JPH10294433A - 強誘電体メモリ素子の製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ素子の製造方法

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JPH10294433A
JPH10294433A JP9104141A JP10414197A JPH10294433A JP H10294433 A JPH10294433 A JP H10294433A JP 9104141 A JP9104141 A JP 9104141A JP 10414197 A JP10414197 A JP 10414197A JP H10294433 A JPH10294433 A JP H10294433A
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film
insulating film
sbt
ferroelectric
lower electrode
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JP9104141A
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Yasuyuki Ito
康幸 伊藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧雰囲気中での強誘電体薄膜の結晶化工程
中に、強誘電体薄膜や下部電極と層間絶縁膜との界面で
の剥離が起こり易くなる等の問題が生じる。 【解決手段】 Pt下部電極10を形成した後、このP
t下部電極10上に強誘電体薄膜として、SBT膜11
を形成する。次に、Pt上部電極12を加工し、その
後、熱処理を行い、SBT膜11を結晶化させた。次
に、SBT膜11とPt下部電極10とTiNバリアメ
タル層9を所定の大きさに加工した。次に、Ta25
リア絶縁膜13を公知のスパッタ法を用いて堆積し、そ
の後、SBT膜11上部にコンタクトホールを形成し
た。次に、Al膜を形成し、公知のフォトリソグラフィ
法とドライエッチング法を用いて加工し、Alプレート
線15とした後、熱処理を行い、電極界面を安定化させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体メ
モリ素子として用いられる強誘電体メモリ素子の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビスマス層状構造化合物材料の研
究開発が行われている。このビスマス層状構造化合物薄
膜は強誘電体及び高誘電体集積回路応用に適しているこ
とが分かっており、特に、1012回以上の分極反転後も
特性に変化が見られないという優れた疲労特性が報告さ
れている。
【0003】また、本発明者はビスマス層状構造化合物
の焼成温度の低下、膜の緻密化、さらにはプロセスの簡
略化をかかる目的で、第1の熱処理工程において、急速
に昇温して、加熱温度を強誘電体薄膜の結晶化温度のご
く近傍として、非常に微細な結晶核が成長した段階で保
持し、さらに、第2の熱処理工程において、減圧雰囲気
中で熱処理を行って強誘電体薄膜を結晶化させる方法を
提案した(特願平8−36041号、及びJpn.J.
Appl.Phys.,35(1996)pp.492
5−4929)。
【0004】以下、図14及び図15を用いて、従来の
強誘電体メモリ素子の製造工程について説明する。尚、
図14は従来の強誘電体メモリ素子の製造工程図であ
り、図15は図14の工程によって製造された強誘電体
メモリ素子の構造断面図である。また、図14及び図1
5において、21はシリコン基板、22は素子分離領
域、23はゲート酸化膜、24は不純物拡散層、25は
ゲート電極となるポリシリコンワード線、26はサイド
ウォール、27は層間絶縁膜、28はメモリ部コンタク
トプラグ、29はTiNバリアメタル層、30はPt下
部電極、31は強誘電体薄膜となるSrBi2Ta29
薄膜(以下、「SBT膜」とする。)、32はTa25
バリア絶縁膜、33は層間絶縁膜、34は上部電極プレ
ート線、35は層間絶縁膜、36はAlビット線を示
す。
【0005】まず、図14(a)に示すように、シリコ
ン基板21上にゲート酸化膜23を介して形成されたポ
リシリコンワード線25、ソース/ドレイン領域となる
不純物拡散層24を備えたスイッチ用トランジスタを公
知のMOSFET形成工程により形成し、全面を層間絶
縁膜27で覆った後、ビット線が半導体基板の不純物拡
散領域と接触する部分のみ、公知のフォトリソグラフィ
法とドライエッチング法を用いて、コンタクトホールを
形成し、不純物を拡散したポリシリコンをこのコンタク
トホールに埋め込んだ後、公知のCMP(Chemic
al Mechanical Polishing)法
により、層間絶縁膜27と埋め込まれたポリシリコンか
らなるメモリ部コンタクトプラグ28表面を平坦化し
た。
【0006】次に、図14(b)に示すように、TiN
バリアメタル層29を公知のスパッタ法により、膜厚2
000Å堆積した後、下部電極30となるPt薄膜を公
知のスパッタ法により、膜厚1000Å堆積した。この
Pt薄膜上に強誘電体薄膜としてSBT膜31を形成す
るのであるが、SBT膜31の形成方法は以下に詳しく
述べる。
【0007】まず、図17の前駆体溶液の合成フローを
示す図を用いてSBT膜31を形成するために、用いた
前駆体溶液の合成方法を説明する。
【0008】溶液合成の出発原料として、タンタルエト
キシド(Ta(OC255)、ビスマス−2−エチル
ヘキサネート(Bi(C715COO)2)、及びストロ
ンチウム−2−エチルヘキサネート(Sr(C715
OO)2)を使用した。タンタルエトキシドを秤量し
(ステップS1)、2−エチルヘキサネート中に溶解さ
せ(ステップS2)反応を促進するため、100℃から
最高温度120℃まで加熱しながら撹拌し、30分間反
応させた(ステップS3)。その後、120℃で反応に
よって生成したエタノールと水分を除去した。
【0009】この溶液に20〜30mlのキシレンに溶
解させたストロンチウム−2−エチルヘキサネートをS
r/Ta=1/2になるように適量加えて(ステップS
4)、125℃から最高140℃で30分間加熱撹拌し
た(ステップS5)。その後、この溶液に10mlのキ
シレンに溶解させたビスマス−2−エチルヘキサネート
をSr/Bi/Ta=1/1/2となるように適量加え
て(ステップS6)、130℃から最高150℃で10
時間加熱撹拌した(ステップS7)。
【0010】次に、この溶液から低分子量のアルコール
と水とを溶媒として使用したキシレンを除去するため1
30〜150℃の温度で、5時間蒸留した。この溶液か
らダストを除去するために、0.45μm径のフィルタ
で瀘過した(ステップS8)。その後溶液のSrBi2
Ta29の濃度が0.1mol/リットルになるように
調整し、これを前駆体溶液とした(ステップS9)。
尚、これらの原料は上記のものに限定されるものではな
く、また、溶媒についても、出発原料が十分に溶解する
ものであればよい。
【0011】次いで、この前駆体溶液を使用し、以下の
工程で成膜を行った。
【0012】まず、回転させたウエハ上に上述の前駆体
溶液を滴下し、スピン塗布した。塗布条件は3000r
pmで、20秒間であった。その後、完全に溶媒を揮発
させるため、ウエハを250℃に加熱したホットプレー
ト上に乗せ、5分間大気中で乾燥し、続いて、RTA法
を用いて、第1の焼成として大気圧酸素雰囲気中で、6
00℃で30分間の熱処理を行った。この成膜工程を3
回繰り返し、膜厚2000ÅのSBT膜31を成膜し
た。このようにして形成したSBT膜31は、表面が平
滑で、膜中の構造も粒径が100Å以下で非常に緻密で
あった。
【0013】次に、SBT膜31とPt膜とTiNバリ
アメタル層29を公知のフォトリソグラフィ法とドライ
エッチング法を用いて、2.1μm角の大きさに加工し
下部電極30を形成して、図14(b)に示したような
形状とした。ドライエッチングには、ECRエッチャー
を用い、使用したガス種は、SBT膜31がArとCl
2とCF4との混合ガス、Pt膜がC26とCHF3とC
2との混合ガス、TiNバリアメタル層29がCl2
スであった。このとき、SBT膜及びPt下部電極は非
常に緻密で、平坦であるので、精密な微細加工が可能で
あり、CDロスは、0.1μm以下に抑えることができ
る。
【0014】次に、図14(c)に示すように、膜厚3
00ÅのTa25バリア絶縁膜32を公知のスパッタ法
を用いて堆積し、続いて、層間絶縁膜33として、膜厚
1500Åのシリコン酸化膜を公知のCVD法にて堆積
し、その後、SBT膜31上部に公知のフォトリソグラ
フィ法とドライエッチング法を用いて、1.7μm角の
コンタクトホールを形成した。
【0015】次に、図14(d)に示すように、膜厚1
000ÅのPt上部電極プレート線34を形成した後、
公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用
いて加工した後、第2の焼成として、5Torr酸素雰
囲気中で600℃で30分間の熱処理を行い、SBT膜
31を結晶化させた。
【0016】その後、公知の平坦化技術により、CVD
法を用いて層間絶縁膜35を堆積して平坦化を行い、公
知のフォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用い
て、スイッチング用トランジスタのもう一方の不純物拡
散領域へのコンタクトホールを形成し、公知のAl配線
技術を用いて、Alビット線36を形成し、強誘電体メ
モリセルを完成した(図15)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の製造方
法では、減圧雰囲気中での強誘電体薄膜の結晶化工程中
に、強誘電体薄膜や下部電極と層間絶縁膜との界面での
剥離が起こり易くなったり、強誘電体薄膜と層間絶縁膜
との間で反応や相互拡散が起こるなどの問題が生じる。
【0018】上述の従来工程により作成された強誘電体
メモリセルのリーク電流密度を公知の電流−電圧測定法
を用いて測定した。図16に、強誘電体メモリセルへの
印加電圧を0〜10Vまで0.1Vステップで変化させ
た時の強誘電体キャパシタのリーク電流密度の変化の一
例を示す。図16から分かるように、リーク電流が非常
に大きく、絶縁耐圧も悪い。印加電圧が3Vでのリーク
電流密度は、1.2×10-5A/cm2であり、強誘電
体キャパシタとしては不十分な特性であった。また、強
誘電特性については、リーク電流が大き過ぎて測定は不
可能であった。このように、図14及び図15に示す従
来工程では、リーク電流が非常に大きい部分が多く観察
された。
【0019】次に、この強誘電体メモリセルの断面構造
を走査電子顕微鏡で観察したところ、SBT膜31と層
間絶縁膜33とが、Ta25バリア絶縁膜32を破って
反応している部分や、SBT膜31とTa25バリア絶
縁膜32との界面で剥離が発生している部分が多く観察
された。このように、リーク電流が大きいのは、層間絶
縁膜33とSBT膜31との反応や、層間絶縁膜33の
剥離によるものと考えられる。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
強誘電体メモリ素子の製造方法は、一のスイッチ用トラ
ンジスタと一の強誘電体キャパシタを有するメモリセル
とが導電性プラグで電気的に接続された強誘電体メモリ
素子の製造方法において、上記スイッチ用トランジスタ
を形成した半導体基板上に層間絶縁膜として第1の絶縁
膜を形成する工程と、該第1の絶縁膜に第1のコンタク
トホールを形成し、該第1のコンタクトホール内部に上
記導電性プラグを埋設する工程と、全面に下部電極材
料、誘電体膜及び上部電極材料を順次形成する工程と、
上記上部電極材料を所定の形状にパターニングし、上部
電極を形成する工程と、上記誘電体膜に熱処理を施こす
ことにより結晶化し、強誘電体膜を形成する工程と、上
記強誘電体膜と上記下部電極材料とを所定の形状にパタ
ーニングし、下部電極を形成する工程と、全面に第2の
絶縁膜を形成した後、上記上部電極表面が露出するよう
に、上記第2の絶縁膜に第2のコンタクトホールを形成
する工程と、上記第2のコンタクトホール上に配線材料
を堆積させ、所定の形状にパターニングし、配線を形成
する工程とを有することを特徴とするものである。
【0021】また、請求項2記載の本発明の強誘電体メ
モリ素子の製造方法は、上記熱処理工程において、加熱
雰囲気の圧力が2Torr以上で且つ、20Torr以
下であることを特徴とする、請求項1記載の不揮発性メ
モリ素子の製造方法である。
【0022】更に、請求項3記載の本発明の強誘電体メ
モリ素子の製造方法は、上記熱処理工程において、加熱
温度が500℃以上で且つ、650℃以下であることを
特徴とする、請求項1又は請求項2記載の不揮発性メモ
リ素子の製造方法である。
【0023】
【実施の形態】以下、一の実施の形態に基づいて本発明
について詳細に説明する。
【0024】尚、図1は本発明の一の実施の形態の半導
体装置の製造工程図であり、図2は図1の工程により製
造された半導体メモリ素子の断面図である。図1及び図
2において、1は第1導電型シリコン基板、2は素子分
離酸化膜、3はゲート酸化膜、4は第2導電型不純物拡
散領域、5はゲート電極となるポリシリコンワード線、
6はサイドウォール、7、14、16は層間絶縁膜、8
はメモリ部コンタクトプラグ、9はTiNバリアメタル
層、10はPt下部電極、11は強誘電体薄膜となるS
BT膜、12はPt上部電極、13はTa25バリア絶
縁膜、15はAlプレート線、17はAlビット線を示
す。
【0025】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にゲート酸化膜3を介して形成されたポリシリ
コンワード線5、ソース/ドレイン領域となる不純物拡
散層4を備えたスイッチ用トランジスタを公知のMOS
FET形成工程により形成し、全面を層間絶縁膜7で覆
った後、ビット線が半導体基板の不純物拡散領域と接触
する部分のみ公知のフォトリソグラフィ法とドライエッ
チング法を用いて、コンタクトホールを形成し、不純物
を拡散したポリシリコンをこのコンタクトホールに埋め
込んだ後、公知のCMP法により、層間絶縁膜7と埋め
込まれたポリシリコンからなるコンタクトプラグ8表面
を平坦化した。
【0026】次に、図1(b)に示したように、TiN
バリアメタル層9を公知のスパッタ法により、膜厚20
00Å堆積した後、Pt薄膜を公知のスパッタ法によ
り、膜厚1000Å堆積してPt下部電極10とした。
この下部電極上に強誘電体薄膜として、SBT膜を形成
する。
【0027】この際、まず、このSBT膜を形成するた
めに用いる前駆体溶液の合成を図17に示す従来技術と
同様の方法で形成する。すなわち、溶液合成の出発原料
として、タンタルエトキシド(Ta(OC255)、
ビスマス−2−エチルヘキサネート(Bi(C715
OO)2)、及びストロンチウム−2−エチルヘキサネ
ート(Sr(C715COO)2)を使用した。タンタル
エトキシドを秤量し(ステップS1)、2−エチルヘキ
サネート18中に溶解させ(ステップS2)、反応を促
進するため、100℃から最高温度120℃まで加熱し
ながら撹拌し、30分間反応させた(ステップS3)。
【0028】その後、120℃で反応によって生成した
エタノールと水分を除去した。この溶液に20〜30m
lのキシレンに溶解させたストロンチウム−2−エチル
ヘキサネートをSr/Ta=1/2になるように適量加
えて(ステップS4)、125℃から最高140℃で3
0分間加熱撹拌した(ステップS5)。その後、この溶
液に10mlのキシレンに溶解させたビスマス−2−エ
チルヘキサネートをSr/Bi/Ta=1/1/2とな
るように適量加えて(ステップS6)、130℃から最
高150℃で10時間加熱撹拌した(ステップS7)。
【0029】次に、この溶液から低分子量のアルコール
と水とを溶媒として使用したキシレンを除去するため1
30〜150℃の温度で、5時間蒸留した。この溶液か
らダストを除去するために、0.45μm径のフィルタ
で瀘過した(ステップS8)。その後溶液のSrBi2
Ta29の濃度が0.1mol/リットルになるように
調整し、これを前駆体溶液とした(ステップS9)。
尚、これらの原料は上記のものに限定されるものではな
く、また、溶媒についても、出発原料が十分に溶解する
ものであればよい。
【0030】次に、回転させたウエハ上に上述の前駆体
溶液を滴下しスピン塗布した。塗布条件は、3000r
pmで20秒間であった。その後、完全に溶媒を揮発さ
せるため、ウエハを250℃に加熱したホットプレート
上に乗せ、5分間大気中で乾燥し、続いて、RTA法を
用いて第1の焼成として、大気圧酸素雰囲気中で600
℃で30分間の熱処理を行った。
【0031】この成膜工程を3回繰り返し、膜厚200
0ÅのSBT膜11を形成した。このようにして形成し
たSBT11膜は、表面が平滑で膜中の構造も粒径が1
00Å以下で非常に緻密であった。
【0032】次に、膜厚が1000ÅのPt薄膜を形成
した後、公知のフォトリソグラフィ法とドライエッチン
グ法を用いて、1.7μm角の大きさのPt上部電極1
2を加工した。その後、第2の焼成として、5Torr
で酸素雰囲気中、600℃で30分間の熱処理を行い、
SBT膜11を結晶化させた。結晶化させた後のSBT
膜11の断面はやはり非常に平滑で緻密であり、強誘電
体キャパシタの形状を損ねることはなかった。
【0033】尚、SBT膜11を結晶化させた後、Pt
薄膜を加工してもよいが、その場合は、SBT膜11の
熱膨張率がPtの熱膨張率に比べて大きいため、結晶化
の熱処理の際にPt薄膜にクラックが発生しやすいとい
う問題点がある。
【0034】次に、SBT膜11とPt下部電極10と
TiNバリアメタル層9を公知のフォトリソグラフィ法
とドライエッチング法とを用いて、2.0μm角の大き
さに加工して、図1(b)に示したような形状とした。
ドライエッチングには、ECRエッチャーを用い、使用
したガス種は、SBT膜11がArとCl2とCF4との
混合ガス、Pt下部電極10がC26とCHF3とCl2
との混合ガス、TiNバリアメタル層9がCl2ガスで
あった。このとき、SBT膜11及びPt下部電極10
は非常に緻密で平坦であるので、精密な微細加工が可能
であり、CDロスは0.1μm以下に抑えることができ
る。
【0035】次に、図1(c)に示したように、膜厚3
00ÅのTa25バリア絶縁膜13を公知のスパッタ法
を用いて堆積し、その後、SBT膜11上部に公知のフ
ォトリソグラフィ法とドライエッチング法とを用いて、
1.2μm角のコンタクトホールを形成した。
【0036】次に、図1(d)に示したように、膜厚4
000ÅのAl膜を形成し、公知のフォトリソグラフィ
法とドライエッチング法を用いて加工し、Alプレート
線15とした後、常圧窒素雰囲気中で400℃で30分
間の熱処理を行い、電極界面を安定化させた。その後、
公知の平坦化技術によりCVD法を用いて層間絶縁膜1
6を堆積して平坦化を行い(図1(e))、公知のフォ
トリソグラフィ法とドライエッチング法とを用いて、ス
イッチング用トランジスタのもう一方の不純物拡散領域
へのコンタクトホールを形成し、公知のAl配線技術を
用いてAlビット線17を形成し、図2に示したような
強誘電体メモリ素子を完成した。
【0037】このようにして作製した強誘電体メモリ素
子の強誘電特性を公知のソーヤタワー回路を用いて測定
した。図3はそれぞれ電界強度を50〜250kV/c
mの間で変化させた時のヒステリシスループの形状を示
している。ヒステリシスループの形状は100kV/c
m以上でほぼ一致しており、電界強度150kV/cm
でPr=8.5μC/cm2、Ec=40kV/cmと
いう値が得られており、強誘電体キャパシタとして十分
な動作が確認された。
【0038】次に、強誘電体メモリ素子のリーク電流密
度を公知の電流−電圧測定法を用いて測定した。図4は
強誘電体メモリ素子への印加電圧を0〜10vまで0.
1Vステップで変化させたときの強誘電体メモリ素子の
リーク電流密度の変化を示す。印加電圧3Vでのリーク
電流密度は4.8×10-8A/cm2であり、また、印
加電圧10Vでも絶縁破壊が起こっていないことから、
強誘電体キャパシタとして十分な特性が確認された。
【0039】図5は電圧3V、周波数1MHzのパルス
を印加して繰り返し分極反転を行ったときの、繰り返し
分極反転回数に対する蓄積電荷量ΔQの変化をプロット
したグラフである。2×1011サイクルの分極反転後
も、蓄積電荷量に全く変化は見られず、不揮発性メモリ
として良好な特性を示した。
【0040】尚、上記実施の形態において、強誘電体薄
膜の材料としてSBTを用いたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、ビスマス層状構造化合物である、
SrBi2Nb29、SrBi2(Ta,Nb)29、B
4Ti312、SrBi4Ti415、SrBi4(T
i,Zr)415、CaBi2Ta29、BaBi2Ta2
9、BaBi2Nb29、PbBi2Ta29などのゾ
ルゲル法又はMOD法で成膜可能な材料であれば、本発
明は適用可能である。
【0041】また、第2の熱処理工程の加熱雰囲気の圧
力が10Torrの場合の測定結果は、以下の通りであ
る。即ち、図6、図7及び図8は、上述の製造工程によ
り得られた膜の第2焼成温度に対する強誘電特性を示す
グラフである。強誘電特性の測定は、図2に示すタイプ
のキャパシタに対して、公知のソーヤタワー回路を用い
て印加電圧を3Vとして行ったものである。図6は、膜
の残留分極Prの値を示すグラフである。第2の焼成温
度の低下に伴いPrも減少するが、第2焼成温度が60
0℃でも4μC/cm2以上の値が得られている。図7
は、この製造方法で作製した膜の抗電界Ecの値を示す
グラフであり、500℃以上では、第2の焼成温度に因
らずほぼ一定の値を示している。図8に示す蓄積電荷量
ΔQは、図6に示したPrと同じように、第2の焼成温
度に依存して増加し、第2焼成温度が500℃以上では
良好な特性を示している。
【0042】例えば、第1の焼成温度600℃で大気圧
酸素雰囲気中で30分間アニールを行い、第2の焼成を
10Torr酸素雰囲気中600℃で30分間アニール
を行った場合、700Å以下の球状の結晶粒からなる緻
密な膜となっていた。
【0043】また、第2の焼成として、RTA法を用い
て、600℃で30分の焼成を1〜760Torr酸素
雰囲気中にて行った場合の測定結果を以下に示す。上記
条件以外、素子構造、その他の製造工程等は上述の実施
の形態と同様である。尚、ここで、第2焼成の雰囲気ガ
ス圧力(以下、「第2の焼成圧力」という。)の範囲を
1〜760Torrとしたのは、1Torrのときに形
成されたSBT膜が強誘電性をほとんど示さなかったの
でこれを下限として、大気圧である760Torrを上
限としたものである。
【0044】図9、図10及び図11は上述の製造工程
により得られた膜の第2の焼成圧力に対する強誘電特性
を示すグラフである。強誘電特性の測定は、図2に示す
タイプのキャパシタに対して、公知のソーヤタワー回路
を用いて、印加電圧を3Vとして行ったものである。
【0045】図9は、第2の焼成圧力に対する膜の残留
分極Prの値を示すグラフである。雰囲気ガス圧力が7
60Torrではほとんど強誘電性を示さなかったが、
それからガス圧が低下するとPr値は増加し、圧力5T
orr付近で極大となり、それよりさらに圧力が低下す
ると、Pt値は減少する。圧力5Torrのときの残留
分極Prは、5.5μC/cm2、抗電界Ecは25k
V/cmと、強誘電キャパシタとして十分な特性が得ら
れた。また、図9から、第2焼成圧力が2Torr〜2
0Torrの範囲であれば、Prは2.5μC/cm2
以上となり、十分な強誘電特性を示している。
【0046】図10に示すように、第2の焼成圧力に対
する膜の蓄積電荷量ΔQも残留分極Prと同様、雰囲気
ガス圧力が760Torrから低下すると値は増大し、
圧力5Torr付近で極大となり、それよりさらに圧力
が低下すると値は減少する。圧力5Torrのときの蓄
積電荷量ΔQは10.2μC/cm2という優れた値が
得られた。また、一般的にMbitクラスの集積度の強
誘電体メモリであれば、5μC/cm2以上の蓄積電荷
量が必要である。したがって、図10から、第2の焼成
圧力が2Torr〜20Torrの範囲で蓄積電荷量Δ
Qが5μC/cm2以上となっており、この範囲の圧力
により製造されたものであればMbitクラスの集積度
の強誘電体メモリとして必要な蓄積電荷量ΔQを得るこ
とができる。さらに、この第2の焼成圧力で製造された
SBT膜を観察した結果、緻密で表面平坦化性も良好で
あることが確認できている。
【0047】また、図11は、第2の焼成圧力に対する
膜の抗電界Ecの値を示すグラフである。第2の焼成圧
力が2Torr〜20Torrの範囲で、25kV/c
m近傍のほぼ一定になっている。図12は第2の焼成圧
力に対し、3V印加した時のリーク電流の変化を示すグ
ラフである。第2の焼成圧力がいずれのガス圧において
も、10-7〜10-8台の良好な値が得られている。
【0048】また、図13は、第2の焼成圧力に対する
膜のX線回折パターンを示す図である。図13におい
て、a、b、c、d、e、f、gはそれぞれ、第2の焼
成圧力が760Torr、200Torr、20Tor
r、10Torr、2Torr、1Torr、0.1T
orrのものである。また、図13において、横軸は回
折角度2θ(deg)であり、縦軸は回折強度(任意強
度)であるが、縦軸ではそれぞれの第2焼成圧力につい
て回折強度0となる位置を移動させているものである。
そして、図13中、SBT(008)、SBT(10
5)、SBT(110)、及びSBT(200)はSr
Bi2Ta29(SBT)による回折ピーク、δ−Ta
O(001)及びδ−TaO(002)はδ相TaOに
よる回折ピーク、Siはシリコン基板による回折ピー
ク、PtはPt下部電極による回折ピークを示すもので
ある。
【0049】図13によれば、2Torr〜200To
rrのものでは、SBTの多結晶ピーク(SBT(00
8)、SBT(105)、SBT(110)、SBT
(200))が現れており、1Torrのものでは、S
BTピークはなく、TaOのピーク(δ−TaO(00
1)及びδ−TaO(002))が現れている。そし
て、760Torrのものでは、SBTピークが非常に
ブロードになっており、アモルファスライクな膜になっ
ているものと考えられる。このX線回折の観察結果によ
れば、第2の焼成圧力としては、2Torr〜200T
orrの範囲において、SBTピークを示す膜が得られ
たことがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明を
用いることにより、層間絶縁膜形成後に高温熱処理を行
う必要がないため、層間絶縁膜と強誘電体膜との反応や
層間絶縁膜の剥離などが抑制され、より高密度デバイス
の作成が実現できる。
【0051】また、請求項2又は請求項3に記載の本発
明を用いることにより、より十分な強誘電特性を有し、
緻密で表面平坦性が良好な強誘電体薄膜を有するメモリ
素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半導体メモリ素子の製
造工程図である。
【図2】本発明の一実施の形態の製造方法により形成さ
れた半導体メモリ素子の構造断面図である。
【図3】電界強度を変化させたときのヒステリシスルー
プを示す図である。
【図4】印加電圧に対するリーク電流密度の変化を示す
図である。
【図5】分極反転回数に対する蓄積電荷量の変化をプロ
ットしたグラフを示す図である。
【図6】第2の焼成温度に対する膜の残留分極の値を示
す図である。
【図7】第2の焼成温度に対する膜の抗電界の値を示す
図である。
【図8】第2の焼成温度に対する膜の蓄積電荷量を示す
図である。
【図9】第2の焼成の雰囲気ガス圧力に対する膜の残留
分極の値を示す図である。
【図10】第2の焼成の雰囲気ガス圧力に対する膜の蓄
積電荷量を示す図である。
【図11】第2の焼成の雰囲気ガス圧力に対する膜の抗
電界の値を示す図である。
【図12】第2の焼成の雰囲気ガス圧力に対する膜のリ
ーク電流密度を示す図である。
【図13】第2の焼成の雰囲気ガス圧力に対する膜のX
線回折パターンを示す図である。
【図14】従来の不揮発性メモリ素子の製造工程図であ
る。
【図15】従来の製造方法により作製された不揮発性メ
モリ素子の構造断面図である。
【図16】従来技術における、印加電圧に対する強誘電
体キャパシタのリーク電流密度の変化を示す図である。
【図17】前駆体溶液の合成フローを示す図である。
【符号の説明】
1 第1導電型シリコン基板 2 素子分離酸化膜 3 ゲート酸化膜 4 第2導電型不純物拡散領域 5 ポリシリコンワード線 6 サイドウォール 7、14、16 層間絶縁膜 8 メモリ部コンタクトプラグ 9 TiNバリアメタル層 10 Pt下部電極 11 SBT膜 12 Pt上部電極 13 Ta25バリア絶縁膜 15 Alプレート線 17 Alビット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一のスイッチ用トランジスタと一の強誘
    電体キャパシタを有するメモリセルとが導電性プラグで
    電気的に接続された強誘電体メモリ素子の製造方法にお
    いて、 上記スイッチ用トランジスタを形成した半導体基板上に
    層間絶縁膜として第1の絶縁膜を形成する工程と、 該第1の絶縁膜に第1のコンタクトホールを形成し、該
    第1のコンタクトホール内部に上記導電性プラグを埋設
    する工程と、 全面に下部電極材料、誘電体膜及び上部電極材料を順次
    形成する工程と、 上記上部電極材料を所定の形状にパターニングし、上部
    電極を形成する工程と、 上記誘電体膜に熱処理を施こすことにより結晶化し、強
    誘電体膜を形成する工程と、 上記強誘電体膜と上記下部電極材料とを所定の形状にパ
    ターニングし、下部電極を形成する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成した後、上記上部電極表面が
    露出するように、上記第2の絶縁膜に第2のコンタクト
    ホールを形成する工程と、 上記第2のコンタクトホール上に配線材料を堆積させ、
    所定の形状にパターニングし、配線を形成する工程とを
    有することを特徴とする、強誘電体メモリ素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記熱処理工程において、加熱雰囲気の
    圧力が2Torr以上で且つ、20Torr以下である
    ことを特徴とする、請求項1記載の不揮発性メモリ素子
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記熱処理工程において、加熱温度が5
    00℃以上で且つ、650℃以下であることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2記載の不揮発性メモリ素子の
    製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6235542B1 (en) 1998-07-02 2001-05-22 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Ferroelectric memory device and method for fabricating the same
JP2003092296A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Oki Electric Ind Co Ltd 強誘電体キャパシタの製造方法
US6919593B2 (en) 2001-08-09 2005-07-19 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device and method of fabricating the same
US6964873B2 (en) 1999-10-29 2005-11-15 Fujitsu Limited Semiconductor device having a ferroelectric capacitor and a fabrication process thereof
KR100893592B1 (ko) * 2002-11-08 2009-04-17 주식회사 하이닉스반도체 강유전체 메모리 소자의 제조방법

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