JPH102836A - 光学的異方性測定装置 - Google Patents

光学的異方性測定装置

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JPH102836A
JPH102836A JP15264696A JP15264696A JPH102836A JP H102836 A JPH102836 A JP H102836A JP 15264696 A JP15264696 A JP 15264696A JP 15264696 A JP15264696 A JP 15264696A JP H102836 A JPH102836 A JP H102836A
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JP
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liquid crystal
optical anisotropy
side transparent
measuring device
incident
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JP15264696A
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Yoshinori Osaki
美紀 大嵜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレティルト角を正確に測定する。 【解決手段】測定用の光束Aが入射されると、光束Aは
透明電極52と調整膜31との界面にて全反射され、そ
の際にエバネッセント波Eが発生する。このエバネッセ
ント波Eは、調整膜31及び配向膜53を透過して液晶
56に侵入し、その偏光状態が変化された後に反射され
る。そして、このように反射された光束を検知すること
により、プレティルト角が算出される。ここで、調整膜
31の屈折率や厚さを適当に調整することにより、エバ
ネッセント波Eの侵入深さDが調整され、配向膜53の
近傍における配向状態の測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、光学
的異方性を測定する光学的異方性測定装置に係り、特に
液晶セルにおけるプレティルト角の算出に用いて好適な
光学的異方性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、材料の光学的異方性の測定が
様々な分野で行なわれている。以下、液晶セルにおける
プレティルト角の算出に光学的異方性の測定を用いた例
を説明する。
【0003】液晶セルは一対のガラス基板を有してお
り、各ガラス基板の表面には透明電極や配向膜が形成さ
れている。また、基板間隙には液晶が挟持されている。
【0004】このような液晶セルの製造に際してはラビ
ング処理等の配向処理が行なわれ、この配向処理によっ
て、液晶分子はガラス基板面に対してある角度(プレテ
ィルト角)をなして配向されることとなる。
【0005】したがって、液晶の配向状態を把握した
り、液晶セルの基本的な特性を改善したり、配向欠陥の
ない液晶セルを開発するにはプレティルト角を測定する
ことが必要不可欠であり、そのために、全反射法を用い
た光学的異方性測定装置が利用されている。
【0006】図1は、全反射を用いた光学的異方性測定
装置の構造を示す模式図である。この光学的異方性測定
装置1は半球状のガラス部材(以下、“半球ガラス”と
する)2を備えており、この半球ガラス2は平面部2a
と球面部2bとを有している。また、この半球ガラス2
は、その平面部2aと直交する回転軸Cを中心に回転す
るように回転自在に支持されており、半球ガラス2の平
面部2aには、屈折率マッチング液3が塗布されると共
に液晶セル5が載置されている。
【0007】この液晶セル5は、図2に詳示するよう
に、一対のガラス基板51a,51b(以下、“上基板
51a”並びに“下基板51b”とする)を有してお
り、これらの上下基板51a,51bの内面には透明電
極52や配向膜53がそれぞれ形成されている。そし
て、これらの上下基板51a,51bはシール部材55
によって貼り合わされており、それらの間には被検体と
しての液晶56が挟持されている。なお、下基板51b
の屈折率と、半球ガラス2の屈折率と、屈折率マッチン
グ液3の屈折率とはほぼ等しく設定されている。
【0008】一方、この半球ガラス2の片側(図示左
側)にはHe−Neレーザ装置10が配置されており、
液晶セル5に対して斜め下から光束Aを出射するように
構成されている。また、半球ガラス2の他側(図示右
側)には光検知器11が配置されており、液晶56の界
面にて全反射された光束を検知するように構成されてい
る。
【0009】さらに、半球ガラス2とHe−Neレーザ
装置10との間には偏光子12が配置されており、He
−Neレーザ装置10からの光束Aを直線偏光するよう
に構成されている。またさらに、半球ガラス2と光検知
器11との間には検光子13が配置されているが、この
検光子13は、偏光子12と直交する偏光方向を有して
いる。
【0010】また、図3は、別の光学的異方性測定装置
の構造を示す図であるが、この測定装置20において
は、上基板51aは、半球ガラス2の平面部2aに直接
に貼り合わされており、これらの平面部2a及び上基板
51aの表面には、図4に詳示するように、透明電極5
2や配向膜53がそれぞれ形成されている。さらに、平
面部2a及び上基板51aの間隙には、被検体としての
液晶56が挟持されている。
【0011】次に、光学的異方性の測定方法(プレティ
ルト角の算出方法)について説明する。
【0012】He−Neレーザ装置10から出射された
光束Aは、偏光子12によって直線偏光された上で半球
ガラス2に入射され、透明電極52と配向膜53との界
面にて全反射される。そして、この全反射の際には、図
5に詳示するようにエバネッセント波Eが発生するが、
このエバネッセント波Eは、配向膜53を透過して液晶
56の内部に侵入すると共に、液晶分子の光学的異方性
によりその偏光状態が変化された後に反射される。
【0013】そして、半球ガラス2から出射された光束
は、いったん収束して検光子13を通過するが(図1参
照)、その際、偏光子12と直交する偏光方向を有する
成分の光束のみが検光子13を通過し、光検知器11に
到達する。
【0014】いま、半球ガラス2を回転軸Cを中心にし
て回転させた場合、光束Aの電場ベクトルの向きに対
し、液晶56の液晶分子の向きを表す単位ベクトルであ
るダイレクタの向きが相対的に変化する。
【0015】このため、半球ガラス2の回転角に応じ
て、半球ガラス2から出射される光束の偏光状態が変化
する。そして、半球ガラス2の回転角に対して光検知器
11の出力をプロットすると、例えば図6に示すような
液晶の光学的異方性を示す特性曲線が得られる。ここ
で、強度の極大値とImax とし、極小値をImin とした
場合、それらの比(Imax /Imin )からプレティルト
角の大きさを算出することができる。なお、プレティル
ト角が大きいとImax /Imin は小さくなり、プレティ
ルト角が小さいとImax /Imin は大きくなる。
【0016】このように、上述した光学的異方性測定装
置1は、全反射の際に生ずるエバネッセント波Eと液晶
分子との相互作用に伴う光束の偏光状態の変化から、液
晶の光学的異方性を測定しプレティルト角を算出するも
のである。
【0017】次に、エバネッセント波Eの侵入深さにつ
いて簡単に説明する。
【0018】エバネッセント波Eは透明電極52と配向
膜53との界面にて発生するが、該界面からの侵入深さ
0 (液晶56と配向膜53との界面からの侵入深さD
と区別するため、以下“総侵入深さD0 ”とする。図5
参照)は次式にて表される。
【0019】
【式2】 (式2) ここで、ng は下基板51bの屈折率、nL は液晶56
(並びに配向膜53)の屈折率、λは光束Aの波長、θ
は光束Aの入射角である。
【0020】そして、この総侵入深さD0 は、ng
1.9、nL =1.5、λ=0.6328μm、θ=9
0°の場合には0.086μm程度となり、ng 等の数
値を調整することにより0.05μm程度にまで下げら
れる。
【0021】なお、配向膜53は、0.01〜0.02
μm程度とかなり薄いものであるため、エバネッセント
波Eの液晶層への侵入深さD(以下“液晶層侵入深さ
D”とする)は、総侵入深さD0 にほぼ等しくなり、配
向膜53の影響を無視できる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレティル
ト角の算出のためには測定箇所は配向膜53に近い程良
いが、従来の装置では、光束Aの波長λ等を調整したと
しても総侵入深さD0 は0.05μmより小さくはなら
ず、限界があった。
【0023】そこで、本発明は、界面近傍における被検
体の光学的異方性を測定する光学的異方性測定装置を提
供することを目的とするものである。
【0024】また本発明は、液晶セルにおけるプレティ
ルト角の測定を正確に行なう光学的異方性測定装置を提
供することを目的とするものである。
【0025】さらに本発明は、測定箇所を変更できる光
学的異方性測定装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、被検体と、該被検体に対して
光束を照射する光源と、これら光源と被検体との間に配
置される透明な入射側透明部材と、前記光源から出射さ
れて前記被検体にて全反射された光束を検知する光検知
手段と、を備え、全反射される際に生じるエバネッセン
ト波を利用して前記被検体の界面近傍における光学的異
方性を測定する光学的異方性測定装置において、前記被
検体と前記入射側透明部材との間に、該入射側透明部材
よりも屈折率が小さくて透明な出射側透明層を配置し、
かつ、前記出射側透明層の屈折率並びに厚さを所定値に
することによって光学的異方性の測定箇所を調整した、
ことを特徴とする。
【0027】この場合、前記出射側透明層が多層構造で
あっても良く、単層構造であっても良い。
【0028】また、前記出射側透明層の屈折率n1 〜n
k (但し、k≧1)及び厚さd1 〜dk (但し、k≧
1)は、
【0029】
【式3】 (式3) L は被検体の屈折率、ng は前記入射側透明部材の屈
折率、λは前記光源から出射される光束の波長、θは該
光束の入射角である。なる関係を満足するようにすると
好ましい。
【0030】また、前記被検体が液晶であり、光学的異
方性を測定することにより前記液晶の配向状態を検知す
る、ようにしてもよい。
【0031】その場合、前記入射側透明部材に所定距離
隔てて貼り付けられた出射側部材、を備え、前記液晶
を、前記出射側部材と前記入射側透明部材との間に配置
した、ようにしてもよい。
【0032】また、前記入射側透明部材がガラスにより
形成された板状の部材であって、該板状の部材や前記出
射側部材と共に液晶セルが構成され、半球状の透明な部
材を備え、前記液晶セルが前記半球状の透明な部材に保
持され、かつ、前記入射側透明部材と前記半球状の透明
な部材との間に、これらと屈折率がほぼ等しい液体を充
填してなる、ようにしてもよい。
【0033】この場合、前記板状の部材の表面に透明電
極が形成されてなる、ようにしてもよい。
【0034】さらに、前記入射側透明部材がガラスによ
り形成された半球状の部材であり、該半球状の入射側透
明部材の平面部に、前記出射側部材が所定距離隔てて貼
りつけられ、前記液晶を、前記出射側部材と前記平面部
との間に配置した、ようにしてもよい。
【0035】この場合、前記入射側透明部材の平面部に
透明電極が形成されてなる、ようにしてもよい。
【0036】また、前記出射側透明層が単層構造であっ
て配向膜としての機能を有し、前記出射側透明層に配向
処理を施すことにより、前記液晶が配向されてなる、よ
うにしてもよい。
【0037】さらに、前記出射側透明層が多層構造であ
り、これら多層の出射側透明層のうち、前記液晶に隣接
される層が配向膜としての機能を有し、かつ、該層に配
向処理を施すことにより、前記液晶が配向されてなる、
ようにしてもよい。
【0038】なお、以上構成に基づき、光源から照射さ
れた光束は、入射側透明部材に入射されて、該入射側透
明部材の界面にて全反射される。このとき発生したエバ
ネッセント波は、出射側透明層を透過して前記被検体に
まで到達し、該被検体内部にて全反射される。そして、
このように全反射された光束は、前記光検知手段によっ
て検知され、被検体の光学的異方性が測定される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図7を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。なお、図1及び図2に示
すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0040】本実施の形態に係る光学的異方性測定装置
30は、液晶セルに透明な調整膜31を設けた点を除い
ては(図7参照)、図1に示す装置と同様の構成であ
る。
【0041】すなわち、光学的異方性測定装置30は、
図1に示す装置と同様に、液晶セル5や半球ガラス2や
He−Neレーザ装置(光源)10や光検知器(光検知
手段)11等を備えている。また、液晶セル5は上下基
板51a,51bを有しており、基板間隙には、被検体
としての液晶56が挟持されている。さらに、液晶セル
5は、半球状の透明な部材である半球ガラス2に保持さ
れており、この半球ガラス2と下基板51bとの間には
屈折率マッチング液3が充填されている。なお、屈折率
マッチング液3の屈折率は、半球ガラス2や下基板51
bの屈折率にほぼ等しく設定されている。
【0042】つまり、本実施の形態においては、液晶セ
ル5の下基板51bが、光源と被検体との間に配置され
た入射側透明部材となり、上基板51aは、下基板51
bに所定距離隔てて貼り付けられた出射側部材となる。
【0043】また下基板51bの表面には、図7に詳示
するように、透明電極52、調整膜31並びに配向膜5
3が順に形成されており、これらの調整膜31と配向膜
53とによって出射側透明層が2層構造で構成されてい
る。そして、配向膜53には、液晶セルの製造工程にお
いて配向処理が施されるようになっており、その配向処
理によって液晶56が配向されるようになっている。
【0044】なお、調整膜31は、光学的異方性のない
高分子等の材料によって形成されている。また、調整膜
31の屈折率をn1 、配向膜53の屈折率をn2 、調整
膜31の厚さをd1 、並びに配向膜53の厚さをd2
した場合に、これらは、
【0045】
【式4】 (式4) L は液晶56の屈折率、ng は下基板51bの屈折
率、λは光束Aの波長、θは光束Aの入射角である。を
満足するように設定されている。
【0046】また、下基板51bの屈折率と透明電極5
2の屈折率とはほぼ等しく設定されており(例えば、下
基板51bの屈折率を1.8〜1.9とし、透明電極5
2の屈折率を1.95としている)、調整膜31の屈折
率は、これらの屈折率よりも小さく設定されている。
【0047】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0048】本実施の形態においては、調整膜31の屈
折率が、それに隣接する透明電極52の屈折率よりも小
さく設定されているため、液晶セル5に対して照射され
た光束Aは、この透明電極52と調整膜31との界面に
て全反射され、エバネッセント波Eが発生する。そし
て、このエバネッセント波Eは、上述したように液晶層
内部にて全反射され、光検知器11によって検知され
る。これにより、液晶層の界面近傍における光学的異方
性が測定され、液晶56の配向状態が算出される。
【0049】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0050】一般に、エバネッセント波Eの液晶層侵入
深さDは、
【0051】
【式5】 (式5) と表されるが、本実施の形態においては、式4を満足す
るようにn1 等が設定されているため、液晶層侵入深さ
Dは、 0<D<0.05μm の範囲内にあり、配向膜53の極近傍における液晶分子
の配向状態を測定できる。したがって、従来装置よりも
正確にプレティルト角を測定でき、液晶の配向状態の把
握がより正確となり、液晶セルの基本的な特性を改善し
たり、配向欠陥のない液晶セルを開発する上で重要な情
報が得られる。
【0052】また、調整膜31の厚さd1 や屈折率n1
等を調整することにより、測定箇所を変更できる。
【0053】なお、上述した実施の形態においては出射
側透明層を調整膜31や配向膜53による2層構造とし
たが、もちろんこれに限る必要はなく、単層構造(図9
参照)としても、或は3層以上の多層構造としても良
い。但し、出射側透明層の屈折率n1 〜nk (但し、k
≧1)及び厚さd1 〜dk (但し、k≧1)は、
【0054】
【式6】 (式6) L は被検体の屈折率、ng は前記入射側透明部材の屈
折率、λは前記光源から出射される光束の波長、θは該
光束の入射角である。なる関係を満足している必要があ
る。
【0055】また、上述した実施の形態においては下基
板51bの表面に透明電極52を形成しているが、直接
調整膜31を設けるようにしてもよい。
【0056】さらに、上述した実施の形態においては、
半球ガラス2と液晶セル5とを別体に構成したが、もち
ろんこれに限る必要はなく、図4に示すような一体型の
ものであっても良い。この場合、半球ガラス2が入射側
透明部材となる。
【0057】またさらに、上述した基板51a,51b
や半球ガラス2は、光学的異方性を持たず、光束Aに対
して透明で、かつ液晶56の屈折率よりも大きな屈折率
を持つ媒質であれば如何なるものであっても良い。
【0058】一方、上述した測定は、電場や磁場を与え
て液晶を駆動した状態で行なうようにしても良く、その
場合には、駆動時における液晶分子の挙動を観察でき
る。
【0059】なお、半球ガラス2の屈折率、下基板51
bの屈折率、及び屈折率マッチング液3は、半球ガラス
2と屈折率マッチング液3との界面、並びに屈折率マッ
チング液3と下基板51bとの界面で全反射が生じない
ような値であれば良い。
【0060】また、上述した実施の形態においては、液
晶56の光学的異方性を測定することとしたが、もちろ
んこれに限る必要はなく、高分子材料等の光学的異方性
を測定するようにしてもよい。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0062】まず、本発明の第1実施例について説明す
る。
【0063】本実施例においては、図7に詳示するよう
に、出射側透明層を調整膜31及び配向膜53の2層構
造としている。また、調整膜31の屈折率n1 を、配向
膜53の屈折率n2 や液晶56の屈折率nL に等しく
し、かつ、
【0064】
【式7】 (式7) 0<D0 −d1 −d2 <0.05μm なる関係を満足するように、調整膜31や配向膜53の
厚さd1 ,d2 を設定している。なお、調整膜31の屈
折率n1 を透明電極52の屈折率よりも小さく設定し、
調整膜31と透明電極52との界面にて全反射が生じる
ようにしている。
【0065】ここで、総侵入深さD0 は、
【0066】
【式8】 (式8) で表される値である。
【0067】具体的には、光束Aの波長λを0.632
8μmとし、該光束Aの入射角θを80°とし、さらに
下基板51bの屈折率ng を1.9とした場合、総侵入
深さD0 は、ほぼ0.09μmとなる。そして、調整膜
31の厚さd1 を0.04μmとし、配向膜53の厚さ
2 を0.01μmとすると、液晶層侵入深さDは0.
04μmとなる。なお、調整膜31の屈折率n1 、配向
膜53の屈折率n2 並びに液晶56の屈折率nL は1.
5に設定している。
【0068】また、調整膜31の厚さd2 を0.06μ
mとすれば、液晶層侵入深さDは0.02μmとなり、
界面により近い部分の測定が可能となる。
【0069】ところで、上述した実施例においては、調
整膜31の屈折率n1 、配向膜53の屈折率n2 並びに
液晶56の屈折率nL を等しくしたが、もちろんこれに
限る必要はなく、調整膜31の屈折率n1 を小さくして
も良い。
【0070】ついで、本発明の第2実施例について、図
8に沿って説明する。
【0071】本実施例においては、図8に詳示するよう
に、出射側透明層を配向膜53のみの単層構造とし、配
向膜53に調整膜としての機能を兼用させている。ま
た、配向膜53の厚みd2 や屈折率n2 は、次式を満足
するように設定されている。
【0072】
【式9】 (式9) L は被検体の屈折率、ng は前記入射側透明部材の屈
折率、λは前記光源から出射される光束の波長、θは該
光束の入射角である。
【0073】なお、上式は、式1にn1 =n2 、d1
2 、ni =di =0を代入したものである。
【0074】例えば、総侵入深さD0 が0.1μmで、
配向膜53の屈折率n2 や液晶56の屈折率nL が1.
5である場合、配向膜53の厚さd2 を0.05μmよ
り小さくすれば良い。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
光学的異方性の測定箇所を調整できる。
【0076】また、出射側透明層の屈折率n1 〜nk
(但し、k≧1)及び厚さd1 〜dk(但し、k≧1)
を、
【0077】
【式10】 (式10) L は被検体の屈折率、ng は前記入射側透明部材の屈
折率、λは前記光源から出射される光束の波長、θは該
光束の入射角である。なる関係を満足するように設定し
た場合には、界面近傍の光学的異方性を測定できる。
【0078】特に、被検体を液晶とした場合には、プレ
ティルト角の測定が正確となり、液晶の配向状態を正確
に把握できる。これにより、液晶セルの基本的な特性を
改善したり、配向欠陥のない液晶セルを開発する上で重
要な情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光学的異方性測定装置の構成を説明する
ための図。
【図2】液晶セルの構造を示す詳細断面図。
【図3】従来の光学的異方性測定装置の構成を説明する
ための図。
【図4】図3の詳細断面図。
【図5】エバネッセント波の挙動を説明するための模式
図。
【図6】液晶の配向状態の算出方法を説明するための
図。
【図7】本発明に係る光学的異方性測定装置を説明する
ための詳細断面図。
【図8】本発明の変形例を説明するための図。
【図9】本発明の変形例を説明するための図。
【符号の説明】
2 半球ガラス(半球状の透明な部材) 2a 平面部 3 屈折率マッチング液 5 液晶セル 10 He−Neレーザ装置(光源) 11 光検知器(光検知手段) 30 光学的異方性測定装置 31 調整膜(出射側透明層) 51a 上基板(出射側部材) 51b 下基板(入射側透明部材) 52 透明電極 53 配向膜(出射側透明層) 56 液晶(被検体)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体と、該被検体に対して光束を照射
    する光源と、これら光源と被検体との間に配置される透
    明な入射側透明部材と、前記光源から出射されて前記被
    検体にて全反射された光束を検知する光検知手段と、を
    備え、全反射される際に生じるエバネッセント波を利用
    して前記被検体の界面近傍における光学的異方性を測定
    する光学的異方性測定装置において、 前記被検体と前記入射側透明部材との間に、該入射側透
    明部材よりも屈折率が小さくて透明な出射側透明層を配
    置し、かつ、前記出射側透明層の屈折率並びに厚さを所
    定値にすることによって光学的異方性の測定箇所を調整
    した、 ことを特徴とする光学的異方性測定装置。
  2. 【請求項2】 前記出射側透明層が多層構造である、 ことを特徴とする請求項1記載の光学的異方性測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出射側透明層が単層構造である、 ことを特徴とする請求項1記載の光学的異方性測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出射側透明層の屈折率n1 〜nk
    (但し、k≧1)及び厚さd1 〜dk (但し、k≧1)
    は、 【式1】 (式1) L は被検体の屈折率、 ng は前記入射側透明部材の屈折率、 λは前記光源から出射される光束の波長、 θは該光束の入射角である。なる関係を満足する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の
    光学的異方性測定装置。
  5. 【請求項5】 前記被検体が液晶であり、 光学的異方性を測定することにより前記液晶の配向状態
    を検知する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
    光学的異方性測定装置。
  6. 【請求項6】 前記入射側透明部材に所定距離隔てて貼
    り付けられた出射側部材、を備え、 前記液晶を、前記出射側部材と前記入射側透明部材との
    間に配置した、 ことを特徴とする請求項5記載の光学的異方性測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記入射側透明部材がガラスにより形成
    された板状の部材であって、該板状の部材や前記出射側
    部材と共に液晶セルが構成され、 半球状の透明な部材を備え、 前記液晶セルが前記半球状の透明な部材に保持され、か
    つ、 前記入射側透明部材と前記半球状の透明な部材との間
    に、これらと屈折率がほぼ等しい液体を充填してなる、 ことを特徴とする請求項6記載の光学的異方性測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記板状の部材の表面に透明電極が形成
    されてなる、 請求項7記載の光学的異方性測定装置。
  9. 【請求項9】 前記入射側透明部材がガラスにより形成
    された半球状の部材であり、 該半球状の入射側透明部材の平面部に、前記出射側部材
    が所定距離隔てて貼りつけられ、 前記液晶を、前記出射側部材と前記平面部との間に配置
    した、 ことを特徴とする請求項6記載の光学的異方性測定装
    置。
  10. 【請求項10】 前記入射側透明部材の平面部に透明電
    極が形成されてなる、 請求項9記載の光学的異方性測定装置。
  11. 【請求項11】 前記出射側透明層が単層構造であって
    配向膜としての機能を有し、 前記出射側透明層に配向処理を施すことにより、前記液
    晶が配向されてなる、 ことを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項記載
    の光学的異方性測定装置。
  12. 【請求項12】 前記出射側透明層が多層構造であり、 これら多層の出射側透明層のうち、前記液晶に隣接され
    る層が配向膜としての機能を有し、かつ、 該層に配向処理を施すことにより、前記液晶が配向され
    てなる、 ことを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項記載
    の光学的異方性測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5587538A (en) * 1978-12-22 1980-07-02 Gen Tire & Rubber Co Device for fixing bead with flange that can be drawn in
US4905302A (en) * 1987-06-03 1990-02-27 General Electric Company Trunked radio repeater system
CN110780466A (zh) * 2019-10-14 2020-02-11 复旦大学 一种强度可电调节的表面倏逝波场的产生装置

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