JPH1029109A - 孔開け用刃物及びその製造方法 - Google Patents
孔開け用刃物及びその製造方法Info
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Abstract
刃物と、その製造方法とを提供する。 【解決手段】 基部10に形成された段部14に円筒状
ボディ20の基端部が嵌合し、かつ、このボディ20の
基端面と段部14とが軸方向に圧接した状態で、基部1
0とボディ20の基端部との双方に設けられた径方向の
ピン挿通孔17,26にスプリングピン40が圧入され
ている孔開け用刃物。この孔開け用刃物は、上記段部1
4をもつ基部10を成形しておき、その段部14とボデ
ィ20の基端部とを嵌合しかつボディ20の基端面と段
部14とを軸方向に圧接させたまま上記ピン挿通孔1
7,26を同一位置に設け、両ピン挿通孔17,26に
スプリングピン40を圧入する方法により製造できる。
Description
を穿設するための孔開け用刃物及びその製造方法に関す
るものである。
た孔開け工具として、図10(a)に示すものが知られ
ている。この孔開け工具は、工具装着部90を備え、そ
の中心部分にセンタードリル92が着脱可能に装着され
るとともに、このセンタードリル92と同軸となる位置
に孔開け用刃物91が装着されている。孔開け用刃物9
1は、中央に貫通孔95aをもつ円板状の基部95と、
この基部95から前方(図では右方)に延びる円筒状の
ボディ94とを一体に有し、このボディ94の先端に刃
93が形成されるとともに、上記センタードリル92の
先端にもドリル部が形成されている。そして、この基部
95の貫通孔95aに上記工具装着部90が挿入された
状態でこの工具装着部90に基部95が固定されてお
り、この状態で上記刃93よりも上記センタードリル9
2のドリル部が前方に突出した状態となっている。
せながら、加工物(例えば壁96)に押付けると、まず
センタードリル92が先に穿孔を行って位置決めをし、
さらにその周囲をボディ94先端の刃93が削ることに
より、最終的にボディ94とほぼ同径の孔が上記壁96
に穿設されることになる。
94とが一体化された孔開け用刃物91は、強度的な信
頼性が高く、また構造が簡単であるという反面、これを
製造するのに円柱状の材料を円筒状にくり抜くといった
大掛かりな加工が必要であり、長い加工時間を要すると
ともに、材料費が非常に高くなるという不都合がある。
に、円筒状のボディ94と円板状の基部95とを別部材
として各々製造しておき、基部95の周縁部にボディ9
4の基端(図では左端)が嵌合可能な段部95bを形成
し、この段部95bにボディ94の基端を嵌合した状態
で両者を溶接あるいはボルト等の締結具で連結するとい
った方法がとられている。
95とを溶接でつなぐ場合、加工時間が長くなる不都合
がある。また、ボディ94の材質と基部95の材質とは
原則として同一でなければならず、基部95の材質が著
しく制限されるため、例えば、比較的高い機械的強度が
要求されるボディ94には鉄鋼材料からなるパイプ材を
用い、強度があまり要求されない基部95には軽量なア
ルミニウム合金製のダイカスト品を用いるといった好ま
しい材料選択ができない。
締結する場合には、連結強度の信頼性が低く、しかも構
造が複雑になる欠点がある。また、大きなボルト頭部が
外部に突出するため、外観を損なうという不都合もあ
る。
簡単に製造でき、しかも強度的信頼性の高い孔開け用刃
物及びその製造方法を提供することを目的とする。
の手段として、本発明は、刃物装着部に装着される基部
に円筒状のボディが接合され、全体が上記ボディの中心
軸回りに回転駆動されながら加工物に押付けられること
によりこの加工物に穿孔を行うように構成された孔開け
用刃物において、上記基部に上記ボディの基端面と当接
可能でかつボディの基端部内側に嵌入可能な形状の段部
が形成され、上記基部と上記ボディの基端部との双方
に、このボディの基端部と上記段部とが嵌合しかつボデ
ィの基端面と段部とが軸方向に圧接した状態で互いに合
致する径方向のピン挿入孔が周方向に異なる複数個所に
設けられ、これらのピン挿通孔に、縮径方向に弾性変形
可能なスプリングピンが縮径状態で圧入されているもの
である。
るための方法であって、上記ボディの基端面と当接可能
でかつボディの基端部内側に嵌入可能な形状の段部をも
つ基部を製造し、この基部の段部と上記ボディの基端部
とを嵌合しかつボディの基端面と段部とを軸方向に圧接
させたまま、上記基部とボディの基端部とにおいて周方
向に異なる複数個所に径方向のピン挿入孔を設け、これ
らのピン挿通孔に、縮径方向に弾性変形可能なスプリン
グピンを縮径状態で圧入するものである。
端面とを圧接させながら基部とボディ基端部とにピン挿
通孔を設ける作業と、このピン挿通孔にスプリングピン
を圧入する作業とを行うだけで、基部とボディとを容易
に連結できる。しかも、上記スプリングピンの圧入によ
り、基部の段部とボディ基端面との圧接状態が維持され
るため、基部に対するボディのがたつきがなく、両者の
連結部分についても高い強度的信頼性が得られる。
質はボディの材質に拘束を受けずに自由に設定できるた
め、この基部としてアルミニウム合金製のダイカスト品
を用いることにより、刃物全体の低廉化及び軽量化が果
たせ、また、量産性を高めることもできる。
し、互いに径の異なる複数種のボディを予め用意し、目
標穿孔径に応じて適当なボディを選択して使用するよう
にしてもよい。後者の場合、各ボディの径に応じた段部
をもつ複数種の基部を製造するようにしてもよいが、基
板上から略同心円状の複数のリブが突出した形状の基部
を製造しておき、上記各リブのうち使用するボディの内
径と略同等の外径をもつリブを段部形成用リブに選定し
てこの段部形成用リブよりも外側の部分を上記ボディの
肉厚と略同等の寸法分だけ残して除去し、上記段部形成
用リブと上記基板とで形成された段部に上記ボディの基
端部を嵌合する方法を行えば、ボディの径にかかわらず
共通の基部が使用でき、この基部を単一の金型のみで成
形しながら最終的な形状をコンパクトにするといったこ
とも可能になる。
造方法を図1〜図9に基づいて説明する。なお、この実
施の形態では、予め設定された複数種の目標穿孔径に対
応して複数種の円筒状ボディ20(後記図4)が用意さ
れ、これらのボディ20のうちの1つが選択されて使用
される場合について説明する。
0を製造する。この基部10は、円板状の基板11を有
し、その上にリブ12A,12B,12Cが突設されて
いる。リブ12Aは、基板11の中央部において平面視
略リング状に形成され、その外側に略同心円状に複数本
(図例では7本)のリブ12Bが間欠的に配されてお
り、最も外側のリブ12Bは基板11の外周面よりもわ
ずかに内側の位置に形成されている。すなわち、リブ1
2Aと最も内側のリブ12Bとの間、及びリブ12B同
士の間には、それぞれ周方向の溝13が形成され、最も
外側のリブ12Bと基板11の周縁部とで段部14が形
成されている。リブ12Cは、複数のリブ12Bを径方
向に横切る形で形成され、周方向に異なる複数の個所
(図例では4か所)に設けられている。
工具装着部における雄ねじ部に螺合されるねじ孔15が
形成され、このねじ孔15の周囲には複数の屑取り用の
貫通孔16が形成されている。
されている上記各ボディ20の内径と略同等の径に設定
されている。
って簡単に一体成形することが可能であり、またその材
質としてアルミニウム合金を選択することにより、軽量
な基部10を得ることができる。
ディ20の内径と略同等の外径をもつリブ(この例では
径方向内側から数えて4本目のリブ)12Bを段部形成
用リブとして選定し、このリブ12Bの径方向外側にボ
ディ20の肉厚と同等の削りしろを残してそれ以外の部
分を全て旋盤等で除去するとともに、上記削りしろに存
在するリブ12Cの部分も除去する。これにより、図2
(a)(b)に示すように、上記段部形成用リブとして
選択されたリブ12Bと基板11の周縁部とによって新
たな段部14が形成された状態になる。
5に示すような所定径のボディ20の基端部(図4では
下端部)を嵌合する。このボディ20は、その先端部
(図4では上端部)に複数の刃部24が固定されたもの
であり、各刃部24は焼結合金や工具鋼等により形成さ
れている。
20を軸方向に圧縮する。この圧縮は、例えば図4に示
すように、テーブル30上に基部10を上向き(リブ1
2A〜12Cが上方に突出する向き)に載置し、上方か
らボディ20及び基部10をエアピストン32等で加圧
することにより、行うことができる。この加圧時の圧力
pは、ボディ20に過度の強度的負担をかけず、しかも
ボディ20の基端面(図4では下端面)を確実に段部1
4(詳しくは基板11の周縁部)に圧接させることがで
きる圧力に設定する。
2Cとこれらリブ12Cに対応する個所のボディ20の
基端部とに、これらを径方向に貫通するピン挿通孔1
7,26をドリル等で穿設する。
状態で、ピン挿通孔17,26の双方にわたってスプリ
ングピン40を圧入する。
円筒状に巻いて熱処理を施すことにより製造できるもの
で、図7及び図8に示すように、両端同士の間に隙間4
2が存在するC字状の断面を有しており、この隙間42
の分だけ縮径方向に弾性変形可能となっている。このス
プリングピン40の先端部(図7(a)では右端部)に
は、圧入を容易にすべくテーパー面44が形成され、尾
端部(同図(a)では左端部)にはリベット状のつば部
46が形成されている。このスプリングピン40は、例
えばJIS B 2808に規定されるものをベースにし
たものが好適である。
ピン挿通孔17,26に外側から(すなわちピン挿通孔
26側から)挿入し、これらピン挿通孔17,26に貫
通させれば、同スプリングピン40の拡径方向への弾発
力によってスプリングピン40の外周面とピン挿通孔1
7,26の内周面とが圧接し、このスプリングピン40
によって基部10とボディ20とが連結固定されること
になる。また、スプリングピン40の尾端部にはつば部
46が形成されているので、振動等でスプリングピン4
0が内側に入り込んでしまうことが防がれる。
簡素な構造の孔開け用刃物を容易に製造できる。しか
も、スプリングピン40が共通して挿入されるピン挿通
孔17,26は、ボディ20の基端面と段部14とが圧
接した状態で位置決めされているので、これらピン挿通
孔17,26にスプリングピン40が圧入されることに
より、上記ボディ20の基端面と段部14との圧接状態
が確保されることになり、基部10に対するボディ20
のがたつきを確実に防ぎ、強度的にも高い信頼性を得る
ことができる。また、溶接による連結と異なり、基部1
0の材質はボディ20の材質にかかわらず自由に選定で
きるので、この基部10をアルミニウム合金のダイカス
トで製造することにより、製品をより安価にかつ軽量に
でき、しかも量産性を高めることができる。
のような効果も得られる。
数種のリブ12Bを基部10に形成しておき、使用する
ボディ20に応じて基部10の不要部分を削除するよう
にしているので、複数種のボディ20を用いるにもかか
わらず単一の金型で全ての基部10を製造することがで
きる。従って、ボディ20の径に応じてその都度異なる
形状の基部10を製造する場合に比べ、基部10の量産
性をより高めることができる。
径方向に連続するリブ12Cを形成し、このリブ12C
にピン挿通孔17を設けているので、このピン挿通孔1
7とスプリングピン40との接触面積をより多く確保で
き、その分連結強度をさらに高めることができる。
発力でピン挿通孔17,26の内周面に強く圧接するた
め、工具の使用中に振動を受けても軸方向に変位するこ
とはほとんどないが、図9に示すように、基部10とス
プリングピン40の側壁とに、このスプリングピン40
が圧入された状態で互いに合致するピン挿通孔18,4
8をそれぞれ設け、これらのピン挿通孔18,48にさ
らなるスプリングピン50を圧入してこのスプリングピ
ン50がスプリングピン40を直径方向に貫通する状態
にすれば、スプリングピン40の軸方向の変位をより確
実に防止することが可能である。
ディの基端部が嵌合しかつ基部とボディ基端面とが圧接
した状態で互いに合致するピン挿通孔にスプリングピン
を圧入したものであるので、安価でかつ簡単な構造の孔
開け用刃物を容易に製造することができ、かつ、その強
度的信頼性も高く維持できる効果がある。
この基部としてアルミニウム合金製のダイカスト品を用
いることにより、刃物全体の低廉化及び軽量化、並びに
量産製の向上を果たすことができる。
用意してその中から適当なボディを選択する場合、基板
上から略同心円状の複数のリブが突出した形状の基部を
製造しておき、上記各リブのうち使用するボディの内径
と略同等の外径をもつリブを段部形成用リブに選定して
この段部形成用リブよりも外側の部分を上記ボディの肉
厚と略同等の寸法分だけ残して除去し、上記段部形成用
リブと上記基板とで形成された段部に上記ボディの基端
部を嵌合する方法を行うことにより、製造する基部の形
状を共通化し、その生産性をさらに向上させながら、最
終的な基部の形状をコンパクトにまとめることができる
効果が得られる。
(a)のA−A線断面図である。
図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
ン挿通孔を設けた状態を示す断面平面図である。
態を示す断面平面図である。
は(a)のE−E線断面図である。
通させた例を示す断面図である。
態を示す断面側面図、(b)は従来の分離型孔開け用刃
物を示す断面側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 刃物装着部に装着される基部に円筒状の
ボディが接合され、全体が上記ボディの中心軸回りに回
転駆動されながら加工物に押付けられることによりこの
加工物に穿孔を行うように構成された孔開け用刃物にお
いて、上記基部に上記ボディの基端面と当接可能でかつ
ボディの基端部内側に嵌入可能な形状の段部が形成さ
れ、上記基部と上記ボディの基端部との双方に、このボ
ディの基端部と上記段部とが嵌合しかつボディの基端面
と段部とが軸方向に圧接した状態で互いに合致する径方
向のピン挿入孔が周方向に異なる複数個所に設けられ、
これらのピン挿通孔に、縮径方向に弾性変形可能なスプ
リングピンが縮径状態で圧入されていることを特徴とす
る孔開け用刃物。 - 【請求項2】 請求項1記載の孔開け用刃物において、
上記基部がアルミニウム合金製のダイカスト品からなる
ことを特徴とする孔開け用刃物。 - 【請求項3】 請求項1記載の孔開け用刃物を製造する
ための方法であって、上記ボディの基端面と当接可能で
かつボディの基端部内側に嵌入可能な形状の段部をもつ
基部を製造し、この基部の段部と上記ボディの基端部と
を嵌合しかつボディの基端面と段部とを軸方向に圧接さ
せたまま、上記基部とボディの基端部とにおいて周方向
に異なる複数個所に径方向のピン挿入孔を周方向に異な
る複数個所に設け、これらのピン挿通孔に、縮径方向に
弾性変形可能なスプリングピンを縮径状態で圧入するこ
とを特徴とする孔開け用刃物の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の孔開け用刃物の製造方法
において、アルミニウム合金のダイカストにより上記基
部を製造することを特徴とする孔開け用刃物の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の孔開け用刃物の
製造方法において、基板上から略同心円状の複数のリブ
が突出した形状の基部を製造しておき、上記各リブのう
ち使用するボディの内径と略同等の外径をもつリブを段
部形成用リブに選定してこの段部形成用リブよりも外側
の部分を上記ボディの肉厚と略同等の寸法分だけ残して
除去し、上記段部形成用リブと上記基板とで形成された
段部に上記ボディの基端部を嵌合することを特徴とする
孔開け用刃物の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP18500796A JP3805834B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 孔開け用刃物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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ID=16163151
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3805834B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100567421B1 (ko) | 2005-07-13 | 2006-04-04 | 주식회사 드림에이스테크 | 코어드릴용 비트의 지그 |
| US7134815B2 (en) * | 2001-01-03 | 2006-11-14 | Bernd Schweiger | Interchangeable holder for hollow drills |
| US7938600B1 (en) * | 2006-06-08 | 2011-05-10 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Cutting tool and method of operating the same |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-07-15 JP JP18500796A patent/JP3805834B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3805834B2 (ja) | 2006-08-09 |
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