JPH10295787A - 滅菌装置 - Google Patents

滅菌装置

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JPH10295787A
JPH10295787A JP9124962A JP12496297A JPH10295787A JP H10295787 A JPH10295787 A JP H10295787A JP 9124962 A JP9124962 A JP 9124962A JP 12496297 A JP12496297 A JP 12496297A JP H10295787 A JPH10295787 A JP H10295787A
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幸伸 西納
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法実 川浪
Takao Katayama
崇夫 片山
Hitoshi Takaku
仁 高久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エア搬送コンベヤ6によって搬送されてきた容
器Bの全面を完全に滅菌する。 【解決手段】エア搬送コンベヤ6の搬送経路にボトルセ
パレータ8を配置し、搬送されてきた容器Bの間隔を空
けて滅菌チャンバー10内に供給する。滅菌チャンバー
10内では、容器保持搬送機構22のグリップ部材94
によって容器Bをグリップして搬送し、その搬送中の容
器Bに滅菌液噴霧ダクト24A,24B,24C,24
Dから霧状の滅菌液を噴霧して付着させる。容器Bの、
グリップ部材94によってグリップされている部分は滅
菌液が付着しないが、ボトルセパレータ8と保持搬送機
構22の間には、別の滅菌液噴霧ダクト25を設けてあ
り、後にグリップ部材94によってグリップされる部分
に滅菌液を予め噴霧して付着させておく。 【効果】全面に滅菌液が付着した容器Bは、その後エア
搬送される間に乾燥して完全に滅菌される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滅菌装置に係り、例
えば、無菌充填ラインにおいて、フィラー(充填機)に
容器を供給する前にその容器の外面を滅菌する滅菌装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、飲料水等の食品や医薬品等を、密
閉されたチャンバーによって囲まれている無菌雰囲気中
で容器内に充填をする無菌充填が広く行なわれている。
このような無菌充填ラインにおいては、運転中に無菌空
間内に人が出入することができないため、致命的な搬送
トラブル等が発生しないようにしなければならない。そ
のためには、チャンバー内での搬送中に容器が転倒する
ことをできるだけ防止する必要がある。
【0003】前記無菌充填ラインにおける容器搬送に、
従来は、トップチェーン式のコンベヤ等の通常の搬送コ
ンベヤを用いている。このような一般に用いられている
通常の搬送コンベヤでは、その搬送面上に容器を直立さ
せて搬送するようになっているので、ペットボトル等の
軽量な容器は不安定であり搬送中に転倒しやすい。ま
た、その他の容器であっても、高速搬送をする場合には
転倒しやすいため処理能力を向上させることが困難であ
った。
【0004】前記のような搬送中の容器の転倒を防止す
るためには、ペットボトル等の軽量容器をエア搬送コン
ベヤによって搬送するようにすれば良い。しかしなが
ら、エア搬送コンベヤでは、容器にエアを吹付けて、ネ
ック等を支持している支持レール上を容器を滑らせて搬
送するようになっているため、容器の搬送間隔はランダ
ムであり、互いに密着して連続的に搬送される場合等が
あり、容器間に適当な間隔をあけて搬送することは不可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記無菌充
填ラインには、フィラーにおいて充填を行なう前に容器
の内外を滅菌するための滅菌装置が設けられている。こ
の容器の滅菌装置は、滅菌チャンバー内に搬入した容器
を、搬送手段によって連続的に搬送する間に、霧状にし
た過酸化水素水(H22 )等の滅菌液を噴霧して容器
の全面にまんべんなく付着させ、その後の搬送中に、付
着した滅菌液を乾燥させることにより滅菌を行なうよう
になっている。従って、容器が接触した状態で連続的に
搬送されていると、その接触している部分には滅菌液を
付着させることができないので、容器の外面の一部に滅
菌されない部分が残ってしまう。
【0006】前述のようにエア搬送コンベヤによって容
器を搬送すると、容器の間隔がランダムであり前後に密
着した状態で搬送されてくる場合がある。このような場
合には、容器の互いに接触している部分に滅菌液を付着
させることができないので、容器の一部に滅菌されない
部分が残ってしまう。そのため、滅菌装置を備えた無菌
充填ラインにおいて、エア搬送コンベヤを用いて容器を
搬送しつつ容器の滅菌を行なうことは困難であった。
【0007】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたもので、エア搬送コンベヤを利用することにより、
ペットボトル等の不安定な容器の搬送を可能にするとと
もに、高速搬送を行なっても容器が転倒するおそれをな
くし、しかも、容器の外面全体を完全に滅菌することを
可能にした滅菌装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る滅菌装置
は、エア搬送コンベヤによって搬送されてきた容器を離
隔させるボトルセパレータと、このボトルセパレータに
よって離隔された容器が搬入される滅菌チャンバーと、
この滅菌チャンバー内に配置され、これらの容器をグリ
ップして搬送する搬送手段と、滅菌チャンバー内に配置
され、前記搬送手段によって搬送されている容器に滅菌
液を噴霧して付着させる第1の滅菌液噴霧手段と、ボト
ルセパレータによって分離された容器が前記搬送手段に
よってグリップされる前に、この容器のグリップされる
部分に予め滅菌液を噴霧して付着させる第2の噴霧手段
とを備えている。
【0009】前記滅菌装置では、エア搬送コンベヤによ
って搬送されてきた容器を、ボトルセパレータによって
分離した後、滅菌チャンバー内に搬入するので、容器同
士が前後に接触していることがなく、従って、容器同士
の接触が原因で滅菌液が付着されず滅菌されない部分は
なくなる。しかも、搬送手段によってグリップされる部
分には、第2の噴霧手段によって予め滅菌液が噴霧され
るので、容器のグリップされる部分も完全に滅菌するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る滅菌装置1を備えた無菌充填システムの全体を示す平
面図である。この無菌充填システム全体を収容するクリ
ーンルーム2の内部に、一連の密閉されたチャンバー4
によって周囲のクリーンルーム2の環境から区画され、
高度な無菌状態が維持された無菌ゾーンが設けられてお
り、エア搬送コンベヤ6によって外部からクリーンルー
ム2内に供給された容器B(図4参照)は、このエア搬
送コンベヤ6を介して、無菌ゾーンを構成するチャンバ
ー4内に搬入される。なお、この一連の密閉されたチャ
ンバー4は、後に説明するボトルセパレータ8から下流
側のフィラー(充填機)28等の容器処理装置に至る容
器Bの搬送経路を密閉して無菌ゾーンを形成している。
【0011】チャンバー4内に搬入された容器Bは、エ
ア搬送コンベヤ6によってさらに搬送されてボトルセパ
レータ8に送られる。エア搬送コンベヤ6は、後に説明
するように、容器Bにエアを吹付け、このエア圧力によ
って支持レール上を滑らせて搬送するので、容器B同士
の間隔がランダムであり互いに接触した状態で搬送され
る場合がある。このような場合には接触している部位に
滅菌液を付着させることができないので滅菌が不可能で
あるため、このボトルセパレータ8によって各容器Bを
所定の間隔に切り離して、滅菌装置1を構成する滅菌チ
ャンバー10(図2ないし図4参照)内に搬入するよう
にしている。
【0012】滅菌チャンバー10の内部は、図2に示す
ように、この滅菌チャンバー10内の上流寄り(図の左
側)と下流寄りとにそれぞれ配置された上下の隔壁1
2,13,14,15(図5および図6参照)によって
上流部16、中央の滅菌部18および下流部20に区画
されている。なお、これらの隔壁12,13,14,1
5には、容器Bおよび後に説明する容器保持搬送手段2
2が通過する切り欠きが形成されていることはいうまで
もない。
【0013】滅菌チャンバー10の中央の滅菌部18内
には、前記ボトルセパレータ8によって所定の間隔に分
離された容器Bをグリップして搬送する容器保持搬送機
構22と、この保持搬送機構22によって保持され搬送
されている容器Bの外面に、過酸化水素水(H22
等の滅菌液を霧状にして吹付けてその外面に付着させる
滅菌液噴霧ダクト24A,24B,24C,24Dが設
けられている。前記滅菌部18の長さ、特に、滅菌液噴
霧ダクト24A,24B,24C,24Dによって滅菌
液を噴霧する位置以降の長さは、滅菌に必要な滅菌液の
付着時間と搬送速度とを考慮して設定されるが、エア搬
送の場合には容器Bを一定速度で搬送することができな
いため、前記保持搬送機構22によってグリップして搬
送することにより、滅菌にばらつきがでないようにして
いる。
【0014】また、滅菌チャンバー10の上流部16内
では、前記ボトルセパレータ8側から連続するエア搬送
コンベヤ6により、エアが吹付けられて容器Bが搬送さ
れるようになっており、その搬送中に、前記滅菌部18
の保持搬送機構22によってグリップされる部分に滅菌
液を付着させるための滅菌液噴霧ダクト25が設けられ
ている。
【0015】さらに、前記滅菌部18で滅菌液が付着さ
れた容器Bは、下流部20内では、再び、保持搬送機構
22から解放されてエア搬送コンベヤ6によって搬送さ
れ滅菌チャンバー10外へ送り出される。前記滅菌液が
外面全体に付着された容器Bは、エア搬送コンベヤ6に
よって密閉された一連のチャンバー4内を搬送される間
に乾燥して滅菌が行なわれる。密閉されたチャンバー4
内をエア搬送コンベヤ6によって搬送される間に乾燥し
て滅菌が終了した容器Bは、次の工程であるデキャッパ
(抜栓機)26、フィラー(充填機)28およびキャッ
パ(打栓機)30等の容器処理装置に送られて処理され
た後、クリーンルーム2内から搬出される。
【0016】次に、前記エア搬送コンベヤ6の構成につ
いて、前記図2および図3のVII−VII線に沿う断
面を示す図7により説明する。このエア搬送コンベヤ6
は、容器Bを支持する二本の平行な支持レール32,3
3を備えている。また、本実施例に係るエア搬送コンベ
ヤ6によって搬送される容器Bは、口部Baにフランジ
状の係合部Bbが形成されており、前記両支持レール3
2,33は、この容器Bの口部Baの外径よりもやや広
い間隔で、しかも、前記フランジ状係合部Bbの外径よ
りも狭い間隔で平行に配置されている。従って、各容器
Bは前記フランジ状係合部Bbの下面側をこれら二本の
支持レール32,33に支持され、吊下げられた状態で
搬送される。
【0017】二本の支持レール32,33の上方には、
天面、両側面および底面から構成されたエアダクト34
が配設されており、図示しないエア供給源からこのエア
ダクト34内にエアが導入される。また、このエアダク
ト34の内部の、前記二本の支持レール32,33間に
形成される空間の上方には、前記容器Bの口部Baが通
過できる大きさの通路36が形成されている。この口部
Baが通過する通路36は、両側板と天板によって覆わ
れており、これら両側板には所定の間隔で、進行方向の
前方側(下流側)を向いて開口する多数のエア吹出口3
8(図2参照)が形成されており、前記エアダクト34
内に導入されたエアがこれら吹出口38から容器Bの口
部Baに向けて吹付けられ、容器Bはこのエアの圧力に
よって、前記支持レール32,33上を滑りつつ前方
(この実施例では図2の右方)へ送られる。
【0018】前記エア搬送コンベヤ6によって連続的に
搬送されてボトルセパレータ8まで送られた容器Bは、
これら容器Bの胴部Bcを両側から挟んで搬送するボト
ルセパレータ8によって、一本ずつ切り離され間隔を空
けられて滅菌チャンバー10内に搬入される。このボト
ルセパレータ8は、図10ないし図12に示すように、
前記エア搬送コンベヤ6によって搬送されてきた容器B
の搬送経路の両側に、それぞれ一対ずつ配置された水平
回転するローラ41,42,43,44と、これら各一
対のローラ41,42および43,44間にそれぞれ掛
け回された無端状ベルト45,46とを備えている。こ
れらのベルト45,46はPETボトル等の軽量で柔軟
な容器Bを保持するために、外面側に弾性体45a,4
6aが装着されている。両側のベルト45,46に装着
された弾性体45a,46aによって、前記エア搬送コ
ンベヤ6により搬送されてきた容器Bを両側から挾持
し、両ベルト45,46が走行することによってこれら
容器Bを一本ずつ分離しつつ搬送する。所定の間隔に分
離された容器Bは、下流側に接続されている前記無菌チ
ャンバー10内に搬入される。
【0019】前記左右各一対の水平回転するローラ4
1,42,43,44のうち駆動側のローラ(図10の
右側に位置するローラ)41,43は、それぞれ、駆動
伝達ロッド47,48および図示しないギアボックス等
を介してモータ52(図12参照)に接続されており、
このモータ52の回転を伝達されて前記両ロッド47,
48が同時に逆方向に回転し、両ローラ41,43も互
いに逆方向に回転する。このローラ41,43の回転に
より、両側のベルト45,46は、互いに向かい合う面
が同方向(図10の矢印方向)へ向かって走行する。前
記両ロッド47,48の上端のチャンバー4A内に挿入
されている部分の周囲には、図11に示すように、じゃ
ばら51が装着されて外部(クリーンルーム2内)の雰
囲気がこのチャンバー4A内に侵入することを防止して
いる。
【0020】このボトルセパレータ8は、異なるサイズ
の容器Bに兼用可能なように、両側のベルト45,46
を平行な状態のまま移動してその間隔を調整できるよう
になっている。前記ボトルセパレータ8を構成する両側
のベルト45,46の間隔を調整する機構について簡単
に説明する。エア搬送コンベヤ6の両側にそれぞれ配置
されている各一対のローラ41,42,43,44およ
びベルト45,46は、それぞれ別の支持プレート5
9,60上に取付けられており、別々に移動できるよう
になっている。各支持プレート59,60の下面にはそ
れぞれ二個の筒体61,62,63,64が設けられて
おり、これらの筒体61,62,63,64内にそれぞ
れ短かい軸65,66,67,68が回転自在に嵌合し
ている。また、これら各短かい軸65,66,67,6
8の下方には、機枠70上に直立して固定されたガイド
筒72,73,74(一本は図示せず)内に嵌合されて
回転自在に支持されている長い軸75,76,77,7
8が配置され、これら短かい軸65,66,67,68
と長い軸75,76,77,78とが、図10および図
11に示すように、偏心して連結されている。
【0021】また、上流側(図10の左側)に位置する
二本の長軸76,78は、図12に示すように、それぞ
れがギア79,80の回転を伝えられて回転するように
なっており、また、これら両ギア79,80は、互いに
噛合っており、その一方79がハンドル82の操作によ
って回転すると他方80が逆方向に回転する。すると、
前記両長軸76、78は互いに逆回転する。さらに、こ
れら上流側の両長軸76、78の回転は、それぞれ下流
側の二本の長軸75,77に伝えられて、同方向に回転
させる。従って、前記ハンドル82の操作によってギア
79を回転させることにより、ローラ41,42,4
3,44を支持する一対の支持プレート59,60を、
エア搬送コンベヤ6と平行な状態のまま移動させて互い
に接近または離隔させることができる。
【0022】前期ボトルセパレータ8によって離隔され
た容器Bが搬入される滅菌チャンバー10内には、これ
ら容器Bを両側からグリップして搬送する容器保持搬送
機構22が配設されている。この容器保持搬送機構22
は、滅菌チャンバー10の上流部16内に配置され、水
平軸84に支持されて鉛直平面内で回転する一対のアイ
ドルスプロケット86,87(図2および図3参照)
と、下流部20内に配置され、駆動軸88に支持されて
鉛直平面内で回転する一対のドライブスプロケット9
0,91(図2、図3および図7参照)と、これら上流
側と下流側の各スプロケット86,90および87,9
1間にそれぞれ掛け回された無端状チェーン92,93
とを備えている。両側のチェーン92,93の向かい合
う面には、シリコン等の合成樹脂から成り、かつ、図1
3に示すようなカマボコ型の形状のグリップ部材94が
連続して取付けられている(図2および図14参照)。
【0023】前記両チェーン92,93の外側には、こ
れらチェーン92,93の走行を案内するガイドレール
96,97が配置されている。両側のガイドレール9
6,97は、図2に示すように、上流側のアイドルスプ
ロケット86,87と下流側のドライブスプロケット9
0,91との間に配置されており、これら両ガイドレー
ル96,97の間隔が、両側のスプロケット86,87
および90、91の間隔よりも小さくなっている(図3
参照)。これら両側のスプロケット86,87および9
0、91にチェーン92,93が直接支持されていると
きの前記グリップ部材94の間隔は、図7に示すように
容器Bの外径よりも大きく、また、両側のガイドレール
96,97にチェーン92,93が支持されているとき
のグリップ部材94の間隔は、図8および図9に示すよ
うに容器Bの外径よりも僅かに小さくなっている。しか
も、これらチェーン92,93の、スプロケット86,
87,90,91の上部側を走行する部分が、前記支持
レール32,33によって吊下げられている容器Bの胴
部Bcの高さに一致している。従って、両チェーン9
2,93がこれらガイドレール96,97に案内されて
走行している間は、前記グリップ部材96,97が容器
Bの胴部Bcを両側から保持して搬送することができる
ようになっている。
【0024】滅菌チャンバー10の上流部16内には、
図2に示すように、エア搬送コンベヤ6を構成するエア
ダクト34のエア吹出口38が設けられており、前記ボ
トルセパレータ8によって分離された容器Bがこの滅菌
チャンバー10の上流部16内に搬入されると、容器B
の口部Baにエアが吹付けられてこれら容器Bは下流側
へ向かって搬送され、前記容器保持搬送機構22に引渡
される。滅菌チャンバー10の中央の滅菌部18内で
は、容器Bは保持搬送機構22によって保持されて搬送
されるようになっており、エアによる搬送は行なわれな
い。従って、容器Bの口部Baに設けられたフランジB
bを支持する両側の支持レール32,33だけが設けら
れており、口部Baにエアを吹付けるエア吹出口38は
設けられていない。なお、滅菌部18内に設けられた支
持レール32,33は、上方に配置された長手方向に延
びるバー98,99(図2および図8,図9等参照)に
取付けられている。
【0025】滅菌チャンバー10の上流部16の入口側
には、過酸化水素水(H22 )等の滅菌液を霧状にし
て吹出す滅菌液噴霧ダクト25が設けられている。この
滅菌液噴霧ダクト25は、前記無端状チェーン92,9
3の搬送側(上部を走行する部分)とほぼ一致する高さ
に開口しており、前記エア搬送コンベヤ6によって吊下
げられて搬送されてくる容器Bの、後に容器保持搬送機
構22のグリップ部材94によってグリップされる位置
に、滅菌液を噴霧して付着させる。
【0026】前後の隔壁12,13および14,15に
よって区画されている中央の滅菌部18内には、複数本
の滅菌液噴霧ダクト24A,24B,24C,24D
が、吹出口の高さを異ならせて配置されている。この実
施例では、四本の噴霧ダクト24A,24B,24C,
24Dが上流側から順に配置されており、上流側の隔壁
12,13寄りの噴霧ダクト24Aは、最も低い位置す
なわち容器Bの底部よりも下方に開口している(図2お
よび図16参照)。また、この上流側の隔壁12,13
寄りの噴霧ダクト24Aの吹出口とほぼ同一の高さで、
かつ、容器Bの搬送経路の直下に、エア噴射用のノズル
100が配置されている(図15および図16参照)。
このエアノズル100には配管102を介してエアが供
給され、前記上流側隔壁12,13寄りの噴霧ダクト2
4Aから噴霧された滅菌液を容器Bの底面Bd方向に向
けて吹付けるようになっている。
【0027】次の噴霧ダクト24Bは前記支持レール3
2,33よりもやや下方に開口し、また、下流寄りの二
本の噴霧ダクト24C,24Dは、支持レール32,3
3の上方側のほぼ同じ高さに開口しており、それぞれ容
器Bの胴部Bcおよび口部Baに霧状の滅菌液を噴霧す
るようになっている。さらに、これら四本の滅菌液噴霧
ダクト24A,24B,24C,24Dの下流側に、滅
菌チャンバー10の内部側に向けてエアを噴射するエア
噴射パイプ102が設けられている(図15および図1
7参照)。このエア噴射パイプ102は、前記滅菌液の
噴霧パイプ24A,24B,24C,24Dから噴霧さ
れた滅菌液が、直接容器Bの外面に吹付けられた後、滅
菌部18の下流側に拡散しないように、周囲から容器B
の搬送経路に向かってエアを噴射して、噴霧ダクト24
A,24B,24C,24D側とその下流側とを遮断す
るようになっている。なお、前記エアノズル100およ
びエア噴射パイプ102から噴射されるエアは、無菌フ
ィルター等によって除菌されたエアが使用されることは
もちろんである。
【0028】前記容器保持搬送機構22によって搬送さ
れ、外面全体に滅菌液が付着された容器Bは、滅菌チャ
ンバー10の下流部20で、保持搬送機構22のグリッ
プ部材94から解放され、再びエア搬送コンベヤ6の吹
出口38から吹出されたエアによって搬送されて、滅菌
チャンバー10から排出される。滅菌チャンバー10か
ら排出された容器Bは、前記一連の密閉チャンバー4内
をエア搬送コンベヤ6によって搬送されて次の工程のデ
キャッパ26、フィラー28およびキャッパ30等に送
られ、その間に前記滅菌液が乾燥する。
【0029】次に、前記滅菌装置1の作用について説明
する。エア搬送コンベヤ6によって連続的に搬送されて
きた容器Bは、ボトルセパレータ8によって一本ずつ両
側から挾持されて搬送され、前後の間隔が空けられる。
ボトルセパレータ8によって前後に分離された容器B
は、再びエア搬送により滅菌チャンバー10内に搬入さ
れる。容器Bが滅菌チャンバー10の上流部16内に入
ると、エア搬送コンベヤ6によって搬送されている間
に、この上流部16の入口側に設けられている滅菌液噴
霧ダクト25の開口から滅菌液が噴霧されて容器Bの外
面に付着する。この滅菌液噴霧ダクト25は、前述のよ
うに容器保持搬送機構22の搬送側の高さとほぼ同じ高
さに開口しており、容器Bの、後に容器保持搬送機構2
2のグリップ部材94によってグリップされる位置に滅
菌液が吹付けられる。
【0030】胴部Bcの一部に滅菌液が付着したこれら
容器Bは、そのままエア搬送コンベヤ6によって搬送さ
れ、滅菌チャンバー10の上流部16から滅菌部18へ
搬入される位置付近で、保持搬送機構22のグリップ部
材94によってグリップされる。このとき、容器Bの、
前記無端状チェーン92,93に取付けられたグリップ
部材94が接触する位置には、前記上流部16の滅菌液
噴霧ダクト25から噴霧された滅菌液がすでに付着して
いる。
【0031】容器保持搬送機構22によって滅菌部20
内を搬送されている間に、この滅菌部20内に設けられ
ている四本の滅菌液噴霧ダクト24A,24B,24
C,24Dからそれぞれ滅菌液が噴霧されて容器Bの外
面に付着する。上流側隔壁12,13寄りの噴霧ダクト
24Aからは、容器Bの底面Bdの下方を、無菌チャン
バー10を横断する方向に向かって滅菌液が噴霧され
る。この噴霧ダクト24Aの吹出口とほぼ同じ高さにエ
アノズル100が設けられており、このエアノズル10
0から噴射されたエアによって、この噴霧ダクト24A
から噴霧された滅菌液が容器Bの底面Bdおよび下部側
に付着する。また、その次の噴霧ダクト24bから噴霧
された滅菌液は容器Bの胴部Bcに、下流側の二本の噴
霧ダクト24C,24Dから噴霧された滅菌液は容器B
の口部Baにそれぞれ付着し、前記容器保持搬送機構の
グリップ部材94にグリップされている部分以外の外面
全体に滅菌液が付着する。
【0032】滅菌部18内で霧状の滅菌液を吹付けて容
器Bの外面に付着させる際に、この容器Bを保持搬送機
構22のグリップ部材94によってグリップして搬送し
ているので、この容器Bにグリップ部材94が密着して
いる部分には滅菌液を付着させることができないが、前
述のように、滅菌部18内に搬入して保持搬送機構22
のグリップ部材94によってグリップする前に、そのグ
リップ位置に、上流部16内の噴霧ダクト25から噴霧
して予め滅菌液を付着させておくようにしたので、容器
Bの外面全体に滅菌液を完全に付着させることができ
る。従って、エア搬送コンベヤ6によって容器Bを搬送
するようにした無菌充填システムにおいても、容器Bの
外面全体の滅菌を完全に行なうことが可能な滅菌装置を
得ることができる。
【0033】滅菌部18内の前記噴霧ダクト24A,2
4B,24C,24Dより下流側には、容器Bの搬送経
路の周囲を囲んでエア噴射パイプ102が設けられてお
り、前記各噴霧ダクト24A,24B,24C,24D
から容器Bに向かって吹付けられた霧状の滅菌液の雰囲
気が下流側へ持込まれないように遮断している。
【0034】滅菌部18内を容器保持搬送機構22によ
って搬送される間に、外面全体に滅菌液が吹付けられて
付着した容器Bは、滅菌チャンバー10の滅菌部18か
ら下流部20内に移動して、容器保持搬送機構22から
解放され、再びエア搬送コンベヤ6によって搬送され
て、滅菌チャンバー10から搬出される。そのままエア
搬送コンベヤ6によって次の工程(デキャッパ26、フ
ィラー28およびキャッパ30等)まで搬送される間
に、前記容器Bの外面に付着した滅菌液が乾燥すること
によりこれら容器が滅菌される。特に、この実施例で
は、エア搬送コンベヤ6のエア吹出口38から吹出され
るエアは、若干温度を高めた(例えば30°C〜50°
C)ものであり、この搬送エアによって次の工程に送ら
れる間に乾燥する。このエア搬送コンベヤ6によって搬
送しつつ容器Bを乾燥させる区間は、乾燥滅菌に必要な
時間を確保できるようになっている。
【0035】なお、前記ボトルセパレータ8は、向かい
合う一対のベルト45,46によって容器Bを挾持して
搬送することにより、連続的に搬送されてきた容器Bを
分離するようにしたが、ベルトに限るものではなく、ス
クリュー等その他の手段を用いることもできる。また、
滅菌チャンバー10内の容器保持搬送機構22も前記構
成に限定されるものではない。さらに、エア搬送コンベ
ヤ6の構成も前述のように容器Bの口部Baにエアを吹
付けて搬送するものに限らず、胴部Bc等にエアを吹付
けて搬送するようにしても良い。また、滅菌液の噴霧ダ
クト25,24A,24B,24C,24Dの数および
開口部の高低の配置等も図示のものに限定されるもので
はなく、容器Bの全面に確実に滅菌液を付着させ得るも
のであれば良い。また、前記滅菌液は過酸化水素水(H
22 )に限定されないことはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る滅菌装置
では、エア搬送コンベヤによって搬送されてきた容器を
ボトルセパレータにで離隔させた後、滅菌チャンバー内
に供給し、この滅菌チャンバー内に設けられた搬送手段
によって容器をグリップして搬送する間に、第1の滅菌
液噴霧手段によって容器に滅菌液を吹付けるようにした
もので、さらに、前記搬送手段によってグリップする前
に、この容器のグリップされる位置に、第2の噴霧手段
によって予め滅菌液を噴霧して付着させておくようにし
たので、エア搬送コンベヤによって搬送されてきた容器
の外面全体を完全に滅菌することが可能になった。従っ
て、無菌充填ライン等にエア搬送コンベヤを用いて不安
定な容器の搬送を可能にし、また高速搬送を可能にして
処理能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る滅菌装置を備えた無菌
充填システムの配置を示す概略平面図である。
【図2】前記滅菌装置の側面図である。
【図3】前記滅菌装置の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】前記滅菌装置の上流部と滅菌部とを仕切る仕切
板を示す断面図である。
【図6】前記滅菌装置の滅菌部と下流部とを仕切る仕切
板を示す断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図3のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】ボトルセパレータの平面図である。
【図11】ボトルセパレータの側面図である。
【図12】ボトルセパレータの正面図である。
【図13】容器保持搬送機構のグリップ部材を示す斜視
図である。
【図14】前記滅菌装置の上流部と滅菌部の一部を示す
平面図である。
【図15】前記滅菌装置の上流部と滅菌部の一部を示す
側面図である。
【図16】図2のXVI−XVI線に沿う断面図であ
る。
【図17】図15のXVII−XVII線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
B 容器 6 エア搬送コンベヤ 8 ボトルセパレータ 10 滅菌チャンバー 22 搬送手段(保持搬送機構) 24A 噴霧手段(噴霧ダクト) 24B 噴霧手段(噴霧ダクト) 24C 噴霧手段(噴霧ダクト) 24D 噴霧手段(噴霧ダクト) 25 第2の噴霧手段(噴霧ダクト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 一男 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 川浪 法実 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 片山 崇夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 高久 仁 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア搬送コンベヤによって搬送されてき
    た容器を離隔させるボトルセパレータと、ボトルセパレ
    ータによって離隔された容器が搬入される滅菌チャンバ
    ー内に配置され、これら容器をグリップして搬送する搬
    送手段と、この搬送手段によって搬送されている容器に
    滅菌液を噴霧する第1の噴霧手段と、ボトルセパレータ
    によって分離された容器を前記搬送手段によってグリッ
    プする前に、この容器のグリップされる部分に滅菌液を
    噴霧する第2の噴霧手段とを備えたことを特徴とする滅
    菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017110501A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 サントリーホールディングス株式会社 殺菌システム
CN113509563A (zh) * 2021-04-06 2021-10-19 林儒国 一种呼吸内科用呼吸面罩消毒装置

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