JPH10284155A - 気密端子およびその製造方法 - Google Patents
気密端子およびその製造方法Info
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Abstract
クラックが発生することなく、かつ400℃以上の温度
に加熱してもリークが発生することのない耐熱性に優れ
た気密端子およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 ベースに形成された貫通孔にリードを挿
通し、ガラスによって前記リードを気密絶縁的に封着し
た気密端子において、前記ベースには常温から500℃
までの熱膨張係数が130×10-7/℃の冷間圧延鋼を
用い、前記リードには同熱膨張係数が45×10-7/℃
の鉄−ニッケル−コバルト合金を用い、前記ガラスには
同熱膨張係数が94×10-7/℃のアルミナフィラーを
含有したソーダ系ガラスを用いた。ガラスに封着された
領域を含むリードの全面には、ニッケルめっき層が3〜
6μm形成されている。
Description
保持する気密パッケージに用いる気密端子およびその製
造方法に関する。
ードを挿通するための貫通孔を設けるとともに、この貫
通孔にリードを挿通し、ガラスによってリードを気密絶
縁的に封着した構造となっている。気密端子はその封着
方法によって整合封着タイプと圧縮封着タイプとに大別
される。
収縮差が最も小さくなるように両者の熱膨張係数がほぼ
同じものを選択し、金属とガラスの界面に形成された酸
化膜を介して化学的にリードを封着するものである。各
材料の組み合わせ代表例とその熱膨張係数を以下に示
す。
(以下、コバールと称する)、ガラスには硼珪酸ガラス
などの硬質ガラスを用い、ベースの貫通孔にガラスによ
ってリードを封着している。この整合封着タイプにおい
ては、リードにコバールを用いるためリード強度に優れ
ている反面、コバールの価格は鉄材の約20倍するた
め、コストが非常に高くなるという短所がある。
ラスの熱膨張係数の差を利用してガラスに同心円状の圧
縮応力を与えリードを封着するものである。各材料の組
み合わせとその熱膨張係数を以下に示す。
系ガラスなどの軟質ガラスを用い、ベースの貫通孔にガ
ラスとリードを装填し、ガラスを加熱溶融した後、冷却
固化すると両者の収縮力の差によりベースがガラスとリ
ードを圧縮し、機械的にリードを封着するものである。
ベースに鉄材を用いているため、低コストであるという
長所があるが、リードに用いる鉄−ニッケル合金は整合
封着で用いるコバールに比べ強度的に劣るため、例えば
気密端子のリードを挟持して封着治具に自動挿入する工
程や、バレルめっき工程などでリードが折曲したり損傷
したりするという不都合が起こる。こうした不都合を取
り除く方法として、例えば特開昭59−186349号
公報に開示されているように、リードに鉄−ニッケル合
金に代えてコバールを採用した圧縮封着タイプの気密端
子が提案されている。各材料の組み合わせとその熱膨張
係数を以下に示す。
張係数が約45〜50×10-7/℃であり、前述したよ
うに熱膨張係数が約95×10-7/℃の軟質ガラスを用
いると、ガラスとリードの熱膨張係数の差が大きすぎる
ため、リードの根元から圧縮歪みが生じ、ガラスにクラ
ックが発生することがある。このため、ガラスには例え
ば熱膨張係数が約75×10-7/℃である硬質ガラスと
軟質ガラスの中間ガラスを用いている。これによれば、
低コストであるという圧縮封着タイプの長所を生かしつ
つ、リード強度にも優れた気密端子を得ることができ
る。
た気密端子に半導体素子を金−シリコン共晶合金(共晶
温度350℃)によって搭載する際、例えばレーザダイ
オードなどではダイボンディング温度が400℃を越え
るものがある。上記説明したようにコバールリードを採
用した圧縮封着タイプの気密端子においては、熱膨張係
数が約75×10 -7/℃の中間ガラスを用いているが、
ベース素材であるSPCのそれと大きな差があるため、
封着後にダイボンディング工程で400℃を越える温度
まで加熱した場合、ベースとガラスの界面からリークが
発生し、気密性が劣化するという問題がある。図2はこ
れを図示したものであり、矢印P1はベース1の収縮力
および収縮方向、矢印P2はガラス2の収縮力および収
縮方向を示し、この収縮力の差により両者の圧縮バラン
スが崩れ、ダイボンディング工程で400℃以上に加熱
することによりベース1とガラス2の界面Aからリーク
が発生する。
軟質ガラスを用いた場合、400℃以上の温度において
もリークは発生しないが、ガラスとリードとの熱膨張係
数の差によりリード根元の部分からガラスに圧縮歪みが
生じ、ガラスにクラックが発生するという問題がある。
図3はこれを図示したものであり、矢印P2′はガラス
の収縮力および収縮方向、矢印P3はリードの収縮力お
よび収縮方向を示し、この収縮力の差により圧縮歪みが
生じ、ガラス2にクラック2aが発生する。
ベースとガラスの熱膨張係数の差が大きすぎ、ベースと
ガラスの界面からリークが発生し、ガラスに軟質ガラス
を用いるとガラスとリードとの熱膨張係数の差が大きす
ぎ、ガラスにクラックが発生するという問題が起こる。
するためのものであり、リードにコバールを採用するこ
とによりリード強度を向上させるとともに、ガラスにク
ラックが発生することなく、かつ400℃以上の温度に
加熱してもベースとガラスの界面からリークが発生する
ことのない耐熱性に優れた気密端子およびその製造方法
を提供することを目的とする。
に本発明は、ベースに形成された貫通孔にリードを挿通
し、ガラスによって前記リードを気密絶縁的に封着した
気密端子において、ベースには鉄または鉄を主成分とす
る素材を用い、リードには鉄−ニッケル−コバルト合金
を用い、ガラスにはアルミナフィラーを含有した軟質ガ
ラスを用いたものである。
にリードを挿通し、ガラスによって前記リードを気密絶
縁的に封着する気密端子の製造方法であって、鉄−ニッ
ケル−コバルト合金からなるリードの全面に、あらかじ
め電解めっき法によりニッケルまたはニッケル合金めっ
き層を形成し、次いで鉄または鉄を主成分とする素材か
らなるベースに形成された貫通孔に前記リードおよびア
ルミナフィラーを含有した軟質ガラスを装填し、ガラス
を加熱溶融した後、冷却固化することにより前記ベース
に前記リードを気密絶縁的に封着するものである。
密端子にコバールリードを採用することによりリード強
度を向上させるとともに、ガラスにクラックが発生する
ことがなく、かつ400℃以上の温度に加熱しても、気
密性が劣化することのない耐熱性に優れた気密端子およ
びその製造方法を提供することができる。
は、ベースに形成された貫通孔にリードを挿通し、ガラ
スによってリードを気密絶縁的に封着した気密端子にお
いて、ベースには鉄または鉄を主成分とする素材を用
い、リードには鉄−ニッケル−コバルト合金を用い、ガ
ラスにはアルミナフィラーを含有した軟質ガラスを用い
たものである。
ナフィラーの含有量は、前記軟質ガラスの4〜6重量%
であるものである。
質ガラスの常温から500℃までの熱膨張係数が90〜
100×10-7/℃であるものである。
ラスの熱膨張係数の差による収縮差を利用してリードを
封着するものであり、ベース、ガラスおよびリードの熱
膨張係数のバランスが設計上、大きなポイントとなる。
すなわち、ベースに熱膨張係数が130×10-7/℃の
冷間圧延鋼、リードに熱膨張係数が45〜50×10 -7
/℃のコバールを採用した場合、ガラスに熱膨張係数が
95×10-7/℃の軟質ガラスを用いると、ガラスとリ
ードとの収縮差が大きすぎるため、リード根元から圧縮
歪みが生じ、ガラスにクラックが発生する。また、ガラ
スに熱膨張係数が75×10-7/℃の中間ガラスを用い
ると、ベースとガラスとの収縮差が大きすぎるため圧縮
バランスが崩れ、封着後に再度400℃以上の温度に加
熱するとベースとガラスの界面からリークが発生する。
本発明においては、ガラスに熱膨張係数が90〜100
×10-7/℃の軟質ガラスを用いているため、ベースか
らガラスに適度の収縮力を与えることができるため圧縮
バランスが崩れることがなく、封着後に再度400℃以
上の温度に加熱してもベースとガラスの界面からリーク
が発生することがない。また、ガラスとリードの収縮差
によりリード根元にから圧縮歪みが生じ、ガラス内部に
クラックが発生しても、軟質ガラスに含有したアルミナ
フィラーによりクラックはガラス内部でせき止められ局
部的にとどまるため、ガラス外部にクラックが発生する
まで至ることがない。
℃×10-7/℃のソーダ系ガラスを採用したが、熱膨張
係数が90×10-7/℃以下では、ベースとガラスの熱
膨張係数の差が大きくなるためリークが発生し、逆に1
00×10-7/℃を越えるとガラスとリードとの熱膨張
係数の差が大きくなるためガラスにクラックが発生して
しまう。なお、発明者らの実験によると、熱膨張係数が
95±1.5×10-7/℃のソーダバリウムガラスを用
いることが望ましかった。
ラスに封着された領域を含むリードの全面にニッケルま
たはニッケル合金めっき層が形成されたものである。
ッケルまたはニッケル合金めっき層の厚みは3〜6μm
であるものである。
内部に発生した圧縮歪みを吸収し、クッションの役割を
果たすことにより、ガラスにクラックが発生することを
防止することができる。
た気密端子を半導体装置用ステムに採用するものであ
る。半導体装置用ステムにおいては、ベースに半導体素
子をボンディングする際、400℃を越える温度まで加
熱するものがあるが、アルミナフィラーを含有した熱膨
張係数が90〜100×10-7/℃の軟質ガラスを用い
ると上述した作用により、ガラスにクラックが発生する
ことなく、かつ400度を超える温度においても、ベー
スとガラスの界面からリークが発生することがない。
ッケル−コバルト合金からなるリードの全面に、あらか
じめ電解めっき法によりニッケルまたはニッケル合金め
っき層を形成し、次いで鉄または鉄を主成分とする素材
からなるベースに形成された貫通孔に前記リードおよび
アルミナフィラーを含有した軟質ガラスを装填し、ガラ
スを加熱溶融した後、冷却固化することによりベースに
リードを気密絶縁的に封着するものである。この方法に
よれば、上述したようにリードに形成されたニッケルめ
っき層および軟質ガラスに含有したアルミナフィラーの
働きにより、ガラスにクラックが発生することがなく、
かつ400℃以上の高温においても、べースとガラスの
界面からリークが発生することがない。ニッケルまたは
ニッケル合金めっき層を電解めっき法により形成する理
由としては、無電解めっき法によるとめっき層が時系硬
化し、クッションとしての役割を果たさなくなるためで
ある。
しながら説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本実施の形態によるレー
ザダイオード用ステムの断面図、(b)は同要部断面図
である。図1(a)に示すように、ベース1に形成され
た貫通孔(図示せず)にリード3を挿通し、ガラス2に
よってリード3を気密絶縁的に封着した構造となってい
る。図1(b)に示すように、ガラス2に封着された領
域を含むリード3の全面には、ニッケルめっき層6が3
〜6μm形成されている。これを使用するには、ベース
1上面に形成されたヒートシンク5にレーザダイオード
素子(図示せず)を接合し、リード3のベース1上面に
突出した領域とボンディングワイヤ(図示せず)で接続
する。なお、4はベース1下面に溶接されたアースリー
ドである。
る。ベースには常温〜500℃までの熱膨張係数が13
0×10-7/℃のSPCと呼ばれる冷間圧延鋼を用い
た。リードには同熱膨張係数が45×10-7/℃のコバ
ール(Fe:54%、Ni:28%、Co:18%)を
用いた。ガラスには同熱膨張係数が94×10-7/℃の
アルミナフィラーを5±0.5重量%含有したソーダバ
リウムガラスを用いた。以下にガラスの組成例を示す。
なお、組成中のAl2O3はガラス顆粒を成形する前の原
材料として用いたものであり、顆粒成形後にフィラーと
して用いるアルミナとは異なる。
て説明する。
内に収納し、電解めっき法によりニッケルめっき層を3
〜6μm形成する。次いでカーボン製の封着治具を用い
ベースの貫通孔にリードとガラスタブレットを組み立て
る。このガラスタブレットの製造方法を以下に説明す
る。上述した組成例の原材料を混合溶融した後、成形、
粉砕しガラス粉を形成する。次いでバインダー、顔料を
混合し、噴霧乾燥を経て分級することによりガラス顆粒
を形成する。そしてこのガラス顆粒にアルミナフィラー
を4〜6重量%混合した後、打錠成形してガラスタブレ
ットを形成し、酸化性雰囲気内で600〜700℃の温
度で仮焼成してバインダー除去しガラスタブレットを製
造する。封着治具内に組み立てたベース、リードおよび
ガラスは、封着炉内でピーク温度が約980℃に加熱し
てガラスを溶融した後、冷却固化してベースの貫通孔内
にガラスによってリードを封着する。アルミナフィラー
を含有したガラスは流動性が悪いため、封着炉内は、窒
素ガスなどの弱酸化性雰囲気とした。
と他の組み合わせで封着した場合のクラックおよびリー
クの発生状況を比較した結果を(表1)に示す。
が75×10-7/℃の中間ガラスを用い、リードにニッ
ケルめっき層を形成した実施例1については、ガラスに
クラックは発生しないものの、350℃でリークが現れ
始め、半導体素子の接合温度である400℃を越えると
全てにリークが発生し使用に耐えない。また、熱膨張係
数が95×10-7/℃の軟質ガラスを用い、ニッケルめ
っき層が形成されたリードを用いた実施例2について
は、450℃の温度でもリークは発生しないが、ガラス
にクラックが発生する。このように、軟質ガラスのよう
に熱膨張係数が大きいとリークは発生しないが、ガラス
にクラックが発生し、逆に中間ガラスのように熱膨張係
数が小さいとガラスにクラックは発生しないが、リーク
が発生してしまう。この点、アルミナフィラーを5重量
%を含有した軟質ガラスを用いた実施例3については、
若干のものについてはガラスにクラックが認められたも
のの、450℃の温度でもリークの発生は完全に防ぐこ
とができた。さらに、同ガラスを用い、ニッケルめっき
層を形成したリードを用いた実施例4については、45
0℃の温度でもリークの発生は完全に防止することがで
き、ガラスのクラックも皆無であった。
び組成については、これに限ることなく発明の思想を逸
脱しない限りで適宜変更すればよい。
用ステムを例に挙げて説明したが、これに限ることなく
他の半導体装置用ステムおよび水晶振動子用気密端子な
ど種々の気密端子に適用できることは言うまでもない。
下の効果を得ることができる。
にコバールを採用することにより、低コストながらリー
ド強度に優れた気密端子を得ることができる。
およびソーダ系ガラスに含有したアルミナフィラーの働
きにより、クラックおよびリークが発生することのない
耐熱性に優れた気密端子を得ることができる。
体装置用ステムの気密性を損なうことなく、信頼性を大
幅に向上することができる。
断面図 (b)同要部断面図
由を示す説明図
理由を示す説明図
Claims (7)
- 【請求項1】 ベースに形成された貫通孔にリードを挿
通し、ガラスによって前記リードを気密絶縁的に封着し
た気密端子において、前記ベースには鉄または鉄を主成
分とする素材を用い、前記リードには鉄−ニッケル−コ
バルト合金を用い、前記ガラスにはアルミナフィラーを
含有した軟質ガラスを用いたことを特徴とする気密端
子。 - 【請求項2】 前記アルミナフィラーの含有量は、前記
軟質ガラスの4〜6重量%である請求項1記載の気密端
子。 - 【請求項3】 前記軟質ガラスの常温から500℃まで
の熱膨張係数が90〜100×10-7/℃である請求項
1記載の気密端子。 - 【請求項4】 前記軟質ガラスに封着された領域を含む
前記リードの全面にニッケルまたはニッケル合金めっき
層が形成された請求項1記載の気密端子。 - 【請求項5】 前記ニッケルまたはニッケル合金めっき
層の厚みは3〜6μmである請求項4記載の気密端子。 - 【請求項6】 前記気密端子は半導体装置用ステムであ
る請求項1から請求項5のいずれかに記載の気密端子。 - 【請求項7】 ベースに形成された貫通孔にリードを挿
通し、ガラスによって前記リードを気密絶縁的に封着す
る気密端子の製造方法であって、鉄−ニッケル−コバル
ト合金からなるリードの全面に、あらかじめ電解めっき
法によりニッケルまたはニッケル合金めっき層を形成
し、次いで鉄または鉄を主成分とする素材からなるベー
スに形成された貫通孔に前記リードおよびアルミナフィ
ラーを含有した軟質ガラスを装填し、前記軟質ガラスを
加熱溶融した後、冷却固化することにより前記ベースに
前記リードを気密絶縁的に封着することを特徴とする気
密端子の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP08499297A JP3269420B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 気密端子およびその製造方法 |
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|---|---|
| JPH10284155A true JPH10284155A (ja) | 1998-10-23 |
| JP3269420B2 JP3269420B2 (ja) | 2002-03-25 |
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3269420B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2007242379A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nec Schott Components Corp | 金属パッケージおよびその製造方法 |
| CN114696209A (zh) * | 2020-12-28 | 2022-07-01 | 新光电气工业株式会社 | 半导体封装用管座 |
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- 1997-04-03 JP JP08499297A patent/JP3269420B2/ja not_active Expired - Lifetime
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