JPH10298149A - 高濃度第4級アンモニウム塩分散液及びその調製方法 - Google Patents

高濃度第4級アンモニウム塩分散液及びその調製方法

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JPH10298149A
JPH10298149A JP12167497A JP12167497A JPH10298149A JP H10298149 A JPH10298149 A JP H10298149A JP 12167497 A JP12167497 A JP 12167497A JP 12167497 A JP12167497 A JP 12167497A JP H10298149 A JPH10298149 A JP H10298149A
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ammonium salt
quaternary ammonium
dispersion
concentration
viscosity
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JP12167497A
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English (en)
Inventor
Susumu Tsukagoshi
進 塚越
Hiroaki Umezawa
宏明 梅沢
Kentarou Kiyama
健太郎 貴山
Kazuo Nagaai
一雄 永合
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 水性液に第4級アンモニウム塩の二分子
膜構造に油分が封入された小胞体が分散されてなり、上
記第4級アンモニウム塩濃度が5〜60重量%である高
濃度第4級アンモニウム塩分散液において、糖アルコー
ルを粘度低下剤として上記分散液全体に対して0.5〜
20重量%配合したことを特徴とする高濃度第4級アン
モニウム塩分散液。 【効果】 本発明の高濃度第4級アンモニウム塩分散液
は、第4級アンモニウム塩を高配合することによる粘度
上昇が抑制されて、第4級アンモニウム塩を高濃度で含
有するにもかかわらずその流動性が良好となるので、使
用性に優れ、特にヘアリンス剤,ヘアトリートメント剤
等のヘアケア製品、柔軟剤等の繊維処理剤などの製品で
あって濃縮型の製品として利用される高濃度第4級アン
モニウム塩分散液として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第4級アンモニウ
ム塩を高濃度で含有し、ヘアリンス剤,ヘアトリートメ
ント剤等のヘアケア製品、繊維や衣料に柔軟性を付与す
る柔軟剤等の繊維処理剤などに好適に使用される高濃度
第4級アンモニウム塩分散液及びその調製方法に関し、
特に第4級アンモニウム塩濃度が高いために生じる粘度
上昇が抑制された高濃度第4級アンモニウム塩分散液及
びその調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、水性液に第4級アンモニウム塩を分散させた分散液
は、ヘアリンス剤,ヘアトリートメント剤等のヘアケア
製品、柔軟剤等の繊維処理剤などの製品として又は製品
原料として好適に使用されているが、近年、これらの製
品においては、製造及び輸送時のコストダウン、消費者
の使用性等の要請により高濃度化の傾向が高まってお
り、分散液中の第4級アンモニウム塩濃度を高めて濃縮
型製品として利用する技術が求められている。
【0003】しかしながら、第4級アンモニウム塩を高
濃度で水性液に分散させようとすると、第4級アンモニ
ウム塩の粒子間の相互作用等により系の粘度が高くなっ
てしまい、その取り扱い性、使用性が問題となってい
た。このような第4級アンモニウム塩分散液を減粘化す
る方法として、第4級アンモニウム塩分散液の製造過程
において水相に無機塩を添加して減粘化する方法が従来
より知られているが、この方法の場合、第4級アンモニ
ウム塩濃度を高くすると無機塩の添加量も多くしなけれ
ばならないために、配合組成が問題となるのみならず、
製剤安定性にも影響が及んで、経時により分離が生じる
等の問題が生じていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、第4級アンモニウム塩濃度が高いために生じる系の
粘度上昇を製剤安定性等を損なうことなく抑制して、特
に濃縮型のヘアケア製品、繊維処理剤等として好適に使
用することができる高濃度第4級アンモニウム塩分散液
及びその調製方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結
果、第4級アンモニウム塩を高濃度で水性液に分散させ
る場合、高配合量の第4級アンモニウム塩によりその二
分子膜構造に油分を封入した小胞体を形成し、この小胞
体を水性液に分散させると分散液の安定性に優れるのみ
ならず、使用時の分散性が良好な高濃度第4級アンモニ
ウム塩分散液が得られることに注目するに至り、更に鋭
意検討を重ねた結果、このような第4級アンモニウム塩
の小胞体分散液に糖アルコールを配合すると、第4級ア
ンモニウム塩濃度が高いために生じる系の粘度上昇を抑
制することができ、その取り扱い性や使用性に優れる分
散液が得られるのみならず、上記小胞体を水性液に分散
させる際の分散性も向上させることができ、より分散安
定性に優れる高濃度第4級アンモニウム塩分散液が得ら
れることを見出し、本発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は、水性液に第4級アンモニ
ウム塩の二分子膜構造に油分が封入された小胞体が分散
されてなり、上記第4級アンモニウム塩濃度が5〜60
重量%である高濃度第4級アンモニウム塩分散液におい
て、糖アルコールを粘度低下剤として上記分散液全体に
対して0.5〜20重量%配合したことを特徴とする高
濃度第4級アンモニウム塩分散液、及び第4級アンモニ
ウム塩と油分と第一水相とからなる系を混練して液晶組
成物を形成させた後、該液晶組成物に第二水相を添加、
混練することによって、上記第一及び第二水相からなる
水性液に上記第4級アンモニウム塩の二分子膜構造に上
記油分が取り込まれた小胞体が分散され、且つ上記第4
級アンモニウム塩濃度が5〜60重量%である高濃度第
4級アンモニウム塩分散液を調製する際に、上記第一水
相及び/又は第二水相に粘度低下剤として糖アルコール
を上記分散液全体の0.5〜20重量%となるように配
合して、上記高濃度第4級アンモニウム塩分散液の粘度
を低下することを特徴とする高濃度第4級アンモニウム
塩分散液の調製方法を提供する。
【0007】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の高濃度第4級アンモニウム塩分散液は、第
4級アンモニウム塩の二分子膜構造に油分を封入した小
胞体を形成し、この小胞体を水性液に分散させることに
よって、第4級アンモニウム塩を高濃度で安定配合する
と共に、その粘度上昇を糖アルコールの配合によって抑
制したものである。
【0008】ここで、本発明の第4級アンモニウム塩と
しては、例えばヘアリンス剤,ヘアトリートメント剤等
のヘアケア製品、柔軟剤等の繊維処理剤などに界面活性
剤、柔軟基剤として配合されるものであれば、その種類
は特に制限されないが、例えば下記一般式(1)で示さ
れるジ又はモノ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩か
ら選ばれる1種又は2種以上が好適に使用される。
【0009】
【化1】
【0010】上記式中R1は炭素数10〜25、好まし
くは14〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、
2は炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数10〜2
4、好ましくは14〜18のアルキル基もしくはアルケ
ニル基である。ここで、上記R1及びR2はそれぞれ無置
換であってもよく、−O−,−CONH−,−COO−
等のエステル基又はアミド基で分断もしくは−OH等で
置換されていてもよい。また、R3及びR4は、それぞれ
炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基で
あり、Xはハロゲン原子又はモノアルキル硫酸基であ
る。
【0011】なお、上記式における長鎖の炭化水素鎖
(R1及びR2)の飽和/不飽和比は特に問わない。
【0012】上記第4級アンモニウム塩として、具体的
には、ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロラ
イド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムブロマイ
ド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジパ
ルミチルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサ
ルフェート、ジステアリルメチルポリオキシエチレン
(平均重合度3モル)アンモニウムクロライド、ジイソ
ステアリルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、
ジエイコシルジメチルアンモニウムクロライド、ジベヘ
ニルメチルポリオキシエチレン(平均重合度5モル)ア
ンモニウムクロライド、ジエルシルジメチルアンモニウ
ムクロライド、ジ〔(2−ドデカノイルアミノ)エチ
ル〕ジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−ステ
アロイルアミノ)プロピル〕ジメチルアンモニウムエチ
ルサルフェート、ジ(2−エチルパルミトイル)ヒドロ
キシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、ト
リオレイルメチルアンモニウムクロライド、ジオレイル
モノステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジオレ
イルモノベヘニルメチルアンモニウムクロライド、モノ
オレイルジエチルシルメチルアンモニウムクロライド、
トリステアリルメチルアンモニウムメチルサルフェー
ト、メチル−1−牛脂アミドエチル−2−牛脂アルキル
イミダゾリニウムメチルサルフェート、メチル−1−ヘ
キサデカノイルアミドエチル−2−ペンタデシルイミダ
ゾリニウムクロライド、エチル−1−オクタデセノイル
アミドエチル−2−ヘプタデセニルイミダゾリニウムエ
チルサルフェート等、その他のエステル基やアミド基で
分断された長鎖アルキル基又はアルケニル基を有する第
4級アンモニウム塩として、ジステアロイルオキシエチ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ジオレオイルオキ
シエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミト
イルオキシエチルジメチルアンモニウムメチルサルフェ
ート、ジステアロイルオキシイソプロピルジメチルアン
モニウムクロライド、ジオレオイルオキシイソプロピル
ジメチルアンモニウムクロライド、ジオレオイルオキシ
ブチルジメチルアンモニウムクロライド、ステアロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、オレ
オイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド
等を挙げることができる。
【0013】本発明の分散液中の上記第4級アンモニウ
ム塩の濃度は、5〜60%(重量%、以下同様)、好ま
しくは10〜40%、より好ましくは10〜30%であ
る。上記第4級アンモニウム塩の濃度が低すぎると第4
級アンモニウム塩の高濃度化に伴う粘度上昇を抑制する
という本発明の目的から外れてしまい、濃縮型の製品と
して利用することができない。一方、濃度が高すぎると
減粘効果が低下する。
【0014】上記第4級アンモニウム塩と共に小胞体を
形成する油分としては、ヘアリンス剤,ヘアトリートメ
ント剤等のヘアケア製品、柔軟剤等の繊維処理剤などの
油分として配合されるものであれば、その種類は特に制
限されないが、例えば油溶性香料、シリコーンオイル、
油溶性抗菌剤、流動パラフィン、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレインアルコール、固型パラフ
ィン等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2
種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0015】本発明の分散液における上記油分の配合量
は、その種類、分散液の目的、用途等により適宜選定さ
れるものであるが、通常分散液全体に対して0.1〜3
0%、特に0.3〜12%であることが望ましい。上記
油分の配合量が少なすぎると油分配合の効果が十分に得
られない場合があり、上記油分の配合量が多すぎると小
胞体の形成が困難となる場合がある。また、上記第4級
アンモニウム塩に対する配合割合は、上記油分が第4級
アンモニウム塩の0%を超え、50%以下、特に0%を
超え、20%以下であることが望ましく、油分の配合割
合が大きすぎると油分を包含している第4級アンモニウ
ム塩からなるベシクルが破壊してしまう場合がある。
【0016】なお、本発明の高濃度第4級アンモニウム
塩分散液は、上記第4級アンモニウム塩による膜形成を
容易にするために、上記第4級アンモニウム塩と共にエ
チレングリコール,プロプレングリコール,グリセリン
等の多価アルコールやエタノール,イソプロピルアルコ
ール等の低級アルコールなどの有機溶剤、ステアリン
酸,オレイン酸等の脂肪酸、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル,ソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル等の各種乳化剤及び脂
肪酸アルカノールアミンなどの添加剤を通常の使用量で
配合することができる。
【0017】そして、上記第4級アンモニウム塩及び油
分からなる小胞体が分散される水性液としては、水のみ
ならず、水に乳化剤、分散安定剤、低温安定化剤、無機
塩類、色素及びその他の各種水溶性有効成分等を本発明
の効果を妨げない範囲で適宜量溶解させた溶液を挙げる
ことができる。具体的には、乳化剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル,グリセリン脂肪酸エステル,
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル,脂肪酸ポリエチレング
リコール等の非イオン性界面活性剤など、分散安定剤と
してポリアクリル酸,カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシビニルポリマーなど、低温安定化剤としてエチ
レングリコール,プロピレングリコール,グリセリンな
ど、無機塩類として塩化ナトリウム,塩化カルシウム等
の塩酸塩,硫酸ナトリウム等の硫酸塩など、色素として
アシッドレッド138,アシッドブルー9,アシッドイ
エロー141,リアクティブブルー、その他の各種水溶
性有効成分として殺菌剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、蛍光増白剤などが挙げられる。
【0018】本発明において粘度低下剤として作用する
糖アルコールは、ヘアリンス剤,ヘアトリートメント剤
等のヘアケア製品、柔軟剤等の繊維処理剤などに配合可
能なものであれば、特にその種類は制限されず、このよ
うな糖アルコールとしては、例えばソルビトール、マン
ニトール、グリチトール、タリット、アリット、テトリ
ット、エリトリット、グルコース、フルクトース、イジ
ット、ガラクチット、ペンチット、キシリット、ヘキシ
ット等を挙げることができ、これらはその1種を単独で
又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる
が、本発明の場合、これらの中でも、特にソルビトール
が好適に使用される。
【0019】上記糖アルコールの配合量は、分散液全体
に対して、0.5〜20%、好ましくは2〜16%、よ
り好ましくは4〜10%である。配合量が少なすぎると
減粘効果が得られず、配合量が多すぎるとそれ以上の配
合効果が得られず、不経済である。また、上記第4級ア
ンモニウム塩に対する配合割合は、上記糖アルコールが
第4級アンモニウム塩の好ましくは5〜80%、より好
ましくは10〜60%、特に15〜50%であることが
望ましく、糖アルコールの配合割合が大きすぎるとそれ
以上の配合効果が得られず、不経済となる場合があり、
糖アルコールの配合割合が小さすぎると減粘効果が得ら
れない場合がある。
【0020】本発明の第4級アンモニウム塩分散液は、
上述したように上記所定量の糖アルコールを配合するこ
とによって、上記第4級アンモニウム塩高配合による分
散液の粘度上昇を抑制するものであり、本発明の第4級
アンモニウム塩分散液の場合、糖アルコール無配合であ
る以外は同様の組成からなる小胞体分散液と比較する
と、第4級アンモニウム塩と糖アルコールとの組み合わ
せにもよるが、通常糖アルコールの配合量が分散液全体
の0.5〜20%と増加するに従って、分散液の粘度は
1/8〜1/65と減少する。また、本発明の第4級ア
ンモニウム塩分散液の粘度は、第4級アンモニウム塩の
種類、配合量、組成等によって種々異なるが、25℃に
おける分散液の粘度として、BL型回転粘度計を使用
し、ローターを30rpmで20秒間回転させた後に測
定された粘度で表す場合、通常1,500cP(センチ
ポイズ)以下、特に500cP以下であることが望まし
い。
【0021】上記高濃度第4級アンモニウム塩分散液を
調製するに当たり、その調製方法は特に制限されるもの
ではないが、以下に詳述するように液晶転相法を利用し
た本発明の高濃度第4級アンモニウム塩分散液の調製方
法を採用すると、経時での粘度上昇を抑制でき、小胞体
を水性液に分散させた系の粘度上昇を効果的に抑制する
ことができ、上記のような高濃度第4級アンモニウム塩
を容易に調製することができるので好適である。
【0022】即ち、本発明の高濃度第4級アンモニウム
塩分散液の調製方法は、上記第4級アンモニウム塩と油
分と第一水相(上記水性液の一部)とにより液晶組成物
を形成した後、該液晶組成物に第二水相(上記水性液の
残部)を添加、混練することによって、本発明の高濃度
第4級アンモニウム塩分散液を調製するものであり、こ
の際に、上記第一水相及び第二水相の少なくとも一方に
上記所定量の糖アルコールを配合して、系の粘度を低下
するものである。
【0023】ここで、本発明の調製方法の場合、液晶組
成物の形成工程における上記成分の配合手順は、特に制
限されるものではないが、通常、上記所定量の第4級ア
ンモニウム塩と油分と必要により上記任意成分中の油溶
性成分とを溶融、混合して油相を形成し、この油相と第
一水相(上記水性液の一部)とからなる系を混練して液
晶組成物を形成することが望ましい。また、上記糖アル
コールの配合手順も特に制限されるものではなく、第一
水相及び第二水相の少なくともいずれか一方に配合する
ことができる。
【0024】上記小胞体の水性分散液を調製する場合、
上記油相に対する第一水相の配合割合は、液晶組成物形
成及び上記第4級アンモニウム塩のベシクル化率の点か
らベシクルになる直前の液晶組成物を形成する量が好適
であり、通常重量比で油相/第一水相=0.5/1〜
1.6/1、特に1.0/1〜1.2/1程度となる量
であって、第一水相/第二水相=5/95〜90/1
0、特に10/90〜80/20程度となる量が好適で
ある。
【0025】上記水相と油相とからなる系を混練して液
晶組成物を形成する際の温度は、上記第4級アンモニウ
ム塩の相転移温度(Tc)以上であることを必要とす
る。液晶組成物形成温度がTcに満たないと、液晶が形
成されない。液晶組成物の形成温度とTcとの温度差
は、特に制限されるものではなく、液晶形成が可能な温
度範囲内で適宜選定することができるが、通常、液晶組
成物の形成温度がTcよりも2〜20℃、特に2〜10
℃程度高いことが望ましい。
【0026】上記系から液晶組成物を形成する場合、使
用する混練装置は特に制限されず、従来より使用されて
いる装置を使用することができるが、系の粘度が液晶組
成物が形成されるに従って高くなることを考慮すれば、
高粘度物を全体混合できるものが望ましく、このような
装置として、例えばラインミキサー、アジホモミキサ
ー、ニーダー、パドルミキサー、スクリューミキサー、
スパイラルミキサー、ナウターミキサー、ダブルヘリカ
ルリボンミキサー、コンティニュアスニーダー等を挙げ
ることができる。この際の混練条件は、これら装置の通
常の使用範囲にて行い、液晶組成物が形成されて系の粘
度が高くなってくるまで撹拌を続けることが望ましい。
【0027】上記方法の場合、このような混練工程によ
って、上記系から液晶組成物を形成するものであるが、
かかる工程において液晶組成物が形成されたか否かは、
液晶組成物形成による系の粘度変化(上昇)を利用して
確認することができる。
【0028】なお、液晶組成物が形成された系を凍結し
た後に裁断し、その裁断表面の型を取って、透過型電子
顕微鏡で観察すると多層構造の存在が認められ、この多
層構造は、上記アンモニウム塩による二分子膜と上記水
相からなる水層とにより形成されたラメラ液晶と認めら
れる。
【0029】次に、上記液晶組成物と第二水相とを混合
して、目的とする高濃度第4級アンモニウム塩分散液
(小胞体分散液)を得るが、この場合、混合温度は、上
記第4級アンモニウム塩の相転移温度以下でも製造可能
であるが、上記第4級アンモニウム塩が固まってくるこ
とを考慮すれば、上記相転移温度以上で行うことが好ま
しい。また、液晶組成物と第二水相の添加順序は、特に
問わず、例えば同時に添加してもよい。そして、この混
合・分散工程に使用する撹拌装置は、特に制限されず、
通常の乳化分散工程に使用される装置を使用することが
できるが、分散粒子(小胞体粒子)を均一分散させて、
分離安定性に優れる組成物を得ることを考慮すれば、滞
留時間を長くして、剪断のかかる時間を増やすことが望
ましい。このような装置としては、ラインミキサー、ア
ジホモミキサー、ホモミックラインミル、ホモミックラ
インフロー、マイルダー、ディスパーミキサー等が例示
される。この際の撹拌条件は、これらの装置の通常の使
用範囲にて行うが、特に剪断力の代表値として撹拌羽根
先端の周速を用いると、撹拌羽根先端の周速が8m/s
以上となる剪断力をかけることが好ましい。
【0030】そして、上記高濃度第4級アンモニウム塩
分散液が調製された段階における温度は、上記第4級ア
ンモニウム塩の相転移温度以上であってもよく、相転移
温度以下となって二分子膜多層構造の二分子膜が固まっ
ている状態となっていてもよい。さらに、分散工程後に
冷却を行ってもよい。
【0031】本発明の調製方法によれば、糖アルコール
を水相に配合することにより粘度の上昇が抑制された高
濃度第4級アンモニウム塩分散液を得ることができ、具
体的には、例えば水相に上記糖アルコールを溶解してお
かない場合、得られる高濃度第4級アンモニウム塩分散
液の粘度は通常1,000〜26,000cPである
が、上記糖アルコールの配合により、得られる高濃度第
4級アンモニウム塩分散液の粘度を60〜1,500c
Pとすることが可能となる。
【0032】なお、本発明の分散液を調製するに当た
り、上記成分に加えて、通常上記ヘアケア製品や繊維仕
上げ剤等に配合されている種々の成分を添加することが
でき、例えば上記第4級アンモニウム塩として、エステ
ル基又はアミド基で分断された長鎖のアルキル基及びア
ルケニル基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウ
ム塩(以下、加水分解性アンモニウム塩)を使用する場
合、分散液のpHによっては、加水分解性アンモニウム
塩が保存中に加水分解を起こすことがあるため、通常、
分散液のpHをエステル基又はアミド基の安定化領域で
あるpH2〜5に酸性化合物で調整することが行われて
おり、本発明においてこのような加水分解性アンモニウ
ム塩を使用する場合、高濃度第4級アンモニウム塩分散
液をpH2〜5、特にpH2.5〜4に調整することが
望ましい。この場合、酸性化合物としては、例えば塩
酸、硫酸、クエン酸、リン酸等の水溶液が好適に使用さ
れる。そして、本発明の調製方法においてこのようなp
H調整を行う場合、液晶形成時に使用される水相のpH
を最終的に得られる小胞体分散液のpHが上記pH域と
なるように調整することが望ましく、このように液晶形
成時にpH調整を行っておくと最終工程でのみ小胞体分
散液のpH調整を行う場合と比較して、分散液中の上記
加水分解性アンモニウム塩の保存安定性が向上するのみ
ならず、液晶形成に伴う系の粘度上昇を抑制することが
できる。なお、液晶形成時にpH調整を行う場合、最終
工程でpHを微調整しても好適である。
【0033】本発明の調製方法の場合、このようにして
小胞体の水性分散液として調製された高濃度第4級アン
モニウム塩分散液をそのまま濃縮型の上記ヘアケア製品
や繊維仕上げ剤等の製品として使用することができる
が、必要に応じて上記水性液で更に希釈したり、上記水
性液の任意成分として挙げた水溶性成分等を後添加する
こともできる。
【0034】
【発明の効果】本発明の高濃度第4級アンモニウム塩分
散液は、第4級アンモニウム塩を高配合することによる
粘度上昇が抑制されて、第4級アンモニウム塩を高濃度
で含有するにもかかわらずその流動性が良好となるの
で、使用性に優れ、特にヘアリンス剤,ヘアトリートメ
ント剤等のヘアケア製品、柔軟剤等の繊維処理剤などの
製品であって濃縮型の製品として利用される高濃度第4
級アンモニウム塩分散液として有用である。そして、本
発明の高濃度第4級アンモニウム塩分散液の調製方法
は、このような高濃度第4級アンモニウム塩分散液の調
製に好適であるのみならず、調製時における系の流動性
も良好となって、第4級アンモニウム塩からなる小胞体
粒子を均一分散させることが容易となるので、上記特性
を有するのみならず、分散安定性にも優れる第4級アン
モニウム塩分散液を容易に製造することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、表中の%は重量%を意味する。
【0036】[実施例1〜10及び比較例1,2]表1
及び表2に示す組成の割合となるように第4級アンモニ
ウム塩及び油分を溶融、混合して油相を調製すると共
に、表1及び表2に示す水相組成の割合となるように水
相成分を精製水に溶解して比較例1、2の水相(水性
液)を調製した。実施例1〜10については上記水相中
に表1及び表2に示す割合となるように糖アルコール
(粘度低下剤)を添加、溶解させて水相を調製し、上記
水相の一部を表1及び表2に示す第一水相/全水相の割
合となるように採って第一水相とし、比較例1について
は、上記水相中の1/5量を第一水相とし、比較例2に
ついては、上記水相中の3/5量を採り第一水相とし
た。なお、第二水相は、上記水相の残部を使用した。
【0037】次に、上記油相と上記第一水相とをそれぞ
れ、予め38℃に加温しておき、これらを同じ温度に設
定したラインミキサーに連続的に供給すると共に、実施
例1〜3、7〜10及び比較例1については表中の組成
には示さない酸性化合物(9%塩酸水溶液)を最終製造
液(小胞体の水性分散液)がpH2.5〜3.5になる
ように連続的に供給しながら混練して液晶組成物を形成
した。このときのラインミキサーの撹拌条件については
撹拌羽根の羽根径dと撹拌槽径Dとの比d/Dが0.8
である4枚傾斜羽根パドル2段組を用いて、パドル羽根
先端の周速を8m/sとして剪断を与え、平均滞留時間
40秒の混練を加えた。
【0038】ここで形成された液晶組成物と、予め38
℃に加熱しておいた第二水相とをそれぞれこれと同じ温
度に設定した次のラインミキサーに連続的に供給し混合
して、小胞体の水性分散液を得た。このときのラインミ
キサーの撹拌条件については、撹拌羽根の羽根径dと撹
拌槽径Dとの比d/Dが0.5である4枚平羽根タービ
ン2段組を用いて、タービン羽根先端の周速を10m/
sとして剪断を与えると共に、平均滞留時間30秒の混
合を加えて小胞体の水性分散液を得、実施例1〜5及び
比較例1の濃縮型ヘアリンス剤又は濃縮型ヘアトリート
メント剤(高濃度第4級アンモニウム塩分散液)、実施
例6〜10及び比較例2の濃縮型柔軟剤(高濃度第4級
アンモニウム塩分散液)とした。なお、濃縮型ヘアリン
ス剤と濃縮型ヘアトリートメント剤とは、後工程での希
釈率により区別されるものである。
【0039】これらの実施例及び比較例の高濃度第4級
アンモニウム塩分散液につき、25℃における粘度をB
L型回転粘度計を使用し、ローターを30rpmで20
秒間回転させた後の粘度を測定した。結果を表1及び表
2に併記する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1によれば、本発明(実施例1〜5)の
場合、液晶形成時に全体の20重量%の糖アルコールを
配合することによって、第4級アンモニウム塩濃度5重
量%の分散液(実施例1)の25℃における粘度が6c
Pであり、第4級アンモニウム塩の濃度が10〜40重
量%と更に高濃度となっても25℃における粘度が15
〜1,000cPであるのに対して、第4級アンモニウ
ム塩濃度が5重量%であっても糖アルコールが無配合で
ある場合(比較例1)、25℃における粘度が1,00
0cPとなり、一方、表2によれば、本発明(実施例6
〜10)の場合、全体の1〜20重量%の糖アルコール
を配合することによって、第4級アンモニウム塩濃度が
30重量%と高濃度であるにもかかわらず、25℃にお
ける粘度が1,500〜400cPの小胞体の分散液が
得られるのに対して、第4級アンモニウム塩濃度が30
重量%で糖アルコール無配合の場合(比較例2)、25
℃における粘度が26,000cPとなることから、糖
アルコールの配合によって第4級アンモニウム塩高配合
による小胞体の水性分散液の粘度上昇を抑制することが
できると共に、その使用性を損なうことなくヘアリンス
剤、ヘアトリートメント剤、柔軟剤を濃縮化するのが可
能となることが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 7/06 A61K 7/06 7/08 7/08 (72)発明者 永合 一雄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性液に第4級アンモニウム塩の二分子
    膜構造に油分が封入された小胞体が分散されてなり、上
    記第4級アンモニウム塩濃度が5〜60重量%である高
    濃度第4級アンモニウム塩分散液において、糖アルコー
    ルを粘度低下剤として上記分散液全体に対して0.5〜
    20重量%配合したことを特徴とする高濃度第4級アン
    モニウム塩分散液。
  2. 【請求項2】 第4級アンモニウム塩と油分と第一水相
    とからなる系を混練して液晶組成物を形成させた後、該
    液晶組成物に第二水相を添加、混練することによって、
    上記第一及び第二水相からなる水性液に上記第4級アン
    モニウム塩の二分子膜構造に上記油分が取り込まれた小
    胞体が分散され、且つ上記第4級アンモニウム塩濃度が
    5〜60重量%である高濃度第4級アンモニウム塩分散
    液を調製する際に、上記第一水相及び/又は第二水相に
    粘度低下剤として糖アルコールを上記分散液全体の0.
    5〜20重量%となるように配合して、上記高濃度第4
    級アンモニウム塩分散液の粘度を低下することを特徴と
    する高濃度第4級アンモニウム塩分散液の調製方法。
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CN108911994A (zh) * 2018-06-11 2018-11-30 上海华银日用品有限公司 一种环保长链烷基季铵盐溶液及其连续制备方法

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