JPH10281402A - 伝熱管付着金物と熱交換器 - Google Patents
伝熱管付着金物と熱交換器Info
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- JPH10281402A JPH10281402A JP8502897A JP8502897A JPH10281402A JP H10281402 A JPH10281402 A JP H10281402A JP 8502897 A JP8502897 A JP 8502897A JP 8502897 A JP8502897 A JP 8502897A JP H10281402 A JPH10281402 A JP H10281402A
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 伝熱管と付着金物との溶接部に熱応力が作用
しても、疲労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい構造と
すること。 【解決手段】 熱交換器を構成する並設した伝熱管1、
1相互の移動および接触を防止し、伝熱管1、1の自重
の一部を支持するため付着金物2において、付着金物2
の伝熱管1との接合部に隣接する付着金物2の側辺部2
bが伝熱管1の接合部2aに対してなす角度θが45度
以下であるテーパ部を有する伝熱管付着金物2と、該付
着金物2を用いる熱交換器、および該熱交換器を用いる
ボイラである。
しても、疲労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい構造と
すること。 【解決手段】 熱交換器を構成する並設した伝熱管1、
1相互の移動および接触を防止し、伝熱管1、1の自重
の一部を支持するため付着金物2において、付着金物2
の伝熱管1との接合部に隣接する付着金物2の側辺部2
bが伝熱管1の接合部2aに対してなす角度θが45度
以下であるテーパ部を有する伝熱管付着金物2と、該付
着金物2を用いる熱交換器、および該熱交換器を用いる
ボイラである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の間隔をもっ
て並設される熱交換器の伝熱管相互の移動および接触を
防止し、かつ伝熱管の荷重を一部支持するため伝熱管に
取り付ける付着金物伝熱管群から構成される熱交換器及
び該熱交換器を有するボイラに関する。
て並設される熱交換器の伝熱管相互の移動および接触を
防止し、かつ伝熱管の荷重を一部支持するため伝熱管に
取り付ける付着金物伝熱管群から構成される熱交換器及
び該熱交換器を有するボイラに関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電用ボイラ等の熱交換器において
は、高温の燃焼ガスと蒸気あるいは水との熱交換を行う
ために数多くの伝熱管群が配置されている。この伝熱管
群は高温燃焼ガスの流れ方向に沿って数本から十数本の
並設された伝熱管群から構成されている。
は、高温の燃焼ガスと蒸気あるいは水との熱交換を行う
ために数多くの伝熱管群が配置されている。この伝熱管
群は高温燃焼ガスの流れ方向に沿って数本から十数本の
並設された伝熱管群から構成されている。
【0003】ボイラの起動時あるいは停止時には、火炉
内の温度分布の違いや燃焼ガスの流れが不均一なために
各伝熱管の中でも温度差が生じて、これにより伝熱管
(群)に温度分布が生じる。この伝熱管(群)の温度分
布により、伝熱管(群)の伸びが全体で不均一となり、
伝熱管に熱変形を生じさせ、また伝熱管相互の位置関係
を大きく変化させる。
内の温度分布の違いや燃焼ガスの流れが不均一なために
各伝熱管の中でも温度差が生じて、これにより伝熱管
(群)に温度分布が生じる。この伝熱管(群)の温度分
布により、伝熱管(群)の伸びが全体で不均一となり、
伝熱管に熱変形を生じさせ、また伝熱管相互の位置関係
を大きく変化させる。
【0004】伝熱管相互の位置関係が所定の位置からず
れると、伝熱性能は大きく変化する。このため、図7に
示すように伝熱管1には、その移動を防止するため付着
金物2が溶接などによって取り付けられている。この付
着金物2は伝熱管の自重を支持する効果も有している。
また、管寄せ4は複数の伝熱管1に接続しており、伝熱
管1の内部の流体を管寄せ4に集めることができる。
れると、伝熱性能は大きく変化する。このため、図7に
示すように伝熱管1には、その移動を防止するため付着
金物2が溶接などによって取り付けられている。この付
着金物2は伝熱管の自重を支持する効果も有している。
また、管寄せ4は複数の伝熱管1に接続しており、伝熱
管1の内部の流体を管寄せ4に集めることができる。
【0005】図8および図9に板状付着金物の伝熱管へ
の代表的な取付方法を示す。図8(図8(a)は伝熱管
部分の側面図、図8(b)は図8(a)のA−A線矢視
図)では、一方の伝熱管1のガス流れ上流側に断面L形
の板状付着金物2を溶接し、さらに他方の伝熱管1のガ
ス流れ下流側にも前記断面L形の板状付着金物2と同一
形状の付着金物2を溶接金属3で溶接し、これらL形の
付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれか一方の
伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れないようにス
トッパ5を溶接している。このような構造であることか
ら、伝熱管1、1相互のガス流れ方向およびガス流れに
直交する方向への移動が防止され、また伝熱管1、1相
互の接触が防止される。
の代表的な取付方法を示す。図8(図8(a)は伝熱管
部分の側面図、図8(b)は図8(a)のA−A線矢視
図)では、一方の伝熱管1のガス流れ上流側に断面L形
の板状付着金物2を溶接し、さらに他方の伝熱管1のガ
ス流れ下流側にも前記断面L形の板状付着金物2と同一
形状の付着金物2を溶接金属3で溶接し、これらL形の
付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれか一方の
伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れないようにス
トッパ5を溶接している。このような構造であることか
ら、伝熱管1、1相互のガス流れ方向およびガス流れに
直交する方向への移動が防止され、また伝熱管1、1相
互の接触が防止される。
【0006】図9(図9(a)は伝熱管側面図、図9
(b)は図9(a)のA−A線矢視図)では、伝熱管1
のガス流れに対して上流側に断面コ字状の付着金物6を
溶接金属3で溶接し、さらに他方の伝熱管1のガス流れ
下流側にも前記断面コ字状の付着金物6と同一の付着金
物6を溶接する。このとき、二つの付着金物6、6を上
下方向に重ね合わせるように配置し、この付着金物6の
重ね合わせ部には互いのコ字状の空間に挿入可能な大き
さの突起部6aを設けているので、これを互い相手側の
付着金物6のコ字状の空間に差し込んだ状態で伝熱管
1、1に溶接したものである。このような構造であるた
め、図8の場合と同様に伝熱管1、1の相互の移動およ
び接触が防止でき、更に伝熱管1の自重の一部を付着金
物6で支持することができる。
(b)は図9(a)のA−A線矢視図)では、伝熱管1
のガス流れに対して上流側に断面コ字状の付着金物6を
溶接金属3で溶接し、さらに他方の伝熱管1のガス流れ
下流側にも前記断面コ字状の付着金物6と同一の付着金
物6を溶接する。このとき、二つの付着金物6、6を上
下方向に重ね合わせるように配置し、この付着金物6の
重ね合わせ部には互いのコ字状の空間に挿入可能な大き
さの突起部6aを設けているので、これを互い相手側の
付着金物6のコ字状の空間に差し込んだ状態で伝熱管
1、1に溶接したものである。このような構造であるた
め、図8の場合と同様に伝熱管1、1の相互の移動およ
び接触が防止でき、更に伝熱管1の自重の一部を付着金
物6で支持することができる。
【0007】ボイラの起動時あるいは停止時には、伝熱
管1は上記したボイラの定常運転時の変形とは異なる。
すなわち、ボイラの起動時には、常温の伝熱管1の内面
に高温の蒸気が急激に流れ始め、また、ボイラの運転停
止時には、伝熱管1内に流れていた高温の蒸気が急激に
流れなくなるので、伝熱管1に急激な温度変化が生じ、
伝熱管1の外内表面に大きな温度差が発生する。例えば
起動時には、伝熱管1と付着金物2の溶接部では伝熱管
1の外表面が付着金物2によって加熱されるので、この
部分の温度勾配が大きくなり前記溶接部には大きな熱応
力が発生する。
管1は上記したボイラの定常運転時の変形とは異なる。
すなわち、ボイラの起動時には、常温の伝熱管1の内面
に高温の蒸気が急激に流れ始め、また、ボイラの運転停
止時には、伝熱管1内に流れていた高温の蒸気が急激に
流れなくなるので、伝熱管1に急激な温度変化が生じ、
伝熱管1の外内表面に大きな温度差が発生する。例えば
起動時には、伝熱管1と付着金物2の溶接部では伝熱管
1の外表面が付着金物2によって加熱されるので、この
部分の温度勾配が大きくなり前記溶接部には大きな熱応
力が発生する。
【0008】また、伝熱管1が過熱器に用いられる場
合、定常運転時においては内部流体温度は約1100℃
であり、伝熱管1は内部流体により冷却されるが付着金
物2は高温のガスに曝されることから、伝熱管1と付着
金物2との間には大きな温度差(温度勾配)が生じる。
これによって伝熱管1と付着金物2との溶接部には大き
な熱応力が生じる。
合、定常運転時においては内部流体温度は約1100℃
であり、伝熱管1は内部流体により冷却されるが付着金
物2は高温のガスに曝されることから、伝熱管1と付着
金物2との間には大きな温度差(温度勾配)が生じる。
これによって伝熱管1と付着金物2との溶接部には大き
な熱応力が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、伝熱管1と付着金物2を溶接する構造に対し、ボイ
ラ起動・停止時あるいは定常運転時に溶接部に発生する
熱応力を低減するという点について配慮されていなかっ
た。このような問題点は火力発電用ボイラ、特に流動層
ボイラに用いられる伝熱管1と付着金物2の溶接部に見
られた。本発明の課題は上記従来技術の欠点を解消し、
伝熱管と付着金物との溶接部に熱応力が作用しても、疲
労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい構造とすることで
ある。また、本発明の課題は、ボイラの起動・停止の繰
り返しにともなう熱応力、あるいは定常運転時の熱応力
が作用しても、疲労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい
伝熱管の支持金物を備えたボイラを提供することであ
る。
は、伝熱管1と付着金物2を溶接する構造に対し、ボイ
ラ起動・停止時あるいは定常運転時に溶接部に発生する
熱応力を低減するという点について配慮されていなかっ
た。このような問題点は火力発電用ボイラ、特に流動層
ボイラに用いられる伝熱管1と付着金物2の溶接部に見
られた。本発明の課題は上記従来技術の欠点を解消し、
伝熱管と付着金物との溶接部に熱応力が作用しても、疲
労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい構造とすることで
ある。また、本発明の課題は、ボイラの起動・停止の繰
り返しにともなう熱応力、あるいは定常運転時の熱応力
が作用しても、疲労亀裂やクリープ亀裂が発生しにくい
伝熱管の支持金物を備えたボイラを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって解決される。すなわち、熱交換器を構成す
る並設した伝熱管に、伝熱管相互の移動および接触を防
止し、伝熱管の自重を一部支持するために伝熱管の外表
面に接合される付着金物において、付着金物の伝熱管と
の接合部に隣接する付着金物の側辺部が前記伝熱管の接
合部に対してなす角度が45度以下であるテーパ部を有
する伝熱管付着金物である。上記付着金物の伝熱管との
接合部に隣接する付着金物の側辺部のテーパ部の高さを
付着金物の側辺部の厚さ以上とすることで前記側辺部の
テーパ部の高さの影響を無くすことができる。また、本
発明には前記伝熱管付着金物を用いた伝熱管群から構成
される熱交換器、前記熱交換器を用いるボイラが含まれ
る。本発明の熱交換器は特に流動媒体中に埋もれ、流動
媒体による流動抵抗が大きく、高温下にある流動層ボイ
ラの熱交換器に適している。
構成によって解決される。すなわち、熱交換器を構成す
る並設した伝熱管に、伝熱管相互の移動および接触を防
止し、伝熱管の自重を一部支持するために伝熱管の外表
面に接合される付着金物において、付着金物の伝熱管と
の接合部に隣接する付着金物の側辺部が前記伝熱管の接
合部に対してなす角度が45度以下であるテーパ部を有
する伝熱管付着金物である。上記付着金物の伝熱管との
接合部に隣接する付着金物の側辺部のテーパ部の高さを
付着金物の側辺部の厚さ以上とすることで前記側辺部の
テーパ部の高さの影響を無くすことができる。また、本
発明には前記伝熱管付着金物を用いた伝熱管群から構成
される熱交換器、前記熱交換器を用いるボイラが含まれ
る。本発明の熱交換器は特に流動媒体中に埋もれ、流動
媒体による流動抵抗が大きく、高温下にある流動層ボイ
ラの熱交換器に適している。
【0011】
【作用】付着金物2と伝熱管1とを図2(図2(a)は
伝熱管部分の側面図、図2(b)は図2(a)のA−A
線矢視図)に示すモデルで表し、伝熱管1と付着金物2
との接合部(たとえば溶接による溶接止端部)に生じる
熱応力を、有限要素法を用いて解析的に求めた結果を図
3および図4に示す。ここでは伝熱管1の内面および伝
熱管1の外面(付着金物接合部側表面)を一定温度に保
持するものとし、このときに伝熱管1と付着金物2との
接合部(付着金物2の伝熱管1に接合される側辺部2
a)に生じる熱応力を付着金物2の前記接合部からの高
さHあるいは前記接合部に隣接する付着金物2の側辺部
2bが伝熱管1の接合部に対してなす角度θをパラメー
タとして求めている。
伝熱管部分の側面図、図2(b)は図2(a)のA−A
線矢視図)に示すモデルで表し、伝熱管1と付着金物2
との接合部(たとえば溶接による溶接止端部)に生じる
熱応力を、有限要素法を用いて解析的に求めた結果を図
3および図4に示す。ここでは伝熱管1の内面および伝
熱管1の外面(付着金物接合部側表面)を一定温度に保
持するものとし、このときに伝熱管1と付着金物2との
接合部(付着金物2の伝熱管1に接合される側辺部2
a)に生じる熱応力を付着金物2の前記接合部からの高
さHあるいは前記接合部に隣接する付着金物2の側辺部
2bが伝熱管1の接合部に対してなす角度θをパラメー
タとして求めている。
【0012】図3は付着金物2の接合部からの高さHを
一定とし、前記角度θを変化させた場合の伝熱管1と付
着金物2との接合部に生じる熱応力の変化である。発生
応力はθ=90度の時の発生応力で正規化している(θ
=90度の時1.0の値をとる)。前記接合部に生じる
熱応力は角度θが小さくなるにつれて低くなり、角度θ
が45度以上では、発生応力はほとんど変化しない。言
い換えれば、角度θを45度以下にすれば、前記接合部
に発生する熱応力を低減できる。例えば、角度θを40
度とした場合、発生応力は90度の場合の約90%にな
る。これにより例えば疲労寿命で5〜50倍程度長くな
る。
一定とし、前記角度θを変化させた場合の伝熱管1と付
着金物2との接合部に生じる熱応力の変化である。発生
応力はθ=90度の時の発生応力で正規化している(θ
=90度の時1.0の値をとる)。前記接合部に生じる
熱応力は角度θが小さくなるにつれて低くなり、角度θ
が45度以上では、発生応力はほとんど変化しない。言
い換えれば、角度θを45度以下にすれば、前記接合部
に発生する熱応力を低減できる。例えば、角度θを40
度とした場合、発生応力は90度の場合の約90%にな
る。これにより例えば疲労寿命で5〜50倍程度長くな
る。
【0013】図4に前記角度θを60度で一定とし、付
着金物2の前記接合部からの高さHを変化させた場合の
伝熱管1と付着金物2との接合部に生じる熱応力の変化
を示したものである。発生応力は高さが50mmの時の
発生応力で正規化している(高さHが50mmの時1.
0の値をとる)が、発生する熱応力は付着金物2の高さ
Hが変化してもほとんど変化しないことが図4から分か
る。図3および図4から明らかなように、伝熱管1と付
着金物2との接合部に発生する熱応力を低減させるため
には、角度θを小さくすれば良い。
着金物2の前記接合部からの高さHを変化させた場合の
伝熱管1と付着金物2との接合部に生じる熱応力の変化
を示したものである。発生応力は高さが50mmの時の
発生応力で正規化している(高さHが50mmの時1.
0の値をとる)が、発生する熱応力は付着金物2の高さ
Hが変化してもほとんど変化しないことが図4から分か
る。図3および図4から明らかなように、伝熱管1と付
着金物2との接合部に発生する熱応力を低減させるため
には、角度θを小さくすれば良い。
【0014】上述したような角度θを小さくすることに
よって伝熱管1と付着金物2との接合部に発生する熱応
力が低減する理由としては主に以下の2つが考えられ
る。 角度θが小さくなることにより、熱応力が発生する伝
熱管1と付着金物2との接合部の応力集中係数が減少す
る。 付着金物2の熱が伝熱管1に伝わる場合、角度θが小
さくなると前記伝熱を妨げる空隙が少なくなるので熱の
流れがスムーズになり、温度勾配が緩やかになって前記
接合部に発生する熱応力が減少する。
よって伝熱管1と付着金物2との接合部に発生する熱応
力が低減する理由としては主に以下の2つが考えられ
る。 角度θが小さくなることにより、熱応力が発生する伝
熱管1と付着金物2との接合部の応力集中係数が減少す
る。 付着金物2の熱が伝熱管1に伝わる場合、角度θが小
さくなると前記伝熱を妨げる空隙が少なくなるので熱の
流れがスムーズになり、温度勾配が緩やかになって前記
接合部に発生する熱応力が減少する。
【0015】このように、並設した伝熱管1、1の相互
の移動および接触を防止することなどの目的と伝熱管
1、1を支持する目的のために伝熱管1に付着金物2を
接合する場合、前記角度θが45度以下であるような形
状の付着金物2を伝熱管1に取り付けることにより、伝
熱管1と付着金物2との接合部に発生する熱応力は従来
のように角度θが90度で溶接する場合に比べて減少
し、付着金物2を含む構造物全体としての疲労強度ある
いはクリープ強度が増す。
の移動および接触を防止することなどの目的と伝熱管
1、1を支持する目的のために伝熱管1に付着金物2を
接合する場合、前記角度θが45度以下であるような形
状の付着金物2を伝熱管1に取り付けることにより、伝
熱管1と付着金物2との接合部に発生する熱応力は従来
のように角度θが90度で溶接する場合に比べて減少
し、付着金物2を含む構造物全体としての疲労強度ある
いはクリープ強度が増す。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明は火力発電用ボイラその他の熱交換器の伝
熱管などに適用され、高温ガス流れの中に配置される伝
熱管などの伝熱管の移動および相互の接触を防ぐ必要の
あるもの、伝熱管を支持する必要があるものに適用され
る。特に、流動層ボイラなどの伝熱管は流動媒体中に配
置されるため、流動媒体により移動され易いので、これ
を防ぐために本発明が好適である。
する。本発明は火力発電用ボイラその他の熱交換器の伝
熱管などに適用され、高温ガス流れの中に配置される伝
熱管などの伝熱管の移動および相互の接触を防ぐ必要の
あるもの、伝熱管を支持する必要があるものに適用され
る。特に、流動層ボイラなどの伝熱管は流動媒体中に配
置されるため、流動媒体により移動され易いので、これ
を防ぐために本発明が好適である。
【0017】本発明の付着金物は前記伝熱管の移動およ
び相互の接触を防止し、また伝熱管を支持するために設
けられる付着金物であり、この形状には限定はないが、
板状のものを用いることが望ましい。
び相互の接触を防止し、また伝熱管を支持するために設
けられる付着金物であり、この形状には限定はないが、
板状のものを用いることが望ましい。
【0018】本発明の一実施の形態を図1に示す。図1
(a)はボイラ内の熱交換器に用いられる伝熱管の側面
図、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視図)では、
一方の伝熱管1のガス流れ上流側に断面L形であり、溶
接用の側辺部(溶接部)2aに隣接する側辺部2bがテ
ーパ状である付着金物2を溶接金属3で溶接し、さらに
他方の伝熱管1のガス流れ下流側にも前記した付着金物
2と略同一形状の断面L形の付着金物2を溶接し、これ
らL形の付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれ
か一方の伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れない
ようにストッパ5を溶接金属3を用いて溶接している。
このような構造であることから、伝熱管1、1相互は管
軸方向には自由にスライドできるが、ガス流れ方向およ
びガス流れに直交する方向への移動が防止され、また伝
熱管1、1相互の接触が防止される。
(a)はボイラ内の熱交換器に用いられる伝熱管の側面
図、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視図)では、
一方の伝熱管1のガス流れ上流側に断面L形であり、溶
接用の側辺部(溶接部)2aに隣接する側辺部2bがテ
ーパ状である付着金物2を溶接金属3で溶接し、さらに
他方の伝熱管1のガス流れ下流側にも前記した付着金物
2と略同一形状の断面L形の付着金物2を溶接し、これ
らL形の付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれ
か一方の伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れない
ようにストッパ5を溶接金属3を用いて溶接している。
このような構造であることから、伝熱管1、1相互は管
軸方向には自由にスライドできるが、ガス流れ方向およ
びガス流れに直交する方向への移動が防止され、また伝
熱管1、1相互の接触が防止される。
【0019】製作条件は以下の通りである。 伝熱管1の寸法:直径50.8mm×厚さ10.8mm 伝熱管1の材質:2.25Cr−1Mo鋼 付着金物2の寸法:幅50mm×高さ50mm×厚さ1
0mm 付着金物2の伝熱管1への溶接部(側辺部2a)に隣接
する付着金物2の側辺部2bが伝熱管1の接合面に対し
てなす角度θ=30度 付着金物2の材質:2.25Cr−1Mo鋼
0mm 付着金物2の伝熱管1への溶接部(側辺部2a)に隣接
する付着金物2の側辺部2bが伝熱管1の接合面に対し
てなす角度θ=30度 付着金物2の材質:2.25Cr−1Mo鋼
【0020】伝熱管1と付着金物2との溶接部(側辺部
2a)に発生する熱応力に及ぼす溶接部(側辺部2a)
と側辺部2bのなす角度θの影響を確認するため、溶接
止端部(側辺部2aの端部)に発生する熱応力を有限要
素法解析により求めた。
2a)に発生する熱応力に及ぼす溶接部(側辺部2a)
と側辺部2bのなす角度θの影響を確認するため、溶接
止端部(側辺部2aの端部)に発生する熱応力を有限要
素法解析により求めた。
【0021】解析条件はボイラの定常運転時を想定し
て、伝熱管1の内面および伝熱管1の外面と付着金物2
の表面を一定温度に保ち、溶接止端部に発生する応力を
求めた。なお、比較のため一般的な溶接によって得られ
る、角度θ=60度の場合についても解析を行った。解
析条件の詳細は以下の通りである。 内部流体温度:350℃ 内面側熱伝達率:1700kcal/m2・hr・℃ 雰囲気温度:900℃ 外面側熱伝達率:450kcal/m2・hr・℃
て、伝熱管1の内面および伝熱管1の外面と付着金物2
の表面を一定温度に保ち、溶接止端部に発生する応力を
求めた。なお、比較のため一般的な溶接によって得られ
る、角度θ=60度の場合についても解析を行った。解
析条件の詳細は以下の通りである。 内部流体温度:350℃ 内面側熱伝達率:1700kcal/m2・hr・℃ 雰囲気温度:900℃ 外面側熱伝達率:450kcal/m2・hr・℃
【0022】解析の結果、本実施例(角度θ=30度)
の伝熱管1と付着金物2の溶接止端部に発生する熱応力
は、205Mpaとなり、比較のため行ったθ=60度
(従来の施工法に相当)の場合の265Mpaに比べ約
75%に低下していた。これは疲労寿命では約7倍の寿
命増加に相当する。
の伝熱管1と付着金物2の溶接止端部に発生する熱応力
は、205Mpaとなり、比較のため行ったθ=60度
(従来の施工法に相当)の場合の265Mpaに比べ約
75%に低下していた。これは疲労寿命では約7倍の寿
命増加に相当する。
【0023】図5(図5(a)は伝熱管部分の側面図、
図5(b)は図5(a)のA−A線矢視図)に本発明の
他の実施の形態を示す。これは図1に示す実施の形態と
は異なり、テーパ部を付着金物2の側辺部2bの全体で
なく、図5に示すように溶接用の側辺部(溶接止端部)
2aに隣接する側辺部2bの側辺部2a(溶接止端部)
側の一部にのみ設けた断面L字状の付着金物2である。
隣接した伝熱管1、1に溶接金属3を用いて溶接された
各々の付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれか
一方の伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れないよ
うにストッパ5を溶接金属3で溶接している。こうし
て、伝熱管1、1相互のガス流れ方向およびガス流れに
直交する方向への移動が防止され、また伝熱管1、1相
互の接触が防止される。
図5(b)は図5(a)のA−A線矢視図)に本発明の
他の実施の形態を示す。これは図1に示す実施の形態と
は異なり、テーパ部を付着金物2の側辺部2bの全体で
なく、図5に示すように溶接用の側辺部(溶接止端部)
2aに隣接する側辺部2bの側辺部2a(溶接止端部)
側の一部にのみ設けた断面L字状の付着金物2である。
隣接した伝熱管1、1に溶接金属3を用いて溶接された
各々の付着金物2、2を互いに係合させ、更にいずれか
一方の伝熱管1に前記係合した付着金物2が外れないよ
うにストッパ5を溶接金属3で溶接している。こうし
て、伝熱管1、1相互のガス流れ方向およびガス流れに
直交する方向への移動が防止され、また伝熱管1、1相
互の接触が防止される。
【0024】伝熱管1と付着金物2との溶接止端部側に
発生する熱応力は、溶接部近傍の付着金物2の形状によ
り大きく影響を受ける。したがって、付着金物2の全体
にテーパを設けず、付着金物2の伝熱管1との溶接部近
傍のみにテーパを設けても付着金物2の伝熱管1に接合
される側辺部(溶接止端部)2aに隣接する付着金物2
の側辺部2bが伝熱管1の接合面に対してなす角度が4
5度以下にすれば、伝熱管1と付着金物2との溶接止端
部に発生する熱応力は、前記角度θが60度の場合に比
べて減少する。
発生する熱応力は、溶接部近傍の付着金物2の形状によ
り大きく影響を受ける。したがって、付着金物2の全体
にテーパを設けず、付着金物2の伝熱管1との溶接部近
傍のみにテーパを設けても付着金物2の伝熱管1に接合
される側辺部(溶接止端部)2aに隣接する付着金物2
の側辺部2bが伝熱管1の接合面に対してなす角度が4
5度以下にすれば、伝熱管1と付着金物2との溶接止端
部に発生する熱応力は、前記角度θが60度の場合に比
べて減少する。
【0025】本実施例では上述の図1に示す実施の形態
に比べて、溶接部の応力緩和の効果は変わらないが、付
着金物2の長さLが短縮できるという長所がある。ただ
し図6に示すように、テーパの溶接部からの高さH’は
その高さHの影響がほとんど無くなる付着金物2の肉厚
S以上にとることが望ましい。
に比べて、溶接部の応力緩和の効果は変わらないが、付
着金物2の長さLが短縮できるという長所がある。ただ
し図6に示すように、テーパの溶接部からの高さH’は
その高さHの影響がほとんど無くなる付着金物2の肉厚
S以上にとることが望ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、伝熱管と付着金物の溶
接部に発生する熱応力や外荷重によって発生する応力を
低減することができ、当該溶接部に発生する疲労あるい
はクリープ亀裂を防止し、信頼性が高く、かつメンテナ
ンスの必要性のない伝熱管群用の付着金物、当該付着金
物付きの伝熱管を備えた熱交換器及び該熱交換器を備え
たボイラを提供することができる。
接部に発生する熱応力や外荷重によって発生する応力を
低減することができ、当該溶接部に発生する疲労あるい
はクリープ亀裂を防止し、信頼性が高く、かつメンテナ
ンスの必要性のない伝熱管群用の付着金物、当該付着金
物付きの伝熱管を備えた熱交換器及び該熱交換器を備え
たボイラを提供することができる。
【図1】 本発明の一実施の形態の並設された伝熱管に
溶接接続された付着金物同士を互いに係合させた状態を
示す図である。
溶接接続された付着金物同士を互いに係合させた状態を
示す図である。
【図2】 本発明の解析に用いたモデルを示す図であ
る。
る。
【図3】 図2に示す伝熱管に溶接接続された付着金物
の接合部に生じる熱応力を有限要素法により解析した結
果を示す図である。
の接合部に生じる熱応力を有限要素法により解析した結
果を示す図である。
【図4】 図2に示す伝熱管に溶接接続された付着金物
の接合部に生じる熱応力を有限要素法により解析した結
果を示す図である。
の接合部に生じる熱応力を有限要素法により解析した結
果を示す図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態での並設された伝熱
管に溶接接続された付着金物同士を互いに係合させた状
態を示す図である。
管に溶接接続された付着金物同士を互いに係合させた状
態を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態の構成の有限要素法
による熱応力の解析結果を示す図である。
による熱応力の解析結果を示す図である。
【図7】 ボイラ伝熱管の側面図である。
【図8】 従来技術の並設された伝熱管に溶接接続され
た付着金物同士を互いに係合させた状態を示す図であ
る。
た付着金物同士を互いに係合させた状態を示す図であ
る。
【図9】 従来技術の並設された伝熱管に溶接接続され
た付着金物同士を互いに係合させた状態を示す図であ
る。
た付着金物同士を互いに係合させた状態を示す図であ
る。
1 伝熱管 2 付着金物 3 溶接金属 4 管寄せ 5 ストッパ
Claims (4)
- 【請求項1】 熱交換器を構成する並設した伝熱管に、
伝熱管相互の移動および接触を防止し、伝熱管の自重を
一部支持するために伝熱管の外表面に接合される付着金
物において、 付着金物の伝熱管との接合部に隣接する付着金物の側辺
部が前記伝熱管の接合部に対してなす角度が45度以下
であるテーパ部を有することを特徴とする伝熱管付着金
物。 - 【請求項2】 付着金物の伝熱管との接合部に隣接する
付着金物の側辺部のテーパ部の高さが、付着金物の側辺
部の厚さ以上であることを特徴とする請求項1記載の伝
熱管付着金物。 - 【請求項3】 請求項1記載の伝熱管付着金物を用いた
伝熱管群から構成されることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項4】 請求項3記載の熱熱交換器を用いること
を特徴とするボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8502897A JPH10281402A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 伝熱管付着金物と熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8502897A JPH10281402A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 伝熱管付着金物と熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10281402A true JPH10281402A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13847267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8502897A Pending JPH10281402A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 伝熱管付着金物と熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10281402A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011033238A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 伝熱管の振れ止め構造 |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP8502897A patent/JPH10281402A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011033238A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 伝熱管の振れ止め構造 |
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