JPH10297943A - ガラス繊維用集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 - Google Patents
ガラス繊維用集束剤およびそれを塗布したガラス繊維Info
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- JPH10297943A JPH10297943A JP9109515A JP10951597A JPH10297943A JP H10297943 A JPH10297943 A JP H10297943A JP 9109515 A JP9109515 A JP 9109515A JP 10951597 A JP10951597 A JP 10951597A JP H10297943 A JPH10297943 A JP H10297943A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素化ニトリルゴムを材料とするゴム製品
の補強材としてガラス繊維を使用する場合において、こ
のゴムとガラス繊維との接着強度を高め、かつその耐久
性をも向上させるガラス繊維およびそれを製造するため
のガラス繊維用集束剤を得る。 【解決手段】 アミノシランと水素化ニトリルゴムとを
含有する集束剤を極細ガラス繊維に塗布して、この極細
ガラス繊維を数百本集束してガラス繊維を成形する。
の補強材としてガラス繊維を使用する場合において、こ
のゴムとガラス繊維との接着強度を高め、かつその耐久
性をも向上させるガラス繊維およびそれを製造するため
のガラス繊維用集束剤を得る。 【解決手段】 アミノシランと水素化ニトリルゴムとを
含有する集束剤を極細ガラス繊維に塗布して、この極細
ガラス繊維を数百本集束してガラス繊維を成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数のガラス繊
維を集束するために用いられるガラス繊維用集束剤(以
下、集束剤と称する)、この集束剤を塗布したガラス繊
維、およびこのガラス繊維に被覆を施したものに関す
る。さらに詳しくは、ゴム製品、特に水素化ニトリルゴ
ム(以下、H−NBRと称する)の補強用に用いられる
ガラス繊維、これを製造するために用いられる集束剤、
ならびにこのガラス繊維に被覆を施したものに関する。
維を集束するために用いられるガラス繊維用集束剤(以
下、集束剤と称する)、この集束剤を塗布したガラス繊
維、およびこのガラス繊維に被覆を施したものに関す
る。さらに詳しくは、ゴム製品、特に水素化ニトリルゴ
ム(以下、H−NBRと称する)の補強用に用いられる
ガラス繊維、これを製造するために用いられる集束剤、
ならびにこのガラス繊維に被覆を施したものに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムベルト、ゴムタイヤなどのゴム製品
の耐強度性、耐久性を向上させるために、ガラス繊維な
どを補強材としてゴム製品内に埋め込むことが広く一般
に行われている。
の耐強度性、耐久性を向上させるために、ガラス繊維な
どを補強材としてゴム製品内に埋め込むことが広く一般
に行われている。
【0003】しかし、ガラス繊維は、一般にゴムとの馴
染みが悪いので、そのままゴム内に埋め込まれた場合、
ゴムと接着しない、または接着しても簡単に剥離する。
この場合、ガラス繊維は、ゴム製品の補強材として求め
られる性能を満たすことができない。
染みが悪いので、そのままゴム内に埋め込まれた場合、
ゴムと接着しない、または接着しても簡単に剥離する。
この場合、ガラス繊維は、ゴム製品の補強材として求め
られる性能を満たすことができない。
【0004】したがって、ゴムとの接着性が高くなるよ
うに、ガラス繊維に何らかの処理を施す必要がある。数
ある処理方法の中でも、ガラス繊維の表面に処理剤を塗
布し、その上に被覆膜を形成させる表面処理が、現在広
く行われている。
うに、ガラス繊維に何らかの処理を施す必要がある。数
ある処理方法の中でも、ガラス繊維の表面に処理剤を塗
布し、その上に被覆膜を形成させる表面処理が、現在広
く行われている。
【0005】例えば、集束剤を用いてガラス繊維を製造
し、ゴム製品の成分と近い成分の被覆膜をこのガラス繊
維上に3重に積層させる発明が、特公平5−71710
号公報に記載されている。また、アミノシランと変性ス
チレン・ブタジエンラテックス(以下、変性SBRと称
する)とを含む集束剤を塗布したガラス繊維を、レゾル
シン・ホルムアルデヒド縮合物(以下、RFLと称す
る)で被覆した発明が、特公平5−65454号公報に
記載されている。
し、ゴム製品の成分と近い成分の被覆膜をこのガラス繊
維上に3重に積層させる発明が、特公平5−71710
号公報に記載されている。また、アミノシランと変性ス
チレン・ブタジエンラテックス(以下、変性SBRと称
する)とを含む集束剤を塗布したガラス繊維を、レゾル
シン・ホルムアルデヒド縮合物(以下、RFLと称す
る)で被覆した発明が、特公平5−65454号公報に
記載されている。
【0006】現在市場に存在するゴム製品の種類は多岐
に渡っており、ゴムの性質は、その種類毎に異なる。し
たがって、ゴムと補強材との接着性を最適にするために
は、それらの組み合わせによって、被覆処理材を変化さ
せる必要がある。
に渡っており、ゴムの性質は、その種類毎に異なる。し
たがって、ゴムと補強材との接着性を最適にするために
は、それらの組み合わせによって、被覆処理材を変化さ
せる必要がある。
【0007】ゴム製品の中でもH−NBRを原料とする
ものは、従来一般に使用されているクロロプレンゴムや
ブタジエンゴムに比べて高い耐熱性を示す。したがっ
て、H−NBRを原料とするゴム製品は、従来のゴム製
品では使用できなかった新たな分野に、または従来品よ
り高性能な代替品として使用可能である。
ものは、従来一般に使用されているクロロプレンゴムや
ブタジエンゴムに比べて高い耐熱性を示す。したがっ
て、H−NBRを原料とするゴム製品は、従来のゴム製
品では使用できなかった新たな分野に、または従来品よ
り高性能な代替品として使用可能である。
【0008】例えば、エンジンのタイミングベルトの材
料にH−NBRを用いた場合、このタイミングベルト
は、耐熱性が高いので、エンジン本体により近づけるこ
とができる。この結果、エンジン自体が小型化できる。
料にH−NBRを用いた場合、このタイミングベルト
は、耐熱性が高いので、エンジン本体により近づけるこ
とができる。この結果、エンジン自体が小型化できる。
【0009】H−NBRを原料とするゴム製品(以下、
H−NBR品と称する)の補強材にガラス繊維を使用す
る場合、これまでは、数百本の極細ガラス繊維にシラン
カップリング剤とスチレン・ブタジエンラテックス(以
下、SBRと称する)とを含有する集束剤を塗布してガ
ラス繊維を製造し、さらにこのガラス繊維上にH−NB
RとRFLとを含有する被覆膜を何重にも形成させてい
た(特公平5−71710号公報)。
H−NBR品と称する)の補強材にガラス繊維を使用す
る場合、これまでは、数百本の極細ガラス繊維にシラン
カップリング剤とスチレン・ブタジエンラテックス(以
下、SBRと称する)とを含有する集束剤を塗布してガ
ラス繊維を製造し、さらにこのガラス繊維上にH−NB
RとRFLとを含有する被覆膜を何重にも形成させてい
た(特公平5−71710号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シランカッ
プリング剤と変性SBRあるいはSBRとを含む集束剤
を用いたガラス繊維をH−NBR品の補強材として使用
した場合、このガラス繊維は、補強材としての機能を十
分に発揮することができなかった。すなわち、このガラ
ス繊維は、H−NBR品との接着が悪く、その屈曲疲労
性を向上させることができない。これは、変性SBRあ
るいはSBRとH−NBRとの馴染みが悪いので、その
界面で十分な接着力が得られないことが原因である。
プリング剤と変性SBRあるいはSBRとを含む集束剤
を用いたガラス繊維をH−NBR品の補強材として使用
した場合、このガラス繊維は、補強材としての機能を十
分に発揮することができなかった。すなわち、このガラ
ス繊維は、H−NBR品との接着が悪く、その屈曲疲労
性を向上させることができない。これは、変性SBRあ
るいはSBRとH−NBRとの馴染みが悪いので、その
界面で十分な接着力が得られないことが原因である。
【0011】この発明は、以上のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、H−NBR品の補強材としてガラス繊維
を使用する場合に、H−NBRとの接着性が高いガラス
繊維、これを製造するための集束剤を提供することにあ
る。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、H−NBR品の補強材としてガラス繊維
を使用する場合に、H−NBRとの接着性が高いガラス
繊維、これを製造するための集束剤を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の集束剤は、アミノシラン
とH−NBRとを含むものである。
めに、請求項1に記載の発明の集束剤は、アミノシラン
とH−NBRとを含むものである。
【0013】請求項2に記載の発明の集束剤は、請求項
1に記載の発明において、前記アミノシランが0.1〜
2重量%、前記H−NBRが1〜10重量%含有された
ものである。
1に記載の発明において、前記アミノシランが0.1〜
2重量%、前記H−NBRが1〜10重量%含有された
ものである。
【0014】請求項3に記載の発明の集束剤は、請求項
1または請求項2に記載の発明において、さらにゴムラ
テックス、油剤および老化防止剤よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種を含有するものである。
1または請求項2に記載の発明において、さらにゴムラ
テックス、油剤および老化防止剤よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種を含有するものである。
【0015】請求項4に記載の発明のガラス繊維は、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の集束剤を塗布
したガラス繊維である。請求項5に記載の発明のガラス
繊維は、請求項4に記載の発明のガラス繊維に、H−N
BRとRFLとを含有する被覆膜が形成されたものであ
る。
求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の集束剤を塗布
したガラス繊維である。請求項5に記載の発明のガラス
繊維は、請求項4に記載の発明のガラス繊維に、H−N
BRとRFLとを含有する被覆膜が形成されたものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。H−NBR品の補強材としての機能
を十分に発揮するために、このガラス繊維は、表面処理
を施される。この表面処理とは、集束剤を塗布して多数
の極細ガラス繊維を1本のガラス繊維に集束すること。
さらには、このガラス繊維にH−NBRおよびRFLを
含む保護膜を形成させることをいう。
て詳細に説明する。H−NBR品の補強材としての機能
を十分に発揮するために、このガラス繊維は、表面処理
を施される。この表面処理とは、集束剤を塗布して多数
の極細ガラス繊維を1本のガラス繊維に集束すること。
さらには、このガラス繊維にH−NBRおよびRFLを
含む保護膜を形成させることをいう。
【0017】この集束剤は、アミノシランとH−NBR
を含むものであるが、通常は溶媒に混ぜて使用される。
この溶媒は、通常は水であるが、化学的に安定であれ
ば、これ以外のものであってもかまわない。この集束剤
は、極細ガラス繊維に塗布され、この極細ガラス繊維同
士を数十〜数百本接着する。そして、これらの極細ガラ
ス繊維を、1本のガラス繊維に成形する。
を含むものであるが、通常は溶媒に混ぜて使用される。
この溶媒は、通常は水であるが、化学的に安定であれ
ば、これ以外のものであってもかまわない。この集束剤
は、極細ガラス繊維に塗布され、この極細ガラス繊維同
士を数十〜数百本接着する。そして、これらの極細ガラ
ス繊維を、1本のガラス繊維に成形する。
【0018】ここで、極細ガラス繊維とは、ガラスの熔
融窯の下部に取り付けられたノズルから、巻き取りロー
ラーなどによって引き出された直径約10μm程度の繊
維状のガラスをいう。また、この発明でいうガラス繊維
とは、この極細ガラス繊維とこれが集束されたガラス繊
維とのどちらも含む。
融窯の下部に取り付けられたノズルから、巻き取りロー
ラーなどによって引き出された直径約10μm程度の繊
維状のガラスをいう。また、この発明でいうガラス繊維
とは、この極細ガラス繊維とこれが集束されたガラス繊
維とのどちらも含む。
【0019】ガラス繊維は、その種類を特に限定されな
いが、生産コスト、使用用途の広さなどの面からE−ガ
ラス(無アルカリガラス)が好ましい。また、その他の
種類では、高強度ガラスが挙げられる。高強度ガラス
は、引張り強度がE−ガラスよりも高いので、より強度
を要求される場合に有効である。
いが、生産コスト、使用用途の広さなどの面からE−ガ
ラス(無アルカリガラス)が好ましい。また、その他の
種類では、高強度ガラスが挙げられる。高強度ガラス
は、引張り強度がE−ガラスよりも高いので、より強度
を要求される場合に有効である。
【0020】アミノシランは、この集束剤に含有される
成分であって、無機物であるガラス繊維と有機物である
H−NBRとの馴染みを改善する性質を有する。このア
ミノシランは、その種類を特に限定されないが、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、δ−アミノブチルトリエトキシシ
ラン、ビス−(γ−アミノプロピル)ジメトキシシラ
ン、δ−アミノブチルエチルジメトキシシラン、γ−ア
ミノアリルトリメトキシシラン、β−アミノビニルトリ
エトキシシラン、ε−アミノシクロヘキシルエチルトリ
エトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルト
リエトキシシランが好ましい。
成分であって、無機物であるガラス繊維と有機物である
H−NBRとの馴染みを改善する性質を有する。このア
ミノシランは、その種類を特に限定されないが、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、δ−アミノブチルトリエトキシシ
ラン、ビス−(γ−アミノプロピル)ジメトキシシラ
ン、δ−アミノブチルエチルジメトキシシラン、γ−ア
ミノアリルトリメトキシシラン、β−アミノビニルトリ
エトキシシラン、ε−アミノシクロヘキシルエチルトリ
エトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルト
リエトキシシランが好ましい。
【0021】また、H−NBRは、ニトリル基を持つ高
飽和重合体である。これらの種類は特に限定されない
が、不飽和ニトリルとエチレンの共重合体を水素化した
もの、不飽和ニトリルと共役ジエンの共重合体を水素化
したもの、不飽和ニトリル、エチレンおよび共役ジエン
の三元共重合体を水素化したものなどが挙げられる。
飽和重合体である。これらの種類は特に限定されない
が、不飽和ニトリルとエチレンの共重合体を水素化した
もの、不飽和ニトリルと共役ジエンの共重合体を水素化
したもの、不飽和ニトリル、エチレンおよび共役ジエン
の三元共重合体を水素化したものなどが挙げられる。
【0022】これらH−NBRの具体例としては、ブタ
ジエン・アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン・ブ
タジエン・アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン・
アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン・メチルアク
リレート・アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン・
アクリル酸・アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン
・エチレン・アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアク
リレート・エトキシエチルアクリレート・ビニルクロロ
アセテート・アクリロニトリル共重合ゴム、またはブチ
ルアクリレート・エトキシエチルアクリレート・ビニル
ノルボルネン・アクリロニトリル共重合ゴムなどを水素
化したものが挙げられる。
ジエン・アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン・ブ
タジエン・アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン・
アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン・メチルアク
リレート・アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン・
アクリル酸・アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン
・エチレン・アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアク
リレート・エトキシエチルアクリレート・ビニルクロロ
アセテート・アクリロニトリル共重合ゴム、またはブチ
ルアクリレート・エトキシエチルアクリレート・ビニル
ノルボルネン・アクリロニトリル共重合ゴムなどを水素
化したものが挙げられる。
【0023】このH−NBRは、ヨウ素価が120以下
であることが好ましく、さらには0〜100であること
が好適である。このヨウ素価は、JIS K0070に
したがって計測されたものである。この要件を満たすH
−NBRの具体例としては、ゼットポールラテックス
(商品名:日本ゼオン社製)が挙げられる。
であることが好ましく、さらには0〜100であること
が好適である。このヨウ素価は、JIS K0070に
したがって計測されたものである。この要件を満たすH
−NBRの具体例としては、ゼットポールラテックス
(商品名:日本ゼオン社製)が挙げられる。
【0024】この集束剤中のアミノシランの含有量は、
0.1〜2重量%の範囲内であることが好ましい。さら
には、0.2〜0.5重量%の範囲内であることが好適
である。この含有量が0.1重量%未満になると、アミ
ノシランは、ガラス繊維の表面全体に均一に存在できな
くなるので、ガラス繊維の集束性が低下し、結果として
ガラス繊維が1本にまとまらなくなる。反対に、この含
有量が2重量%より多くなっても、ガラス繊維表面に付
着するアミノシランの量は変わらないので、それより多
く含む必要はない。
0.1〜2重量%の範囲内であることが好ましい。さら
には、0.2〜0.5重量%の範囲内であることが好適
である。この含有量が0.1重量%未満になると、アミ
ノシランは、ガラス繊維の表面全体に均一に存在できな
くなるので、ガラス繊維の集束性が低下し、結果として
ガラス繊維が1本にまとまらなくなる。反対に、この含
有量が2重量%より多くなっても、ガラス繊維表面に付
着するアミノシランの量は変わらないので、それより多
く含む必要はない。
【0025】この集束剤中のH−NBRの含有量は、1
〜10重量%の範囲にあることが好ましい。さらには2
〜5重量%の範囲内であることが好適である。この含有
量が1重量%未満の場合は、H−NBRの含有量が少な
すぎるので、ガラス繊維の表面全体にH−NBRが存在
できなくなる。この場合、ガラス繊維は、H−NBR品
との接着性が悪くなる。また、ガラス繊維同士の接着も
弱いので、巻き取りの際に、これらが擦れ合って毛羽が
発生する。反対に、この含有量が10重量%より多くな
っても、ガラス繊維とゴム製品との接着性は向上しない
ので、それより多く含む必要はない。
〜10重量%の範囲にあることが好ましい。さらには2
〜5重量%の範囲内であることが好適である。この含有
量が1重量%未満の場合は、H−NBRの含有量が少な
すぎるので、ガラス繊維の表面全体にH−NBRが存在
できなくなる。この場合、ガラス繊維は、H−NBR品
との接着性が悪くなる。また、ガラス繊維同士の接着も
弱いので、巻き取りの際に、これらが擦れ合って毛羽が
発生する。反対に、この含有量が10重量%より多くな
っても、ガラス繊維とゴム製品との接着性は向上しない
ので、それより多く含む必要はない。
【0026】この集束剤は、アミノシランとH−NBR
以外に、ゴムラテックス、油剤および老化防止剤よりな
る群から選ばれた少なくとも1種を含有することができ
る。このゴムラテックスが集束剤に含まれることによ
り、ガラス繊維上に集束剤が均一に存在するようになる
ので、ガラス繊維は全体的に均一に集束されるようにな
る。また、このガラス繊維は、巻き取り行程などで、毛
羽立ちを起こし難くなる。
以外に、ゴムラテックス、油剤および老化防止剤よりな
る群から選ばれた少なくとも1種を含有することができ
る。このゴムラテックスが集束剤に含まれることによ
り、ガラス繊維上に集束剤が均一に存在するようになる
ので、ガラス繊維は全体的に均一に集束されるようにな
る。また、このガラス繊維は、巻き取り行程などで、毛
羽立ちを起こし難くなる。
【0027】このゴムラテックスの種類は、特に限定さ
れないが、ブタジエン・スチレン共重合ラテックス、ジ
カルボキシル化ブタジエン・スチレン共重合ラテック
ス、ビニルピリジン・ブタジエン・スチレン三元共重合
ラテックス、クロロプレンラテックス、ブタジエンラテ
ックス、クロロスルホン化ポリエチレンラテックスまた
はアクリロニトリル・ブタジエン共重合ラテックスなど
が好ましい。
れないが、ブタジエン・スチレン共重合ラテックス、ジ
カルボキシル化ブタジエン・スチレン共重合ラテック
ス、ビニルピリジン・ブタジエン・スチレン三元共重合
ラテックス、クロロプレンラテックス、ブタジエンラテ
ックス、クロロスルホン化ポリエチレンラテックスまた
はアクリロニトリル・ブタジエン共重合ラテックスなど
が好ましい。
【0028】この油剤は、集束剤に含まれることによ
り、ガラス繊維に潤滑性を与えるので、巻き取り行程な
どでの毛羽立ちを抑えることができる。この油剤の種類
は、特に限定されないが、パラフィンワックスのような
脂肪族炭化水素、ならびに飽和あるいは不飽和の高級モ
ノカルボン酸、ジカルボン酸、オキシカルボン酸と、ブ
タノールなどの一価の低級アルコールまたはエチレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトールあるいは
ソルビトールなどの多価アルコールとの組み合わせによ
る高級脂肪酸エステル、さらにはポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルのようなポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルのようなポリオキシエチレンアルキルエーテルま
たはポリオキシエチレンラウリルエステルのようなポリ
オキシエチレン脂肪酸エステルなどの界面活性剤が好ま
しい。
り、ガラス繊維に潤滑性を与えるので、巻き取り行程な
どでの毛羽立ちを抑えることができる。この油剤の種類
は、特に限定されないが、パラフィンワックスのような
脂肪族炭化水素、ならびに飽和あるいは不飽和の高級モ
ノカルボン酸、ジカルボン酸、オキシカルボン酸と、ブ
タノールなどの一価の低級アルコールまたはエチレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトールあるいは
ソルビトールなどの多価アルコールとの組み合わせによ
る高級脂肪酸エステル、さらにはポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルのようなポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルのようなポリオキシエチレンアルキルエーテルま
たはポリオキシエチレンラウリルエステルのようなポリ
オキシエチレン脂肪酸エステルなどの界面活性剤が好ま
しい。
【0029】上記老化防止剤は、集束剤中に微量含有さ
れることにより、集束剤が酸化あるいは熱により劣化す
ることを防ぐことができる。この老化防止剤の種類は、
特に限定されないが、N,N’−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンなどのp−フェニレンジアミン誘導体、
2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノンなど
のケトン・アミン縮合物、N−フェニル−1−ナフチル
アミンなどのナフチルアミン類、オクチル化ジフェニル
アミンなどのジフェニルアミン誘導体、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノールなどのモノフェノール
類、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)などのビスフェノール類などが好まし
い。
れることにより、集束剤が酸化あるいは熱により劣化す
ることを防ぐことができる。この老化防止剤の種類は、
特に限定されないが、N,N’−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンなどのp−フェニレンジアミン誘導体、
2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノンなど
のケトン・アミン縮合物、N−フェニル−1−ナフチル
アミンなどのナフチルアミン類、オクチル化ジフェニル
アミンなどのジフェニルアミン誘導体、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノールなどのモノフェノール
類、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)などのビスフェノール類などが好まし
い。
【0030】上記ガラス繊維において、上記集束剤の付
着量は、0.1〜2重量%であることが好ましく、0.
2〜0.5重量%であることがさらに好ましい。この付
着量が0.1重量%未満の場合は、ガラス繊維に対する
集束剤の量が少なすぎて、機械による巻き取り作業など
において毛羽が発生し、ガラス繊維の強度の低下を引き
起こす。反対に、ガラス繊維に対する上記集束剤の付着
量が2重量%より多い場合は、集束剤の形成する膜が厚
くなりすぎる。この場合、ガラス繊維上にさらにH−N
BRおよびRFLを含む被覆膜(以下、被覆膜と称す
る)が形成される際に、その処理剤がガラス繊維内部に
入り込み難くなる。したがって、この場合は、集束剤と
被覆膜とが界面剥離を起こし易くなる。
着量は、0.1〜2重量%であることが好ましく、0.
2〜0.5重量%であることがさらに好ましい。この付
着量が0.1重量%未満の場合は、ガラス繊維に対する
集束剤の量が少なすぎて、機械による巻き取り作業など
において毛羽が発生し、ガラス繊維の強度の低下を引き
起こす。反対に、ガラス繊維に対する上記集束剤の付着
量が2重量%より多い場合は、集束剤の形成する膜が厚
くなりすぎる。この場合、ガラス繊維上にさらにH−N
BRおよびRFLを含む被覆膜(以下、被覆膜と称す
る)が形成される際に、その処理剤がガラス繊維内部に
入り込み難くなる。したがって、この場合は、集束剤と
被覆膜とが界面剥離を起こし易くなる。
【0031】さらにガラス繊維は、H−NBRおよびR
FLを含有する被覆膜を形成されることが好ましい。こ
の被覆膜が形成されることにより、ガラス繊維は、その
表面を保護されかつ内部まで固定される。したがって、
このガラス繊維は、巻き取りまたは撚り上げ行程などで
の摩擦に強くなり、その後の取り扱いがし易くなる。ま
た、この被覆膜には、N−NBRが含まれるているの
で、H−NBR品との接着性が悪くなることはない。
FLを含有する被覆膜を形成されることが好ましい。こ
の被覆膜が形成されることにより、ガラス繊維は、その
表面を保護されかつ内部まで固定される。したがって、
このガラス繊維は、巻き取りまたは撚り上げ行程などで
の摩擦に強くなり、その後の取り扱いがし易くなる。ま
た、この被覆膜には、N−NBRが含まれるているの
で、H−NBR品との接着性が悪くなることはない。
【0032】ガラス繊維に上記集束剤を塗布する方法
は、特に限定されないが、熔融窯の下部に設けられた多
数のノズルから溶融状態のガラスを巻き取りローラーな
どで繊維状に引き延ばす段階で、アプリケーターを用い
る方法が一般的である。ここで、アプリケーターとは、
ローラーベルトと集束剤の槽とを備えた装置であり、こ
のロ−ラーベルトの一部が回転しながら集束剤に接触す
るので、ローラーベルトの表面は集束剤で常時濡れてい
る。そして、このローラーベルトに極細ガラス繊維を接
触させることにより、集束剤を極細ガラス繊維に転移さ
せる。
は、特に限定されないが、熔融窯の下部に設けられた多
数のノズルから溶融状態のガラスを巻き取りローラーな
どで繊維状に引き延ばす段階で、アプリケーターを用い
る方法が一般的である。ここで、アプリケーターとは、
ローラーベルトと集束剤の槽とを備えた装置であり、こ
のロ−ラーベルトの一部が回転しながら集束剤に接触す
るので、ローラーベルトの表面は集束剤で常時濡れてい
る。そして、このローラーベルトに極細ガラス繊維を接
触させることにより、集束剤を極細ガラス繊維に転移さ
せる。
【0033】また、ガラス繊維上に被覆膜を形成させる
方法は、特に限定されないが、このガラス繊維を数本引
き揃え撚りを掛けて太いガラス繊維とする際に、被覆膜
の処理剤の入った槽にこの太いガラス繊維を含浸させる
方法が一般的である。
方法は、特に限定されないが、このガラス繊維を数本引
き揃え撚りを掛けて太いガラス繊維とする際に、被覆膜
の処理剤の入った槽にこの太いガラス繊維を含浸させる
方法が一般的である。
【0034】上記太いガラス繊維は、その表面にさらに
ハロゲン含有ポリマーおよびイソシアネート化合物を含
む被覆を施すことも可能である。この被膜をさらに施す
ことにより、H−NBR品との接着性をさらに向上させ
ることができる。
ハロゲン含有ポリマーおよびイソシアネート化合物を含
む被覆を施すことも可能である。この被膜をさらに施す
ことにより、H−NBR品との接着性をさらに向上させ
ることができる。
【0035】
(実施例1)純水にアミノシラン(γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン)を0.5重量%、H−NBR(Z
etpol:日本ゼオン社製、固形分40重量%)を5
重量%およびアルキルフェノールエーテルを0.1重量
%混濁し、これを集束剤とした。この集束剤の成分を下
記表1に示す。
トリエトキシシラン)を0.5重量%、H−NBR(Z
etpol:日本ゼオン社製、固形分40重量%)を5
重量%およびアルキルフェノールエーテルを0.1重量
%混濁し、これを集束剤とした。この集束剤の成分を下
記表1に示す。
【0036】また、熔融したE−ガラスを直径9μmの
極細ガラス繊維に成形して、上記集束剤を、アプリケー
ターを用いて極細ガラス繊維に塗布した。この極細ガラ
ス繊維を200本束ねて1本のガラス繊維とした。この
ガラス繊維の集束剤の付着量は、水を除去した状態で
0.4重量%であった。
極細ガラス繊維に成形して、上記集束剤を、アプリケー
ターを用いて極細ガラス繊維に塗布した。この極細ガラ
ス繊維を200本束ねて1本のガラス繊維とした。この
ガラス繊維の集束剤の付着量は、水を除去した状態で
0.4重量%であった。
【0037】このガラス繊維を3本引き揃えて、H−N
BRを60重量%、RFLを35重量%、25%アンモ
ニア水を1重量%および純水4重量%からなる処理剤
(以下、被覆剤と称する)に浸し、すぐに加熱乾燥さ
せ、被覆膜を形成させた。このガラス繊維は、その表面
を完全に被覆膜で覆われていた。この被覆剤の成分を下
記表2に記載する。なお、下記表1および表2に記載の
数値の単位は、重量%である。
BRを60重量%、RFLを35重量%、25%アンモ
ニア水を1重量%および純水4重量%からなる処理剤
(以下、被覆剤と称する)に浸し、すぐに加熱乾燥さ
せ、被覆膜を形成させた。このガラス繊維は、その表面
を完全に被覆膜で覆われていた。この被覆剤の成分を下
記表2に記載する。なお、下記表1および表2に記載の
数値の単位は、重量%である。
【0038】この被覆膜を形成させたガラス繊維に8回
/10cmの下撚を掛け、さらに11本引き揃えて下撚
と反対方向に8回/10cmの上撚を掛けて、以下の試
験用のガラス繊維を得た。 (引張り強度試験)この試験用のガラス繊維とH−NB
R品との接着性を試験するために、下記表3に記載の試
験片(25mm×12mm)上にこのガラス繊維を置い
て、150℃で30分加硫し接着した。この試験片を引
張り試験器で繊維方向に引張り、試験片の断列時の抵抗
力を測定した。この試験をテスト1とし、その結果を下
記表4に記載した。また、このテスト1における試験片
の断列箇所の状況を一緒に表4に示す。 (接着強度保持率の試験)この試験用のガラス繊維を前
記試験片と同じ成分のゴムに埋め込んで、幅19mm、
長さ980mmの歯付きベルトに加工した。この歯付き
ベルトを引張り試験器にかけ、その初期強度を測定し
た。そして、歯付きベルトを120℃、6,000rp
mの環境下で、走行試験器に600時間かけた。走行試
験後、この歯付きベルトを引張り試験器にかけて、その
引張り強度を初期強度と比較し、接着強度保持率を算出
した。この試験をテスト2とし、結果を下記表4に記載
した。 (実施例2)上記実施例1に記載の集束剤と被覆剤との
成分を、下記表1および表2に記載の成分に変更した。
その他は、実施例1と同じ条件で試験を行った。 (比較例1)上記実施例1に記載の集束剤の成分を、下
記表1に記載の成分に変更した。その他は、実施例1と
同じ条件で試験を行った。なお、表4の一部剥離とは、
試験片の断列箇所からガラス繊維が一部見えている状態
をいう。したがって、ガラス繊維は、試験片と一部で界
面剥離を起こしていることになる。 (比較例2)上記実施例1に記載の集束剤の成分を下記
表1に記載の成分に、また被覆剤の成分を下記表2に記
載の成分に変更した。その他は、実施例1と同じ条件で
試験を行った。
/10cmの下撚を掛け、さらに11本引き揃えて下撚
と反対方向に8回/10cmの上撚を掛けて、以下の試
験用のガラス繊維を得た。 (引張り強度試験)この試験用のガラス繊維とH−NB
R品との接着性を試験するために、下記表3に記載の試
験片(25mm×12mm)上にこのガラス繊維を置い
て、150℃で30分加硫し接着した。この試験片を引
張り試験器で繊維方向に引張り、試験片の断列時の抵抗
力を測定した。この試験をテスト1とし、その結果を下
記表4に記載した。また、このテスト1における試験片
の断列箇所の状況を一緒に表4に示す。 (接着強度保持率の試験)この試験用のガラス繊維を前
記試験片と同じ成分のゴムに埋め込んで、幅19mm、
長さ980mmの歯付きベルトに加工した。この歯付き
ベルトを引張り試験器にかけ、その初期強度を測定し
た。そして、歯付きベルトを120℃、6,000rp
mの環境下で、走行試験器に600時間かけた。走行試
験後、この歯付きベルトを引張り試験器にかけて、その
引張り強度を初期強度と比較し、接着強度保持率を算出
した。この試験をテスト2とし、結果を下記表4に記載
した。 (実施例2)上記実施例1に記載の集束剤と被覆剤との
成分を、下記表1および表2に記載の成分に変更した。
その他は、実施例1と同じ条件で試験を行った。 (比較例1)上記実施例1に記載の集束剤の成分を、下
記表1に記載の成分に変更した。その他は、実施例1と
同じ条件で試験を行った。なお、表4の一部剥離とは、
試験片の断列箇所からガラス繊維が一部見えている状態
をいう。したがって、ガラス繊維は、試験片と一部で界
面剥離を起こしていることになる。 (比較例2)上記実施例1に記載の集束剤の成分を下記
表1に記載の成分に、また被覆剤の成分を下記表2に記
載の成分に変更した。その他は、実施例1と同じ条件で
試験を行った。
【0039】
【表1】
【0040】(単位:重量%) (*1)γ- アミノプロピルトリエトキシシラン (*2)H−NBRラテックス(日本ゼオン社製、固形
分40重量%) (*3)カルボキシル化スチレン・ブタジエン共重合ラ
テックス(日本ゼオン社製、固形分40重量%) (*4)ビニルピリジン・スチレン・ブタジエンターポ
リマーラテックス(日本ゼオン社製、固形分40重量
%) (*5)クロロスルホン化ポリエチレンラテックス(住
友化学社製、固形分40重量%)
分40重量%) (*3)カルボキシル化スチレン・ブタジエン共重合ラ
テックス(日本ゼオン社製、固形分40重量%) (*4)ビニルピリジン・スチレン・ブタジエンターポ
リマーラテックス(日本ゼオン社製、固形分40重量
%) (*5)クロロスルホン化ポリエチレンラテックス(住
友化学社製、固形分40重量%)
【0041】
【表2】
【0042】(単位:重量%) (*6)レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合物(レゾル
シン/ホルムアルデヒド=1/1.5:重量比、固形分
8重量%)
シン/ホルムアルデヒド=1/1.5:重量比、固形分
8重量%)
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】テスト1の引張り試験において、実施例1
および実施例2の試験片は、ガラス繊維と試験片とが接
着したまま、試験片が断列していた。対して、比較例1
の試験片は、その断裂面からガラス繊維が部分的に飛び
出していた。また、比較例2の試験片は、その断列面か
らガラス繊維が完全に飛び出していた。この断列面から
飛び出したガラス繊維は、集束剤と被覆膜との接着面で
界面剥離が発生したために起きたものであった。
および実施例2の試験片は、ガラス繊維と試験片とが接
着したまま、試験片が断列していた。対して、比較例1
の試験片は、その断裂面からガラス繊維が部分的に飛び
出していた。また、比較例2の試験片は、その断列面か
らガラス繊維が完全に飛び出していた。この断列面から
飛び出したガラス繊維は、集束剤と被覆膜との接着面で
界面剥離が発生したために起きたものであった。
【0046】以上のことより、ガラス繊維とH−NBR
品との間にH−NBRを含まない層が存在すると、接着
強度が低くなり、そこから界面剥離が発生し易いことが
判った。
品との間にH−NBRを含まない層が存在すると、接着
強度が低くなり、そこから界面剥離が発生し易いことが
判った。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の集束剤によれば、アミノシランとH−NBRとを一
緒に集束剤に含有することにより、ガラス繊維とH−N
BR品との接着性を向上させることができる。
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の集束剤によれば、アミノシランとH−NBRとを一
緒に集束剤に含有することにより、ガラス繊維とH−N
BR品との接着性を向上させることができる。
【0048】請求項2に記載の発明の集束剤によれば、
請求項1に記載の効果に加え、アミノシランとH−NB
Rとがガラス繊維全体に均一に存在できるので、H−N
BR品との接着性をさらに向上させることができる。
請求項1に記載の効果に加え、アミノシランとH−NB
Rとがガラス繊維全体に均一に存在できるので、H−N
BR品との接着性をさらに向上させることができる。
【0049】請求項3に記載の発明の集束剤によれば、
請求項1または請求項2に記載の効果に加え、ゴムラテ
ックス、油剤または老化防止剤を集束剤に含有すること
より、ガラス繊維同士の接着性の向上または集束剤の変
性防止などの新たな機能を集束剤に付加することができ
る。
請求項1または請求項2に記載の効果に加え、ゴムラテ
ックス、油剤または老化防止剤を集束剤に含有すること
より、ガラス繊維同士の接着性の向上または集束剤の変
性防止などの新たな機能を集束剤に付加することができ
る。
【0050】請求項4に記載の発明のガラス繊維によれ
ば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の集束剤を用い
ることにより、H−NBR品と接着性の良いガラス繊維
を得ることができる。
ば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の集束剤を用い
ることにより、H−NBR品と接着性の良いガラス繊維
を得ることができる。
【0051】請求項5に記載の発明のガラス繊維によれ
ば、請求項4に記載の効果に加え、その表面に被覆膜を
形成させることにより、ガラス繊維の取り扱いが容易に
なる。その結果、巻き取り行程などにおけるガラス繊維
の毛羽の発生を防止でき、ガラス繊維自体の強度を高く
維持させることができる。
ば、請求項4に記載の効果に加え、その表面に被覆膜を
形成させることにより、ガラス繊維の取り扱いが容易に
なる。その結果、巻き取り行程などにおけるガラス繊維
の毛羽の発生を防止でき、ガラス繊維自体の強度を高く
維持させることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 アミノシランと水素化ニトリルゴムとを
含むガラス繊維用集束剤。 - 【請求項2】 前記アミノシランの含有量が0.1〜2
重量%、前記水素化ニトリルゴムの含有量が1〜10重
量%である請求項1に記載のガラス繊維用集束剤。 - 【請求項3】 さらにゴムラテックス、油剤および老化
防止剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種を含有す
る請求項1または請求項2に記載のガラス繊維用集束
剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガ
ラス繊維用集束剤を塗布したガラス繊維。 - 【請求項5】 水素化ニトリルゴムとレゾルシン・ホル
ムアルデヒド縮合物とを含有する被覆膜が形成された請
求項4に記載のガラス繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10951597A JP3172466B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | ガラス繊維用集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10951597A JP3172466B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | ガラス繊維用集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10297943A true JPH10297943A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3172466B2 JP3172466B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=14512229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10951597A Expired - Fee Related JP3172466B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | ガラス繊維用集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3172466B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003056095A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Asahi Fiber Glass Co., Ltd. | Liant pour fibre de verre, fibre de verre utilisee pour renforcer une resine olefinique et procede de production d'une composition de resine olefinique destinee a un moulage renforce par des fibres |
| JP2011241268A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料 |
| JP2011241267A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料 |
| JP2013060351A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-04 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124198A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124199A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124197A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4567708B2 (ja) * | 2002-04-25 | 2010-10-20 | 三ツ星ベルト株式会社 | 歯付ベルト |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10951597A patent/JP3172466B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003056095A1 (fr) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Asahi Fiber Glass Co., Ltd. | Liant pour fibre de verre, fibre de verre utilisee pour renforcer une resine olefinique et procede de production d'une composition de resine olefinique destinee a un moulage renforce par des fibres |
| US6984699B2 (en) | 2001-12-27 | 2006-01-10 | Asahi Fiber Glass Co., Ltd. | Binder for glass fibers, glass fibers for olefin resin reinforcement, and process for producing olefin resin composition for fiber-reinforced molding |
| CN100363388C (zh) * | 2001-12-27 | 2008-01-23 | 玻璃纤维日本株式会社 | 玻璃纤维用上浆组合物,烯烃树脂增强用玻璃纤维,纤维增强模制品用烯烃树脂组合物制法 |
| JP2011241268A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料 |
| JP2011241267A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料 |
| JP2013060351A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-04 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124198A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124199A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
| JP2013124197A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Central Glass Co Ltd | ガラス繊維集束剤およびそれを塗布したガラス繊維 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3172466B2 (ja) | 2001-06-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |