり、図8は、蛍光膜、図9は画像形成装置をNTSC
方式のテレビ信号に応じて表示を行なう例の駆動回路の
ブロック図である。
【0075】図7において71は、上述のようにして電
子放出素子を作製した電子源基板、81は、電子源基板
71を固定したリアプレート、86はガラス基板83の
内面に蛍光膜84とメタルバック85等が形成されたフ
ェースプレート、82は支持枠であり、リアプレート8
1、支持枠82およびフェースプレート86をフリット
ガラス等を塗布し、大気中あるいは、窒素中で、400
〜500度で10分以上焼成することで、封着して、外
囲器88を構成する。図7において、74は図1におけ
る電子放出部に相当する。72,73は、表面伝導型電
子放出素子の一対の素子電極と接続されたX方向配線お
よびY方向配線である。
子放出素子を作製した電子源基板、81は、電子源基板
71を固定したリアプレート、86はガラス基板83の
内面に蛍光膜84とメタルバック85等が形成されたフ
ェースプレート、82は支持枠であり、リアプレート8
1、支持枠82およびフェースプレート86をフリット
ガラス等を塗布し、大気中あるいは、窒素中で、400
〜500度で10分以上焼成することで、封着して、外
囲器88を構成する。図7において、74は図1におけ
る電子放出部に相当する。72,73は、表面伝導型電
子放出素子の一対の素子電極と接続されたX方向配線お
よびY方向配線である。
【0076】外囲器88は、上述の如く、フェースプレ
ート86、支持枠82、リアプレート81で外囲器88
を構成したが、リアプレート81は主に基板71の強度
を補強する目的で設けられるため、基板71自体で十分
な強度を持つ場合は別体のリアプレート81は不要であ
り、基板71に直接支持枠82を封着し、フェースプレ
ート86、支持枠82、基板71にて外囲器88を構成
しても良い。また、さらには、フェースプレート86、
リアプレート81間に、スペーサーとよばれる不図示の
支持体を設置することで、大気圧に対して十分な強度を
もつ外囲器88の構成にすることもできる。
ート86、支持枠82、リアプレート81で外囲器88
を構成したが、リアプレート81は主に基板71の強度
を補強する目的で設けられるため、基板71自体で十分
な強度を持つ場合は別体のリアプレート81は不要であ
り、基板71に直接支持枠82を封着し、フェースプレ
ート86、支持枠82、基板71にて外囲器88を構成
しても良い。また、さらには、フェースプレート86、
リアプレート81間に、スペーサーとよばれる不図示の
支持体を設置することで、大気圧に対して十分な強度を
もつ外囲器88の構成にすることもできる。
【0077】図8は、蛍光膜である。蛍光膜84は、モ
ノクロームの場合は蛍光体のみから成るが、カラーの蛍
光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材
91と蛍光体92とで構成される。ブラックストライ
プ、ブラックマトリクスが設けられる目的は、カラー表
示の場合必要となる三原色蛍光体の、各蛍光体92間の
塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくするこ
とと、蛍光膜84における外光反射によるコントラスト
の低下を抑制することである。ブラックストライプの材
料としては、通常良く用いられている黒鉛を主成分とす
る材料だけでなく、導電性があり、光の透過および反射
が少ない材料であればこれに限るものではない。
ノクロームの場合は蛍光体のみから成るが、カラーの蛍
光膜の場合は、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材
91と蛍光体92とで構成される。ブラックストライ
プ、ブラックマトリクスが設けられる目的は、カラー表
示の場合必要となる三原色蛍光体の、各蛍光体92間の
塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくするこ
とと、蛍光膜84における外光反射によるコントラスト
の低下を抑制することである。ブラックストライプの材
料としては、通常良く用いられている黒鉛を主成分とす
る材料だけでなく、導電性があり、光の透過および反射
が少ない材料であればこれに限るものではない。
【0078】ガラス基板83に蛍光体を塗布する方法は
モノクローム、カラーによらず、沈澱法や印刷法が用い
られる。
モノクローム、カラーによらず、沈澱法や印刷法が用い
られる。
【0079】また、蛍光膜84の内面側には通常メタル
バック85が設けられる。メタルバックの目的は、蛍光
体の発光のうち内面側への光をフェースプレート86側
へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、電子ビ
ーム加速電圧を印加するための電極として作用するこ
と、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメージ
からの蛍光体の保護等である。メタルバックは、蛍光膜
作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フィル
ミングと呼ばれる)を行ない、その後Alを真空蒸着等
で堆積することで作製できる。
バック85が設けられる。メタルバックの目的は、蛍光
体の発光のうち内面側への光をフェースプレート86側
へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、電子ビ
ーム加速電圧を印加するための電極として作用するこ
と、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメージ
からの蛍光体の保護等である。メタルバックは、蛍光膜
作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フィル
ミングと呼ばれる)を行ない、その後Alを真空蒸着等
で堆積することで作製できる。
【0080】フェースプレート86には、更に蛍光膜8
4の導電性を高めるため、蛍光膜84の外面側に透明電
極(不図示)が設けてもよい。前述の封着を行なう際、
カラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応させ
なくてはいけないため、十分な位置合わせを行なう必要
がある。
4の導電性を高めるため、蛍光膜84の外面側に透明電
極(不図示)が設けてもよい。前述の封着を行なう際、
カラーの場合は各色蛍光体と電子放出素子とを対応させ
なくてはいけないため、十分な位置合わせを行なう必要
がある。
【0081】外囲器88は、不図示の排気管を通じ、1
0のマイナス7乗トール程度の真空度にされ、封止をお
こなわれる。また、外囲器88の封止後の真空度を維持
するために、ゲッター処理を行なう場合もある。これ
は、外囲器88の封止を行なう直前あるいは封止後に、
抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱法により、外囲器
88内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを
加熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常
Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、た
とえば1×10-5ないしは1×10-7[Torr]の真
空度を維持するものである。尚、表面伝導型電子放出素
子のフォーミング以降の工程は、適宜設定される。
0のマイナス7乗トール程度の真空度にされ、封止をお
こなわれる。また、外囲器88の封止後の真空度を維持
するために、ゲッター処理を行なう場合もある。これ
は、外囲器88の封止を行なう直前あるいは封止後に、
抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱法により、外囲器
88内の所定の位置(不図示)に配置されたゲッターを
加熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通常
Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、た
とえば1×10-5ないしは1×10-7[Torr]の真
空度を維持するものである。尚、表面伝導型電子放出素
子のフォーミング以降の工程は、適宜設定される。
【0082】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した表示パネルを、NTSC方式のテレビ信号に
もとずきテレビジョン表示を行なうための駆動回路の概
略構成を、図9のブロック図を用いて説明する。101
は前記表示パネルであり、また、102は走査回路、1
03は制御回路、104はシストレジスト、105はラ
インメモリ、106は同期信号分離回路、107は変調
信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源である。
て構成した表示パネルを、NTSC方式のテレビ信号に
もとずきテレビジョン表示を行なうための駆動回路の概
略構成を、図9のブロック図を用いて説明する。101
は前記表示パネルであり、また、102は走査回路、1
03は制御回路、104はシストレジスト、105はラ
インメモリ、106は同期信号分離回路、107は変調
信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源である。
【0083】以下、各部の機能を説明してゆくが、まず
表示パネル101は、端子Dox1ないしDoxm、お
よび端子Doy1ないしDoyn、および高圧端子Hv
を介して外部の電気回路と接続している。このうち、端
子Dox1ないしDoxmには、前記表示パネル内に設
けられている電子源、すなわちM行N列の行列状にマト
リクス配線された表面伝導型電子放出素子群を一行(N
素子)ずつ順次駆動してゆくための走査信号が印加され
る。
表示パネル101は、端子Dox1ないしDoxm、お
よび端子Doy1ないしDoyn、および高圧端子Hv
を介して外部の電気回路と接続している。このうち、端
子Dox1ないしDoxmには、前記表示パネル内に設
けられている電子源、すなわちM行N列の行列状にマト
リクス配線された表面伝導型電子放出素子群を一行(N
素子)ずつ順次駆動してゆくための走査信号が印加され
る。
【0084】一方、端子Dy1ないしDynには、前記
走査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素
子の各素子の出力電子ビームを制御するための変調信号
が印加される。また、高圧端子Hvには、直流電圧源V
aより、たとえば10K[V]の直流電圧が供給される
が、これは表面伝導型電子放出素子より出力される電子
ビームに蛍光体を励起するのに十分なエネルギーを付与
するための加速電圧である。
走査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素
子の各素子の出力電子ビームを制御するための変調信号
が印加される。また、高圧端子Hvには、直流電圧源V
aより、たとえば10K[V]の直流電圧が供給される
が、これは表面伝導型電子放出素子より出力される電子
ビームに蛍光体を励起するのに十分なエネルギーを付与
するための加速電圧である。
【0085】次に、走査回路102について説明する。
同回路は、内部にM個のスイッチング素子を備えるもの
で(図中、S1ないしSmで模式的に示している)、各
スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしく
は0[V](グランドベル)のいずれか一方を選択し、
表示パネル101の端子Dx1ないしDxmと電気的に
接続するものである。S1ないしSmの各スイッチング
素子は、接続回路103が出力する制御信号Tscan
にもとずいて動作するものだが、実際にはたとえばFE
Tのようなスイッチング素子を組み合わせることにより
容易に構成することが可能である。
同回路は、内部にM個のスイッチング素子を備えるもの
で(図中、S1ないしSmで模式的に示している)、各
スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしく
は0[V](グランドベル)のいずれか一方を選択し、
表示パネル101の端子Dx1ないしDxmと電気的に
接続するものである。S1ないしSmの各スイッチング
素子は、接続回路103が出力する制御信号Tscan
にもとずいて動作するものだが、実際にはたとえばFE
Tのようなスイッチング素子を組み合わせることにより
容易に構成することが可能である。
【0086】尚、前記直流電圧源Vxは、本実施態様の
場合には前記表面伝導型電子放出素子の特性(電子放出
しきい値電圧)にもとづき、走査されていない素子に印
加される駆動電圧が電子放出しきい値電圧以下となるよ
うな一定電圧を出力するよう設定されている。
場合には前記表面伝導型電子放出素子の特性(電子放出
しきい値電圧)にもとづき、走査されていない素子に印
加される駆動電圧が電子放出しきい値電圧以下となるよ
うな一定電圧を出力するよう設定されている。
【0087】また、制御回路103は、外部より入力す
る画像信号にもとずいて適切な表示が行なわれるように
各部の動作を整合させる働きをもつものである。次に説
明する同期信号分離回路106より送られる同期信号T
syncにもとずいて、各部に対してTscanおよび
TsftおよびTmryの各制御信号を発生する。
る画像信号にもとずいて適切な表示が行なわれるように
各部の動作を整合させる働きをもつものである。次に説
明する同期信号分離回路106より送られる同期信号T
syncにもとずいて、各部に対してTscanおよび
TsftおよびTmryの各制御信号を発生する。
【0088】同期信号分離回路106は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と
輝度信号成分とを分離するための回路で、良く知られて
いるように周波数分離(フィルター)回路を用いれば、
容易に構成できるものである。同期信号分離回路106
により分離された同期信号は、良く知られるように垂直
同期信号と水平同期信号よりなるが、ここでは説明の便
宜上、Tsync信号として図示した。一方、前記テレ
ビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便宜上DA
TA信号と表すが、同信号はシフトレジスタ104に入
力される。
されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と
輝度信号成分とを分離するための回路で、良く知られて
いるように周波数分離(フィルター)回路を用いれば、
容易に構成できるものである。同期信号分離回路106
により分離された同期信号は、良く知られるように垂直
同期信号と水平同期信号よりなるが、ここでは説明の便
宜上、Tsync信号として図示した。一方、前記テレ
ビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便宜上DA
TA信号と表すが、同信号はシフトレジスタ104に入
力される。
【0089】シフトレジスタ104は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路103より送られる制御信号Tsftにもとづい
て動作する。(すなわち、制御信号Tsftは、シフト
レジスタ104のシフトクロックであると言い換えても
良い。)シルアル/パラレル変換された画像1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当する)のデ
ータは、IdlないしIdnのN個の並列信号として前
記シフトレジスタ104より出力される。
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路103より送られる制御信号Tsftにもとづい
て動作する。(すなわち、制御信号Tsftは、シフト
レジスタ104のシフトクロックであると言い換えても
良い。)シルアル/パラレル変換された画像1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当する)のデ
ータは、IdlないしIdnのN個の並列信号として前
記シフトレジスタ104より出力される。
【0090】ラインメモリ105は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路103より送られる制御信号Tmryにし
たがって適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記
憶された内容は、I′dlないしI′dnとして出力さ
れ、変調信号発生器107に入力される。
データを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路103より送られる制御信号Tmryにし
たがって適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記
憶された内容は、I′dlないしI′dnとして出力さ
れ、変調信号発生器107に入力される。
【0091】変調信号発生器107は、前記画像データ
I′dlないしI′dnの各々に応じて、表面伝導型電
子放出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源
で、その出力信号は、端子Doy1ないしDoynを通
じて表示パネル101内の表面伝導型電子放出素子に印
加される。
I′dlないしI′dnの各々に応じて、表面伝導型電
子放出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源
で、その出力信号は、端子Doy1ないしDoynを通
じて表示パネル101内の表面伝導型電子放出素子に印
加される。
【0092】前述したように、本発明に関わる電子放出
素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち、前述したように、電子放出には明確なし
きい値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加され
た時のみ電子放出が生じる。また、電子放出しきい値以
上の電圧に対しては、素子への印加電圧の変化に応じて
放出電流も変化してゆく。尚、電子放出素子の材料や構
成、製造方法を変えることにより、電子放出しきい値電
圧Vthの値や、印加電圧に対する放出電流の変化の度
合いが変わる場合もあるが、いずれにしても以下のよう
なことがいえる。
素子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち、前述したように、電子放出には明確なし
きい値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加され
た時のみ電子放出が生じる。また、電子放出しきい値以
上の電圧に対しては、素子への印加電圧の変化に応じて
放出電流も変化してゆく。尚、電子放出素子の材料や構
成、製造方法を変えることにより、電子放出しきい値電
圧Vthの値や、印加電圧に対する放出電流の変化の度
合いが変わる場合もあるが、いずれにしても以下のよう
なことがいえる。
【0093】すなわち、本素子にパルス状の電圧を印加
する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても
電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加
する場合には電子ビームが出力される。その際、第一に
は、パルスの波高値Vmを変化させることにより出力電
子ビームの強度を制御することが可能である。第二に
は、パルスの幅Pwを変化させることにより出力される
電子ビームの電荷の総量を制御することが可能である。
する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても
電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加
する場合には電子ビームが出力される。その際、第一に
は、パルスの波高値Vmを変化させることにより出力電
子ビームの強度を制御することが可能である。第二に
は、パルスの幅Pwを変化させることにより出力される
電子ビームの電荷の総量を制御することが可能である。
【0094】したがって、入力信号に応じて、電子放出
素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等があげられ、電圧変調方式を実施するには、
変調信号発生器107としては、一定の長さの電圧パル
スを発生するが入力されるデータに応じて適宜パルスの
波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
また、パルス幅変調方式を実施するには、変調信号発生
器107としては、一定の波高値の電圧パルスを発生す
るが入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの幅を変
調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるものであ
る。
素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等があげられ、電圧変調方式を実施するには、
変調信号発生器107としては、一定の長さの電圧パル
スを発生するが入力されるデータに応じて適宜パルスの
波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
また、パルス幅変調方式を実施するには、変調信号発生
器107としては、一定の波高値の電圧パルスを発生す
るが入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの幅を変
調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるものであ
る。
【0095】以上に説明した一連の動作により、表示パ
ネル101を用いてテレビジョンの表示を行なえる。
尚、上記説明中、特に記載しなかったが、シフトレジス
タ104やラインメモリ105は、デジタル信号式のも
のでもアナログ信号式のものでも差し支えなく、要は画
像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度で
行なわれればよい。
ネル101を用いてテレビジョンの表示を行なえる。
尚、上記説明中、特に記載しなかったが、シフトレジス
タ104やラインメモリ105は、デジタル信号式のも
のでもアナログ信号式のものでも差し支えなく、要は画
像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度で
行なわれればよい。
【0096】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これは106の出力部にA/D変換
器を備えれば容易に可能であることは言うまでもない。
また、これと関連してラインメモリ105の出力信号が
デジタル信号かアナログ信号かにより、変調信号発生器
107に用いられる回路が若干異なったものとなるのは
言うまでもない。すなわち、デジタル信号の場合には、
電圧変調方式の場合、変調信号発生器107には、たと
えばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に応じて
増幅回路などを付け加えればよい。またパルス幅変調方
式の場合、変調信号発生器107は、たとえば高速の発
振器および発振器の出力する波数を計数する計数器(カ
ウンタ)および計数器の出力値と前記メモリの出力値を
比較する比較器(コンパレータ)を組み合わせた回路を
用いれば当業者であれば容易に構成できる。必要に応じ
て、比較器の出力するパルス幅変調された変調信号を表
面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するた
めの増幅器を付け加えてもよい。
号分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これは106の出力部にA/D変換
器を備えれば容易に可能であることは言うまでもない。
また、これと関連してラインメモリ105の出力信号が
デジタル信号かアナログ信号かにより、変調信号発生器
107に用いられる回路が若干異なったものとなるのは
言うまでもない。すなわち、デジタル信号の場合には、
電圧変調方式の場合、変調信号発生器107には、たと
えばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に応じて
増幅回路などを付け加えればよい。またパルス幅変調方
式の場合、変調信号発生器107は、たとえば高速の発
振器および発振器の出力する波数を計数する計数器(カ
ウンタ)および計数器の出力値と前記メモリの出力値を
比較する比較器(コンパレータ)を組み合わせた回路を
用いれば当業者であれば容易に構成できる。必要に応じ
て、比較器の出力するパルス幅変調された変調信号を表
面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで電圧増幅するた
めの増幅器を付け加えてもよい。
【0097】一方、アナログ信号の場合には、電圧変調
方式の場合、変調信号発生器107には、たとえばよく
知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用いればよ
く、必要に応じてレベルシフト回路などを付け加えても
よい。また、パルス幅変調方式の場合には、たとえばよ
く知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いればよ
く、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧に
まで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
方式の場合、変調信号発生器107には、たとえばよく
知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用いればよ
く、必要に応じてレベルシフト回路などを付け加えても
よい。また、パルス幅変調方式の場合には、たとえばよ
く知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いればよ
く、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧に
まで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0098】以上のように完成した本発明に好適な画像
表示装置において、こうして、各電子放出素子には、容
器外端子Dox1ないしDoxm、Doy1ないしDo
ynを通じ、電圧を印加することにより、電子放出さ
せ、高圧端子 Hvを通じ、メタルバック85、あるい
は透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加
速し、蛍光膜84に衝突させ、励起・発光させることで
画像を表示することができる。
表示装置において、こうして、各電子放出素子には、容
器外端子Dox1ないしDoxm、Doy1ないしDo
ynを通じ、電圧を印加することにより、電子放出さ
せ、高圧端子 Hvを通じ、メタルバック85、あるい
は透明電極(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加
速し、蛍光膜84に衝突させ、励起・発光させることで
画像を表示することができる。
【0099】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL、SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする商品位TV)方式でもよい。
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL、SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする商品位TV)方式でもよい。
【0100】次に、前述のはしご型配置の電子源および
画像形成装置について図10、図11を用いて説明す
る。
画像形成装置について図10、図11を用いて説明す
る。
【0101】図10において、110は、電子源基板、
111は、電子放出素子、112は、Dx1〜Dx10
は、前記電子放出素子を配線するための共通配線であ
る。電子放出素子111は、基板110上に、X方向に
並列に複数個配置される。(これを素子行と呼ぶ)。こ
の素子行が複数個配置され、電子源となる。各素子行の
共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、各素子行
を独立に駆動することが、可能である。すなわち、電子
ビームを放出したい素子行には、電子放出しきい値以上
の電圧を、電子ビームを放出しない素子行には、電子放
出しきい値以下の電圧を印加すればよい。また、各素子
行間の共通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx
3を同一配線とするようにしても良い。
111は、電子放出素子、112は、Dx1〜Dx10
は、前記電子放出素子を配線するための共通配線であ
る。電子放出素子111は、基板110上に、X方向に
並列に複数個配置される。(これを素子行と呼ぶ)。こ
の素子行が複数個配置され、電子源となる。各素子行の
共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、各素子行
を独立に駆動することが、可能である。すなわち、電子
ビームを放出したい素子行には、電子放出しきい値以上
の電圧を、電子ビームを放出しない素子行には、電子放
出しきい値以下の電圧を印加すればよい。また、各素子
行間の共通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx
3を同一配線とするようにしても良い。
【0102】図11は、はしご型配置の電子源を備えた
画像形成装置の表示パネル構造を示すための図である。
120はグロッド電極、121は電子が通過するため空
孔、122はDox,Dox2,・・・・・・Doxmよりな
る容器外端子、123は、グリッド電極120と接続さ
れたG1、G2、・・・・・・Gnからなる容器外端子、11
0は、前述のように、各素子行間の共通配線を同一配線
とした電子源基板である。尚、図7、10と同一の符号
は、同一のものを示す。前述の単純マトリクス配置の画
像形成装置(図7に示した)との大きな違いは、電子源
基板110とフェースプレート86の間にグリッド電極
120を備えていることである。
画像形成装置の表示パネル構造を示すための図である。
120はグロッド電極、121は電子が通過するため空
孔、122はDox,Dox2,・・・・・・Doxmよりな
る容器外端子、123は、グリッド電極120と接続さ
れたG1、G2、・・・・・・Gnからなる容器外端子、11
0は、前述のように、各素子行間の共通配線を同一配線
とした電子源基板である。尚、図7、10と同一の符号
は、同一のものを示す。前述の単純マトリクス配置の画
像形成装置(図7に示した)との大きな違いは、電子源
基板110とフェースプレート86の間にグリッド電極
120を備えていることである。
【0103】基板110とフェースプレート86の中間
には、グリッド電極120が設けられている。グリッド
電極120は、表面伝導型放出素子から放出された電子
ビームを変調することができるもので、はしご型配置の
素子行と直交して設けられたストライプ状の電極に電子
ビームを通過させるため、各素子に対応して1個ずつ円
形の開口121が設けられている。グリッドの形状や設
置位置は必ずしも図11のようなものでなくともよく、
開口としてメッシュ状に多数の通過口をもうけることも
あり、またたとえば表面伝導型放出素子の周囲や近傍に
設けてもよい。容器外端子122およびグリッド容器外
端子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されて
いる。
には、グリッド電極120が設けられている。グリッド
電極120は、表面伝導型放出素子から放出された電子
ビームを変調することができるもので、はしご型配置の
素子行と直交して設けられたストライプ状の電極に電子
ビームを通過させるため、各素子に対応して1個ずつ円
形の開口121が設けられている。グリッドの形状や設
置位置は必ずしも図11のようなものでなくともよく、
開口としてメッシュ状に多数の通過口をもうけることも
あり、またたとえば表面伝導型放出素子の周囲や近傍に
設けてもよい。容器外端子122およびグリッド容器外
端子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されて
いる。
【0104】本画像形成装置では、素子行を1列ずつ順
次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
【0105】また、本発明の思想によれば、テレビジョ
ン放送の表示装置のみならず、テレビ会議システム、コ
ンピュータ等の表示装置として、好適な画像形成装置が
提供される。さらには、感光性ドラム等とで構成された
光プリンターとしての画像形成装置としても用いること
もできる。
ン放送の表示装置のみならず、テレビ会議システム、コ
ンピュータ等の表示装置として、好適な画像形成装置が
提供される。さらには、感光性ドラム等とで構成された
光プリンターとしての画像形成装置としても用いること
もできる。
【0106】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 本実施例の電子放出素子製造用金属化合物組成物の調製
法を以下に示す。酢酸パラジウムモノエタノールアミン
1.0g、92%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度300)0.1g、エチレングリコール1.0gを
とり水を加えて100gとし、混合、溶解した。このパ
ラジウム化合物溶液をポアサイズ0.25μmのメンブ
レンフィルターでろ過して実施例1の金属化合物組成物
を得た。 この実施例1の金属化合物組成物をバブルジ
ェットプリンタヘッドBC−01(キヤノン(株)社
製)に充填し、所定のヘッド内ヒーターに外部より20
vの直流電圧を7μ秒印加して、石英基板にパラジウム
化合物溶液を吐出、付与して導電性薄膜を形成した。こ
の導電性薄膜を25℃、50%PHの環境下で2時間放
置して金属化合物の結晶が析出するか否か光学顕微鏡に
て評価したところ、結晶析出は観察されず、均一な薄膜
であった。
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 本実施例の電子放出素子製造用金属化合物組成物の調製
法を以下に示す。酢酸パラジウムモノエタノールアミン
1.0g、92%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度300)0.1g、エチレングリコール1.0gを
とり水を加えて100gとし、混合、溶解した。このパ
ラジウム化合物溶液をポアサイズ0.25μmのメンブ
レンフィルターでろ過して実施例1の金属化合物組成物
を得た。 この実施例1の金属化合物組成物をバブルジ
ェットプリンタヘッドBC−01(キヤノン(株)社
製)に充填し、所定のヘッド内ヒーターに外部より20
vの直流電圧を7μ秒印加して、石英基板にパラジウム
化合物溶液を吐出、付与して導電性薄膜を形成した。こ
の導電性薄膜を25℃、50%PHの環境下で2時間放
置して金属化合物の結晶が析出するか否か光学顕微鏡に
て評価したところ、結晶析出は観察されず、均一な薄膜
であった。
【0107】比較例1 実施例1において、使用する92%ケン化ポリビニルア
ルコールの平均重合度を300のものから500のもの
へ変更した以外は実施例1と同様にして比較例1の金属
化合物組成物を調製した。この比較例1の金属化合物組
成物を実施例1と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の結晶が析出して不均一化して
いた。
ルコールの平均重合度を300のものから500のもの
へ変更した以外は実施例1と同様にして比較例1の金属
化合物組成物を調製した。この比較例1の金属化合物組
成物を実施例1と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の結晶が析出して不均一化して
いた。
【0108】実施例2 本実施例の電子放出素子製造用金属化合物組成物の調製
法を以下に示す。酢酸パラジウムジエタノールアミン
1.5g、88%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度200)0.05g、イソプロピルアルコール15
gをとり水を加えて100gとし、混合、溶解した。こ
のパラジウム化合物溶液をポアサイズ0.25μmのメ
ンブレンフィルターでろ過して実施例2の金属化合物組
成物を得た。この実施例2の金属化合物組成物を実施例
1と同様にして結晶析出を評価したところ、結晶析出は
観察されず、均一な薄膜であった。
法を以下に示す。酢酸パラジウムジエタノールアミン
1.5g、88%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度200)0.05g、イソプロピルアルコール15
gをとり水を加えて100gとし、混合、溶解した。こ
のパラジウム化合物溶液をポアサイズ0.25μmのメ
ンブレンフィルターでろ過して実施例2の金属化合物組
成物を得た。この実施例2の金属化合物組成物を実施例
1と同様にして結晶析出を評価したところ、結晶析出は
観察されず、均一な薄膜であった。
【0109】比較例2 実施例2において、使用する88%ケン化ポリビニルア
ルコールの平均重合度を200のものから600のもの
へ変更した以外は実施例2と同様にして比較例2の金属
化合物組成物を調製した。この比較例2の金属化合物組
成物を実施例2と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の針状結晶が析出して不均一化
していた。
ルコールの平均重合度を200のものから600のもの
へ変更した以外は実施例2と同様にして比較例2の金属
化合物組成物を調製した。この比較例2の金属化合物組
成物を実施例2と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の針状結晶が析出して不均一化
していた。
【0110】実施例3 本実施例の電子放出素子製造用金属化合物組成物の調製
法を以下に示す。酢酸パラジウムトリエタノールアミン
2.3g、78%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度300)0.03g、イソプロピルアルコール25
g、エチレングリコール1.0gをとり水を加えて10
0gとし、混合、溶解した。このパラジウム化合物溶液
をポアサイズ0.25μmのメンブレンフィルターでろ
過して実施例3の金属化合物組成物を得た。この実施例
3の金属化合物組成物を実施例1と同様にして結晶析出
を評価したところ、結晶析出は観察されず、均一な薄膜
であった。
法を以下に示す。酢酸パラジウムトリエタノールアミン
2.3g、78%ケン化ポリビニルアルコール(平均重
合度300)0.03g、イソプロピルアルコール25
g、エチレングリコール1.0gをとり水を加えて10
0gとし、混合、溶解した。このパラジウム化合物溶液
をポアサイズ0.25μmのメンブレンフィルターでろ
過して実施例3の金属化合物組成物を得た。この実施例
3の金属化合物組成物を実施例1と同様にして結晶析出
を評価したところ、結晶析出は観察されず、均一な薄膜
であった。
【0111】比較例3 実施例3において、使用する78%ケン化ポリビニルア
ルコールの平均重合度を300のものから1000のも
のへ変更した以外は実施例3と同様にして比較例3の金
属化合物組成物を調製した。この比較例3の金属化合物
組成物を実施例3と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の針状結晶が析出して不均一化
していた。
ルコールの平均重合度を300のものから1000のも
のへ変更した以外は実施例3と同様にして比較例3の金
属化合物組成物を調製した。この比較例3の金属化合物
組成物を実施例3と同様にして結晶析出を評価したとこ
ろ、導電性薄膜中に多数の針状結晶が析出して不均一化
していた。
【0112】実施例4 本実施例の電子放出素子として図1(a)、(b)に示
すタイプの電子放出素子を作成した。図1(a)は本素
子の平面図を、図1(b)は断面図を示している。ま
た、図1(a),(b)中の1は絶縁性基板、5および
6は素子に電圧を印加するための素子電極、4は電子放
出部を含む薄膜、3は電子放出部を示す。なお、図中の
L1は素子電極5と素子電極6の素子電極間隔、Wは素
子電極の幅、dは素子電極の厚さ、W2は素子の幅を表
している。
すタイプの電子放出素子を作成した。図1(a)は本素
子の平面図を、図1(b)は断面図を示している。ま
た、図1(a),(b)中の1は絶縁性基板、5および
6は素子に電圧を印加するための素子電極、4は電子放
出部を含む薄膜、3は電子放出部を示す。なお、図中の
L1は素子電極5と素子電極6の素子電極間隔、Wは素
子電極の幅、dは素子電極の厚さ、W2は素子の幅を表
している。
【0113】図2を用いて、本実施例の電子放出素子の
作成方法を述べる。絶縁性基板1として石英基板を用
い、これを有機溶剤により充分に洗浄後、該基板1面上
に、白金からなる素子電極5,6を形成した(図2
(a))。この時、素子電極間隔L1は10μmとし、
素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを1000
Åとした。次に前記の素子電極5,6の対向ギャップ部
分を中心とする幅W2が320μm、長さ160μmの
矩形の外側にCr膜を厚さ1000Å形成した。(図2
(a1))。
作成方法を述べる。絶縁性基板1として石英基板を用
い、これを有機溶剤により充分に洗浄後、該基板1面上
に、白金からなる素子電極5,6を形成した(図2
(a))。この時、素子電極間隔L1は10μmとし、
素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを1000
Åとした。次に前記の素子電極5,6の対向ギャップ部
分を中心とする幅W2が320μm、長さ160μmの
矩形の外側にCr膜を厚さ1000Å形成した。(図2
(a1))。
【0114】実施例2のパラジウム化合物溶液を100
0rpm、60秒の条件でスピン塗布して前記素子電極
5,6を形成した絶縁性基板1上に製膜した。これを大
気雰囲気350℃のオーブン中で15分加熱して前記金
属化合物を基板上で分解堆積させたところ、酸化パラジ
ウム微粒子からなる微粒子膜が生成した。次に前記のC
r膜上に生成した酸化パラジウム微粒子膜をCr膜とと
もに酸エッチャントにより除去し、矩形に残った酸化パ
ラジウム微粒子膜を電子放出部形成用薄膜2とした(図
2の(b))。
0rpm、60秒の条件でスピン塗布して前記素子電極
5,6を形成した絶縁性基板1上に製膜した。これを大
気雰囲気350℃のオーブン中で15分加熱して前記金
属化合物を基板上で分解堆積させたところ、酸化パラジ
ウム微粒子からなる微粒子膜が生成した。次に前記のC
r膜上に生成した酸化パラジウム微粒子膜をCr膜とと
もに酸エッチャントにより除去し、矩形に残った酸化パ
ラジウム微粒子膜を電子放出部形成用薄膜2とした(図
2の(b))。
【0115】次に、図2(c)に示すように、電子放出
部3を素子電極5および6の間に電圧を印加し、電子放
出部形成用薄膜2を通電処理(フォーミング処理)する
ことにより作成した。フォーミング処理の電圧波形を図
4に示す。
部3を素子電極5および6の間に電圧を印加し、電子放
出部形成用薄膜2を通電処理(フォーミング処理)する
ことにより作成した。フォーミング処理の電圧波形を図
4に示す。
【0116】図4中、T1およびT2は電圧波形のパル
ス幅とパルス間隔であり、本実施例ではT1を1ミリ
秒、T2を10ミリ秒とし、三角波の波高値(フォーミ
ング時のピーク電圧)は5Vとし、フォーミング処理は
約1×10-6torrの真空雰囲気下で60秒間行っ
た。以上のようして作成された素子について、その電子
放出特性の測定を行った。図3に測定評価装置の概略構
成図を示す。
ス幅とパルス間隔であり、本実施例ではT1を1ミリ
秒、T2を10ミリ秒とし、三角波の波高値(フォーミ
ング時のピーク電圧)は5Vとし、フォーミング処理は
約1×10-6torrの真空雰囲気下で60秒間行っ
た。以上のようして作成された素子について、その電子
放出特性の測定を行った。図3に測定評価装置の概略構
成図を示す。
【0117】図3においても、1は絶縁性基板、5およ
び6は素子電極、4は電子放出部を含む薄膜、3は電子
放出部を示し、31は素子に電圧を印加するための電
源、30は素子電流Ifを測定するための電流計、34
は素子より発生する放出電流Ieを測定するためのアノ
ード電極、33はアノード電極34に電圧を印加するた
めの高圧電源、32は放出電流を測定するための電流計
である。電子放出素子の上記素子電流If、放出電流I
eの測定にあたっては、素子電極5,6に電源31と電
流計30とを接続し、該電子放出素子の上方に電源33
と電流計32とを接続したアノード電極34を配置して
いる。また、本電子放出素子およびアノード電極34は
真空装置内に設置されており、その真空装置には不図示
の排気ポンプおよび真空計等の真空装置に必要な機器が
具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行
えるようになっている。なお本実施例では、アノード電
極と電子放出素子間の距離を4mm、アノード電極の電
位を1kV、電子放出特性測定時の真空装置内の真空度
を1×10-6torrとした。
び6は素子電極、4は電子放出部を含む薄膜、3は電子
放出部を示し、31は素子に電圧を印加するための電
源、30は素子電流Ifを測定するための電流計、34
は素子より発生する放出電流Ieを測定するためのアノ
ード電極、33はアノード電極34に電圧を印加するた
めの高圧電源、32は放出電流を測定するための電流計
である。電子放出素子の上記素子電流If、放出電流I
eの測定にあたっては、素子電極5,6に電源31と電
流計30とを接続し、該電子放出素子の上方に電源33
と電流計32とを接続したアノード電極34を配置して
いる。また、本電子放出素子およびアノード電極34は
真空装置内に設置されており、その真空装置には不図示
の排気ポンプおよび真空計等の真空装置に必要な機器が
具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行
えるようになっている。なお本実施例では、アノード電
極と電子放出素子間の距離を4mm、アノード電極の電
位を1kV、電子放出特性測定時の真空装置内の真空度
を1×10-6torrとした。
【0118】以上のような測定評価装置を用いて、本電
子放出素子の電極5および6の間に素子電圧を印加し、
その時に流れる素子電流Ifおよび放出電流Ieを測定
したところ、図5に示したような電流−電圧特性が得ら
れた。本素子では、素子電圧7.4V程度から急激に放
出電流Ieが増加し、素子電圧16Vでは素子電流If
が2.6mA、放出電流Ieが1.0μAとなり、電子
放出効率η=Ie/If(%)は0.038%であっ
た。
子放出素子の電極5および6の間に素子電圧を印加し、
その時に流れる素子電流Ifおよび放出電流Ieを測定
したところ、図5に示したような電流−電圧特性が得ら
れた。本素子では、素子電圧7.4V程度から急激に放
出電流Ieが増加し、素子電圧16Vでは素子電流If
が2.6mA、放出電流Ieが1.0μAとなり、電子
放出効率η=Ie/If(%)は0.038%であっ
た。
【0119】アノード電極34の替わりに、前述した蛍
光膜とメタルバックを有するフェースプレートを真空装
置内に配置した。こうして電子源からの電子放出を試み
たところ蛍光膜の一部が発光し、素子電流Ifに応じて
発光の強さが変化した。こうして本素子が発光表示素子
として機能することがわかった。
光膜とメタルバックを有するフェースプレートを真空装
置内に配置した。こうして電子源からの電子放出を試み
たところ蛍光膜の一部が発光し、素子電流Ifに応じて
発光の強さが変化した。こうして本素子が発光表示素子
として機能することがわかった。
【0120】以上説明した実施例中、電子放出部を形成
する際に、素子の電極間に三角波パルスを印加してフォ
ーミング処理を行っているが、素子の電極間に印加する
波形は三角波に限定することはなく、矩形波など所望の
波形を用いても良く、その波高値およびパルス幅・パル
ス間隔等についても上述の値に限ることなく、電子放出
部が良好に形成されれば所望の値を選択することができ
る。
する際に、素子の電極間に三角波パルスを印加してフォ
ーミング処理を行っているが、素子の電極間に印加する
波形は三角波に限定することはなく、矩形波など所望の
波形を用いても良く、その波高値およびパルス幅・パル
ス間隔等についても上述の値に限ることなく、電子放出
部が良好に形成されれば所望の値を選択することができ
る。
【0121】実施例5 絶縁性基板1として石英基板を用い、これを有機溶剤に
より充分に洗浄後、該基板1面上に、Ptからなる素子
電極5,6を形成した。素子電極間隔L1は20μmと
し、素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを10
00Åとした。実施例3の金属化合物組成物をピエゾジ
ェットプリンタFP510(キヤノン(株)社製)の吐
出ヘッドに充填し、外部より30vの直流電圧を5μ秒
印加して、前述の石英基板の素子電極5,6のギャップ
部分にパラジウム化合物溶液を吐出した。液滴はほぼ円
形でその直径は約90μmとなった。
より充分に洗浄後、該基板1面上に、Ptからなる素子
電極5,6を形成した。素子電極間隔L1は20μmと
し、素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを10
00Åとした。実施例3の金属化合物組成物をピエゾジ
ェットプリンタFP510(キヤノン(株)社製)の吐
出ヘッドに充填し、外部より30vの直流電圧を5μ秒
印加して、前述の石英基板の素子電極5,6のギャップ
部分にパラジウム化合物溶液を吐出した。液滴はほぼ円
形でその直径は約90μmとなった。
【0122】この基板を350℃で12分間加熱して前
記のパラジウム化合物を熱分解したところ、酸化パラジ
ウムが生成した。前記素子電極5,6間の電気抵抗は1
8kΩとなった。
記のパラジウム化合物を熱分解したところ、酸化パラジ
ウムが生成した。前記素子電極5,6間の電気抵抗は1
8kΩとなった。
【0123】さらに、実施例4と同様にして所定の通電
フォーミング、活性化処理を行ない、電子放出素子とし
ての評価を行なった。素子電圧16Vで電子放出効率は
0.036%であった。
フォーミング、活性化処理を行ない、電子放出素子とし
ての評価を行なった。素子電圧16Vで電子放出効率は
0.036%であった。
【0124】実施例6 絶縁性基板1として石英基板を用い、これを有機溶剤に
より充分に洗浄後、該基板1面上に、Ptからなる素子
電極5,6を形成した。素子電極間隔L1は20μmと
し、素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを10
00Åとした。実施例1の金属化合物組成物をバブルジ
ェットプリンタヘッドBC−01(キヤノン(株)社
製)に充填し、所定のヘッド内ヒーターに外部より20
vの直流電圧を7μ秒印加して、前記の石英基板の素子
電極5,6のギャップ部分にパラジウム化合物溶液を吐
出した。ヘッドと基板の位置を保持したままさらに5回
吐出を繰り返した。液滴はほぼ円形でその直径は約95
μmとなった。この基板を350℃で12分加熱して前
記のパラジウム化合物を熱分解したところ、酸化パラジ
ウムが生成した。前記素子電極5,6間の電気抵抗は1
0kΩとなった。さらに実施例4と同様にして所定の通
電フォーミング、活性化処理を行ない、電子放出素子と
しての評価を行なった。素子電圧16Vで電子放出効率
は0.048%であった。
より充分に洗浄後、該基板1面上に、Ptからなる素子
電極5,6を形成した。素子電極間隔L1は20μmと
し、素子電極の幅W1を500μm、その厚さdを10
00Åとした。実施例1の金属化合物組成物をバブルジ
ェットプリンタヘッドBC−01(キヤノン(株)社
製)に充填し、所定のヘッド内ヒーターに外部より20
vの直流電圧を7μ秒印加して、前記の石英基板の素子
電極5,6のギャップ部分にパラジウム化合物溶液を吐
出した。ヘッドと基板の位置を保持したままさらに5回
吐出を繰り返した。液滴はほぼ円形でその直径は約95
μmとなった。この基板を350℃で12分加熱して前
記のパラジウム化合物を熱分解したところ、酸化パラジ
ウムが生成した。前記素子電極5,6間の電気抵抗は1
0kΩとなった。さらに実施例4と同様にして所定の通
電フォーミング、活性化処理を行ない、電子放出素子と
しての評価を行なった。素子電圧16Vで電子放出効率
は0.048%であった。
【0125】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の電子放出
素子製造用金属化合物組成物は、時間経過に伴う金属の
析出などが起こらない安定性の優れた電子放出素子製造
用の金属化合物組成物である。この金属化合物組成物を
加熱焼成することにより、長時間にわたって均一な導電
性薄膜を形成することができ、特に表面伝導型電子放出
素子の電子放出部形成用薄膜の製造工程に有効である。
また、本発明の電子放出素子製造用金属化合物組成物を
インクジェット方式によって付与する場合、含有してい
るポリビニルアルコールの平均重合度が400未満であ
るため経時的な金属化合物組成物の粘度上昇が抑制され
て、操作性が向上する。
素子製造用金属化合物組成物は、時間経過に伴う金属の
析出などが起こらない安定性の優れた電子放出素子製造
用の金属化合物組成物である。この金属化合物組成物を
加熱焼成することにより、長時間にわたって均一な導電
性薄膜を形成することができ、特に表面伝導型電子放出
素子の電子放出部形成用薄膜の製造工程に有効である。
また、本発明の電子放出素子製造用金属化合物組成物を
インクジェット方式によって付与する場合、含有してい
るポリビニルアルコールの平均重合度が400未満であ
るため経時的な金属化合物組成物の粘度上昇が抑制され
て、操作性が向上する。
【0126】さらに本発明の電子放出素子製造用金属化
合物組成物を用いた電子放出素子の製造方法によるなら
ば任意の形状と大きさを有した電子放出部を簡便に作成
可能であり、自由な電子放出素子の設計ができる。
合物組成物を用いた電子放出素子の製造方法によるなら
ば任意の形状と大きさを有した電子放出部を簡便に作成
可能であり、自由な電子放出素子の設計ができる。
【0127】前記の電子放出素子製造用金属化合物組成
物を用いた電子放出素子は電子放出部形成用薄膜が均質
であるため特性的に安定したものが低コストで得られ
る。前記の電子放出素子を用いた表示素子は特性的に安
定したものが低コストで得られる。
物を用いた電子放出素子は電子放出部形成用薄膜が均質
であるため特性的に安定したものが低コストで得られ
る。前記の電子放出素子を用いた表示素子は特性的に安
定したものが低コストで得られる。
【0128】前記の表示素子は特性的に安定しているた
め、これを複数個を並べた画像表示装置は特性が安定し
輝度むらの少ない高品位の画像表示装置となる。
め、これを複数個を並べた画像表示装置は特性が安定し
輝度むらの少ない高品位の画像表示装置となる。
【図1】 本発明の基本的な表面伝導型電子放出素子の
構成を示す模式的平面図と断面図である。
構成を示す模式的平面図と断面図である。
【図2】 本発明の表面伝導型電子放出素子の製造工程
の説明図である。
の説明図である。
【図3】 電子放出特性を測定するための測定評価装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図4】 本発明好適な通電フォーミングの電圧波形の
例である。
例である。
【図5】 本発明に好適な表面伝導型電子放出素子の放
出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関係の
典型的な例である。
出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関係の
典型的な例である。
【図6】 単純マトリクス配置の電子源である。
【図7】 画像形成装置の表示パネルの概略構成図であ
る。
る。
【図8】 蛍光膜の一例である。
【図9】 画像形成装置をNTSC方式のテレビ信号に
応じて表示を行う例の駆動回路のブロック図である。
応じて表示を行う例の駆動回路のブロック図である。
【図10】 梯子配置の電子源の一例である。
【図11】 画像形成装置の表示パネルの概略構成図で
ある。
ある。
1:基板、3:電子放出部、4:電子放出部形成用薄
膜、5,6:素子電極、7:レーザートリミングライ
ン、23:液溜り、50:素子電極5,6間の導電性薄
膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流計、5
1:電子放出素子に素子電圧Vfを印加するための電
源、53:アノード電極54に電圧を印加するための高
圧電源、54:素子の電子放出部より放出される放出電
流Ieを捕捉するためのアノード電極、55:素子の電
子放出部より放出される放出電流Ieを測定するための
電流計、56:真空装置、57:排気ポンプ、71:電
子源基板、72:X方向配線、73:Y方向配線、7
4:表面伝導型電子放出素子、75:結線、81:リア
プレート、82:支持枠、83:ガラス基板、84:蛍
光膜、85:メタルバック、86:フェースプレート、
87:高圧端子、88:外囲器、、91:黒色導電材、
92:蛍光体、93:ガラス基板、101:表示パネ
ル、102:走査回路、103:制御回路、104:シ
フトレジスタ、105:ラインメモリ、106:同期信
号分離回路、107:変調信号発生器、VxおよびV
a:直流電圧源、110:電子源基板、111:電子放
出素子、112:Dx1〜Dx10は、前記電子放出素
子を配線するための共通配線、120:グリッド電極、
121:電子が通過するための空孔、122:Dox
1,Dox2,・・・・・・Doxmよりなる容器外端子、1
23:グリッド電極120と接続されたG1,G2,・・
・・・・Gnからなる容器外端子、124:電子源基板。
膜、5,6:素子電極、7:レーザートリミングライ
ン、23:液溜り、50:素子電極5,6間の導電性薄
膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流計、5
1:電子放出素子に素子電圧Vfを印加するための電
源、53:アノード電極54に電圧を印加するための高
圧電源、54:素子の電子放出部より放出される放出電
流Ieを捕捉するためのアノード電極、55:素子の電
子放出部より放出される放出電流Ieを測定するための
電流計、56:真空装置、57:排気ポンプ、71:電
子源基板、72:X方向配線、73:Y方向配線、7
4:表面伝導型電子放出素子、75:結線、81:リア
プレート、82:支持枠、83:ガラス基板、84:蛍
光膜、85:メタルバック、86:フェースプレート、
87:高圧端子、88:外囲器、、91:黒色導電材、
92:蛍光体、93:ガラス基板、101:表示パネ
ル、102:走査回路、103:制御回路、104:シ
フトレジスタ、105:ラインメモリ、106:同期信
号分離回路、107:変調信号発生器、VxおよびV
a:直流電圧源、110:電子源基板、111:電子放
出素子、112:Dx1〜Dx10は、前記電子放出素
子を配線するための共通配線、120:グリッド電極、
121:電子が通過するための空孔、122:Dox
1,Dox2,・・・・・・Doxmよりなる容器外端子、1
23:グリッド電極120と接続されたG1,G2,・・
・・・・Gnからなる容器外端子、124:電子源基板。
Claims (16)
- 【請求項1】 水を主成分とし、水溶性金属化合物と平
均重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコ
ールを含有する液体であることを特徴とする電子放出素
子製造用金属化合物組成物。 - 【請求項2】 前記の水溶性金属化合物が白金族元素の
水溶性有機金属化合物であることを特徴とする請求項1
記載の電子放出素子製造用金属化合物組成物。 - 【請求項3】 前記の水溶性有機金属化合物がパラジウ
ムと酢酸基とエタノール−アミンとを含有することを特
徴とする請求項2記載の電子放出素子製造用金属化合物
組成物。 - 【請求項4】 前記の金属化合物組成物が水溶性多価ア
ルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の電
子放出素子製造用金属化合物組成物。 - 【請求項5】 前記の金属化合物組成物が一価アルコー
ルを含有することを特徴とする請求項1記載の電子放出
素子製造用金属化合物組成物。 - 【請求項6】 対向する電極間に金属化合物組成物を付
与し、前記金属化合物組成物を加熱焼成して導電性薄膜
を形成する工程と該導電性薄膜に電子放出部を形成する
工程とを具備する電子放出素子の製造において、前記の
金属化合物組成物が水を主成分とし、金属化合物と平均
重合度400未満の部分エステル化ポリビニルアルコー
ルを含有する液体であることを特徴とする電子放出素子
の製造方法。 - 【請求項7】 前記の金属が白金族元素の水溶性有機金
属化合物であることを特徴とする請求項6記載の電子放
出素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記の水溶性有機金属化合物がパラジウ
ムと酢酸基とエタノールアミンとを含有することを特徴
とする請求項7記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記の金属化合物組成物が水溶性多価ア
ルコールを含有することを特徴とする請求項6記載の電
子放出素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記の金属化合物組成物が一価アルコ
ールを含有することを特徴とする請求項6記載の電子放
出素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記の金属化合物組成物を付与する工
程が、前記金属化合物組成物の液滴を付与する工程であ
ることを特徴とする請求項6ないし10記載の電子放出
素子の製造方法。 - 【請求項12】 前記の液滴付与手段がインクジェット
方式であることを特徴とする請求項11記載の電子放出
素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記のインクジェット方式がバブルジ
ェット方式であることを特徴とする請求項12記載の電
子放出素子の製造方法。 - 【請求項14】 請求項6ないし13のいずれかに記載
の製造方法に従い製造されたことを特徴とする電子放出
素子。 - 【請求項15】 請求項14記載の電子放出素子を用い
たことを特徴とする表示素子。 - 【請求項16】 請求項15記載の電子放出素子を用い
たことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10401697A JPH10279760A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子放出素子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子の製造方法、電子放出素子および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10401697A JPH10279760A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子放出素子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子の製造方法、電子放出素子および画像形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10279760A true JPH10279760A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14369472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10401697A Pending JPH10279760A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子放出素子製造用金属化合物組成物、それを用いた電子放出素子の製造方法、電子放出素子および画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10279760A (ja) |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP10401697A patent/JPH10279760A/ja active Pending
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