JPH0822414B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0822414B2
JPH0822414B2 JP2129614A JP12961490A JPH0822414B2 JP H0822414 B2 JPH0822414 B2 JP H0822414B2 JP 2129614 A JP2129614 A JP 2129614A JP 12961490 A JP12961490 A JP 12961490A JP H0822414 B2 JPH0822414 B2 JP H0822414B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に磁気テープやフロッピーディスクとし
て用いられる表面性の良好な磁気記録媒体の塗布装置に
関し、特に未乾燥状態で二層を同時に塗布し、膜表面を
平滑にする塗布装置に関する。
従来の技術 近年、磁気記録媒体の高性能化に伴って、磁性層の多
層化が注目を集めている。たとえば上層には短波長記録
において電磁変換特性に優れた磁性層を設け、下層には
長波長記録に適した磁性層を設けることにより、従来、
単層では得られなかった優れた電磁変換特性を備えた磁
気記録媒体が実現できる。たとえば二層構造のビデオ用
磁気記録媒体において、下層の磁性層の膜厚は上層の磁
性層より厚く、0.5〜4μmの範囲である。一方、上層
の塗布膜厚は0.1〜0.5μmがよい。上層の膜厚が0.5μ
mより厚いと低周波数帯の特性が低下し、0.1μmより
薄いと下層の影響が強くなるため二層の効果が小さくな
る。
このような磁性層が二層構造の磁気記録媒体は一回の
塗布・乾燥で製造することが望まれており、磁性層を二
層同時に塗布する塗布装置については、たとえば特開昭
63−88080号公報等が知られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の塗布装置で、高密度記録用の
磁性塗布液を塗布した場合、微細な縦筋が発生すること
を本発明者は研究により究明した。第4図は上層として
次の第1表に示す磁性塗布液を乾燥状態膜厚で0.3μ
m、下層として第2表に示す磁性塗布液を乾燥状態膜厚
で3μmとなるように、従来例である特開昭63−88080
号公報の塗布装置により、厚さ14μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム(支持体)上に塗布,配向,乾燥
した後、カレンダー処理したうえ、塗膜表面を三次元表
面粗さ計で測定した結果の一例である。
測定結果は塗膜表面の凸部を見やすくするために、三
次元グラフィックスにおいて、高さ方向の平均値よりも
高い部分のみを出力してある。塗膜表面に支持体の走行
方向に約50μmピッチの微細な縦筋が認められる。さら
に第4図の塗膜表面の平均表面粗さ(以下においてはRM
S(実効値)と略す)は15.8nmであった。電磁変換特性
を、M IIフォーマットデッキを用い測定すると、ビデオ
帯域出力(7MHzでは、松下電器産業(株)の基準テープ
に対して−2dBであり、S/N比で−1dBという結果であっ
た。
以上のことから第4図に示したような塗膜表面の微細
な縦筋は、電磁変換特性を著しく低下させるものである
ことが明らかである。
本発明者は、この微細な縦筋の発生原因について究明
した結果、以下の理由によるものであることがわかっ
た。
磁性塗布液は、磁性粉粒子間の磁気力の影響で一次粒
子として存在しているとは考え難く、三次元の網目構造
を形成しており、これにせん断を付与したとき、ある大
きさを持った凝集塊に破壊されると考えられる。(「塗
装工学」第21巻、第10号、475〜479頁、1986年)。磁気
力が強くさらに長径方向の平均粒径が小さい磁性粉を使
用している磁性塗布液は、凝集力が非常に強いために、
上記凝集塊は数10〜100μmのオーダーで流動中の塗布
液に存在しており、この磁性塗布液を従来の塗布装置で
支持体に塗布したとき、上記凝集塊が従来の塗布装置の
スリットからリップ上に押し出された後、リップ面で十
分に平滑化処理されないために縦筋が発生することがわ
かった。
このような微細な縦筋は、磁気力が強くさらに長径方
向の平均粒径が小さい磁性粉を使用した磁性塗布液を塗
布したときほど顕著に現れることも実験により確認し
た。現在磁気記録媒体は高密度記録化の方向にあり、そ
のため高磁気力でかつ超微粒の磁性粉を用いるので、上
記のような塗膜表面の微細な縦筋は、ビデオ帯域出力や
S/N比などの電磁変換特性を著しく低下させ、製品品質
上致命的な欠陥となっていた。
さらに上層の塗布膜厚が0.1〜0.5μmと非常に薄い同
時二層塗布を行うとき、第2リップと第3リップの構成
を特定しなければ、均一でかつ安定に塗布できないこと
が本発明者の研究により判明した。
本発明の目的は、上層の乾燥状態における膜厚が0.1
〜0.5μmと非常に薄い同時二層塗布を行う塗布装置に
おいて、均一でかつ安定に二層塗布でき、さらに平滑な
塗膜表面である多層構造の磁気記録媒体を製造するため
の塗布装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、3つ
のリップと2つのスリットを有し、各スリットより下流
側のリップの先端部の断面形状が曲面である塗布装置に
おいて、第2リップの先端部の第1スリット側エッヂを
A、第2リップの先端部の第2スリット側エッヂをB、
第3リップの先端部の第2スリット側エッヂをC、第3
リップの先端部の反スリット側エッヂをDとし、Bにお
ける接触XとCにおける接触Yとのなす角をθとしたと
き、 0゜≦θ≦5゜ であり、かつ第2リップの先端部の円弧 の長さと第3リップの先端部の円弧 の長さが であることを特徴とするものである。
作用 本発明は上記した構成により、第1スリットより押し
出されて形成された下層用磁性塗布液に、第2リップ面 と連続走行する支持体との隙間で高いせん断が付与さ
れ、下層用磁性塗布装液中の凝集塊は破壊され、かつ塗
膜表面は十分に平滑化され、その直後に第2スリットよ
り押し出されて形成された上層用磁性塗布液に、第3リ
ップ面 と下層付支持体との隙間において高いせん断が付与さ
れ、上層用磁性塗布液中の凝集塊は破壊され、かつ塗膜
表面は十分に平滑化されるので、上記した塗膜表面の微
細な縦筋は抑制できる。
さらに本発明は上記した第2リップと第3リップの構
成により、下層付の支持体が第3リップ面に大きな屈曲
なく滑らかに進入していくので、第2スリット出口にお
ける上層用磁性塗布液の流れを乱すことなく、上層を薄
く均一でかつ安定に塗布形成することが可能である。
実施例 以下図面にしたがって本発明の実施例を説明する。第
1図は本発明の塗布装置の概略断面図である。図におい
て、1は第1リップ、2は第2リップ、3は第3リッ
プ、4は第1スリット、5は第2スリット、6は第1マ
ニホルド、7は第2マニホルド、8は第1ポンプ、9は
第2ポンプである。
第2リップ2および第3リップ3の先端部の断面形状
は曲面であり、その第2リップ2の先端部の曲率半径R1
は4〜20mmの範囲内であり、第3リップ3の先端部の曲
率半径R2は4〜20mmの範囲内である。リップ2,3の先端
部の曲率半径は磁性塗布液の粘度,塗布速度,塗布膜
厚,支持体張力の条件により、最適な曲率半径を選択す
る。第2リップ2および第3リップ3の厚さ(第1図に
おける左右方向の幅)は2〜10mmの範囲である。
3つのリップは超硬合金を用いることにより、リップ
の真直度や平面度を数μmのオーダーで仕上げることが
でき、さらにステンレス鋼などを加工したときにみられ
る第2および第3リップ2,3の出口端部におけるエッヂ
のばりやだれの発生を防止できた。この結果、薄層塗布
を行った場合でも、幅方向の厚みむらが生じず、エッヂ
のばりやだれに起因する塗膜表面の縦筋も発生せず良好
な塗布が可能であった。
マニホールド6および7は塗布装置の塗布幅方向に貫
通している。マニホールド6,7の断面形状は円形,半円
形いずれでもよい。スリット4,5のギャップは通常0.1〜
0.5mmに設定され、スリット4,5の幅方向長さは塗布幅と
ほぼ同一である。マニホールド6,7からスリット4,5の出
口までのスリット長さは塗布液のチキソトロピック性を
考慮した粘度、塗布装置からの吐出量などの塗布条件に
より設定するが、通常20〜100mmの長さである。
第1リップ1の先端形状は、第1図では平面状である
が、曲面,多角面いずれでもよい。
第2図は本発明の塗布装置により磁性塗布液を二層で
塗布している状態を示す断面図である。図において、10
は磁気記録媒体としての支持体、11は下層用磁性塗布
液、12は上層用磁性塗布液である。
支持体10の本塗布装置に対する進入角度は、第2リッ
プ2の先端部の第1スリット4側エッヂAにおける接線
とほぼ平行になるように、第1リップ1より上流側に設
けられたガイドロール(図示せず)により調整される。
さらに支持体10が本塗布装置より出ていく角度は、第3
リップ3の先端部の反スリット側エッヂDにおける接線
とほぼ平行になるように、第3リップ3より下流側に設
けられたガイドロール(図示せず)により調整される。
第1リップ1の第1スリット側エッヂと支持体10との
隙間は5〜200μmで設定する。隙間をこの範囲より小
さくすると、支持体10の走行中のばたつきにより、支持
体10と第1リップ1の上記エッヂが接触し、支持体10の
擦傷が発生するため製品品質に悪影響を及ぼす。
また上記隙間を200μmより大きくすると、支持体10
に同伴してくる空気が巻き込まれ、塗布できなくなる。
下層用の磁性塗布液11は第1ポンプ8により第1マニ
ホールド6内に支持体10へと塗布量分を連続的に供給さ
れ、第1マニホールド6内の液圧力により第1スリット
4に押し出される。また上層用の磁性塗布液12は第2ポ
ンプ9により第2マニホールド7内に支持体10への塗布
量分を連続的に供給され、第2マニホールド7内の減圧
力により第2スリット5に押し出される。
第1スリット4より押し出された下層用磁性塗布液11
中には、上記したように磁性粉粒子の凝集塊が存在して
いる。しかし、上記のように本塗布装置に対する支持体
10の角度を設定することにより、第2リップ2面 と支持体10との隙間がウエット状態の下層塗布膜厚の約
2倍で第2リップ2面 に沿って一定に保持され、下層用磁性塗布液11に105〜1
06(1/sec)のオーダーの高いせん断速度が連続的に付
与され、そのため上記凝集塊は微細に破壊されて塗膜表
面は平滑化され、塗膜表面の微細な縦筋発生の原因とは
ならない。
さらに第2スリット5より押し出された上層用磁性塗
布液12中にも、上記したような磁性粉粒子の凝集塊が存
在している。しかし、上記のように第2リップ2の第2
スリット5側エッヂBにおける接線Xと、第3リップ3
の第2スリット5側エッヂCにおける接線Yとのなす角
をθとしたとき、 0≦θ≦5゜ の範囲で第2リップ2および第3リップ3の形状を設定
することにより、第2スリット5から押し出された上層
用磁性塗布液12は第3リップ3面上で液溜りを形成する
ことなく、支持体10との隙間が上層と下層のウエット状
態での塗布膜厚の約2倍で第3リップ3面 に沿って一定に保持され、さらに上層用磁性塗布液12に
105〜106(1/sec)のオーダーの高いせん断速度が連続
的に付与されるため、上層用磁性塗布液12中の凝集塊は
微細に破壊され、塗膜表面は平滑化される。
本発明者の研究により、第2リップ2面の円弧の長さ と第3リップ3面の円弧の長さ の大きさが、二層同時塗布における塗膜表面の平滑性と
塗布の安定性に非常に大きな影響を及ぼすことが判明し
た。
すなわち が2mmより小さい場合は、磁性塗布液に高せん断を付与
する距離または時間が短くなるために、十分に凝集塊を
破壊することができず、塗膜表面に微細な縦筋が発生す
る。さらに の大きさを7mmより大きくすると、支持体10と第2およ
び第3リップ2,3との隙間を流れる磁性塗布液の流体力
学的抵抗が大きくなりすぎて、塗布幅方向に膜厚むらが
発生し、安定に塗布できなくなることもわかった。した
がって第2および第3リップ2,3面の および は、 の範囲で、塗膜表面の微細な縦筋発生を抑制することが
できる。
さらに第2リップ2の第2スリット5側エッヂBにお
ける接線Xと、第3リップ3の第2スリット5側エッヂ
Cにおける接線Yとのなす角をθとしたとき、 0≦θ≦5゜ の範囲で第2リップ2および第3リップ3と形状を設定
することにより上層を薄く均一で、かつ安定に塗布でき
ることが、本発明者の研究により判明した。下層を塗布
された支持体10は上記接線Xに沿って第2リップ2から
離れていき、上記接線Yに沿って第3リップ3面に進入
していく。このとき接線Xと接線Yとのなす角θが5゜
より大きいと、第3リップ3に進入していく下層付支持
体10の屈曲が大きくなり過ぎ、第2スリット5出口にお
ける上層用磁性塗布液12の流れが乱されて、上層を均一
に塗布できなくなることがわかった。θが上記範囲内で
あれば、支持体10の屈曲が小さいので、第2スリット5
出口における流れを乱すことなく、さらに支持体10の幅
方向のテンションも均一に保つことができるので、上層
を薄く均一にかつ安定に塗布することが可能である。
また第3リップ3の第2スリット5側エッヂCは、上
層塗布膜厚により上記接線Yから反支持体方向に、段差
がない状態かまたは若干段差を設ける。段差は、上層の
塗布液中固形分率と塗布膜厚により適時設定するが、通
常、上層のウエット状態膜厚の約2倍で設定する。これ
により下層付支持体10と第3リップ3面との隙間の上層
用磁性塗布液が安定に流れ、均一な塗布が可能となる。
以下、具体的実施例について説明する。
実施例1 上層用磁性塗布液として第1表に示す磁性塗布液を乾
燥膜厚として0.3μmとなるように第2スリットから吐
出し、下層用磁性塗布液として第2表に示す磁性塗布液
を乾燥膜厚として3.0μmとなるように第1スリットか
ら吐出し、支持体厚さ14μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布した。塗布速度は100m/min、支持
体張力は200g/cmである。塗布装置において、第2リッ
プの曲率半径を15mm、第3リップの曲率半径を5mmと
し、第3リップの円弧 の長さは5mmで固定しておき、第2リップの円弧 の長さを次の第3表のように変えた塗布装置を用いて塗
布を行った。
塗布した後、配向,乾燥を行い、カレンダー処理後、
所定の幅にスリットしてテープを作成した。
の場合には、塗布幅方向に膜厚むらが発生し、うまく塗
布できなかった。
2,7mmの塗布装置で作成した各テープの塗膜表面の状態
を三次元表面粗さ計で測定した結果、 の場合には、第4図に示したような微細な縦筋が発生し
た。
および7mmの場合には縦筋は発生しなかった。
例えば の場合の塗膜表面状態を第3図に示す。微細な縦筋(第
4図)は全く発生せず、本発明の塗布装置により非常に
平滑な塗膜表面が得られた。
また本実施例による各塗布装置を用いて作成したテー
プと、従来の塗布装置で作成したテープの電磁変換特
性、すなわちM IIフォーマットデッキを用いて、ビデオ
帯域の周波数7MHzにおける出力およびS/N比の測定結果
を第4表に示す。電磁変換特性の測定には、比較し易い
ように松下電器産業(株)で作成したM IIテープを基準
テープとした。
なお、第4表には三次元表面粗さ計で測定したPMSも
併せて示してある。本発明による塗布装置すなわち および7mmのもので作成したテープは、塗膜表面が非常
に平滑であるため、 の塗布装置や従来の塗布装置で塗布して作成したテープ
に対して、RMSは小さく、再生出力およびS/N比ともにレ
ベルは格段に優れており、本発明の効果が顕著であるこ
とがわかった。
実施例2 上層用磁性塗布液として第1表に示す磁性塗布液を乾
燥膜厚として0.3μmとなるように第2スリットから吐
出し、下層用磁性塗布液として第2表に示す磁性塗布液
を乾燥膜厚として3.0μmとなるように第1スリットか
ら吐出し、支持体厚さ14μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布した。塗布速度は100m/min、支持
体張力は200g/cmである。塗布装置において、第2リッ
プの曲率半径を15mm、第3リップの曲率半径を15mmと
し、第2リップの円弧 の長さは5mmで固定しておき、第3リップの円弧 の長さを次の第5表のように変えた塗布装置を用いて塗
布を行った。
塗布した後、配向,乾燥を行い、カレンダー処理後、
所定の幅にスリットしてテープを作成した。
上記各 の塗布装置で作成した各テープの塗膜表面の の場合には、塗布幅方向に膜厚むらが発生し、うまく塗
布できなかった。
の状態を三次元表面粗さ計で測定した結果、 の場合には、第4図に示したような微細な縦筋が発生し
た。
および7mmの場合には実施例1において示した第3図の
ように、非常に平滑な塗膜表面が得られた。
また実施例1と同様に、本実施例による塗布装置を用
いて作成したテープと、従来の塗布装置で作成したテー
プの電磁変換特性、すなわちM IIフォーマットデッキを
用いて、ビデオ帯域の周波数7MHzにおける出力およびS/
N比の測定結果とPMSを次のを第6表にまとめて示す。
本発明による塗布装置すなわち および7mmのもので作成したテープは、塗膜表面が非常
に平滑であるため、従来の塗布装置で塗布して作成した
テープに対して、RMSが小さく、再生出力およびS/N比と
もにレベルは格段に優れており、本発明の効果が本実施
例においても顕著であることがわかった。
実施例3 上層用磁性塗布液として第1表に示す磁性塗布液を乾
燥膜厚として0.1μmとなるように第2スリットから吐
出し、下層用磁性塗布液として第2表に示す磁性塗布液
を乾燥膜厚として3.0μmとなるように第1スリットか
ら吐出し、支持体厚さ14μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布した。塗布速度は100m/minであ
る。塗布装置において、 の長さを5mmで固定し、第2リップの曲率半径を10mm、
第3リップの曲率半径を10mmとし、第2リップの第2ス
リット側エッヂBにおける接線Xと、第3リップの第2
スリット側エッヂCにおける接線Yとのなす角θを、次
の第7表のように変えた塗布装置を用いて塗布を行っ
た。
塗布した後、配向,乾燥を行い、カレンダー処理後、
所定の幅にスリットしてテープを作成した。
θが6゜の場合には、塗布幅方向に上層の膜厚むらが
発生し均一に塗布できなかった。θが0゜および5゜の
場合には、上層が均一でかつ安定に塗布でき、本発明の
効果が本実施例において顕著であることがわかった。
実施例4 上層用磁性塗布液として第1表に示す磁性塗布液を乾
燥膜厚として0.5μmとなるように第2スリットから吐
出し、下層用磁性塗布液として第2表に示す磁性塗布液
を乾燥膜厚として3.0μmとなるように第1スリットか
ら吐出し、支持体厚さ14μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布した。塗布速度は100m/minであ
る。塗布装置において、 の長さを5mmで固定し、第2リップの曲率半径を10mm、
第3リップの曲率半径を10mmとし、第2リップの第2ス
リット側エッヂBにおける接線Xと、第3リップの第2
スリット側エッヂCにおける接線Yとのなす角θを、次
の第8表のように変えた塗布装置を用いて塗布を行っ
た。
塗布した後、配向,乾燥を行い、カレンダー処理後、
所定の幅にスリットしてテープを作成した。
θが6゜の場合には、塗布幅方向に上層の膜厚むらが
発生し均一に塗布できなかった。θが0゜および5゜の
場合には、上層が均一でかつ安定に塗布でき、本発明の
効果が本実施例においても顕著であることがわかった。
比較例 従来の塗布装置により、上層用磁性塗布液として第1
表に示す磁性塗布液を乾燥膜厚として0.3μmとなるよ
うに第2スリットから吐出し、下層用磁性塗布液として
第2表に示す磁性塗布液を乾燥膜厚として3.0μmとな
るように第1スリットから吐出し、支持体厚さ14μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した。塗
布速度は100mm/min、支持体張力は200g/cmである。塗布
後、配向,乾燥し、カレンダー処理した後、所定の幅に
スリットしてテープを作成した。
そのテープの塗膜表面を三次元表面粗さ計で測定した
結果を第4図に示す。また周波数7MHzの出力およびS/N
比などの電磁変換特性を第4表に示した。
発明の効果 以上のように本発明によれば、磁性層が二層構造のビ
デオ用テープの塗布において、磁気力が強くさらに長径
方向の平均粒径が小さい磁性粉を使用した凝集力の非常
に強い磁性塗布液に対して、上層の乾燥状態塗布膜厚0.
1〜0.5μmを均一,安定に塗布でき、さらに塗膜表面を
非常に平滑に塗布することができ、この結果、多層構造
の高密度磁気記録媒体の製品品質を大幅に向上させるこ
とができるものであり、その産業性は大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による塗布装置の一実施例の断面図、
第2図は同塗布装置の使用時における断面図、第3図は
本発明による塗布装置を用いて作成した磁気記録媒体の
塗膜表面拡大斜視図、第4図は従来の塗布装置を用いて
作成した磁気記録媒体の塗膜表面の拡大斜視図である。 1……第1リップ、2……第2リップ、3……第3リッ
プ、4……第1スリット、5……第2スリット、10……
支持体、11……下層用磁性塗布液、12……上層用磁性塗
布液。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つのリップと2つのスリットを有し、各
    スリットより下流側のリップの先端部の断面形状が曲面
    である塗布装置において、第2リップの先端部の第1ス
    リット側エッヂをA、第2リップの先端部の第2スリッ
    ト側エッヂをB、第3リップの先端部の第2スリット側
    エッヂCを、第3リップの先端部の反スリット側エッヂ
    をDとし、Bにおける接線XとCにおける接線Yとのな
    す角をθとしたとき、 0゜≦θ≦5゜ であり、かつ第2リップの先端部の円弧 の長さと第3リップの先端部の円弧CDの長さが であることを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】第2リップの先端部の円弧 の曲率半径をR1、第3リップの先端部の円弧 の曲率半径をR2としたとき、 4mm≦R1≦20mm 4mm≦R2≦20mm であることを特徴とする請求項(1)に記載の塗布装
    置。
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