JPH10279866A - ホットメルト型固体インク - Google Patents

ホットメルト型固体インク

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JPH10279866A
JPH10279866A JP9451297A JP9451297A JPH10279866A JP H10279866 A JPH10279866 A JP H10279866A JP 9451297 A JP9451297 A JP 9451297A JP 9451297 A JP9451297 A JP 9451297A JP H10279866 A JPH10279866 A JP H10279866A
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JP
Japan
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ink
resin
wax
viscosity
hot
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Withdrawn
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JP9451297A
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Naomichi Kobayashi
直道 小林
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において常温よりも
高い温度に加熱溶融されて記録するのに使用される透明
性及び接着性の高いホットメルト型固体インクを提供す
る。 【解決手段】 ワックス、色材及び140℃における粘
度が150mP・s未満であり、かつ重量平均分子量が
500以上である樹脂を含むホットメルト型固体イン
ク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温において固体
の熱溶融性、いわゆるホットメルト型固体インクに関す
る。更に詳しく言えば、本発明は、インクジェット記録
装置において常温よりも高い温度に加熱溶融されて記録
するのに使用される透明性及び接着性の高いホットメル
ト型固体インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式として
は、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させ
る、いわゆる電界制御方式;ピエゾ素子の振動圧力を利
用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデマ
ンド方式(圧力パルス方式);高熱によって気泡を形
成、成長させることによって生じる圧力を利用してイン
クを吐出させる、いわゆるサーマルインクジェット方式
等の各種方式が提案されており、これらは極めて精細な
画面を得ることができる。
【0003】これらのインクジェット記録方式には主溶
媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機溶
媒を用いる油性インクが一般に用いられている。水性イ
ンクを用いた印刷画像は、全般に、耐水性に劣っている
のに対して、油性インクは、優れた耐水性を有する印刷
画像を提供することが可能である。
【0004】しかしながら、これらの水性及び油性イン
クは、室温では液体であり、記録紙に印刷すると急速に
浸透するためにニジミが発生しやすく、十分な印刷濃度
が得られにくかった。更に、インクが常時液体であるが
ゆえに、貯蔵時にインクから染料の凝集体等の析出物が
発生しやすく、この析出物がインクの流路や吐出口を塞
ぐ等してインクジェット記録方式の信頼性を大きく低下
させる原因となっていた。
【0005】これら従来の溶液型のインクの欠点を改良
することを目的として、常温で固体であり、加熱により
溶融するインクを使用した、いわゆるホットメルト型イ
ンクジェット記録用油性インクが提案されている。具体
的には、米国特許第3653932号明細書において
は、セバシン酸ジアルキルエステルを含有するインク、
米国特許第4390369号明細書及び特開昭58−1
08271号公報においては、天然ワックスを含有する
インク、特開昭59−22973号公報においては、ス
テアリン酸を含有するインク、特開昭61−83268
号公報においては、炭素原子数20〜24の酸またはア
ルコールを含み、さらには、これらと融点が相対的に高
いケトンを含有するインク、特開昭62−48774号
公報においては、高い水酸基価を有する熱硬化性樹脂
と、150℃よりも高い融点を有する固体有機溶媒と、
少量の染料物質とを含むインク、特開昭62−1126
27号公報においては、色材と、室温で固体であり、室
温より高温に加熱すると液化する第1の溶媒と、該第1
の溶媒を溶解する室温で液体でかつ揮発性の高い第2の
溶媒とからなるインク、特開昭62−295973号公
報においては、極性基を有する合成ワックスと該ワック
スに可溶な染料とを含有するインク、等が提案されてい
る。
【0006】これらのホットメルト型固体インクは、ホ
ットメルトインクジェット記録装置に搭載され、加熱に
より液状にされ、液状のまま吐出装置より吐出されて印
刷媒体上に印字、印刷される。しかしながら、従来のホ
ットメルト型固体インクは、ワックスを主成分としてお
り、一般的にワックスは透明性が低いものであるから、
そのようなインクが印刷媒体等に印字される場合、得ら
れる印字は透明性に劣るものであった。特に、かかるイ
ンクがOHP(オーバヘッドプロジェクタ)用シート上
に印字、印刷された場合には、透明性が十分でないこと
の欠点が顕著に現れ、OHP用シート上のカラーの画像
が照射により鮮明に現れずに、暗い画像しか得られなか
った。また、OHP用シートが曲げられたり引っ掻かれ
たりされた場合には、印字部或は画像部のインクがシー
トより剥れてしまう程に接着力のも乏しかった。OHP
用シートへの接着力を付与させる手段としては、樹脂を
加入するのが有効であり、樹脂の添加量を多くする程、
インク自体の透明性が上昇し、インクのOHP用シート
への接着力も増大することは知られている。しかし、一
般に樹脂は単体での粘度がワックスに比べて非常に高
く、樹脂の添加量を多くする程、インクの溶融粘度が高
くなり、インクを吐出させにくくなり、最悪の場合に
は、吐出機構部でインク詰まりが起きたりした。一方、
インクの溶融粘度を下げる手段として、吐出時のインク
加熱温度を上げることが考えられる。しかし吐出機構の
製品寿命や他部への影響などにつながるプリンター内部
の温度上昇を考えると、吐出機構部の温度を上げること
には限界がある。このように、従来のホットメルト型固
体インクは、十分な透明性及び接着性を備えていなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ットプリンター用ホットメルト型固体インクとしての基
本性能と良好な印字品質を保持し、印字用紙やOHP用
シート上に印字されて良好な透明性及び接着性を示すホ
ットメルト型固体インクを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、常温において固体であり、加熱溶融して
使用するインクジェットプリンター用ホットメルト型固
体インクにおいて、ワックス、色材及び140℃におけ
る粘度が150mPa・s未満、一層好ましくは120
℃における粘度が500mPa・s未満であり、かつ重
量平均分子量が500以上である樹脂を含むことを特徴
とする。
【0009】本発明において、樹脂は、印刷用紙又はO
HPシートへの接着性を付与し、インクに透明性を付与
し、インクの粘度を制御し、ワックスの結晶化を抑制す
る、といった働きをする。特に、インクの粘度を制御す
ることに関しては、ワックスが有する粘度は、樹脂が有
する粘度に比べると無視し得る程に小さいことから、イ
ンクの粘度は、含有される樹脂の粘度によって決まると
いってもよい。また、ホットメルト型固体インクは、溶
融温度によって粘度が変化し、溶融温度が高い程粘度は
低くなる。実用上、ホットメルト型固体インクは、イン
クジェットにより吐出される際の粘度が30mPa・s
以下に調整されるのが普通である。ホットメルト型固体
インクの吐出機構部からの吐出温度によって、インク自
体の粘度を調整することはある程度可能であるが、吐出
機構の製品寿命やインクジェットプリンター内部の温度
上昇による他部への影響を考えると温度を上げることに
は限界がある。このようなことから、吐出機構部からの
インクの吐出温度は、150℃以下に設定するのが望ま
しく、130℃以下に設定するのが更に望ましい。本発
明では、140℃における粘度が150mPa・s未満
であり、かつ重量平均分子量が500以上であると言う
選定した樹脂を用いることにより、インク中に樹脂を加
入しても、インクの粘度を増大させないから、その含有
量を多くすることができるため、インクの透明性を増大
させることができる。しかも、インク自体の粘度が相対
的に低くなるため、インクの吐出温度を下げることがで
き、例えば吐出温度を120℃程に低くしても吐出可能
であり、従って印字品質も向上することになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いる樹脂は、粘
度が140℃において150mP・sよりも小さい、好
ましくは120℃において500mP・sよりも小さい
値を有するものである。粘度はB型粘度計を使用して測
定する。また、本発明において用いる樹脂の分子量につ
いては、示差屈折計を検出器としたゲル浸透クロマトグ
ラフィー、もしくは熱伝導計を検出器とした昇温ガスク
ロマトグラフィーにより分子量分別を行い、その結果か
ら得られる重量平均分子量Mwは、500以上であり、
500〜500,000が望ましく、600〜400,
000が更に望ましく、700〜300,000が最も
望ましい。なお、樹脂は、粘度が上記の条件を満足して
も、Mwが500よりも小さいと、ワックスに近い結晶
性を示すために透明性がないことから、本発明において
用いるのに適さない。本発明において用いる樹脂は、M
wが500以上であることが必要条件であり、かつ粘度
が140℃において150mP・sよりも小さい、好ま
しくは120℃において500mP・sよりも小さいも
のでなければならない。
【0011】本発明において用いる樹脂としては、油溶
性樹脂が望ましい。このような樹脂としては、例えば、
オレフィン系樹脂、望ましくはポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、またはポリイソブチレン樹脂や、ビニ
ル系樹脂、望ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル樹
脂、またはエチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂や、
アクリル系樹脂、望ましくはメタクリル酸エステル樹
脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、エチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、またはエチレン−メタクリル酸
共重合体樹脂や、フェノール樹脂や、ポリウレタン樹脂
や、ポリアミド樹脂や、ポリエステル樹脂や、ケトン樹
脂や、アルキド樹脂や、ロジン系樹脂や、水素添加ロジ
ン樹脂や、石油樹脂や、水素添加石油樹脂や、マレイン
酸樹脂や、ブチラール樹脂や、テルペン樹脂や、水素添
加テルペン樹脂や、クロマン−インデン樹脂等が挙げら
れる。本発明においては、これらを単独で用いても或は
二種又はそれ以上の混合物で用いてもよい。
【0012】本発明において、樹脂は、インクの全重量
を基準にして、樹脂の合計が5〜80重量%の範囲にな
るような量で用いる。インク中の樹脂の含有量が5重量
%よりも少ないと、インクジェット記録方式で吐出させ
るのに十分な溶融粘度が得られないばかりでなく、また
インクの透明性や印刷媒体への接着性も得られない。他
方、インク中の樹脂の含有量が80重量%よりも多くな
ると、インクの溶融粘度が高くなり過ぎるために、イン
クジェット記録に用いられるプリンターヘッドの作業温
度での良好なインクの吐出が困難になると共に、紙等に
付着させた際のインクの紙への染み込みが悪くなり、印
字表面を手等で擦るとインクが紙等から剥れる等して、
良好な印字品質を保持することができない。従って、ポ
リアミド樹脂は、その合計がインク中に10〜60重量
%の範囲で含有されるの好ましい。
【0013】本発明において、ワックスとしては、融点
50℃〜200℃を有し、熱に対して安定なものを用い
る。具体的には、石油ワックス、望ましくはパラフィン
ワックスまたはマイクロクリスタリンワックスや、植物
系ワックス、望ましくはキャンデリラワックス、カルナ
ウバワックス、ライスワックス、またはホホバ固体ロウ
や、動物系ワックス、望ましくはミツロウ、ラノリンま
たは鯨ロウや、鉱物系ワックス、望ましくはモンタンワ
ックスや、合成炭化水素、望ましくはフィッシャートロ
プシュワックスまたはポリエチレンワックスや、水素化
ワックス、望ましくは硬化ヒマシ油または硬化ヒマシ油
誘導体や、変性ワックス、望ましくはモンタンワックス
誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタ
リンワックス誘導体またはポリエチレンワックス誘導体
や、高級脂肪酸など油脂系合成ワックス、望ましくはベ
ヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、
またはラウリン酸や、ケトンワックス、望ましくはジス
テアリルケトンや、高級アルコール、望ましくはステア
リルアルコール、またはベヘニルアルコールや、ヒドロ
キシステアリン酸、望ましくは12−ヒドロキシステア
リン酸または12−ヒドロキシステアリン酸誘導体、脂
肪酸アミドとしてラウリン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸
アミド、ステアリン酸エステルアミド、パルミチン酸ア
ミド、ベヘン酸アミド、ブラシジン酸アミド、N−オレ
イルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸
アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステア
リルエルカ酸アミドなどが挙げられる。また、ケトン、
望ましくはステアロンまたはラウロンや、アミン、望ま
しくはドデシルアミン、テトラデシルアミンまたはオク
タデシルアミンや、エステル、望ましくはステアリン酸
メチル、ステアリン酸オクタデシル、グリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エス
テル、またはポリオキシエチレン脂肪酸エステルや、重
合ワックス、望ましくはα−オレフィン無水マレイン酸
共重合体ワックス等の従来公知のワックスのいずれかを
特に限定することなく用いることができる。これらのワ
ックス類は単独でもしくは二種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0014】上記したワックスは、インクの全重量を基
準にして、ワックスの合計が20〜80重量%の範囲に
なるような量で用いる。インク中のワックスの含有量が
20重量%よりも少ないと、インクに十分に透明性が付
与されず、他の添加剤の特性が現われてくるためにイン
クの融点が高くなったり定まらなくなったりして、イン
クジェットの吐出温度においてインクがシャープに溶け
なくなる。また、含有量が80重量%よりも多いと、イ
ンクとして機能するのに十分な溶融粘度が得られず、印
刷用紙に付着しがたくなる。
【0015】本発明で使用する色材としては、従来から
油性インク組成物に用いられている染料及び顔料のいず
れでも使用可能である。顔料は、有機又は無機を問わず
印刷の技術分野で一般に用いられているものを用いるこ
とができる。具体的には、例えばカーボンブラック、カ
ドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、
カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビ
リジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラマリンブ
ルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔
料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系
顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公
知の顔料を、一次粒子の大きさが10〜100nmの範
囲のものであれば、特に限定することなく用いることが
できる。これらの顔料は、組み合わせて使用することも
可能である。染料は、従来から油性インク組成物に用い
られている染料のいずれでも使用可能であるが、アゾ染
料、ジスアゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、ア
ントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、
キノンイミン染料、シアニン染料、キノリン染料、ニト
ロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノ
ン染料、キサンテン染料、フタロシアニン染料、金属フ
タロシアニン染料、等の油溶性染料が好ましい。これら
の染料は、組み合わせて使用することも可能である。本
発明では、色材として、染料及び顔料が共に使用可能で
あるが、熱安定性、他ビヒクルとの溶解性に優れた溶解
性染料を使用するのが望ましい。これらの色材は、イン
クが十分な発色能力を有するためには、インク中に0.
1〜5重量%含有するのが良く、プリンターにより印字
する際の発色能力を考慮すると0.5〜3重量%含有す
るのが好ましく、更にプリンター動作時の熱変化でイン
クから染料が析出しない、及び顔料が凝集しない保証と
して、1〜5重量%含有するのが一層好ましい。
【0016】上記した本発明において用いるビヒクル、
またその他のビヒクルや添加剤等を用いる場合には、そ
れらはすべて常温において固体であるので、本発明のホ
ットメルト型固体インクを調製するにあたり、それらを
すべて溶融温度よりも高い温度において溶融し、良く混
合して均一に分散させることが必要であり、かかる目的
を達成することができるならば、本発明のホットメルト
型固体インクを調製する手段は、何ら限定されず、任意
の手段を用いてよい。本発明のホットメルト型固体イン
クを製造する手順を下記に説明する。本発明において用
いるビヒクルの各々を上記した割合で、またその他のビ
ヒクルや添加剤等を用いる場合には、それらを本発明の
ホットメルト型固体インクの性能を損なわない範囲内の
割合で容器中に装填し、ビヒクル、用いる場合には添加
剤等の溶融温度の内の最も高い溶融温度よりも高い温
度、通常70°〜250℃、好ましくは100°〜20
0℃程度の温度おいて加熱溶融し、次いで色材を装填す
る。ビヒクル、用いる場合には添加剤等が溶融された
ら、攪拌器を、均一な混合物を得るのに十分な回転速度
及び時間、通常200〜10,000RPM、好ましく
は500〜5,000RPMで、通常数十分〜数時間、
好ましくは1〜2時間程回転させて混合物を十分に攪拌
混合する。攪拌混合は、混合物を1滴スライドグラス上
に取り、光学顕微鏡(200倍程度)にて凝集物がない
ことを確認するまで行う。攪拌混合を終了した後に、得
られた混合物を溶融状態でろ過装置にかけてろ過を行
い、不均一物質をろ別し、フィルターを通過した物質を
最終のホットメルト型固体インクとして得る。
【0017】
【実施例】以下に本発明を例示するために、具体例を挙
げる。 実施例1 樹脂として、140℃において粘度94mPa・sかつ
120℃において粘度192mPa・sを有するポリア
ミド樹脂(バーサミド756、軟化点102°〜112
℃、ヘンケル社製)、ワックスとして、フィッシャート
ロプシュワックス(FTP−1005、融点98℃、日
本精蝋社製)及びステアリン酸アマイドワックス(アマ
イドAP−1、融点100℃、日本化成社製)を下記の
量で装置に装填し、温度130℃で加熱溶解し、次いで
色材として、油溶性染料C.I.Soluvent Y
ellow 162(Neopen Yellow 0
75、BASF社製)を装填した。これをディゾルバー
により1,000RPMで1時間程撹拌混合した。混合
物を1滴スライドグラス上に取り、光学顕微鏡(200
倍)にて凝集物がないことを確認した。得られた混合物
を東洋ろ紙社製加熱ろ過装置により0.8μmのガラス
ファイバーフィルターGA200(東洋ろ紙社(株)
製)を使用してろ過を行い、フィルターを通過した混合
物をホットメルト型固体インクとして得た。
【0018】 バーサミド756 18重量部 FTP−1005 60重量部 アマイドAP−1 20重量部 Neopen Yellow 075 2重量部
【0019】得られたインクは、溶融温度125℃にお
ける粘度をB型粘度計を使用して測定したところ、粘度
28.8mPa・sを有していた。この温度125℃
は、ホットメルト型固体インクジェットプリンターにお
いて通常良く用いられる吐出温度であり、本発明のホッ
トメルト型固体インクは、この温度においてホットメル
ト型固体インクジェットプリンターヘッドにより良好な
吐出が可能な粘度を有していた。このインクを110℃
に熱したホットプレート上で溶融させ、OHP用シート
(PP−2500、住友3M社製)上に巻線ロッド(巻
線径0.9mm)によりコートしたところ、色彩が鮮明
で透明なインク膜が得られた。HAZE度計(スガ試験
器(株)製)によってヘーズを測定したところ22.9
%であった。
【0020】上記のホットメルト型固体インクをインク
ジェットプリンターに塔載し、吐出温度125℃で印刷
を行ったところ、プリンターヘッドの目詰まりがなく、
記録紙上に鮮明な印字が得られた。
【0021】実施例2 樹脂として、140℃において粘度90mPa・sかつ
120℃において粘度184mPa・sを有する水添石
油樹脂(アルコンP−90、軟化点90℃、荒川化学工
業社製)、ワックスとして、マイクロクリスタアリンワ
ックス(Hi−Mic2095、融点101℃、日本精
蝋社製)及びステアリン酸アマイドワックス(アマイド
AP95、融点107℃、日本化成社製)、色材とし
て、油溶性染料C.I.Solivent Blue
70(Neopen Blue 808、BASF社
製)を下記の量で用い、実施例1に記載する手順と同じ
手順に従って、ホットメルト型固体インクを得た。
【0022】 アルコンP−90 30重量部 Hi−Mic2095 50重量部 アマイドAP95 18重量部 Neopen Blue 808 2重量部
【0023】得られたホットメルト型固体インクについ
て、実施例1と同様にして125℃における粘度を測定
したところ、粘度26.3mPa・sを有し、実施例1
と同様に、この温度においてホットメルト型固体インク
ジェットプリンターヘッドにより良好な吐出が可能な粘
度を有していた。このインクを実施例1に記載する手順
と同じ手順に従ってOHP用シート上にコートしたとこ
ろ、色彩が鮮明で透明なインク膜が得られた。HAZE
度計(スガ試験器(株)製)によってヘーズを測定した
ところ24.6%であった。
【0024】上記のホットメルト型固体インクをインク
ジェットプリンターに塔載し、吐出温度125℃で印刷
を行ったところ、プリンターヘッドの目詰まりがなく、
記録紙上に鮮明な印字が得られた。
【0025】比較例1 樹脂として、140℃において粘度150mPa・sか
つ120℃において粘度500mPa・sを有するポリ
アミド樹脂(バーサミド55、軟化点102°〜112
℃、ヘンケル社製)、ワックスとして、ウレタン型ワッ
クス(NPS6010、融点75℃、日本精蝋社製)及
びステアリン酸アマイドワックス(アマイドAP−1、
融点100℃、日本化成社製)、色材として、油溶性染
料C.I.Soluvent Yellow 162
(Neopen Yellow 075、BASF社
製)を下記の量で用い、実施例1に記載する手順と同じ
手順に従って、ホットメルト型固体インクを得た。
【0026】 バーサミド55 18重量部 NPS6010 60重量部 アマイドAP−1 20重量部 Neopen Yellow 075 2重量部
【0027】得られたホットメルト型固体インクインク
について、実施例1と同様にして125℃における粘度
を測定したところ、粘度32.9mPa・sを有し、こ
の温度においてホットメルト型固体インクジェットプリ
ンターヘッドにより吐出が困難な粘度を有していた。こ
のインクを実施例1に記載する手順と同じ手順に従って
OHP用シート上にコートしたところ、実施例1及び2
で得られたインクと比べて明らかに透明度が落ちてい
た。HAZE度計(スガ試験器(株)製)によってヘー
ズを測定したところ51.1%と高い値であった。
【0028】更に、上記のインクを120℃に熱したス
ライドグラス上に2〜3滴のせて溶融させ、その上にカ
バーグラスを置いて軽く押え、これをニコン社製顕微鏡
(XF−UNR)にて透過光による観察を行ったとこ
ろ、ワックスの結晶が多数見られた。
【0029】以上から明らかな通りに、実施例1及び2
で得られたホットメルト型固体インクは、比較例1で得
られたホットメルト型固体インクに比べて、溶融粘度は
相当に低下しかつ透明度が大きく向上された。
【0030】
【発明の効果】ホットメルト型固体インクにおいて、樹
脂として粘度が150mP・s未満であり、かつ重量平
均分子量が500以上である樹脂を用いることにより、
従来得ることができなかった高い樹脂含有率のインクを
得ることができる。これにより、透明性が高く、かつ浸
透性なきOHPのような印字媒体に対しても普通紙と同
等の接着性を示すインクを提供することができる。ま
た、インク中の樹脂成分の含有率を増加させても、イン
クの吐出温度を高くすることなく、インクは、良好に印
字でき、印字品質も良好であり、印字媒体がOHPであ
る場合にも、透明度が高く、鮮明な色彩を表現する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックス、色材及び140℃における粘
    度が150mPa・s未満であり、かつ重量平均分子量
    が500以上である樹脂を含むホットメルト型固体イン
    ク。
  2. 【請求項2】 インクの全重量を基準として、ワックス
    が20〜80重量%、色材が0.1〜10重量%及び樹
    脂が5〜80重量%の量で存在する請求項1のホットメ
    ルト型固体インク。
  3. 【請求項3】 前記樹脂の、120℃における粘度が5
    00mPa・s未満であることを特徴とする請求項1又
    は2のホットメルト型固体インク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000063722A (ja) * 1998-08-03 2000-02-29 Oce Technol Bv 溶融可能インク用のインク組成物
JP2014055292A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Xerox Corp 堆肥化可能なワックスを含む転相インク

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