JPH10292004A - 光硬化物の製造法 - Google Patents

光硬化物の製造法

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JPH10292004A
JPH10292004A JP10113497A JP10113497A JPH10292004A JP H10292004 A JPH10292004 A JP H10292004A JP 10113497 A JP10113497 A JP 10113497A JP 10113497 A JP10113497 A JP 10113497A JP H10292004 A JPH10292004 A JP H10292004A
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JP
Japan
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cured
water
light
oxygen
film
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JP10113497A
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English (en)
Inventor
Teruaki Yamanashi
輝昭 山梨
Hitoshi Mazaki
仁詩 真崎
Yasushi Sato
康司 佐藤
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光重合性被硬化物を光硬化させる際の酸素の
遮断を効果的に行い、高品質の硬化物を安価且つ効果的
に製造する方法を提供する。 【解決手段】 膜厚10μm以下の薄膜状の光重合性被
硬化物を水の中に浸した状態で光照射し硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ラジカル反応を
利用する光硬化物の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系の樹脂は、原料となるモノマ
ーのラジカル反応により得ることができる。反応は開始
剤からのラジカルの発生により始まり、連鎖的に反応が
進行する。開始剤は熱によりラジカルを発生させるもの
と光によりラジカルを発生させるものがある。
【0003】この反応での大きな問題の一つは、反応を
担うラジカルが空気中の酸素によって捕捉され、それに
より反応が停止したり大幅に反応速度が遅くなる、いわ
ゆる酸素阻害の問題である。被硬化物が薄膜の場合にお
いては、酸素に触れる面積が大きいため特に酸素阻害が
問題となる。またラジカル反応を熱で開始する場合と光
で開始する場合とを比較すると、後者は迅速な硬化に大
きな特徴があり、酸素阻害の問題はより重要である。
【0004】光ラジカル反応における酸素阻害に対する
従来の対処法としては、 開始剤の量を増やす、 露光量を増やす、 膜厚を大きくする、 被硬化物表面を酸素遮断膜で覆う などの方法が知られている。
【0005】まずの場合、非硬化性の開始剤の量が増
えることにより硬化後の樹脂の性状が悪くなるおそれが
ある。また開始剤の分解物が、硬化物の着色に寄与して
しまうという問題が生じる恐れもある。またの方法
は、ランプや冷却設備の大型化が必要であり、ランニン
グコストが大幅に高くなる。また面積当たりの照射効率
を高めるためにプロセス速度を落とすと生産性が低下す
る。やの方法では、これらの問題を度外視したとし
ても十分な硬化性の改善に至らない場合が多い。
【0006】またの方法は、膜厚を選べる製品の種類
が限られるため一般的な方法とはいえない。の方法
は、遮断膜としてポリビニルアルコール等の膜で被硬化
物表面を覆い、酸素を遮断する方法である。該方法は、
上記からの対処法の中では最も効果が大きいといえ
る。しかしながら、遮断膜を形成するプロセスと硬化後
に該遮断膜を除去するプロセスとが必要となるため大き
なコストアップにつながる。また遮断膜形成過程におい
て、被硬化物の変質が起こる場合もあり、一概に優れた
酸素阻害の対処法として利用することができない状況に
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記課
題に鑑み、酸素を遮断でき、紫外線等の照射光に対して
吸収がなく透明であり、また通常光硬化に供されている
被硬化物に対して溶解等の影響の少ない材料を検討した
結果、水という安価な物質をきわめて効果的に用いるこ
とができることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、膜厚
10μm以下の薄膜状の非液晶性の光重合性被硬化物を
水の中に浸した状態で光照射し硬化せしめることを特徴
とする光硬化物の製造法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、詳細について説明する。本
発明の方法に供される光重合性被硬化物とは、ラジカル
反応により硬化が進行する非液晶性の光重合性物質であ
って水に不溶性のものであれば特に制限はない。従来か
ら光硬化に用いられている光重合性物質、たとえばアク
リル基やメタクリル基などのオレフィン性二重結合をも
つ化合物やそれを必須成分として含む組成物などがあ
る。ここで化合物とは一般的な光硬化性樹脂におけると
同様単量体だけでなくオリゴマーやポリマーも包含す
る。
【0010】これらの具体例としては以下のような化合
物を挙げることができる。例えばエチルアクリレート、
ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスルトールトリメタクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサメタクリレートなどの様な1価又は多
価アルコールのアクリル酸又はメタクリル酸のエステル
類;多価アルコールと1塩基酸又は多塩基酸を縮合して
得られるポリエステルプレポリマーに(メタ)アクリル
酸を反応して得られるポリエステル(メタ)アクリレー
ト;ポリオール基と2個のイソシアネート基を持つ化合
物を反応させた後、(メタ)アクリル酸を反応して得ら
れるポリウレタン(メタ)アクリレート;ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリカルボン酸ポリグ
リシジルエステル、ポリオールポリグリシジルエーテ
ル、脂肪酸又は脂環式エポキシ樹脂、アミンエポキシ樹
脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、ジヒドロキ
シベンゼン型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂と(メタ)
アクリル酸を反応して得られるエポキシ(メタ)アクリ
レート等の通常の光重合性樹脂が挙げられる。
【0011】本発明では、上記の如き非液晶性の光重合
性物質から構成される被硬化物の硬化反応を光により開
始させるため、通常ラジカルを発生させるいわゆる光開
始剤を被硬化物中に共存させる。光開始剤としては、適
宜周知の光開始剤を用いることができる。具体的には以
下のような化合物を挙げることができる。
【0012】例えばベンジル、ベンゾイルエーテル、ベ
ンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピル
エーテル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベン
ゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチル
ジフェニルサルファイド、ベンジルメチルケタール、ジ
メチルアミノメチルベンゾエート、2−n−ブトキシエ
チル−4−ジメチルアミノベンゾエート、p−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミル、3,3’−ジメチル−4−
メトキシベンゾフェノン、メチルロベンゾイルフォーメ
ート、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル)
−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル
−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−クロロチ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン2,4
−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチ
オキサントン、イソプロピルチオキサントン、1−クロ
ロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。こ
れらの光開始剤は、被硬化物中に含まれる光重合性の化
合物に対し、通常0.5〜30重量%、好ましくは2〜
15重量%の範囲内で使用される。また光開始剤は、単
独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
【0013】さらに被硬化物には、照射用の光源の波長
に合わせて適当な増感剤を共存させうる。以上説明した
被硬化物は、本発明の方法ではいずれの形状を有する被
硬化物に対してもその効果を発揮することができるが、
薄膜状、特に10μm以下、好ましくは6μm以下の薄
膜状の被硬化物に対してその効果が顕著に現れる。
【0014】被硬化物を薄膜状に形成する手段としては
通常板上への塗布法が用いられる。この場合、適当な基
板、例えばガラス板、プラスチックフィルム、プラスチ
ックシートなどに被硬化物そのものを塗布してもよい
し、一旦溶媒に溶かしてから塗布して、その後溶媒を除
去してもよい。塗布方法としては例えば、バーコート
法、ロールコート法、スピンコート法、ダイコート法、
ディッピング法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、
スプレー塗装法などをあげることができる。
【0015】本発明は、上記の方法にて、被硬化物の薄
膜状物を基板上に形成した後、基板ごと該薄膜状物を水
中に投入し、光硬化反応を行う。一般に水の中の溶存酸
素量は、室温下においては通常8ppm程度と低く酸素
阻害の影響をなくす上で適している。水の中の溶存酸素
量の低さについてはブンゼンの吸収係数(Bunse
n’s abosorption coefficie
nt)からも明らかである。すなわち水に対する酸素の
該係数は20℃において0.028であり、このことは
一定体積中に占める酸素の量(重量あるいはモル数)
が、空気中での値を1とすると空気と接している水の中
では0.028に過ぎないことを示している。
【0016】なお用いる水に関しては特に制限はなく、
例えば蒸留水、イオン交換水、水道水などを適宜使用す
ることができる。また本発明の効果が損なわれる恐れが
ないのであるならば、該水に有機溶剤等が共存していて
も差し支えないし、さらに有機物や無機物が溶解されて
いても何ら差し支えない。
【0017】また水中での酸素阻害は、通常の空気雰囲
気下に比べ圧倒的に小さいが、水の中の溶存酸素の影響
までをなくし、より良好な硬化条件を得るためには、窒
素やアルゴンなどの不活性ガスで水をバブリングするこ
とが好ましい。コスト的には窒素ガスにてバブリングを
行うのが望ましい。また不活性ガスの流量は、製造スケ
ールに起因するため一該には言えないが、目安としては
1リッターの水に対し、通常10ml/分〜1000m
l/分、好ましくは50ml/分〜500ml/分の範
囲である。流量が20ml/分より少ないと、水中の溶
存酸素濃度の低下効果が不十分な場合があり、バブリン
グを行うメリットが少ない。また1000ml/分より
多いと、水面が安定し難く、そのために水面にて光源か
らの光が乱反射を起こしやすくなり、照射効率の低下に
つながる恐れがある。
【0018】水の温度は特に制限されない。通常は室温
温度の水温でよいが、被硬化物や反応系の硬化物の性質
に応じてコントロールしてもよい。
【0019】被硬化物を水の中に浸す際に、該被硬化物
の水面からの距離は、水が高い透明性を有するため特に
制限はないが、通常1mm以上50cc程度以下、好ま
しくは5mm以上20cm以下である。一般に1mmよ
り浅い場合、被硬化物の表面が水面から露出してしまう
可能性があるため望ましくない。また50cmより深い
場合には、被硬化物に照射される光の強度が弱くなる恐
れがあるので望ましくない。
【0020】次いで照射する光の波長は特に限定され
ず、紫外線、可視光線、赤外線(熱線)を必要に応じて
用いることができる。通常は、紫外光が用いられる。そ
の光源としては、低圧水銀ランプ(殺菌ランプ、蛍光ケ
ミカルランプ,ブラックライト)、高圧放電ランプ(高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ)、ショートアー
ク放電ランプ(超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水
銀キセノンランプ)などが挙げられる。なかでも高圧水
銀ランプからの紫外光が最も一般的であり、本発明に好
ましく用いることができる。また被硬化物に適当な増感
剤を含有させた場合、あるいは被硬化物自体に増感作用
がある場合は、可視光領域の光源を使用することももち
ろん可能である。
【0021】上記の如き光源から照射する光の量は、被
硬化物の種類や開始剤の添加量などにもよるため一概に
は言えないが、通常1〜5000mJ/cm2 、好まし
くは20〜3000mJ/cm2 、さらに好ましくは5
0〜2000mJ/cm2 の範囲である。なお、水は該
光源からの光に対し、高い透過率を示すため吸収による
光のロスはほとんどない。
【0022】光照射後は硬化物を水の中から取り出し、
表面の水滴を除去する。除去の方法は、エアー等で吹き
飛ばしても良いし、熱や風により乾燥させてもよい。な
お、水を除去した後、未反応部位をさらに反応させる、
いわゆる熱処理によるエージングを行ってもよい。
【0023】以上説明した本発明の方法によって光硬化
を行った場合、光ラジカル反応による酸素阻害の影響を
ほとんど受けることなく硬化物を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例について述べるが、本発明はこ
れらに限定されるるものではない。実施例で用いた光照
射装置の概略を図1に示した。 (実施例1)東亜合成(株)製の保護コート材UV−3
810(アクリル系モノマー・オリゴマー混合物)を被
硬化物とし、30cm角、厚み100μmのポリカーボ
ネートフィルム上にグラビアコート法を用い2μmの厚
さに塗布した。塗布して得られた被硬化物層/ポリカー
ボネートフィルムの試料1を、40cm角、深さ15c
mのステンレスバットに30℃の水道水を深さ10cm
まで入れた中に被硬化物層の表面を上にして試料1を沈
めた。次いで被硬化物層面に高圧水銀灯ランプの光を照
射した。1cm2 あたり400mJの光を照射した後、
試料1を取り出しエアーガンで表面の水滴を吹き飛ばし
た。次いで、60℃のホットプレートで10分乾燥させ
た。ポリカーボネート上の硬化された被硬化物層はべた
付きが全くなく、トルエンをしませた綿棒でこすっても
何も変化はなかった。
【0025】(比較例1)実施例1で作製した試料1
を、空気雰囲気下で被硬化物層面に光を照射した。40
0mJ/cm2 の光量では、被硬化物層の面はべた付き
があり、完全には硬化していなかった。さらに光を当
て、計2000mJ/cm2 照射したところ、べたつき
はなくったが、トルエンにより被硬化物層が白化し、硬
化不十分であることが分かった。さらに光をあて400
0mJ/cm2 照射したところようやくトルエンで白化
しなくなった。実施例1と比べ、約10倍硬化が遅かっ
た。
【0026】(実施例2)トリプロピレングリコールジ
アクリレート(50部)、ヘキサンジオールトリアクリ
レート(20部)、トリメチロールプロパントリアクリ
レート(10部)、ブチルメタクリレート(10部)、
ポリビニルピロリドン(10部)、および開始剤として
ベンゾインイソブチルエーテル(2.5部)を含む被硬
化物を調製した。該被硬化物を、30cm角、厚み10
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にグラ
ビアコート法を用い4μmの厚さに塗布し、得られた被
硬化物層/ポリエチレンテレフタレートフィルムの試料
2を、25℃の飽和食塩水の中に入れ、被硬化物層面に
高圧水銀灯ランプの光を照射した。なお、試料2は水面
からおよそ2cmの深さに沈めた状態で光を照射した。
1cm2 あたり600mJの光を照射した後、該試料2
を取り出し、真水で洗浄した後、エアーガンで表面の水
滴を吹き飛ばし、60℃のホットプレートで10分乾燥
させた。ポリエチレンテレフタレートフィルム上の被硬
化物層にはべたつきが全くなくトルエンをしませた綿棒
でこすっても何も変化はなかった。
【0027】(比較例2)実施例2で作製した試料2
を、空気雰囲気下で被硬化物層面に光を照射した。該被
硬化物層が、べたつきがなくなり、さらにトルエンによ
る溶解がなくなるようになるまで、最低約8000mJ
/cm2 を要した。また光照射終了直後の試料1の温度
は80℃に上がっており、ポリエチレンテレフタレート
フィルムの周辺部にカールが見られた。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法は、水の中で光照射を行う
ことにより、酸素阻害の影響を大幅に軽減することがで
き、迅速な光硬化を達成することができる。そのため照
射エネルギーが少なくてすみ、コストを低く抑えること
ができる。さらには照射装置の簡素化にもつながるた
め、工業的価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用した光照射装置の概略図。
【符号の説明】
1 試料 2 水 3 バット 4 ランプ 5 石英板 10 排気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚10μm以下の薄膜状の非液晶性の
    光重合性被硬化物を水の中に浸した状態で光照射し硬化
    せしめることを特徴とする光硬化物の製造法。
JP10113497A 1997-04-18 1997-04-18 光硬化物の製造法 Pending JPH10292004A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202764A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fuji Xerox Co Ltd 樹脂硬化物の形成方法およびマイクロレンズ
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