JPH10285083A - 音声通信装置 - Google Patents

音声通信装置

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Publication number
JPH10285083A
JPH10285083A JP8662297A JP8662297A JPH10285083A JP H10285083 A JPH10285083 A JP H10285083A JP 8662297 A JP8662297 A JP 8662297A JP 8662297 A JP8662297 A JP 8662297A JP H10285083 A JPH10285083 A JP H10285083A
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JP
Japan
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signal
level
clip
transmission
attenuation
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Application number
JP8662297A
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English (en)
Inventor
Hironori Yoshida
博則 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話信号の不連続感やクリック音の発生を低
減し、相手側に通話の違和感を与えずにエコーキャンセ
ル機能を実現可能な音声通信装置を提供する。 【解決手段】 センタクリップ制御回路14は、送話信
号路において、エコーキャンセラ16の減算器8より出
力され更に減衰器12で減衰された残差信号ESSの一
定期間の平均レベルを算出すると共に、この残差信号E
SSの一定期間の平均レベルと、ダブルトーク検出回路
10によるシングルトークかダブルトークかの通話状態
の判定結果と、送話信号路に挿入される上記減衰器12
の減衰量を示す制御情報としてボイススイッチ制御回路
13から与えられるボイススイッチレベルVSLとに基
づきセンタクリップ回路15で用いられるクリップレベ
ルを変動させる制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンズフリー通話
機能を有する音声通信装置に係わり、詳しくは、上記ハ
ンズフリー通話時に発生する音響エコーの抑圧方式の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車内で使用される無線
電話装置の中にはハンドセット通話モードの他にハンズ
フリー通話モードを備えたものがある。ハンズフリー通
話モードでは、ダッシュボード等に受話用のスピーカと
送話用のマイクロホンを設置し、これらのスピーカとマ
イクロホンを送受話器として用いて通話する。このハン
ズフリー通話モードを使用すると、話者はハンドセット
を持たずに通話でき、通話中でも片手運転になること無
く通話でき運転中の安全の面で有効である。
【0003】しかし、この様なハンズフリー通話中には
スピーカからの受話音声がマイクロホンに回り込み、こ
れが音響エコーとして相手方に送られることがある。こ
の音響エコーによる通話品質の劣化を防止するため、回
り込んだ受話音声を打ち消すエコーキャンセラが必要に
なる。特に、音声をデジタル化して伝送するデジタル無
線電話装置においては、コーデック等に起因する信号遅
延が大きく、回り込んで入力される音響エコーの影響が
大きいことから、通話品質維持のためその音響エコーを
打ち消すエコーキャンセラが必要不可欠である。
【0004】エコーキャンセラの従来例としては、適応
形フィルタを使って受信信号と送信入力信号に混入され
るエコーとの関係を推定し、エコーキャンセラの入力で
ある受信信号から上記推定内容を用いて疑似エコーを発
生させ、これを送信入力信号から減算する方式が知られ
ている。
【0005】更に、この減算処理によってもエコーが消
去できない時は非線形手段でエコーを抑圧する方法も採
られる。この種のエコー抑圧機能として、センタクリッ
パが知られている。センタクリッパは、入力信号(残差
信号)のレベルの絶対値が閾値(クリップレベル)以下
の時は自回路からの出力を強制的に0にし、それ以外の
場合は入力信号(残差信号)をそのまま出力するように
機能する。
【0006】図7は、センタクリッパを用いた従来のエ
コーキャンセラにおける送信信号出力レベルの時間変動
特性を示したものである。同図において、シングルトー
ク(受話)状態に切り換わる時刻t0´から入力信号で
ある送信信号に対するエコーキャンセルが開始されてそ
の出力信号レベルTSが徐々に下がって行く。その後、
出力信号レベルTSが更に低下していき、予め設定され
ているクリップレベルCL0を割った時刻t1´からダブ
ルトーク状態となる時刻t2´までセンタクリップが動
作し、この間、出力信号レベルTSが強制的に0とな
る。その後、再びシングルトーク状態に戻る時刻t3´
からエコーキャンセルが開始されて送信信号出力信号レ
ベルTSが徐々に下がって行き、該送信信号出力信号レ
ベルTSが上記クリップレベルCL0を割る時刻t4´か
らセンタクリップの動作が再開される。
【0007】この様なセンタクリッパを用いた従来のエ
コーキャンセラでは、エコーや雑音を有効に抑圧するこ
とができるが、センタクリッパへの入力信号レベルが一
定レベルより低下した場合に強制的に送信出力を完全除
去するため、通話に不連続感が生じる。ことに走行雑音
など車内雑音がある相手側からの通話を聞いている場
合、相手の通話が途切れると、センタクリップが動作し
て、エコー信号のみならず車内雑音も抑圧し、突然相手
方の音声が無音になり、使用者にとって通話の不連続に
よる違和感が生まれることになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のエ
コーキャンセラを備えた無線電話装置では、相手方のみ
通話した場合つまりシングルトーク状態の時、常にセン
タクリッパを働かせておき、入力信号(残差信号)のレ
ベルが一定のクリップレベルより小さい時にセンタクリ
ップ動作によりその信号を抑圧するようにしていたた
め、残差信号の信号レベルがクリップレベルを切る毎に
送話信号が断続され、相手方では突然音声が無音になり
通話の不連続による違和感が生まれるという問題点があ
った。この違和感は走行雑音など車内雑音が比較的高い
場合に明瞭に認識され、通話品質の低下が顕著化するこ
とになった。また、通話がシングルトーク状態とダブル
トーク状態を短時間に繰り返す場合も、この通話状態の
変化によってセンタクリッパが頻繁に働き、この結果、
通話信号に不快なクリック音が発生したりしてやはり通
話品質を低下させることになった。
【0009】本発明は上記問題点を除去し、通話信号の
不連続感やクリック音の発生を低減し、相手側に違和感
を与えない極めて自然な通話を保ちつつ安定したエコー
キャンセル機能を実現できる音声通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、受信信号を再生する再生手段
と、送信入力信号から送信信号を生成する送信手段と、
前記受信信号が前記送信手段に入力されることにより発
生する音響エコー信号を抑圧して残差信号を出力するエ
コーキャンセル手段とを有する音声通信装置において、
前記受話信号のレベルと前記エコーキャンセル手段から
出力された残差信号のレベルを基に通話状態を判定する
通話状態判定手段と、前記残差信号の一定期間の平均レ
ベルが設定されたクリップレベルよりも小さい時は前記
残差信号を除去する信号クリップ手段と、前記通話状態
判定手段の判定結果に基づいて前記信号クリップ手段で
用いられる前記クリップレベルを可変設定する信号クリ
ップ制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
発明において、送信信号路に挿入され、前記残差信号に
対し通話状態に基づいた減衰を与える送話減衰器を更に
設け、前記信号クリップ制御手段は、前記通話状態判定
手段が判定する通話状態と前記送話減衰器の減衰量を基
に前記クリップレベルを可変設定することを特徴とす
る。
【0012】また、請求項3の発明は、上記請求項2の
発明において、残差信号に減衰を与える際に前記送話減
衰器の減衰量を表す制御信号を出力する減衰量指示手段
を有すると共に、前記信号クリップ制御手段は、前記送
話減衰器の減衰量に対応するクリップレベルを記憶する
記憶手段と、前記減衰量指示手段から出力される前記制
御信号に対応するクリップレベルを前記記憶手段より読
み出して出力するクリップレベル選択手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0013】更に、請求項4の発明は、上記請求項3の
発明において、記憶手段に記憶されるクリップレベル
は、前記送話減衰器の減衰量に対して当該減衰量が大き
くなる程小さい値となるように対応付けられていること
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる音声通信装
置を無線電話装置を例にとり添付図面を参照して詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係わる無線
電話装置のエコーキャンセラとその周辺回路の構成を示
すブロック図である。また、図2は、図1に示した回路
部分を含む無線電話装置の全体構成を示す図である。
【0015】ここではまず図2に示すデジタル無線電話
装置について説明する。この無線電話装置の送信系は、
送話器としてのマイクロホン111、音声符号化器(S
PCOD)112、誤り訂正符号化器(CHCOD)1
13、デジタル変調器(MOD)114、乗算器11
5、電力増幅器(PA)116、高周波スイッチ(S
W)117、アンテナ118から構成される。
【0016】音声符号化器112は、マイクロホン11
1から出力された送話信号の符号化を行う。また、誤り
訂正符号化器113は音声符号化器112から出力され
たデジタル化送話信号及び制御回路130から出力され
るデジタル化制御信号の誤り訂正符号化を行う。
【0017】デジタル変調器114は、誤り訂正符号化
器113から出力されるデジタル化送話信号に応じた変
調信号を発生する。乗算器115は、この変調信号を周
波数シンセサイザ131から出力される局部発振信号と
ミキシングし、これにより、無線周波数信号に周波数変
換する。電力増幅器116は、乗算器115から出力さ
れた無線送信信号を所定の送信電力まで増幅する。
【0018】高周波スイッチ117は、制御回路130
から指定された送信タイムスロットの期間だけ導通状態
になり、この期間に電力増幅器116から出力された無
線送信信号をアンテナ118に供給して、このアンテナ
118から図示しない基地局に向けて送信する。
【0019】これに対して受信系は、受信機(RX)1
21、デジタル復調器(DEMOD)122、誤り訂正
復号化器(CHDEC)123、音声復号化器(SPD
EC)124、受話器としてのスピーカ125から構成
される。
【0020】受信機121は、アンテナ118及び高周
波スイッチ117によって受信された受信高周波信号
を、中間周波信号またはベースバンド信号に直接周波数
変換するためのミキシング動作を行う。デジタル復調器
122は、受信機121から出力された受信デジタル信
号に対するビット同期及びフレーム同期、つまりワード
同期をとり、更にデジタル復調を行う。ここでワード同
期によって得られた同期信号は、制御回路130に供給
する。
【0021】誤り訂正復号化器123は、デジタル復調
器122から出力されたデジタル復調信号の誤り訂正復
号化を行う。この誤り訂正復号化によって得られる信号
は、デジタル受話信号とデジタル制御情報とから成り、
デジタル受話信号は音声復号器124に入力され、デジ
タル制御情報はチャネル設定や通話などの種々の制御の
ために制御回路130に入力される。音声復号器124
は、デジタル受話信号の復号化処理を行う。そして、復
号化されてアナログ信号となった受話信号はスピーカ1
25から拡声出力される。
【0022】制御系は、制御回路(CONT)130と
周波数シンセサイザ(SYN)131等から構成され、
周波数シンセサイザ131は制御回路130よって指定
された制御、通話及び同期の各チャネル周波数に対応す
る局部発振周波数を発生して各部に出力する。制御回路
130は、装置の初期設定、発着呼及び通話に係わる一
連の制御を実行する。電源回路140は、自動車の直流
電源からデジタル無線電話装置の安定電源を供給する回
路である。
【0023】次に、図1の回路について説明する。この
回路は、図2に示したデジタル無線電話装置の音声符号
化器112のマイクロホン111側と音声復号化器12
4のスピーカ125側に当たる。同図において、1はD
/A変換器、2は受話増幅器、3はスピーカ、4はマイ
クロホン、5は送話増幅器、6はA/D変換器、7は適
応形フィルタ(ADF)、8は減算器、9はタップ係数
更新部、10はダブルトーク検出回路、11は受話減衰
器、12は送話減衰器、13はボイススイッチ制御回
路、14はセンタクリップ制御回路、15はセンタクリ
ップ回路である。なお、この回路において、適応形フィ
ルタ7と減算器8とはエコーキャンセラ本体16を構成
している。
【0024】次に、この回路の動作について説明する。
この回路では、ハンズフリー通話モードにおいて、受話
信号RSは、ボイススイッチ制御回路13に加えられる
と共に、ボイススイッチ制御回路13によりオンオフ制
御される受話減衰器11を経た後、ダブルトーク検出回
路10、タップ係数更新部9、適応形フィルタ7、D/
A変換器1に供給される。
【0025】D/A変換器1に供給された受話信号はア
ナログ信号に変換され、受話増幅器2で増幅された後、
スピーカ3により音声として出力される。ここで、スピ
ーカ3から出力された受話音声の一部がエコー経路EP
を経てマイクロホン4に回り込み、音声信号として送信
系に入力されることがある。この場合、上記入力信号が
送話増幅器5で増幅され、A/D変換器6でディジタル
信号に変換されて音響エコー信号ESが発生する。この
音響エコー信号ESは、エコーキャンセラ本体16の減
算器8の+入力端子に供給される。
【0026】一方、適応形フィルタ7は、スピーカ3か
らマイクロホン4までのエコー経路の音響特性をシミュ
レーションして疑似エコー信号ESSを生成し、これを
減算器8の−入力端子に供給する。この適応形フィルタ
7における疑似エコーESSの生成は、以下の方法によ
りなされる。まず、適応形フィルタ7は、直列接続され
た複数の遅延回路と、これら遅延回路の各出力を増幅す
る複数の増幅器と、当該各増幅器の出力を加算し、この
加算結果を上記疑似エコー信号ESSとして出力する加
算器とにより構成される。
【0027】この適応形フィルタ7において、受話減衰
器11を通過後の上記受話音声信号は、上述の如く直列
接続された内の先頭の遅延回路により取り込まれた後、
順次次段の遅延回路へと送られる。この時、先頭の遅延
回路に対する入力音声信号、及び該先頭の遅延回路を含
む各遅延回路の出力信号は、これら各増幅器にそれぞれ
対応する増幅器を通じて上記加算器に供給される。その
際、上記各増幅器の増幅係数を変えることにより上記シ
ミュレーションするエコー経路EPの音響特性を変化さ
せることができる。
【0028】これら各増幅器の増幅係数の変更の制御
は、タップ係数更新部9の制御により行われる。すなわ
ち、タップ係数更新部9は、係数演算部と係数メモリと
を少なくとも具備して構成され、係数メモリには上記各
増幅器に供給するための増幅係数を保持している。この
タップ係数更新部9において、係数演算部は、受話音声
信号RS及び減算器8の出力(残差信号)に基づいて、
当該残差信号が常に0になるように、疑似エコー信号生
成演算のための増幅係数を上記係数メモリ上で適応的に
変化させ、かつこの係数メモリから上記増幅係数を読み
出して上記各増幅器に供給する。この適応動作により使
用空間の音響特性、つまりエコー経路が推定されて、そ
の推定結果及び受話音声信号RSを基に上記疑似エコー
信号ESSの生成が行われる。
【0029】減算器8では、音響エコー信号ESから疑
似エコー信号ESSを減算する演算処理が行われ、これ
によりエコー信号ESが打ち消され、エコーキャンセル
機能が実現される。
【0030】ダブルトーク検出回路10は、受話信号R
Sと送話信号(エコーキャンセラ本体16の減算器8か
ら出力され送話減衰器12を通過した残差信号)とのレ
ベルを比較し、この比較結果により、送話側及び受話側
共に音声入力があるダブルトーク状態若しくは送話側及
び受話側のいずれか一方のみに音声入力があるシングル
トーク状態の検出を行い、この通話状態検出結果DTS
をタップ係数更新部9に出力する。
【0031】タップ係数更新部9は、上記通話状態検出
結果DTSを基にダブルトーク状態に切り換わったこと
を認識すると、その直前の増幅係数を上記係数メモリに
記憶したままの状態とし、その後にシングルトーク状態
に戻った瞬間に上記係数メモリ上に記憶されている増幅
係数を読み出して適応形フィルタ7に供給する。ダブル
トーク状態以外にも、例えば図示しない操作部からの指
示によりハンズフリー通話モードからハンドセット通話
モードに切替った際にも、適応形フィルタ7でのエコー
経路推定動作は停止される。この時も、タップ係数更新
部9は、上記係数メモリ上で、当該エコー経路推定動作
停止直前の増幅係数の保存を行う。
【0032】ボイススイッチ制御回路13は、受話信号
RS及び送話信号(エコーキャンセラ本体16の減算器
8から出力される残差信号ES)のレベルを検出して比
較し、レベルの低い信号側の減衰器11または12をオ
ンさせ、レベルの高い信号側の減衰器11または12を
オフさせる制御を行う。この制御により、例えばシング
ルトーク状態のうちの受話信号だけが存在する受話状態
では、送話減衰器12が挿入され、送話状態や受話信
号、送話信号が共に存在するダブルトーク状態では、受
話減衰器11が挿入される。このように、ボイススイッ
チ制御回路13では、信号の無い信号経路側に減衰を持
たせる自動レベル制御を行って、ハウリングや音割れな
どの現象を防止する。
【0033】更に、ボイススイッチ制御回路13は、回
線状態等によって、上記挿入される損失量を制御する機
能を有する。この機能は、例えば、受信機121(図2
参照)での受信信号を基に受信電界レベルを検出し、こ
の受信電界レベルに応じて該当する減衰器11または1
2の損失量を増減することにより実現される。ボイスス
イッチ制御回路13は、上記挿入損失量の可変制御に際
し、当該制御対象の減衰器11または12の可変減衰量
を表す制御信号(ボイススイッチレベルVSL)をセン
タクリップ制御回路14に供給する。
【0034】センタクリップ制御回路14は、ボイスス
イッチ制御回路13から与えられるボイススイッチレベ
ルVSL、ダブルトーク検出回路10から与えられる通
話状態検出結果DTS及び送話減衰器12から出力され
る残差信号ESに基づきセンタクリップ回路15を駆動
し、送話信号(残差信号ES)がクリップレベル以下の
場合には該信号を除去し、クリップレベル以上の場合に
は該信号をそのまま通過させる制御を行う。
【0035】図3は、センタクリップ制御回路14の機
能構成を示すブロック図であり、残差信号レベル算出部
141、クリップレベル選択部部142、比較器14
3、論理積回路144を具備して構成される。
【0036】残差信号レベル算出部141には、エコー
消去用の減算器8から出力され送話減衰器12を通過し
た残差信号ESが入力される。ここで、残差信号レベル
算出部141は、入力する上記残差信号ESの一定時間
(例えば、数十〜数百ms)の平均レベルを算出し、こ
の算出結果を比較器143に入力する。
【0037】クリップレベル選択部142には、ボイス
スイッチ制御回路13から出力されるボイススイッチレ
ベルVSLが入力される。このクリップレベル選択部1
42には、上述したボイススイッチ制御回路13での送
話減衰器12に対する挿入損失量の可変制御に用いるボ
イススイッチレベルVSLにそれぞれ対応する複数のク
リップレベル(1〜N)が係数値として予め記憶されて
いる。この係数値は、例えば、図4に示すような特性を
有し、送話減衰器12の固定減衰量をパラメータとし、
該送話減衰器12の可変減衰量を表すボイススイッチ制
御回路13からのボイススイッチレベルVSLに対応す
る値をとる。
【0038】ボイススイッチ制御回路13からボイスス
イッチレベルVSLが入力されることにより、クリップ
レベル選択部142では、この入力したボイススイッチ
レベルVSLに対応するクリップレベルを上記記憶デー
タの中から選択し、比較器143に入力する。
【0039】このように、クリップレベル選択部142
は、ボイススイッチ制御回路13から入力するボイスス
イッチレベルVSLに応じてクリップレベルを可変設定
する機能を有する。ここで、図4に示す特性図を参照す
れば、送話減衰器12の減衰量が大きくなればなる程ク
リップレベルが低い値となることが分かる。
【0040】次いで、比較器143は、クリップレベル
選択部142でボイススイッチレベルVSLに応じて選
択されたクリップレベルと残差信号レベル算出部141
で算出された残差信号レベル(一定期間内の平均レベ
ル)とを比較し、該比較結果を論理積回路144に入力
する。
【0041】論理積回路144には、上記比較器143
からの比較結果と共に、ダブルトーク検出回路10から
の通話状態検出結果DTSが入力される。ここで、論理
積回路144は、ダブルトーク検出回路10から入力す
る通話状態検出結果DTSがシングルトーク状態であ
り、かつ比較器143から入力する比較結果が残差レベ
ルがクリップレベルより小さい場合、センタクリップ回
路15に対してセンタクリップ制御信号CSを出力す
る。
【0042】センタクリップ回路15は、上記センタク
リップ制御信号CSに基づいて残差信号をクリップす
る。図5は、このセンタクリップ回路15におけるセン
タクリップの働きによる残差信号の入出力特性の一般例
を示したものである。この特性図によれば、上記センタ
クリップ制御信号CSが与えられるセンタクリップ領域
では、センタクリップ回路15に残差信号が入力されて
もその出力は0に抑えられ、上記センタクリップ制御信
号CSが与えられないセンタクリップ領域外では、入力
される残差信号がそのままのレベルで出力されている様
子が分かる。
【0043】センタクリップ制御回路14の上記制御に
基づくセンタクリップ回路15での信号クリップ動作に
伴う送信信号出力レベルの時間変動特性の一例を図6に
示している。なお、この例では、ボイススイッチ制御回
路13での挿入減衰量の可変制御により送話減衰器12
に対する減衰量が0より大きな値に設定されており、セ
ンタクリップ制御回路14では、クリップレベル選択部
142において、上記送話減衰器12の設定減衰量に対
するボイススイッチレベルVSLに対応して、上記減衰
量が0の時のボイススイッチレベルVSLに対応するク
リップレベルCL0より小さな値のクリップレベルCL
が設定される場合を前提としている。
【0044】図6において、時刻t0ではシングルトー
ク(受話)状態であり、既に送話減衰器12が働き、更
にエコーキャンセルが行われて送信信号の出力信号レベ
ルTSが徐々に下がって行く。出力信号レベルTSが送
話減衰量が0の場合のクリップレベルCL0(従来例で
のクリップレベルに相当)より低くなっても既に送話減
衰器12での減衰量に見合う分だけクリップレベルCL
が低くなっているので、ここではセンタクリップは働か
ず、時刻t1で出力信号レベルTSがクリップレベルC
Lになって初めてセンタクリップが動作する。
【0045】時刻t1から時刻t2まではセンタクリップ
が動作中である。時刻t2になって通話はダブルトーク
状態に入ってセンタクリップは停止され、送話減衰器1
2の減衰量も0になる。ダブルトーク状態は時刻t2か
ら時刻t3まで続き、時刻t3でシングルトーク(受話)
状態に入る。ここで再び送話減衰器12が働き、エコー
キャンセルが行われる。以後、エコーキャンセルの続行
により送信信号の出力信号レベルTSが徐々に下がって
行き、出力信号レベルTSが送話減衰量が0の場合のク
リップレベルCL0(従来例でのクリップレベルに相
当)を割り、更にこの時の送話減衰器12での減衰量に
見合う分だけ低い値のクリップレベルCLを割る時刻t
4でセンタクリップが再び動作する。
【0046】この本発明のセンタクリップ回路15での
センタクリップの働き(図6参照)と、従来例でのセン
タクリップの働き(図7参照)と比較すると、従来例で
は、クリップレベルがCL0に固定であったのに対し
て、本発明では、送話減衰器12の減衰量に応じてクリ
ップレベルを可変でき、この例では、上記クリップレベ
ルCL0に対して送話減衰器12での減衰量に見合う分
だけ低いクリップレベルCLに設定されている。このよ
うに、送話減衰器12での減衰量に見合う分だけ低いク
リップレベルCLでクリップを動作させることは、遠端
話者側にとっては、相手話者の話す声(受話音声)がよ
り低いレベルとなってから途切れることを意味し、これ
により受話音声が突然途切れてしまうような違和感を低
減できる。
【0047】以上の如く、本発明のセンタクリップ制御
回路14では、送話減衰器12の減衰量に応じてクリッ
プレベルを可変にしているため、エコーキャンセラ出力
の残差信号レベルESに対してセンタクリップが働く点
が一定している。
【0048】また、周囲雑音が大きい状態で通話を行う
と、残差信号レベルESの平均レベルは定常的に大きく
なる。これにより残差信号レベルESはクリップレベル
よりも大きくなり、シングルトーク状態であるにも拘ら
ずセンタクリップ制御が行われなくなり、残差信号レベ
ルESがそのまま送話信号となり、遠端話者に不自然さ
を与えなくなる。
【0049】更に、ダブルトーク状態とシングルトーク
状態が比較的短い時間内で繰り返される場合には、残差
信号レベルESの平均レベルは小さくなり難く、残差信
号レベルESがクリップレベルよりも大きい状態が続
き、センタクリップ制御が行われず、残差信号レベルE
Sがそのまま送話信号となり、クリック音の発生は防止
される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エコーキャンセル後の残差信号をクリップレベルに応じ
てクリップする信号クリップ手段に対して上記クリップ
レベルを通話状態に応じて可変設定すると共に、この可
変設定されるクリップレベルと一定期間内の残差信号の
平均レベルとの比較結果に応じて上記クリップを動作さ
せるようにしたため、クリップレベルが固定でかつ残差
信号の絶対値との比較によりクリップを動作させる場合
に比べて、突然通話が途切れるような違和感を低減でき
る。
【0051】また、本発明は、送信信号路に挿入され上
記残差信号に対し通話状態に基づいた減衰を与える送話
減衰器を更に設け、上記クリップレベルの可変設定に際
して当該送話減衰器の減衰量をパラメータに加えるよう
にしても良い。このように、残差信号の一定期間の平均
レベルと通話状態判定結果と送話減衰器の減衰量とに基
づいてクリップレベルを可変設定することにより、走行
中などの車内雑音が比較的高い場合の通話信号の不連続
感やシングルトークとダブルトークが頻繁に切り換わる
状況下でのクリック音を緩和でき、相手側に違和感を与
えない極めて自然な通話を保ちつつ安定したエコーキャ
ンセル機能を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線電話装置のエコーキャンセ
ラ及びその周辺回路の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す回路部分を含む無線電話装置の全体
構成図。
【図3】本発明に係わる無線電話装置のセンタクリップ
制御回路の構成図。
【図4】センタクリップ制御回路で用いるクリップレベ
ルのボイススイッチレベルとの関係を示す図。
【図5】センタクリップ回路における残差信号の入出力
特性を示す図。
【図6】本発明に係わる無線電話装置における送話出力
レベルの時間変動特性を示す図。
【図7】従来の無線電話装置における送話出力レベルの
時間変動特性を示す図。
【符号の説明】
1 D/A変換器 2 受話増幅器 3 スピーカ 4 マイクロホン 5 送話増幅器 6 A/D変換器 7 適応形フィルタ(ADF) 8 減算器 9 タップ係数更新部 10 ダブルトーク検出回路 11 受話減衰器 12 送話減衰器 13 ボイススイッチ制御回路 14 センタクリップ制御回路 141 残差信号レベル算出部 142 クリップレベル選択部 143 比較器 144 論理積回路 15 センタクリップ回路 16 エコーキャンセラ 111 マイクロホン 112 音声符号化器(SPCOD) 113 誤り訂正符号化器(CHCOD) 114 デジタル変調器(MOD) 115 乗算器 116 電力増幅器(PA) 117 高周波スイッチ(SW) 118 アンテナ 121 受信機(RX) 122 デジタル復調器(DEMOD) 123 誤り訂正復号化器(CHDEC) 124 音声復号化器(SPDEC) 125 スピーカ 130 制御回路(CONT) 131 周波数シンセサイザ(SYN) 140 電源回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を再生する再生手段と、送信入
    力信号から送信信号を生成する送信手段と、前記受信信
    号が前記送信手段に入力されることにより発生する音響
    エコー信号を抑圧して残差信号を出力するエコーキャン
    セル手段とを有する音声通信装置において、 前記受話信号のレベルと前記エコーキャンセル手段から
    出力された残差信号のレベルを基に通話状態を判定する
    通話状態判定手段と、 前記残差信号の一定期間の平均レベルが設定されたクリ
    ップレベルよりも小さい時は前記残差信号を除去する信
    号クリップ手段と、 前記通話状態判定手段の判定結果に基づいて前記信号ク
    リップ手段で用いられる前記クリップレベルを可変設定
    する信号クリップ制御手段とを具備することを特徴とす
    る音声通信装置。
  2. 【請求項2】 送信信号路に挿入され、前記残差信号に
    対し通話状態に基づいた減衰を与える送話減衰器を更に
    設け、前記信号クリップ制御手段は、前記通話状態判定
    手段が判定する通話状態と前記送話減衰器の減衰量を基
    に前記クリップレベルを可変設定することを特徴とする
    請求項1記載の音声通信装置。
  3. 【請求項3】 残差信号に減衰を与える際に前記送話減
    衰器の減衰量を表す制御信号を出力する減衰量指示手段
    を有すると共に、前記信号クリップ制御手段は、前記送
    話減衰器の減衰量に対応するクリップレベルを記憶する
    記憶手段と、前記減衰量指示手段から出力される前記制
    御信号に対応するクリップレベルを前記記憶手段より読
    み出して出力するクリップレベル選択手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項2記載の音声通信装置。
  4. 【請求項4】 記憶手段に記憶されるクリップレベル
    は、前記送話減衰器の減衰量に対して当該減衰量が大き
    くなる程小さい値となるように対応付けられていること
    を特徴とする請求項3記載の音声通信装置。
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