JPH10292841A - トップカバー構造 - Google Patents

トップカバー構造

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JPH10292841A
JPH10292841A JP11623297A JP11623297A JPH10292841A JP H10292841 A JPH10292841 A JP H10292841A JP 11623297 A JP11623297 A JP 11623297A JP 11623297 A JP11623297 A JP 11623297A JP H10292841 A JPH10292841 A JP H10292841A
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JP
Japan
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cover
shock absorber
hydraulic shock
top cover
mud
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JP11623297A
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English (en)
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Takayuki Nagai
孝行 永井
Ikuo Ota
育夫 太田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 懸架ばねを外周側から覆うカバーやブーツな
どのサイドカバーを有する油圧緩衝器の上端部が泥や泥
水を被ることに起因して懸架ばねの錆び付き現象やシリ
ンダ体の出没端に配在のシール類における傷付きや摩耗
現象の発現を阻止するのに最適となる。 【解決手段】 油圧緩衝器1を構成する車軸側部材たる
シリンダ体1b内に下端側を出没可能に挿通させ同じく
油圧緩衝器1を構成する車体側部材たるロッド体1aの
上端部側に液密構造下に連繋されるトップカバー6を有
してなり、このトップカバー6がエア抜き孔6aを有す
ると共にこのエア抜き孔6aに連通する適宜の長さのエ
アパイプ6bを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧緩衝器の上
端部への泥や泥水による弊害発生を防止するトップカバ
ー構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に正立型に搭載されるショックアブ
ソーバなどの油圧緩衝器にあっては、懸架ばねが油圧緩
衝器を構成する車体側部材たるロッド体の突出端たる上
端側の外周側に介装されるように配在されることが多
い。
【0003】一方、車両がオフロード志向に設定されて
いる場合、たとえば、サンドバギー車などにあっては、
懸架ばねがいわゆる露出状態に配在されていて、この懸
架ばねを有する油圧緩衝器の上端部に泥や泥水が付着し
た場合には、流水や噴射水を利用して懸架ばねやその内
周側にあるロッド体の上端側の外周に付着した泥や泥水
を洗い流せるように設定されていることが多い。
【0004】しかしながら、懸架ばねにおけるいたずら
な錆び付き現象を阻止する上から、できることなら泥や
泥水が付着しない方が好ましく、特に、ロッド体を突出
させるシリンダ体の出没端に配在の各種のシール類にお
ける傷付きや摩耗現象を阻止する上からも、ロッド体の
上端側の外周に泥や泥水を付着させない方が好ましいこ
とになる。
【0005】そこで、図5および図6に示すように、油
圧緩衝器1において、懸架ばね2を外周側から覆うよう
にいわゆるサイドカバー、すなわち、金属などの剛性に
優れる硬質材料で単筒状に形成のカバー3(図5参
照)、あるいは、プラスチックなどの弾性に優れる軟質
材料で蛇腹筒状に形成のブーツ4(図6参照)を設ける
ことがある。
【0006】ちなみに、カバー3およびブーツ4の上端
は、懸架ばね2の上端を係止すべく円板状などに形成さ
れてロッド体1aの上端部に保持されているばね受5の
外周側端に連設されるなどしている。
【0007】また、カバー3およびブーツ4の下端位
置、すなわちは、垂下長さは、油圧緩衝器1が最伸長状
態になったときにも、懸架ばね2の下端を露出させない
ことになるように設定されている。
【0008】そして、カバー3の下端は、開放端たる自
由端とされ、ブーツ4の下端は、シリンダ体1bの上端
側の外周に締め付け具(図示せず)で連結される閉塞端
たる固定端とされている。
【0009】それゆえ、このカバー3およびブーツ4か
らなるサイドカバーを設ける方策による場合には、油圧
緩衝器1の上端側が泥や泥水を被る状況下でも、懸架ば
ね2やその内周側のロッド体1aの外周に泥や泥水を付
着させなくて済み、懸架ばね2におけるいたずらな錆び
付き現象やロッド体1aが出没するシリンダ体1bの出
没端に配在の各種のシール類(図示せず)における泥な
どに起因する傷付きや摩耗現象の発現を阻止できると言
い得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油圧緩
衝器1が上記のようなサイドカバーを設ける場合にも、
この油圧緩衝器1が搭載される車両が、たとえば、サン
ドバギー車のようなオフロード志向の車両の場合には、
相変わらず、懸架ばね2の錆び付き現象や各種シール類
の傷付きや摩耗現象が発現される危惧がある。
【0011】すなわち、サンドバギー車のようなオフロ
ード車両は、荒れ地や水溜まりを敢えて走行することが
多いから、この車両に搭載の油圧緩衝器1におけるカバ
ー3やブーツ4の下端側が泥水中などに埋没されたりす
ることになる。
【0012】その結果、この油圧緩衝器1がカバー3を
有するものである場合(図5参照)には、カバー3の下
端内周がシリンダ体1bの上端側の外周に対して適宜の
寸法の隙間Sを有して近隣する構成とされているから、
この油圧緩衝器1の伸縮時のカバー3の内周側における
いわゆるポンプ作用によるバキューム現象で隙間Sを介
してカバー3の内周側に泥や泥水が侵入される不都合が
ある。
【0013】また、上記の油圧緩衝器1がブーツ4を有
するものである場合(図7参照)であって、このブーツ
4がその下端近傍部に泥抜き孔4aを有する場合には、
油圧緩衝器1の伸縮時のブーツ4の内周側における同じ
くポンプ作用によるバキューム現象で泥抜き孔4aを介
してブーツ4の内周側に泥や泥水が侵入される不都合が
ある。
【0014】そして、上記したポンプ作用によるバキュ
ーム現象の発現を阻止すべく、図示しないが、カバー3
あるいはブーツ4の上端側に、もしくは、ばね受5にエ
ア抜き用のいわゆる開口を設けるとしても、この開口自
体が泥などで閉塞される、すなわち、目詰りする場合に
は、上記のバキューム現象が発現されて、カバー3およ
びブーツ4の内周側への泥や泥水の侵入を阻止し得なく
なる。
【0015】のみならず、上記のようなサイドカバーを
有する状態で、その内周側に泥や泥水が残存すると、こ
れを除去するのが容易でなく、結果として、懸架ばね2
の錆び付き現象や各種シール類の傷付きや摩耗現象の発
現を助長することになる不都合がある。
【0016】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、懸架ばね
を外周側から覆うカバーやブーツなどのサイドカバーを
有する油圧緩衝器の上端部が泥や泥水を被ることに起因
して懸架ばねの錆び付き現象やシリンダ体の出没端に配
在のシール類における傷付きや摩耗現象の発現を阻止す
るのに最適となるトップカバー構造を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成のた
めに、この発明の構成を、基本的には、油圧緩衝器を構
成する車軸側部材たるシリンダ体内に下端側を出没可能
に挿通させ同じく油圧緩衝器を構成する車体側部材たる
ロッド体の上端部側に液密構造下に連繋されるトップカ
バーを有してなり、このトップカバーがエア抜き孔を有
すると共にこのエア抜き孔に連通する適宜の長さのエア
パイプを有してなるとする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、この発明の実施の形態
によるトップカバー構造は、図1に示すように、油圧緩
衝器1を構成する車軸側部材たるシリンダ体1b内に下
端側を出没可能に挿通させ同じく油圧緩衝器1を構成す
る車体側部材たるロッド体1aの上端部側に液密構造下
に連繋されるトップカバー6を有してなり、このトップ
カバー6がエア抜き孔6aを有すると共にこのエア抜き
孔6aに連通する適宜の長さのエアパイプ6bを有して
なるとしている。
【0019】そして、図示する実施の形態では、トップ
カバー6は、その外周側端がロッド体1aの上端側を外
周側から覆ういわゆるサイドカバーたるカバー3の上端
基部3aに分離可能な係止構造下に連繋されてなるとし
ている。
【0020】ここで、油圧緩衝器1以下の構成について
ついて少し説明すると、まず、油圧緩衝器1は、図示す
る実施の形態では、シリンダ体1bに対してロッド体1
aを突出傾向に附勢する、すなわち、この油圧緩衝器1
を伸長方向に附勢する懸架ばね2の下端(図示せず)を
シリンダ体1bの外周で担持すると共に懸架ばね2の上
端をばねシート7およびこれに隣接するカバー3の上端
基部3aを介してばね受8の外周側鍔部8aに係止させ
ている。
【0021】そして、このばね受8は、その中央部に形
成の凹部8b内にロッド体1aの上端に連設のブラケッ
ト9を嵌装させる状態にしてロッド体1aの言わば上端
部に一体的に連繋されている。
【0022】なお、ブラケット9は、上端に取付部9a
を連設させてなる一方で、内周にバンプクッション10
の上端部を嵌装させており、このバンプクッション10
の垂下された下端は、シリンダ体1bの上端に連設のバ
ンププレート1cに対向している。
【0023】つぎに、カバー3は、前述したように、サ
イドカバーを構成するもので、いわゆる本体部(符示せ
ず)が金属などの剛性に優れる硬質材料で単筒状に形成
されていて、上端に所定の機械的強度を有するように厚
肉の環状に形成された上端基部3aを有している。
【0024】そして、この上端基部3aが懸架ばね2の
附勢力でばね受8の外周側鍔部8aに押し付けられて定
着されることで、カバー3が所定の配設状態に維持され
るように設定されており、下端(図示せず)が懸架ばね
2の下端を常時覆う状態になるように位置決められてい
る。
【0025】それゆえ、図示しないが、このカバー3の
下端にあっては、その内周が懸架ばね2の外周との間に
適宜の隙間(符示せず)を有して近隣することになり、
この隙間を有するがゆえに、カバー3の上端側の内周側
がシリンダ体1bの下端側の外周に連通可能とされてい
ることになる。
【0026】ところで、トップカバー6は、耐油性のゴ
ムや軟質プラスチックなどの弾性に優れる材料で中央に
適宜の大きさ、すなわち、前記したブラケット9におけ
る取付部9aの挿通を許容する径の開口(符示せず)を
有する適宜肉厚の鍋蓋状に形成されてなるもので、前記
したように、ロッド体1aの上端部側に液密構造下に連
繋されてなるとしている。
【0027】すなわち、図2に示すように、トップカバ
ー6は、上記の開口を形成する内周端部6cをシール部
に設定して、このシール部たる内周端部6cがブラケッ
ト9の外周に圧接されることで液密構造が具現化される
としている。
【0028】一方、このトップカバー6は、適宜の長さ
に垂下される外周部6dの下端内周にフック部6eを有
しており、このフック部6eがカバー3の上端基部3a
の外周に形成の係止溝3cに嵌装される係止構造下にこ
の上端基部3aに分離可能に連繋されている。
【0029】その結果、このトップカバー6において、
外周部6dの垂下長さが適正に設定されることで、フッ
ク部6eの係止溝3cへの嵌装時に上記のシール部たる
内周端部6cをブラケット9の外周に圧接させることが
可能になり、このとき、上記の液密構造が具現化される
ことになる。
【0030】以上のことから、トップカバー6をカバー
3の上端基部3aに連繋した状態では、このカバー3の
内周側たるロッド体1aの上端側の外周側は、トップカ
バー6がエア抜き孔6aを有することおよびカバー3の
下方側に隙間があることを度外視する限りには、トップ
カバー6およびカバー3の外部たるいわゆる外部から遮
断されている状態になる。
【0031】したがって、この状態下に、油圧緩衝器1
の上端部が泥や泥水を被ることになっても、この泥や泥
水がカバー3の内周側に侵入することを阻止し得ること
になり、懸架ばね2やその内周側のロッド体1aの外周
に泥や泥水を付着させなくて済み、懸架ばね2における
いたずらな錆び付き現象やロッド体1aが出没するシリ
ンダ体1bの出没端に配在の各種のシール類(図示せ
ず)における泥などに起因する傷付きや摩耗現象の発現
を阻止できることになる。
【0032】しかしながら、前記したように、上記の言
わば外部と遮断された状態にあるカバー3の内周側は、
カバー3の下端の内周が懸架ばね2の外周との間に適宜
の隙間を有して近隣することから、この隙間を介してシ
リンダ体1bの下端側の外周側に連通されている。
【0033】したがって、カバー3の内周側で油圧緩衝
器1の伸縮の際に引き起こされるポンプ作用によるバキ
ューム現象が発現される場合には、シリンダ体1bの下
端側の外周側に泥や泥水があるときに、このバキューム
現象で上記の隙間を介してカバー3の内周側に泥や泥水
が侵入することになる。
【0034】そこで、この発明では、トップカバー6が
カバー3の内周側と外部側との連通を可能にするエア抜
き孔6aを有してなるとして、カバー3の内周側でのバ
キューム現象の発現を阻止し、かつ、このエア抜き孔6
aが泥や泥水で塞がれる、すなわち、目詰りすることを
防止するためにエア抜き孔6aに連通するエアパイプ6
bを有してなるとするものである。
【0035】ちなみに、カバー3の内周側は、具体的に
は、エア抜き通路、すなわち、図示する実施の形態で
は、ばねシート7の内周側端に形成の切欠孔7a,上端
基部3aの内周側端に形成の切欠溝3bおよびばね受8
の外周側鍔部8aに開穿の透孔8cを介してばね受8の
上端側、すなわち、エア抜き孔6aに連通している。
【0036】図3は、他の実施の形態によるトップカバ
ー6を示すものであるが、この実施の形態によるトップ
カバー6は、サイドカバーたるブーツ4(図6参照)を
一体に有する態様に形成されている点に特徴を有する。
【0037】すなわち、トップカバー6の外周部6dが
所定の機械的強度を有するようにやや肉厚に形成される
と共に、この外周部6dの下端から蛇腹筒状に形成され
て下方に延在されるブーツ部6fを有するように形成さ
れてなるとしている。
【0038】そして、外周部6dの下端の内周に形成の
フック部6eがばねシート7の外周端の下面に係止され
ることで分離可能な係止構造を構成するように設定され
ている。
【0039】また、このトップカバー6にあっても、前
記した図1に示す実施の形態の場合と同様に、耐油性の
ゴムや軟質プラスチックなどの弾性に優れる材料で形成
されていて、エア抜き孔6aおよびエアパイプ6bを有
するのはもちろんのこと、内周端部6cがシール部に設
定されて液密構造下の連繋を可能にしている。
【0040】ちなみに、図示しないが、このブーツ部6
fの下端は、上記した従来のブーツ4と同様に、懸架ば
ね2の下端を露出させないのはもちろんこと、シリンダ
体1bの上端側の外周に締め付け具などの利用で連結さ
れている。
【0041】それゆえ、この図3に示す実施の形態のト
ップカバー6においても、前記した図1に示す実施の形
態の場合と同様に、トップカバー6の内周側、すなわ
ち、ブーツ部6fの内周側がエア抜き孔6aおよびエア
パイプ6bを介して外部側に連通されることになり、ブ
ーツ部6fの内周側におけるバキューム現象の発現が阻
止されることになる。
【0042】そして、この実施の形態による場合には、
ブーツ部6fの内周側がエア抜き孔6aを介して外部に
連通されるから、ブーツ部6fの下端部に泥抜き孔(図
6中の4a参照)を形成する必要がなくなり、泥抜き孔
の形成を省略する場合には、仮にブーツ部6fの下端側
が泥水中などに埋没されるような状況になっても、ブー
ツ部6fの内周側への泥や泥水の侵入を危惧すらしなく
ても済むことになる利点を生む。
【0043】また、この実施の形態による場合には、ト
ップカバー6がサイドカバーとしてのブーツ4を一体に
有する態様に形成され、また、サイドカバーとしてのカ
バー3における上端基部3aの形成を省略できるから、
素材量の削減が可能になると共にいわゆる部品点数の削
減が可能になる点で有利となる。
【0044】ちなみに、この図3に示す実施の形態で
は、エア抜き通路は、バンプクッション10の上端側の
外周に形成された環状溝10aおよびブラケット9に開
穿のエア抜き通路9bからなる。
【0045】図4は、他の実施の形態によるトップカバ
ー6を同じく他の実施の形態による油圧緩衝器1の上端
部に配在した状態を示すが、この実施の形態において
は、トップカバー6の構成は、前記した図1に示す実施
の形態の場合と基本的には同一であるとする一方で、油
圧緩衝器1の構成が前記した実施の形態の場合と異なる
とするのもので、以下には、この油圧緩衝器の構成につ
いて説明しながら、トップカバー6について説明する。
【0046】すなわち、まず、油圧緩衝器1は、図示す
る実施の形態では、下端をシリンダ体1bの下端に担持
させる懸架ばね2の上端がシリンダ体1bの外周に摺動
可能に介装の係止部材11に係止されてなるとしてい
る。
【0047】また、この油圧緩衝器1は、懸架ばね2に
対して係止部材11を介して上下の二段に直列すること
になるサブばね12を有してなり、このサブばね12の
下端を係止部材11に担持させながら上端をロッド体1
aの上端部側に係止させてなるとしている。
【0048】そして、この油圧緩衝器1は、サブばね1
2の外周側にこのサブばね12を外周側から覆うように
サイドカバーたるカバー3を有してなり、このカバー3
の上端基部3aの上端面に回動可能に隣設されている回
動プレート13にトップカバー6が分離可能に係止構造
下に連繋されてなるとしている。
【0049】すなわち、トップカバー6の外周部6dの
下端の内周に形成のフック部6eが回動プレート13の
外周端の下面に係止されることで、分離可能に連繋され
るとしており、このとき、シール部たる内周端部6cが
ブラケット9の外周に圧接されることになって、所望の
液密構造が具現化されるとしている。
【0050】ところで、カバー3の下端内周は、係止部
材11の外周側端に摺接していて、いわゆる隙間を形成
しないが、この係止部材11のシリンダ体1bの外周に
摺接する内周には、泥抜き溝11aを有していて、カバ
ー3の内周側のシリンダ体1bの下端側の外周側への連
通を許容している。
【0051】その一方で、この油圧緩衝器1は、サブば
ね12の内周側、すなわち、ロッド体1aの上端側の外
周側に懸架ばね調整装置20を有してなり、この懸架ば
ね調整装置20の作動で係止部材11の摺動するストロ
ーク量の大小を選択し得るようにしている。
【0052】すなわち、この懸架ばね調整装置20は、
内周側のガイド筒21の外周にカム構造下に連繋されて
上下の二段となる上方筒体22と下方筒体23とを有し
てなり、上方筒体22が適宜の角度に往復回動されると
きに、上記の係止部材11に対して下端が適宜の距離を
おいて対向する下方筒体23が適宜のストロークで上下
動されるように構成されている。
【0053】ちなみに、上方筒体22は、上端操作部2
2aが前記した回動プレート13に連係されていて、こ
の回動プレート13が強制的に適宜の角度に往復回動さ
れることで所定の角度の往復回動が実現されるように設
定されている。
【0054】そして、回動プレート13に対する往復回
動操作は、詳しくは図示しないが、この回動プレート1
3に連結された、たとえば、リンク機構を介しての外力
作用で実現されるように設定されている。
【0055】それゆえ、この懸架ばね調整装置20は、
下方筒体23が上昇状態にあってその下端が係止部材1
1から離れている場合には、サブばね12が懸架ばね2
と共に係止部材11を間に有した直列する二段ばねを構
成するようにし、下方筒体23が下降されて下端が係止
部材11に当接される場合には、サブばね12の伸縮が
阻止されて懸架ばね2のみからなる単一のばねを構成す
るように機能することになる。
【0056】そして、トップカバー6は、上記の懸架ば
ね調整装置20を上方から覆うように配在されてなると
するもので、エア抜き孔6aおよびエアパイプ6bを有
してなるのはもちろんのことである。
【0057】なお、この実施の形態による場合には、ロ
ッド体1aの外周側に配在の懸架ばね調整装置20がエ
アの流通を許容するいわゆる隙間を多く有しているの
で、前記した実施の形態における場合のように、エア抜
き通路を積極的に形成しなくても済む利点がある。
【0058】その結果、この実施の形態による場合に
も、油圧緩衝器1の上端側が泥や泥水を被る場合に、こ
の泥や泥水がカバー3の内周側に侵入することを阻止し
得るのはもちろんのこと、特に、ロッド体1aの上端側
の外周側に配在されている懸架ばね調整装置20が泥や
泥水を被ることがなく、したがって、この懸架ばね調整
装置20の泥や泥水による作動困難や作動不能の事態を
未然に防止できることになる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、油
圧緩衝器の上端にトップカバーを配設するとしたから、
油圧緩衝器の上端面が泥や泥水を被ることを未然に阻止
し得るのはもちろんのこと、このトップカバーが空気抜
き孔を有することから、油圧緩衝器の上端側となるロッ
ド体の上端側の外周側、すなわち、サイドカバーの内周
側にポンプ作用によるバキューム現象を発現させなくて
済み、サイドカバーの下端側とシリンダ体の外周との間
に形成される隙間などを介して、たとえば、泥水がサイ
ドカバーの内周側に吸入されるなどの不具合をあらかじ
め排除できることになる。
【0060】そして、この発明にあっては、トップカバ
ーにおいて、上記の空気抜き孔に連通する適宜長さのエ
アパイプを有するとしたから、トップカバーの上面に泥
や泥水が被っても空気抜き孔にいわゆる目詰まりを発生
させないようにすることが可能になり、上記した泥水の
懸架ばねの内周側への吸入を阻止する上で一層有効とな
る。
【0061】その結果、たとえば、油圧緩衝器の上端側
たるロッド体の上端側の外周側に懸架ばね調整装置など
のいわゆるメカを有する場合にも、このメカに泥や泥水
に起因する作動困難や作動不能を招来させずして、その
恒久的な作動を保障し得る点で有効となる。
【0062】そしてさらに、トップカバーがいわゆるサ
イドカバーと一体に形成される場合には、素材量の削減
が可能になると共にいわゆる部品点数の削減が可能にな
る点で有利となる。
【0063】その結果、この発明によれば、懸架ばねを
外周側から覆うカバーやブーツなどのサイドカバーを有
する油圧緩衝器の上端部が泥や泥水を被ることに起因し
て懸架ばねの錆び付き現象やシリンダ体の出没端に配在
のシール類における傷付きや摩耗現象の発現を阻止する
のに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるトップカバーを
装備した状態の油圧緩衝器を一部破断して示す部分断面
正面図である。
【図2】図1中のトップカバーがサイドカバーたるカバ
ーに係止構造下に連繋されている状態を拡大して示す部
分断面図である。
【図3】他の実施の形態によるトップカバーがロッド体
の上端部側に連繋されている状態を拡大して示す部分断
面図である。
【図4】懸架ばね調整装置を有する油圧緩衝器に他の実
施の形態によるトップカバーを装備した状態を一部破断
して示す部分断面正面図である。
【図5】サイドカバーたるカバーを装備する一従来例と
しての油圧緩衝器を示す概略図である。
【図6】サイドカバーたるブーツを装備する他の従来例
としての油圧緩衝器を示す概略図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器 1a ロッド体 1b シリンダ体 6 トップカバー 6a エア抜き孔 6b エアパイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧緩衝器を構成する車軸側部材たるシ
    リンダ体内に下端側を出没可能に挿通させ同じく油圧緩
    衝器を構成する車体側部材たるロッド体の上端部側に液
    密構造下に連繋されるトップカバーを有してなり、この
    トップカバーがエア抜き孔を有すると共にこのエア抜き
    孔に連通する適宜の長さのエアパイプを有してなること
    を特徴とするトップカバー構造
JP11623297A 1997-04-18 1997-04-18 トップカバー構造 Pending JPH10292841A (ja)

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