JPH10280231A - ポリエステル低収縮性極細繊維の製造方法 - Google Patents

ポリエステル低収縮性極細繊維の製造方法

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JPH10280231A
JPH10280231A JP9102701A JP10270197A JPH10280231A JP H10280231 A JPH10280231 A JP H10280231A JP 9102701 A JP9102701 A JP 9102701A JP 10270197 A JP10270197 A JP 10270197A JP H10280231 A JPH10280231 A JP H10280231A
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JP
Japan
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boiling water
denier
fiber
water shrinkage
heat treatment
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JP9102701A
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English (en)
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Takayuki Imamura
高之 今村
Kenji Yamashita
賢司 山下
Michimasa Onishi
道昌 大西
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Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフト感に優れた織編物に好適に用いられ
る、沸水収縮率が2.0 %以下の極細繊維を操業性よく生
産することができる製造方法を提供する。 【解決手段】 紡糸速度2500m/分以上の高速スピンド
ロー法により製造した沸水収縮率2.0 〜6.0 %、伸度50
%未満のポリエステル繊維を、温度160 〜220 ℃、リラ
ックス率2%以上で熱処理し、沸水収縮率0.5 〜2.0
%、単糸繊度1デニール以下、トータル繊度30〜100 デ
ニールの極細繊維を得る、ポリエステル低収縮性極細繊
維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製編織すれば、ソ
フト感に優れた風合を有する織編物を得ることができる
ポリエステル低収縮性極細繊維を製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
からなる単糸繊度が1デニール以下のポリエステル極細
繊維は、ソフト感とドレープ性に富んだ獣毛調の織編物
用として好適に用いられている。近年、織編物に要求さ
れる風合が多様化している中で、よりソフト感に優れた
織編物が求められており、製品化までの各工程で収縮し
にくい、低収縮性の極細繊維が要望されている。
【0003】低収縮性の極細繊維を製造する方法とし
て、通常の高速紡糸法(POY法)で製造した繊維をリ
ラックス熱処理する方法と、スピンドロー法(SDY
法)において高温で熱処理しつつ製造する方法が採用さ
れている。
【0004】しかし、前者の場合、低沸水収縮性の極細
繊維を得るために、POY法で得られた繊維を200 ℃以
上の高温下で、10%近くのリラックス率で熱処理を施す
必要があが、このような高温、高リラックス率の条件下
での熱処理では切れ糸が多発し、安定した生産ができ
ず、沸水収縮率が十分に低い(沸水収縮率2.0 %以下)
極細繊維を得ることができなかった。
【0005】また、後者の場合も熱処理ローラの温度を
200 ℃以上にすることにより沸水収縮率が3.0 %程度の
極細繊維を得ることはできるが、沸水収縮率が2.0 %以
下の低収縮性の極細繊維を得ることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決し、ソフト感に優れた織編物用に好適に用い
られる、沸水収縮率が2.0 %以下の極細繊維を操業性よ
く生産することができる製造方法を提供することを技術
的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討の結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、紡糸速度2500m/分以上の高
速スピンドロー法により製造した沸水収縮率2.0 〜6.0
%、伸度50%未満のポリエステル繊維を、温度160〜220
℃、リラックス率2%以上で熱処理し、沸水収縮率0.5
〜2.0 %、単糸繊度1デニール以下、トータル繊度30
〜100 デニールの極細繊維を得ることを特徴とするポリ
エステル低収縮性極細繊維の製造方法を要旨とするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は、紡糸速度2500m/分以上の高速SDY
法により製造した、沸水収縮率2.0 〜6.0 %、伸度50%
未満のポリエステル繊維にリラックス熱処理を施すこと
により、低低収縮性極細繊維を得るものである。紡糸速
度2500m/分未満のSDY法やPOY法により製造され
た繊維は、沸水収縮率が5%以上、伸度20%以上程度の
繊維しか得られないため、この繊維を用いてリラックス
熱処理を施しても、かなりの高温や高リラックス率で熱
処理を施したり、長時間熱処理する必要があり、繊維の
融着や糸切れが生じ、目的とする沸水収縮率が0.5 〜2.
0 %の低収縮糸を得ることができない。また、紡糸速度
の上限は特に限定されるものではないが、3000〜4000m
/分程度とすることが好ましい。
【0009】本発明では、リラックス熱処理に供給する
糸条として、紡糸速度2500m/分以上の高速SDY法に
より製造した、沸水収縮率2.0 〜6.0 %の繊維を用いる
ことが必要である。沸水収縮率が6.0 %を超えると、リ
ラックス熱処理を施しても、目的とする沸水収縮率が0.
5 〜2.0 %の低収縮糸を得ることができない。一方、沸
水収縮率が2.0 %未満の繊維とするには、SDY法にお
いてローラの温度等を高くする必要があり、繊維表面に
付与された紡糸油剤の焦げ付きや糸切れ等が発生し、性
能の劣る繊維となる。
【0010】さらに、伸度50%未満の繊維であることが
必要であり、伸度が50%を超えると、リラックス熱処理
時に収縮斑が発生し、製編織して得られる布帛の品位が
低下したり、リラックス熱処理を安定して行うことがで
きなくなる。また、伸度の下限は特に限定されるもので
はないが、あまり低伸度となると収縮応力が高くなり、
目的とする沸水収縮率が0.5 〜2.0 %の低収縮糸を得る
ことができなくなることがあるため、30%程度とするこ
とが好ましい。
【0011】このような、沸水収縮率2.0 〜6.0 %、伸
度50%未満のポリエステル繊維を紡糸速度2500m/分以
上の高速SDY法により製造する方法としては、紡糸し
た糸条を速度2500m/分以上、温度85〜95℃程度の第1
ローラに複数回ラップし、続いて、第1ローラよりも1.
3 〜1.4 倍程度高速で温度110 〜130 ℃程度の第2ロー
ラに複数回ラップし、巻き取る方法が挙げられる。特
に、糸切れや単糸間の融着、物性の低下を防ぐために、
ローラの温度は上記の範囲内とすることが好ましい。
【0012】次に、上記のような高速SDY法により得
られた繊維を温度160 〜220 ℃、リラックス率2%以上
で熱処理する。リラックス熱処理の温度が160 ℃未満で
あると、沸水収縮率を2.0 %以下にすることが困難であ
り、熱処理温度が220 ℃を超えると、糸切れが多発した
り、繊維の融着が生じる。また、リラックス率が2%未
満であると、沸水収縮率を2.0 %以下にすることが困難
となる。リラックス率の上限は、特に限定するものでは
ないが、操業性の面から3〜7%とすることが好まし
い。
【0013】このようなリラックス熱処理の方法として
は、ローラ間に接触又は非接触式の熱処理ヒータを設
け、ローラの速度やローラの径を変更することによりリ
ラックス率を調整して行う方法等が挙げられる。
【0014】本発明は、以上のような方法によりソフト
感に優れた織編物に好適な、沸水収縮率0.5 〜2.0 %、
単糸繊度1デニール以下、トータル繊度30〜100 デニー
ルの低収縮性極細繊維を得ることができるものである。
極細繊維の沸水収縮率が2.0 %を超えると、製編織した
布帛は、後加工時の熱処理によって大きく収縮し、ソフ
ト感に劣るものとなる。一方、沸水収縮率が0.5 %未満
であると、ソフト感に優れた織編物を得ることができる
が、沸水収縮率を下げるためにリラックス熱処理を長時
間行う必要があり、熱による焦げつきが生じたり、生産
性が悪化する。
【0015】また、単糸繊度は1デニールを超えると、
製編織した布帛はソフト感に劣るものとなる。単糸繊度
の下限は特に限定されるものではないが、0.3 〜1d程
度とすることが好ましい。そして、トータル繊度が30デ
ニール未満であると、種々の工程通過時に糸切れが多発
し、100 デニールを超えると、高速SDY法により製造
する際に、延伸斑が発生する。
【0016】本発明におけるポリエステルとは、主にエ
チレンテレフタレート単位を主たる繰返し単位とするポ
リエステルをいうが、その性質を本質的に変えない範囲
で、第3成分として、例えば、イソフタル酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール等のジオール類を共重
合したコポリエステルでもよく、また、これらのポリエ
ステルに艶消し剤、安定剤、着色剤、難燃剤、表面改良
剤等を添加したものでもよい。
【0017】また、極細繊維は、単一成分のポリエステ
ルで構成しても、複数成分のポリエステルを用いて、サ
イドバイサイド構造や芯鞘構造等のものとしてもよく、
断面形状は、丸断面に限定されず、三角断面等の異形断
面や中空断面でもよい。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例における物性値や評価方法は次のよう
に行った。 1.沸水収縮率(100 W) 得られた繊維に100 mg/デニールの荷重をかけて、試
料長L0 を測定した後、試料を無荷重の状態で30分間沸
水処理し、再び100 mg/デニールの荷重をかけて試料
長L1 を測定し、次式で算出した。 100 W(%)=〔(L0 −L1 )/L0 〕×100 2.布帛の風合 得られた繊維を300 T/mに加撚し、糊付け(30℃) 、
乾燥(85℃)して整経した後、製織し(織密度:経110
本/2.54cm、緯78本/2.54cm)、97℃の熱水でリラック
ス精練し、160 ℃で仕上げ熱処理を施して平織物を得
た。この織物の柔軟性を手触りで5段階で評価し、最も
柔軟性に優れているものを5とした。
【0019】実施例1 極限粘度(フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物
を溶媒とし、20℃で測定した。)0.68のPETを305 ℃
で溶融し、24.3g/分の吐出量で紡糸口金(168 孔)を
用いて紡糸した。続いて、SDY法により、3200m/分
で回転する第1ローラ(88℃)に7.5 回ラップした後、
4300m/分で回転する第2ローラ(120℃)に7.5 回ラ
ップし(第1ローラと第2ローラ間で1.344 倍の延伸を
施す)、次いで4155m/分で巻き取ることにより、伸度
42%、100 W 5.4%、トータル繊度54デニールの繊維を
得た。この繊維を、ローラ間に200 ℃の熱板(接触式)
を設け、600 m/分の速度で走行させながら、リラック
ス率5%でリラックス熱処理を施し、巻き取ることによ
り、100 W 0.8%、伸度45.2%、強度4.48g/デニー
ル、トータル繊度56.9デニール、単糸繊度0.34デニール
の低収縮性極細繊維を得た。得られた繊維を製織した布
帛の風合の評価を表1に示す。
【0020】実施例2〜7、比較例1〜4 SDY法での延伸倍率、第2ローラ温度を表1に示す値
に変更して得られた繊維を用い、リラックス熱処理時の
リラックス率、熱処理温度(熱板の温度)も表1に示す
ように種々変更して行った以外は、実施例1と同様に実
施して極細繊維を得た。得られた繊維のトータル繊度、
単糸繊度、強度、伸度、100 W及び得られた繊維を製織
した布帛の風合の評価を表1に示す。
【0021】実施例8 吐出量を40.6g/分に変更し、リラックス熱処理時のリ
ラックス率を7%とした以外は、実施例1と同様に実施
した。得られた繊維のトータル繊度、単糸繊度、強度、
伸度、100 W及び得られた繊維を製織した布帛の風合の
評価を表1に示す。
【0022】比較例5 実施例1よりも紡糸孔径が大きく、孔数48個の紡糸口金
に変更した以外は、実施例1と同様に実施した。得られ
た繊維のトータル繊度、単糸繊度、強度、伸度、100 W
及び得られた繊維を製織した布帛の風合の評価を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1より明らかなように、実施例1〜8で
は、低収縮性の極細繊維を得ることができ、これらの極
細繊維からなる布帛は、柔軟性に優れた風合を有するも
のであった。一方、比較例1は、SDY法で得た繊維の
伸度が高すぎたため、リラックス熱処理時に収縮斑が発
生し、リラックス熱処理を安定して行うことができなか
った。比較例2は、SDY法で得られる繊維の100 Wを
2.0 %未満とするため、第2ローラ温度を高温としたた
め、繊維表面に付与した油剤の発煙や焦げつきが生じ、
リラックス熱処理以降を行わなかった。比較例3は、S
DY法で得た繊維の100 Wが高すぎたため、比較例4は
リラックス熱処理時のリラックス率が低すぎたため、得
られた繊維は100 Wが高いものとなり、この繊維からな
る布帛は柔軟性に劣るものであった。比較例5で得られ
た繊維は、単糸繊度が1デニールを超えるものであった
ため、この繊維からなる布帛は柔軟性に劣るものであっ
た。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、沸水収縮率の低い、低
収縮性極細繊維を操業性よく生産することができ、この
繊維を製編織すれば、獣毛調のソフトな風合に優れた布
帛を得ることが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸速度2500m/分以上の高速スピンド
    ロー法により製造した沸水収縮率2.0 〜6.0 %、伸度50
    %未満のポリエステル繊維を、温度160 〜220 ℃、リラ
    ックス率2%以上で熱処理し、沸水収縮率0.5 〜2.0
    %、単糸繊度1デニール以下、トータル繊度30〜100 デ
    ニールの極細繊維を得ることを特徴とするポリエステル
    低収縮性極細繊維の製造方法。
JP9102701A 1997-04-04 1997-04-04 ポリエステル低収縮性極細繊維の製造方法 Pending JPH10280231A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194658A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Toray Ind Inc 脂肪族ポリエステル糸の糊付方法および織物の製造方法
JP2015055021A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 旭化成せんい株式会社 人工繊維布
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JP2022515043A (ja) * 2018-12-27 2022-02-17 江蘇恒力化繊股▲ふん▼有限公司 高モジュラス・低収縮・活性化ポリエステル工業用糸およびその製造方法

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