JPH1028005A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH1028005A
JPH1028005A JP8748897A JP8748897A JPH1028005A JP H1028005 A JPH1028005 A JP H1028005A JP 8748897 A JP8748897 A JP 8748897A JP 8748897 A JP8748897 A JP 8748897A JP H1028005 A JPH1028005 A JP H1028005A
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康雄 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通過特性(挿入損失)を悪化させることなく
スプリアス特性を改善し、しかも、高性能化、小型化、
安価化を図ること。 【構成】 バンドエリミネーションフィルタ側のローパ
スフィルタを構成しているインダクタンスL2 と並列に
コンデンサC0 を接続する。そして、インダクタンスL
2 とコンデンサC0 との並列共振周波数を通過帯域の2
倍、3倍の周波数(2f0 ,3f0 )になるようにコン
デンサC0 の容量値を設定する。並列共振周波数を通過
帯域の2倍、3倍の周波数(2f0 ,3f0 )として、
その並列共振周波数に対するインピーダンスが開放(オ
ープン)となり、通過帯域の2倍、3倍の周波数(2f
0 ,3f0 )におけるスプリアス特性を減衰させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用される誘電体フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、自動車電話、携帯電話等の移
動通信機器に使用される誘電体フィルタとしての所謂ア
ンテナ共用器の回路図を示すものである。このアンテナ
共用器は、送信部側は誘電体同軸共振器1,2を2個用
いた2段のバンドエリミネーションフィルタを構成し、
また、受信部側は誘電体同軸共振器3,4を2個用いた
2段のバンドパスフィルタで構成されている。また、中
央のアンテナ端子ANTにはアンテナが接続されるよう
になっている。
【0003】図11において、アンテナ共用器の送信部
側のバンドエリミネーションフィルタは、上述の誘電体
同軸共振器1,2、キャパシタンスC1 〜C5 、インダ
クタンスL1 ,L2 等で構成されている。また、受信部
側のバンドパスフィルタは、上述の誘電体同軸共振器
3,4、キャパシタンスC6 〜C8 等で構成されてい
る。
【0004】ここで、アンテナ共用器のバンドエリミネ
ーションフィルタのアンテナ端子ANTにおいて、受信
部側のバンドパスフィルタの通過帯域で反射位相が開放
(オープン)となるように、キャパシタンスC4
5 、インダクタンスL2 のπ型のローパスフィルタで
位相を調整している。このバンドエリミネーションフィ
ルタの通過特性を図12に示す。図12において、横軸
に周波数をとり、左側の縦軸は挿入損失(dB)を示
し、右側の縦軸は反射損失(dB)を示している。
【0005】また、曲線(イ)は通過特性S2 1 を示
し、曲線(ロ)は反射特性S1 1 を示している。曲線
(イ)のAは通過域を示し、また、Bは減衰域を示して
いる。図13は、周波数領域を広げた場合(500〜3
000MHz)の通過特性を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例のバンド
エリミネーションフィルタの通過特性において、図13
に示すように、送信側のバンドエリミネーションフィル
タで重要な送信波の通過帯域の2倍,3倍(2f0 ,3
0 )の周波数における減衰量が不足している。そこ
で、この送信波の通過帯域の2倍,3倍(2f0 ,3f
0 )の周波数における減衰量を改善するために、図14
及び図15に示すような方法をとっていた。
【0007】すなわち、図14においては、送信側端子
TX側に、さらにキャパシタンスC 9 及びインダクタン
スL3 からなるローパスフィルタを挿入し、アンテナ端
子ANT側のローパスフィルタ(キャパシタンスC4
5 、インダクタンスL2 )ではローパス機能の足りな
い分を補足して、通過帯域の2倍,3倍(2f0 ,3f
0 )の周波数における減衰量を改善していた。また、図
15においては、アンテナ端子ANT側に、さらにキャ
パシタンスC9 ,C1 0 、インダクタンスL3 からなる
ローパスフィルタを挿入し、図14の場合と同様に、ロ
ーパスフィルタ(キャパシタンスC4 ,C5 、インダク
タンスL2 )ではローパス機能の足りない分を補足し
て、通過帯域の2倍,3倍(2f0 ,3f0 )の周波数
における減衰量を改善していた。
【0008】しかしながら、図14及び図15において
は、通過帯域の2倍,3倍(2f0,3f0 )の周波数
における減衰量を改善することができるものの、複数の
部品からなるローパスフィルタをさらに追加するため
に、部品点数が増え、また、サイズも大きくなるという
問題があった。また、スプリアス特性を改善するため、
ローパスフィルタのカットオフ周波数を下げると、通過
特性(挿入損失)を悪化させてしまう。
【0009】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、通過特性(挿入損失)を悪化させることなくス
プリアス特性を改善し、しかも、高性能化、小型化、安
価化を図ることを目的とした誘電体フィルタを提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体同軸共
振器間をインダクタンスで結合し、所定の周波数帯域を
阻止ないし通過させる誘電体フィルタにおいて、上記イ
ンダクタンスに、所定の周波数で並列共振させるコンデ
ンサを並列に接続したものである。
【0011】また、請求項2においては、誘電体同軸共
振器を用いて所定の周波数帯域を阻止ないし通過させ、
外部回路との結合をインダクタンスで行う誘電体フィル
タにおいて、上記インダクタンスに、所定の周波数で並
列共振させるコンデンサを並列に接続したものである。
【0012】更に、請求項3においては、誘電体同軸共
振器とπ型のローパスフィルタを用いて所定の周波数帯
域を阻止ないし通過させる誘電体フィルタにおいて、上
記ローパスフィルタを構成するコンデンサに、所定の周
波数で直列共振する積層チップコンデンサを用いてい
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、インダクタンスとコンデンサ
とで並列共振させ、その並列共振周波数を、例えば、通
過帯域の2倍、3倍になるように設定することで、スプ
リアス特性を改善することができ、高性能化を図ること
ができる。また、単に、インダクタンスにコンデンサを
並列に接続する構成であり、従来のようにローパスフィ
ルタを付加しないために、小型且つ安価に構成すること
ができる。
【0014】また、請求項2によれば、誘電体同軸共振
器を用いて所定の周波数帯域を阻止ないし通過させ、外
部回路との結合をインダクタンスで行う誘電体フィルタ
において、上記インダクタンスに、所定の周波数で並列
共振させるコンデンサを並列に接続していることで、イ
ンダクタンスとコンデンサとで並列共振させ、その並列
共振周波数を、例えば、通過帯域の2倍、3倍になるよ
うに設定することで、スプリアス特性を改善することが
でき、高性能化を図ることができる。また、単に、イン
ダクタンスにコンデンサを並列に接続する構成であり、
従来のようにローパスフィルタを付加しないために、小
型且つ安価に構成することができる。
【0015】更に、請求項3によれば、誘電体同軸共振
器とπ型のローパスフィルタを用いて所定の周波数帯域
を阻止ないし通過させる誘電体フィルタにおいて、上記
ローパスフィルタを構成するコンデンサに、所定の周波
数で自己直列共振が起きる積層チップコンデンサを用い
ていることで、挿入損失を悪化させずに所望の周波数の
スプリアス特性を改善することができる。しかも、従来
のようにさらにローパスフィルタを付加しないために、
フィルタを小型化することができるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は従来と同様のバンドエリミネーションフィ
ルタとバンドパスフィルタからなるアンテナ共用器の回
路図を示している。尚、従来と同じ部材は同じ番号を付
して説明を省略し、本発明の要旨の部分について詳述す
る。
【0017】すなわち、本実施例では、バンドエリミネ
ーションフィルタ側のローパスフィルタを構成している
インダクタンスL2 と並列にコンデンサC0 を接続した
ものである。そして、インダクタンスL2 とコンデンサ
0 との並列共振周波数を通過帯域の2倍、3倍の周波
数(2f0 ,3f0 )になるようにコンデンサC0 の容
量値を設定している。並列共振周波数を通過帯域の2
倍、3倍の周波数(2f0 ,3f0 )として、その並列
共振周波数に対するインピーダンスが開放(オープン)
となり、通過帯域の2倍、3倍の周波数(2f0 ,3f
0 )におけるスプリアス特性を減衰させることができ、
スプリアス特性を改善することができる。
【0018】(実施例2)図2は実施例2を示し、本実
施例では、インダクタンスL1 と並列にコンデンサC0
を接続したものである。本実施例においても、先の実施
例と同様に、インダクタンスL1 とコンデンサC0 との
並列共振周波数を通過帯域の2倍、3倍の周波数(2f
0 ,3f0 )になるようにコンデンサC0 の容量値を設
定している。これにより、スプリアス特性を改善するこ
とができる。
【0019】図3及び図4は、従来例の図12及び図1
3に対応した実施例1,2における通過特性を示し、図
4に示すように、3000MHzの近傍においてLCの
並列共振が行われ、通過帯域の2倍、3倍の周波数(2
0 ,3f0 )におけるスプリアス特性を従来より多く
減衰させている。尚、図3において、従来の場合と同様
に、曲線(イ)は通過特性S2 1 を示し、曲線(ロ)は
反射特性S1 1 を示している。曲線(イ)のAは通過域
を示し、また、Bは減衰域を示している。
【0020】(実施例3)ところで、図5は2個の誘電
体同軸共振器1,2を用いた2段のバンドパスフィルタ
の回路図を示している。かかるバンドパスフィルタの場
合でも、図6に示すように、インダクタンスL1 と並列
に並列共振させるコンデンサC3 を接続し、その値を先
の実施例と同様に設定することで、スプリアス特性の改
善を図ることができる。
【0021】(実施例4)図7は実施例4を示し、バン
ドパスフィルタにおいて、外部回路との結合にインダク
タンスL1 を使用している場合である。かかる場合で
も、上記インダクタンスL1 と並列にコンデンサC3
接続し、その値を先の実施例と同様に設定することで、
スプリアス特性の改善を図ることができる。
【0022】なお、上記の各実施例では、2段のバンド
エリミネーションフィルタ、2段のバンドパスフィルタ
の場合について説明したが、段数には限定されず、3段
以上のフィルタの場合にも本発明を適用できるものであ
る。また、アンテナ共用器にかかわらず、バンドエリミ
ネーションフィルタの単独構成や、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ、バンドパスフィルタ、ローパスフィル
タ、ハイパスフィルタ等の組み合わせた場合にも本発明
を適用できるものである。
【0023】(実施例5)図8は実施例5を示し、3個
の誘電体同軸共振器1〜3を用いた3段のバンドエリミ
ネーションフィルタの回路図を示している。尚、C1
6 はキャパシタンスである。ここで、共振器間を接続
する1/4波長伝送線路と同機能を実現しているインダ
クタンスL2 とキャパシタンスC5 ,C6 と、またイン
ダクタンスL1 、コンデンサC4 ,C5 からなるπ型の
ローパスフィルタ機能を利用して、通過帯域の2倍、3
倍の周波数(2f0 ,3f0 )におけるスプリアス特性
を改善を図っている。
【0024】ところが、従来では、図8に示すキャパシ
タンスC4 〜C6 は、誘電体からなるベース基板に電極
膜を形成して構成していたために、十分な容量値がとれ
ず、スプリアス特性を一層抑制しようとする場合には無
理があった。そこで、本実施例では、キャパシタンスC
4 〜C6 のいずれか、あるいは全てに積層チップコンデ
ンサを使用するようにしたものである。
【0025】積層チップコンデンサは、その構造上、直
列共振が生じる。そこで、スプリアス特性を抑制する周
波数で自己共振させることで、挿入損失を悪化させずに
所望の周波数のスプリアス特性を改善することができ
る。また、図9は2段のバンドエリミネーションフィル
タの回路図を示し、位相調整用のキャパシタンスC5
積層チップコンデンサを用いた場合を示している。
【0026】図10は、積層チップコンデンサの容量値
と共振周波数との関係を示す図であり、図示するよう
に、積層チップコンデンサの容量によって自己共振周波
数が異なるので、落としたい周波数の容量を選択して使
用する。図8及び図9の実施例の場合には、積層チップ
コンデンサを用いたキャパシタンスC6 ,C5 の各両端
間に直列共振を起こして各両端間を短絡することによ
り、挿入損失を悪化させずにスプリアス特性の改善を図
っている。
【0027】例えば、実験結果において、図8のキャパ
シタンスC4 〜C6 をベース基板の電極膜間で取った場
合には、通過帯域の2倍の周波数での減衰量は25dB
であったのが、キャパシタンスC4 〜C6 のいずれか、
あるいは全てに積層チップコンデンサを使用した場合に
は、通過帯域の2倍の周波数での減衰量は33dBであ
った。
【0028】尚、本実施例では、2段又は3段のバンド
エリミネーションフィルタの場合について説明したが、
入出力端間の伝送線路とアースラインとの間にコンデン
サが接続されているフィルタを構成する場合には、バン
ドエリミネーションフィルタに限らず、あらゆるフィル
タに本発明を適用できるものである。また、誘電体同軸
共振器の段数にも限定されず、3段以上の場合にも適用
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、誘電体同軸共振器間を
インダクタンスで結合し、所定の周波数帯域を阻止ない
し通過させる誘電体フィルタにおいて、上記インダクタ
ンスに、所定の周波数で並列共振させるコンデンサを並
列に接続したものであるから、インダクタンスとコンデ
ンサとで並列共振させ、その並列共振周波数を、例え
ば、通過帯域の2倍、3倍になるように設定すること
で、スプリアス特性を改善することができ、高性能化を
図ることができる。また、単に、インダクタンスにコン
デンサを並列に接続する構成であり、従来のようにロー
パスフィルタを付加しないために、小型且つ安価に構成
することができるという効果を奏するものである。
【0030】また、請求項2によれば、誘電体同軸共振
器を用いて所定の周波数帯域を阻止ないし通過させ、外
部回路との結合をインダクタンスで行う誘電体フィルタ
において、上記インダクタンスに、所定の周波数で並列
共振させるコンデンサを並列に接続していることで、イ
ンダクタンスとコンデンサとで並列共振させ、その並列
共振周波数を、例えば、通過帯域の2倍、3倍になるよ
うに設定することで、スプリアス特性を改善することが
でき、高性能化を図ることができる。また、単に、イン
ダクタンスにコンデンサを並列に接続する構成であり、
従来のようにローパスフィルタを付加しないために、小
型且つ安価に構成することができる。
【0031】更に、請求項3によれば、誘電体同軸共振
器とπ型のローパスフィルタを用いて所定の周波数帯域
を阻止ないし通過させる誘電体フィルタにおいて、上記
ローパスフィルタを構成するコンデンサに、所定の周波
数で自己直列共振が起きる積層チップコンデンサを用い
ていることで、挿入損失を悪化させずに所望の周波数の
スプリアス特性を改善することができる。しかも、従来
のようにさらにローパスフィルタを付加しないために、
フィルタを小型化することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のアンテナ共用器の回路図であ
る。
【図2】本発明の実施例2のアンテナ共用器の回路図で
ある。
【図3】本発明の実施例の通過特性及び反射損失を示す
図である。
【図4】本発明の実施例の通過特性を示す図である。
【図5】本発明の実施例3のバンドパスフィルタの回路
図である。
【図6】本発明の実施例3のバンドパスフィルタの回路
図である。
【図7】本発明の実施例4のバンドパスフィルタの回路
図である。
【図8】本発明の実施例5のバンドエリミネーションフ
ィルタの回路図である。
【図9】本発明の実施例5のバンドエリミネーションフ
ィルタの回路図である。
【図10】本発明の実施例5の積層チップコンデンサの
容量と自己共振周波数の関係を示す図である。
【図11】従来例のアンテナ共用器の回路図である。
【図12】従来例の通過特性及び反射損失を示す図であ
る。
【図13】従来例の通過特性を示す図である。
【図14】他の従来例のアンテナ共用器の要部回路図で
ある。
【図15】更に他の従来例のアンテナ共用器の回路図で
ある。
【符号の説明】
1〜3 誘電体同軸共振器 L2 インダクタンス C0 コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体同軸共振器間をインダクタンスで
    結合し、所定の周波数帯域を阻止ないし通過させる誘電
    体フィルタにおいて、上記インダクタンスに、所定の周
    波数で並列共振させるコンデンサを並列に接続したこと
    を特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体同軸共振器を用いて所定の周波数
    帯域を阻止ないし通過させ、外部回路との結合をインダ
    クタンスで行う誘電体フィルタにおいて、上記インダク
    タンスに、所定の周波数で並列共振させるコンデンサを
    並列に接続したことを特徴とする誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 誘電体同軸共振器とπ型のローパスフィ
    ルタを用いて所定の周波数帯域を阻止ないし通過させる
    誘電体フィルタにおいて、上記ローパスフィルタを構成
    するコンデンサに、所定の周波数で直列共振する積層チ
    ップコンデンサを用いたことを特徴とする誘電体フィル
    タ。
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