JPH1029256A - 複合材料およびその製造方法 - Google Patents
複合材料およびその製造方法Info
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- JPH1029256A JPH1029256A JP8153882A JP15388296A JPH1029256A JP H1029256 A JPH1029256 A JP H1029256A JP 8153882 A JP8153882 A JP 8153882A JP 15388296 A JP15388296 A JP 15388296A JP H1029256 A JPH1029256 A JP H1029256A
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Abstract
等を招くことなく、異種材料間の結合強度の向上を図
る。 【解決手段】 第1の部材1上に、孔部3を有する板材
4を接合して中間層2を形成する。この中間層2の孔部
3内に、第1の部材1とは異種材料からなる第2の部材
5を一部充填しつつ積層して複合材料6を構成する。中
間層2を構成する板材4の孔部3は、第1の部材1表面
に垂直方向の引張応力に対して抗力を示す形状、例えば
第2の部材側に開口された第1の孔部と、この第1の孔
部に連通され、かつ第1の孔部とは重ならない空間を有
する第2の孔部とを有する形状、あるいは第2の部材側
の開口面積が第1の部材側の開口面積より小さい形状を
有している。
Description
材料およびその製造方法に関する。
料では実現が不可能な複数の機能を兼備した材料、例え
ば特性の異なる 2種類の材料を積層、接合した複合材料
に対する要求が高まっている。このような複合材料のう
ち、異なる 2種類の金属材料を複合する場合には、熱間
圧延法(例えばクラッド法)、溶湯凝固法(例えば鋳造
法)等を適用して複合材料を作製することができ、これ
らの作製方法により比較的良好な接合強度が得られてい
る。
り複雑化しており、例えば金属材料と樹脂材料というよ
うに異種材料を複合化するようなことも求められてい
る。しかし、金属材料と樹脂材料とを積層した複合材料
等においては、金属材料間の複合材料に適用してきた複
合方法では十分な接合強度を得ることが難しいという問
題がある。すなわち、異なる金属部材を溶湯凝固法で接
合する場合には、金属材料同士であるために拡散反応等
が起こり、機械的な結合と共に物理的もしくは化学的な
結合が生じるのに対して、金属材料と樹脂材料とでは単
純な機械的結合となるため、十分な接合強度を得ること
は非常に困難である。また、金属材料と樹脂材料と高温
・高圧条件下で接合した場合には、樹脂材料に劣化が生
じたり、そのような条件下で長時間保持しなければなら
ないために、製造コストが増大する等の問題がある。
合に、接着剤等を用いて接合することも考えられるが、
金属材料および樹脂材料の双方に対して良好な接着性を
示す接着剤の選定が困難であることに加えて、樹脂系接
着剤の場合には金属/樹脂接合界面が必ず存在すること
になるため、金属材料と樹脂材料間の接合強度を基本的
に改善することはできない。また、 2種類の部材を接合
する際に界面強度の向上を図る方法として、例えばホー
ニングや化学エッチング等で表面積を拡大して接合面積
を増大させる方法が知られているが、ホーニングや化学
エッチング等では接合面積の拡大に限界があり、また界
面のせん断剥離に対する抵抗が小さいため、異種材料間
の接合強度を十分に高めることはできない。
においては、接合界面に金属粉末の多孔質焼結層等から
なる多孔質中間層を設け、この多孔質中間層内に一方の
金属材料を充填しつつ他方の金属材料上に積層すること
が提案されている(特開平7-232261号公報参照)。しか
し、このような構成を金属材料と樹脂材料との複合材料
等に適用したとしても、金属粉末の多孔質焼結層では樹
脂材料の十分な充填量が得にくいことから、金属材料と
樹脂材料との複合材料等においては十分な結合力を得る
ことは困難である。さらに、金属粉末の多孔質焼結層自
体の強度が低いことに加えて、樹脂材料自体は強度メン
バーになりにくいことから、中間層の強度不足が起こ
り、これに起因して複合材料自体の強度が低下するとい
う問題が生じてしまう。
の複合材料およびその製造方法では、金属材料と樹脂材
料というような異種材料を積層、接合しようとした場合
に、十分な結合強度を得ることが難しいという問題が生
じてしまう。さらに、樹脂材料の劣化や製造コストの上
昇等の問題を招いてしまう。
層等の中間層を介在させても、樹脂材料等の十分な充填
量が得にくいことから、十分な結合力を得ることは困難
である。さらに、一方が樹脂材料等の低強度材料である
場合には、それ自体が強度メンバーになりにくいことに
加えて、多孔質焼結層自体の強度が低いことから、複合
材料自体の強度が低下するという問題が生じてしまう。
脂材料というような異種材料を複合した複合材料におい
ては、樹脂材料等の劣化や複合材料自体の強度低下等を
招くことなく、異種材料間の結合強度を向上させること
によって、異種材料間の複合材料の信頼性を高めること
が課題とされている。
になされたもので、樹脂材料等の劣化や複合材料自体の
強度低下等を招くことなく、異種材料間の結合強度の向
上を図ることを可能にした複合材料およびその製造方法
を提供することを目的としている。
求項1に記載したように、第1の部材と、前記第1の部
材上に接合され、孔部を有する板材からなる中間層と、
前記第1の部材とは異種材料からなり、前記中間層を構
成する前記板材の孔部内に一部が充填されつつ積層され
た第2の部材とを具備し、前記板材の孔部は前記第1の
部材表面に垂直方向の引張応力に対して抗力を示す形状
を有することを特徴としている。
に記載したように、前記中間層を構成する前記板材の孔
部は、前記第2の部材側に開口された第1の孔部と、前
記第1の孔部に連通され、かつ前記第1の孔部とは重な
らない空間を有する第2の孔部とを有すること、あるい
は請求項3に記載したように、前記中間層を構成する前
記板材の孔部は、前記第2の部材側の開口面積が前記第
1の部材側の開口面積より小さいことを特徴としてい
る。
求項8に記載したように、第1の部材と、前記第1の部
材とは異種材料からなる第2の部材とを積層して複合材
料を製造するにあたり、前記第1の部材上に、前記第1
の部材表面に垂直方向の引張応力に対して抗力を示す孔
部を有する板材を接合して、中間層を形成する工程と、
前記第2の部材の一部を前記中間層を構成する前記板材
の孔部内に充填しつつ、前記第2の部材を前記第1の部
材上に積層する工程とを有することを特徴としている。
法は、第1の部材として金属材料を金属材料を用いると
共に、第2の部材として前記金属材料の融点より低い硬
化温度を有する樹脂材料、ゴム材料、ガラス材料および
セラミックス材料から選ばれる 1種を用いる際に特に好
適である。
いては、第2の部材の一部が充填される中間層を、少な
くとも第2の部材側に開口された孔部を有する板材を第
1の部材上に接合して構成しているため、中間層自体の
強度および第1の部材と中間層との接合強度を向上させ
ることができる。これらに加えて、第2の部材が充填さ
れる空間を孔部により形成しているため、第2の部材の
充填部となる空間を大きく設定することが可能となる。
すなわち、中間層に対する第2の部材の充填量を増大す
ることができる。
直方向の引張応力に対して抗力を示す形状、例えば第2
の部材側に開口された第1の孔部と、それと重ならない
空間を有する第2の孔部とを有する形状や、第2の部材
側の開口面積を第1の部材側の開口面積より小面積とし
た形状としている。これらによって、第2の部材として
樹脂材料やガラス材料等を用いる場合においても、これ
らの第1の部材に対する結合強度を高めることができ、
異種材料間の複合材料の信頼性を大幅に向上させること
が可能となる。
態について説明する。
料の構成を模式的に示す断面図である。同図において、
1は複合材料の一方の構成部材となる第1の部材であ
り、この第1の部材1上には中間層2が設けられてい
る。ここで、第1の部材1を構成する材料は特に限定さ
れるものでないが、例えば各種の金属材料を用いること
ができる。
間層2は、第1の部材1側の面から反対側の面(後述す
る第2の部材5側の面)にかけて連通された孔部3を有
する1枚または複数枚の板材4からなり、このような板
材4を第1の部材1の表面に接合することにより中間層
2が構成されている。この中間層2を構成する板材4に
設けられた孔部3は、後に詳述するように、第1の部材
1の表面に垂直方向の引張応力に対して抗力を示す形状
を有している。
1の部材1が金属材料の場合には同様な金属材料を用い
ることが好ましく、特に熱膨張率が近似する等の特性を
有する金属材料を用いることが好ましい。具体的には、
例えば第1の部材1が鋼材であれば同材や鉄基合金等が
挙げられる。このような中間層2を構成する板材4の厚
さは特に限定されるものではなく、また第1の部材1や
後述する第2の部材5の材質や厚さ等によっても異なる
が、0.01〜 100mm程度とすることが好ましい。また、孔
部3の断面形状は、円形、楕円形、矩形、異形等の種々
の形状とすることができる。さらに、孔部3の大きさや
形成ピッチについては、第1の部材1や第2の部材5の
材質、厚さ等により、これらの結合強度を十分に維持し
得るように設定すればよく、数10μm 〜数10mm程度の範
囲から適宜設定されるものである。なお、孔部3は規則
的に形成されていなければならないものではなく、不規
則に形成されていてもよいが、第1の部材1や第2の部
材5と結合強度を全体的に向上させる上で、規則的に形
成することが好ましい。
れより低融点の物質もしくは低融点の物質を生成し得る
物質(以下、まとめて低融点接合材と記す)を介して、
第1の部材1に接合されている。このような低融点接合
材としては、板材4が金属材料からなる場合には、それ
より低融点の金属材料や板材4と反応して低融点の物質
(合金等)を生成し得る金属材料等が用いられる。この
ような低融点物質としては、いわゆるろう材として機能
するような材料であってもよい。具体的には、板材4が
鉄系材料からなる場合には銅や銅合金、アルミニウムや
アルミニウム合金等が例示される。
3内には、第1の部材1とは異種材料からなる第2の部
材5が一部充填されており、その上で第2の部材5は第
1の部材1上に積層されている。すなわち、第1の部材
1と第2の部材5とは、第1の部材1上に接合形成さ
れ、かつ第2の部材5の一部が充填された中間層2を介
して結合されている。これらによって、複合材料6が構
成されている。
異種材料からなるものであればよいが、例えば第1の部
材1としての金属材料との接合性が低く、かつそれ自体
の強度が小さい樹脂材料、ゴム材料、ガラス材料、セラ
ミックス材料等を用いる場合に本発明は好適である。特
に、第1の部材1となる金属材料の融点より低い硬化温
度を有する樹脂材料、ゴム材料、ガラス材料およびセラ
ミックス材料等を、第2の部材5として用いる場合に好
適である。なお、それらの具体的な材質は複合材料に求
められる特性に応じて選択するものとする。また、上記
した硬化温度とは、第2の部材5として樹脂材料やゴム
材料を用いる場合にはその熱硬化温度や軟化固化温度、
ガラス材料を用いる場合にはその溶融(もしくは流動
化)固化温度、セラミックス材料を用いる場合にはその
焼結温度等を指すものである。
4の孔部3は、第1の部材1の表面に垂直方向の引張応
力に対して抗力を示す形状を有している。この引張応力
に対して抗力を示す孔部3とは、その内部に一部が充填
された第2の部材5に引抜く力が作用した際に抗力を示
す形状を有するものであって、上記した引抜き力(引張
応力)に対してくさび効果を発揮し、第1の部材1に対
する第2の部材5の結合強度の増大を図るものである。
このような孔部3としては、 (1) 第2の部材側に開口された第1の孔部と、この第
1の孔部に連通され、かつ第1の孔部とは重ならない空
間を有する第2の孔部とを有する孔部形状。 (2) 第2の部材側の開口面積が第1の部材側の開口面
積より小さい孔部形状。 等が例示される。
6においては、第2の部材5の一部が充填される中間層
2を、孔部3を有する板材4を第1の部材1上に接合し
て構成しているため、中間層2自体の強度および第1の
部材1と中間層2との接合強度を向上させることができ
る。この接合強度の向上に加えて、第2の部材5が充填
される空間を孔部3により形成しているため、この空間
を大きく設定することができる。これによって、中間層
2に対して第2の部材5を十分な量で充填することが可
能となる。その上で、孔部3は上記した形状(1) や形状
(2) 等の引張応力に対して抗力を示す形状としているた
め、第2の部材5として樹脂材料やガラス材料等を用い
る場合においても、これらの第1の部材1に対する結合
強度を高めることができ、異種材料間の複合材料6の信
頼性を大幅に向上させることが可能となる。
を用いる場合、この樹脂材料を中間層2内(すなわち孔
部3内)に容易に多量充填することができるため、冷間
で粉末状の樹脂材料を充填、加圧し、この後に熱硬化処
理を施すことによっても、十分な結合強度を得ることが
できる。このような工程によれば、従来の高温下での加
圧含浸等のように樹脂材料等の劣化を招くことがないた
め、第2の部材5として本来の特性を有する樹脂材料等
を容易に得ることが可能となる。
す孔部3を有する板材4は、このような作用を有するも
のであればよいため、一般的な板材に孔部を設けたもの
に限らず、複数の網状物を網目が完全に一致しないよう
に接合したもの等を用いることもできる。
す孔部3を有する板材4について、図2、図3、図4お
よび図5を参照して以下に詳述する。まず、上記 (1)の
孔部形状の具体例について述べる。図2に示す中間層2
を構成する板材4は、60°千鳥状に形成された円形の第
1の孔部7を有し、かつ第2の部材5側に配置される第
1の板材8と、第1の孔部7と同パターン、同ピッチで
形成されていると共に、第1の孔部7より直径が大きい
円形の第2の孔部9を有し、かつ第1の部材1側に配置
される第2の板材10とを、これら第1の孔部7と第2
の孔部9の中心が略一致するように接合した接合材から
なるものである。そして、このような接合材からなる板
材4を第1の部材1上に接合して中間層2を構成してい
る。なお、第1の板材8と第2の板材10との接合に
は、前述したような低融点接合材が用いられる。以下、
同様である。
孔部9は、第1の部材1側が大径とされた段穴を構成し
ている。なお、この段穴は上記 (2)の孔部形状にも相当
するものである。このような形状の孔部3では、第1の
部材1側を大径とすることによって、第2の孔部9に第
1の孔部7とは重ならない空間を形成しており、その部
分が引張応力に対して抗力を示して、第1の部材1に対
する第2の部材5の結合強度を高めている。言い換える
と、第2の孔部9と重なる第1の孔部7周囲の第1の板
材8の下面8a、すなわち第1の孔部7と第2の孔部9
とで構成した段穴のテラス部分が引張応力に対して抗力
を示すことになる。
ては、打抜き等の機械加工やエッチング等により孔部
7、9を形成した板材を用いることができ、例えば孔径
の異なるパンチングプレートを使用することができる。
なお、以下の例においても同様である。
の接合材からなる板材4を用いることによって、引張応
力に対して抗力を示す部分となる、第1の孔部7とは重
ならない空間を有する第2の孔部9を容易に得ることが
でき、複合材料6の製造コストの低減に大きく貢献す
る。また、第1の孔部7とは重ならない空間を有する第
2の孔部9を容易に均等形成することができるため、第
1の部材1と第2の部材5との結合強度の平均化を図る
ことができる。すなわち、部分的な結合強度の低下によ
る剥離や特性劣化等を防止することが可能となる。
9の中心が略一致するように、第1の板材8と第2の板
材10とを接合した場合について示したが、これに限ら
ず第1の孔部7と第2の孔部9の中心をずらして接合し
たもの、第1の孔部7と第2の孔部9とが一部重なるよ
うに接合したもの、さらには多段の段穴を形成するよう
に 3枚以上の板材を接合したもの等、種々の接合材を使
用することができる。すなわち、第1の孔部7と第2の
孔部9とが少なくとも一部重なるように、第1の板材8
と第2の板材10とを接合した接合材を使用することが
可能であるが、図2に示す孔部形状は第2の部材5の充
填が容易であると共に、各種方向からの引張応力に対し
て均等に抗力を示すことから、より望ましい形状という
ことができる。
径とされた段穴を、径の異なる孔部7、9を有する板材
8、10を接合することにより形成したが、このような
段穴は 1枚の板材に両側からエッチング等を施して形成
することも可能であり、その場合にも上記した例と同様
な効果を得ることができる。
ついて述べる。図3に示す中間層2を構成する板材4
は、60°千鳥状に形成された円形の第1の孔部7を有
し、かつ第2の部材5側に配置される第1の板材8と、
第1の孔部7とは 180°反転させた同ピッチの60°千鳥
状に形成されていると共に、第1の孔部7と同径の円形
の第2の孔部9を有し、かつ第1の部材1側に配置され
る第2の板材10とを、第1の孔部7の中心点と第2の
孔部9の形成位置の重心点とが略一致するように接合し
た接合材からなるものである。そして、このような接合
材からなる板材4を第1の部材1上に接合して中間層2
を構成している。
角形を形成するように配列された3つの第2の孔部9に
またがって配置されており、 3つの第2の孔部9とそれ
ぞれ連通されている。言い換えると、第2の孔部9は正
三角形を形成するように配列された 3つの第1の孔部7
を繋ぐ部分の下側に配置され、この部分がブリッジ構造
を形成しており、この第1の板材8のブリッジ部に相当
する下面8aが引張応力に対して抗力を示すことにな
る。このような形状の孔部3では、 1つの第1の孔部7
に対して 3つの第2の孔部9で重ならない空間を形成し
ており、逆に見た場合には 1つの第2の孔部9で 3つの
第1の孔部7に対して重ならない空間を形成しているた
め、孔部3に対する第2の部材5の充填形状が複雑化さ
れると共に平均化され、これらによって第1の部材1に
対する第2の部材5の結合強度がより均等に高めること
が可能となる。
の接合材からなる板材4を用いることによって、前述し
た例と同様に、引張応力に対して抗力を示す部分とな
る、第1の孔部7とは重ならない空間を有する第2の孔
部9を容易に得ることができ、複合材料6の製造コスト
の低減に大きく貢献する。また、複数の第1の孔部7と
複数の第2の孔部9とが重なり合うため、第1の部材1
と第2の部材5との結合強度のより一層の向上および均
等化を図ることができる。
孔部9の形成位置の重心点とが略一致するように、第1
の板材8と第2の板材10とを接合した場合について示
したが、例えば図4に示すように、同パターン(図4に
示す60°千鳥パターンに限らず、升目パターン等でもよ
い)、同ピッチ、同径で形成した第1の孔部7と第2の
孔部9とを 1/2ピッチずらして接合したもの等、種々の
接合材を使用することができる。図4に示す接合材で
は、 1つの第1の孔部7に対して 2つの第2の孔部9で
重ならない空間を形成しており、逆に見た場合には 1つ
の第2の孔部9で2つの第1の孔部7に対して重ならな
い空間を形成している。すなわち、同パターンで略同径
の第1の孔部7と第2の孔部9とが複数重なるように、
第1の板材8と第2の板材10とを接合した接合材を使
用することが可能である。ただし、より均等な抗力が得
られることから、図3に示す接合材が特に好ましい形状
ということができる。
て略同径の 1つの第2の孔部で重ならない空間を形成し
た接合材の適用も可能であるが、図3や図4に示したよ
うに、 1つの第1の孔部7に対して複数の第2の孔部9
で重ならない空間を形成することによって、より大きな
抗力が得られることから望ましい。
て述べる。図5に示す中間層2を構成する板材4は、第
2の部材5側の開口部3aより第1の部材1側の開口部
3bが大形とされた切頭円錐状の孔部3を有しており、
このような板材4を第1の部材1上に接合して中間層2
を構成している。この切頭円錐状の孔部3は、孔部3全
体で引張応力に対して抗力を示して、第1の部材1に対
する第2の部材5の結合強度を高めている。
4を用いることによって、引張応力に対する抗力を孔部
3全体として得ることができ、これによって第1の部材
1と第2の部材5との結合強度の向上および平均化を図
ることができる。
したように孔部全体として得てもよいが、望ましくは図
2〜図4に示したように、抗力を示す面を設けた孔部で
得るようにする方が、第1の部材1と第2の部材5とを
より確実にかつ大きな力で結合することができる。
以下のようにして作製することができる。すなわち、ま
ず前述した各種形状の板材4を低融点接合材を介して第
1の部材1表面に積層し、用いた低融点接合材に応じた
温度で熱処理して板材4と第1の部材1とを接合するこ
とによって、第1の部材1上に接合された中間層2を形
成する。
部3内に、第2の部材5を一部充填しつつ第1の部材1
上に積層する。この積層方法としては、第2の部材5を
構成する材料の粉末等を中間層2の孔部3内に加圧充填
した後に加熱硬化させる方法や、第2の部材5を構成す
る材料の融液や溶液を含浸させる方法等を適用すること
ができる。
際に、軟化含浸や溶融含浸等を併用することも可能であ
るが、本発明においては中間層2内の個々の孔部3を比
較的大形状とすることができ、粉末原料を容易に多量充
填することができるため、通常の加圧充填および熱硬化
処理によっても十分な結合強度を得ることができる。こ
れは、特に第2の部材5として樹脂材料を用いる場合に
有効であり、樹脂材料の劣化を防止することが可能とな
る。
等からなる第1の部材1上に樹脂材料、ゴム材料、ガラ
ス材料等からなる第2の部材5を積層した複合材料につ
いて説明したが、本発明の複合材料を構成する各部材は
これらに限定されるものではなく、例えば第1の部材1
としてセラミックス材料やガラス材料等を用いると共
に、第2の部材5として金属材料、樹脂材料、ゴム材料
等を用いることも可能である。第1の部材1としてセラ
ミックス材料やガラス材料等を用いる場合には、同様な
材料からなる板材を使用すればよい。
した一具体例について、図6を参照して述べる。
金属材料からなる摺動部材本体12の一方の面上に、そ
の面(接合面)に垂直方向の引張応力に対して抗力を示
す孔部13を有する板材14を接合して中間層が形成さ
れており、この中間層を構成する板材14の孔部13内
に一部を充填しつつフッ素系樹脂層15が積層形成され
ている。この摺動部材11においては、フッ素系樹脂層
15が摺動面を構成している。摺動部材11の具体的な
構成は、前述した本発明の複合材料の実施形態で示した
通りである。
フルオロエチレン(PTFE)に代表されるフッ素系樹
脂が用いられ、PTFEを単独で用いてもよいし、また
グラスファイバや二硫化モリブデンを混合したPTFE
を用いてもよい。また、PTFEの単独層とグラスファ
イバや二硫化モリブデンを混合したPTFE層との積層
構造を採用することも可能である。この場合、PTFE
の単独層を摺動部材本体12側に配置することによっ
て、PTFEを孔部13内に充填しやすくなり、かつ摺
動面側は耐摩耗性に優れ、小さな摩擦係数を持つグラス
ファイバ、二硫化モリブデン等を充填したPTFEとす
ることにより、優れた摺動特性を発揮させることができ
る。なお、PTFEの単独層と充填材入りPTFE層の
加熱接合は同時に行うことができる。
Eやそれとグラスファイバ、二硫化モリブデンとの混合
物等からなるフッ素系樹脂層15を、前述した本発明の
複合材料の実施形態で説明したように、摺動部材本体1
2に対して一様に高強度に接合することができる。従っ
て、摺動部材11の信頼性、ひいてはそれを用いた各種
装置の信頼性を大幅に高めることができる。
する。
ように、 200mm× 200mm×厚さ 1mmのSS41鋼板に直
径 3mm、ピッチ 4mmの60°千鳥貫通孔を形成したもの
(第1の板材8)と、同様なSS41鋼板に直径 2mm、
ピッチ 4mmの60°千鳥貫通孔を形成したもの(第2の板
材10)とを用意した。
mm×厚さ20mmのSS41鋼板を用意し、このSS41鋼
板上に平均粒径10μm の純銅粉末を適量の有機バインタ
と共に混合した純銅ペーストを厚さ 0.2mmで塗布した。
この純銅ペーストの塗布層上に、まず上記した直径 3mm
の60°千鳥貫通孔を形成したSS41鋼板を配置し、次
いでこのSS41鋼板上に上記純銅ペーストを厚さ 0.2
mmで塗布した後、上記した直径 2mmの60°千鳥貫通孔を
形成したSS41鋼板を、各貫通孔の中心が一致するよ
うに配置した。
配置した第1の部材を水素ガス雰囲気中にて 1373Kで30
分間焼成して、SS41鋼板からなる第1の部材上に段
穴形状の孔部を有する中間層を接合形成した。
1の部材を金型の底部に配置し、この金型内に第2の部
材の形成材料としてPTFE粉末を 40MPaの圧力で加圧
充填した後、673K× 1時間の条件でPTFEを熱硬化さ
せた。このようにして、SS41鋼板上に接合、形成し
た孔部を有する板材からなる中間層内にPTFEを一部
充填しつつ積層、結合した複合材料を得た。
を以下のようにして測定した。すなわち、上記実施例1
による条件にしたがって、それぞれ表面に中間層を形成
した2個の第1の部材の間に、上記第2の部材としてP
TFEを介在(充填、積層)させた試料を用いて、接合
面と平行にせん断試験を行った。その結果、 15.5MPaと
良好なせん断強度が得られた。
さ 2mmのSS41鋼板に、まず直径 2mm、ピッチ 4mmの
60°千鳥貫通孔を形成し、次いで片側から上記貫通孔と
同中心で直径 3mm、深さ 1mmの孔を形成したものを用意
した。
は、実施例1と同様にして第1の部材との接合、および
複合材料の作製を行った。得られた複合材料のせん断強
度を実施例1と同様にして測定評価したところ、 14.7M
Paと良好な強度が得られた。 実施例3 中間層2を構成する板材4として、 200mm× 200mm×厚
さ 1mmの 2枚のSS41鋼板に直径 3mm、ピッチ 4mmの
60°千鳥貫通孔をそれぞれ形成した。次に、第1の部材
1としての 200mm× 200mm×厚さ20mmのSS41鋼板上
に、実施例1と同様な純銅ペーストを厚さ 0.2mmで塗布
した。この純銅ペーストの塗布層上に、まず上記した直
径 3mmの60°千鳥貫通孔を形成したSS41鋼板を 1枚
配置し、次いでこのSS41鋼板上に上記純銅ペースト
を厚さ 0.2mmで塗布した後、図3に示したように、下側
の60°千鳥貫通孔の中心点と上側の60°千鳥貫通孔の形
成位置の重心点、すなわち 3つの貫通孔を繋ぐ部分とを
一致させてブリッジ構造を形成するように、他方の60°
千鳥貫通孔を形成したSS41鋼板を配置した。
SS41鋼板からなる第1の部材上にブリッジ構造の孔
部を有する中間層を接合形成した。この後、実施例1と
同一条件で、上記中間層の孔部内にPTFEを一部充填
しつつ積層、結合して、複合材料を作製した。得られた
複合材料のせん断強度を実施例1と同様にして測定、評
価したところ、 15.3MPaと良好な強度が得られた。
さ 2mmのSS41鋼板に直径 3mm、ピッチ 4mmの60°千
鳥貫通孔を形成したものを用いる以外は、実施例1と同
様にして第1の部材との接合、および複合材料の作製を
行った。得られた複合材料のせん断強度を実施例1と同
様にして測定、評価したところ、中間層の孔部内に充填
したPTFEが剥離して抜けたため、せん断強度は5.0M
Paと低いものであった。
によれば、樹脂材料等の劣化や複合材料自体の強度低下
等を招くことなく、異種材料間の結合強度を十分に高め
ることができる。従って、信頼性に優れた異種材料の複
合材料を提供することが可能となる。また、本発明の複
合材料の製造方法によれば、そのような異種材料による
複合材料を再現性よく作製することが可能となる。
模式的に示す断面図である。
す図であって、(a)は平面図、(b)はそのA−A線
に沿った断面図である。
示す図であって、(a)は平面図、(b)はA−A線に
沿った断面図、(c)はB−B線に沿った断面図であ
る。
体例を示す平面図である。
体例を示す図であって、(a)は平面図、(b)はその
A−A線に沿った断面図である。
体例の構成を一部断面で示す斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 第1の部材と、前記第1の部材上に接合
され、孔部を有する板材からなる中間層と、前記第1の
部材とは異種材料からなり、前記中間層を構成する前記
板材の孔部内に一部が充填されつつ積層された第2の部
材とを具備し、前記板材の孔部は前記第1の部材表面に
垂直方向の引張応力に対して抗力を示す形状を有するこ
とを特徴とする複合材料。 - 【請求項2】 請求項1記載の複合材料において、 前記中間層を構成する前記板材の孔部は、前記第2の部
材側に開口された第1の孔部と、前記第1の孔部に連通
され、かつ前記第1の孔部とは重ならない空間を有する
第2の孔部とを少なくとも有することを特徴とする複合
材料。 - 【請求項3】 請求項1記載の複合材料において、 前記中間層を構成する前記板材の孔部は、前記第2の部
材側の開口面積が前記第1の部材側の開口面積より小さ
いことを特徴とする複合材料。 - 【請求項4】 請求項2記載の複合材料において、 前記板材の孔部は、前記第1の孔部より大径の前記第2
の孔部を有し、この第2の孔部と前記第1の孔部とで段
穴を形成していることを特徴とする複合材料。 - 【請求項5】 請求項2記載の複合材料において、 前記板材は、前記第1の孔部を有する第1の板材と、前
記第1の孔部より大径の前記第2の孔部を有する第2の
板材とを、前記第1の孔部が前記第2の孔部と重なるよ
うに接合した接合材からなることを特徴とする複合材
料。 - 【請求項6】 請求項2記載の複合材料において、 前記板材は、前記第1の孔部を有する第1の板材と、前
記第1の孔部と略同径の前記第2の孔部を有する第2の
板材とを、前記第1の孔部と第2の孔部とが一部重なる
ように接合した接合材からなることを特徴とする複合材
料。 - 【請求項7】 請求項6記載の複合材料において、 前記接合材は、前記第1の孔部と複数の前記第2の孔部
とが一部重なるように接合されていることを特徴とする
複合材料。 - 【請求項8】 請求項1記載の複合材料において、 前記第1の部材は金属材料からなり、かつ前記第2の部
材は前記金属材料の融点より低い硬化温度を有する樹脂
材料、ゴム材料、ガラス材料およびセラミックス材料か
ら選ばれる 1種からなることを特徴とする複合材料。 - 【請求項9】 第1の部材と、前記第1の部材とは異種
材料からなる第2の部材とを積層して複合材料を製造す
るにあたり、 前記第1の部材上に、前記第1の部材表面に垂直方向の
引張応力に対して抗力を示す孔部を有する板材を接合し
て、中間層を形成する工程と、 前記第2の部材の一部を前記中間層を構成する前記板材
の孔部内に充填しつつ、前記第2の部材を前記第1の部
材上に積層する工程とを有することを特徴とする複合材
料の製造方法。 - 【請求項10】 請求項9記載の複合材料の製造方法に
おいて、 前記第1の部材として金属材料を用いると共に、前記第
2の部材として前記金属材料の融点より低い硬化温度を
有する樹脂材料、ゴム材料、ガラス材料およびセラミッ
クス材料から選ばれる 1種を用いることを特徴とする複
合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15388296A JP3194866B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-06-14 | 複合材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12314596 | 1996-05-17 | ||
| JP8-123145 | 1996-05-17 | ||
| JP15388296A JP3194866B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-06-14 | 複合材料およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1029256A true JPH1029256A (ja) | 1998-02-03 |
| JP3194866B2 JP3194866B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=26460142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15388296A Expired - Lifetime JP3194866B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-06-14 | 複合材料およびその製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3194866B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8231276B2 (en) | 2007-05-25 | 2012-07-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sliding material, method of manufacturing same and bearing assembly |
| WO2013021584A1 (ja) | 2011-08-08 | 2013-02-14 | 株式会社 東芝 | 水中摺動部材、及び水中摺動部材の製造方法、並びに水力機械 |
| JP2021147779A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | Toto株式会社 | 排水器具 |
| JP2022074895A (ja) * | 2020-11-05 | 2022-05-18 | 株式会社東芝 | 立軸回転電機用の摺動部材および立軸回転電機用の摺動部材の製造方法 |
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| JP2014152914A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-25 | Toshiba Corp | 樹脂軸受、樹脂軸受の製造方法および樹脂軸受の構成部材分離方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15388296A patent/JP3194866B2/ja not_active Expired - Lifetime
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