JPH10285068A - 無線受信機および無線送受信機 - Google Patents

無線受信機および無線送受信機

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JPH10285068A
JPH10285068A JP8961097A JP8961097A JPH10285068A JP H10285068 A JPH10285068 A JP H10285068A JP 8961097 A JP8961097 A JP 8961097A JP 8961097 A JP8961097 A JP 8961097A JP H10285068 A JPH10285068 A JP H10285068A
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高義 大出
Hideto Furukawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、周波数の高い精度と安定性とが要
求される無線受信機および無線送受信機に関し、始動時
の立ち上がりを高速化できることを目的とする。 【解決手段】 発振周波数が温度補償されて与えられる
値に亘ってシフトした周波数の基準信号を生成する基準
生成手段と、周波数合成を行って局発信号を生成する局
部発振手段と、受信波を周波数変換して中間周波信号を
生成する周波数変換手段と、さらに復調して受信波が信
号空間でとる信号点の列を得る復調手段と、その受信波
の周波数の偏差を求める偏差検出手段と、この偏差が圧
縮される方向に基準信号の周波数が変化する値を基準生
成手段に与える制御手段と、記憶手段と、疑似受信波が
周波数変換手段に与えられているときに、制御手段が基
準生成手段に与える値を初期値として記憶手段に格納す
る初期設定手段とを備え、制御手段はこの初期値を始動
の際に基準生成手段に与える手段を有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA方式が適
用された移動通信システムのように、到来した受信波の
無線周波数に高い精度で発信周波数が一致した局発信号
に基づいて周波数変換や変復調が行われる無線受信機お
よび無線送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acce
ss)方式は、他の多元接続方式に比べて干渉、妨害およ
び無線伝送路の伝送特性の変動に抗して高い伝送品質が
得られ、かつ秘話性に富むために、次世代の移動通信シ
ステムに適用される方向で種々の開発や研究が進められ
ている。
【0003】図15は、CDMA方式に適応した従来の
無線受信機の構成例を示す図である。図において、受信
波は低雑音増幅器101および帯域通過フィルタ(BP
F)102を介して乗算器161の一方の入力に与えら
れ、その乗算器161の出力は帯域通過フィルタ(BP
F)162を介して復調器163の入力に接続される。
復調器163の搬送波入力には局部発振器164の出力
が接続され、その復調器163の2つの出力(互いに直
交するIチャネルとQチャネルとに対応する。)は位相
検出器165の対応する入力に接続される。位相検出器
165の出力は周波数誤差検出器166を介して制御部
167の入力に接続され、その制御部167には外部か
ら後述する初期値(図示されない。)が与えられる。制
御部167の出力は縦属接続されたD/A変換器16
9、電圧制御温度補償水晶発振器(VCTCXO)(以
下、単に「VCTCXO」という。)170および局部
発振部171を介して乗算器161の他方の入力に接続
される。
【0004】なお、局部発振部171は、VCTCXO
170の出力に直列に接続された分周器172と、その
分周器172の出力に一方の入力が接続され位相比較器
173とに併せて、その位相比較器173の出力と他方
の入力との間に縦属接続されてPLL(Phase Locked Lo
op)による間接合成方式の発振器を形成する低域フィル
タ(LPF)174、電圧制御発振器175および分周
器176から構成される。
【0005】このような構成の無線受信機では、乗算器
161および帯域通過フィルタ162は、局部発振部1
71によって与えられた局発信号と受信波(ここでは、
送信端において、伝送情報に応じてQPSK変調され、
さらに、直接拡散方式に基づいて生成されたと仮定す
る。)との積をとることにより、その受信波を中間周波
信号に変換する。局部発振器164はベースバンド領域
において上述した受信波の周波数に概ね一致した周波数
の搬送波信号を生成し、復調器163は上述した中間周
波信号をその搬送波信号を基準として復調(QPSK変
調方式に適応する。)することにより、互いに直交した
IチャネルおよびQチャネルのベースバンド信号を並行
して出力する。
【0006】位相検出器165は、これらのベースバン
ド信号を内蔵されたA/D変換器(図示されない。)を
介してディジタル信号に変換し、かつ時系列t(ここで
は、簡単のため、シンボル周期で正規化された整数値で
あると仮定する。)に対応したIチャネルおよびQチャ
ネルの振幅Imt、Qmtを求めると共に、 θt=tan-1(Qmt/Imt) の式で示される受信波の位相θt を順次算出する。周波
数誤差検出器166は、その位相θt を上述した時系列
tに対して2回微分することにより、受信波の周波数偏
差を算出する。
【0007】なお、このような周波数偏差の算出につい
ては、上述した受信波の成分の内、その受信波の形式に
基づいて受信されることが既知である情報(例えば、受
信端における同期の確立に供されるべきプリアンブル、
ユニークワード、連続する同じ値のシンボル(ビット)
の列)を基準として行われる。制御部167は上述した
ように算出された周波数偏差が予め決められた精度で
「0」に等しいか否かを判別し、その判別の結果が偽で
ある場合には、その周波数偏差に比例した値を示すディ
ジタル信号を出力する。D/A変換器169はそのディ
ジタル信号が示す値を制御電圧Vcontとして示す制御信
号を生成し、VCTCXO170はその制御信号に応じ
て上述した周波数偏差が圧縮される方向に発振周波数を
可変する。
【0008】分周器172および局部発振部171は、
その発振周波数fVCTCXO、分周器172の分周比(1/
M)および分周器176の分周比(1/N)に対して fMS=fVCTCXO・(N/M) の式で示される周波数fMSに、既述の局発信号の周波数
を更新する。制御部167は、乗算器161、帯域通過
フィルタ162、復調器163、局部発振器164、位
相検出器165、周波数誤差検出器166、D/A変換
器169、VCTCXO170、分周器172および局
部発振部171との連係の下で、上述したように局発信
号の周波数を更新する処理を反復するが、既述の判別の
結果が真であることを認識すると、その時点でディジタ
ル信号の出力を取り止めて待機する。
【0009】すなわち、従来例では、VCTCXO17
0の発振周波数は、始動と共に、その発振周波数を基準
として局部発振部171が生成する局発信号が受信波の
周波数に所望の精度で一致する値に自動的に設定され
る。したがって、このような従来例が適用された受信端
では、対向する送信端(例えば、移動通信システムの無
線基地局)に対する周波数同期が±1ppm程度の高い
確度でとられると共に、所望の通信品質が確保される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例では、VCTCXO170は、温度補償が何ら施され
ない水晶発振器に比べて発振周波数が安定しているが、
例えば、−30℃ないし+85℃の動作温度、標準値に
対する±5%の電源電圧の変動、±10%の負荷の変動
に対して、それぞれ発振周波数が±1.0ppm、±
0.2ppm、±0.2ppmに亘って変動し、かつ1
年当たり±0.5〜1.0ppm程度の経年変化が生じ
る。
【0011】したがって、従来例では、これらの動作温
度、電源電圧および負荷の変動と経年変化とに抗して上
述した±1ppm程度の高い確度で発振周波数を安定化
することは難しかった。また、CDMA方式の移動通信
システムの移動端末であって従来例が適用されたもので
は、電源が投入された時点から制御部167が行う制御
の下でVCTCXO170の発振周波数が所定の精度で
確定するまでに要する時間(以下、「引き込み所要時
間」という。)は、上述したプリアンブル、ユニークワ
ード、連続した同じ値のシンボル(ビット)の列が連続
的には受信されないために、既述の動作温度、電源電圧
および負荷の変動と経年変化との程度によっては数十秒
となり、緊急を要する発信や着信呼の待機が妨げられる
可能性があった。
【0012】さらに、図16に示すように、D/A変換
器169が電流出力型の回路で構成された場合には、そ
のD/A変換器169の出力抵抗RL の抵抗値の偏差は
一般に±5%程度であるために、VCTCXO170の
発信周波数は制御電圧Vcontに生じる誤差に起因して変
動し、かつ引き込み時間に大きなバラツキが伴う可能性
があった。
【0013】なお、VCTCXO170については、手
動による発信周波数の調整を可能とするために半固定の
可変コンデンサ(トリマコンデンサ)が付加された場合
には、出荷や保守に際してその静電容量を調整すること
も可能である。しかし、このような可変コンデンサが付
加された構成は、その可変コンデンサの静電容量が経年
変化や振動に応じて変化し、かつ上述した調整には工数
を要するために、実際には適用できない場合が多かっ
た。
【0014】本発明は、受信波の周波数と受信されるべ
き周波数との差を始動と共に高い確度で速やかに圧縮で
きる無線受信機および無線送受信機を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、4〜
8に記載の発明の原理ブロック図である。
【0016】請求項1に記載の発明は、動作温度の範囲
における発振周波数の変動分が補償され、かつ外部から
与えられる値に亘ってシフトした周波数の基準信号を生
成する基準生成手段11と、基準生成手段11によって
生成された基準信号の周波数を基準として周波数合成を
行って局発信号を生成する局部発振手段12と、信号空
間で位相が異なる複数の信号点をとる受信波を取り込
み、かつ局部発振手段12によって与えられた局発信号
を基準としてその受信波を周波数変換することにより中
間周波信号を生成する周波数変換手段13と、周波数変
換手段13によって生成された中間周波信号を復調し、
受信波が信号空間でとる信号点の列を得る復調手段14
と、復調手段14によって得られた信号点の位相の列を
2回微分することにより受信波の周波数の偏差を求める
偏差検出手段15と、偏差検出手段15によって求めら
れた偏差が圧縮される方向に基準信号の周波数が変化す
る値を基準生成手段11に与える制御手段16とを備え
た無線受信機において、値の初期値の保持に供される記
憶手段17と、受信波に対して周波数の偏差および安定
度が同等あるいはそれ以上と見なし得る疑似受信波がそ
の受信波に代えて周波数変換手段13に与えられている
ときに、制御手段16によって基準生成手段11に所望
の精度で定常的に与えられている値を初期値として記憶
手段17に格納する初期設定手段18とを備え、制御手
段16は、記憶手段17に記憶された初期値を始動の際
に読み出して基準生成手段11に与える手段を有するこ
とを特徴とする。
【0017】図2は、請求項2、4〜8に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項2に記載の発明は、動作
温度の範囲における発振周波数の変動分が補償され、か
つ外部から与えられる値に亘ってシフトした周波数の基
準信号を生成する基準生成手段11と、基準生成手段1
1によって生成された基準信号の周波数を基準として周
波数合成を行って基準搬送波信号を生成する基準波生成
手段20と、信号空間で位相が異なる複数の信号点をと
る受信波を基準波生成手段20によって与えられた基準
搬送波信号を基準として復調することにより、その受信
波が信号空間で信号点の列を得る復調手段21と、復調
手段21によって得られた信号点の位相の列を2回微分
することにより受信波の周波数の偏差を求める偏差検出
手段22と、偏差検出手段22によって求められた偏差
が圧縮される方向に基準信号の周波数が変化する値を基
準生成手段11に与える制御手段23とを備えた無線受
信機において、値の初期値の保持に供される記憶手段2
4と、受信波に対して周波数の偏差および安定度が同等
あるいはそれ以上と見なし得る疑似受信波がその受信波
に代えて復調手段21に与えられているときに、制御手
段23によって基準生成手段11に所望の精度で定常的
に与えられている値を初期値として記憶手段24に格納
する初期設定手段25とを備え、制御手段23は、記憶
手段24に記憶された初期値を始動の際に読み出して基
準生成手段11に与える手段を有することを特徴とす
る。
【0018】図3は、請求項3〜8に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項3に記載の発明は、動作温度
の範囲における発振周波数の変動分が補償され、かつ外
部から与えられる値に亘ってシフトした周波数の基準信
号を生成する基準生成手段11と、基準生成手段11に
よって生成された基準信号の周波数を基準として周波数
合成を行って局発信号を生成する局部発振手段12と、
基準生成手段11によって生成された基準信号の周波数
を基準として周波数合成を行って基準搬送波信号を生成
する基準波生成手段20と、信号空間で位相が異なる複
数の信号点をとる受信波を取り込み、かつ局部発振手段
12によって与えられた局発信号を基準としてその受信
波を周波数変換することにより中間周波信号を生成する
周波数変換手段13と、周波数変換手段13によって生
成された中間周波信号を基準波生成手段20によって与
えられた基準搬送波信号を基準として復調することによ
り、受信波が信号空間でとる信号点の列を得る復調手段
31と、復調手段31によって得られた信号点の位相の
列を2回微分することにより受信波の周波数の偏差を求
める偏差検出手段32と、偏差検出手段32によって求
められた偏差が圧縮される方向に、基準信号の周波数が
変化する値を基準生成手段11に与える制御手段33と
を備えた無線受信機において、値の初期値の保持に供さ
れる記憶手段34と、受信波に対して周波数の偏差およ
び安定度が同等あるいはそれ以上と見なし得る疑似受信
波がその受信波に代えて周波数変換手段13に与えられ
ているときに、基準生成手段11に所望の精度で定常的
に与えられている値を初期値として記憶手段34に格納
する初期設定手段35とを備え、制御手段33は、記憶
手段34に保持された初期値を始動の際に読み出して基
準生成手段11に与える手段を有することを特徴とす
る。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載の無線受信機において、制
御手段によって基準生成手段に与えられる値を監視し、
その値の初期値に対する偏差が予め決められた閾値を上
回った期間の長さの積算値またはその期間の最大の長さ
を求める監視手段41と、始動と共に起動され、予め決
められたインターバルに亘って計時を行う計時手段42
と、計時手段42がインターバルに亘る計時を完了した
時点で、監視手段41によって求められた積算値または
最大の長さと予め決められた上限値とを比較し、前者が
後者を上回ったときにその旨を示す警報を発する警報手
段43とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載の無線受信機において、始
動と共に起動され、予め決められたインターバルに亘っ
て計時を行う計時手段51と、計時手段51がインター
バルに亘る計時を完了したときに、その旨を示す警報を
発する警報手段52とを備えたことを特徴とする。請求
項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5の何れか
1項に記載の無線受信機において、制御手段によって基
準生成手段に与えられた値の初期値に対する偏差が予め
決められた閾値を下回るときにその値の平均をとって保
持する平均化手段61と、平均化手段61によって保持
された平均と初期値との差をとり、この初期値が基準生
成手段に与えられた時点から基準信号の周波数が所望の
精度で収束する時間が許容可能な最大値を超える程度に
その差が大きいときに、記憶手段に保持された初期値を
その平均で置換する初期値更新手段62とを備えたこと
を特徴とする。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5の何れか1項に記載の無線受信機において、制
御手段によって基準生成手段に与えられた値の初期値に
対する偏差が予め決められた閾値を下回るときにその値
の平均をとって保持する平均化手段61と、始動と共に
起動され、予め決められたインターバルに亘って計時を
行う計時手段71と、計時手段71がインターバルに亘
る計時を完了したときに、平均化手段61によって保持
された平均と初期値との差をとり、この初期値が基準生
成手段11に与えられた時点から基準信号の周波数が所
望の精度で収束するために要する時間が許容可能な最大
値を超える程度にその差が大きいときに、記憶手段に保
持された初期値をその平均で置換する初期値更新手段7
2とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
請求項7の何れか1項に記載の無線受信機において、筐
体に取り付けられ、かつ疑似受信波を与える信号源との
接続に供される接栓81と、受信波と接栓81を介して
信号源から与えられた疑似受信波との内、何れかを択一
的に選択して周波数変換手段あるいは復調手段に与える
切り替え制御手段82とを備えたことを特徴とする。
【0023】図4は、請求項9に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項9に記載の発明は、請求項1ない
し請求項8の何れか1項に記載の無線受信機91と、無
線受信機91を構成する局部発振手段によって生成され
た局発信号を基準とする周波数変換と、その無線受信機
91を構成する基準波生成手段によって生成された基準
搬送波信号を基準とする変調との何れか一方または双方
を行うことにより、受信波と共通の変調方式および多元
接続方式が適用され、かつ伝送情報で変調された送信波
を生成する送信手段92とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項1に記載の発明にかかわる無線受信
機では、基準生成手段11は、動作温度の範囲における
発振周波数の変動分が補償され、かつ外部から与えられ
る値に亘ってシフトした周波数の基準信号を生成する。
局部発振手段12は、その基準信号の周波数を基準とし
て周波数合成を行うことによって局発信号を生成する。
また、信号空間で位相が異なる複数の信号点をとる受信
波に対して周波数の偏差および安定度が同等あるいはそ
れ以上と見なし得る疑似受信波が周波数変換手段13に
与えられると、周波数変換手段13は、上述した局発信
号を基準としてその疑似受信波を周波数変換することに
より中間周波信号を生成する。さらに、復調手段14は
その中間周波信号を復調することにより上述した疑似受
信波が信号空間でとる信号点の列を求め、偏差検出手段
15はこれらの信号点の位相の列を2回微分することに
より疑似受信波の周波数の偏差を求める。制御手段16
はその偏差が圧縮される方向に上述した基準信号の周波
数が変化する値を基準生成手段11に与え、かつ初期設
定手段18はこのようにして基準生成手段11に所望の
精度で定常的に与えられている値を初期値として記憶手
段17に格納する。
【0025】さらに、制御手段16は始動の際にその初
期値を読み出して基準生成手段11に与えるので、局部
発振手段12は、この初期値に応じて周波数が設定され
た基準信号を基準とすることによって、上述した局発信
号と同じ周波数の局発信号を生成する。
【0026】したがって、周波数変換手段13に与えら
れる受信波は、上述した疑似受信波に対して行われた周
波数変換と復調とがそれぞれ周波数変換手段13および
復調手段14によって行われることによって、始動と共
に速やかに、かつ精度よく既述の信号点の列に変換され
る。請求項2に記載の発明にかかわる無線受信機では、
基準生成手段11は、動作温度の範囲における発振周波
数の変動分が補償され、かつ外部から与えられる値に亘
ってシフトした周波数の基準信号を生成する。基準波生
成手段20は、その基準信号の周波数を基準として周波
数合成を行うことによって基準搬送波信号を生成する。
【0027】また、信号空間で位相が異なる複数の信号
点をとる受信波に対して周波数の偏差および安定度が同
等あるいはそれ以上と見なし得る疑似受信波が復調手段
21に与えられると、その復調手段21は、上述した基
準搬送波信号を基準としてその疑似受信波を復調するこ
とにより、その疑似受信波が信号空間でとる信号点の列
を求め、偏差検出手段22はこれらの信号点の位相の列
を2回微分することにより疑似受信波の周波数の偏差を
求める。制御手段23はその偏差が圧縮される方向に上
述した基準信号の周波数が変化する値を基準生成手段1
1に与え、かつ初期設定手段25はこのようにして基準
生成手段11に所望の精度で定常的に与えられている値
を初期値として記憶手段24に格納する。
【0028】さらに、制御手段23は始動の際にその初
期値を読み出して基準生成手段11に与えるので、基準
波生成手段20は、この初期値に応じて周波数が設定さ
れた基準信号を基準とすることによって、上述した基準
搬送波信号と同じ周波数の搬送波信号を生成する。した
がって、復調手段21に与えられる受信波は、上述した
疑似受信波に対して行われた復調と同様の復調がその復
調手段21によって行われることによって、始動と共に
速やかに、かつ精度よく既述の信号点の列に変換され
る。
【0029】請求項3に記載の発明にかかわる無線受信
機では、基準生成手段11は、動作温度の範囲における
発振周波数の変動分が補償され、かつ外部から与えられ
る値に亘ってシフトした周波数の基準信号を生成する。
局部発振手段12は、その基準信号の周波数を基準とし
て周波数合成を行うことによって局発信号を生成する。
さらに、基準波生成手段20は、同様の基準信号の周波
数を基準として周波数合成を行うことによって基準搬送
波信号を生成する。
【0030】また、信号空間で位相が異なる複数の信号
点をとる受信波に対して周波数の偏差および安定度が同
等あるいはそれ以上と見なし得る疑似受信波が周波数変
換手段13に与えられると、周波数変換手段13は、上
述した局発信号を基準としてその疑似受信波を周波数変
換することにより中間周波信号を生成する。復調手段3
1は、基準波生成手段によって基準搬送波信号を基準と
してその中間周波信号を復調することにより、上述した
疑似受信波が信号空間でとる信号点の列を求め、偏差検
出手段32はこれらの信号点の位相の列を2回微分する
ことにより疑似受信波の周波数の偏差を求める。制御手
段33はその偏差が圧縮される方向に上述した基準信号
の周波数が変化する値を基準生成手段11に与え、かつ
初期設定手段35はこのようにして基準生成手段11に
所望の精度で定常的に与えられている値を初期値として
記憶手段34に格納する。
【0031】さらに、制御手段33は始動の際にその初
期値を読み出して基準生成手段11に与えるので、この
初期値に応じて周波数が設定された基準信号を基準とす
ることによって、局部発振手段12は上述した局発信号
と同じ周波数の局発信号を生成し、かつ基準波生成手段
20は上述した基準搬送波信号と同じ周波数の基準搬送
波信号を生成する。
【0032】したがって、周波数変換手段13に与えら
れる受信波は、上述した疑似受信波に対して行われた周
波数変換と復調とがそれぞれその周波数変換手段13お
よび復調手段31によって行われることによって、始動
と共に速やかに、かつ精度よく既述の信号点の列に変換
される。
【0033】請求項4に記載の発明にかかわる無線受信
機では、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の
無線受信機において、監視手段41は、制御手段によっ
て基準生成手段に与えられる値を監視し、その値の初期
値に対する偏差が予め決められた閾値を上回った期間の
長さの積算値またはその期間の最大の長さを求める。ま
た、計時手段42は始動と共に起動されて予め決められ
たインターバルに亘って計時を行い、警報手段43は計
時手段42がその計時が完了した時点で、監視手段41
によって求められた積算値または最大の長さと予め決め
られた上限値とを比較し、前者が後者を上回ったときに
その旨を示す警報を発する。
【0034】このような警報は、「記憶手段に保持され
た初期値に応じて基準生成手段が生成する基準信号の周
波数の精度が低下した」ことを意味するので、その初期
値の再設定が必要であることが確実に操作者等に伝達さ
れ、経年変化や動作温度、電源電圧その他環境条件の変
動に適応した迅速な保守が可能となる。請求項5に記載
の発明にかかわる無線受信機では、請求項1ないし請求
項3の何れか1項に記載の無線受信機において、計時手
段51は始動と共に起動されて予め決められたインター
バルに亘って計時を行い、かつ警報手段52はその計時
手段51が計時を完了したときに、その旨を示す警報を
発する。
【0035】このような警報は、「記憶手段に保持され
た初期値に応じて基準生成手段が生成する基準信号の周
波数について、経年変化等に起因して精度が低下してい
る可能性がある」ことを意味するので、その初期値が再
設定されるべきタイミングが上述したインターバルの設
定に応じて確実に操作者等に伝達され、経年変化に適応
した保守の適正な頻度による実施が可能となる。
【0036】請求項6に記載の発明にかかわる無線受信
機では、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の
無線受信機において、平均化手段61は、制御手段によ
って基準生成手段に与えられた値の初期値に対する偏差
が予め決められた閾値を下回るときに、その値の平均を
とって保持する。初期値更新手段62は、その平均と上
述した初期値との差をとり、この初期値が基準生成手段
に与えられた時点から基準信号の周波数が所望の精度で
収束する時間が許容可能な最大値を超える程度にその差
が大きいときに、記憶手段に保持された初期値をその平
均で置換する。
【0037】すなわち、始動の際に適用されるべき初期
値が経年変化、動作温度や電源電圧の変化に柔軟に適応
して動的に更新されるので、多様な環境において人手を
介することなく始動と共に速やかに基準信号の周波数が
設定される。請求項7に記載の発明にかかわる無線受信
機では、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の
無線受信機において、平均化手段61は、制御手段によ
って基準生成手段に与えられた値の初期値に対する偏差
が予め決められた閾値を下回るときに、その値の平均を
とって保持する。
【0038】また、計時手段71は、始動と共に起動さ
れて予め決められたインターバルに亘って計時を行う。
初期値更新手段72は、計時手段71がその計時を完了
したときに、先行して平均化手段61によって保持され
た平均と初期値との差をとり、この初期値が基準生成手
段11に与えられた時点から基準信号の周波数が所望の
精度で収束するために要する時間が許容可能な最大値を
超える程度に、その差が大きい場合には、記憶手段に保
持された初期値をその平均で置換する。
【0039】すなわち、始動の際に適用されるべき初期
値が経年変化の速度に適応した周期で動的に適正な値に
更新されるので、人手を介することなく長期間に亘って
「始動と共に速やかに基準信号の周波数が設定される」
状態が維持される。請求項8に記載の発明にかかわる無
線受信機では、請求項1ないし請求項7の何れか1項に
記載の無線受信機において、接栓81は、筐体に取り付
けられ、かつ疑似受信波を与える信号源との接続に供さ
れる。切り替え制御手段82は、受信波とその接栓81
を介して上述した信号源から与えられた疑似受信波との
内、何れかを択一的に選択して周波数変換手段あるいは
復調手段に与える。
【0040】すなわち、初期設定手段が記憶手段に初期
値を格納するために受信波に代えて周波数変換手段や復
調手段に与えられるべき疑似受信波は、全ての構成要素
の実装状況に何ら変更が伴うことなく外部から確実に与
えられるので、その初期値は効率的にかつ確度高く設定
される。請求項9に記載の発明にかかわる無線送受信機
では、請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の無
線受信機91に併せて送信手段92が付加され、その送
信手段92は、無線受信機91を構成する局部発振手段
によって生成された局発信号を基準とする周波数変換
と、その無線受信機91を構成する基準波生成手段によ
って生成された基準搬送波信号を基準とする変調との何
れか一方または双方を行うことにより、受信波と共通の
変調方式および多元接続方式が適用され、かつ伝送情報
で変調された送信波を生成する。
【0041】すなわち、受信系における周波数変換や復
調に併せて、送信系における周波数変換や変調にも、請
求項1ないし請求項8の何れか1項に記載された無線受
信機を構成する局部発振手段と基準波生成手段とが共用
されるので、上述した送信波の周波数は、これらの局部
発振手段と基準波生成手段とによってそれぞれ生成され
る局発信号と基準搬送波信号との周波数と同様にして、
始動と共に早期に高い精度で設定される。
【0042】したがって、ハードウエアの構成が複雑化
することなく、無線伝送路の上下のリンクの伝送品質が
安定に高く設定される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0044】図5は、請求項1に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。図において、図15に示すも
のと構成が同じものについては、同じ符号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。本実施形態と図15
に示す従来例との構成の相違点は、乗算器161には低
雑音増幅器101および帯域通過フィルタ102を介し
て外部に設けられた信号発生器103の出力が接続さ
れ、制御部167にメモリ104が接続された点にあ
る。
【0045】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、VCTCXO170は基準生
成手段11に対応し、局部発振部171は局部発振手段
12に対応し、低雑音増幅器101、帯域通過フィルタ
102、乗算器161および帯域通過フィルタ162は
周波数変換手段13に対応し、復調器163、局部発振
器164および位相検出器165は復調手段14に対応
し、周波数誤差検出器166は偏差検出手段15に対応
し、制御部167およびD/A変換器169は制御手段
16に対応し、メモリ104は記憶手段17に対応し、
制御部167は初期設定手段18に対応する。
【0046】以下、本実施形態の動作を説明する。本実
施形態にかかわる無線受信機は、製造者によって出荷に
先行して行われる調整や運用の過程で適宜行われる保守
の工程では、温度、電源電圧その他の動作環境が標準的
な状態に設定された槽(例えば、恒温槽)の内部に収め
られ、かつ低雑音増幅器101の入力に信号発生器10
3の出力が接続された状態に設定される。
【0047】また、信号発生器103は、受信波の公称
周波数に高い安定度で精度(例えば、0.01ppm)
で周波数が一致し、かつ既知のプリアンブル信号やユニ
ークワードで周期的に変調された擬似的な受信波(以
下、「疑似受信波」という。)を生成する。制御部16
7は、外部から制御信号(例えば、図示されない試験器
等によって与えられる。)が与えられると以下の動作を
行う「初期値設定モード」に移行する。
【0048】初期値設定モードでは、制御部167は、
図15に示す従来例と同様にして乗算器161、帯域通
過フィルタ162、復調器163、局部発振器164、
位相検出器165、周波数誤差検出器166、D/A変
換器169、分周器172および局部発振部171と連
係することにより、「局部発振部171が生成する局発
信号の周波数が疑似受信波の周波数に所望の精度で一致
する値」にVCTCXO170の発信周波数を設定す
る。
【0049】さらに、制御部167は、このようにして
設定されたVCTCXO170の発信周波数が疑似受信
波の周波数に適応した値に確度高く収束する時間に亘っ
て待機し、その時点でディジタル信号としてD/A変換
器169に与えられている値(以下、「初期値」とい
う。)をメモリ104に書き込む。また、本実施形態に
かかわる無線受信機が無線基地局から到来する受信波を
受信するために稼働している状態では、制御部167に
は上述した制御信号は与えられず、かつ低雑音増幅器1
01には、上述した信号発生器103に代わる空中線系
やフロントエンド回路(何れも図示されない。)を介し
てその受信波が与えられる。
【0050】一方、制御部167は始動と共にメモリ1
04に予め蓄積された値を読み出してその値を示すディ
ジタル信号をD/A変換器169に与えるので、VCT
CXO170の発信周波数は、疑似受信波と実際に受信
されるべき受信波との間の周波数の偏差が許容される程
度に小さい限り、始動と共にその受信波の周波数に適応
した初期値に速やかに設定される。
【0051】また、制御部167は、このディジタル信
号に応じて得られるVCTCXO170の発信周波数に
ついて、動作温度、電源電圧、VCTCXO170の特
性等のバラツキや経年変化に起因した誤差の補正が必要
である場合には、上述した初期値が設定された時点を起
点として従来例と同様にその補正を行う。このように本
実施形態によれば、制御部167は、始動の直後には、
従来例のようにVCTCXO170の発信周波数の引き
込みを新規に開始することなく、早期に引き込みを完結
することができる。
【0052】したがって、本実施形態では、始動の直後
において速やかに所望の受信波を受信可能な状態とな
り、利用者の要望による発信や着信呼の待ち受けが早期
に可能となる。なお、本実施形態では、制御部167
は、信号発生器103によって疑似受信波が与えられた
時点から所定の期間に亘って待機することによりメモリ
104に保持されるべき初期値を決定しているが、この
ように待機することなく、例えば、初期値の候補となる
べき値が更新されるときに先行して同様に更新された候
補の値との差分を算出し、その差分が所望の精度で同じ
である場合に最新の値を初期値としてもよい。
【0053】図6は、請求項2に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。図において、図5に示すもの
と機能および構成が同じものについては、同じ符号を付
与して示し、ここではその説明を省略する。本実施形態
と図5に示す実施形態との構成の相違点は、復調器16
3の搬送波入力には局部発振器164に代わる局部発振
部171aの出力が接続され、乗算器161の他方の入
力には局部発振部171および分周器172に代わる局
部発振器164aの出力が接続された点にある。
【0054】なお、局部発振部171aの構成について
は、図5に示す局部発振部171の構成と同じであるか
ら、以下では、対応する構成要素に添え文字「a」が付
加された同じ符号を付与して図示することとし、その説
明を省略する。なお、本実施形態と図2に示すブロック
図との対応関係については、VCTCXO170は基準
生成手段11に対応し、局部発振部171aは基準波生
成手段20に対応し、低雑音増幅器101、帯域通過フ
ィルタ102、乗算器161、帯域通過フィルタ16
2、復調器163、局部発振器164aおよび位相検出
器165は復調手段21に対応し、周波数誤差検出器1
66は偏差検出手段22に対応し、制御部167および
D/A変換器169は制御手段23に対応し、メモリ1
04は記憶手段24に対応し、制御部167は初期設定
手段25に対応する。
【0055】以下、本実施形態の動作を説明する。乗算
器161および帯域通過フィルタ162は、局部発振器
164aによって生成された局発信号と、低雑音増幅器
101および帯域通過フィルタ102を介して与えられ
る疑似受信波や受信波との積をとることにより、これら
の疑似受信波および受信波をそれぞれ中間周波信号に変
換する。
【0056】また、局部発振部171aは、VCTCX
O170が分周器172aを介して与える信号の周波数
を基準として間接方式の周波数合成を行うことにより、
基準搬送波信号を生成する。復調器163は、上述した
中間周波信号をその基準搬送波信号を基準として復調す
ることにより、互いに直交したIチャネルおよびQチャ
ネルのベースバンド信号を並行して出力する。
【0057】さらに、周波数誤差検出器166は従来例
と同様にして周波数偏差を求め、かつ制御部167はそ
の周波数偏差が予め決められた精度で「0」に等しいか
否かを判別すると共に、その判別の結果が偽である場合
には、その周波数偏差に比例した値を示すディジタル信
号をD/A変換器169に与える。なお、本実施形態に
おける各部の動作については、上述した事項を除いて請
求項1に記載の発明に対応した実施形態における動作と
同じであるから、ここではその説明を省略する。
【0058】すなわち、本実施形態は、局部発振部17
1aが復調器163に与えられるべき基準搬送波信号を
生成する点で請求項1に記載の発明に対応した実施形態
と異なるが、制御部167は、復調器163、位相検出
器165、周波数誤差検出器166、D/A変換器16
9、VCTCXO170および分周器172aを介して
局部発振部171aに至るフィードバックループにおい
て、主導的に周波数偏差を抑圧し、かつ調整や保守の工
程においては、請求項1に記載の発明に対応した実施形
態と同様にしてメモリ104に保持されるべき初期値を
求める。
【0059】したがって、本実施形態では、請求項1に
記載の発明に対応した実施形態と同様にして、始動の直
後に「所望の受信波を受信可能な状態」に速やかに移行
し、かつ利用者の要望による発信や着信呼の待ち受けが
早期に可能となる。図7は、請求項3に記載の発明に対
応した実施形態を示す図である。図において、図5およ
び図6に記載されたものと機能および構成が同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここではその説明
を省略する。
【0060】本実施形態の構成の特徴は、VCTCXO
170の出力が図5に示す局部発振部171と図6に示
す局部発振部171aとの入力に接続されることによ
り、請求項1および請求項2に記載の発明に対応した実
施形態が並行して適用された点にある。なお、本実施形
態と図3に示すブロック図との対応関係については、V
CTCXO170は基準発振手段11に対応し、局部発
振部171aは基準波生成手段20に対応し、局部発振
部171は局部発振手段12に対応し、低雑音増幅器1
01、帯域通過フィルタ102、乗算器161および帯
域通過フィルタ162は周波数変換手段13に対応し、
復調器163および位相検出器165は復調手段31に
対応し、周波数誤差検出器166は偏差検出手段32に
対応し、制御部167およびD/A変換器169は制御
手段33に対応し、メモリ104は記憶手段34に対応
し、制御部167は初期設定手段35に対応する。
【0061】以下、本実施形態の動作を説明する。本実
施形態では、制御部167は、請求項1、2に記載の発
明に対応した実施形態と同様の処理を行うことにより、
初期値を求めてメモリ104に保持し、かつ始動時にそ
の初期値を読み出してD/A変換器169に与えると共
に、既述のフィートバックループを介して帰還される値
を主導的に決定する。
【0062】したがって、乗算器161に与えられるべ
き局発信号の周波数の設定が分周器172、176の分
周比M、Nに基づいて所望の精度で可能であり、復調器
163に与えられるべき基準搬送波信号の周波数の設定
が分周器172a、176aの分周比Ma、Naに基づい
て所望の精度で可能である限り、VCTCXO170が
共用されることによって安価に請求項1、2に記載の発
明に対応した実施形態と同等の性能が得られる。
【0063】図8は、請求項4、5に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図5に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図5に示す実施形態との構成の相違点は、制御部
167の入出力ポートにタイマ110が接続され、その
制御部167の出力ポートに警報発生器111が接続さ
れた点にある。
【0064】なお、本実施形態と図1〜図3に示すブロ
ック図との対応関係については、制御部167は監視手
段41に対応し、タイマ110は計時手段42、51に
対応し、制御部167および警報発生器111は警報手
段43、52に対応する。以下、本実施形態の動作を説
明する。なお、各部の動作の内、下記に示す動作以外の
動作については、基本的に図5に示す実施形態と同様で
あるから、ここではその説明を省略する。
【0065】メモリ104には、初期値設定モードにお
いて求められた初期値が予め格納される。始動時には、
制御部167は、その初期値をメモリ104から読み出
してD/A変換器169に与えると共に、タイマ110
を起動する。さらに、制御部167は、先行してD/A
変換器169に与えた値とその値の更新値との差分と予
め設定された閾値とを比較する。制御部167は、その
比較の結果として前者が後者を上回る(VCTCXO1
70の発信周波数をさらに引き込む処理が必要である)
期間の長さを積算する。
【0066】タイマ110は予め決められた長い期間
(例えば、数週間ないし数年)のインターバルを有し、
そのインターバルに相当する期間が経過すると、その旨
の通知を制御部167に与える。
【0067】制御部167は、この通知を認識すると、
その時点までに積算された期間の長さが上述したインタ
ーバルに対して占める割合を求め、その割合が所定の上
限値を上回るときには警報発生器111を駆動する。し
かし、制御部167は、その割合が上限値未満である場
合には、積算された期間の長さを「0」に初期化し、か
つタイマ110を再度起動すると共に、上述した積算を
再開する。
【0068】このように本実施形態によれば、VCTC
XO170等の特性の経年変化、温度や電源電圧の著し
い変動によってそのVCTCXO170の発振周波数が
許容できない程度にシフトしたり、メモリ104に予め
格納された初期値が適正でないことに起因する伝送特性
の著しい劣化が確実に操作者に通知される。なお、本実
施形態では、積算された期間の長さの時間率に基づいて
警報発生器111が駆動されているが、例えば、制御部
167は、逐次「同様の期間が連続する最大の長さ」を
求めてメモリ104に蓄積し、その最大の長さが予め決
められた閾値を上回るときには、時間率の如何にかかわ
らず警報発生器111を駆動することも可能である。
【0069】また、本実施形態では、積算された期間の
長さの時間率の算出の基準としてタイマ110が適用さ
れているが、例えば、制御部167は、製造者が出荷に
先行して行った調整の時点を起点として計時された時間
が所定のインターバルに等しくなった時点で警報発生器
111を駆動することにより、初期値の再設定を操作者
に促すことも可能である。
【0070】図9は、請求項6に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。図において、図5に示すもの
と機能および構成が同じものについては、同じ符号を付
与して示し、ここではその説明を省略する。本実施形態
と図5に示す実施形態との構成の相違点は、メモリ10
4に併せて、平均値メモリ120が制御部167に接続
された点にある。
【0071】なお、本実施形態と図1〜図3に示すブロ
ック図との対応関係については、制御部167および平
均値メモリ120は平均化手段61に対応し、制御部1
67は初期値更新手段62に対応する。以下、本実施形
態の動作を説明する。なお、各部の動作の内、下記に示
す動作以外の動作については、基本的に図5に示す実施
形態と同様であるから、ここではその説明を省略する。
【0072】制御部167は、D/A変換器169にデ
ィジタル信号として与えられる値が更新される度にその
値の平均値を算出してメモリ104に格納する。また、
制御部167は、上述したように更新された値と算出さ
れた平均値との差分を求める。さらに、制御部167
は、その差分の絶対値と予め設定された閾値とを比較
し、前者が後者を下回る場合には何ら特別な処理を行わ
ないが、反対に前者が後者を上回る場合には、該当する
平均値をメモリ104に初期値として格納する。
【0073】このように本実施形態によれば、実際に到
来する受信波に適応して設定された値が初期値として動
的に設定されるので、例えば、動作温度、電源電圧、受
信波の周波数その他が大きく変化したり、VCTCXO
170等の特性が経年に応じて大きく変化した状態であ
っても、始動と共に早期に受信動作が可能な状態に移行
することが可能となる。
【0074】なお、本実施形態では、D/A変換器16
9にディジタル信号として与えられる値が更新される度
に、その値の如何にかかわらず上述した平均値の更新が
行われているが、制御部167が確実に認識することが
できるならば、例えば、受信波の電界強度が著しく低か
ったりその受信波が受信されないことが自明である期間
には、その平均値の更新を省略する処理が行われてもよ
い。
【0075】図10は、請求項7に記載の発明に対応し
た実施形態を示す図である。図において、図9に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ符号を
付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施形
態と図9に示す実施形態との構成の相違点は、制御部1
67の入出力ポートにタイマ130が接続された点にあ
る。
【0076】なお、本実施形態と図1〜図3に示すブロ
ック図との対応関係については、タイマ130は計時手
段71に対応し、平均値メモリ120および制御部16
7は初期値更新手段72に対応する。以下、本実施形態
の動作を説明する。なお、各部の動作の内、下記に示す
動作以外の動作については、基本的に図9に示す実施形
態と同様であるから、ここではその説明を省略する。
【0077】制御部167は、始動と共に予め決められ
たインターバルの値(例えば、数週間ないし数年)を指
定することによりタイマ130を起動する。しかし、制
御部167は、更新された平均値をメモリ120に格納
してもその平均値とメモリ104に格納された初期値と
を比較はしない。また、制御部167は、このような平
均値を更新する処理を反復する過程においてタイマ13
0から「上述したインターバルの値に亘る計時が完了し
た」ことが通知されると、その時点で平均値メモリ12
0に格納されている平均値を初期値としてメモリ104
に格納する。
【0078】このように本実施形態によれば、タイマ1
30のインターバルの値によって決定される周期で初期
値が実際の受信波に適応して求められた平均値に置換さ
れるので、制御部167に要求される処理量の増加が抑
制されると共に、動作温度、電源電圧、受信波の周波数
の偏差その他の変化やVCTCXO170等の特性の経
年変化に柔軟に適応しつつ、始動と共に早期に受信動作
が可能な状態に移行可能な環境が維持される。
【0079】図11は、請求項8に記載の発明に対応し
た実施形態を示す図である。図において、図5に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ符号を
付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施形
態と図5に示す実施形態との構成の相違点は、低雑音増
幅器101の前段にアンテナスイッチ140が配置さ
れ、そのアンテナスイッチ140の制御端子は制御部1
67の対応する出力に接続されると共に、受信波と疑似
受信波とは何れもアンテナスイッチ140を介して低雑
音増幅器101に与えられ、さらに、図12に示すよう
に、筐体に設けられた貫通孔に取り付けられた調整用コ
ネクタ141を介して疑似受信波の発生源となる信号発
生器に、アンテナスイッチ140の一方のアンテナ端子
が接続された点にある。
【0080】なお、本実施形態と図1〜図3に示すブロ
ック図との対応関係については、調整用コネクタ141
は接栓81に対応し、アンテナスイッチ140および制
御部167は切り替え制御手段82に対応する。以下、
本実施形態の動作を説明する。制御部167は、外部か
ら制御信号が与えられると「初期値設定モード」に移行
すると共に、アンテナスイッチ140を制御することに
より、低雑音増幅器101の入力にそのアンテナスイッ
チ140を介して信号発生器の出力を接続する。
【0081】このように本実施形態によれば、本実施形
態にかかわる無線受信機は、「初期値設定モード」にお
いて筐体の内部に実装された状態が維持されつつ、疑似
受信波が確実に与えられる。したがって、通常の運用が
行われている状態と「初期値設定モード」との間で実装
状態が異なることに起因して生じる初期値の誤差が確実
に抑圧されると共に、その初期値の設定が安価に、かつ
確実に行われる。
【0082】なお、本実施形態では、空中線系と信号発
生器との内、低雑音増幅器101の入力に接続されるべ
き一方を選択する素子としてアンテナスイッチ140が
付加されているが、例えば、アンテナスイッチ140は
選択ダイバーシチに供されるアンテナスイッチとして共
用されてもよい。
【0083】図13は、請求項9に記載の発明に対応し
た実施形態を示す図である。図において、図5に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ符号を
付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施形
態と図5に示す実施形態との構成の相違点は、アンテナ
150が付加され、さらに、そのアンテナ150の給電
端と局部発振部171の出力とに接続された送信系15
1が備えられた点にある。
【0084】また、送信系151は、縦属接続された送
信情報処理部152、変調器153、帯域通過フィルタ
(BPF)154と、その帯域通過フィルタ154の後
段に配置されて局部発振部171の出力から局発信号の
供給を受ける乗算器155と、さらに、その乗算器15
5の出力とアンテナ150の給電端との間に縦属接続さ
れた帯域通過フィルタ(BPF)156および電力増幅
器157とから構成される。
【0085】なお、本実施形態と図4に示すブロック図
との対応関係については、アンテナ150および送信系
151は送信手段92に対応し、その他の全ての構成要
素は無線受信機91に対応する。以下、本実施形態の動
作を説明する。送信情報処理部152は、図示されない
情報源から与えられ、かつ対向する無線基地局に無線伝
送されるべき送信情報を取り込み、その送信情報を示す
ベースバンド信号に予め決められた拡散符号を乗じるこ
とにより拡散信号を生成する。変調器153は、その拡
散信号に対して無線伝送路に適応した変調(ここでは、
簡単のため、受信波と同様にしてQPSK変調方式に適
応すると仮定する。)処理を施すことにより、一次送信
信号を生成する。
【0086】帯域通過フィルタ154、156および乗
算器155は、その一次送信信号を取り込み、かつ局部
発振部171によって生成された局発信号と乗じること
により送信波信号を生成する。電力増幅器157は、そ
の送信波信号を所定のレベルに電力増幅してアンテナ1
50の給電端に与える。
【0087】この送信波信号は、受信波の周波数偏差に
適応した自動制御の下で設定されるVCTCXO170
の発振周波数を基準として、局部発振部171が生成し
た局発信号との積をとることにより得られるので、その
送信波信号の送信先である無線局と受信波の送信元であ
る無線局とのに与えられている周波数の基準が共通であ
ったり、共通であると見なされ得る限り、送信系の無線
伝送路の伝送品質も安定に、かつ確実に高められる。
【0088】なお、請求項4〜9に記載の発明に対応し
た実施形態では、請求項1ないし請求項3の何れか1項
に記載の発明が適用されているが、例えば、図14に示
すように、局部発振部171、171aにそれぞれ対応
してD/A変換器169、169aおよびVCTCXO
170、170aが備えられることによって、周波数変
換に供される局発信号と復調に供される搬送波信号の周
波数の組み合わせやこれらの周波数の偏差にかかわる要
求に柔軟に適応することも可能である。
【0089】また、上述した各実施形態では、シングル
スーパ方式に基づくヘテロダイン検波が行われている
が、本発明は、例えば、ダブルスーパ方式やトリプルス
ーパ方式に基づくヘテロダイン検波やホモダイン検波が
行われる受信系についても適用可能である。さらに、上
述した各実施形態では、CDMA方式の移動通信システ
ムの移動局装置に請求項1ないし請求項9の発明が適用
されているが、送信波の周波数と受信端が受信しようと
する受信波の周波数との偏差の許容最大値が微小である
ならば、如何なる無線伝送系や通信システムに適用され
た場合にも、始動時における立ち上がり時間の大幅な短
縮がはかられる。
【0090】
【発明の効果】上述したように請求項1〜3に記載の発
明では、受信波は、始動と共に速やかに、かつ精度よく
復調される。
【0091】また、請求項4に記載の発明では、初期値
の再設定が必要であることが確実に操作者等に伝達さ
れ、経年変化や動作温度、電源電圧その他環境条件の変
動に適応した迅速な保守が可能となる。さらに、請求項
5に記載の発明では、初期値の再設定が行われるべきタ
イミングが計時手段に設定されたインターバルの値に応
じて確実に操作者等に伝達され、経年変化に適応した適
正な頻度の保守が可能となる。
【0092】また、請求項6に記載の発明では、多様な
環境において、人手を介することなく始動と共に速やか
に基準信号の周波数が設定される。さらに、請求項7に
記載の発明では、「始動と共に速やかに基準信号の周波
数が設定される」状態が、人手を介することなく長期間
に亘って維持される。また、請求項8に記載の発明で
は、実装状況に何ら変更が伴うことなく外部から与えら
れる疑似受信波に基づいて、初期値の設定が効率的にか
つ確度高く行われる。
【0093】さらに、請求項9に記載の発明では、ハー
ドウエアの構成が複雑化することなく、かつ安価に無線
伝送路の上下のリンクの伝送品質が始動と共に速やかに
高く設定される。したがって、これらの発明が適用され
た無線伝送系や通信システムでは、適用された変調方式
や多元接続方式との整合性として要求される周波数の最
大許容偏差が保守や運用の形態に柔軟に適応しつつ確実
に確保され、かつ始動時における立ち上がり時間の大幅
な短縮がはかられると共に、利用者に対するサービスの
品質が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、4〜8に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図2】請求項2、4〜8に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図3】請求項3〜8に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図4】請求項9に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】請求項1に記載の発明に対応した実施形態を示
す図である。
【図6】請求項2に記載の発明に対応した実施形態を示
す図である。
【図7】請求項3に記載の発明に対応した実施形態を示
す図である。
【図8】請求項4、5に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図9】請求項6に記載の発明に対応した実施形態を示
す図である。
【図10】請求項7に記載の発明に対応した実施形態を
示す図である。
【図11】請求項8に記載の発明に対応した実施形態を
示す図である。
【図12】本実施形態におけるコネクタの実装位置を示
す図である。
【図13】請求項9に記載の発明に対応した実施形態を
示す図である。
【図14】請求項1、2に記載の発明が共に適用されて
なる実施形態の構成を示す図である。
【図15】CDMA方式に適応した従来の無線受信機の
構成例を示す図である。
【図16】従来例の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11 基準生成手段 12 局部発振手段 13 周波数変換手段 14,21,31 復調手段 15,22,32 偏差検出手段 16,23,33 制御手段 17,24,34 記憶手段 18,25,35 初期設定手段 20 基準波生成手段 41 監視手段 42,51,71 計時手段 43,52 警報手段 61 平均化手段 62,72 初期値更新手段 81 接栓 82 切り替え制御手段 91 無線受信機 92 送信手段 101 低雑音増幅器 102,154,156,162 帯域通過フィルタ
(BPF) 103 信号発生器 104 メモリ 110,130 タイマ 111 警報発生器 120 平均値メモリ 140 アンテナスイッチ 141 調整用コネクタ 150 アンテナ 151 送信系 152 送信情報処理部 153 変調器 155,161 乗算器 157 電力増幅器 163 復調器 164,164a 局部発振器 165 位相検出器 166 周波数誤差検出器 167 制御部 169 D/A変換器 170 電圧制御温度補償水晶発振器(VCTCXO) 172,172a,176 分周器 171,171a 局部発振部 173 位相比較器 174 低域フィルタ(LPF) 175 電圧制御発振器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作温度の範囲における発振周波数の変
    動分が補償され、かつ外部から与えられる値に亘ってシ
    フトした周波数の基準信号を生成する基準生成手段と、 前記基準生成手段によって生成された基準信号の周波数
    を基準として周波数合成を行って局発信号を生成する局
    部発振手段と、 信号空間で位相が異なる複数の信号点をとる受信波を取
    り込み、かつ前記局部発振手段によって与えられた局発
    信号を基準としてその受信波を周波数変換することによ
    り中間周波信号を生成する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段によって生成された中間周波信号を
    復調し、前記受信波が前記信号空間でとる信号点の列を
    得る復調手段と、 前記復調手段によって得られた信号点の位相の列を2回
    微分することにより前記受信波の周波数の偏差を求める
    偏差検出手段と、 前記偏差検出手段によって求められた偏差が圧縮される
    方向に、前記基準信号の周波数が変化する値を前記基準
    生成手段に与える制御手段とを備えた無線受信機におい
    て、 前記値の初期値の保持に供される記憶手段と、 前記受信波に対して周波数の偏差および安定度が同等あ
    るいはそれ以上と見なし得る疑似受信波がその受信波に
    代えて前記周波数変換手段に与えられているときに、前
    記制御手段によって前記基準生成手段に所望の精度で定
    常的に与えられている値を前記初期値として前記記憶手
    段に格納する初期設定手段とを備え、 前記制御手段は、 前記記憶手段に記憶された初期値を始動の際に読み出し
    て前記基準生成手段に与える手段を有することを特徴と
    する無線受信機。
  2. 【請求項2】 動作温度の範囲における発振周波数の変
    動分が補償され、かつ外部から与えられる値に亘ってシ
    フトした周波数の基準信号を生成する基準生成手段と、 前記基準生成手段によって生成された基準信号の周波数
    を基準として周波数合成を行って基準搬送波信号を生成
    する基準波生成手段と、 信号空間で位相が異なる複数の信号点をとる受信波を前
    記基準波生成手段によって与えられた基準搬送波信号を
    基準として復調することにより、その受信波が前記信号
    空間で信号点の列を得る復調手段と、 前記復調手段によって得られた信号点の位相の列を2回
    微分することにより前記受信波の周波数の偏差を求める
    偏差検出手段と、 前記偏差検出手段によって求められた偏差が圧縮される
    方向に、前記基準信号の周波数が変化する値を前記基準
    生成手段に与える制御手段とを備えた無線受信機におい
    て、 前記値の初期値の保持に供される記憶手段と、 前記受信波に対して周波数の偏差および安定度が同等あ
    るいはそれ以上と見なし得る疑似受信波がその受信波に
    代えて前記復調手段に与えられているときに、前記制御
    手段23によって前記基準生成手段に所望の精度で定常
    的に与えられている値を前記初期値として前記記憶手段
    に格納する初期設定手段とを備え、 前記制御手段は、 前記記憶手段に記憶された初期値を始動の際に読み出し
    て前記基準生成手段に与える手段を有することを特徴と
    する無線受信機。
  3. 【請求項3】 動作温度の範囲における発振周波数の変
    動分が補償され、かつ外部から与えられる値に亘ってシ
    フトした周波数の基準信号を生成する基準生成手段と、 前記基準生成手段によって生成された基準信号の周波数
    を基準として周波数合成を行って局発信号を生成する局
    部発振手段と、 前記基準生成手段によって生成された基準信号の周波数
    を基準として周波数合成を行って基準搬送波信号を生成
    する基準波生成手段と、 信号空間で位相が異なる複数の信号点をとる受信波を取
    り込み、かつ前記局部発振手段によって与えられた局発
    信号を基準としてその受信波を周波数変換することによ
    り中間周波信号を生成する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段によって生成された中間周波信号を
    前記基準波生成手段によって与えられた基準搬送波信号
    を基準として復調することにより、前記受信波が前記信
    号空間でとる信号点の列を得る復調手段と、 前記復調手段によって得られた信号点の位相の列を2回
    微分することにより前記受信波の周波数の偏差を求める
    偏差検出手段と、 前記偏差検出手段によって求められた偏差が圧縮される
    方向に前記基準信号の周波数が変化する値を前記基準生
    成手段に与える制御手段とを備えた無線受信機におい
    て、 前記値の初期値の保持に供される記憶手段と、 前記受信波に対して周波数の偏差および安定度が同等あ
    るいはそれ以上と見なし得る疑似受信波がその受信波に
    代えて前記周波数変換手段に与えられているときに、前
    記基準生成手段に所望の精度で定常的に与えられている
    値を前記初期値として前記記憶手段に格納する初期設定
    手段とを備え、 前記制御手段は、 前記記憶手段に保持された初期値を始動の際に読み出し
    て前記基準生成手段に与える手段を有することを特徴と
    する無線受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の無線受信機において、 制御手段によって基準生成手段に与えられる値を監視
    し、その値の初期値に対する偏差が予め決められた閾値
    を上回った期間の長さの積算値またはその期間の最大の
    長さを求める監視手段と、 始動と共に起動され、予め決められたインターバルに亘
    って計時を行う計時手段と、 前記計時手段が前記インターバルに亘る計時を完了した
    時点で、前記監視手段によって求められた積算値または
    最大の長さと予め決められた上限値とを比較し、前者が
    後者を上回ったときにその旨を示す警報を発する警報手
    段とを備えたことを特徴とする無線受信機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の無線受信機において、 始動と共に起動され、予め決められたインターバルに亘
    って計時を行う計時手段と、 前記計時手段が前記インターバルに亘る計時を完了した
    ときに、その旨を示す警報を発する警報手段とを備えた
    ことを特徴とする無線受信機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れか1項に
    記載の無線受信機において、 制御手段によって基準生成手段に与えられた値の初期値
    に対する偏差が予め決められた閾値を下回るときにその
    値の平均をとって保持する平均化手段と、 前記平均化手段によって保持された平均と前記初期値と
    の差をとり、この初期値が前記基準生成手段に与えられ
    た時点から基準信号の周波数が所望の精度で収束する時
    間が許容可能な最大値を超える程度にその差が大きいと
    きに、記憶手段に保持された初期値をその平均で置換す
    る初期値更新手段とを備えたことを特徴とする無線受信
    機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5の何れか1項に
    記載の無線受信機において、 制御手段によって基準生成手段に与えられた値の初期値
    に対する偏差が予め決められた閾値を下回るときにその
    値の平均をとって保持する平均化手段と、 始動と共に起動され、予め決められたインターバルに亘
    って計時を行う計時手段と、 前記計時手段が前記インターバルに亘る計時を完了した
    ときに、前記平均化手段によって保持された平均と前記
    初期値との差をとり、この初期値が基準生成手段に与え
    られた時点から基準信号の周波数が所望の精度で収束す
    るために要する時間が許容可能な最大値を超える程度に
    その差が大きいときに、記憶手段に保持された初期値を
    その平均で置換する初期値更新手段とを備えたことを特
    徴とする無線受信機。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7の何れか1項に
    記載の無線受信機において、 筐体に取り付けられ、かつ疑似受信波を与える信号源と
    の接続に供される接栓と、 受信波と前記接栓を介して前記信号源から与えられた疑
    似受信波との内、何れかを択一的に選択して周波数変換
    手段あるいは復調手段に与える切り替え制御手段とを備
    えたことを特徴とする無線受信機。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8の何れか1項に
    記載の無線受信機と、 前記無線受信機を構成する局部発振手段によって生成さ
    れた局発信号を基準とする周波数変換と、その無線受信
    機を構成する基準波生成手段によって生成された基準搬
    送波信号を基準とする変調との何れか一方または双方を
    行うことにより、受信波と共通の変調方式および多元接
    続方式が適用され、かつ伝送情報で変調された送信波を
    生成する送信手段とを備えたことを特徴とする無線送受
    信機。
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