JPH10287140A - 車両のパワートレーン支持装置 - Google Patents

車両のパワートレーン支持装置

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JPH10287140A
JPH10287140A JP11427697A JP11427697A JPH10287140A JP H10287140 A JPH10287140 A JP H10287140A JP 11427697 A JP11427697 A JP 11427697A JP 11427697 A JP11427697 A JP 11427697A JP H10287140 A JPH10287140 A JP H10287140A
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Moriyoshi Mamizuka
盛芳 馬見塚
Yoshiyuki Koshida
佳之 越田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワートレーンに衝突力が付勢されたとき、
その移動を車両中心線方向に規制して燃料タンクを保護
する。 【解決手段】 車両1の車巾方向略中央部に前後方向に
向かって延びるようマウントされたパワートレーン10
と、該パワートレーン10側方にマウントされた燃料タ
ンク9とを有する車両において、上記車両1とパワート
レーン10とに連結され車両に車体前後方向の衝突力が
作用して上記パワートレーン10に衝突力が作用したと
き、上記車両1を支持系として上記パワートレーン10
の燃料タンク9側への移動を規制する拘束手段(索13
等)を備え、パワートレーン10に衝突力が付勢された
とき、その移動を車両中心線方向に規制して燃料タンク
9側への移動を阻止し損傷を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のパワートレー
ン支持装置に関するものである。
【0002】一般に、車両において、車体は衝突時の衝
撃力を車体の変形によって吸収するよう構成され、ま
た、燃料タンクは、衝突時の車体の変形を考慮して最も
安全な車体の前後車軸間に配設されるが、車両の衝突の
程度によっては、衝突力がエンジンに作用する場合があ
り、これに連結されたトランスミッション、プロペラシ
ャフト、すなわちパワートレーンが燃料タンク側に移動
されてしまう挙動を来すことがある。この場合、変形が
進む方向を、車体ボディやフレームに形成する応力集中
部の位置と形態により規制することができるが、各部の
強度を保持する必要上、全ての衝突方向に対応すること
はできない。このため、衝突の形態によってはパワート
レーンが燃料タンク側へ押出され燃料タンクが損傷を受
けてしまう虞がある。
【0003】そこで、燃料タンクをパワートレーンから
できるだけ離間させ、パワートレーンの押出し移動に対
応する空間を確保したり、燃料タンクの外面を強固なプ
ロテクタで覆って損傷から保護するという検討がなされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車体下面部の
スペースは有限であり、また、他の構成部品を追加せざ
るを得ない状況を踏まえると、燃料タンク周りに車両衝
突に対応した保護空間を形成するには空間的な無理があ
り、また、衝突に対応する強度のプロテクタを形成して
も、車体の強度がこれに対応していない場合は大規模な
補強を施さなければならず、しかもこの補強に伴うスペ
ースの減少によって燃料タンクの容積を確保することが
難しいという問題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて案出されたもの
で、その目的はパワートレーンに衝突力が付勢されたと
き、その移動を規制して燃料タンクを保護する新規な車
両のパワートレーン支持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、車体の車巾方向略中央部
に前後方向に向かって延びるようマウントされたパワー
トレーンと、該パワートレーン側方にマウントされた燃
料タンクとを有する車両において、上記車体とパワート
レーンとに連結され上記車両に車体前後方向の衝突力が
作用して上記パワートレーンに衝突力が作用すると、拘
束手段は上記車体を支持系として上記パワトレーンの燃
料タンク側への移動を規制する。従って、パワートレー
ンの燃料タンク側への移動が防止され、その損傷が防止
される。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、第一の強度部材11、第二の強度部材1
2により、上記拘束手段に対する支持強度を高める。こ
れにより、上記拘束手段の信頼性が大幅に高まり、燃料
タンクの保護に対する信頼性が高まる。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、上記拘束手段を索、すなわちワイ
ヤ、チェン、リンク、撚り線で構成し、その可撓性によ
って通常はたるませておくことができる。このため、エ
ンジン側から車体側への振動の伝達が阻止されると共
に、エンジン側から入力される振動はもとより車体側か
らの振動が動的に消費される。
【0009】この場合、好ましくは、上記索の表面を軟
質で耐候性が高く、しかも耐摩耗性を有する樹脂の緩衝
層で覆い、この緩衝層により、傷、打音等の発生を規制
することも可能であるし、また、索と車体とに引張りば
ねを掛け渡して索の全体の大きな動揺、振動を規制し
て、上記車体、パワートレーンとの接触を防止し、これ
を原因とする打音の発生を防止することも可能である。
【0010】請求項4の発明では、請求項1又は2記載
の発明において、上記拘束手段を旋回自在とすることに
より、上記車体とパワートレーンとに連結され上記車両
に車体前後方向の衝突力が作用して上記パワートレーン
に衝突力が作用したときに、上記車体を支持系としてパ
ワートレーンを車体前後方向へ案内する。このため、上
記パワトレーンの燃料タンク側への移動が阻止され、燃
料タンク側の損傷が防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態を
添付図面を参照して詳細に説明する。但し、この実施形
態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対
的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明
の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に
すぎない。
【0012】図1は本発明に係る車両を車体下方から車
体下面部1Aを見た図であり、図示されるように、車両
1の車体下面部1AのフロントF側とリヤR側にはその
幅方向ほぼ中央部に位置させてエンジン2と終減速機3
とがマウントされ、エンジン2と終減速機3間にはエン
ジン1後部に備えられたトランスミッション4から終減
速機3に回転駆動力を伝達すべくプロペラシャフト5が
マウントされると共に、そのトランスミッション4及び
プロペラシャフト5の側方で且つ、前車軸7、後車軸間
8間にはトランスミッション4から車巾方向に適宜間隔
を隔てて燃料タンク9がマウントされる。
【0013】さて、このように上記終減速機3、トラン
スミッション4、プロペラシャフト5等からなり、車体
下面部1Aのほぼ中央部に対して車体前後方向に延びる
ようマウントされたパワートレーン10の、車両衝突時
の燃料タンク9側への移動を規制して、その損傷を防止
するため本実施形態にあっては、以下の如く構成されい
る。
【0014】車体下面部1Aの強度をパワートレーン1
0の支持に対して高めておく必要がある場合、上記車体
下面部1Aの車巾方向両外側部に、それぞれ車両前後方
向に沿わせて第一の強度部材11が敷設されると共に、
第一の強度部材11,11間に跨がるよう車巾方向に沿
って延びる第二の強度部材12が敷設される。この第二
の強度部材12は車体下面部1Aの車室内側に配設され
ているが、車外側に配設されるように構成しても構わな
い。
【0015】この場合、上記第一の強度部材11及び第
二の強度部材12は上記車体下面部1Aに対してその全
体に渡って溶着するのが望ましいが、必要な支持強度が
得られる限り、スポット溶接しても構わないし、また、
リベット又はボルト等により固設しても構わない。
【0016】また、図2に示されるように、第一の強度
部材11及び第二の強度部材12を断面コ字型に成形し
て固着することも可能であるが、これに限らず、コ字
型、H型鋼、又は角パイプ材を用いることも可能であ
る。なお図2において16はサイドミルである。
【0017】さて、上記パワートレーン10の燃料タン
ク9側への移動を規制すべく上記パワートレーン10と
第二の強度部材12とには、拘束手段たる索13が設け
られる。この索13は、図1に示されるように、燃料タ
ンク9側と反対側に基端となる一端部を、車体に対して
旋回自在に枢支させ、他端部をトランスミッション4に
取付ける。この場合、索13の長さは、車体前後方向の
衝突力の伝達によってパワートレーン10がその衝突方
向側へ押出し移動されるとき、初めて張力が発生し得る
ように設定されている。このように構成することによ
り、車両衝突時、車体を介してパワートレーン10に車
両前後方向の衝突力が作用しても、索13に生じる張力
とその旋回により、パワートレーン10は燃料タンク9
側へは移動せず、プロペラシャフト5の軸方向、すなわ
ち、車両中心線方向へのみ移動する。従って、燃料タン
ク9の損傷が防止される。
【0018】上記索13の両端部の枢支は、例えば、図
3に示され如く、トランスミッション4のケース4A及
び第二の強度部材12に支持軸14を取付け、これら支
持軸14に、それぞれ索13の両端部を嵌め込む凹面部
15Aを有する環状体15を回転自在に軸支するのが好
ましいが、これによらず、ボルト、ナットの締結手段で
旋回自在に固定することも可能である。
【0019】なお、上記のように拘束手段として索13
を用いたのは、索13の可撓性によってパワートレーン
10側から車両1側への振動の伝達が阻止されると共
に、エンジン2側及び車両1側の振動をも動的に消費す
ることができるからであるが、好ましくは、上記索13
の表面を軟質で耐候性が高く、しかも耐摩耗性を有する
樹脂の緩衝層で覆い、この緩衝層により、傷、打音等の
発生を規制することも可能であるし、また、索13と車
両1とに引張りばねを掛け渡して索13全体の大きな動
揺、振動を規制して、上記車両1、パワートレーン10
との接触を阻止し、これを原因とする打音の発生を防止
することも可能である。
【0020】ところで、上記パワートレーン10が移動
する距離を長くして上記パワートレーン10の回動によ
る燃料タンク9側への移動を阻止するには、上記索13
の長さを長くするか又は第二の強度部材12の配設位置
を後車軸8寄りに設定されることが好ましい。
【0021】また、上記実施形態にあって、第二の強度
部材12とパワートレーン10とに拘束手段たる索13
を設けたのは、第二の強度部材12を第一の強度部材1
1に支持させることによって、支持系の強度を増し、索
13の応答性を高めるためであるが、上記車体下面部1
Aは、上記第一の強度部材11及び第二の強度部材12
によって全体として剛性が増しているため、車体下面部
1Aを直接支持系とすることも、また、第一の強度部材
11を支持系とすることも可能である。
【0022】もちろん、上記車体下面部1Aが索13等
の拘束手段に対して充分な支持強度を有している場合
は、第一及び第二の強度部材12を廃止して、車体下面
部1Aとパワートレーン10とに上記索13を連結する
ことも可能である。
【0023】また、索13の長さを長く取ることができ
ない場合は、例えば、一定のトルクを受けたとき回転す
る滑車に索13を巻きつけておき、滑車の支持フレーム
を上記車両1、第一の強度部材11又は第二の強度部材
12の一方に枢支し、他方に索13の先端部を枢支させ
る構成とし、上記索13に一定以上の張力が生じたとき
に、索13が繰り出されるように設定することも可能で
ある。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば次
の如き優れた効果を発揮する。
【0025】(1)車体とトランスミッションとに車両
の車幅方向に向かって跨がるよう車体を支持系としてト
ランスミッションの燃料タンク側への移動を阻止する拘
束手段を設けるようにしたから、車両衝突時のパワート
レーンの燃料タンク側への移動を抑制することができ、
燃料タンクの保護機能を十分に満足しうる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のパワートレーンの支持装置
の一実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明に係る車両のパワートレーンの支持装置
の一実施形態を示し、図1のII-II線矢視図である。
【図3】本発明に係る車両のパワートレーンの支持装置
の一実施形態を示し、図2のIII-III線矢視図である。
【符号の説明】
1 車両 9 燃料タンク 10 パワートレーン 11 第一の強度部材 12 第二の強度部材 13 索(拘束手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車巾方向略中央部に前後方向に向
    かって延びるよう車体にマウントされたパワートレーン
    と、該パワートレーン側方にマウントされた燃料タンク
    とを有する車両において、上記車体とパワートレーンと
    に連結され上記車両に車体前後方向の衝突力が作用して
    上記パワートレーンに衝突力が作用したとき、上記車体
    を支持系として上記パワートレーンの燃料タンク側への
    移動を規制する拘束手段を備えたことを特徴する車両の
    パワートレーン支持装置。
  2. 【請求項2】 上記車体の上記パワートレーンの車巾方
    向外側に車体前後方向へ延びる第一の強度部材を固設す
    ると共に、 車巾方向に沿って延び基端部が上記第一の強度部材に連
    結支持される第二の強度部材を固設し、 該第二の強度部材を支持系としてこれと上記パワートレ
    ーンとを上記拘束手段で連結したことを特徴する請求項
    1記載の車両のパワートレーン支持装置。
  3. 【請求項3】 上記拘束手段はワイヤ等の索から構成さ
    れたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のパワ
    ートレーン支持装置。
  4. 【請求項4】 上記拘束手段は、上記第二の強度部材に
    対して旋回自在に支持されるよう構成されたことを特徴
    する請求項1又は2記載の車両のパワートレーン支持装
    置。
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