JPH1028929A - 蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法 - Google Patents
蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法Info
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- JPH1028929A JPH1028929A JP20417796A JP20417796A JPH1028929A JP H1028929 A JPH1028929 A JP H1028929A JP 20417796 A JP20417796 A JP 20417796A JP 20417796 A JP20417796 A JP 20417796A JP H1028929 A JPH1028929 A JP H1028929A
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- phosphor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】蓄光性蛍光体の残光性能が害されない蓄光性蛍
光体粉体塗料及びそ塗装方法を提供する。 【構成】蓄光性蛍光体と、少なくとも樹脂成分の粉体塗
料をそれぞれをの粒度を維持しながら混合した蓄光性蛍
光体粉体塗料。被塗装体に熱黄変性がなく、明度の高い
下地膜を形成し、これに蓄光性蛍光体粉体塗料を塗装す
る塗装方法。 【効果】上記目的を達成できる。
光体粉体塗料及びそ塗装方法を提供する。 【構成】蓄光性蛍光体と、少なくとも樹脂成分の粉体塗
料をそれぞれをの粒度を維持しながら混合した蓄光性蛍
光体粉体塗料。被塗装体に熱黄変性がなく、明度の高い
下地膜を形成し、これに蓄光性蛍光体粉体塗料を塗装す
る塗装方法。 【効果】上記目的を達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄光性蛍光体の性能を
害しない蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法に関す
る。
害しない蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紫外線等の照射線の照射により、その照
射を停止した後も、例えば数10分〜数時間残光性が視
認される、いわゆる蓄光性蛍光体あるいは燐光体が知ら
れており、その照射線の照射を停止すると急速に発光の
強さを減衰し、残光時間が極めて短い、いわゆる蛍光体
とは区別されている。
射を停止した後も、例えば数10分〜数時間残光性が視
認される、いわゆる蓄光性蛍光体あるいは燐光体が知ら
れており、その照射線の照射を停止すると急速に発光の
強さを減衰し、残光時間が極めて短い、いわゆる蛍光体
とは区別されている。
【0003】古くから、蓄光性蛍光体としては金属の硫
化物が知られおり、具体的には例えばCaS:Bi(紫
青色発光)、CaSrS:Bi(青色発光)、ZnS:
Cu(緑色発光)、ZnCdS:Cu(黄色〜橙色発
光)等が挙げられるが、これらは夜光時計や避難誘導標
識、その他の屋内用の夜間表示等に使用されている。ま
た、これらの硫化物蛍光体は、化学的な安定性、耐光性
に問題があり、湿気下おける紫外線分解による黒変化に
伴う輝度低下等が起こるため、その使用範囲が限られて
おり、しかも視認できる残光時間が約30分〜2時間と
短いので、これらの問題点を改善した蓄光性蛍光体とし
て、例えば特開平7−11250号公報に記載されてい
るように、MAl2 O4 (式中、Mはカルシウム、スト
ロンチウム及びバリウムからなる群より選択された少な
く1つからなる。)で表される化合物を母結晶にした化
合物やその変性物も知られており、強い残光性能を有す
ることが注目されている。
化物が知られおり、具体的には例えばCaS:Bi(紫
青色発光)、CaSrS:Bi(青色発光)、ZnS:
Cu(緑色発光)、ZnCdS:Cu(黄色〜橙色発
光)等が挙げられるが、これらは夜光時計や避難誘導標
識、その他の屋内用の夜間表示等に使用されている。ま
た、これらの硫化物蛍光体は、化学的な安定性、耐光性
に問題があり、湿気下おける紫外線分解による黒変化に
伴う輝度低下等が起こるため、その使用範囲が限られて
おり、しかも視認できる残光時間が約30分〜2時間と
短いので、これらの問題点を改善した蓄光性蛍光体とし
て、例えば特開平7−11250号公報に記載されてい
るように、MAl2 O4 (式中、Mはカルシウム、スト
ロンチウム及びバリウムからなる群より選択された少な
く1つからなる。)で表される化合物を母結晶にした化
合物やその変性物も知られており、強い残光性能を有す
ることが注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このM
Al2 O4 やその変性物は、鉄等の重金属と接触すると
構造が変化してその輝度が低下するという問題点があ
り、一方、蓄光性蛍光体の粒度は残光性能と大きい関係
があり、その粒子が破壊されて微粒子になると残光性能
が低下するという問題もあり、その蓄光性蛍光体を顔料
とした粉体塗料を従来のように、一般的な機械的粉砕法
により製造すると、これらの問題を避けることができな
い。すなわち、粉体塗料の一般的製法は、顔料、バイン
ダー用樹脂、硬化剤、流展剤等の原料を攪拌機でプレミ
キシングし、その混合物をエクストルーダーを使用して
加熱溶融し、高温下で練合せることにより顔料を樹脂等
に分散させ、その後粗粉砕し、さらにその粗粉砕物をピ
ンミル等の粉砕機で粉砕し、そしてサイクロン、篩など
で粉体粒子を分級して製品としているが、この製法によ
り蓄光性蛍光体を顔料とした粉体塗料を製造しようとす
ると、蓄光性蛍光体はエクストルーダーの筒体内壁を構
成する鉄の金属等と強い圧力かつ高い温度で接触するこ
とにより、その金属と蓄光性蛍光体が反応して残光性を
低下させる化合物に変質する。一方、粉砕機で粗粉砕す
るとき、蓄光性蛍光体は微粉砕されて残光性が著しく失
われ、強い残光性のある蓄光性蛍光体を有する粉体塗料
を得ることができない。蓄光性蛍光体を顔料とした塗装
は、その蓄光性蛍光体を液体のビヒクルに分散させて得
られる液体塗料によっても可能であるが、この場合には
膜厚が小さく、粉体塗料のように数百μmのように厚く
はできない。
Al2 O4 やその変性物は、鉄等の重金属と接触すると
構造が変化してその輝度が低下するという問題点があ
り、一方、蓄光性蛍光体の粒度は残光性能と大きい関係
があり、その粒子が破壊されて微粒子になると残光性能
が低下するという問題もあり、その蓄光性蛍光体を顔料
とした粉体塗料を従来のように、一般的な機械的粉砕法
により製造すると、これらの問題を避けることができな
い。すなわち、粉体塗料の一般的製法は、顔料、バイン
ダー用樹脂、硬化剤、流展剤等の原料を攪拌機でプレミ
キシングし、その混合物をエクストルーダーを使用して
加熱溶融し、高温下で練合せることにより顔料を樹脂等
に分散させ、その後粗粉砕し、さらにその粗粉砕物をピ
ンミル等の粉砕機で粉砕し、そしてサイクロン、篩など
で粉体粒子を分級して製品としているが、この製法によ
り蓄光性蛍光体を顔料とした粉体塗料を製造しようとす
ると、蓄光性蛍光体はエクストルーダーの筒体内壁を構
成する鉄の金属等と強い圧力かつ高い温度で接触するこ
とにより、その金属と蓄光性蛍光体が反応して残光性を
低下させる化合物に変質する。一方、粉砕機で粗粉砕す
るとき、蓄光性蛍光体は微粉砕されて残光性が著しく失
われ、強い残光性のある蓄光性蛍光体を有する粉体塗料
を得ることができない。蓄光性蛍光体を顔料とした塗装
は、その蓄光性蛍光体を液体のビヒクルに分散させて得
られる液体塗料によっても可能であるが、この場合には
膜厚が小さく、粉体塗料のように数百μmのように厚く
はできない。
【0005】本発明の第1の目的は、蓄光性蛍光体が重
金属と反応するようなことがなくその残光性能を害しな
いようにした蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を
提供するものである。本発明の第2の目的は、蓄光性蛍
光体がその粒度を維持して残光性能を害しないようにし
た蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供するも
のである。本発明の第3の目的は、膜厚が十分に厚く、
蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行われるようにできる
蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供するもの
である。本発明の第4の目的は、被塗装体の地色が表出
されけいる場合でも蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行
われるような塗装方法を提供するものである。
金属と反応するようなことがなくその残光性能を害しな
いようにした蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を
提供するものである。本発明の第2の目的は、蓄光性蛍
光体がその粒度を維持して残光性能を害しないようにし
た蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供するも
のである。本発明の第3の目的は、膜厚が十分に厚く、
蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行われるようにできる
蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供するもの
である。本発明の第4の目的は、被塗装体の地色が表出
されけいる場合でも蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行
われるような塗装方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、蓄光性蛍光体と、バインダーを
含有する粉体塗料において、予め作成された該バインダ
ーの少なくとも樹脂成分からなる粉体粒子と、該蓄光性
蛍光体粒子がそれぞれの粒度を維持して混合された混合
物を含有する蓄光性蛍光体粉体塗料を提供するものであ
る。また、本発明は、(2)、蓄光性蛍光体は一般式M
Al2 O4 (式中、Mはカルシウム、ストロンチウム及
びバリウムからなる群より選択された少なく1つからな
る。)で表される酸化物系化合物を母結晶にした化合物
又はこの酸化物系化合物にマグネシウムを添加した化合
物を母結晶にしたマグネシウム添加酸化物系化合物又は
これらの酸化物系化合物若しくはマグネシウム添加酸化
物系化合物に対して賦活剤としてユウロピウムをMに対
してモル%で0.001%〜10%添加した賦活蛍光体
化合物である上記(1)の蓄光性蛍光体粉体塗料、
(3)、樹脂成分が熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂であ
る上記(1)又は(2)の蓄光性蛍光体粉体塗料、
(4)、被塗装体に熱黄変性がなくかつ明度の高い下地
膜を形成する工程と、該下地膜を加熱する工程と、該加
熱した下地膜に請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄
光性蛍光体粉体塗料を塗装する蓄光性蛍光体粉体塗料の
塗装方法を提供するものである。なお、上記(1)にお
いて、「蓄光性蛍光体と、バインダーを含有する粉体塗
料の製造方法において、該バインダーの少なくとも樹脂
成分からなる粉体塗料を作成する工程と、該粉体塗料粒
子と該蓄光性蛍光体粒子をそれぞれの粒度を維持して混
合する混合物を製造する工程を有し、該混合物を含有す
る蓄光性蛍光体粉体塗料を製造する蓄光性蛍光体粉体塗
料の製造方法とし、上記(2)、(3)もこれに準じて
製造方法とすることもできる。また、上記各発明におい
て、「バインダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗
料」を「バインダーからなる粉体塗料」とすることがで
きる。
決するために、(1)、蓄光性蛍光体と、バインダーを
含有する粉体塗料において、予め作成された該バインダ
ーの少なくとも樹脂成分からなる粉体粒子と、該蓄光性
蛍光体粒子がそれぞれの粒度を維持して混合された混合
物を含有する蓄光性蛍光体粉体塗料を提供するものであ
る。また、本発明は、(2)、蓄光性蛍光体は一般式M
Al2 O4 (式中、Mはカルシウム、ストロンチウム及
びバリウムからなる群より選択された少なく1つからな
る。)で表される酸化物系化合物を母結晶にした化合物
又はこの酸化物系化合物にマグネシウムを添加した化合
物を母結晶にしたマグネシウム添加酸化物系化合物又は
これらの酸化物系化合物若しくはマグネシウム添加酸化
物系化合物に対して賦活剤としてユウロピウムをMに対
してモル%で0.001%〜10%添加した賦活蛍光体
化合物である上記(1)の蓄光性蛍光体粉体塗料、
(3)、樹脂成分が熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂であ
る上記(1)又は(2)の蓄光性蛍光体粉体塗料、
(4)、被塗装体に熱黄変性がなくかつ明度の高い下地
膜を形成する工程と、該下地膜を加熱する工程と、該加
熱した下地膜に請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄
光性蛍光体粉体塗料を塗装する蓄光性蛍光体粉体塗料の
塗装方法を提供するものである。なお、上記(1)にお
いて、「蓄光性蛍光体と、バインダーを含有する粉体塗
料の製造方法において、該バインダーの少なくとも樹脂
成分からなる粉体塗料を作成する工程と、該粉体塗料粒
子と該蓄光性蛍光体粒子をそれぞれの粒度を維持して混
合する混合物を製造する工程を有し、該混合物を含有す
る蓄光性蛍光体粉体塗料を製造する蓄光性蛍光体粉体塗
料の製造方法とし、上記(2)、(3)もこれに準じて
製造方法とすることもできる。また、上記各発明におい
て、「バインダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗
料」を「バインダーからなる粉体塗料」とすることがで
きる。
【0007】本発明において、「それぞれの粒度を維持
して混合された混合物」とは、「予め作成された該バイ
ンダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗料」と、」
蓄光性蛍光体粒子」とが攪拌機によりプレミキシング
(攪拌羽根による簡単な混合)を行ったのち、あるいは
これを行わずにドライブレンド法により混合された混合
物である。ドライブレド法とは、主に混合しようとする
物が空中を浮遊する過程で混合される混合方法であり、
壁面に強く接触したり、混合しようとする物に大きな剪
断力がかかるようことのない混合方法である。このよう
な混合方法に用いられる攪拌機としては、V型ミキサー
やリボンブレンダーが挙げられる。前者は、V字型筒体
の両端上部から混合しようとするものを入れ、蓋をした
のち上下方向に回転させるものであり、リボンブレンダ
ーは筒体内部で螺旋状のリボンを回転させ混合しようと
するものを軸方向に進行させながら混合するものであ
る。これらの攪拌機は、一般の粉体塗料製造用の上記し
たエクストルーダーのように、剪断力がかかって蓄光性
蛍光体粒子を破砕し、そのエネルギーは蓄光性蛍光体粒
子を粉砕して粒径を小さくするだけでなく、器壁の構成
材料の金属と蓄光性蛍光体粒子を強く衝突させ、蓄光性
蛍光体粒子とその金属とを反応させて残光性を低下させ
る物質に変質させるものとは異なり、蓄光性蛍光体粒子
に対する破砕力が弱く、金属との反応性も低いように設
計されているものである。この意味から、上記の「それ
ぞれの粒度を維持して混合された混合物」を、「予め作
成された該バインダーの少なくとも樹脂成分からなる粉
体塗料と、該蓄光性蛍光体粒子に(ほとんど)剪断力が
かからず、これら粒子の混合器の(金属製)器壁との衝
突が(該蓄光性蛍光体粒子と該器壁の金属との反応を起
こさない程度に)弱く、それぞれの粒度を維持して混合
された混合物」としても良い。
して混合された混合物」とは、「予め作成された該バイ
ンダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗料」と、」
蓄光性蛍光体粒子」とが攪拌機によりプレミキシング
(攪拌羽根による簡単な混合)を行ったのち、あるいは
これを行わずにドライブレンド法により混合された混合
物である。ドライブレド法とは、主に混合しようとする
物が空中を浮遊する過程で混合される混合方法であり、
壁面に強く接触したり、混合しようとする物に大きな剪
断力がかかるようことのない混合方法である。このよう
な混合方法に用いられる攪拌機としては、V型ミキサー
やリボンブレンダーが挙げられる。前者は、V字型筒体
の両端上部から混合しようとするものを入れ、蓋をした
のち上下方向に回転させるものであり、リボンブレンダ
ーは筒体内部で螺旋状のリボンを回転させ混合しようと
するものを軸方向に進行させながら混合するものであ
る。これらの攪拌機は、一般の粉体塗料製造用の上記し
たエクストルーダーのように、剪断力がかかって蓄光性
蛍光体粒子を破砕し、そのエネルギーは蓄光性蛍光体粒
子を粉砕して粒径を小さくするだけでなく、器壁の構成
材料の金属と蓄光性蛍光体粒子を強く衝突させ、蓄光性
蛍光体粒子とその金属とを反応させて残光性を低下させ
る物質に変質させるものとは異なり、蓄光性蛍光体粒子
に対する破砕力が弱く、金属との反応性も低いように設
計されているものである。この意味から、上記の「それ
ぞれの粒度を維持して混合された混合物」を、「予め作
成された該バインダーの少なくとも樹脂成分からなる粉
体塗料と、該蓄光性蛍光体粒子に(ほとんど)剪断力が
かからず、これら粒子の混合器の(金属製)器壁との衝
突が(該蓄光性蛍光体粒子と該器壁の金属との反応を起
こさない程度に)弱く、それぞれの粒度を維持して混合
された混合物」としても良い。
【0008】本発明においては、このようにバインダー
の樹脂成分を溶融せず、その粉体粒子を蓄光性蛍光体粒
子と単に混合するだけであり、バインダーの樹脂成分を
溶融してこれに蓄光性蛍光体粒子を分散させた分散体を
更に粉砕することにより粉体塗料を製造する一般的方法
とは異なるので、その粉砕の必要のないように、「バイ
ンダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗料」、「蓄
光性蛍光体粒子」は予め粗粒子は除き、整粒しておく必
要がある。粒度は70メッシュの篩を通過、好ましくは
100〜150メョシュの篩を通過したものを使用する
ことが好ましい。上記の「該粉体塗料粒子と該蓄光性蛍
光体粒子をそれぞれの粒度を維持して混合する混合物を
製造する工程」を、「該粉体塗料粒子と該蓄光性蛍光体
粒子を分級し(100〜150メッシュ篩通過分に分級
し)それぞれの粒度を維持して混合する混合物を製造す
る工程」とすることもできる。
の樹脂成分を溶融せず、その粉体粒子を蓄光性蛍光体粒
子と単に混合するだけであり、バインダーの樹脂成分を
溶融してこれに蓄光性蛍光体粒子を分散させた分散体を
更に粉砕することにより粉体塗料を製造する一般的方法
とは異なるので、その粉砕の必要のないように、「バイ
ンダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗料」、「蓄
光性蛍光体粒子」は予め粗粒子は除き、整粒しておく必
要がある。粒度は70メッシュの篩を通過、好ましくは
100〜150メョシュの篩を通過したものを使用する
ことが好ましい。上記の「該粉体塗料粒子と該蓄光性蛍
光体粒子をそれぞれの粒度を維持して混合する混合物を
製造する工程」を、「該粉体塗料粒子と該蓄光性蛍光体
粒子を分級し(100〜150メッシュ篩通過分に分級
し)それぞれの粒度を維持して混合する混合物を製造す
る工程」とすることもできる。
【0009】本発明において、蓄光性蛍光体としては、
上記の「従来の技術」の項で挙げたもの、特に特開平7
−11250号公報に記載されたものが好ましいが、一
般式MAl2 O4 (式中、Mはカルシウム、ストロンチ
ウム及びバリウムからなる群より選択された少なく1つ
からなる。)で表される酸化物系化合物を母結晶にした
化合物、この酸化物系化合物にマグネシウムを添加した
化合物を母結晶にしたマグネシウム添加酸化物系化合
物、又はこれらの酸化物系化合物若しくはマグネシウム
添加酸化物系化合物に対して賦活剤としてユウロピウム
をMに対してモル%で0.001%〜10%添加した賦
活蛍光体化合物が挙げられる。この際、共賦活剤として
ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマ
リウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、
ホマミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、
ルテチウム、マンガン、スズ、ビスマスからなる群の少
なくとも1つ以上の元素を、Mに対するモル%で0.0
01%〜10%添加することも好ましい。これらの蓄光
性蛍光体のうちで、室温で200〜450nmの紫外線
および可視光を照射するとき、少なくとも50℃以上の
高温域に熱発光のグローピークを有することも好まし
い。具体的には、根本特殊化学株式会社製N夜光DP−
007等を挙げることができる。
上記の「従来の技術」の項で挙げたもの、特に特開平7
−11250号公報に記載されたものが好ましいが、一
般式MAl2 O4 (式中、Mはカルシウム、ストロンチ
ウム及びバリウムからなる群より選択された少なく1つ
からなる。)で表される酸化物系化合物を母結晶にした
化合物、この酸化物系化合物にマグネシウムを添加した
化合物を母結晶にしたマグネシウム添加酸化物系化合
物、又はこれらの酸化物系化合物若しくはマグネシウム
添加酸化物系化合物に対して賦活剤としてユウロピウム
をMに対してモル%で0.001%〜10%添加した賦
活蛍光体化合物が挙げられる。この際、共賦活剤として
ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマ
リウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、
ホマミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、
ルテチウム、マンガン、スズ、ビスマスからなる群の少
なくとも1つ以上の元素を、Mに対するモル%で0.0
01%〜10%添加することも好ましい。これらの蓄光
性蛍光体のうちで、室温で200〜450nmの紫外線
および可視光を照射するとき、少なくとも50℃以上の
高温域に熱発光のグローピークを有することも好まし
い。具体的には、根本特殊化学株式会社製N夜光DP−
007等を挙げることができる。
【0010】上記の蓄光性蛍光体の平均粒径(μm)と
残光輝度相対値(%)(蓄光性蛍光体N夜光を篩い分け
し、平均粒径60μmの残光輝度を基準にした相対値)
の関係である残光輝度の粒径依存性(照射条件:常用光
源D65、400Lxの照度にて20分間励起、測定条
件:22±10℃、30分経過後の残光輝度の測定値)
は、例えば図1で示される。なお、蓄光性蛍光体の平均
粒径は蓄光性蛍光体を製造し、篩等により分級したもの
である。
残光輝度相対値(%)(蓄光性蛍光体N夜光を篩い分け
し、平均粒径60μmの残光輝度を基準にした相対値)
の関係である残光輝度の粒径依存性(照射条件:常用光
源D65、400Lxの照度にて20分間励起、測定条
件:22±10℃、30分経過後の残光輝度の測定値)
は、例えば図1で示される。なお、蓄光性蛍光体の平均
粒径は蓄光性蛍光体を製造し、篩等により分級したもの
である。
【0011】本発明において使用される粉体塗料は、熱
可塑性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料のいずれも使用でき
る。粉体塗料はバインダーを含有し、バインダーは少な
くとも樹脂成分を有するが、これに必要に応じて可塑
剤、着色剤(染料や顔料を含む)、流展剤、黄変防止剤
等の添加剤からなる組成物を練り合わせ、粉体化したも
のである.粉体塗料としては、顔料を除いた無色透明な
クリヤー塗料を使用すると蓄光性蛍光体の輝度を損なわ
ず、その発光性を良くできる。樹脂成分としては熱可塑
性樹脂としてポリエチレン樹脂系等のポリオレフィン樹
脂系、ポリ塩化ビニル樹脂系、ポリアミド系、エチレン
−酢酸ビニル樹脂系、フッソ樹脂系、ポリエステル系な
どを使用することができる。また、熱硬化性樹脂系では
エポキシ樹脂系、ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂系
とポリエステル樹脂系からなるハイブリッド系、アクリ
ル樹脂系、アクリル樹脂系とポリエステル樹脂系からな
るハイブリッド系、フッソ樹脂系などを使用することが
できる。ポリ塩化ビニル樹脂系の樹脂を使用するとき
は、安定剤として鉛などの重金属を含有する化合物を使
用すると、蓄光性蛍光体と反応し残光性能を害するので
好ましくない。その他の樹脂系においても、反応触媒や
安定剤などの添加剤として鉛、錫などの重金属を含有す
る化合物を使用することは同様の理由で好ましくない。
可塑性粉体塗料、熱硬化性粉体塗料のいずれも使用でき
る。粉体塗料はバインダーを含有し、バインダーは少な
くとも樹脂成分を有するが、これに必要に応じて可塑
剤、着色剤(染料や顔料を含む)、流展剤、黄変防止剤
等の添加剤からなる組成物を練り合わせ、粉体化したも
のである.粉体塗料としては、顔料を除いた無色透明な
クリヤー塗料を使用すると蓄光性蛍光体の輝度を損なわ
ず、その発光性を良くできる。樹脂成分としては熱可塑
性樹脂としてポリエチレン樹脂系等のポリオレフィン樹
脂系、ポリ塩化ビニル樹脂系、ポリアミド系、エチレン
−酢酸ビニル樹脂系、フッソ樹脂系、ポリエステル系な
どを使用することができる。また、熱硬化性樹脂系では
エポキシ樹脂系、ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂系
とポリエステル樹脂系からなるハイブリッド系、アクリ
ル樹脂系、アクリル樹脂系とポリエステル樹脂系からな
るハイブリッド系、フッソ樹脂系などを使用することが
できる。ポリ塩化ビニル樹脂系の樹脂を使用するとき
は、安定剤として鉛などの重金属を含有する化合物を使
用すると、蓄光性蛍光体と反応し残光性能を害するので
好ましくない。その他の樹脂系においても、反応触媒や
安定剤などの添加剤として鉛、錫などの重金属を含有す
る化合物を使用することは同様の理由で好ましくない。
【0012】蓄光性蛍光体と樹脂との比率は、重量比で
30/70〜50/50が好ましく、蓄光性蛍光体の含
有量がこれより少なくなると塗膜の残光輝度が低く実用
性が低くなり、50/50より蓄光性蛍光体を多くして
もその塗膜の残光輝度は多くなり難い。
30/70〜50/50が好ましく、蓄光性蛍光体の含
有量がこれより少なくなると塗膜の残光輝度が低く実用
性が低くなり、50/50より蓄光性蛍光体を多くして
もその塗膜の残光輝度は多くなり難い。
【0013】本発明の蓄光性蛍光体粉体塗料は、樹脂成
分からなる粉体塗料、これに上記各成分から必要に応じ
た成分を混合したバインダーからなる粉体塗料、さらに
は他の成分を加えた粉体塗料のいずれかと、蓄光性蛍光
体を顔料として含有するが、これら各粉体塗料と蓄光性
蛍光体を上記のようにドライブレンドしても良いが、例
えば樹脂成分からなる粉体塗料と蓄光性蛍光体をドライ
ブレンドする際に他の成分を加えても良い。
分からなる粉体塗料、これに上記各成分から必要に応じ
た成分を混合したバインダーからなる粉体塗料、さらに
は他の成分を加えた粉体塗料のいずれかと、蓄光性蛍光
体を顔料として含有するが、これら各粉体塗料と蓄光性
蛍光体を上記のようにドライブレンドしても良いが、例
えば樹脂成分からなる粉体塗料と蓄光性蛍光体をドライ
ブレンドする際に他の成分を加えても良い。
【0014】本発明の蓄光性蛍光体粉体塗料の塗装方法
としては、被塗装体に直接塗装することもできるが、被
塗装体の地色が蓄光性蛍光体粉体塗料の塗膜に悪影響を
及ぼすような場合には、熱黄変性がなく、明度の高い塗
料を最初に塗布し、下地膜を形成した後、蓄光性蛍光体
粉体塗料を通常のように塗装することが好ましい。熱黄
変性がないようにするためには、例えば耐熱性のある樹
脂を使用した塗料とし、明度を高めるためには、例えば
白色顔料等の明度の高い着色剤を使用した塗料とする。
この場合の下地膜用塗料としては、液状塗料でもよく、
上記した粉体塗料でもよい。この際、下地膜を加熱し、
あるいは溶剤で濡らし、あるいは液体塗料の場合は未乾
燥状態で蓄光性蛍光体粉体塗料を塗布し、その塗膜の被
塗装体に対する接着力を向上するようにしてもよい。ま
た、その加熱により蓄光性蛍光体粉体塗料を焼付けても
良い。
としては、被塗装体に直接塗装することもできるが、被
塗装体の地色が蓄光性蛍光体粉体塗料の塗膜に悪影響を
及ぼすような場合には、熱黄変性がなく、明度の高い塗
料を最初に塗布し、下地膜を形成した後、蓄光性蛍光体
粉体塗料を通常のように塗装することが好ましい。熱黄
変性がないようにするためには、例えば耐熱性のある樹
脂を使用した塗料とし、明度を高めるためには、例えば
白色顔料等の明度の高い着色剤を使用した塗料とする。
この場合の下地膜用塗料としては、液状塗料でもよく、
上記した粉体塗料でもよい。この際、下地膜を加熱し、
あるいは溶剤で濡らし、あるいは液体塗料の場合は未乾
燥状態で蓄光性蛍光体粉体塗料を塗布し、その塗膜の被
塗装体に対する接着力を向上するようにしてもよい。ま
た、その加熱により蓄光性蛍光体粉体塗料を焼付けても
良い。
【0015】蓄光性蛍光体粉体塗料、下地用粉体塗料の
塗布方法は、被塗装体表面に下地膜を介してあるいは直
接これら粉体塗料を塗布するが、静電塗装方法、例えば
空気とともに帯電した粉体塗料をアースした被塗装体表
面に供給し、粉体塗料を被塗装体表面に静電気的引力に
より付着させることができる静電塗装方法を使用するこ
とができるが、これのみならず、静電気による引力の必
要なしに被塗装体表面に粉体塗料を付着させることがで
きるので、単に粉体塗料を機械的に散布する方法、例え
は粉体塗料をホッパーから搬送装置により搬送される被
塗装体の表面に停止又は前後に振動している篩を通して
散布する方法でも良く、さらに電圧を印加しないで粉体
塗料を吹きつける方法、密閉した容器の底に設けた多孔
板から高圧の空気等のガスを噴出させ、多孔板にのせた
粉体を舞い立たせた霧の中に被塗装体を入れて塗布する
流動浸漬法その他粉体塗料を供給できるあらゆる方法が
適用できる。塗布された粉体塗料粉体を焼付けるには、
その加熱方法は対流加熱や、近赤外線、遠赤外線(セラ
ミック等を放射体とする)の熱線照射による加熱その他
のどのような焼付け手段でも良い。
塗布方法は、被塗装体表面に下地膜を介してあるいは直
接これら粉体塗料を塗布するが、静電塗装方法、例えば
空気とともに帯電した粉体塗料をアースした被塗装体表
面に供給し、粉体塗料を被塗装体表面に静電気的引力に
より付着させることができる静電塗装方法を使用するこ
とができるが、これのみならず、静電気による引力の必
要なしに被塗装体表面に粉体塗料を付着させることがで
きるので、単に粉体塗料を機械的に散布する方法、例え
は粉体塗料をホッパーから搬送装置により搬送される被
塗装体の表面に停止又は前後に振動している篩を通して
散布する方法でも良く、さらに電圧を印加しないで粉体
塗料を吹きつける方法、密閉した容器の底に設けた多孔
板から高圧の空気等のガスを噴出させ、多孔板にのせた
粉体を舞い立たせた霧の中に被塗装体を入れて塗布する
流動浸漬法その他粉体塗料を供給できるあらゆる方法が
適用できる。塗布された粉体塗料粉体を焼付けるには、
その加熱方法は対流加熱や、近赤外線、遠赤外線(セラ
ミック等を放射体とする)の熱線照射による加熱その他
のどのような焼付け手段でも良い。
【0016】本発明において、被塗装体とは金属基材
や、木質基材、コンクリート、鋳物、セラミック製品、
紙製品等の多孔質基材その他後述する静電塗装あるいは
散布による塗装その他粉体塗料を塗布することができる
あらゆる基材を用いることができる。
や、木質基材、コンクリート、鋳物、セラミック製品、
紙製品等の多孔質基材その他後述する静電塗装あるいは
散布による塗装その他粉体塗料を塗布することができる
あらゆる基材を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】詳細は以下の実施例で説明する
が、粉体塗料と蓄光性蛍光体の混合をそれぞれを分級し
た粒度で行ない、しかも両者に剪断力がかからず、重金
属との接触がないように行うので、蓄光性蛍光体の粒度
は維持され、その残光性能を害することがない。また、
下地膜に熱黄変性がなく、明度が高いものを使用する
と、蓄光性蛍光体粉体塗料の塗膜の輝度を損なわないよ
うにできる。
が、粉体塗料と蓄光性蛍光体の混合をそれぞれを分級し
た粒度で行ない、しかも両者に剪断力がかからず、重金
属との接触がないように行うので、蓄光性蛍光体の粒度
は維持され、その残光性能を害することがない。また、
下地膜に熱黄変性がなく、明度が高いものを使用する
と、蓄光性蛍光体粉体塗料の塗膜の輝度を損なわないよ
うにできる。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。以下、
「部」は「重量部」を示す。 実施例1 下記組成で各原料を秤量し、プレミキシングした後、ブ
ス社製コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで
粉砕機で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、
クリヤー用のエポキシ樹脂粉体塗料を得る。 XAC−5017 71.9部 (日本チバガイギー社製エポキシ樹脂EQ=760) LS−H05(フェノール系硬化剤) 25.9部 2MZ(四国化成社製2−イミダゾール(硬化促進剤)) 0.4部 Modaflow(モンサントケミカル社製流展剤) 1.7部 合計 100.0部 このエポキシ樹脂粉体塗料と蓄光性蛍光体とを下記配合
にてV型ミキサーにより、15分間攪拌混合し、ついで
100メッシュの篩を通し、蓄光性蛍光体粉体塗料Aを
得た。 エポキシ樹脂粉体塗料 50.0部 N夜光DP−007 50.0部 (根本特殊化学社製蓄光性蛍光体顔料) 合計 100.0部 なお、N夜光DP−007の粒度分布(区間分布、累積
分布)を図2に示す。平均粒径は約20μmであるが、
残光輝度の粒径依存性と比較して分かるように、残光輝
度は平均粒径より粒径の大きい粒子が主として寄与して
いる。
「部」は「重量部」を示す。 実施例1 下記組成で各原料を秤量し、プレミキシングした後、ブ
ス社製コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで
粉砕機で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、
クリヤー用のエポキシ樹脂粉体塗料を得る。 XAC−5017 71.9部 (日本チバガイギー社製エポキシ樹脂EQ=760) LS−H05(フェノール系硬化剤) 25.9部 2MZ(四国化成社製2−イミダゾール(硬化促進剤)) 0.4部 Modaflow(モンサントケミカル社製流展剤) 1.7部 合計 100.0部 このエポキシ樹脂粉体塗料と蓄光性蛍光体とを下記配合
にてV型ミキサーにより、15分間攪拌混合し、ついで
100メッシュの篩を通し、蓄光性蛍光体粉体塗料Aを
得た。 エポキシ樹脂粉体塗料 50.0部 N夜光DP−007 50.0部 (根本特殊化学社製蓄光性蛍光体顔料) 合計 100.0部 なお、N夜光DP−007の粒度分布(区間分布、累積
分布)を図2に示す。平均粒径は約20μmであるが、
残光輝度の粒径依存性と比較して分かるように、残光輝
度は平均粒径より粒径の大きい粒子が主として寄与して
いる。
【0019】次に、この蓄光性蛍光体粉体塗料Aを塗装
するために、厚さ1mm、縦横それぞれ1000mmの
金属板にトアパウダー♯4000、ホワイトベース(株
式会社トウベ製、ポリエステル系粉体塗料、白色)を静
電粉体塗装し、160℃、20分焼付け、膜厚40μm
の塗膜を形成する。次に、この白色塗装板を加熱し、そ
の余熱で230℃になるようにする。それから蓄光性蛍
光体粉体塗料Aを静電粉体塗装機を用いて塗布し、焼き
付けた。その塗膜の厚さは250μmであり、白色塗膜
との合計厚さは290μmであった。この塗装板を遮光
した状態で暗所に1夜放置し、残光を完全に除去した
後、D65常用光源を用い、400 Lxの照度で20分間励
起した後の残光輝度(mcd/m2)を測定した。その結
果を表1に示す。
するために、厚さ1mm、縦横それぞれ1000mmの
金属板にトアパウダー♯4000、ホワイトベース(株
式会社トウベ製、ポリエステル系粉体塗料、白色)を静
電粉体塗装し、160℃、20分焼付け、膜厚40μm
の塗膜を形成する。次に、この白色塗装板を加熱し、そ
の余熱で230℃になるようにする。それから蓄光性蛍
光体粉体塗料Aを静電粉体塗装機を用いて塗布し、焼き
付けた。その塗膜の厚さは250μmであり、白色塗膜
との合計厚さは290μmであった。この塗装板を遮光
した状態で暗所に1夜放置し、残光を完全に除去した
後、D65常用光源を用い、400 Lxの照度で20分間励
起した後の残光輝度(mcd/m2)を測定した。その結
果を表1に示す。
【0020】実施例2 実施例1おいて、エポキシ樹脂粉体塗料とN夜光DP−
007との混合比率を下記のようにした以外は同様にし
て蓄光性蛍光体粉体塗料Bを得た。なお、以下、実施例
1と同じ原料はその商品名のみで記載する。 エポキシ樹脂系粉体塗料 70.0部 N夜光DP−007 30.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料Bについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
007との混合比率を下記のようにした以外は同様にし
て蓄光性蛍光体粉体塗料Bを得た。なお、以下、実施例
1と同じ原料はその商品名のみで記載する。 エポキシ樹脂系粉体塗料 70.0部 N夜光DP−007 30.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料Bについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
【0021】実施例3 下記組成で各原料を秤量し、プレミキシングした後、ブ
ス社製コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで
粉砕機で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、
クリヤー用の熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料を得
る。 バイロン200 98.0部 (東洋紡社性熱可塑性ポリエステル樹脂) Modaflow 2.0部 合計 100.0部 この熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料と蓄光性蛍光体
とを下記配合にてV型ミキサーにより、15分間攪拌混
合し、ついで100メッシュの篩を通し、蓄光性蛍光体
粉体塗料Cを得た。 熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料 60.0部 N夜光DP−007 40.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料Cについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
ス社製コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで
粉砕機で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、
クリヤー用の熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料を得
る。 バイロン200 98.0部 (東洋紡社性熱可塑性ポリエステル樹脂) Modaflow 2.0部 合計 100.0部 この熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料と蓄光性蛍光体
とを下記配合にてV型ミキサーにより、15分間攪拌混
合し、ついで100メッシュの篩を通し、蓄光性蛍光体
粉体塗料Cを得た。 熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料 60.0部 N夜光DP−007 40.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料Cについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
【0022】実施例4 厚さ1mm、縦横それぞれ1000mmの鋼板に、川上
塗料社製焼付型アクリル樹脂塗料(液体塗料)をスプレ
ー塗装する。その塗装体を乾燥器に入れ、230℃で2
0分間加熱した後、取り出し、上記の蓄光性蛍光体粉体
塗料Cを実施例1と同様に塗装する。この方法では、1
コート1ベーク(1回塗装、1回焼付け)で粉体塗料塗
装を仕上げることができる。実施例1と同様にその塗装
体を試験した結果を表1に示す。
塗料社製焼付型アクリル樹脂塗料(液体塗料)をスプレ
ー塗装する。その塗装体を乾燥器に入れ、230℃で2
0分間加熱した後、取り出し、上記の蓄光性蛍光体粉体
塗料Cを実施例1と同様に塗装する。この方法では、1
コート1ベーク(1回塗装、1回焼付け)で粉体塗料塗
装を仕上げることができる。実施例1と同様にその塗装
体を試験した結果を表1に示す。
【0023】比較例1 下記各原料を秤量し、ヘンシェルミキサー(攪拌羽根の
剪断力のかかる混合機)で5分間混合した後、ブス社製
コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで粉砕機
で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、蓄光性
蛍光体粉体塗料aを得た。 XAC−5017 36.0部 LS−H05 12.9部 2MZ 0.2部 Modaflow 0.8部 ベンゾイン 0.1部 N夜光DP−007 50.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料aについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
なお、上記実施例において被塗装体に直に蓄光性蛍光体
粉体塗料を塗布することができる場合もある。
剪断力のかかる混合機)で5分間混合した後、ブス社製
コニーダーPR−46により練り合わせ、ついで粉砕機
で粉砕し、150メッシュの篩で粗粒子を除き、蓄光性
蛍光体粉体塗料aを得た。 XAC−5017 36.0部 LS−H05 12.9部 2MZ 0.2部 Modaflow 0.8部 ベンゾイン 0.1部 N夜光DP−007 50.0部 合計 100.0部 この蓄光性蛍光体粉体塗料aについても、実施例1と同
様に塗装し、その塗装体を試験した結果を表1に示す。
なお、上記実施例において被塗装体に直に蓄光性蛍光体
粉体塗料を塗布することができる場合もある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、蓄光性蛍光体が重金属
と反応するようなことがなくその残光性能を害さず、ま
た、蓄光性蛍光体がその粒度を維持して残光性能を害し
ないようにした蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法
を提供することができる。そして、膜厚が十分に厚く、
蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行われるようにできる
蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供すること
ができ、その際被塗装体の地色を下地膜を介して塗装す
ることにより表れないようにできる。
と反応するようなことがなくその残光性能を害さず、ま
た、蓄光性蛍光体がその粒度を維持して残光性能を害し
ないようにした蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法
を提供することができる。そして、膜厚が十分に厚く、
蓄光性蛍光体による表示が明瞭に行われるようにできる
蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法を提供すること
ができ、その際被塗装体の地色を下地膜を介して塗装す
ることにより表れないようにできる。
【図1】本発明に係わる蓄光性蛍光体の粒度と輝度の関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図2】その粒度分布を示すグラフである。
【表1】
Claims (4)
- 【請求項1】 蓄光性蛍光体と、バインダーを含有する
蓄光性蛍光体粉体塗料であって、予め作成された該バイ
ンダーの少なくとも樹脂成分からなる粉体塗料と、該蓄
光性蛍光体粒子がそれぞれの粒度を維持して混合された
混合物を含有する蓄光性蛍光体粉体塗料。 - 【請求項2】 蓄光性蛍光体は一般式MAl2 O4 (式
中、Mはカルシウム、ストロンチウム及びバリウムから
なる群より選択された少なく1つからなる。)で表され
る酸化物系化合物を母結晶にした化合物又はこの酸化物
系化合物にマグネシウムを添加した化合物を母結晶にし
たマグネシウム添加酸化物系化合物又はこれらの酸化物
系化合物若しくはマグネシウム添加酸化物系化合物に対
して賦活剤としてユウロピウムをMに対してモル%で
0.001%〜10%添加した賦活蛍光体化合物である
請求項1に記載の蓄光性蛍光体粉体塗料。 - 【請求項3】 樹脂成分が熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹
脂である請求項1又は2に記載の蓄光性蛍光体粉体塗
料。 - 【請求項4】 被塗装体に熱黄変性がなくかつ明度の高
い下地膜を形成する工程と、該下地膜を加熱する工程
と、該加熱した下地膜に請求項1ないし3のいずれかに
記載の蓄光性蛍光体粉体塗料を塗装する蓄光性蛍光体粉
体塗料の塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20417796A JPH1028929A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20417796A JPH1028929A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1028929A true JPH1028929A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16486121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20417796A Pending JPH1028929A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 蓄光性蛍光体粉体塗料及びその塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1028929A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003504199A (ja) * | 1999-07-16 | 2003-02-04 | エコグロ リミテッド | フォトルミネセント顔料の施用 |
| JP2011256250A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 樹脂製蓄光部材 |
| JP2016155969A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 立山科学工業株式会社 | 透明蓄光性材料と透明蓄光性材料を塗布した金属製品 |
-
1996
- 1996-07-16 JP JP20417796A patent/JPH1028929A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003504199A (ja) * | 1999-07-16 | 2003-02-04 | エコグロ リミテッド | フォトルミネセント顔料の施用 |
| JP2011256250A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Japan Atom Power Co Ltd:The | 樹脂製蓄光部材 |
| JP2016155969A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 立山科学工業株式会社 | 透明蓄光性材料と透明蓄光性材料を塗布した金属製品 |
| WO2016136012A1 (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 立山科学工業株式会社 | 透明蓄光性材料と透明蓄光性材料を塗布した金属製品 |
| US10626325B2 (en) | 2015-02-26 | 2020-04-21 | Tateyama Kagaku Industry Co. Ltd. | Transparent phosphorescence material and metallic product having applied the transparent phosphorescence material |
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