JPH10287898A - モリブデン含有複合金属石けんの製造方法 - Google Patents
モリブデン含有複合金属石けんの製造方法Info
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- JPH10287898A JPH10287898A JP9233597A JP9233597A JPH10287898A JP H10287898 A JPH10287898 A JP H10287898A JP 9233597 A JP9233597 A JP 9233597A JP 9233597 A JP9233597 A JP 9233597A JP H10287898 A JPH10287898 A JP H10287898A
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Abstract
品質のMo含有複合金属石けんを低コストで生産する製
造方法を提供すること。 【解決手段】 (A)モリブデン石けんを溶解した脂肪
酸、(B)金属化合物の混合物を加熱することを特徴と
するモリブデン石けん含有複合金属石けんの製造方法。
Description
スチールコードとゴムとの接着性を促進する接着剤、不
飽和ポリエステル樹脂の硬化剤、塗料の硬化促進剤、潤
滑油、石油添加剤や種々の化学反応の触媒などに用いら
れるモリブデン石けん含有複合金属石けんの製造方法に
関する。
種から製造され、用途に応じて混合して用いられる場合
がある。例えば本発明者らは、先にモリブデンを含有す
る脂肪酸金属石けんがラジアルタイヤ用スチールコード
とゴムとの接着性を促進する接着剤として優れることを
開示した(特公平06−41529)。
んを合成または調製する方法として、以下の方法が考え
られる。
る金属を有する金属石けんを直接混合する方法。
後、その存在下金属化合物と脂肪酸を反応させる方法。
石けんを合成後、その存在下にモリブデン石けんを合成
し複合金属石けんを合成する方法。
軟化点は150℃以上と高温であるため、モリブデン石
けんとモリブデンと異なる金属を有する金属石けんの混
合が困難で、均一な複合石けんを得ることが難しい。
合物と脂肪酸の反応収率が低下するという問題がある。
応がよく進行しない。
ン石けんと組み合わせた複合金属石けんの製造は困難で
あった。
の下に、収率よく均一なモリブデン含有複合金属石けん
を製造することを目的とするものである。
ン石けんと組み合わせた複合金属石けんの製造方法を検
討した結果、脂肪酸過剰の条件でモリブデン石けんを製
造し、得られた脂肪酸含有モリブデン石けんへ金属化合
物を添加し、脂肪酸と反応させると均一なモリブデン含
有複合金属石けんを収率が高く容易に製造できることを
見出し本発明に至った。
デン石けんを溶解した脂肪酸、(B)金属化合物の混合
物を加熱することを特徴とするモリブデン石けん含有複
合金属石けんの製造方法、(2)脂肪酸とモリブデン化
合物とシュウ酸を反応させてまずモリブデン石けんを合
成し、モリブデン石けんを溶解した脂肪酸を形成した
後、金属化合物を添加しモリブデン石けん存在下にモリ
ブデン以外の金属石けんを製造することを特徴とするモ
リブデン石けん含有複合金属石けんの製造方法、(3)
金属化合物を添加する際に脂肪酸を併わせて添加するこ
とを特徴とする前記(2)記載のモリブデン石けん含有
複合金属石けんの製造方法、に関する。
で、まず脂肪酸過剰のモリブデン石けん、すなわちモリ
ブデン石けんを溶解した脂肪酸を形成した後に、過剰の
脂肪酸と金属化合物を反応させたモリブデンと異なる金
属石けんを製造しなければならない。逆の順、例えば、
脂肪酸過剰の条件下でモリブデンと異なる金属石けんを
製造した後、モリブデン塩(例えばモリブデン酸アンモ
ニウム)とシュウ酸を添加してモリブデン含有金属複合
石けんを製造しようとしても良好な収率は得られない。
ン石けんを溶解した脂肪酸を形成するには、モリブデン
に対する脂肪酸の量は、2倍当量以上、好ましくは3倍
当量以上、特に好ましくは5倍当量である。
し30の主鎖を有する天然あるいは合成の飽和もしくは
不飽和脂肪酸あるいはこれらの混合物である。具体的に
は、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、リノレイン酸、レシノール酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ダイマー酸、トール油酸、ナフテン
酸、ネオデカン酸、樹脂酸あるいはこれらを主成分とす
る例えば魚油硬化脂肪酸、牛脂硬化脂肪酸等の天然油脂
肪酸を例示することができる。
た脂肪酸とモリブデンから形成される石けんで、具体的
には、カプリル酸モリブデン、ナフテン酸モリブデン、
ネオデカン酸モリブデン、アビエチン酸モリブデンなど
を例示することができる。
けんとしては、モリブデン石けんの脂肪酸の種類に依存
するが、具体的にはモリブデン石けんがナフテン酸モリ
ブデンの場合は、ネオデカン酸亜鉛、ナフテン酸ニッケ
ルなどを例示することができる。
シウム、コバルト、マンガン、鉄、銅、鉛、ジルコニウ
ム、チタン、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミ
ウム、ニッケル、レアアース(セリウム、ネオジウム
等)など金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、酢酸塩、ア
ルコキシドなどを用いることができる。具体的には、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸ニッケル、水酸化亜鉛
などを例示することができ、これらを2種以上併用して
もよい。
しては、ネオデカン酸Zn/ナフテン酸Mo、ネオデカ
ン酸Zn/ネオデカン酸Mo、ステアリン酸Zn/ナフ
テン酸Mo、ステアリン酸Zn/ネオデカン酸Mo、ナ
フテン酸Zn/ナフテン酸Mo、ナフテン酸Zn/ネオ
デカン酸Mo、オレイン酸Zn/ナフテン酸Mo、ダイ
マー酸Zn/ナフテン酸Mo、ネオデカン酸Ni/ナフ
テン酸Mo、ネオデカン酸Ni/ネオデカン酸Mo、ス
テアリン酸Ni/ナフテン酸Mo、ステアリン酸Ni/
ネオデカン酸Mo、オレイン酸Ni/ナフテン酸Mo、
ダイマー酸Ni/ナフテン酸Mo、ネオデカン酸Co/
ナフテン酸Mo、ステアリン酸Co/ナフテン酸Mo、
オレイン酸Co/ナフテン酸Mo、ダイマー酸Co/ナ
フテン酸Mo、ナフテン酸Co/ナフテン酸Mo、また
は3種以上の混合物、例えば、ナフテン酸Zn/ナフテ
ン酸Ni/ナフテン酸Mo、ネオデカン酸Zn/ナフテ
ン酸Ni/ナフテン酸Mo、ナフテン酸Zn/ナフテン
酸Co/ナフテン酸Mo、ロジンZn/オクチル酸Ni
/ナフテン酸Mo、ネオデカン酸Zn/ロジンNi/ナ
フテン酸Mo、ネオデカン酸Zn/ロジンNi/ナフテ
ン酸Mo、ネオデカン酸Zn/ロジンCo/ナフテン酸
Mo、等を例示することができる。
しては、今までに報告されている方法を用いることがで
きる。例えば、+6の原子価のモリブデンからなる群の
金属のシュウ酸化合物を4〜50個の炭素原子を有する
炭化水素カルボン酸とを加熱することからなるモリブデ
ン塩類の製造方法(US Patent336297
2)、モリブデン化合物を高温度で、反応混合物から水
を除去しながら直接に反応する方法(US Paten
t3578690)、モリブデンとカルボン酸の反応に
おいて、三酸化モリブデン、シュウ酸、水、ヘキサン酸
を加熱する方法(特公昭42−21326)、原子価
のモリブデン化合物水溶液を酸性において還元し、これ
を高沸点の有機酸またはアルコールを混合して加熱反応
させ、同時に水および易揮発性化合物を留去することを
特徴とするモリブデン有機化合物の製造方法(特公昭5
1−40059)などを用いることが可能である。一般
に脂肪酸過剰の条件で反応を行った方が反応収率が向上
するため好ましい。
るモリブデンと異なる金属石けんの製造方法としては金
属化合物と脂肪酸を直接反応させる方法が好ましい。こ
の際、アルコールや芳香族系、パラフィン系の有機溶媒
を用いても良いが、溶媒を添加せずに反応する方が反応
を効率的に進行させるためには望ましい。この際生成す
るモリブデンと異なる金属石けんの軟化点は150℃以
下であることが望ましい。150℃以上の場合反応が進
行するとともに粘度が高くなり反応が効率的に進行せ
ず、場合によっては停止することがある。モリブデン石
けん存在下、モリブデンと異なる金属石けんを合成する
際の反応温度はモリブデン石けんの量とモリブデンと異
なる金属石けんの量によるが、70〜200℃、好まし
くは、120〜190℃が反応を効率的に進行させるた
めには良い。
する脂肪酸の量に依存するが、反応効率の点から脂肪酸
の1〜4倍当量、好ましくは1.1〜2倍当量で反応す
ることが望ましい。少なすぎると完全に脂肪酸を除去す
ることができない場合があり、多すぎると未反応の金属
化合物を除去するのに時間を要することになる。また、
金属化合物を添加する際には脂肪酸と合わせ添加するこ
ともできる。未反応の金属化合物はろ過などの操作によ
り除去することができる。
含有複合石けんの製造方法は、モリブデンに対して過剰
量の脂肪酸に溶解したモリブデン酸アンモニウム[(N
H4)6Mo7O24・4H2O]等のモリブデン化合物とシ
ュウ酸2水塩とを水を添加することなく反応させ、引き
続き、金属化合物を添加するという方法である。
段のモリブデンの反応収率を向上することができ、しか
も後段の反応において金属化合物を過剰量添加せずにフ
リーの脂肪酸を含まない複合石けんを得ることができ、
この場合には特に未反応金属化合物の除去・処理を要し
ないので、生産性よく低コストでフリーの脂肪酸を含ま
ない高品質のモリブデン含有複合石けんを得ることがで
きるので非常に有利である。この方法によりこうした技
術的成果をあげることができたことは、従来の技術知識
に照らして驚くべきことである。モリブデン化合物と脂
肪酸とシュウ酸との反応には通常水の添加が必要とされ
ていたのである。
属化合物との反応またはモリブデン以外の金属石けんと
の混合は難しい。本発明により、均一でかつ収率良くモ
リブデン石けん含有複合金属石けんが製造可能となった
理由としては、モリブデン石ん以外の金属石けんの反応
分を含めた脂肪酸過剰の条件でモリブデン石けんの製造
を行った結果、脂肪酸中にモリブデン石けんが均一に溶
解した状態で2段階目のモリブデン以外の金属石けんの
合成反応に移行できるため、金属成分のバラツキが小さ
くなったものと推察される。さらに、反応の進行ととも
に反応溶媒の役割を果たしていた脂肪酸は消費される
が、反応により生成したモリブデン石けんより軟化点が
低い金属石けんが今度は全体の軟化点を低下させる効果
を有しているため反応が進行しても引き続き撹拌可能で
あり、脂肪酸と金属化合物が反応終了時まで効率良く反
応したためと考えられる。比較的低温条件下、短時間で
反応を終えることが可能になるため、副反応の抑制効
果、経済的効果などが期待できる。
例により具体的に説明する。合成はすべて窒素雰囲気で
行った。
んの合成例) モリブデン酸アンモニウム((NH4)6Mo7O244H2
O)67.4g、ナフテン酸427.7g、シュウ酸2
水塩48.2g、ネオデカン酸521.2gを2Lのフ
ラスコに混合し、240℃で揮発成分を除去しながら1
0時間加熱撹拌した。その後124.5gの酸化亜鉛を
添加し140℃で揮発成分を除去しながら2時間加熱撹
拌した。引き続き140℃、20mmHgで2時間減圧
乾燥し、658.8gの(ナフテン酸、ネオデカン酸)
/(亜鉛、モリブデン)複合石けんを得た。トルエン不
溶解分は0.5%であった。また、5箇所からサンプリ
ングしたところ(モリブデン/亜鉛)比及びトルエン不
溶解分にバラツキはなかった。
の水を添加した以外実施例1と同様にしてモリブデン含
有複合金属石けんを製造した。トルエン不溶解分は5.
2%であった。
石けんの合成例) モリブデン酸アンモニウム((NH4)6Mo7O244H2
O)67.4g、ナフテン酸863.8g、シュウ酸2
水塩48.2gを2Lのフラスコに混合し、240℃で
揮発性分を除去しながら10時間加熱撹拌した。その後
183.5gの塩基性炭酸ニッケル(NiCO32Ni
(OH)24H2O)を添加し揮発成分を除去しながら1
40℃で2時間加熱撹拌した。引き続き140℃、20
mmHgで2時間減圧乾燥し、921.4gのナフテン
酸ニッケル/ナフテン酸モリブデン複合石けんを得た。
トルエン不溶解分は0.5%であった。また、5箇所か
らサンプリングしたところ(モリブデン/ニッケル)比
及びトルエン不溶解分にバラツキはなかった。
を直接混合する方法) ナフテン酸モリブデン(Mo含有率;18%)100g
とナフテン酸亜鉛(Zn含有率;13%)391gを1
60℃に3時間加熱混合した。冷却後サンプリングした
ところ(モリブデン/亜鉛)比に大きなバラツキがあっ
た。
点が高く、混合が困難であったためと考えられる。
溶解後、金属化合物と脂肪酸を反応させる方法) ナフテン酸モリブデン(Mo含有率;18%)100g
をトルエン500mlに溶解し、ナフテン酸510gと
酸化亜鉛150gを添加して、油温140℃で5時間加
熱撹拌した。生成物をトルエンに溶解後ろ過し、ろ液に
含有される亜鉛含有率を測定した。亜鉛回収率は5%で
あった。
ン石けんを合成する方法) ネオデカン酸亜鉛(Zn含有率;19%)400gにナ
フテン酸510g、モリブデン酸アンモニウム((NH
4)6Mo7O244H2O)、純水100.0g、シュウ酸
2水塩19gを2Lのフラスコに混合し揮発成分を除去
しながら230℃で8時間加熱撹拌した。その後、20
mmHgで2時間減圧乾燥した。生成物をトルエンに溶
解後ろ過し、ろ液に含有されるモリブデン含有率を測定
したところ1%以下であり、モリブデン石けんの反応は
ほとんど進行していなかった。
質でフリーの脂肪酸を含まない高品質のモリブデン含有
複合金属石けんを製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)モリブデン石けんを溶解した脂肪
酸、(B)金属化合物の混合物を加熱することを特徴と
するモリブデン石けん含有複合金属石けんの製造方法。 - 【請求項2】 脂肪酸とモリブデン化合物とシュウ酸を
反応させてまずモリブデン石けんを合成し、モリブデン
石けんを溶解した脂肪酸を形成した後、金属化合物を添
加しモリブデン石けん存在下にモリブデン以外の金属石
けんを製造することを特徴とするモリブデン石けん含有
複合金属石けんの製造方法。 - 【請求項3】 金属化合物を添加する際に脂肪酸を併わ
せて添加することを特徴とする請求項2記載のモリブデ
ン石けん含有複合金属石けんの製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP09233597A JP3839130B2 (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | モリブデン含有複合金属石けんの製造方法 |
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
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| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO1999054338A1 (en) * | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Japan Energy Corporation | Molybdenum soap-containing metal soaps and processes for producing the same |
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|---|---|---|---|---|
| US10179479B2 (en) | 2015-05-19 | 2019-01-15 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Plant oil-containing rubber compositions, tread thereof and race tires containing the tread |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP09233597A patent/JP3839130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999054338A1 (en) * | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Japan Energy Corporation | Molybdenum soap-containing metal soaps and processes for producing the same |
| US6482965B2 (en) | 1998-04-21 | 2002-11-19 | Japan Energy Corporation | Molybdenum soap-containing metallic soap and method for producing the same |
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