JPH1029010A - 板材の幅方向板厚制御方法 - Google Patents

板材の幅方向板厚制御方法

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JPH1029010A
JPH1029010A JP8189116A JP18911696A JPH1029010A JP H1029010 A JPH1029010 A JP H1029010A JP 8189116 A JP8189116 A JP 8189116A JP 18911696 A JP18911696 A JP 18911696A JP H1029010 A JPH1029010 A JP H1029010A
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JP
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evaluation point
sheet
roll
thickness
stand
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JP8189116A
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English (en)
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Junichi Tateno
純一 舘野
Kazuhito Kenmochi
一仁 剣持
Yukio Yarita
征雄 鑓田
Hisao Imai
久雄 今井
Toshihiro Kaneko
智弘 金子
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のスタンドに制御を分担させ、板幅中央
から板端側に向かって生じる緩やかな板厚偏差から、板
幅端部で急激に生じる板厚偏差まで、板幅全域に亘って
良好な板厚分布を得る。 【解決手段】 板幅方向の板厚分布を評価する位置とし
て、板幅中央より所定距離離れた第1評価点及び第1評
価点より板端側に所定距離離れた第2評価点を設定し、
検出した幅方向板厚分布について、板幅中央板厚と第1
評価点との板厚偏差及び第1評価点と第2評価点との板
厚偏差をそれぞれ算出し、圧延前に検出した板幅中央と
第1評価点との板厚偏差及び第1評価点と第2評価点の
板厚偏差に基づき第1スタンドのロールクロス及びシフ
トを制御し、圧延後に検出した板幅中央と第1評価点と
の板厚偏差及び第1評価点と第2評価点との板厚偏差に
基づき第6スタンドのロールクロス及びシフトを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材の幅方向板厚
制御方法に係り、特に、鋼板の冷間圧延に用いるのに好
適な、ロール端部にテーパを付けられたワークロールを
シフトする機構及びクロスする機構を複数のスタンドに
備えた圧延機により、板材の幅方向板厚分布を良好に圧
延することが可能な幅方向板厚制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延中の板材に生じる板幅方向の板厚偏
差のうち、特に板幅方向両端部における急激な板厚減少
はエッジドロップと呼ばれ、板幅方向の板厚分布を良好
にするためには、このエッジドロップ量を低減させる必
要がある。
【0003】このエッジドロップを改善するために、例
えば特公平2−4364には、一対のワークロールのそ
れぞれに、少なくとも片側端部に先細り研削を施したテ
ーパ部を設け、このテーパ部を圧延材の両側端部に位置
させ、ワークロールを圧延材幅方向にシフトして、ロー
ルギャップの幾何学的な形状を改良することによってエ
ッジドロップの低減に成果を得ること(いわゆるロール
シフト法)、又、これを冷間タンデム圧延機列に適用し
た場合に、少なくとも第1スタンドに当該テーパ部を備
えたワークロールを組込んだ圧延スタンドを配置するこ
とが記載されている。
【0004】このワークロールのシフト位置を調整する
方法として、特開昭60−12213には、最終スタン
ド出側に設置したエッジドロップ計によるエッジドロッ
プ量測定値と目標値とを比較演算し、この比較演算値に
基づき、ワークロールのシフト制御を行う方法が記載さ
れている。
【0005】又、特公平6−71611には、圧延機入
側に設置したエッジドロップ計による圧延前の母板のエ
ッジドロップとその目標値との差、及び、圧延機出側に
設置したエッジドロップ計による圧延後の成品のエッジ
ドロップとその目標値との差に基づいて、ワークロール
のシフト量を調整する方法が記載されている。
【0006】一方、第45回塑性加工連合講演会予稿集
(1994)の403頁から406頁に掲載された「板
クラウン・エッジドロップ制御特性」と題する論文(以
下、文献と称する)には、上下のワークロールを、それ
ぞれの側のバックアップロールと共にクロスすることに
よって、上下のワークロール間に、板幅中央部の板端に
向って生じる放射線状のロールギャップにより、幅方向
板厚分布の改善効果があること(いわゆるロールクロス
法)が記載されている。
【0007】更に、ロールクロスとロールシフトを組合
せた方法として、特開昭57−206503では、所定
の交差角により交差する上部ロール群と下部ロール群か
らなるロールクロス式圧延機において、両ロール群中の
ワークロールにおける圧延材に対する相対位置をロール
軸方向に移動させることにより、ワークロールの摩耗を
均一化し、ロール研磨の頻度を下げて、ロール原単位の
改善を図ることが記載されている。
【0008】又、この特開昭57−206503の改良
技術である特開平5−185125には、コイルの溶接
点(板継点)通過による走間設定変更時に、ロールクロ
ス角を変更する過程で生じる板形状の不良域を低減する
ため、ロールクロス角の変更タイミングに合せて、ロー
ルシフトとワークロールベンド力を操作する方法が記載
されている。この方法では、コイルの溶接点において圧
延条件が大きく変わる際に、ロールクロス角の設定変更
開始から設定変更終了までの間のロールクロス角の設定
過渡状態において、ワークロールのシフト量を変更する
と共に、先行コイルに対するロールクロス角とワークロ
ールベンド力の関係を示す最適曲線上のロールクロス角
及びワークロールベンド力から、後行コイルに対するロ
ールクロス角とワークロールベンド力の関係を示す最適
曲線上のロールクロス角及びワークロールベンド力へ最
短時間で変更できるように、ワークロールベンド力を最
適パターンに従って変更している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】板幅方向の板厚偏差
は、圧延中のロールの撓みや偏平により生じるが、この
板厚偏差の発生の仕方は、板幅方向の位置によって異な
り、ロールクラウンのみが付与された、通常の平坦なワ
ークロール(フラットロールと称する)で圧延した場合
には、図1に冷間圧延後の板材の板厚分布を例示する如
く、板幅中央から板端側に向かって緩かに板厚が減少し
ていき、更に板幅端部で急激に板厚が減少する。
【0010】これに対して、前記特公平2−4364に
記載されたロールシフト法では、テーパの切り始め位置
(テーパ肩)より板端側での板厚改善効果があり、図2
に示すように、幅端部での急激な板厚の減少を防止する
のには効果的であるが、テーパ肩よりも内側(板幅中
央)では、まったく板厚改善効果がないという問題があ
る。図2において、実線Bは、フラットロールで板10
を圧延した時の板厚プロフィル、実線Cは、テーパ付き
のワークロール20で板10を圧延した時の板厚プロフ
ィルである。
【0011】又、前記文献に記載されたロールクロス法
では、板幅中央から板端に向って生じる放射線状のロー
ルギャップにより板幅方向の板厚偏差の修正を行うた
め、図3に示すように、板幅中央に近い位置からの板厚
偏差の修正は可能であるが、板幅端部での板厚偏差の修
正には効果が小さいという問題がある。図3において、
実線Dは、ワークロール22をクロスして板10を圧延
した時の板厚プロフィルである。
【0012】又、前記特開昭57−206503は、ワ
ークロールの偏摩耗防止しか考慮しておらず、更に、そ
の改良技術である特開平5−185125に記載された
方法は、クロス角変更の過渡期間での板形状の悪化を防
止するためのもので、板幅方向の板厚偏差の修正能力と
しては、ロールクロス法によるものと同等でしかないと
いう問題がある。
【0013】一方、制御能力を高めるべく、ロールシフ
ト法を記載した前記特開昭60−12213には、第1
スタンドのみでエッジドロップ量を目標値に低減できな
い場合は、他のスタンドのワークロールのシフト装置を
利用して、第1スタンドと同様の制御を行うことが記載
され、前記特開平5−185125には、第1、第2の
2つのスタンドで行うことが記載されている。
【0014】しかしながら、特開昭60−12213、
特開平5−185125のいずれも、具体的な制御の割
り振りに関しては、全く記載されていなかった。
【0015】本発明は、前記従来の問題を解消するべく
なされたもので、複数のスタンドで制御を的確に分担で
きるようにして、板幅中央から板端側に向って生じる緩
かな板厚偏差から板幅端部で急激に生じる板厚偏差ま
で、板幅全域に亘って良好な板厚分布を得ることを課題
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール端部に
テーパが付けられたワークロールをシフトする機構及び
クロスする機構を複数のスタンドに備えた圧延機により
板材の幅方向板厚制御を行う際に、板幅方向の板厚分布
を評価する位置として、板幅中央より所定距離離れた第
1評価点及び該第1評価点より板端側に所定距離離れた
第2評価点を設定し、圧延前に検出した幅方向板厚分布
と圧延後に検出した幅方向板厚分布について、板幅中央
板厚と前記第1評価点との板厚偏差及び該第1評価点と
前記第2評価点との板厚偏差を、それぞれ算出し、前記
圧延前に検出した板幅中央板厚と第1評価点との板厚偏
差及び第1評価点と第2評価点との板厚偏差に基づき、
前段側スタンドのロールクロス及びロールシフトを制御
し、前記圧延後に検出した板幅中央板厚と第1評価点と
の板厚偏差及び第1評価点と第2評価点との板厚偏差に
基づき、後段側スタンドのロールクロス及びロールシフ
トを制御することにより、前記課題を解決したものであ
る。
【0017】又、前記前段側スタンドを第1スタンドと
したものである。
【0018】又、前記後段側スタンドを最終スタンドと
したものである。
【0019】ワークロールシフトでは、図2に示したよ
うに、ワークロール20に付与されたテーパによって、
ロール端部で板10との間にギャツプを生じるが、実際
にこのようなワークロール20で圧延すると、板厚プロ
フィルは実線Cのようになり、実線Bで示したような、
テーパの無いフラットロールによる圧延で生じる板厚プ
ロフィルに対して、板端部において局所的な板厚変化が
生じる。一方、ワークロールクロスでは、図3に示した
ように、ロールクラウンのみが付与された、全体として
は平坦なワークロール22をクロスすることによって、
上下のワークロール間に、中央からロール端部に向って
放射線状に広がるロールギャップが板10との間に生
じ、このようにクロスした状態で圧延すると、板厚プロ
フィルは実線Dで示すようになり、実線Bで示したフラ
ットロールでの圧延による板厚プロフィルに対して、板
幅の比較的内側(板幅中央側)から端部にかけて広い範
囲で板厚変化が生じる。
【0020】このように、ワークロールクロスによる板
厚プロフィル修正効果と、ワークロールシフトによる板
厚プロフィル修正効果を比べると、明らかにその量、形
態とも異なっている。又、冷間圧延後の鋼板のエッジド
ロップは、前工程の熱間圧延によって生じた母板エッジ
ドロップと冷間圧延で生じる冷延エッジドロップの両方
に起因して決まるため、母板の板プロフィルによって冷
間圧延後の板エッジドロップの量、形態とも大きく異な
ってくる。
【0021】通常、熱間圧延された母板に対してフラッ
トロールでの冷間圧延を行った後の板材の板厚分布の例
は図1に示した如くであるが、板幅中央より位置Aの辺
りまでの範囲では、緩かに板厚が減少しているが、位置
Aより板端側では急激に板厚が減少している。
【0022】このように、熱延エッジドロップと冷延エ
ッジドロップという2つの要因によるエッジドロップを
持つ板の板幅方向の板厚偏差を無くし、板厚分布を良好
にするためには、圧延機として、ロール端部にテーパが
付けられたワークロールとワークロールシフト機構及び
ワークロールクロス機構を備えた圧延機を用いるのが効
果的であると考えられる。
【0023】そこで本発明では、図4に示すように、ロ
ールクロスにより板厚偏差の改善の効果を図る位置とし
て、板幅中央より所定量離れた位置に第1評価点を設定
し、又、ロールシフトにより板厚偏差(エッジドロッ
プ)の改善の効果を図る位置として、前記第1評価点よ
り所定量離れた端部側の位置に第2評価点を設定する。
第1評価点は、ロールクロスにより板厚プロフィルが修
正可能な位置とし、一般にボディクラウンと呼ばれる板
幅中央と、例えば板端100mm位置の板厚偏差の改善
を図るものとする。一方、第2評価点は、第1評価点よ
り板端側に位置し、ロールシフトにより板厚プロフィル
が修正可能な位置とし、通常エッジドロップと呼ばれ
る、例えば板端100mm位置と板端10mmから30
mm程度の位置との板厚偏差の改善を図るものとする。
【0024】そして、圧延前の幅方向板厚分布、及び、
圧延後の幅方向板厚分布を検出し、圧延前に検出した板
幅中央と第1評価点との板厚偏差に基づいて、前段側ス
タンドのワークロールのクロス角を修正し、同じく圧延
前に検出した幅方向板厚分布における第1評価点と第2
評価点との板厚偏差に基づいて、同じく前段側スタンド
のワークロールのシフト量を修正する。
【0025】又、圧延後に検出した幅方向板厚分布にお
ける板幅中央と第1評価点との板厚偏差に基づいて、後
段側スタンドのワークロールのクロス角を修正し、同じ
く圧延後に検出した幅方向板厚分布における第1評価点
と第2評価点との板厚偏差に基づいて、同じく後段側ス
タンドのワークロールのシフト量を修正する。
【0026】このように、ロールクロス及びロールシフ
トの板厚プロフィル修正能力の違いを考慮し、それぞれ
の能力に適した評価点を設け、この評価点の板厚偏差に
基づいて修正を行うようにしたので、圧延前の母板のプ
ロフィルと冷間圧延で生じた板プロフィル変化に起因し
て決まるような複雑な板プロフィルに対しても、図5に
実線Eで示すように、板幅中央から板端部までの板幅全
域に亘って良好な板厚分布を得ることができる。特に、
熱間圧延及び冷間圧延で生じるエッジドロップには、コ
イル間、コイル内での変動があり、これらの変動に対処
するためには、圧延機の入側と出側にエッジドロップ計
を設置し、入側と出側の両方のエッジドロップ量を測定
することが効果的である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、第1スタン
ド及び最終第6スタンドに、ロール片側端部にテーパが
付けられたワークロールと、該ワークロールをシフトす
るロールシフト機構及びクロスするロールクロス機構を
備えた6スタンド冷間タンデム式圧延機に適用する場合
を例をとって、本発明による幅方向板厚制御方法の実施
形態を詳細に説明する。
【0028】図6は、本発明が適用される、6スタンド
冷間タンデム式圧延機30の模式図を示す。このタンデ
ム圧延機30の第1スタンド31には、ロールの片側端
部にテーパが付けられたワークロール20と、該ワーク
ロール20をクロスするためのロールクロス操作装置4
0と、前記ワークロール20をシフトするためのロール
シフト操作装置42が備えられており、このワークロー
ル20は、該ロールクロス操作装置40からの指令を受
けてワークロールクロスを、前記ロールシフト操作装置
42からの指令を受けてワークロールシフトを行うこと
ができるようにされている。
【0029】又、最終第6スタンド36にも、ロールの
片側端部にテーパが付けられたワークロール20と、該
ワークロール20をクロスするためのロールクロス操作
装置44と、前記ワークロール20をシフトするための
ロールシフト操作装置46が備えられており、このワー
クロール20は、該ロールクロス操作装置44からの指
令を受けてワークロールクロスを、前記ロールシフト操
作装置46からの指令を受けてワークロールシフトを行
うことができるようにされている。
【0030】本実施形態においては、圧延前の母板の幅
方向板厚分布を測定するための入側(板厚)プロフィル
計50が、第1スタンド31の入側に設けられていると
共に、圧延後の成品の幅方向板厚分布を測定するための
出側(板厚)プロフィル計52が、最終第6スタンド3
6の出側に設けられており、それぞれ、例えば1秒周期
で測定を行う。
【0031】ここで前記入側及び出側プロフィル計5
0、52の出力から求められる幅方向板厚偏差の第1評
価点を板端から25mmの位置に、第2評価点を板端か
ら10mmの位置に設定し、母板における第1評価点及
び第2評価点の板厚偏差実績値を次のように定義する。
【0032】C25(h0):入側プロフィル計50による
板幅中央と板端から25mm位置(第1評価点)の板厚
偏差実績値 E10(h0):入側プロフィル計50による板端から25
mm位置と10mm位置(第2評価点)の板厚偏差実績
【0033】又、同じく母板における第1評価点及び第
2評価点の板厚偏差目標値を、次のように定義する。
【0034】C25(t0):板幅中央と板端から25mm
位置(第1評価点)の板厚偏差目標値 E10(t0):板端から25mm位置と10mm位置(第
2評価点)の板厚偏差目標値
【0035】同様に、成品における第1評価点及び第2
評価点の板厚偏差実績値を次のように定義する。
【0036】C25(h6):出側プロフィル計52による
板幅中央と板端から25mm位置(第1評価点)の板厚
偏差実績値 E10(h6):出側プロフィル計52による板端から25
mm位置と10mm位置(第2評価点)の板厚偏差実績
【0037】又、同じく成品における第1評価点及び第
2評価点の板厚偏差目標値を、次のように定義する。
【0038】C25(t6):板幅中央と板端から25mm
位置(第1評価点)の板厚偏差目標値 E10(t6):板端から25mm位置と10mm位置(第
2評価点)の板厚偏差目標値
【0039】第1スタンド制御装置54は、前記入側プ
ロフィル計50によって測定される実績値C25(h0)、
E10(h0)について圧延中に変動が生じた場合、その変
動に応じて第1スタンド31のワークロールシフト及び
ワークロールクロスの操作量を算出する。即ち、前記入
側プロフィル計50によって測定された第1評価点の板
厚偏差実績値C25(h0)について、次式により、該第1
評価点の板厚偏差目標値C25(t0)との偏差ΔC25(h
0)を求める。
【0040】 ΔC25(h0)=C25(h0)−C25(t0) …(1)
【0041】次いで、求められた偏差ΔC25(h0)に応
じて、第1スタンド31のワークロール20のロールク
ロス修正量を算出する。具体的には、例えば、予め偏差
ΔC25(h0)と、該偏差に対する第1スタンドのクロス
角の必要修正量C1との関係を、影響係数aとして求め
ておき、次のモデル式により算出することができる。
【0042】 C1=a・ΔC25(h0) …(2)
【0043】更に、前記第1スタンド制御装置54は、
前記入側プロフィル計50によって測定される第2評価
点の板厚偏差実績値E10(h0)について、次式により、
第1評価点の板厚偏差目標値E10(t0)との偏差ΔE10
(h0)を求める。
【0044】 ΔE10(h0)=E10(h0)−E10(t0) …(3)
【0045】次いで、求められた偏差ΔE10(h0)に応
じて、第1スタンド31のワークロール20のロールシ
フト修正量S1を算出する。具体的には、例えば、予め
偏差ΔE10(h0)とロールシフトの必要修正量S1との
関係を、影響係数bとして求めておき、次のモデル式に
より算出することができる。
【0046】 S1=b・ΔE10(h0) …(4)
【0047】一方、第6スタンド制御装置56は、目標
とする成品板プロフィルが得られるように、即ち圧延後
の出側プロフィル測定値と目標プロフィルとの偏差がな
くなるように、第6スタンド36のワークロールシフト
及びワークロールクロスの操作量を算出する。即ち、前
記出側プロフィル計52によって測定された第1評価点
の板厚偏差実績値C25(h6)について、次式により、該
第1評価点の板厚偏差目標値C25(t6)との偏差ΔC25
(h6)を求める。
【0048】 ΔC25(h6)=C25(h6)−C25(t6) …(5)
【0049】次いで、求められた偏差ΔC25(h6)に応
じて、第1スタンド31のワークロール20のロールク
ロス修正量を算出する。具体的には、例えば、予め偏差
ΔC25(h6)と、該偏差に対する第6スタンドのクロス
角の必要修正量C6との関係を、影響係数cとして求め
ておき、次のモデル式により算出することができる。
【0050】 C6=c・ΔC25(h6) …(6)
【0051】更に、前記第6スタンド制御装置56は、
前記出側プロフィル計52によって測定される第2評価
点の板厚偏差実績値E10(h6)について、次式により、
第1評価点の板厚偏差目標値E10(t6)との偏差ΔE10
(h6)を求める。
【0052】 ΔE10(h6)=E10(h6)−E10(t6) …(7)
【0053】次いで、求められた偏差ΔE10(h6)に応
じて、第6スタンド36のワークロール20のロールシ
フト修正量S6を算出する。具体的には、例えば、予め
偏差ΔE10(h6)とロールシフトの必要修正量S6との
関係を、影響係数dとして求めておき、次のモデル式に
より算出することができる。
【0054】 S6=d・ΔE10(h6) …(8)
【0055】なお、ロールクロス角やロールシフト量の
修正量を算出する方法は、上記モデル式によるものに限
定されず、例えば実績を元に作成したテーブルを用い
て、必要修正量を選択する方法等も用いることができ
る。
【0056】又、圧延前の母板の幅方向板厚分布は、例
えば冷間圧延の場合、冷間圧延機の入側、熱間圧延機の
出側、あるいは熱間圧延機と冷間圧延機の間に板厚プロ
フィル計を設置して測定したり、オフラインで測定する
ことができる。
【0057】更に、各評価点の位置も、実施形態に限定
されず、例えば第1評価点を板端から100mmの位置
に設定することもできる。
【0058】
【実施例】本発明の実施例として、第1スタンド及び第
6スタンドに、ロール片側端部にテーパが付けられたワ
ークロールと、該ワークロールをシフトするロールシフ
ト機構及びクロスするロールクロス機構を備えた6スタ
ンド冷間圧延機に適用した例を示す。
【0059】熱間圧延後に酸洗した板幅900mmのブ
リキ用鋼板を圧延する際に、ワークロールシフトのみを
用いた従来例と、本発明による実施例について、それぞ
れ20コイル分圧延を行い、鋼板長手方向に関して板端
25mm位置及び板端10mm位置の板厚分布が、所定
の管理範囲よりも外れた割合(エッジドロップ外れ率)
の平均を比較した結果を図7に示す。なお、テーパの大
きさは、バレル方向長さ300mm当り1mm半径が細
くなる形状とした。
【0060】本発明により、従来法よりも格段に板幅方
向の板厚分布の改善が可能であることが確認できた。
【0061】なお、前記説明においては、本発明が鋼板
の冷間圧延に適用されていたが、本発明の適用対象はこ
れに限定されず、アルミニウム板、銅板等の、鋼板以外
の圧延材の圧延にも同様に適用できることは明らかであ
る。又、圧延機の種類も、4段圧延機に限定されず、2
段圧延機や6段圧延機にも適用可能である。更に、スタ
ンド数も6スタンドに限定されず、2スタンド以上のい
ずれのタンデム式圧延機にも適用可能であり、ワークロ
ールシフト・クロス機構を備えたスタンドも、第1スタ
ンドと第6スタンドに限定されず、例えば、第1スタン
ドと第2スタンドに設けることもできる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、複数のスタンドに制御
を的確に分担させて、板幅中央から板端側に向かって生
じる緩やかな板厚偏差から、板幅端部で急激に生じる板
厚偏差まで、板幅全域に亘って板厚分布を良好に圧延す
ることが可能となり、特に、エッジドロップ制御不良を
はるかに少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のフラットロールで冷間圧延を行った後の
板材の板厚分布の例を示す線図
【図2】ワークロールシフトによる板端部の板厚プロフ
ィル変化例を示す線図
【図3】ワークロールクロスによる板端部の板厚プロフ
ィル変化例を示す線図
【図4】本発明における第1評価点及び第2評価点の位
置を示す断面図
【図5】本発明による板端部の板厚プロフィル変化例を
示す線図
【図6】6スタンド冷間タンデム式圧延機に適用した本
発明の実施形態の構成を示すブロック線図
【図7】従来例と本発明の実施例におけるエッジドロッ
プ外れ率の平均を比較して示す線図
【符号の説明】
10…板 20…ワークロール 30…6スタンド冷間タンデム圧延機 31…第1スタンド 36…第6(最終)スタンド 40、44…ロールクロス操作装置 42、46…ロールシフト操作装置 50…入側プロフィル計 52…出側プロフィル計 54…第1スタンド制御装置 56…第6スタンド制御装置
フロントページの続き (72)発明者 鑓田 征雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 今井 久雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 金子 智弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール端部にテーパが付けられたワークロ
    ールをシフトする機構及びクロスする機構を複数のスタ
    ンドに備えた圧延機により板材の幅方向板厚制御を行う
    際に、 板幅方向の板厚分布を評価する位置として、板幅中央よ
    り所定距離離れた第1評価点及び該第1評価点より板端
    側に所定距離離れた第2評価点を設定し、 圧延前に検出した幅方向板厚分布と圧延後に検出した幅
    方向板厚分布について、板幅中央板厚と前記第1評価点
    との板厚偏差及び該第1評価点と前記第2評価点との板
    厚偏差を、それぞれ算出し、 前記圧延前に検出した板幅中央板厚と第1評価点との板
    厚偏差及び第1評価点と第2評価点との板厚偏差に基づ
    き、前段側スタンドのロールクロス及びロールシフトを
    制御し、 前記圧延後に検出した板幅中央板厚と第1評価点との板
    厚偏差及び第1評価点と第2評価点との板厚偏差に基づ
    き、後段側スタンドのロールクロス及びロールシフトを
    制御することを特徴とする板材の幅方向板厚制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記前段側スタンドが
    第1スタンドであることを特徴とする板材の幅方向板厚
    制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記後段側スタンドが
    最終スタンドであることを特徴とする板材の幅方向板厚
    制御方法。
JP8189116A 1996-02-13 1996-07-18 板材の幅方向板厚制御方法 Pending JPH1029010A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001129606A (ja) * 1999-10-28 2001-05-15 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間圧延における板クラウン制御方法
KR101187247B1 (ko) 2010-04-12 2012-10-05 한국생산기술연구원 알루미늄 합금 판재 압연방법

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