JPH10292420A - 油圧ショベルの掘削軌跡制御装置 - Google Patents

油圧ショベルの掘削軌跡制御装置

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JPH10292420A
JPH10292420A JP9397697A JP9397697A JPH10292420A JP H10292420 A JPH10292420 A JP H10292420A JP 9397697 A JP9397697 A JP 9397697A JP 9397697 A JP9397697 A JP 9397697A JP H10292420 A JPH10292420 A JP H10292420A
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JP
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target
excavation
excavation surface
front device
distance
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JP9397697A
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Kazuo Fujishima
一雄 藤島
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Masakazu Haga
正和 羽賀
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベルの掘削軌跡制御装置において、目
標掘削面を簡単な操作で精度良く、しかも効率良く掘削
できるようにする。 【解決手段】操作レバー装置4a〜4fと設定器7と角
度検出器8a,8b,8cの信号を制御ユニット9に入
力し、流量制御弁5a〜5fに操作信号(電気信号)が
出力される。制御ユニットは、バケット1cの先端位置
と目標掘削面との距離D1を計算し、距離D1が距離Y
a1より小さくなるとその時の距離D1に対応する目標
侵入角度θdを求め、操作レバー装置4a〜4cの信号
から計算した目標速度ベクトルVca0の絶対値はその
ままにして、角度をθdに補正した目標速度ベクトルV
caを求め、この目標速度ベクトルが得られるよう流量
制御弁5a〜5cに上記の操作信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルの掘削
軌跡制御装置に係わり、特に、フロント装置によって掘
削されるべき目標掘削面を予め設定しておき、この目標
掘削面に沿ってフロント装置先端のバケットを直線状に
動かし、直線掘削を行う油圧ショベルの掘削軌跡制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルではオペレータがブーム等
のフロント部材をそれぞれの手動操作レバーによって操
作している。しかし、これらのフロント部材はそれぞれ
が関節部によって連結され回動運動を行うものであるた
め、これらフロント部材を操作してフロント部材の先端
(バケット先端)を直線状に移動させることは、熟練を
伴う非常に困難な作業である。そこで、このような作業
を容易にするための各種装置が従来より多々提案されて
いる。
【0003】例えば特公昭49−132801号公報で
は、目標掘削面の勾配やバケットの姿勢角、掘削速度な
どの条件を与え、それら条件の下で直線掘削を行うのに
必要なブーム、アーム等の各油圧シリンダの操作量を逐
次演算回路を用いて計算し、この演算結果を入力信号と
して各フロント部材の運動を制御し、直線掘削の自動運
転を行う「油圧ショベルの直線掘削自動運転装置」が提
案されている。
【0004】また、特開昭61−200226号公報で
は、バケットシリンダも制御に加え、直線掘削の精度を
上げるようにした「パワーショベルの位置制御装置」が
提案されている。
【0005】一方、フロント装置の動きを制御する他の
制御装置として領域制限掘削制御装置が知られている。
これは、フロント装置の侵入不可領域又は掘削可能領域
を予め設定しておき、バケットが侵入不可領域に侵入し
ないように、又は掘削可能領域の外に出ないようにフロ
ント装置の動きを制御するものである。
【0006】例えば、特開平4−136324号公報で
は、侵入不可領域の手前に減速領域を設定し、フロント
装置の一部、例えばバケットが減速領域に侵入すると、
操作レバーの操作信号を小さくしてフロント装置を減速
し、バケットが侵入不可領域の境界に達すると停止する
ようにしている。
【0007】また、国際公開公報WO95/30059
号公報では、掘削可能領域を設定し、フロント装置の一
部、例えばバケットが掘削可能領域の境界に近づくとバ
ケットの当該境界に向かう方向の動きのみを減速し、バ
ケットが掘削可能領域の境界に達するとバケットは掘削
可能領域の外には出ないが掘削可能領域の境界に沿って
は動けるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭49−13
2801号公報や特開昭61−200226号公報に記
載の従来装置によれば、確かにバケットを直線状に移動
させることができる。しかし、実際に掘削作業に適用す
ると次のような問題が生じる。
【0009】従来の掘削軌跡制御により直線掘削を行う
ときは、いずれの提案も、まずバケットを掘削面の上に
持って行き、ダイレクトティーチングによりその位置情
報で直線状に目標掘削面を設定する。このため、実際に
制御に入るまでは人間の操作で目標掘削面の一部までは
掘削しなければならない。しかし、このようにして掘削
軌跡制御を行う場合は、オペレータの人為的ミスにより
目標掘削面より下の掘削をしたくない領域までうっかり
掘削してしまうことがあり、手直し等の作業が必要にな
る。すなわち、オペレータは目標の掘削面まで掘削する
間は目標掘削面より下を掘りすぎないように配慮しなけ
ればならず、自動で直線掘削を行うまでの手間は変わら
ないことになる。また、目標掘削面までは手動操作、目
標掘削面で自動に切り換えることから操作の連続性が損
なわれ、操作が煩雑となる。
【0010】一方、従来の領域制限掘削制御のうち特開
平4−136324号公報に記載のものはバケットが侵
入不可領域の境界に達すると停止するので、掘削軌跡制
御には使用できない。
【0011】また、国際公開公報WO95/30059
号公報に記載の領域制限掘削制御は、バケットが掘削可
能領域の境界に達すると掘削可能領域の境界に垂直な方
向には動かないが、掘削可能領域の境界に沿っては動け
るので、結果として掘削軌跡制御と類似の動作が可能と
なる。しかし、掘削可能領域の境界に垂直な方向の速度
成分を減速しているため、掘削可能領域の境界に沿って
動くバケット速度は操作レバーの指令速度より遅くな
る。
【0012】これに対し、掘削軌跡制御は直線状の掘削
面を形成することが目的であり、特に最近の掘削軌跡制
御では、直線掘削の作業効率の向上の観点から、目標掘
削面に沿ってバケットを所望の速度で素早く動かせるこ
とが望まれている。
【0013】本発明の目的は、目標掘削面を簡単な操作
で精度良く、しかも効率良く掘削できる油圧ショベルの
掘削軌跡制御装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明は、多関節型の
フロント装置を構成する上下方向に回動可能な複数のフ
ロント部材と、前記複数のフロント部材をそれぞれ駆動
する複数の油圧アクチュエータと、前記複数のフロント
部材の動作を指示する複数の操作手段と、前記複数の操
作手段の操作信号に応じて駆動され、前記複数の油圧ア
クチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の
油圧制御弁とを備えた油圧ショベルの掘削軌跡制御装置
において、(a)前記フロント装置によって掘削される
べき目標掘削面を設定する目標掘削面設定手段と、
(b)前記フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を
検出する検出手段と、(c)前記検出手段からの信号に
基づき前記フロント装置の位置と姿勢を演算する第1演
算手段と、(d)前記複数の操作手段からの操作信号と
前記第1演算手段の演算値に基づき、前記フロント装置
の目標速度ベクトルを演算する第2演算手段と、(e)
前記第1演算手段の演算値に基づき前記フロント装置と
前記目標掘削面との距離を計算し、この距離が小さくな
るに従って前記目標掘削面に平行に近づくように前記目
標速度ベクトルを補正する第3演算手段と、(f)前記
補正後の目標速度ベクトルに応じて前記フロント装置が
動くように対応する油圧制御弁を駆動する制御手段とを
備え、(g)前記第3演算手段は、前記フロント装置と
目標掘削面との距離が小さくなるに従って小さくなる前
記目標掘削面に対する前記フロント装置の目標侵入角度
を計算し、この目標侵入角度が得られるよう前記目標速
度ベクトルを補正するものとする。
【0015】以上のように構成した本発明においては、
第3演算手段は、第1演算手段の演算値に基づきフロン
ト装置と目標掘削面との距離を計算し、この距離が小さ
くなるに従って目標掘削面に平行に近づくように目標速
度ベクトルを補正し、制御手段は、この補正後の目標速
度ベクトルに応じてフロント装置が動くように対応する
油圧制御弁を駆動するので、フロント装置は目標掘削面
に近づいてくると徐々に目標掘削面に沿った方向に移動
方向を変え、目標掘削面に達すると目標掘削面上を移動
するようになり、目標掘削面を簡単な操作で精度良く掘
削することができる。
【0016】また、第3演算手段は、フロント装置と目
標掘削面との距離が小さくなるに従って小さくなる目標
侵入角度を計算し、この目標侵入角度が得られるよう目
標速度ベクトルを補正するので、補正後の目標速度ベク
トルの絶対値を補正前の目標速度ベクトルの絶対値と同
じに保つことができ、フロント装置を操作手段の指令通
りの速度で動かし、目標掘削面を効率良く掘削できる。
【0017】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第3演算手段は、前記フロント装置と目標掘削面と
の距離と前記目標侵入角度との関係を予め設定してお
き、この設定関係と前記計算した距離から目標侵入角度
を計算する。
【0018】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記第3演算手段は、前記フロント装置と目標掘
削面との距離が所定値以上の時は前記第2演算手段で計
算した目標速度ベクトルをそのまま出力する。
【0019】これにより、フロント装置が上記所定値の
距離を越えて目標掘削面に近づくと、上記(1)で述べ
たように徐々に目標掘削面に沿った方向に動作方向が変
わり、目標掘削面を掘削するが、目標掘削面より離れた
位置では操作レバー装置の操作通りにフロント装置を動
かすことができ、通常操作と同じように操作することが
できる。
【0020】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記第3演算手段は、前記フロント装置が前記目
標掘削面を越え前記フロント装置と目標掘削面との距離
が負の値になると、前記フロント装置を前記目標掘削面
上に戻す前記フロント装置の目標侵入角度を計算し、こ
の目標侵入角度が得られるよう前記目標速度ベクトルを
補正する。
【0021】これにより、上記(1)に述べたようにフ
ロント装置が目標掘削面上に沿った方向に動くよう制御
されるとき、制御上の応答遅れやフロント装置の慣性に
より目標掘削面の下に侵入したとしても、フロント装置
が目標掘削面上に戻るように目標速度ベクトルが補正さ
れ、侵入後速やかにフロント装置を目標掘削面上に戻す
ことができる。
【0022】(5)また、上記(1)又は(4)におい
て、好ましくは、前記第3演算手段は前記目標速度ベク
トルの絶対値をそのままとして角度のみを補正する。
【0023】これにより、第3演算手段で補正された目
標速度ベクトルの絶対値は補正前の目標速度ベクトルの
絶対値と同じに保たれ、操作手段の指令通りの速度でフ
ロント装置を動かすことができる。
【0024】(6)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記第3演算手段は、前記第2演算手段により演
算された目標速度ベクトルの目標掘削面への侵入角度が
前記目標侵入角度より大きい場合に、この目標侵入角度
が得られるよう前記目標速度ベクトルを補正する。
【0025】これにより、よりスムーズに目標掘削面に
沿ってフロント装置を動かすことができる。
【0026】(7)また、上記課題を解決するため、本
発明は、多関節型のフロント装置を構成する上下方向に
回動可能な複数のフロント部材と、前記複数のフロント
部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータと、
前記複数のフロント部材の動作を指示する複数の操作手
段と、前記複数の操作手段の操作信号に応じて駆動さ
れ、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の
流量を制御する複数の油圧制御弁とを備えた油圧ショベ
ルの掘削軌跡制御装置において、(a)前記フロント装
置によって掘削されるべき目標掘削面を設定する目標掘
削面設定手段と、(b)前記フロント装置の位置と姿勢
に関する状態量を検出する検出手段と、(c)前記検出
手段からの信号に基づき前記フロント装置の位置と姿勢
を演算する第1演算手段と、(d)前記複数の操作手段
からの操作信号と前記第1演算手段の演算値に基づき、
前記フロント装置の目標速度ベクトルを演算する第2演
算手段と、(e)前記第1演算手段の演算値に基づき前
記フロント装置と前記目標掘削面との距離を計算し、こ
の距離が小さくなるに従って前記目標掘削面に平行に近
づくように前記目標速度ベクトルを補正する第3演算手
段と、(f)前記補正後の目標速度ベクトルに応じて前
記フロント装置が動くように対応する油圧制御弁を駆動
する制御手段とを備え、(g)前記第3演算手段は、前
記フロント装置と目標掘削面との距離が小さくなるに従
って小さくなる前記フロント装置の目標掘削面に平行な
速度成分に対する垂直な速度成分の目標比を計算し、こ
の目標比が得られるよう前記目標速度ベクトルを補正す
るものとする。
【0027】以上のように構成した本発明においては、
第3演算手段と制御手段の機能により、上記(1)で述
べたようにフロント装置が目標掘削面に近づいてくると
徐々に目標掘削面に沿った方向に移動方向を変え、目標
掘削面に達すると目標掘削面上を移動するようになり、
目標掘削面を簡単な操作で精度良く掘削することができ
る。
【0028】また、第3演算手段は、フロント装置と目
標掘削面との距離が小さくなるに従って小さくなる速度
成分の目標比を計算し、この目標比が得られるよう目標
速度ベクトルを補正するので、補正後の目標速度ベクト
ルの絶対値を補正前の目標速度ベクトルの絶対値と同じ
に保つことができ、フロント装置を操作手段の指令通り
の速度で動かし、目標掘削面を効率良く掘削できる。
【0029】(8)上記(7)において、好ましくは、
前記第3演算手段は、前記フロント装置と前記目標掘削
面との距離が所定値に達したときのフロント装置の目標
掘削面に平行な速度成分に対する垂直な速度成分の比を
計算し、この比を基準として前記距離と所定値の割合か
ら前記目標比を計算する。
【0030】(9)また、上記(7)において、好まし
くは、前記第3演算手段は、前記フロント装置と前記目
標掘削面との距離が所定値以上の時は前記第2演算手段
で計算された目標速度ベクトルをそのまま出力する。
【0031】これにより、上記(3)で述べたように、
目標掘削面より離れた位置では操作レバー装置の操作通
りにフロント装置を動かすことができ、通常操作と同じ
ように操作することができる。
【0032】(10)更に、上記(7)において、好ま
しくは、前記第3演算手段は、前記フロント装置が前記
目標掘削面を越え前記フロント装置と目標掘削面との距
離が負の値になると、前記フロント装置を前記目標掘削
面に戻す前記速度成分の目標比を計算し、この目標比が
得られるよう前記目標速度ベクトルを補正する。
【0033】これにより、上記(4)で述べたのと同様
に、制御上の応答遅れやフロント装置の慣性により目標
掘削面の下に侵入したとしても、フロント装置が目標掘
削面上に戻るように目標速度ベクトルが補正され、侵入
後速やかに目標掘削面上にフロント装置を戻すことがで
きる。
【0034】(11)また、上記(7)又は(10)に
おいて、好ましくは、前記第3演算手段は前記目標速度
ベクトルの絶対値をそのままとして速度成分の比のみを
補正する。
【0035】これにより、上記(5)で述べたのと同様
に、操作手段の指令通りの速度でフロント装置を動かす
ことができる。
【0036】(12)更に、上記(7)において、好ま
しくは、前記第3演算手段は、前記第2演算手段で演算
された目標速度ベクトルの目標掘削面に平行な速度成分
に対する垂直な速度成分の比が前記目標比より大きい場
合に、前記目標比が得られるよう前記目標速度ベクトル
を補正する。
【0037】これにより、よりスムーズに目標掘削面に
沿ってフロント装置を動かすことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0039】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
7により説明する。
【0040】図1において、本発明が適用される油圧シ
ョベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧
油により駆動されるブームシリンダ3a、アームシリン
ダ3b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左
右の走行モータ3e,3fを含む複数の油圧アクチュエ
ータと、これら油圧アクチュエータ3a〜3fのそれぞ
れに対応して設けられた複数の操作レバー装置4a〜4
fと、油圧ポンプ2と複数の油圧アクチュエータ3a〜
3f間に接続され、操作レバー装置4a〜4fの操作信
号によって制御され、油圧アクチュエータ3a〜3fに
供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁5a
〜5fと、油圧ポンプ2と流量制御弁5a〜5fの間の
圧力が設定値以上になった場合に開くリリーフ弁6とを
有し、これらは油圧ショベルの被駆動部材を駆動する油
圧駆動装置を構成している。
【0041】本実施形態では、操作レバー4a〜4fは
操作信号として電気信号を出力する電気レバー装置であ
り、操作レバー4a〜4fからの操作信号(電気信号)
は制御ユニット9に入力され、流量制御弁5a〜5fを
駆動する操作信号(電気信号)に変換される。流量制御
弁5a〜5fは制御ユニット9からの電気信号をパイロ
ット圧に変換する電気油圧変換手段、例えば比例磁弁を
両端に備えた電気・油圧操作方式の弁である。
【0042】油圧ショベルは、図2に示すように、垂直
方向にそれぞれ回動するブーム1a、アーム1b及びバ
ケット1cからなる多関節型のフロント装置1Aと、上
部旋回対1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで
構成され、フロント装置1Aのブーム1aの基端は上部
旋回体1dの前部に支持されている。ブーム1a、アー
ム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体
1eはそれぞれブームシリンダ3a、アームシリンダ3
b、バケットシリンダ3c、旋回モータ3d及び左右の
走行モータ3e,3fによりそれぞれ駆動され、それら
の動作は上記操作レバー装置4a〜4fにより指示され
る。
【0043】以上のような油圧ショベルに本実施形態に
よる掘削軌跡制御装置が設けられている。この掘削軌跡
制御装置は、バケット1cの先端が動き得る目標掘削面
の設定を指示する設定器7と、ブーム1a、アーム1b
及びバケット1cのそれぞれの回動支点に設けられ、フ
ロント装置1Aの位置と姿勢に関する状態量としてそれ
ぞれの回動角を検出する角度検出器8a,8b,8c
と、上記の制御ユニット9とで構成されている。制御ユ
ニット9には操作レバー装置4a〜4cの操作信号、設
定器7の設定信号及び角度検出器8a,8b,8cの検
出信号が入力され、所定の演算処理を行った結果の信号
が上記の操作信号(電気信号)として流量制御弁5a〜
5fに出力される。
【0044】設定器7は、操作パネルあるいはグリップ
上に設けられたスイッチ等の操作手段により設定信号を
制御ユニット9に出力し、目標掘削面の設定を指示する
ものであり、操作パネル上に表示装置等、他の補助手段
があってもよい。
【0045】制御ユニット9は、図3に示すように、目
標掘削面設定部9aと掘削軌跡制御部9bの各機能を有
している。また、制御ユニット9は、図示しない操作レ
バー装置4d,4fからの操作信号を流量制御弁5d,
5fを駆動する操作信号に変換する機能も有している
が、これは一般的な機能なので図示は省略している。
【0046】目標掘削面設定部9aは、設定器7からの
指示でバケット1cの先端が動作する目標掘削面の設定
演算を行う。その一例を図4を用いて説明する。なお、
本実施例は垂直面内に目標掘削面を設定するものであ
る。
【0047】図4において、オペレータの操作でバケッ
ト1cの先端を点P1の位置に動かした後、設定器7か
らの指示でそのときのバケット1cの先端位置を計算
し、次に設定器7を操作してその位置からの深さh1
入力して、この深さにより設定すべき目標掘削面上の点
1*を指定する。次に、バケット1cの先端を点P2
位置に動かした後、設定器7からの指示でその時のバケ
ット1cの先端位置を計算し、同様に設定器7を操作し
てその位置からの深さh2を入力して、この深さにより
設定すべき目標掘削面上の点P2*を指定する。そして、
1*,P2*の2点を結んだ直線式を計算して目標掘削面
とする。
【0048】制御ユニット9にはフロント装置1A及び
車体1Bの各部寸法が記憶されており、目標掘削面設定
部9aは、これらのデータと、角度検出器8a,8b,
8cで検出した回動角α,β,γの値を用い、掘削軌跡
制御部9bの位置と姿勢の演算機能を利用して2点
1,P2の位置を計算する。
【0049】ここで、2点P1,P2の位置は例えばブー
ム1aの回動支点を原点としたXY座標系の座標値(X
1,Y1)(X2,Y2)として求める。XY座標系は本体
1Bに固定した直行座標系であり、垂直面内にあるとす
る。
【0050】また、回動角α,β,γからXY座標系の
座標値(X1,Y1)(X2,Y2)は、ブーム1aの回動
支点とアーム1bの回動支点との距離をL1、アーム1
bの回動支点とバケット1cの回動支点との距離を
2、バケット1cの回動支点とバケット1cの先端と
の距離をL3とすれば、下記の式より求まる。
【0051】 X=L1sinα+L2sin(α+β)+L3sin(α+β+γ)…(1) Y=L1cosα+L2cos(α+β)+L3cos(α+β+γ)…(2) 目標掘削面設定部9aでは、目標掘削面上の2点P1*
2*の座標値を、それぞれ、Y座標の下記の計算、 Y1*=Y1−h12*=Y2−h2 を行うことにより求める。また、P1*,P2*の2点を結
んだ直線式は下記の式により計算する。
【0052】Y=(Y2*−Y1*)X/(X2−X1)+
(X21*−X12*)/(X2−X1) 更に、上記のP1*,P2*の2点を結んだ直線上の任意の
点Oを原点とし、当該2点を結んだ直線をX軸としたX
aYa座標系を考え、XY座標系の値をXaYa座標系
に変換するための座標変換データを求める。XaYa座
標系はXY座標系における点Oの座標値(X0,Y0)よ
り容易に求まる。
【0053】以上のように設定した目標掘削面に対し
て、制御ユニット9の掘削軌跡制御部9bでは、図5に
示すフローチャートによりフロント装置1Aを直線状に
動かす制御を行う。以下、図5に示すフローチャートに
より掘削軌跡制御部9bの制御機能を明らかにしつつ、
本実施形態の動作を説明する。
【0054】まず、手順100において、操作レバー装
置4a〜4cの操作信号を入力し、手順110におい
て、角度検出器8a,8b,8cにより検出したブーム
1a、アーム1b及びバケット1cの回動角を入力す
る。
【0055】次に手順120において、検出した回動角
α,β,γと制御ユニット9の記憶装置に予め記憶して
あるフロント装置1Aの各部寸法とに基づきフロント装
置1Aの位置と姿勢の計算が行われ、フロント装置1A
の所定部位の位置、例えばバケット1cの先端位置を計
算する。このときの計算は、先の目標掘削面設定部9a
におけるバケット先端位置の計算と同じであり、この場
合も、バケット先端の位置はXY座標系の値として求
め、更にXY座標系の値をXaYa座標系に変換するた
めの座標変換データを求めておく。
【0056】次に手順130において、操作レバー装置
4a〜4cの操作信号が指令するバケット1cの先端の
目標速度ベクトルVcを計算する。すなわち、操作レバ
ー装置4a〜4cの操作信号と流量制御弁5a〜5cの
供給流量との関係及びフロント装置1Aの各部寸法を制
御ユニット9の記憶装置に予め記憶しておき、操作レバ
ー装置4a〜4cの操作信号から対応する流量制御弁5
a〜5cの供給流量を求め、この供給流量の値から油圧
シリンダ3a〜3cの目標駆動速度を求め、この目標駆
動速度とフロント装置1Aの各部寸法を用いてバケット
先端の目標速度ベクトルVcを演算する。また、目標速
度ベクトルVcは、XY座標系を用いて計算した後、先
に求めたXY座標系からYaYa座標系への変換データ
を用いて目標速度ベクトルVcをXaYa座標系におけ
る速度ベクトルVca0に変換する。
【0057】次に手順140において、バケット1cの
先端が上記のように設定した図6に示すような目標掘削
面の近傍の領域である速度ベクトル変換領域にあるか否
かを判定し、速度ベクトル変換領域にある場合には手順
150に進み、フロント装置1Aの進む方向を目標掘削
面に沿うように目標速度ベクトルVca0をVcaに補
正し、速度ベクトル変換領域にないときには手順170
に進む。
【0058】次に手順160において、手順150で得
た補正後の目標速度ベクトルVcaに対応する流量制御
弁5a〜5cの操作信号を計算する。これは、手順13
0における目標速度ベクトルVcの計算の逆演算であ
る。
【0059】次に手順170において、手順100で入
力した操作信号又は手順160で計算した操作信号を流
量制御弁5a〜5cに出力し、各フロント部材の駆動制
御を行い、はじめに戻る。
【0060】ここで、手順140における速度ベクトル
変換領域にあるか否かの判定及び手順150における操
作信号の補正について、更に図7〜図10を用いて説明
する。
【0061】制御ユニット9の記憶装置には、図7に示
すような目標掘削面とバケット1cの先端との距離D1
と目標侵入角度θdの関係が記憶されている。目標侵入
角度θdとはバケット1cの先端の目標速度ベクトルと
目標掘削面面とのなす角度のことである。この距離D1
と目標侵入角度θdとの関係は、距離D1が距離Ya1
以上ではθd=90°であり、距離D1が距離Ya1よ
りも小さくなると、距離D1が減少するに従って目標侵
入角度θdが減少し、距離D1=0でθd=0°となる
と共に、距離D1が0以下、すなわち負の値になると目
標侵入角度θdも負の値となり、距離D1が減少するに
従って目標侵入角度θdも減少し、距離D1が距離−Y
aよりも小さくなると、θd=−90°となるように設
定されている。
【0062】手順140では、手順120で得たバケッ
ト1cの先端位置と目標掘削面との距離D1を計算し、
この距離D1が距離Ya1より小さくなると速度ベクト
ル変換領域に侵入したと判定する。ここで、距離D1は
前述したXY座標系からXaYa座標系への変換データ
を用いてフロント先端の位置をXaYa座標系に変換
し、そのYa座標値として求める。
【0063】また、手順150では、図8に示すよう
に、図7に示す距離D1と目標侵入角度θdとの関係か
らその時の距離D1に対応する目標侵入角度θdを求め
(手順180)、目標速度ベクトルVca0の絶対値は
そのままにして、目標掘削面に対する角度を手順180
で求めた図7に示す目標侵入角度θdとした目標速度ベ
クトルをVcaを求める(手順181)。次に、この補
正した目標速度ベクトルVcaをXaYa方向に分解す
る(手順182)。分解する計算式は以下の通りであ
る。
【0064】 Vcax=|Vca|×cosθd …(3) Vcay=−|Vca|×sinθd …(4) バケット1cの先端が上記のような補正後の目標速度ベ
クトルVcaの通りに補正された時の軌跡の一例を図9
及び図10に示す。バケット1cの先端が目標掘削面に
近づくにつれて目標速度ベクトルVca0は目標掘削面
と平行になるように補正され、目標掘削面上ではVca
y=0となり、バケット1cの先端は目標掘削面に対し
て平行に移動する。また、もし制御上の応答遅れやフロ
ント装置1Aの慣性によりバケット1cの先端が目標掘
削面を超えて掘削領域の外側に出た場合は、バケット1
cの先端が目標掘削面に戻りかつバケット1cの先端が
目標掘削面に近づくにつれて目標掘削面と平行になるよ
うに目標速度ベクトルVca0は補正され、目標掘削面
上ではVcay=0となり、バケット1cの先端は目標
掘削面に対して平行に移動する。
【0065】次に手順160の補正操作信号の演算につ
いて説明する。上記の(1)(2)式を微分して、XY
座標系からXaYa座標に変換すればXaYa座標系上
におけるXa方向及びYa方向の速度ベクトルが求ま
る。(1)(2)式では右辺の角度α,β,γを微分す
れば、左辺の位置X,Yが微分される。すなわち、以下
のように変換がなされる。
【0066】(α´,β´,γ´)→(X´,Y´)→
(Vcax,Vcay) 「´」は微分を表す。よって、ここでは(3)(4)式
で指定されたVcax,Vcayより上記変換式の逆演
算よりブーム角速度α´、アーム角速度β´を求める。
なお、バケット角速度γ´=0としておく。ブーム角速
度α´、アーム角速度β´が求まればリンク補正を行う
ことによりブーム速度、アーム速度が求まるのでこの値
に応じたブーム、アームの操作指令信号を演算する。
【0067】以上のように構成した本実施形態では、バ
ケット1cの先端が目標掘削面から離れているときは、
目標速度ベクトルVca0は補正されないので、操作レ
バー装置4a〜4cの操作信号通りにフロント装置1A
を動かせ、通常操作と同じように操作できるとともに、
バケット1cの先端が目標掘削面に近づくと、目標速度
ベクトルVca0が目標掘削面と平行になるように補正
されるので、図9及び図10に示すように目標掘削面に
沿ってバケット1cの先端を動かすことができる。この
ため、オペレータは操作レバー装置4a〜4cを通常の
掘削時のように操作することにより、バケット1cの先
端が自動的に目標掘削面上を移動するようになり、簡単
な操作で精度良く目標掘削面を掘削することができる。
【0068】また、バケット1cの先端が目標掘削面に
近づいたときの目標速度ベクトルVca0の補正は、目
標掘削面とのなす角度が補正されるだけで目標速度ベク
トルVca0の絶対値は保たれるので、フロント装置は
操作レバー装置の指令通りの速度で動かされ、目標掘削
面を効率良く掘削することができる。
【0069】なお、以上の実施形態では、図8におい
て、手順180で距離D1と目標侵入角度θdとの関係
からその時の距離D1に対応する目標侵入角度θdを求
めたら、直ちに手順181で目標侵入角度θdを用いて
目標速度ベクトルをVcaを求めたが、図9に示すよう
に、手順130で計算したバケット1cの先端の目標速
度ベクトルVca0の目標掘削面に対する角度θが図7
に示す目標侵入角度θdより大きいかどうかを判断し
(手順180A)、θがθdより大きくなって初めて手
順181に進み、目標速度ベクトルVca0の絶対値は
そのままにして、目標掘削面に対する角度θを手順18
0で求めたθdとした目標速度ベクトルをVcaを求め
るようにしてもよい。これにより、よりスムーズに目標
掘削面に沿ってバケット1cの先端を動かすことができ
る。
【0070】本発明の第2の実施形態を図12及び図1
3により説明する。上記実施形態では、目標速度ベクト
ルVca0の角度を目標侵入角度θdに変えることによ
り目標速度ベクトルVca0を目標掘削面に平行になる
ように補正したが、本実施形態は、目標速度ベクトルV
ca0のXa方向とYa方向とのベクトル成分の比率を
変えることにより目標速度ベクトルVca0を目標掘削
面に平行になるように補正するものである。
【0071】すなわち、本実施形態では、制御ユニット
9の掘削軌跡制御部9b(図3参照)の処理内容である
図5に示すフローチャートの手順100〜170のう
ち、手順150が図12に示す手順150Aに置き換え
られており、それ以外は第1の実施形態と同じである。
【0072】図12において、手順150Aでは、ま
ず、図13に示す速度ベクトル変換領域にバケット1c
の先端が侵入した時点での手順130で求めた目標速度
ベクトルVca0をVca1とし、この目標速度ベクト
ルVca1の絶対値|Vca1|、Xa,Ya方向のベ
クトル成分Vcax1,Vcay1を求める(手順19
0)。次に、Vcax1,Vcay1の比αを、α=V
cay1/Vcax1として求める(手順191)。
【0073】次いで、求めようとしている補正目標速度
ベクトルVcaのXa方向とYa方向のベクトル成分の
目標比αdを以下のように決める(手順192)。
【0074】 αd=α×D1/Ya1 …(5) 次いで、補正目標速度ベクトルVcaのXa方向とYa
方向のベクトル成分の比を上記目標比αdとする以下の
式を立てる。
【0075】 Vcay/Vcax=αd …(6) 更に、目標速度ベクトルの絶対値を|Vca1|に保つ
ため、以下の演算を加える。
【0076】 (Vcax)2+(Vcay)2=|Vca1|2 …(7) 以上の(6)式及び(7)式よりVcaxとVcayを
求める(手順193)。このときVcaxとVcayの
組み合わせが2つ求まる。
【0077】次に、距離D1が0以上かどうか、すなわ
ち、バケット1cの先端が目標掘削面を越えてその外側
に出ていないかどうかを判定し、出ていなければ、図1
3に示すようにVcaxとVcayの2つの組み合わせ
のうちVcayが負の値となる組み合わせを選択し、V
cax,Vcayを決定する(手順194,195)。
また、バケット1cの先端が目標掘削面の外側に出てい
れば、VcaxとVcayの2つの組み合わせのうちV
cayが正の値となる組み合わせを選択し、Vcax,
Vcayを決定する(手順194,196)。
【0078】バケット1cの先端が上記のような補正後
の目標速度ベクトルVcaの通りに補正された時の軌跡
は、第1の実施形態で図9及び図10を用いて説明した
のと同様である。すなわち、バケット1cの先端が目標
掘削面に近づくにつれて目標速度ベクトルVca0は目
標掘削面と平行になるように補正され、目標掘削面上で
はVcay=0となり、バケット1cの先端は目標掘削
面に対して平行に移動する。また、バケット1cの先端
が目標掘削面を超えて掘削領域の外側に出た場合は、バ
ケット1cの先端が目標掘削面に戻りかつバケット1c
の先端が目標掘削面に近づくにつれて目標掘削面と平行
になるように目標速度ベクトルVca0は補正され、目
標掘削面上ではVcay=0となり、バケット1cの先
端は目標掘削面に対して平行に移動する。
【0079】手順150Aで目標速度ベクトルVcaの
成分Vcax,Vcayが求まれば、後は第1の実施形
態と同様に目標のブーム角速度及びアーム角速度を演算
する。
【0080】以上のように構成した本実施形態において
も、バケット1cの先端が目標掘削面に近づくと、目標
速度ベクトルVca0が目標掘削面と平行になるように
補正されるので、第1の実施形態と同様、簡単な操作で
精度良く目標掘削面を掘削することができる。
【0081】また、バケット1cの先端が目標掘削面に
近づいたときの目標速度ベクトルVca0の補正は、X
a方向とYa方向のベクトル成分の比が補正されるだけ
で目標速度ベクトルVca0の絶対値は保たれるので、
第1の実施形態と同様、フロント装置は操作レバー装置
の指令通りの速度で動かされ、目標掘削面を効率良く掘
削することができる。
【0082】なお、本実施形態においても、第1の実施
形態と同様の変形が可能である。すなわち、図14にお
いて、手順191でα=Vcay1/Vcax1を求め
た後、手順130で計算したバケット1cの目標速度ベ
クトルVca0のXa,Ya方向のベクトル成分Vca
x01,Vcay01の比α0をα0=Vcay01/
Vcay01により求め(手順191A)、更に、求め
ようとしている補正目標速度ベクトルVcaのXa方向
とYa方向のベクトル成分の目標比αdを上記(5)式
のαd=α×D1/Ya1により求め(手順192)、
次いで、比α0が目標比αdより大きいかどうかを判断
し(手順192A)、α0がαdより大きいと手順19
3に進み、上記(6)式及び(7)式によりVcax,
Vcayを求める。この場合も、これにより、よりスム
ーズに目標掘削面に沿ってバケット1cの先端を動かす
ことができる。
【0083】以上、本発明の掘削軌跡制御装置の実施形
態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。一例として、フロント装
置1Aの位置と姿勢に関する状態量を検出する手段とし
て回動角を検出する角度計を用いたが、シリンダのスト
ロークを検出してもよい。
【0084】また、目標設定面の設定方法も本実施形態
以外の方法でも良く、例えば深さ、角度を操作パネルの
ダイヤルで設定してもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、フロント装置が目標掘
削面に近づくと目標速度ベクトルが目標掘削面と平行に
なるように補正されるので、オペレータは通常の掘削操
作を行うことにより、バケット1cの先端が自動的に目
標掘削面上を移動するようになり、目標掘削面を簡単な
操作で精度良く掘削することができる。また、フロント
装置を操作手段の指令通りの速度で動かせるので、目標
掘削面を効率良く掘削できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ショベルの
掘削軌跡制御装置を油圧駆動装置と共に示す図である。
【図2】本発明が適用される油圧ショベルの外観とその
周囲の設定領域の形状を示す図である。
【図3】制御ユニットの機能の概要を示すブロック図で
ある。
【図4】掘削軌跡制御で用いる座標系と目標掘削面の設
定方法を示す図である。
【図5】掘削軌跡制御の処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】速度ベクトル変換領域での目標速度ベクトルの
補正方法を示す図である。
【図7】バケットの先端と目標掘削面との距離と目標侵
入角度との関係を示す図である。
【図8】図5に示す速度ベクトル変換制御の手順の詳細
を示す図である。
【図9】目標掘削面の手前でバケットの先端が補正目標
速度ベクトルの通りに制御されたときの軌跡の一例を示
す図である。
【図10】目標掘削面の外側でバケットの先端が補正目
標速度ベクトルの通りに制御されたときの軌跡の一例を
示す図である。
【図11】図8に示す処理手順の変形例を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態による油圧ショベル
の掘削軌跡制御装置の掘削軌跡制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図13】速度ベクトル変換領域での目標速度ベクトル
の補正方法を示す図である。
【図14】図12に示す処理手順の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1A フロント装置 1B 車体 2 油圧ポンプ 3a〜3f 油圧アクチュエータ 4a〜4f 操作レバー装置 5a〜5f 流量制御弁 7 設定器 8a,8b,8c 角度検出器 9 制御ユニット

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多関節型のフロント装置を構成する上下方
    向に回動可能な複数のフロント部材と、前記複数のフロ
    ント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータ
    と、前記複数のフロント部材の動作を指示する複数の操
    作手段と、前記複数の操作手段の操作信号に応じて駆動
    され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油
    の流量を制御する複数の油圧制御弁とを備えた油圧ショ
    ベルの掘削軌跡制御装置において、 (a)前記フロント装置によって掘削されるべき目標掘
    削面を設定する目標掘削面設定手段と、 (b)前記フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を
    検出する検出手段と、 (c)前記検出手段からの信号に基づき前記フロント装
    置の位置と姿勢を演算する第1演算手段と、 (d)前記複数の操作手段からの操作信号と前記第1演
    算手段の演算値に基づき、前記フロント装置の目標速度
    ベクトルを演算する第2演算手段と、 (e)前記第1演算手段の演算値に基づき前記フロント
    装置と前記目標掘削面との距離を計算し、この距離が小
    さくなるに従って前記目標掘削面に平行に近づくように
    前記目標速度ベクトルを補正する第3演算手段と、 (f)前記補正後の目標速度ベクトルに応じて前記フロ
    ント装置が動くように対応する油圧制御弁を駆動する制
    御手段とを備え、 (g)前記第3演算手段は、前記フロント装置と目標掘
    削面との距離が小さくなるに従って小さくなる前記目標
    掘削面に対する前記フロント装置の目標侵入角度を計算
    し、この目標侵入角度が得られるよう前記目標速度ベク
    トルを補正することを特徴とする油圧ショベルの掘削軌
    跡制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント装
    置と目標掘削面との距離と前記目標侵入角度との関係を
    予め設定しておき、この設定関係と前記計算した距離か
    ら目標侵入角度を計算することを特徴とする油圧ショベ
    ルの掘削軌跡制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント装
    置と目標掘削面との距離が所定値以上の時は前記第2演
    算手段で計算した目標速度ベクトルをそのまま出力する
    ことを特徴とする油圧ショベルの掘削軌跡制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント装
    置が前記目標掘削面を越え前記フロント装置と目標掘削
    面との距離が負の値になると、前記フロント装置を前記
    目標掘削面上に戻す前記フロント装置の目標侵入角度を
    計算し、この目標侵入角度が得られるよう前記目標速度
    ベクトルを補正することを特徴とする油圧ショベルの掘
    削軌跡制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は4記載の油圧ショベルの掘削
    軌跡制御装置において、前記第3演算手段は前記目標速
    度ベクトルの絶対値をそのままとして角度のみを補正す
    ることを特徴とする油圧ショベルの掘削軌跡制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記第2演算手
    段により演算された目標速度ベクトルの目標掘削面への
    侵入角度が前記目標侵入角度より大きい場合に、この目
    標侵入角度が得られるよう前記目標速度ベクトルを補正
    することを特徴とする油圧ショベルの掘削軌跡制御装
    置。
  7. 【請求項7】多関節型のフロント装置を構成する上下方
    向に回動可能な複数のフロント部材と、前記複数のフロ
    ント部材をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータ
    と、前記複数のフロント部材の動作を指示する複数の操
    作手段と、前記複数の操作手段の操作信号に応じて駆動
    され、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油
    の流量を制御する複数の油圧制御弁とを備えた油圧ショ
    ベルの掘削軌跡制御装置において、 (a)前記フロント装置によって掘削されるべき目標掘
    削面を設定する目標掘削面設定手段と、 (b)前記フロント装置の位置と姿勢に関する状態量を
    検出する検出手段と、 (c)前記検出手段からの信号に基づき前記フロント装
    置の位置と姿勢を演算する第1演算手段と、 (d)前記複数の操作手段からの操作信号と前記第1演
    算手段の演算値に基づき、前記フロント装置の目標速度
    ベクトルを演算する第2演算手段と、 (e)前記第1演算手段の演算値に基づき前記フロント
    装置と前記目標掘削面との距離を計算し、この距離が小
    さくなるに従って前記目標掘削面に平行に近づくように
    前記目標速度ベクトルを補正する第3演算手段と、 (f)前記補正後の目標速度ベクトルに応じて前記フロ
    ント装置が動くように対応する油圧制御弁を駆動する制
    御手段とを備え、 (g)前記第3演算手段は、前記フロント装置と目標掘
    削面との距離が小さくなるに従って小さくなる前記フロ
    ント装置の目標掘削面に平行な速度成分に対する垂直な
    速度成分の目標比を計算し、この目標比が得られるよう
    前記目標速度ベクトルを補正することを特徴とする油圧
    ショベルの掘削軌跡制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント装
    置と前記目標掘削面との距離が所定値に達したときのフ
    ロント装置の目標掘削面に平行な速度成分に対する垂直
    な速度成分の比を計算し、この比を基準として前記距離
    と所定値の割合から前記目標比を計算することを特徴と
    する油圧ショベルの掘削軌跡制御装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の油圧ショベルの掘削軌跡制
    御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント装
    置と前記目標掘削面との距離が所定値以上の時は前記第
    2演算手段で計算された目標速度ベクトルをそのまま出
    力することを特徴とする油圧ショベルの掘削軌跡制御装
    置。
  10. 【請求項10】請求項7記載の油圧ショベルの掘削軌跡
    制御装置において、前記第3演算手段は、前記フロント
    装置が前記目標掘削面を越え前記フロント装置と目標掘
    削面との距離が負の値になると、前記フロント装置を前
    記目標掘削面に戻す前記速度成分の目標比を計算し、こ
    の目標比が得られるよう前記目標速度ベクトルを補正す
    ることを特徴とする油圧ショベルの掘削軌跡制御装置。
  11. 【請求項11】請求項7又は10記載の油圧ショベルの
    掘削軌跡制御装置において、前記第3演算手段は前記目
    標速度ベクトルの絶対値をそのままとして速度成分の比
    のみを補正することを特徴とする油圧ショベルの掘削軌
    跡制御装置。
  12. 【請求項12】請求項7記載の油圧ショベルの掘削軌跡
    制御装置において、前記第3演算手段は、前記第2演算
    手段で演算された目標速度ベクトルの目標掘削面に平行
    な速度成分に対する垂直な速度成分の比が前記目標比よ
    り大きい場合に、前記目標比が得られるよう前記目標速
    度ベクトルを補正することを特徴とする油圧ショベルの
    掘削軌跡制御装置。
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