JPH10292602A - 床下地材の配設方法及びそれを用いた床パネルの施工法 - Google Patents

床下地材の配設方法及びそれを用いた床パネルの施工法

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JPH10292602A
JPH10292602A JP10359797A JP10359797A JPH10292602A JP H10292602 A JPH10292602 A JP H10292602A JP 10359797 A JP10359797 A JP 10359797A JP 10359797 A JP10359797 A JP 10359797A JP H10292602 A JPH10292602 A JP H10292602A
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floor
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floor base
jig
level
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Application number
JP10359797A
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English (en)
Inventor
Takao Asano
高雄 浅野
Hiromi Yoshimitsu
博美 吉満
Takeshi Yachinaka
武 谷地中
Masatake Koyama
正豪 小山
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KIUCHI KENSETSU KK
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
KIUCHI KENSETSU KK
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡性樹脂接合材を用いて床下地材(及び床
パネル)を配設する場合のレベル合わせ作業を容易かつ
低コスト化する。 【解決手段】 コンクリートスラブCの両端部分での
み、裏面に発泡性樹脂接合材溶液2を塗布した床下地材
1を可搬性のレベル調整治具20(本体21と付加重錘
22、22a)を用いてレベル合わせして配設し、次
に、中間部分に裏面に発泡性樹脂接合材溶液2aを塗布
した第2の床下地材1aを配置して、全体を押さえ治具
30で押さえ込み、第2の床下地材1aのレベル合わせ
を行う。その後で、床下地材1及び第2の床下地材1a
上に床パネル10を敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床下地材の配設方
法及びそれを用いた床パネルの施工法に関する。さら
に、本発明は、そのようにして施工された床パネル面上
にフローリング材のような床仕上材を敷設する床の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート建築物の床施工
として、コンクリートスラブ上にレベル合わせをしなが
ら床下地材を配置し、その上に床仕上材を敷設する方法
が一般に行われている。一例として、モルタル団子を所
定間隔ごとに配置し、モルタル団子が柔らかいうちにそ
の上に釘打ち部材を埋設した発泡ポリスチレン等からな
る床下地材を載置して敷き込み、その上に床パネル(フ
ローリング材のような床仕上材、あるいは床仕上材のベ
ースとなる基材等)を敷設する方法がある(実開昭63
−167534号公報参照)。この施工法はモルタル団
子を変形させることにより水平レベル調整を行うもので
あるが、このレベル調整が非常に難しく熟練を要する欠
点があった。しかも、モルタル団子の固化までに通常
2、3日〜1週間程度を必要とし、その期間は床仕上げ
工事を進めることがでないという問題もあった。
【0003】そこで、モルタル団子を用いた従来工法の
欠点を解消するために、コンクリート床スラブ上にプラ
イマーを塗布した上で、団子状の複数個の硬質発泡ウタ
レン液を塗布し、その上に床下地材としての置床ボード
を載せ、際根太の高さを基準として定規で上方から押し
付けて発泡性ウレタンの固化を待ち、レベル合わせした
置床ボードを得るようにした施工法が提案されている
(特開平4−281954号公報参照)。また、石膏ボ
ードのようなボード類を床面に貼り付ける方法として、
ボードと床面との間に所要数の発泡性接着剤(例えば、
硬質発泡ポリウレタン溶液)を含浸させた弾性スペーサ
ーを配置し、レベル合わせ用のアジャスターによりボー
ドの移動を規制した状態で、発泡性接着剤の発泡と固化
を待つようにした工法も提案されている(特開平7−9
1015号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の施工法では、発
泡性ウレタン樹脂の発泡によって生じる床下地材の上方
への移動を何らかの手段により規制しながら発泡ウレタ
ンの固化を待ち、レベル合わせを行うものであり、モル
タル団子を用いた従来法と比較して、熟練を要すること
なく確実にレベル合わせを行うことができる利点があ
る。しかし、前者の場合には、作業者が定規を常時上方
から押し付けていることが求められ、また、躯体側に固
定的に配置した際根太をレベル合わせの基準体として用
いていることから、際根太の施工が必須となると共に、
施工後に際根太と置床ボードが直接接していることか
ら、建築物として、壁面を通しての床振動が伝搬し易く
なる欠点を有している。
【0005】後者の場合には、レベル合わせ用のアジャ
スターとして、板抑え部分を持つアジャスターピンを用
いるか、あるいは長さを調整自在とした雄部材と雌部材
とからなるアジャスターを用いているが、アジャスター
ピンの場合には、ボードにアジャスターピン用の取り付
け孔を形成する作業、コンクリートスラブ面にアジャス
ターピンを埋め込む作業、発泡ウレタンの固化後にアジ
ャスターピンを取り外す作業等、多くの作業工程を必要
とする。特に、ウレタン発泡圧に負けない深さにアジャ
スターピンを埋め込む作業は大きな困難を伴う。雄部材
と雌部材とからなるアジャスターを用いる場合には、コ
ンクリートスラブへのピンの埋め込み作業は省略できる
ものの、各ボード毎に複数個のアジャスターを必要と
し、かつ、該アジャスターはそのままコンクリートスラ
ブとボードとの間に放置されることから、施工コストが
大きく高騰する。また、アジャスターの構造上、過剰に
押し付けてしまった場合にボードのその部分を所定高さ
位置に回復させることは困難であり、ボードの押し付け
作業をきわめて慎重に行う必要がある。
【0006】本発明は、発泡性樹脂接合材の発泡によっ
て生じる床下地材の上方への移動を何らかの手段により
規制しながら発泡性樹脂接合材の固化を待ち、床下地材
のレベル合わせを行う従来の床施工法が有している上記
のような不都合を解消することを目的としており、施工
期間の短縮化に加えて、作業工程の容易化・簡素化と施
工コストの低減を図ることのできる床下地材の配設方法
及びそれを用いた床パネルの施工法を提供することを目
的とする。さらに、前記床パネルの施工法によって得ら
れた床面をベースとして床の施工を行う床施工法を提供
することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の発明による床下地材の配設方法は、レベル調
整治具として、発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる
床下地材の上昇移動を押さえ得る重量を持ち、かつ、進
出量を調整自在とされた脚を持つ、可搬性のレベル調整
治具を用い、床下地材を配設すべき場所に、発泡性樹脂
接合材液と床下地材とを配置し、さらに、前記レベル調
整治具とを非固定的に配置し、必要に応じて前記脚の進
出量を調節してレベル調整を行い、発泡性樹脂接合材の
発泡によって生じる床下地材の上方への移動を前記レベ
ル調整治具により規制した状態で発泡性樹脂接合材の固
化を待ち、発泡性樹脂接合材の固化後に前記レベル調整
治具を取り去ることによって、レベル合わせされた床下
地材を形成することを特徴とする(請求項1)。
【0008】上記の課題を解決するための第2の発明に
よる床下地材の配設方法は、上記と同じ可搬性のレベル
調整治具を用い、床下地材を配設すべき場所に、前記レ
ベル調整治具を非固定的に配置し、必要に応じて前記脚
の進出量を調節してレベル調整を行い、裏面に発泡性樹
脂接合材液を塗布した床下地材を前記レベル調整治具内
に配置し、発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる床下
地材の上方への移動を前記レベル調整治具により規制し
た状態で発泡性樹脂接合材の固化を待ち、発泡性樹脂接
合材の固化後に前記レベル調整治具を取り去ることによ
って、レベル合わせされた床下地材を形成することを特
徴とする(請求項2)。
【0009】なお、本発明において「床下地材」の形
状、構造に制限はなく、従来この種の床施工で用いられ
る床下地材のすべてを適用することができる。例えば、
いわゆる「根太材」といわれるもの、合板と発泡樹脂と
を積層したもの、発泡又は非発泡合成樹脂単体のもの、
等であってよい。従来用いられている床パネルを適宜の
寸法に切断して床下地材として用いてもよい。さらに、
釘打ち可能な合板やパーチクルボードのような木質材料
を表面材として積層あるいは埋設するものは、事後の床
パネルあるいは床仕上材等の敷設を容易化することか
ら、特に有効である。
【0010】この施工法によれば、配置しようとする床
下地材1個に対して1個のレベル調整治具を必要とする
が、レベル調整治具は可搬性でありかつ必要とされる場
所に非固定的に置くだけなので、繰り返し使用がきわめ
て容易となり、作業の容易さと共に施工コストも低減さ
れる。さらに、レベル調整治具は非固定的に配置される
ので、設置作業の前あるいは作業中に脚部の進出量を容
易に調整することができ、床下地面の不陸(凹凸)に対
して、現場でその都度微調整を行うことができる。
【0011】好ましくは、前記可搬性のレベル調整治具
として、治具本体と付加重錘とで構成されるレベル調整
治具を用いる。この場合には、必要な重量は付加重錘か
ら得られるので、必要な機械的強度を持つことを条件に
治具本体を軽量化することができ、治具本体の製造コス
トの低減と共に作業性の向上がもたらされる。また、付
加重錘を施工条件に合わせた必要最小限の重さのものと
することにより、作業者の負担を最小限のものとするこ
とができる。
【0012】本発明はさらに、前記の配設方法によって
レベル合わせされた第1の床下地材を床下地上に所定に
間隔をおいて列状に配設し、次の工程として、前記列状
とされた第1の床下地材の間に、所要数の発泡性樹脂接
合材液と第2の床下地材とを配置するか、裏面に発泡性
樹脂接合材液を塗布した第2の床下地材を所要数配置し
た後、前記列状とされた第1の床下地材の間に、発泡性
樹脂接合材の発泡によって生じる前記第2の床下地材の
上昇移動を押さえ得る重量を持つ押さえ治具を載置し、
発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる第2の床下地材
の上方への移動を前記押さえ治具により規制した状態で
発泡性樹脂接合材の固化を待ち、発泡性樹脂接合材の固
化後に前記押さえ治具を取り去ることによって、前記第
1の床下地材と同じレベルとされた第2の床下地材をさ
らに形成し、前記第1と第2の床下地材上に所要の床パ
ネルを敷設することを特徴とする床パネルの施工方法を
も開示する(請求項4)。
【0013】この施工法では、床下地の所定箇所(好ま
しくは、左右の側端位置)にのみ前記レベル調整治具を
用いてレベル合わせされた第1の床下地材を構築し、そ
の間の床下地材のレベル合わせは単に「押さえ治具」で
行うことができるので、所要面積の床施工に必要とされ
るレベル調整治具の数を大きく低減することができ、施
工の容易化と共に施工コストを引き下げが可能となる。
【0014】上記の施工法の変形例として、前記列状と
された第1の床下地材の間に、床下地材ではなく、直接
床パネルを発泡性樹脂接合材液と共に配置し、該床パネ
ルを押さえ治具により押さえつけるようにして、コンク
リートスラブ面上に前記第1の床下地材と同じレベルと
された床パネルを直接配置することも可能である(請求
項5)。この施工法は、コンクリートスラブ面から床面
までの高さを大きく取れない床施工に有効である。
【0015】なお、本発明において、コンクリートスラ
ブの語は、在来工法による鉄筋コンクリートによるコン
クリートスラブの他、プレキャストコンクリートによる
コンクリートスラブ、及び気泡コンクリートパネルによ
る床パネル等をも含むもとして用いている。
【0016】また、本発明において、「床パネル」と
は、通常の床施工において、前記した「床下地材」の上
に配置されるものをすべて含むものとして用いており、
床材の下地材となる捨て貼り合板等の平板状材料であっ
てもよく、あるいは、合板の裏側に発泡樹脂材料を張り
合わせた複合材等であってもよい。床パネルと床下地材
とは同じ構成のものであってもよい。さらに、本発明は
前記した床パネルの施工方法によって施工した床面上に
フローリング材を敷設することを特徴とする床の施工方
法をも開示している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態を説明する。なお、図1は本発明によ
る床下地材の配設方法により床下地材を配設したコンク
リートスラブ面へ、さらに、床パネルを施工している状
態を示す斜視図であり、図2はその側面図である。図3
はレベル調整治具とその使用方法を説明する分解斜視図
であり、図4はレベル調整治具により床下地材のレベル
合わせをしている状態を説明する斜視図である。
【0018】この実施形態において、床下地材1と床パ
ネル10とは共にポリスチレン樹脂発泡体の上面にパー
ティクルボードを積層した積層板であり、床パネル10
に用いる積層板を長尺状に切断することによって床下地
材1を形成している。また、床下地材1はコンクリート
スラブCの左右の側面Ca、Caに沿ってそれぞれ列状
に配置されており、該列状に配置された床下地材1の間
に複数枚の床パネル10を配置している。
【0019】先ず、図3、図4を参照して、レベル調整
治具とその使用法を説明する。この実施形態においてレ
ベル調整治具20は調整治具本体21と重錘22とで構
成される。調整治具本体21は方形をなす枠体であり、
中央部は開口23となっている。調整治具本体21の4
隅には脚としての機能を果たすネジ24が垂直方向に進
退自在に螺合しており、ネジ24を回動することによ
り、調整治具本体21の裏面からの脚の進出量が調整さ
れる。好ましくは、調整治具本体21は山形鋼、溝形
鋼、角鋼管等で形成され、軽量化を図る。重錘22は好
ましくは中実の鋼材で形成され、調整治具本体21の短
手方向幅とほぼ同じ長さとされる。重錘22は複数個
(図示のものでは3個)用意され、調整治具本体21の
長手方向にほぼ同じ間隔となるようにして配置される。
【0020】床下地材1は、調整治具本体21の前記開
口23とほぼ同じ大きさであるが、該開口23を通過す
ることのできる寸法とされる。床下地材1のコンクリー
トスラブC上への配設は次のようにして行う。先ず、床
下地材1を配置すべきコンクリートスラブCの表面位置
に墨出し等により目印を付し、その位置に調整治具本体
21を置く。次に、前記ネジ24を回動して調整治具本
体21の上面が所期の高さとなるように、調整治具本体
21のレベル合わせを行う。コンクリートスラブC面が
凹凸をなす場合には、調整治具本体21の上面が水平と
なるように、4本のネジ24を個々に調整する。
【0021】調整治具本体21のレベル合わせの後、あ
るいはレベル合わせと並行して、前記床下地材1の裏面
に一液性発泡性ウレタン樹脂からなる発泡性樹脂接合材
溶液2を複数箇所(図示の例では3箇所)塗布したもの
を用意し、該発泡性ウレタン樹脂溶液2側がコンクリー
トスラブC側として、前記調整治具本体21の開口23
をとおしてコンクリートスラブC上に配置する。発泡性
ウレタン樹脂溶液2はその時点では未発泡であり、該床
下地材1の表面は調整治具本体21の上面よりも下方の
位置となる。なお、図示しないが、発泡性ウレタン樹脂
溶液2をコンクリートスラブC面に塗布した後、その上
に床下地材1を置くようにしてもよい。
【0022】発泡性ウレタン樹脂溶液としては、上記の
一液性ウレタン樹脂が好適に使用されるが、二液性のウ
レタン樹脂の他、フェノール樹脂を主原料とし発泡剤と
硬化剤等を加え発泡硬化させる発泡性フェノール樹脂等
も利用することができる。
【0023】次に、3個の重錘22を調整治具本体21
の上面にほぼ等しい間隔で配置し、その状態で放置す
る。時間の経過と共に、発泡性ウレタン樹脂溶液の発泡
が進行し、その発泡圧によって床下地材1は上方へ押し
上げられる。この実施形態において、前記重錘22は発
泡性ウレタン樹脂溶液2の発泡によって生じる前記床下
地材1の上昇移動を押さえ得る重量を持つようにされ
る。そのために、床下地材1はその上面を前記重錘22
に衝接させた位置、すなわち、先にレベル合わせした調
整治具本体21の上面の高さ位置で上昇移動は抑制さ
れ、その状態で発泡性ウレタン樹脂2の固化が進行す
る。図4はその状態を示している。
【0024】発泡性ウレタン樹脂2が固化した後に前記
重錘22と調整治具本体21とを取り去ることにより、
レベル合わせされた床下地材1がコンクリートスラブC
の表面に配設される。
【0025】次に、図1、図2を参照して、上記の方法
により配設する床下地材1をレベル合わせの基準として
コンクリートスラブCの全面に床パネル10を敷設する
場合の施工法を説明する。先ず、コンクリートスラブC
の左右の側面Ca、Caに沿って、1個あるいは複数個
(図示の例ではそれぞれ2個)の床下地材1を(好まし
くは、平行状態で)、前記した方法により列状に配設施
工する。施工後(発泡性ウレタン樹脂2がほぼ固化した
後)に、該列状に配設した床下地材1、1の間のコンク
リートスラブC面に、裏面に所定の間隔で発泡性ウレタ
ン樹脂溶液2aを塗布した床パネル10を敷き詰める。
この時点では、発泡性ウレタン樹脂溶液2aは未発泡で
あり、該床パネル10の表面は調整治具本体21の上面
よりも下方の位置となる。なお、この場合にも、発泡性
ウレタン樹脂溶液2aをコンクリートスラブC面に塗布
した後、その上から床パネル10を置くようにしてもよ
い。
【0026】次に、調整治具本体21から重錘22を取
り去り、代わりに、前記列状に配設された床下地材1、
1の間に、発泡性ウレタン樹脂溶液2aの発泡によって
生じる床パネル10の上昇移動を押さえ得る重量を持つ
押さえ治具30を載置する。好ましくは、押さえ治具3
0は前記重錘22と同じ素材で形成された複数本の棒部
材が用いられる。
【0027】図示の例では、調整治具本体21は残した
ままで、前記押さえ治具30を床下地材1、1の間に載
置している。この形態では、押さえ治具30の両端は調
整治具本体21により支持されるので、床下地材1の裏
面の発泡性ウレタン樹脂溶液2が完全に固化しない時点
で、前記押さえ治具30を載置しても差し支えない。そ
の状態で、床パネル10の裏面に塗布した発泡性ウレタ
ン樹脂溶液2の発泡と固化が進行するのを待つ。前記の
ように、押さえ治具30は発泡性ウレタン樹脂溶液2a
の発泡によって生じる床パネル10の上昇移動を押さえ
得る重量を持っており、床パネル10は、その上面を前
記押さえ治具30の裏面に衝接させた位置、すなわち、
先にレベル合わせした調整治具本体21の上面の高さ
(床下地材1の表面高さ)位置で、上昇移動は抑制さ
れ、その状態で保持される。図2はその状態を示してい
る。
【0028】発泡性ウレタン樹脂2aが固化した後に前
記押さえ治具30と調整治具本体21とを取り去ること
により、床下地材1、1と同じ高さにレベル合わせされ
た床パネル10がコンクリートスラブCの表面に配設さ
れる。
【0029】なお、上記の例では、調整治具本体21を
残したままで、押さえ治具30を床下地材1、1の間に
載置したが、床下地材1の裏面の発泡性ウレタン樹脂2
が十分に固化しており、押さえ治具30の自重によって
床下地材1が沈降しないことが確認される場合には、重
錘22のみでなく調整治具本体21を取り去った状態
で、押さえ治具30を列状とされた床下地材1の表面に
直接載置してもよい。また、コンクリートスラブCの幅
が広い場合には、コンクリートスラブCの左右の側面C
a、Caに沿ってのみでなく、その間の適当な位置にも
レベル調整治具20を用いて床下地材1を列状に配設す
ることにより、より高い精度でレベル合わせされた床パ
ネル10を得ることができる。
【0030】上記の方法を数回繰り返してコンクリート
スラブC全面への床パネル10の敷設を行ってもよく、
全面について一度の作業で行うようにしてもよい。いず
れの場合でも、少ない数のレベル調整治具20でもって
広い面積での床パネル10のレベル合わせが可能とな
り、施工コストは大きく低減する。前者の場合であって
も、本発明によるレベル調整治具20(調整治具本体2
1)は単にコンクリートスラブ面に乗っているだけであ
り、最初の使用場所から次の使用場所に容易に移動する
ことができ、作業はきわめて容易である。
【0031】図5は、本発明の他の実施形態を示してい
る。この実施形態はコンクリートスラブCと床仕上げ表
面面との距離を大きく取れない場合の施工法として有効
である。この実施形態で用いるレベル調整治具は、調整
治具本体21は図3、図4で説明したものと同じである
が、重錘22aの形状が下面に凸となった膨出部22b
を持つ点で異なっている。このレベル調整治具の使用方
法は図3、図4で説明したものと同じであるが、床下地
材1はより薄手のものが用いられる。
【0032】施工に際しては、先ず、図1、図2で説明
したと同様にして、コンクリートスラブCの左右の側面
Ca、Caに沿って、列状に薄手の床下地材1、1を配
設する(図5a)。発泡性ウレタン樹脂2が十分固化し
た後、重錘22a及び調整治具本体21を取り去り、配
設された床下地材1、1の間に、同じ材料で作られた第
2の床下地材1aであってその裏面に発泡性ウレタン樹
脂溶液2aを所要間隔で塗布した床下地材1aを、所要
間隔で所要数配置する。なお、この場合でも、発泡性ウ
レタン樹脂溶液2aをコンクリートスラブC面に塗布し
た後、その上から床下地材1aを置くようにしてもよ
い。
【0033】次に、先にレベル合わせされた前記列状に
配設された床下地材1、1の間に、発泡性ウレタン樹脂
溶液2aの発泡によって生じる第2の床下地材1aの上
昇移動を押さえ得る重量を持つ押さえ治具30を、図
1、図2に説明したと同様にして載置する(図5b)。
【0034】発泡性ウレタン樹脂2aが固化した後に前
記押さえ治具30を取り去ることにより、床下地材1、
1と同じ高さにレベル合わせされた第2の床下地材1a
がコンクリートスラブCの表面に配設される。この床下
地材1及び第2の床下地材1aは根太材としての機能を
奏するので、その上に、通常の方法により床パネル10
を敷設することができる(図5c)。
【0035】なお、コンクリートスラブCの面積が狭い
場合等においては、コンクリートスラブCの全面にわた
って前記レベル調整治具を用いてレベル合わせされた床
下地材を配設するようにしてもよい。その場合には、前
記した「押さえ治具30」を用いた作業は不要になり、
重錘22a及び調整治具本体21を取り去った後に、直
接床パネル10を敷設することが可能となる。
【0036】図6はさらに他の実施形態を示している。
この例では、床パネル10aとして、合板11の裏面に
合成樹脂発泡材料(例えば、ポリスチレン樹脂発泡体)
12を積層したものを用いると共に、床下地材1bも前
記床パネル10aと同じ材料を長尺状に切断することに
よって形成している。床下地材1bを配設する方法は、
図5で説明した方法と同じようにして行うことができ
る。但し、レベル調整治具としては、図3、図4に示し
たように下面が平板状の重錘22を持つものを用いるこ
とが好ましい。この方法では、厚みの厚い床下地材と床
パネルとを用いることから、コンクリートスラブCと床
仕上げ表面との距離を大きく取ることが必要とされる場
合の施工法として有効である。
【0037】図7は、図5あるいは図6に基づき説明し
た方法により床下地材1、1a、1b及び床パネル1
0、10aを敷設した床面上に、床仕上げ材の一例とし
てフローリング材40を敷設することにより床を施工す
る場合を説明している。上記の方法により敷設された床
パネル10(10a)はレベル合わせされかつ均平とな
っているので、従来知られたフローリング材40を釘打
ちによりあるいは接着剤による貼着により確実に敷設す
ることができる。
【0038】以上の説明は、本発明の好ましいいくつか
の実施形態の説明であって、他に多くの変形例が存在す
る。例えば、レベル調整治具として、図示しないが、鋼
平板の4隅に脚としての機能を果たすネジ24を螺合し
た形態のものを用いることもできる。なおこの場合に
は、それ自身で発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる
床下地材の上昇移動を押さえ得る重量を持つものを用い
る。この態様のレベル調整治具を用いる場合には、レベ
ル合わせを行う床下地材を配設すべき場所に、先ず、発
泡性樹脂接合材溶液を好ましくは点状に塗布し、その上
に床下地材1を配置し、次に、その上から前記レベル調
整治具を非固定的に配置する。脚(ネジ24)の進出調
整は、予め行っておいてもよく配置した後に行ってもよ
い。配置後に微調整を行うようにしてもよい。
【0039】この場合には、発泡性樹脂接合材溶液の発
泡によって生じる床下地材の上方への移動はレベル調整
治具の天板である鋼平板の裏面に衝接することにより規
制されるので、レベル合わせ面は鋼平板の裏面となる。
以後の工程は先に説明したものと同様であってよい。
【0040】なお以上の説明は、コンクリートスラブ上
への床下地材の配設方法であるが、この床地材の配設方
法は、木造戸建住宅の床下地(下地材)上に同様に適用
することができる。この場合、フローリング材として薄
畳を使用することも可能である。
【0041】さらに、図示しないが、床下地材あるいは
床パネルとして、合板あるいは合板の裏面に発泡樹脂材
料を積層したものに加えて、例えば発泡ポリスチレン樹
脂のような発泡樹脂材料の上面に木質材(天然材、合
板、パーチクルボード等)を所定間隔で埋設したものを
用いることもできる。この場合には、埋設した木質材の
部分が釘打ち部分として用いられる。
【0042】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、発泡性
樹脂接合材を用いて床下地材を配設する場合の床下地材
のレベル合わせを、可搬性でありかつ必要とされる場所
に非固定的に置くことのできるレベル調整治具を用いて
行うようにしているので、配設作業が簡素化いると共
に、レベル調整治具の繰り返し使用がきわめて容易とな
り、施工コストの低減ももたらされる。また、作業の前
あるいは作業中にレベル調整治具の脚部の進出量を容易
に調整することができ、床下地面の不陸(凹凸)に対し
て、現場でその都度微調整を行うことができる。
【0043】さらに、コンクリートスラブの両辺部分の
ように特定の箇所のみ前記レベル調整治具を用いて床下
地材のレベル合わせを行い、残りの部分は他の押さえ治
具によってレベル合わせを行うようにしたので、広い面
積への床下地材あるいは床パネルの配置作業であって
も、少ない数のレベル調整治具で作業を行うことがで
き、作業の容易化、コストの低廉化がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により床下地材を配設したコンク
リートスラブ面へ、さらに、床パネルを施工している状
態を示す斜視図。
【図2】図1の側面図。
【図3】レベル調整治具とその使用方法を説明する分解
斜視図。
【図4】レベル調整治具により床下地材のレベル合わせ
をしている状態を説明する斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態を説明する断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を説明する断面
図。
【図7】本発明により床仕上げ材を敷設した床の施工方
法を説明する図。
【符号の説明】
1、1a…床下地材、2、2a…発泡性樹脂接合材(溶
液)(発泡性ウレタン)、20…レベル調整治具、21
…調整治具本体、22(22a)…付加重錘、10…床
パネル、30…押さえ治具、C…コンクリートスラブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷地中 武 茨城県猿島郡総和町大字水海2437−2 (72)発明者 小山 正豪 埼玉県北葛飾郡杉戸町高野台西3−12−5

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下地材の配設方法であって、 レベル調整治具として、発泡性樹脂接合材の発泡によっ
    て生じる床下地材の上昇移動を押さえ得る重量を持ち、
    かつ、進出量を調整自在とされた脚を持つ、可搬性のレ
    ベル調整治具を用い、 床下地材を配設すべき場所に、発泡性樹脂接合材液と床
    下地材とを配置し、さらに、前記レベル調整治具とを非
    固定的に配置し、必要に応じて前記脚の進出量を調節し
    てレベル調整を行い、 発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる床下地材の上方
    への移動を前記レベル調整治具により規制した状態で発
    泡性樹脂接合材の固化を待ち、 発泡性樹脂接合材の固化後に前記レベル調整治具を取り
    去ることによって、レベル合わせされた床下地材を形成
    することを特徴とする床下地材の配設方法。
  2. 【請求項2】 床下地材の配設方法であって、 レベル調整治具として、発泡性樹脂接合材の発泡によっ
    て生じる床下地材の上昇移動を押さえ得る重量を持ち、
    かつ、進出量を調整自在とされた脚を持つ、可搬性のレ
    ベル調整治具を用い、 床下地材を配設すべき場所に、前記レベル調整治具を非
    固定的に配置し、必要に応じて前記脚の進出量を調節し
    てレベル調整を行い、 裏面に発泡性樹脂接合材液を塗布した床下地材を前記レ
    ベル調整治具内に配置し、 発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる床下地材の上方
    への移動を前記レベル調整治具により規制した状態で発
    泡性樹脂接合材の固化を待ち、 発泡性樹脂接合材の固化後に前記レベル調整治具を取り
    去ることによって、レベル合わせされた床下地材を形成
    することを特徴とする床下地材の配設方法。
  3. 【請求項3】 前記可搬性のレベル調整治具として、治
    具本体と付加重錘とで構成されるレベル調整治具を用い
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の床下地材の配
    設方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の床下地
    材の配設方法によって、所定の間隔をおいて列状にレベ
    ル合わせされた第1の床下地材を配設し、使用したレベ
    ル調整治具は取り去ることなく又は取り去った後、 次の工程として、前記列状とされた第1の床下地材の間
    に、所要数の発泡性樹脂接合材と第2の床下地材を配置
    するか、裏面に発泡性樹脂接合材液を塗布した第2の床
    下地材を所要数配置した後、 前記列状とされた第1の床下地材の間に発泡性樹脂接合
    材の発泡によって生じる前記第2の床下地材の上昇移動
    を押さえ得る重量を持つ押さえ治具を載置し、 発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる第2の床下地材
    の上方への移動を前記押さえ治具により規制した状態で
    発泡性樹脂接合材の固化を待ち、 発泡性樹脂接合材の固化後に前記押さえ治具を取り去る
    ことによって、前記第1の床下地材と同じレベルとされ
    た第2の床下地材をさらに形成し、 前記第1と第2の床下地材上に所要の床パネルを敷設す
    ることを特徴とする床パネルの施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3いずれか記載の床下地
    材の配設方法によって、所定に間隔をおいて列状にレベ
    ル合わせされた第1の床下地材を配設し、使用したレベ
    ル調整治具は取り去ることなく又は取り去った後、 次の工程として、前記列状とされた第1の床下地材の間
    に、所要数の発泡性樹脂接合材液と床パネル材とを配置
    するか、裏面に発泡性樹脂接合材液を塗布した床パネル
    材を所要数配置した後、 前記列状とされた第1の床下地材の間に、発泡性樹脂接
    合材の発泡によって生じる床パネルの上昇移動を押さえ
    得る重量を持つ押さえ治具を載置し、 発泡性樹脂接合材の発泡によって生じる床パネルの上方
    への移動を前記押さえ治具により規制した状態で発泡性
    樹脂接合材の固化を待ち、 発泡性樹脂接合材の固化後に前記押さえ治具を取り去る
    ことによって、前記第1の床下地材と同じレベルとされ
    た床パネル形成することを特徴とする床パネルの施工方
    法。
  6. 【請求項6】 前記床下地材として、合板を用いること
    を特徴とする請求項4又は5記載の床パネルの施工方
    法。
  7. 【請求項7】 前記床下地材として、発泡ポリスチレン
    樹脂板の上面に木質板を積層するか所定間隔で埋設した
    ものを用いることを特徴とする請求項4又は5記載の床
    パネルの施工方法。
  8. 【請求項8】 前記床パネルとして、発泡ポリスチレン
    樹脂板の上面に木質板を積層したものを用いることを特
    徴とする請求項4又は5記載の床パネルの施工方法。
  9. 【請求項9】 前記床下地材として、床パネルの一部を
    用いることを特徴とする請求項5記載の床パネルの施工
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項3ないし5記載の床パネルの施
    工方法によって施工した床面上にフローリング材を敷設
    することを特徴とする床の施工方法。
  11. 【請求項11】 方形をなす平板又は枠体と、その4隅
    に設けられる脚とを有し、該脚は前記平板又は枠体の裏
    面からの進出長さが変更自在とされていることを特徴と
    する床下地材の配設に用いるためのレベル調整治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000307288A (ja) * 1999-04-26 2000-11-02 Nozawa Corp 電波吸収パネルおよびその製造方法
JP2017025559A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 河野 誠 ボード状建材の配設方法及びレベル調整具

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