JPH10293379A - 樹脂被覆写真用支持体、並びにその製造に用いるクーリングロール及びその表面加工方法 - Google Patents
樹脂被覆写真用支持体、並びにその製造に用いるクーリングロール及びその表面加工方法Info
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- JPH10293379A JPH10293379A JP9101480A JP10148097A JPH10293379A JP H10293379 A JPH10293379 A JP H10293379A JP 9101480 A JP9101480 A JP 9101480A JP 10148097 A JP10148097 A JP 10148097A JP H10293379 A JPH10293379 A JP H10293379A
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- Japan
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- resin
- cooling roll
- coated
- coating
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂被覆写真用支持体製造時の梨地、横段縞故
障等を改善し、写真乳剤塗布開始直後の塗布故障を改善
し、さらに、写真印画紙として写像性が良好である樹脂
被覆写真用支持体を提供する。 【解決手段】樹脂被覆層表面が特定の高さと径の均一な
椀状曲面よりなる。用いるクーリングロールの表面は高
度に平滑なクロムメッキ面に、特定の粒径の砥砂を用い
て微粗面加工し、しかる後特定の厚さのクロムメッキを
施して均一な泡状曲面を形成する。
障等を改善し、写真乳剤塗布開始直後の塗布故障を改善
し、さらに、写真印画紙として写像性が良好である樹脂
被覆写真用支持体を提供する。 【解決手段】樹脂被覆層表面が特定の高さと径の均一な
椀状曲面よりなる。用いるクーリングロールの表面は高
度に平滑なクロムメッキ面に、特定の粒径の砥砂を用い
て微粗面加工し、しかる後特定の厚さのクロムメッキを
施して均一な泡状曲面を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状基体の両
面に加熱溶融ポリオレフィン樹脂(以下樹脂と略称。)
を押出被覆型付けすることにより得られるグロッシータ
イプ写真印画紙用の樹脂被覆写真用支持体に関するもの
である。詳しくは、乳剤層が設けられる側の面の樹脂押
出被覆型付け加工の際、特定の表面形状を持つクーリン
グロールを使用することによって、該樹脂被覆表面が連
続した均一な椀状曲面より構成された形状にすることに
より当工程で発生し易い光沢ムラ、光沢低下等の発生を
抑制し、高速安定加工を可能にし、又写真乳剤塗布の
際、乳剤塗布開始時に観察される塗布ムラに起因する部
分的な乳剤の厚塗りを防止し、写真乳剤塗布の高速化を
可能にした樹脂被覆写真用支持体、及び上記クーリング
ロールとその表面加工方法に関するものである。
面に加熱溶融ポリオレフィン樹脂(以下樹脂と略称。)
を押出被覆型付けすることにより得られるグロッシータ
イプ写真印画紙用の樹脂被覆写真用支持体に関するもの
である。詳しくは、乳剤層が設けられる側の面の樹脂押
出被覆型付け加工の際、特定の表面形状を持つクーリン
グロールを使用することによって、該樹脂被覆表面が連
続した均一な椀状曲面より構成された形状にすることに
より当工程で発生し易い光沢ムラ、光沢低下等の発生を
抑制し、高速安定加工を可能にし、又写真乳剤塗布の
際、乳剤塗布開始時に観察される塗布ムラに起因する部
分的な乳剤の厚塗りを防止し、写真乳剤塗布の高速化を
可能にした樹脂被覆写真用支持体、及び上記クーリング
ロールとその表面加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真乳剤を連続走行している樹脂被覆写
真用支持体に塗布する場合、一般に樹脂被覆写真用支持
体の単位面積当たりの写真乳剤塗布量(以下、「塗布
量」という。)が少ない程、あるいは、樹脂被覆写真用
支持体の走行速度が早い程、均一な塗布開始は困難とな
ることが知られている。すなわち、塗工の薄層化、高速
化に伴い、塗布開始より若干の間写真乳剤が樹脂被覆写
真用支持体に部分的に塗布されたり、あるいは全く塗布
されなくなることすらある。このため塗布作業を開始し
ても直後には写真乳剤を樹脂被覆写真用支持体に塗布せ
ず、若干の誘導期間を経た後にはじめて塗布されること
が多い。しかも、この誘導期間を経た後に写真乳剤が樹
脂被覆写真用支持体に塗布される場合にも、写真乳剤が
樹脂被覆写真用支持体にはじめて塗布された線(以下、
「塗布開始線」という)より、長い場合にはおよそ1m
にわたって塗布ムラが発生し、その結果塗布開始線近傍
の塗膜は他の定常塗膜に比べて厚くなり、甚だしい場合
には約50〜100%の厚塗りになることすらある。こ
のような現象をまとめて先頭液付き性不良と呼ぶ。
真用支持体に塗布する場合、一般に樹脂被覆写真用支持
体の単位面積当たりの写真乳剤塗布量(以下、「塗布
量」という。)が少ない程、あるいは、樹脂被覆写真用
支持体の走行速度が早い程、均一な塗布開始は困難とな
ることが知られている。すなわち、塗工の薄層化、高速
化に伴い、塗布開始より若干の間写真乳剤が樹脂被覆写
真用支持体に部分的に塗布されたり、あるいは全く塗布
されなくなることすらある。このため塗布作業を開始し
ても直後には写真乳剤を樹脂被覆写真用支持体に塗布せ
ず、若干の誘導期間を経た後にはじめて塗布されること
が多い。しかも、この誘導期間を経た後に写真乳剤が樹
脂被覆写真用支持体に塗布される場合にも、写真乳剤が
樹脂被覆写真用支持体にはじめて塗布された線(以下、
「塗布開始線」という)より、長い場合にはおよそ1m
にわたって塗布ムラが発生し、その結果塗布開始線近傍
の塗膜は他の定常塗膜に比べて厚くなり、甚だしい場合
には約50〜100%の厚塗りになることすらある。こ
のような現象をまとめて先頭液付き性不良と呼ぶ。
【0003】上述の如く、先頭液付き性が不良であると
製品の歩留りが低下するばかりでなく、塗布開始線近傍
の厚塗りに起因する乾燥不良のためにロール汚れが発生
する等の結果、一旦停機の上ロール掃除を行う等の必要
が生じ生産効率が甚だしく低下する。
製品の歩留りが低下するばかりでなく、塗布開始線近傍
の厚塗りに起因する乾燥不良のためにロール汚れが発生
する等の結果、一旦停機の上ロール掃除を行う等の必要
が生じ生産効率が甚だしく低下する。
【0004】このような先頭液付き性不良の原因につい
ては、種々の面から数多くの研究がなされているが、未
だ定説というべきものがないのが現状である。一般に樹
脂被覆写真用支持体が十分に濡れるまでは写真乳剤が樹
脂被覆写真用支持体に付着し難い、あるいは樹脂被覆写
真用支持体に同伴される空気層を写真乳剤がその自重に
より排除しうるようになるまでは、塗布が開始されない
等と説明されているが、このような説明ではこれらの現
象を完全に説明することはできない。原因が明らかでは
ないため、先頭液付き性不良を完全に解消しうるような
解決策が無いのが現状である。
ては、種々の面から数多くの研究がなされているが、未
だ定説というべきものがないのが現状である。一般に樹
脂被覆写真用支持体が十分に濡れるまでは写真乳剤が樹
脂被覆写真用支持体に付着し難い、あるいは樹脂被覆写
真用支持体に同伴される空気層を写真乳剤がその自重に
より排除しうるようになるまでは、塗布が開始されない
等と説明されているが、このような説明ではこれらの現
象を完全に説明することはできない。原因が明らかでは
ないため、先頭液付き性不良を完全に解消しうるような
解決策が無いのが現状である。
【0005】特公平6−27928号公報には、塗布す
べき表面を熱処理し、塗布時の表面温度が30℃ない
し、50℃の状態で塗布を開始することにより、写真乳
剤の液付き不良、並びに塗布開始線近傍における塗膜の
厚塗りを防止して、乾燥不良のいたずらな増大を防止
し、塗布の高速化、薄層化を可能にし、塗布ムラも改善
する方法が開示されている。
べき表面を熱処理し、塗布時の表面温度が30℃ない
し、50℃の状態で塗布を開始することにより、写真乳
剤の液付き不良、並びに塗布開始線近傍における塗膜の
厚塗りを防止して、乾燥不良のいたずらな増大を防止
し、塗布の高速化、薄層化を可能にし、塗布ムラも改善
する方法が開示されている。
【0006】特公昭56−26467号公報には、連続
走行する樹脂被覆写真用支持体に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、樹脂被覆写真用支持体表面の塗布を開始す
べき部分の近傍に予め粗面化処理を施しておくことによ
り、塗布開始線近傍の写真乳剤の厚塗りを防止する方法
が開示されている。同公報には、表面に「絹目」といわ
れる凹凸を施したり、ローレットをかけたりする比較的
大きな凹凸化処理から微細な紙ヤスリをかけて得られる
ような比較的小さな凹凸処理を含む方法が開示されてい
る。
走行する樹脂被覆写真用支持体に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、樹脂被覆写真用支持体表面の塗布を開始す
べき部分の近傍に予め粗面化処理を施しておくことによ
り、塗布開始線近傍の写真乳剤の厚塗りを防止する方法
が開示されている。同公報には、表面に「絹目」といわ
れる凹凸を施したり、ローレットをかけたりする比較的
大きな凹凸化処理から微細な紙ヤスリをかけて得られる
ような比較的小さな凹凸処理を含む方法が開示されてい
る。
【0007】特開平5−66516号公報には、連続走
行する樹脂被覆写真用支持体上に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、塗布直前に樹脂被覆写真用支持体の塗布面
に20〜30℃、相対湿度70〜90%の高湿風を吹き
付けることにより、水滴付着による塗布故障、塗布ム
ラ、スタティックマーク、帯電ムラ等の塗布故障を発生
することなく、薄層塗布及び高速塗布の安定性を向上さ
せる塗布方法が開示されている。
行する樹脂被覆写真用支持体上に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、塗布直前に樹脂被覆写真用支持体の塗布面
に20〜30℃、相対湿度70〜90%の高湿風を吹き
付けることにより、水滴付着による塗布故障、塗布ム
ラ、スタティックマーク、帯電ムラ等の塗布故障を発生
することなく、薄層塗布及び高速塗布の安定性を向上さ
せる塗布方法が開示されている。
【0008】特開平5−66516号公報には、連続走
行する樹脂被覆写真用支持体上にゼラチン下塗層を予め
塗布した後その上に写真乳剤を塗布する方法に於いて、
下塗層のゼラチンとして、端鎖に親水基を有するカップ
リング剤を用いてゼラチンを化学的に処理して得られる
ゼラチン誘導体を用いることにより、設備上の対策を施
す必要がなく、複雑な物性、組成等の導入を必要としな
い塗布の高速化対策を開示している。
行する樹脂被覆写真用支持体上にゼラチン下塗層を予め
塗布した後その上に写真乳剤を塗布する方法に於いて、
下塗層のゼラチンとして、端鎖に親水基を有するカップ
リング剤を用いてゼラチンを化学的に処理して得られる
ゼラチン誘導体を用いることにより、設備上の対策を施
す必要がなく、複雑な物性、組成等の導入を必要としな
い塗布の高速化対策を開示している。
【0009】特開昭62−50195号公報には、連続
走行する樹脂被覆写真用支持体に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、樹脂被覆写真用支持体の長手方向塗布開始
個所及びその近傍領域表面に水及び/又は有機溶媒から
成る低粘度前処理液を予め薄層塗布してから、樹脂被覆
写真用支持体を塗工部に送り込み、塗工部を通過中の前
処理液薄膜の拡張濡れ効果により塗布開始個所における
厚塗りを防止する方法が開示されている。
走行する樹脂被覆写真用支持体に写真乳剤を塗布する方
法に於いて、樹脂被覆写真用支持体の長手方向塗布開始
個所及びその近傍領域表面に水及び/又は有機溶媒から
成る低粘度前処理液を予め薄層塗布してから、樹脂被覆
写真用支持体を塗工部に送り込み、塗工部を通過中の前
処理液薄膜の拡張濡れ効果により塗布開始個所における
厚塗りを防止する方法が開示されている。
【0010】以上のように、種々の手段により先頭液付
き性を改良する塗布方法が開示されているが、いずれの
方法に於いても、樹脂被覆写真用支持体からの検討はさ
れていない。前述の特公昭56−26467号報では、
樹脂被覆写真用支持体の表面に微細な紙ヤスリを掛け
て、比較的小さな凹凸を設ける方法が開示されている
が、樹脂被覆写真用支持体の一部分であり、乳剤塗布に
際し前処理が必要になり、作業性が悪くなってしまう。
また、樹脂被覆写真用支持体全体に紙ヤスリで得られる
ような比較的小さな凹凸を設ける場合、先頭液付き性を
完全に改良する為比較的小さな凹凸とは言えやや大形に
する必要があり、グロッシータイプと呼ばれる鏡面写真
印画紙に於いては写真乳剤を塗布乾燥して得られる製品
の表面もその影響を受け、光沢レベルが許容限度以下に
低下することがある。さらに、近年、これらの樹脂被覆
写真用支持体に乳剤を重層塗布する速度が著しく高速に
なり、先頭液付き性不良に起因する製品歩留り、並びに
作業効率の低下が一層問題になりつつある。
き性を改良する塗布方法が開示されているが、いずれの
方法に於いても、樹脂被覆写真用支持体からの検討はさ
れていない。前述の特公昭56−26467号報では、
樹脂被覆写真用支持体の表面に微細な紙ヤスリを掛け
て、比較的小さな凹凸を設ける方法が開示されている
が、樹脂被覆写真用支持体の一部分であり、乳剤塗布に
際し前処理が必要になり、作業性が悪くなってしまう。
また、樹脂被覆写真用支持体全体に紙ヤスリで得られる
ような比較的小さな凹凸を設ける場合、先頭液付き性を
完全に改良する為比較的小さな凹凸とは言えやや大形に
する必要があり、グロッシータイプと呼ばれる鏡面写真
印画紙に於いては写真乳剤を塗布乾燥して得られる製品
の表面もその影響を受け、光沢レベルが許容限度以下に
低下することがある。さらに、近年、これらの樹脂被覆
写真用支持体に乳剤を重層塗布する速度が著しく高速に
なり、先頭液付き性不良に起因する製品歩留り、並びに
作業効率の低下が一層問題になりつつある。
【0011】次に、樹脂被覆写真用支持体の製造に於い
ては、樹脂で被覆した写真用支持体は樹脂を押出機で加
熱溶融し、紙等のシート状基体とクーリングロールとの
間にフィルム状に押出し、圧着、冷却して製造される。
クーリングロールは樹脂コーティング層の表面形状の形
成に使用され、樹脂被覆写真用支持体の表面はクーリン
グロール表面の形状により高光沢か、無光沢か、または
パターン化された例えば絹目状やマット状等に形成する
ことが出来る。これらの中でも平滑な光沢面の樹脂被覆
写真用支持体は高光沢表面のクーリングロールを用いて
製造される。
ては、樹脂で被覆した写真用支持体は樹脂を押出機で加
熱溶融し、紙等のシート状基体とクーリングロールとの
間にフィルム状に押出し、圧着、冷却して製造される。
クーリングロールは樹脂コーティング層の表面形状の形
成に使用され、樹脂被覆写真用支持体の表面はクーリン
グロール表面の形状により高光沢か、無光沢か、または
パターン化された例えば絹目状やマット状等に形成する
ことが出来る。これらの中でも平滑な光沢面の樹脂被覆
写真用支持体は高光沢表面のクーリングロールを用いて
製造される。
【0012】高光沢表面(平滑な面)のクーリングロー
ルが用いられる場合、無光沢でパターン化された表面の
クーリングロールに比べて樹脂とクーリングロール表面
の接着力が高く、また表面積が小さい結果樹脂が充分に
冷却されずにクーリングロールから剥されるため、剥離
横段ムラと呼ばれる微細な隆起が樹脂被覆写真用支持体
の表面に進行方向に対して直角方向に生じ、生産速度の
向上を妨げているという問題がある。また高光沢表面の
場合樹脂成分の一部が微量づつクーリングロール表面に
次第に付着堆積し易く、樹脂被覆写真用支持体の表面の
光沢が変わり製品の価値が損われ、同時に樹脂とクーリ
ングロールとの接着力が一層高くなり、一定の速度で均
一な押出コーティングをしていても、樹脂被覆写真用支
持体の樹脂層がクーリングロールから律動的に剥離する
現象が生じ、時間の経過と共に剥離横段ムラが発生し易
くなる。
ルが用いられる場合、無光沢でパターン化された表面の
クーリングロールに比べて樹脂とクーリングロール表面
の接着力が高く、また表面積が小さい結果樹脂が充分に
冷却されずにクーリングロールから剥されるため、剥離
横段ムラと呼ばれる微細な隆起が樹脂被覆写真用支持体
の表面に進行方向に対して直角方向に生じ、生産速度の
向上を妨げているという問題がある。また高光沢表面の
場合樹脂成分の一部が微量づつクーリングロール表面に
次第に付着堆積し易く、樹脂被覆写真用支持体の表面の
光沢が変わり製品の価値が損われ、同時に樹脂とクーリ
ングロールとの接着力が一層高くなり、一定の速度で均
一な押出コーティングをしていても、樹脂被覆写真用支
持体の樹脂層がクーリングロールから律動的に剥離する
現象が生じ、時間の経過と共に剥離横段ムラが発生し易
くなる。
【0013】この剥離横段ムラを防止するための方法と
して、樹脂に分離剤を添加しそれによって樹脂が冷却ロ
ールに付着堆積し難くし、且つ押出された樹脂フィルム
のクーリングロールからの剥離を容易にする方法があ
る。しかし、分離剤の添加量が過剰の場合、樹脂の混練
不良や発煙量の増加、及びそれらに伴うクーリングロー
ルの汚れ、油煙の付着による樹脂層表面の斑点状汚れな
どにより製品の外観が損なわれ易い。また、紙等のシー
ト状基体と樹脂との接着力が低下し、これに伴って現像
処理中に処理液が写真用感光紙の両端から紙層に浸透し
易くなり、両端の汚れ及び厚さの増加が生じ易くなって
製品の価値が低下する問題が発生するため充分な対策と
は言い難い。
して、樹脂に分離剤を添加しそれによって樹脂が冷却ロ
ールに付着堆積し難くし、且つ押出された樹脂フィルム
のクーリングロールからの剥離を容易にする方法があ
る。しかし、分離剤の添加量が過剰の場合、樹脂の混練
不良や発煙量の増加、及びそれらに伴うクーリングロー
ルの汚れ、油煙の付着による樹脂層表面の斑点状汚れな
どにより製品の外観が損なわれ易い。また、紙等のシー
ト状基体と樹脂との接着力が低下し、これに伴って現像
処理中に処理液が写真用感光紙の両端から紙層に浸透し
易くなり、両端の汚れ及び厚さの増加が生じ易くなって
製品の価値が低下する問題が発生するため充分な対策と
は言い難い。
【0014】特公昭62−19732号公報には、剥離
横段ムラに有効な対策として、微細な凹凸を有するクー
リングロールを使用し、樹脂被覆写真用支持体表面を微
細な凹凸で型付けをする方法が開示されているが、同公
報においては樹脂成分がクーリングロール表面に堆積す
る問題、高速加工に伴って発生が増加する樹脂被覆表面
のクレーター状の細孔の問題は未解決である。樹脂被覆
表面に発生するクレーター状の細孔は、150m/分以
上の高速押出しコーティングを行う際の圧着時に、基材
にコーティングされる溶融樹脂と冷却ロールとの間に空
気の巻き込みが促進され、空気溜まりができ樹脂被覆表
面にクレーター状の細孔が発生すると考えられている。
このクレーター状の細孔の発生を防止するための方法と
して、ニップロールの押しつけ圧力を上げて、空気の巻
き込みを防ぐ方法があげられるが、ニップロールの押し
つけ圧力を増すと、樹脂を加熱溶融し押出コーティング
する際にシート状基体の凹凸の影響が表面にあらわれ、
樹脂被覆写真用支持体としての平滑面が得られないとい
う問題がある。
横段ムラに有効な対策として、微細な凹凸を有するクー
リングロールを使用し、樹脂被覆写真用支持体表面を微
細な凹凸で型付けをする方法が開示されているが、同公
報においては樹脂成分がクーリングロール表面に堆積す
る問題、高速加工に伴って発生が増加する樹脂被覆表面
のクレーター状の細孔の問題は未解決である。樹脂被覆
表面に発生するクレーター状の細孔は、150m/分以
上の高速押出しコーティングを行う際の圧着時に、基材
にコーティングされる溶融樹脂と冷却ロールとの間に空
気の巻き込みが促進され、空気溜まりができ樹脂被覆表
面にクレーター状の細孔が発生すると考えられている。
このクレーター状の細孔の発生を防止するための方法と
して、ニップロールの押しつけ圧力を上げて、空気の巻
き込みを防ぐ方法があげられるが、ニップロールの押し
つけ圧力を増すと、樹脂を加熱溶融し押出コーティング
する際にシート状基体の凹凸の影響が表面にあらわれ、
樹脂被覆写真用支持体としての平滑面が得られないとい
う問題がある。
【0015】これに対し、シート状基体側からの検討と
して、シート状基体の凹凸をできるだけ少なくした上で
高い押しつけ圧力をかけ、樹脂被覆表面にクレーター状
の細孔があらわれないようにする方法が種々開示されて
いる。例えば、特開昭60−67940号公報には、写
真用支持体を構成する原紙に 0.4μm以下 の孔径の
空隙量が 0.04ml/g以上のパルプを使用するこ
とが開示され、特開昭60−69649号公報には、平
均繊維長0.4〜0.9mm、平均繊維巾13.5μm
以上で平均繊維厚さ4μm以下の木材パルプを使用する
ことが開示され、また、特開昭61−275752号公
報には、天然パルプに疎水性繊維を5〜60%混合して
使用することが開示され、特開昭61−284762号
公報には、2枚ワイヤー抄紙機により、パルプスラリー
から湿紙を得る際の脱水条件を限定するなど方法が開示
されている。しかしながら、加熱溶融樹脂を高速コーテ
ィングする際には上記対策は効果が小さく、また、コス
ト的にも不利であるという問題がある。更に、圧着部の
周辺雰囲気の減圧、遮風などもあげられるが充分な対策
とは言い難い。
して、シート状基体の凹凸をできるだけ少なくした上で
高い押しつけ圧力をかけ、樹脂被覆表面にクレーター状
の細孔があらわれないようにする方法が種々開示されて
いる。例えば、特開昭60−67940号公報には、写
真用支持体を構成する原紙に 0.4μm以下 の孔径の
空隙量が 0.04ml/g以上のパルプを使用するこ
とが開示され、特開昭60−69649号公報には、平
均繊維長0.4〜0.9mm、平均繊維巾13.5μm
以上で平均繊維厚さ4μm以下の木材パルプを使用する
ことが開示され、また、特開昭61−275752号公
報には、天然パルプに疎水性繊維を5〜60%混合して
使用することが開示され、特開昭61−284762号
公報には、2枚ワイヤー抄紙機により、パルプスラリー
から湿紙を得る際の脱水条件を限定するなど方法が開示
されている。しかしながら、加熱溶融樹脂を高速コーテ
ィングする際には上記対策は効果が小さく、また、コス
ト的にも不利であるという問題がある。更に、圧着部の
周辺雰囲気の減圧、遮風などもあげられるが充分な対策
とは言い難い。
【0016】これらを解決する手段として、特開平6−
118557号公報には、樹脂被覆層表面の凸部が平均
高さ0.1〜1.5μmであり、かつ凹部が平坦な底部
を持つ樹脂被覆写真用支持体が出願されている。本願に
よれば、前述の剥離横段ムラとクレーター状細孔は改善
される。しかし写像性に関する記述は無い。即ち近年の
写真印画紙に対する品質要求は高度化する傾向があり、
目視の光沢感の改善がユーザーから要求される。この目
視の光沢感に相当するのが写像性であり、品質上重要な
評価項目となってきた。
118557号公報には、樹脂被覆層表面の凸部が平均
高さ0.1〜1.5μmであり、かつ凹部が平坦な底部
を持つ樹脂被覆写真用支持体が出願されている。本願に
よれば、前述の剥離横段ムラとクレーター状細孔は改善
される。しかし写像性に関する記述は無い。即ち近年の
写真印画紙に対する品質要求は高度化する傾向があり、
目視の光沢感の改善がユーザーから要求される。この目
視の光沢感に相当するのが写像性であり、品質上重要な
評価項目となってきた。
【0017】写像性とは、塗膜表面に物体が映った時、
その像がどの程度鮮明に、また、歪(ゆが)みなく映し
出されるかの指標として、特に、自動車ボディー塗装の
美観要素を決定づける重要な特性であり、近年重要性が
増して来た。写像性の測定方法は、JIS H8686
で規定され、光学的装置を使用し、光学くしを通して得
られた光量の波形から写像性を像鮮明度として求める方
法である。光学くしは暗部明部の比が1:1で、その幅
は0.125、0.5、1.0及び2.0mmの各種の
ものがある。測定は、光学くしを移動させ、記録紙上の
最高波形(M)及び最低波形(m)を読み取り、次式に
より像鮮明度を求める。 C=(M−m)/(M+m)×100 ここで、C:像鮮明度(%)、M:最高波形、m:最低
波形である。像鮮明度Cは、値が大きければ写像性が良
く、小さければ「ボケ」又は「歪み」をもっていること
を示す指標である。この画像の「ボケ」または「歪み」
が少なければ、光沢計での光沢値が同じ場合であって
も、目視による光沢感が向上することがわかっている。
その像がどの程度鮮明に、また、歪(ゆが)みなく映し
出されるかの指標として、特に、自動車ボディー塗装の
美観要素を決定づける重要な特性であり、近年重要性が
増して来た。写像性の測定方法は、JIS H8686
で規定され、光学的装置を使用し、光学くしを通して得
られた光量の波形から写像性を像鮮明度として求める方
法である。光学くしは暗部明部の比が1:1で、その幅
は0.125、0.5、1.0及び2.0mmの各種の
ものがある。測定は、光学くしを移動させ、記録紙上の
最高波形(M)及び最低波形(m)を読み取り、次式に
より像鮮明度を求める。 C=(M−m)/(M+m)×100 ここで、C:像鮮明度(%)、M:最高波形、m:最低
波形である。像鮮明度Cは、値が大きければ写像性が良
く、小さければ「ボケ」又は「歪み」をもっていること
を示す指標である。この画像の「ボケ」または「歪み」
が少なければ、光沢計での光沢値が同じ場合であって
も、目視による光沢感が向上することがわかっている。
【0018】特開平7−261325号公報には、写像
性改良の方法として写真乳剤層が設けられる側の樹脂被
覆表面が、表面の波長0.8mm以下の、 10点平均粗さが0.8〜1.2μm 平均ピッチが5〜30μmであり、且つ相対負荷曲線で
のカッティング深さ/最大高さが70%の時の相対負荷
長さが50〜90%の表面粗さを有するクーリングロー
ルにより冷却しながら型付けする方法が開示されてい
る。しかし本願には先頭液付き性に関する記述は無い。
性改良の方法として写真乳剤層が設けられる側の樹脂被
覆表面が、表面の波長0.8mm以下の、 10点平均粗さが0.8〜1.2μm 平均ピッチが5〜30μmであり、且つ相対負荷曲線で
のカッティング深さ/最大高さが70%の時の相対負荷
長さが50〜90%の表面粗さを有するクーリングロー
ルにより冷却しながら型付けする方法が開示されてい
る。しかし本願には先頭液付き性に関する記述は無い。
【0019】特開平8−254789号公報には、先頭
液付き性改良の方法として、写真乳剤層が設けられる側
の樹脂被覆表面が、(1)平坦な金属表面に十点平均粗
さRzが0.3〜1.0μm、(2)平均ピッチが10
〜50μmの微細な凹凸を有し、(3)凸部の頂部が平
坦であり、且つ(4)凹部の平均線から底部側の平均傾
斜角が5〜7度であり、(5)凹部の平均線から頂部側
の平均傾斜角が2〜4度であり、(6)平坦部と凹部の
エッジ部分が滑らかになっているクーリングロールによ
り冷却しながら型付けする方法が開示されている。しか
し本願によっても200m/分を越えるような高速写真
乳剤塗布時には先頭液付特性改良効果は不十分であり、
製品の部留り、並びに生産効率の低下を完全に防止する
には至らない。
液付き性改良の方法として、写真乳剤層が設けられる側
の樹脂被覆表面が、(1)平坦な金属表面に十点平均粗
さRzが0.3〜1.0μm、(2)平均ピッチが10
〜50μmの微細な凹凸を有し、(3)凸部の頂部が平
坦であり、且つ(4)凹部の平均線から底部側の平均傾
斜角が5〜7度であり、(5)凹部の平均線から頂部側
の平均傾斜角が2〜4度であり、(6)平坦部と凹部の
エッジ部分が滑らかになっているクーリングロールによ
り冷却しながら型付けする方法が開示されている。しか
し本願によっても200m/分を越えるような高速写真
乳剤塗布時には先頭液付特性改良効果は不十分であり、
製品の部留り、並びに生産効率の低下を完全に防止する
には至らない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、200m/分を越えるような高速写真乳剤塗布の
際、塗布開始時に発生するトラブルを除去し、塗布開始
線近傍における塗膜の厚塗りを防止して、乾燥負荷のい
たずらな増大を防止することにより塗布の高速化、薄層
化を可能にする樹脂被覆写真用支持体を提供することで
ある。
は、200m/分を越えるような高速写真乳剤塗布の
際、塗布開始時に発生するトラブルを除去し、塗布開始
線近傍における塗膜の厚塗りを防止して、乾燥負荷のい
たずらな増大を防止することにより塗布の高速化、薄層
化を可能にする樹脂被覆写真用支持体を提供することで
ある。
【0021】本発明の第2の目的は、第1の目的に述べ
た樹脂被覆写真用支持体の製造に用いられるクーリング
ロールであり、且つ又樹脂被覆写真用支持体の150m
/分以上の高速加工時の押出溶融コーティング時に、ク
レーター状細孔の発生を防止し、汚れ成分の物質がクー
リングロール表面に堆積することを防止することによ
り、樹脂被覆表面がクーリングロールから律動的に剥離
されることにより、樹脂被覆写真用支持体の進行方向に
対して直角方向に生じる剥離横段ムラと呼ばれる微細な
隆起の発生を防止し、150m/分以上の高速加工時で
も長時間安定して製造することが可能な、樹脂被覆写真
用支持体を製造するためのクーリングロールを提供する
ことである。
た樹脂被覆写真用支持体の製造に用いられるクーリング
ロールであり、且つ又樹脂被覆写真用支持体の150m
/分以上の高速加工時の押出溶融コーティング時に、ク
レーター状細孔の発生を防止し、汚れ成分の物質がクー
リングロール表面に堆積することを防止することによ
り、樹脂被覆表面がクーリングロールから律動的に剥離
されることにより、樹脂被覆写真用支持体の進行方向に
対して直角方向に生じる剥離横段ムラと呼ばれる微細な
隆起の発生を防止し、150m/分以上の高速加工時で
も長時間安定して製造することが可能な、樹脂被覆写真
用支持体を製造するためのクーリングロールを提供する
ことである。
【0022】さらに、本発明の第3の目的は、樹脂被覆
写真用支持体の表面に発生する品質故障である、剥離横
段ムラ、クレーター状の細孔、経時的光沢性の低下等を
改良し、又、乳剤塗布時の塗布開始時に発生するトラブ
ルである塗布開始線近傍における塗膜の厚塗りを防止
し、さらに、写真乳剤塗布後の目視光沢感も改良される
樹脂被覆写真用支持体の製造に用いるクーリングロール
に、特定の表面形状を形成するためのクーリングロール
の表面処理方法を提供することである。
写真用支持体の表面に発生する品質故障である、剥離横
段ムラ、クレーター状の細孔、経時的光沢性の低下等を
改良し、又、乳剤塗布時の塗布開始時に発生するトラブ
ルである塗布開始線近傍における塗膜の厚塗りを防止
し、さらに、写真乳剤塗布後の目視光沢感も改良される
樹脂被覆写真用支持体の製造に用いるクーリングロール
に、特定の表面形状を形成するためのクーリングロール
の表面処理方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状基体
の両面を加熱溶融ポリオレフィン樹脂を押出被覆型付け
することにより得られる樹脂被覆写真用支持体であっ
て、乳剤層が設けられる側の面の樹脂被覆表面が、連続
した均一な椀状曲面により構成された形状よりなり、椀
状曲面の高さが0.3〜1.0μmでかつ径が5〜30
μmである樹脂被覆写真用支持体により達成される。
の両面を加熱溶融ポリオレフィン樹脂を押出被覆型付け
することにより得られる樹脂被覆写真用支持体であっ
て、乳剤層が設けられる側の面の樹脂被覆表面が、連続
した均一な椀状曲面により構成された形状よりなり、椀
状曲面の高さが0.3〜1.0μmでかつ径が5〜30
μmである樹脂被覆写真用支持体により達成される。
【0024】また、本発明は、基本的に極めて平滑に仕
上げられたロール表面に設けられた表面の形状が、連続
した均一な泡状曲面により構成された形状よりなり、泡
状曲面の高さが0.3〜1.0μmで、かつ径が5〜3
0μmである樹脂被覆写真用支持体の製造用クーリング
ロールを用いることにより達成される。
上げられたロール表面に設けられた表面の形状が、連続
した均一な泡状曲面により構成された形状よりなり、泡
状曲面の高さが0.3〜1.0μmで、かつ径が5〜3
0μmである樹脂被覆写真用支持体の製造用クーリング
ロールを用いることにより達成される。
【0025】即ち、本発明に用いるクーリングロールの
表面の形状は、クーリングロール表面の平滑に研磨した
地金上に、50〜70μmのクロムメッキを施した後、
表面より10〜20μmを研磨して平滑な表面に加工
し、再度50〜70μmのクロムメッキを施してから再
び10〜20μmを研磨後、320〜600メッシュの
砥砂を使用してクロムメッキ面に微粗面化加工を施し、
しかる後にその表面に10〜20μmのクロムメッキを
施すことによって得られる。
表面の形状は、クーリングロール表面の平滑に研磨した
地金上に、50〜70μmのクロムメッキを施した後、
表面より10〜20μmを研磨して平滑な表面に加工
し、再度50〜70μmのクロムメッキを施してから再
び10〜20μmを研磨後、320〜600メッシュの
砥砂を使用してクロムメッキ面に微粗面化加工を施し、
しかる後にその表面に10〜20μmのクロムメッキを
施すことによって得られる。
【0026】また、本発明に用いるクーリングロールの
表面の形状は、クーリングロールの表面の加工に際し、
2サイクルのクロムメッキ加工ならびに表面研磨によっ
て得られた表面の平滑性が、Rzで0.2μm以下にな
るように研磨することによって得られる。
表面の形状は、クーリングロールの表面の加工に際し、
2サイクルのクロムメッキ加工ならびに表面研磨によっ
て得られた表面の平滑性が、Rzで0.2μm以下にな
るように研磨することによって得られる。
【0027】また、本発明に用いるクーリングロールの
表面の形状は、クーリングロールの表面の加工に際し、
クーリングロールの微粗面化加工後の表面粗さが、Rz
で0.2〜1.5μmの範囲に入るように加工すること
によって得られる。
表面の形状は、クーリングロールの表面の加工に際し、
クーリングロールの微粗面化加工後の表面粗さが、Rz
で0.2〜1.5μmの範囲に入るように加工すること
によって得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明における椀状曲面の高さについては十点平
均粗さRzで示される。十点平均粗さRzとは、JIS
B0601−1982(日本工業規格)に規定され、
断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分に於いて、平
均線に平行、かつ、断面曲線を横切らない直線から縦倍
率の方向に測定した最高から5番目までの山頂の標高の
平均値と最深から5番目までの谷底の標高の平均値との
差の値をマイクロメートル(μm)で表したものをい
い、下記数1でもとまる。
まず、本発明における椀状曲面の高さについては十点平
均粗さRzで示される。十点平均粗さRzとは、JIS
B0601−1982(日本工業規格)に規定され、
断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分に於いて、平
均線に平行、かつ、断面曲線を横切らない直線から縦倍
率の方向に測定した最高から5番目までの山頂の標高の
平均値と最深から5番目までの谷底の標高の平均値との
差の値をマイクロメートル(μm)で表したものをい
い、下記数1でもとまる。
【0029】
【数1】
【0030】R1、R3、R5、R7、R9は、 基準長さに
対応する抜取り部分の最高から5番目までの山頂の標高
であり、R2、R4、R6、R8、R10は、基準長さに対応
する抜取り部分の最深から5番目までの谷底の標高であ
る。
対応する抜取り部分の最高から5番目までの山頂の標高
であり、R2、R4、R6、R8、R10は、基準長さに対応
する抜取り部分の最深から5番目までの谷底の標高であ
る。
【0031】次に、椀状曲面の径について説明する。本
願発明で言う『径』とは、椀状曲面を円状の図形として
とらえ、その図形における平均的な部分をその椀状曲面
の径とした。なお、椀状曲面の『径』の測定は、電子顕
微鏡で表面形状の写真撮影を行い、その写真観察により
算出される。すなわち、電子顕微鏡写真で任意の部分に
おいて、径を100個測定してその平均値を椀状曲面の
径とした。
願発明で言う『径』とは、椀状曲面を円状の図形として
とらえ、その図形における平均的な部分をその椀状曲面
の径とした。なお、椀状曲面の『径』の測定は、電子顕
微鏡で表面形状の写真撮影を行い、その写真観察により
算出される。すなわち、電子顕微鏡写真で任意の部分に
おいて、径を100個測定してその平均値を椀状曲面の
径とした。
【0032】シート状基体の両面がポリオレフィン樹脂
で被覆され、写真乳剤層が設けられる側の該樹脂被覆層
表面の椀状曲面の高さが0.3μm未満であると、基本
的に平滑性が過剰になり、加熱溶融樹脂を押出被覆型付
けする工程で、加工速度が上がるに従ってクーリングロ
ールと溶融樹脂との間に巻き込まれる空気の量が増加し
て、樹脂被覆表面にクレーター状細孔の発生が増加し、
光沢面とは言い難い艶の失われた表面となる。このよう
な場合、写真乳剤を塗布乾燥した後も乳剤表面がチカチ
カと乱反射し、グロッシータイプの写真印画紙としての
商品価値は失われる。また、同時に樹脂表面の平滑性が
良くなる結果、クーリングロールと冷却固化した樹脂表
面との密着性が上がり、剥離性が悪くなる結果、剥離横
段ムラも悪化する。これとは反対に椀状曲面の高さが
1.0μmを越えると、基本的に平滑性が低下する結
果、写真乳剤を塗布乾燥した後の写像性が低下し、グロ
ッシータイプの写真印画紙としての鏡の如き光沢が低下
し、実用性は失われてしまう。
で被覆され、写真乳剤層が設けられる側の該樹脂被覆層
表面の椀状曲面の高さが0.3μm未満であると、基本
的に平滑性が過剰になり、加熱溶融樹脂を押出被覆型付
けする工程で、加工速度が上がるに従ってクーリングロ
ールと溶融樹脂との間に巻き込まれる空気の量が増加し
て、樹脂被覆表面にクレーター状細孔の発生が増加し、
光沢面とは言い難い艶の失われた表面となる。このよう
な場合、写真乳剤を塗布乾燥した後も乳剤表面がチカチ
カと乱反射し、グロッシータイプの写真印画紙としての
商品価値は失われる。また、同時に樹脂表面の平滑性が
良くなる結果、クーリングロールと冷却固化した樹脂表
面との密着性が上がり、剥離性が悪くなる結果、剥離横
段ムラも悪化する。これとは反対に椀状曲面の高さが
1.0μmを越えると、基本的に平滑性が低下する結
果、写真乳剤を塗布乾燥した後の写像性が低下し、グロ
ッシータイプの写真印画紙としての鏡の如き光沢が低下
し、実用性は失われてしまう。
【0033】次に、椀状曲面の径が5μm未満である
と、この場合も基本的に平滑性が過剰になり、空気の巻
き込まれる量が増加する結果、クレーター状細孔が増加
する。また、平滑性が良好であるため、クーリングロー
ルとポリオレフィン樹脂層との密着性が良くなる結果、
剥離性が悪くなり、剥離横段ムラが悪化する。又椀状曲
面の径が30μmを越えると、今度は表面形状の凹凸に
対する傾斜がゆるくなり、平滑性が良くなる方向とな
り、やはり空気が巻き込まれクレーター状細孔が増加
し、剥離横段ムラが悪化する。
と、この場合も基本的に平滑性が過剰になり、空気の巻
き込まれる量が増加する結果、クレーター状細孔が増加
する。また、平滑性が良好であるため、クーリングロー
ルとポリオレフィン樹脂層との密着性が良くなる結果、
剥離性が悪くなり、剥離横段ムラが悪化する。又椀状曲
面の径が30μmを越えると、今度は表面形状の凹凸に
対する傾斜がゆるくなり、平滑性が良くなる方向とな
り、やはり空気が巻き込まれクレーター状細孔が増加
し、剥離横段ムラが悪化する。
【0034】本願の構成要素のうち、特に重要な点は椀
状曲面の大きさが上記範囲に入ることに加えて、椀状曲
面の形状がよく揃っており、均一性が極めて高いという
点にある。従来技術ではこの点は見過ごされていた。出
願人等は後述する如く特定の方法で表面を加工した微粗
面クーリングロールを用いることにより、上記の形状を
持つ樹脂被覆表面を得るに至り、加熱溶融樹脂を押出被
覆型付けする工程に於けるクレーター状細孔の増加、ロ
ール表面の汚れ物質の蓄積に起因する剥離横断ムラの悪
化等を改良し、樹脂被覆写真用支持体の品質を改良する
と共に、樹脂被覆加工速度を向上させて、併せて写真乳
剤塗布時の先頭液付き性を改良した結果、高速塗布を可
能にすると共に製品歩留りを上げ、更に印画紙の写像性
も改良することを可能にした。
状曲面の大きさが上記範囲に入ることに加えて、椀状曲
面の形状がよく揃っており、均一性が極めて高いという
点にある。従来技術ではこの点は見過ごされていた。出
願人等は後述する如く特定の方法で表面を加工した微粗
面クーリングロールを用いることにより、上記の形状を
持つ樹脂被覆表面を得るに至り、加熱溶融樹脂を押出被
覆型付けする工程に於けるクレーター状細孔の増加、ロ
ール表面の汚れ物質の蓄積に起因する剥離横断ムラの悪
化等を改良し、樹脂被覆写真用支持体の品質を改良する
と共に、樹脂被覆加工速度を向上させて、併せて写真乳
剤塗布時の先頭液付き性を改良した結果、高速塗布を可
能にすると共に製品歩留りを上げ、更に印画紙の写像性
も改良することを可能にした。
【0035】本発明で用いられる樹脂被覆写真用支持体
の押出被覆型付け用クーリングロールの表面は、基本的
には本発明の樹脂被覆写真用支持体の表面の形状とメ
ス、オスの関係にあればよい。即ちその表面は基本的に
高度に平滑な面上に設けられた連続した均一な泡状曲面
より構成された形状よりなり、泡状曲面の高さが0.3
〜1.0μmで且つ径が5〜30μmの範囲になければ
ならない。表面の泡状曲面の高さが0.3μm未満であ
ると、基本的に平滑性が過剰になり、加熱溶融樹脂を押
出被覆型付けする工程で、加工速度が上がるに従ってク
レーター状細孔が増加し、また、剥離横段ムラが悪化す
る。その結果加工速度を上げられないと言う制約が出来
る。更にこの場合、クーリングロールの表面に汚れ成分
が付着堆積し易くなるので、放置すれば被覆樹脂表面の
光沢が徐々に低下する。その為停機清掃を実施せざるを
得ず歩留りと生産性が低下する。一方、1.0μmを越
えた場合は、基本的に平滑性が低下する結果、写像性が
低下し、グロッシータイプの写真印画紙としての鏡の如
き光沢が低下し、実用性は失われる。
の押出被覆型付け用クーリングロールの表面は、基本的
には本発明の樹脂被覆写真用支持体の表面の形状とメ
ス、オスの関係にあればよい。即ちその表面は基本的に
高度に平滑な面上に設けられた連続した均一な泡状曲面
より構成された形状よりなり、泡状曲面の高さが0.3
〜1.0μmで且つ径が5〜30μmの範囲になければ
ならない。表面の泡状曲面の高さが0.3μm未満であ
ると、基本的に平滑性が過剰になり、加熱溶融樹脂を押
出被覆型付けする工程で、加工速度が上がるに従ってク
レーター状細孔が増加し、また、剥離横段ムラが悪化す
る。その結果加工速度を上げられないと言う制約が出来
る。更にこの場合、クーリングロールの表面に汚れ成分
が付着堆積し易くなるので、放置すれば被覆樹脂表面の
光沢が徐々に低下する。その為停機清掃を実施せざるを
得ず歩留りと生産性が低下する。一方、1.0μmを越
えた場合は、基本的に平滑性が低下する結果、写像性が
低下し、グロッシータイプの写真印画紙としての鏡の如
き光沢が低下し、実用性は失われる。
【0036】次に、泡状曲面の径について説明する。本
願発明で言う『径』とは、泡状曲面を円状の図形として
とらえ、その図形における平均的な部分をその泡状曲面
の径とした。なお、泡状曲面の『径』の測定は、クーリ
ングロール表面をレプリカに転写させて、電子顕微鏡で
表面形状の写真撮影を行い、その写真観察により算出さ
れる。すなわち、電子顕微鏡写真で任意の部分におい
て、径を100個測定してその平均値を泡状曲面の径と
した。
願発明で言う『径』とは、泡状曲面を円状の図形として
とらえ、その図形における平均的な部分をその泡状曲面
の径とした。なお、泡状曲面の『径』の測定は、クーリ
ングロール表面をレプリカに転写させて、電子顕微鏡で
表面形状の写真撮影を行い、その写真観察により算出さ
れる。すなわち、電子顕微鏡写真で任意の部分におい
て、径を100個測定してその平均値を泡状曲面の径と
した。
【0037】次に、泡状曲面の径が5μm未満である
と、この場合も基本的に平滑性が過剰になり、クレータ
ー状細孔が増加し、また、剥離横段ムラが悪化する。ま
た、泡状曲面の径が30μmを越えると、この場合も基
本的に平滑性が過剰になる。その結果、クーリングロー
ルと溶融ポリオレフィン樹脂との間に巻き込まれる空気
の量が増加し、クレーター状細孔が増加する。その結
果、品質を維持するためには、加工速度を上げられない
と言う制約ができる。更にこの場合においては、クーリ
ングロールの表面に汚れ物質が付着堆積し易くなるの
で、放置すれば被覆樹脂表面とクーリングロールの剥離
性が時間と共に徐々に低下する。その結果、剥離横段ム
ラが悪化して品質を維持出来なくなり、実用性が失われ
るため、停機清掃を実施せざるを得ず、歩留りと生産性
が低下することになる。
と、この場合も基本的に平滑性が過剰になり、クレータ
ー状細孔が増加し、また、剥離横段ムラが悪化する。ま
た、泡状曲面の径が30μmを越えると、この場合も基
本的に平滑性が過剰になる。その結果、クーリングロー
ルと溶融ポリオレフィン樹脂との間に巻き込まれる空気
の量が増加し、クレーター状細孔が増加する。その結
果、品質を維持するためには、加工速度を上げられない
と言う制約ができる。更にこの場合においては、クーリ
ングロールの表面に汚れ物質が付着堆積し易くなるの
で、放置すれば被覆樹脂表面とクーリングロールの剥離
性が時間と共に徐々に低下する。その結果、剥離横段ム
ラが悪化して品質を維持出来なくなり、実用性が失われ
るため、停機清掃を実施せざるを得ず、歩留りと生産性
が低下することになる。
【0038】泡状曲面の形状がよく揃っており、均一性
が極めて高いということの重要性については先に述べ
た。後に詳述するが、このようなロール表面の形状は、
ロール表面に十点平均粗さRzで0.2μm以下という
極めて平滑なクロムメッキ面を形成した後、320〜6
00メッシュという限定されたサイズの砥砂を用いて微
粗面加工を行い、十点平均粗さRzで0.2〜1.5μ
mという極めて限定された微粗面を形成し、この上に1
0〜20μmという限定された厚さのクロムメッキを施
すことによって初めて形成された。
が極めて高いということの重要性については先に述べ
た。後に詳述するが、このようなロール表面の形状は、
ロール表面に十点平均粗さRzで0.2μm以下という
極めて平滑なクロムメッキ面を形成した後、320〜6
00メッシュという限定されたサイズの砥砂を用いて微
粗面加工を行い、十点平均粗さRzで0.2〜1.5μ
mという極めて限定された微粗面を形成し、この上に1
0〜20μmという限定された厚さのクロムメッキを施
すことによって初めて形成された。
【0039】本発明に用いられるクーリングロールの製
造方法について説明する。クーリングロールの材質は鉄
等金属のクロムメッキ、ニッケルメッキ、ホーロー引
き、又はテフロン加工のもの、或はステンレススチール
製等、種々選択でき、各々の材質と粗面形状の付与方法
は、本発明のクーリングロール表面形状が得ることがで
きれば、任意に選択することが出来る。
造方法について説明する。クーリングロールの材質は鉄
等金属のクロムメッキ、ニッケルメッキ、ホーロー引
き、又はテフロン加工のもの、或はステンレススチール
製等、種々選択でき、各々の材質と粗面形状の付与方法
は、本発明のクーリングロール表面形状が得ることがで
きれば、任意に選択することが出来る。
【0040】本発明では、樹脂被覆写真用支持体を製造
するために使用されるクーリングロールの平滑に研磨し
た地金上に50〜70μmクロムメッキ加工し、表面1
0〜20μmを研磨することを2回繰り返してその表面
の十点平均粗さRzが0.2μm以下になるよう加工す
る。本発明のクーリングロールはグロッシータイプの印
画紙用であるから基本的に高度に平滑でなければならな
い。その為には地金の表面を予め平滑に研磨した上に、
約100μmのクロムメッキを施した後、研磨する必要
がある。しかし、1回でこの厚さのメッキを施すとメッ
キ面の凹凸(うねり)が大きくなり、たとえ充分研磨し
ても必要な平滑性が得られない。また、メッキ層にピン
ホールが発生することがあるので、それを防止するた
め、それぞれ2回のメッキと研磨を繰り返し、表面の十
点平均粗さRzが0.2μm以下になるよう加工する。
0.2μmを越えた場合メッキ面のうねりが最後まで残
り、結果として写真印画紙の写像性が損なわれる。
するために使用されるクーリングロールの平滑に研磨し
た地金上に50〜70μmクロムメッキ加工し、表面1
0〜20μmを研磨することを2回繰り返してその表面
の十点平均粗さRzが0.2μm以下になるよう加工す
る。本発明のクーリングロールはグロッシータイプの印
画紙用であるから基本的に高度に平滑でなければならな
い。その為には地金の表面を予め平滑に研磨した上に、
約100μmのクロムメッキを施した後、研磨する必要
がある。しかし、1回でこの厚さのメッキを施すとメッ
キ面の凹凸(うねり)が大きくなり、たとえ充分研磨し
ても必要な平滑性が得られない。また、メッキ層にピン
ホールが発生することがあるので、それを防止するた
め、それぞれ2回のメッキと研磨を繰り返し、表面の十
点平均粗さRzが0.2μm以下になるよう加工する。
0.2μmを越えた場合メッキ面のうねりが最後まで残
り、結果として写真印画紙の写像性が損なわれる。
【0041】その後、クーリングロールの表面には高さ
が0.3〜1.0μmで且つ泡状曲面の径が5〜30μ
mの範囲にある連続した均一な泡状曲面より構成された
形状を加工しなければならない。この微粗面加工を行
う。
が0.3〜1.0μmで且つ泡状曲面の径が5〜30μ
mの範囲にある連続した均一な泡状曲面より構成された
形状を加工しなければならない。この微粗面加工を行
う。
【0042】本発明では、微粗面加工法として、サンド
ブラスト法、あるいはウエットホーニング法を用いるこ
とが出来る。砥砂は320〜600メッシュのものを用
いる。本範囲より砥砂の番手を上げる(粒径を小さくす
る)場合、クーリングロール表面に形成される微細な粗
面形状の均一性は向上するが凹凸が小さくなるので、規
定の高さが得られないため、この上にメッキ加工しても
目的の泡状形状は得られず、かつ不規則になる。逆に番
手を下げる(粒径を大きくする)場合は、規定の高さは
条件により得ることは可能ではあるが、クーリングロー
ル表面の均一性が損なわれて高さと形状が不均一とな
り、メッキ加工後もその影響で泡状曲面の径が不揃いに
なる。微粗面加工後の表面粗さは、十点平均粗さRzで
0.2〜1.5μmになるように調節される。0.2μ
mを下まわると最終的に泡状曲面の高さが低く、また径
が小さくなり、1.5μmを越えると泡状曲面の大きさ
が不揃いになる。
ブラスト法、あるいはウエットホーニング法を用いるこ
とが出来る。砥砂は320〜600メッシュのものを用
いる。本範囲より砥砂の番手を上げる(粒径を小さくす
る)場合、クーリングロール表面に形成される微細な粗
面形状の均一性は向上するが凹凸が小さくなるので、規
定の高さが得られないため、この上にメッキ加工しても
目的の泡状形状は得られず、かつ不規則になる。逆に番
手を下げる(粒径を大きくする)場合は、規定の高さは
条件により得ることは可能ではあるが、クーリングロー
ル表面の均一性が損なわれて高さと形状が不均一とな
り、メッキ加工後もその影響で泡状曲面の径が不揃いに
なる。微粗面加工後の表面粗さは、十点平均粗さRzで
0.2〜1.5μmになるように調節される。0.2μ
mを下まわると最終的に泡状曲面の高さが低く、また径
が小さくなり、1.5μmを越えると泡状曲面の大きさ
が不揃いになる。
【0043】320〜600メッシュの砥砂を用いて本
発明に好適な微粗面を設けた後、10〜20μmクロム
メッキを施すことにより、本発明のクーリングロールが
得られる。10μm未満の場合は泡状曲面の生成が不十
分で十分な高さが得られず、又泡状曲面の均一性が低下
する。逆に20μmを越える場合は泡状曲面の径が過大
になると共に個々の泡状曲面が互いに隆起を競い合うが
如き状態になり、均一な泡状曲面は得られない。
発明に好適な微粗面を設けた後、10〜20μmクロム
メッキを施すことにより、本発明のクーリングロールが
得られる。10μm未満の場合は泡状曲面の生成が不十
分で十分な高さが得られず、又泡状曲面の均一性が低下
する。逆に20μmを越える場合は泡状曲面の径が過大
になると共に個々の泡状曲面が互いに隆起を競い合うが
如き状態になり、均一な泡状曲面は得られない。
【0044】本発明における樹脂被覆写真用支持体は、
天然パルプから抄紙された紙や合成繊維からなる合成
紙、それらの混抄紙、または合成紙等のシート状基体
に、熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂、またはポリオレフィン共重
合体樹脂を単独、又はそれらの混合物を溶融押出機によ
り押出圧着被覆したものである。また、シート状基体と
しては、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートお
よびそれらと他の樹脂の共重合体を使用することも可能
である。樹脂被覆層の厚さについては特に制限はなく、
約5〜200μm程度であり、特に約15〜50μm程
度が好適である。また、乳剤層が設けられる側の好まし
い被覆層は、二酸化チタン又は二酸化チタンと他の白色
顔料もしくは充填材との混合物であり、特にポリエチレ
ン樹脂組成物が好ましい。この他更に着色用顔料、蛍光
増白剤、又は他の公知の添加剤が少量含有されていても
良い。さらに、樹脂被覆層は2層以上の複数層あっても
よく、各層で添加剤の濃度を適宜変更してもよい。
天然パルプから抄紙された紙や合成繊維からなる合成
紙、それらの混抄紙、または合成紙等のシート状基体
に、熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂、またはポリオレフィン共重
合体樹脂を単独、又はそれらの混合物を溶融押出機によ
り押出圧着被覆したものである。また、シート状基体と
しては、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートお
よびそれらと他の樹脂の共重合体を使用することも可能
である。樹脂被覆層の厚さについては特に制限はなく、
約5〜200μm程度であり、特に約15〜50μm程
度が好適である。また、乳剤層が設けられる側の好まし
い被覆層は、二酸化チタン又は二酸化チタンと他の白色
顔料もしくは充填材との混合物であり、特にポリエチレ
ン樹脂組成物が好ましい。この他更に着色用顔料、蛍光
増白剤、又は他の公知の添加剤が少量含有されていても
良い。さらに、樹脂被覆層は2層以上の複数層あっても
よく、各層で添加剤の濃度を適宜変更してもよい。
【0045】ポリエチレン樹脂組成物塗布は紙の片面又
は両面上に塗布されていてもよく、押出し溶融コーティ
ング法により270〜330℃の温度で行われる。本発
明におけるポリエチレン樹脂組成物で被覆される基体と
して紙を用いる場合は、必要に応じサイズ剤、紙力増強
剤、着色剤、蛍光増白剤などを添加使用してもよい。基
体の坪量についても特に制限がなく約50〜300g/
m2程度であり、特に70〜200g/m2程度が好適で
ある。
は両面上に塗布されていてもよく、押出し溶融コーティ
ング法により270〜330℃の温度で行われる。本発
明におけるポリエチレン樹脂組成物で被覆される基体と
して紙を用いる場合は、必要に応じサイズ剤、紙力増強
剤、着色剤、蛍光増白剤などを添加使用してもよい。基
体の坪量についても特に制限がなく約50〜300g/
m2程度であり、特に70〜200g/m2程度が好適で
ある。
【0046】樹脂で被覆した写真用支持体は樹脂を押出
機で加熱溶融し、紙等の基体とクーリングロールとの間
にフィルム状に押出し、ニップロール等で樹脂を基材に
コーティングし製造される。クーリングロールは樹脂コ
ーティング層の表面形状の形成に使用され、樹脂被覆写
真用支持体の表面はクーリングロール表面の形状により
高光沢か、無光沢か、またはパターン化された例えば絹
目状やマット状等に形成することができるが、先述のご
とく、本発明はこれらの中でも平滑な光沢面の樹脂被覆
写真用支持体に関するものである。
機で加熱溶融し、紙等の基体とクーリングロールとの間
にフィルム状に押出し、ニップロール等で樹脂を基材に
コーティングし製造される。クーリングロールは樹脂コ
ーティング層の表面形状の形成に使用され、樹脂被覆写
真用支持体の表面はクーリングロール表面の形状により
高光沢か、無光沢か、またはパターン化された例えば絹
目状やマット状等に形成することができるが、先述のご
とく、本発明はこれらの中でも平滑な光沢面の樹脂被覆
写真用支持体に関するものである。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を詳細に説
明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における%はすべて重量%である。広葉樹晒ク
ラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパル
プ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタン
ダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パ
ルプスラリーを作成した。これにサイズ剤としてアルキ
ルケテンダイマーを対パルプ0.5重量%、強度剤とし
てポリアクリルアミドを対パルプ1.0重量%、カチオ
ン化澱粉を対パルプ2.0重量%、ポリアミドエピクロ
ロヒドリン樹脂を対パルプ0.5重量%添加し、水で希
釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機
で坪量170g/m2になるように抄造し、ポリオレフ
ィン樹脂被覆紙の原紙とした。
明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における%はすべて重量%である。広葉樹晒ク
ラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパル
プ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタン
ダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パ
ルプスラリーを作成した。これにサイズ剤としてアルキ
ルケテンダイマーを対パルプ0.5重量%、強度剤とし
てポリアクリルアミドを対パルプ1.0重量%、カチオ
ン化澱粉を対パルプ2.0重量%、ポリアミドエピクロ
ロヒドリン樹脂を対パルプ0.5重量%添加し、水で希
釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機
で坪量170g/m2になるように抄造し、ポリオレフ
ィン樹脂被覆紙の原紙とした。
【0048】実施例1〜6及び比較例1〜6 まず、はじめに本願発明で使用するクーリングロールに
ついて説明する。表1に実施例1〜6及び比較例1〜6
のクーリングロールの表面加工条件並びに得られた物性
を示す。
ついて説明する。表1に実施例1〜6及び比較例1〜6
のクーリングロールの表面加工条件並びに得られた物性
を示す。
【0049】
【表1】
【0050】本発明である実施例1〜6は、平滑に研磨
したロール表面にクロムメッキを50μmまたは70μ
m施し表面より10μmまたは20μm分研磨し、これ
を平滑化、クロムメッキ処理とする。これを2回繰り返
した後の表面粗さRzはいずれも0.2以下であった。
こうして得られた平滑なメッキ表面に、320,400
または600メッシュの砥砂を用いてサンドブラスト法
により微粗面加工した。東京精密製の表面粗さ解析装置
Surfcom E−RM−S27A型で測定された微
粗面の表面粗さRzは、0.2〜1.4μmであり0.
2〜1.5μmの範囲に入っていた。微粗面加工したロ
ール表面は泡状曲面に加工するため10,または20μ
mのクロムメッキを施した。上記測定器で測定された泡
状曲面の高さ並びに径は、いずれもそれぞれ0.3〜
1.0μm、5〜30μmの範囲に入っていた。
したロール表面にクロムメッキを50μmまたは70μ
m施し表面より10μmまたは20μm分研磨し、これ
を平滑化、クロムメッキ処理とする。これを2回繰り返
した後の表面粗さRzはいずれも0.2以下であった。
こうして得られた平滑なメッキ表面に、320,400
または600メッシュの砥砂を用いてサンドブラスト法
により微粗面加工した。東京精密製の表面粗さ解析装置
Surfcom E−RM−S27A型で測定された微
粗面の表面粗さRzは、0.2〜1.4μmであり0.
2〜1.5μmの範囲に入っていた。微粗面加工したロ
ール表面は泡状曲面に加工するため10,または20μ
mのクロムメッキを施した。上記測定器で測定された泡
状曲面の高さ並びに径は、いずれもそれぞれ0.3〜
1.0μm、5〜30μmの範囲に入っていた。
【0051】本発明には含まれない比較例1〜6では、
比較例1の場合、研磨処理が過度であったこと、並びに
泡状曲面化クロムメッキの厚さが不足した結果、泡状曲
面の高さが低くなった。比較例2の場合、100μmの
平滑化クロムメッキを1回のみで施したこと、並びに泡
状化クロムメッキの厚さが厚すぎた結果、泡状曲面の高
さが高くなりすぎ、且つ形が不揃いになった。比較例3
の場合、100μmの平滑化クロムメッキを1回で施し
た結果、表面が粗くなりすぎた。研磨は30μmと過度
に行ったがこれは凸部の上に平坦な部分を生じさせたの
みであり、研磨処理後のRzは0.33μmであった。
又微粗面化処理の砥砂が粗すぎた結果、泡状曲面の径が
大きくなりすぎ、且つ形も不揃いになった。比較例4の
場合、平滑化クロムメッキが2回共30μmと薄すぎた
結果、研磨処理後の平滑性が不足してうねりが残った。
泡状曲面化クロムメッキの厚さが厚くなりすぎたことも
この傾向を促進したと思われる。比較例5の場合、研磨
処理しなかった結果、本段階での面の粗さが大きくなり
すぎ、この影響が最後まで残った。比較例6の場合、微
粗面化処理の砥砂が粗すぎた結果、泡状曲面の高さが高
くなりすぎた。
比較例1の場合、研磨処理が過度であったこと、並びに
泡状曲面化クロムメッキの厚さが不足した結果、泡状曲
面の高さが低くなった。比較例2の場合、100μmの
平滑化クロムメッキを1回のみで施したこと、並びに泡
状化クロムメッキの厚さが厚すぎた結果、泡状曲面の高
さが高くなりすぎ、且つ形が不揃いになった。比較例3
の場合、100μmの平滑化クロムメッキを1回で施し
た結果、表面が粗くなりすぎた。研磨は30μmと過度
に行ったがこれは凸部の上に平坦な部分を生じさせたの
みであり、研磨処理後のRzは0.33μmであった。
又微粗面化処理の砥砂が粗すぎた結果、泡状曲面の径が
大きくなりすぎ、且つ形も不揃いになった。比較例4の
場合、平滑化クロムメッキが2回共30μmと薄すぎた
結果、研磨処理後の平滑性が不足してうねりが残った。
泡状曲面化クロムメッキの厚さが厚くなりすぎたことも
この傾向を促進したと思われる。比較例5の場合、研磨
処理しなかった結果、本段階での面の粗さが大きくなり
すぎ、この影響が最後まで残った。比較例6の場合、微
粗面化処理の砥砂が粗すぎた結果、泡状曲面の高さが高
くなりすぎた。
【0052】クーリングロール表面の評価方法 クーリングロール表面の評価は、表面の形状をレプリカ
に転写させ、東京精密製の表面粗さ解析装置Surfc
om E−RM−S27A型で行った。表面粗さはフィ
ルターを用いた数値であり、クーリングロール表面の低
周波成分を除去するためのカットオフ値は0.08mm
を用いた。
に転写させ、東京精密製の表面粗さ解析装置Surfc
om E−RM−S27A型で行った。表面粗さはフィ
ルターを用いた数値であり、クーリングロール表面の低
周波成分を除去するためのカットオフ値は0.08mm
を用いた。
【0053】抄造した原紙に、密度0.918g/cm
3の低密度ポリエチレン100重量%の樹脂に対して、
10重量%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリ
エチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分
で厚さ30μmになるように押出コーティングし、表1
記載のクーリングロールを用いて押出被覆型付けした。
もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポ
リエチレン樹脂を同様に320℃で溶融し、厚さ30μ
mになるように押出被覆型付けした。
3の低密度ポリエチレン100重量%の樹脂に対して、
10重量%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリ
エチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分
で厚さ30μmになるように押出コーティングし、表1
記載のクーリングロールを用いて押出被覆型付けした。
もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポ
リエチレン樹脂を同様に320℃で溶融し、厚さ30μ
mになるように押出被覆型付けした。
【0054】品質評価方法 このようにして得られた樹脂被覆写真用支持体の表面に
おける、剥離横段ムラ、並びにクレーター状細孔の発生
度合いを目視により評価した。
おける、剥離横段ムラ、並びにクレーター状細孔の発生
度合いを目視により評価した。
【0055】剥離横段ムラ 剥離横段ムラの評価は、5段階グレード評価とした。樹
脂被覆写真用支持体の剥離横段ムラはグレード4以上に
なると写真用印画紙表面の光沢の低下等外観上の支障を
きたす。フレを考慮して2.5以下を合格とした。 グレード1:剥離横段ムラはまったく見られない グレード2:薄く剥離横段ムラが見られる グレード3:剥離横段ムラが見れるが、乳剤層上には見
えない グレード4:剥離横段ムラが強く、乳剤層上にも薄く見
れる グレード5:剥離横段ムラ非常に強く、乳剤層上にも強
く残る
脂被覆写真用支持体の剥離横段ムラはグレード4以上に
なると写真用印画紙表面の光沢の低下等外観上の支障を
きたす。フレを考慮して2.5以下を合格とした。 グレード1:剥離横段ムラはまったく見られない グレード2:薄く剥離横段ムラが見られる グレード3:剥離横段ムラが見れるが、乳剤層上には見
えない グレード4:剥離横段ムラが強く、乳剤層上にも薄く見
れる グレード5:剥離横段ムラ非常に強く、乳剤層上にも強
く残る
【0056】クレーター状細孔 クレーター状細孔の評価は樹脂被覆写真用支持体の表面
の2.0cm四方を10倍のルーペで拡大して観察し、
径0.4mm(実長40μm)以上の細孔の数でグレー
ド評価した。クレーター状細孔はグレードが4以上にな
ると写真用印画紙表面の光沢の低下等外観上の支障をき
たす。フレを考慮して2.5以下(即ち30個以下)を
合格とした。 グレード1:表面上に細孔は見られない グレード2:1〜10個見られる グレード3:11〜50個見られる グレード4:51〜100個見られる グレード5:101個以上見られる
の2.0cm四方を10倍のルーペで拡大して観察し、
径0.4mm(実長40μm)以上の細孔の数でグレー
ド評価した。クレーター状細孔はグレードが4以上にな
ると写真用印画紙表面の光沢の低下等外観上の支障をき
たす。フレを考慮して2.5以下(即ち30個以下)を
合格とした。 グレード1:表面上に細孔は見られない グレード2:1〜10個見られる グレード3:11〜50個見られる グレード4:51〜100個見られる グレード5:101個以上見られる
【0057】得られた樹脂被覆写真印画紙用支持体の表
面樹脂層にコロナ放電処理を施し、石灰処理ゼラチン
1.5g、パラオキシ安息香酸ブチルの10重量%メタ
ノール溶液0.3g、スルフォコハク酸−2−エチルヘ
キシルエステル塩のメタノールと水の5重量%混合液
0.45g及び化1で示される両性界面活性剤の10重
量%水溶液0.36gを含み、全量を水で100gに調
製した配合の下引塗液をゼラチン塗布量0.06g/m
2になるように均一に、オンマシン塗布して写真印画紙
用支持体を得た。
面樹脂層にコロナ放電処理を施し、石灰処理ゼラチン
1.5g、パラオキシ安息香酸ブチルの10重量%メタ
ノール溶液0.3g、スルフォコハク酸−2−エチルヘ
キシルエステル塩のメタノールと水の5重量%混合液
0.45g及び化1で示される両性界面活性剤の10重
量%水溶液0.36gを含み、全量を水で100gに調
製した配合の下引塗液をゼラチン塗布量0.06g/m
2になるように均一に、オンマシン塗布して写真印画紙
用支持体を得た。
【0058】更に、樹脂被覆写真用支持体の裏樹脂層面
にコロナ放電処理後、下記のバックコート塗液をオンマ
シン塗布した。乾燥重量分として、コロイド状シリカ:
スチレン系ラテックス=1:1から成り、更にポリスチ
レンスルフォン酸ソーダ0.021g/m2の他適量の
塗布助剤等を含むバックコート塗液をラテックス分(固
形重量計算で)として0.21g/m2になる塗布量で
塗設して樹脂被覆写真印画紙用支持体を得た。なお、得
られた樹脂被覆写真用支持体の表面粗さ測定は、フィル
ターを用いた数値であり、樹脂被覆写真用支持体の場合
は支持体の原紙の低周波成分を除去するため、カットオ
フ値0.08mmを用いた。
にコロナ放電処理後、下記のバックコート塗液をオンマ
シン塗布した。乾燥重量分として、コロイド状シリカ:
スチレン系ラテックス=1:1から成り、更にポリスチ
レンスルフォン酸ソーダ0.021g/m2の他適量の
塗布助剤等を含むバックコート塗液をラテックス分(固
形重量計算で)として0.21g/m2になる塗布量で
塗設して樹脂被覆写真印画紙用支持体を得た。なお、得
られた樹脂被覆写真用支持体の表面粗さ測定は、フィル
ターを用いた数値であり、樹脂被覆写真用支持体の場合
は支持体の原紙の低周波成分を除去するため、カットオ
フ値0.08mmを用いた。
【0059】樹脂被覆写真印画紙用支持体上に、黄色発
色カプラーを含む青感乳剤層、色混り防止剤を含む中間
層、マゼンタ発色カプラーを含む緑感乳剤層、紫外線吸
収剤を含む紫外線吸収層、シアン発色カプラーを含む赤
感乳剤層及び保護層を塗布して、ゼラチンの総量が8g
/m2であるカラー印画紙を作成した。各色感乳剤層は
硝酸銀で0.6g/m2に相当する塩臭化銀を含み、更
にハロゲン化銀の生成、分散及び成膜に必要なゼラチン
の他、適量のカブリ防止剤、増感色素、塗布助剤、硬膜
剤、増粘剤及び適量のフィルター染料等を含む。カラー
用ハロゲン化銀写真乳剤を速度200m/分で塗布し
て、塗布開始線から塗布量が均一になるところまでの距
離を測定した。また、現像処理した写真用印画紙表面の
写像性を評価した。
色カプラーを含む青感乳剤層、色混り防止剤を含む中間
層、マゼンタ発色カプラーを含む緑感乳剤層、紫外線吸
収剤を含む紫外線吸収層、シアン発色カプラーを含む赤
感乳剤層及び保護層を塗布して、ゼラチンの総量が8g
/m2であるカラー印画紙を作成した。各色感乳剤層は
硝酸銀で0.6g/m2に相当する塩臭化銀を含み、更
にハロゲン化銀の生成、分散及び成膜に必要なゼラチン
の他、適量のカブリ防止剤、増感色素、塗布助剤、硬膜
剤、増粘剤及び適量のフィルター染料等を含む。カラー
用ハロゲン化銀写真乳剤を速度200m/分で塗布し
て、塗布開始線から塗布量が均一になるところまでの距
離を測定した。また、現像処理した写真用印画紙表面の
写像性を評価した。
【0060】乳剤塗布開始から均一液付き迄の距離 乳剤塗布開始線から均一液付き迄の距離は、50mmを
越えると塗布先端部が厚塗りとなり、乾燥ゾーンの乾燥
負荷が増加しペーパーロールの汚染等重大な品質故障を
発生させる。フレを考慮して30mm以下を合格とし
た。
越えると塗布先端部が厚塗りとなり、乾燥ゾーンの乾燥
負荷が増加しペーパーロールの汚染等重大な品質故障を
発生させる。フレを考慮して30mm以下を合格とし
た。
【0061】写像性 写像性は、得られたカラー印画紙で評価し、スガ試験機
株式会社製 写像性測定器 ICM−2DP型を使用
し、光学くしの幅2.0mmを用いて評価した。写像性
C値が50%を下まわると、高い光沢感のある鏡面タイ
プの写真用印画紙としての性能が欠如し、外観上の支障
をきたす。フレを考慮して60%以上を合格とした。
株式会社製 写像性測定器 ICM−2DP型を使用
し、光学くしの幅2.0mmを用いて評価した。写像性
C値が50%を下まわると、高い光沢感のある鏡面タイ
プの写真用印画紙としての性能が欠如し、外観上の支障
をきたす。フレを考慮して60%以上を合格とした。
【0062】表1に示した実施例1〜6、比較例1〜6
の各クーリングロールを用いて製造した樹脂被覆写真用
支持体の物性、乳材塗布時の先頭液付き性、並びに印画
紙の写像性を、表2に示す。
の各クーリングロールを用いて製造した樹脂被覆写真用
支持体の物性、乳材塗布時の先頭液付き性、並びに印画
紙の写像性を、表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】実施例1から6では、いずれも樹脂被覆写
真用支持体表面の椀状曲面の高さは0.3〜1.0μm、
椀状曲面の径は5〜30μmであり、乳剤塗布開始線か
ら均一液付き部分迄の距離が短く、乳剤塗布後の乾燥負
荷も少なく、塗布開始線近傍の塗膜は定常と変わりが無
く厚くなることはない。また、樹脂被覆写真用支持体と
して、剥離横段ムラ、クレーター状細孔等の品質故障も
少なく、目視の光沢感である写像性も高い。即ち高品位
な樹脂被覆写真用支持体が得られた。
真用支持体表面の椀状曲面の高さは0.3〜1.0μm、
椀状曲面の径は5〜30μmであり、乳剤塗布開始線か
ら均一液付き部分迄の距離が短く、乳剤塗布後の乾燥負
荷も少なく、塗布開始線近傍の塗膜は定常と変わりが無
く厚くなることはない。また、樹脂被覆写真用支持体と
して、剥離横段ムラ、クレーター状細孔等の品質故障も
少なく、目視の光沢感である写像性も高い。即ち高品位
な樹脂被覆写真用支持体が得られた。
【0065】しかしながら、比較例1の如く椀状曲面の
高さが低すぎると、クレーター状細孔の増加で面質が荒
れると共に、剥離横断ムラが悪くなる。比較例2、6の
如く逆に椀状曲面の高さが高すぎると写像性が悪くな
り、鏡面としての商品価値が低下し、実用に耐えられな
い。クーリングロールの微粗面加工後の面が著しく粗く
なった比較例6はその影響が最後迄残り、先頭液付き性
も悪くなった。比較例3、4の如く椀状曲面の径が大き
すぎるとクレーター状細孔の増加で面質が荒れ、特に大
きい比較例3では剥離横断ムラもかなり悪くなった。比
較例5は樹脂被覆写真用支持体の椀状曲面の高さ、並び
に径のみでは一見正常であるがクーリングロールの表面
加工中研磨処理を行っていない。その結果面が著しく粗
くなった影響が最後迄残り写像性が悪くなった。以上の
如く、本発明に規定する製造方法で表面加工したクーリ
ングロールを用いて製造し、本発明に規定する表面形状
を有する樹脂被覆写真用支持体以外では先頭液付き性が
良好で、しかも強光沢印画紙として欠点の無いものを安
定して製造することはできなかった。
高さが低すぎると、クレーター状細孔の増加で面質が荒
れると共に、剥離横断ムラが悪くなる。比較例2、6の
如く逆に椀状曲面の高さが高すぎると写像性が悪くな
り、鏡面としての商品価値が低下し、実用に耐えられな
い。クーリングロールの微粗面加工後の面が著しく粗く
なった比較例6はその影響が最後迄残り、先頭液付き性
も悪くなった。比較例3、4の如く椀状曲面の径が大き
すぎるとクレーター状細孔の増加で面質が荒れ、特に大
きい比較例3では剥離横断ムラもかなり悪くなった。比
較例5は樹脂被覆写真用支持体の椀状曲面の高さ、並び
に径のみでは一見正常であるがクーリングロールの表面
加工中研磨処理を行っていない。その結果面が著しく粗
くなった影響が最後迄残り写像性が悪くなった。以上の
如く、本発明に規定する製造方法で表面加工したクーリ
ングロールを用いて製造し、本発明に規定する表面形状
を有する樹脂被覆写真用支持体以外では先頭液付き性が
良好で、しかも強光沢印画紙として欠点の無いものを安
定して製造することはできなかった。
【0066】
【発明の効果】強光沢写真用印画紙を製造する際、本発
明のクーリングロールを用いて写真乳剤が塗布される面
の樹脂加工を行って樹脂被覆写真用支持体を製造するこ
とにより、剥離横段ムラの発生量とその強度、クレータ
ー状細孔の発生量、クーリングロール表面の汚れ成分の
堆積量を低減することによって高速加工と安定生産が可
能になり、且つ本発明の樹脂被覆写真用支持体を使用す
ることにより写真乳剤塗布の際、乳剤塗布乾燥後の表面
の強光沢を低下させること無く、且つ写真乳剤塗布開始
時の厚塗り防止を可能にすることによって、高品質なグ
ロッシー写真印画紙の高速塗工と安定生産が可能にな
る。
明のクーリングロールを用いて写真乳剤が塗布される面
の樹脂加工を行って樹脂被覆写真用支持体を製造するこ
とにより、剥離横段ムラの発生量とその強度、クレータ
ー状細孔の発生量、クーリングロール表面の汚れ成分の
堆積量を低減することによって高速加工と安定生産が可
能になり、且つ本発明の樹脂被覆写真用支持体を使用す
ることにより写真乳剤塗布の際、乳剤塗布乾燥後の表面
の強光沢を低下させること無く、且つ写真乳剤塗布開始
時の厚塗り防止を可能にすることによって、高品質なグ
ロッシー写真印画紙の高速塗工と安定生産が可能にな
る。
【図1】図1は本願発明に関わる樹脂被覆写真用支持体
の断面図。
の断面図。
【図2】図2は図1の拡大図。
【図3】図3は本願発明に関わる冷却ロール表面の断面
図。
図。
【図4】図4は図3の拡大図。
1 樹脂被覆層 2 原紙層 3 椀状曲面の径 4 椀状曲面の高さ 5 大きな椀状曲面の径 6 小さな椀状曲面の径 7 クーリングロールメッキ層 8 クーリングロール地金 9 泡状曲面の径 10 泡状曲面の高さ 11 大きな泡状曲面の径 12 小さな泡状曲面の径
Claims (5)
- 【請求項1】 シート状基体の両面に、加熱溶融ポリオ
レフィン樹脂を押出被覆型付けすることにより得られた
樹脂被覆写真用支持体であって、乳剤層が設けられる側
の面の樹脂被覆表面が、連続した均一な椀状曲面で構成
された形状よりなり、椀状曲面の高さが0.3〜1.0
μmでかつ径が5〜30μmであることを特徴とする樹
脂被覆写真用支持体。 - 【請求項2】 シート状基体の両面に、加熱溶融ポリオ
レフィン樹脂を押出被覆型付けする樹脂被覆写真用支持
体の製造方法において、乳剤層が設けられる側の樹脂被
覆表面に圧着される表面が、連続した均一な泡状曲面で
構成された形状よりなり、泡状曲面の高さが0.3〜
1.0μmで、かつ径が5〜30μmであることを特徴
とするクーリングロール。 - 【請求項3】 クーリングロール表面の平滑に研磨した
地金上に、50〜70μmのクロムメッキを施した後、
表面より10〜20μmを研磨して平滑な表面に加工
し、再度50〜70μmのクロムメッキを施してから再
び10〜20μmを研磨後、320〜600メッシュの
砥砂を使用してクロムメッキ面に微粗面化加工を施し、
しかる後にその表面に10〜20μmのクロムメッキを
施すことを特徴とする樹脂被覆写真用支持体の製造に用
いるクーリングロール表面の加工方法。 - 【請求項4】 クーリングロール表面の平滑に研磨した
地金上に、クロムメッキ加工した後、表面を研磨して得
られた表面の平滑性が、Rzで0.2μm以下である請
求項3記載のクーリングロール表面の加工方法。 - 【請求項5】 クーリングロールの微粗面化加工後の表
面粗さが、Rzで0.2〜1.5μmである請求項3記
載のクーリングロール表面の加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9101480A JPH10293379A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 樹脂被覆写真用支持体、並びにその製造に用いるクーリングロール及びその表面加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9101480A JPH10293379A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 樹脂被覆写真用支持体、並びにその製造に用いるクーリングロール及びその表面加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10293379A true JPH10293379A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14301891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9101480A Pending JPH10293379A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 樹脂被覆写真用支持体、並びにその製造に用いるクーリングロール及びその表面加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10293379A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011027681A1 (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-10 | コニカミノルタオプト株式会社 | フィルムの製造方法 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP9101480A patent/JPH10293379A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011027681A1 (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-10 | コニカミノルタオプト株式会社 | フィルムの製造方法 |
| JPWO2011027681A1 (ja) * | 2009-09-01 | 2013-02-04 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | フィルムの製造方法 |
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