JPH10298398A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH10298398A JPH10298398A JP10585297A JP10585297A JPH10298398A JP H10298398 A JPH10298398 A JP H10298398A JP 10585297 A JP10585297 A JP 10585297A JP 10585297 A JP10585297 A JP 10585297A JP H10298398 A JPH10298398 A JP H10298398A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mfr
- ethylene
- comparative example
- measured
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ロピレン系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】プロピレンとα−オレフィンのブロック共
重合体[A]50〜95重量%と、(a)〜(c)の要
件を満足するエチレン系重合体[B]50〜5重量%か
らなり、(d)の要件を満足するポリプロピレン系樹脂
組成物を用いる。 (a)密度が0.94g/cm3以上、(b)MFRが
0.1〜8g/10分、(c)MFRと極限粘度[η]
が下記(1)式を満足する、(d)測定周波数10H
z,昇温速度2℃/分で測定した場合の固体の動的粘弾
性測定で得られる損失弾性率(E”)の温度依存性曲線
において、−60〜−10℃の温度範囲に明瞭なピーク
が現れる。 [η]>−0.48・log(MFR)+1.4 (1)
Description
温環境下での耐衝撃性が大きく、耐衝撃性と剛性の物性
バランスに優れたポリプロピレン系樹脂組成物に関する
ものである。
が高く、成形性も良好で、しかも低価格であることか
ら、自動車の内外装部品、例えば、バンパー、モール、
フロントグリル、インパネや、電気機器外装部品、文
具、日用品、容器、フィルムなどの用途に、近年、その
使用が大幅に拡大している。しかし、このような特徴を
有するポリプロピレン系樹脂においても、用途、または
低温に代表される特殊な環境下においては、その耐衝撃
性が不十分で、使用が制限される場合がある。
りとも相まって、ポリプロピレン系材料に対しても製品
の薄肉化への要求はますます強くなっており、従来以上
の耐衝撃性を有する材料の開発が望まれている。
ている手段の一つが、エチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPR)、エチレン・ブテン−1共重合ゴム(EB
R)、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EP
DM)などのゴム状弾性物質をブレンドすることであ
る。また、最近では、メタロセン系触媒の出現により、
従来得られなかったより高級なα−オレフィン、例え
ば、ヘキセン−1やオクテン−1を用いたエチレン・α
−オレフィン共重合ゴムが得られるようになり、従来の
ゴム状弾性物質をブレンドした場合に比べて、さらに大
きな耐衝撃性を有する材料が得られるようになった。一
方、これらのブレンド手法に対して、ポリプロピレン系
樹脂の耐衝撃性と剛性の高度なバランスの達成に対して
は、従来より、重合技術による改良、すなわち、プロピ
レンとα−オレフィンのブロック共重合によって、その
目的を満足しようとする試みがなされている。
ゴム状弾性物質をブレンドしたものは、耐衝撃性の向上
に関しては効果が発現されても、ポリプロピレン系樹脂
の特徴である剛性に関しては、その低下度合いが大きく
なり、耐衝撃性と剛性に対して、さらに高度なバランス
を追究するには、おのずと限界があった。
ック共重合による方法によって、耐衝撃性と剛性の高度
なバランスを追究する場合は、多段重合技術を駆使する
ことになり、製造プロセスならびに経済性の両面で、負
担が大きくなる。
な外況に鑑みたもので、発明が解決しようとする課題
は、ポリプロピレン系樹脂の長所である剛性を高度に保
持しながら、耐衝撃性、特にポリプロピレン系材料にお
いて重要視される低温環境下での耐衝撃性を向上させ、
耐衝撃性と剛性の物性バランスに優れたポリプロピレン
系樹脂組成物を提供することである。
を達成するために鋭意検討を行った結果、プロピレンと
α−オレフィンのブロック共重合体[A]と、ある特定
の要件を満足するエチレン単独重合体またはエチレン・
α−オレフィン共重合体[B]を特定の割合で配合し、
固体の動的粘弾性測定において、特定の温度域に大きな
損失弾性率(E”)のピ−クを有するものが、耐衝撃
性、特に低温環境下での耐衝撃性が向上し、耐衝撃性と
剛性のバランスを高度に保持させることができるという
知見を得て、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、プロピレンとα−オレフィンのブロック共重合
体[A]50〜95重量%と下記(a)〜(c)の要件
を満足するエチレン単独重合体またはエチレン・α−オ
レフィン共重合体[B]50〜5重量%からなり、下記
(d)の要件を満足するポリプロピレン系樹脂組成物に
関するものである。
ままの状態で室温まで放冷したものの密度が0.94g
/cm3以上 (b)190℃,2160gの荷重下で測定したメルト
フローレート(MFR)が0.1〜8g/10分 (c)上記MFRと、135℃で、オルトジクロロベン
ゼン中で測定した極限粘度([η],dl/g)が下記
(1)式を満足する。
た場合の固体の動的粘弾性測定で得られる損失弾性率
(E”)の温度依存性曲線において、−60〜−10℃
の温度範囲に明瞭なピークが現れる。
る。
成するプロピレン系重合体[A]は、プロピレンとα−
オレフィンのブロック共重合体に限定される。
レン系重合体[A]の製造方法については、特に限定さ
れない。一般的には、いわゆるチタン含有固体状遷移金
属成分と有機金属成分とを組み合わせたチーグラー・ナ
ッタ触媒、特に、遷移金属成分がチタン、マグネシウム
およびハロゲンを必須成分とし、有機金属成分が有機ア
ルミニウム化合物である触媒を用いて、スラリー重合、
気相重合、バルク重合、溶液重合等、叉はこれらを組み
合わせた重合法で、プロピレンと炭素数2又は4〜12
のα−オレフィン、例えば、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウン
デセン−1、ドデセン−1等を、中でも、好ましくは、
炭素数2のエチレンと、プロピレンを多段で共重合させ
ることによって得られる。
が、剛性の高いものを用いることにより、耐衝撃性の剛
性のバランスに優れたポリプロピレン系樹脂組成物が得
られることから、該共重合中のα−オレフィンの割合は
一般に40重量%以下、好ましくは、1〜25重量%で
ある。また、これらのプロピレン系重合体は2種以上を
併用しても構わない。
[A]のMFRに関しては,特に限定されない。ただ
し、得られるポリプロピレン系樹脂組成物が成形加工性
および耐衝撃性の両面で優れるたものになることから、
そのMFRは230℃,2160gの荷重下で測定した
値が、1〜200g/10分であることが好ましく、7
〜150g/10分がさらに好ましい。
て用いられるエチレン単独重合体またはエチレン・α−
オレフィン共重合体(以下、これらをエチレン系重合体
という)[B]は前記(a)〜(c)の要件を満足する
ものである。本発明において用いられるエチレン・α−
オレフィン共重合体[B]のα−オレフィンは、例え
ば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、
ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペ
ンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−
1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−
1などが挙げられ、これらの1種または2種以上が用い
られる。中でも、入手が容易であることから、プロピレ
ン、ブテン−1、ヘプテン−1、ヘキセン−1、オクテ
ン−1が好ましい。
重合体は、100℃の熱水に1時間浸し、そのままの状
態で23℃まで放冷したものの密度が0.94g/cm
3以上である。密度が0.94g/cm3より小さい場合
は、プロピレン系重合体[A]とからなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物の剛性が小さくなり、本発明の目的には
そぐわない。一方、密度の上限に関しては、基本的には
限定されるものではない。ただし、[B]のエチレン系
重合体の場合、密度が1.00g/cm3より大きくな
ることはない。
系重合体は、190℃,2160gの荷重下で測定した
MFRが0.1〜8g/10分である。MFRが8g/
10分より大きくなると、プロピレン系重合体[A]と
からなるポリプロピレン系樹脂組成物の耐衝撃性が
[A]単独のそれより小さくなり、本発明の目的にそぐ
わない。一方、MFRが0.1g/10分より小さくな
ると、プロピレン系重合体[A]とからなるポリプロピ
レン系樹脂組成物の流動性が悪化し、成形加工性の面で
好ましくない。
重合体は、190℃,2160gの荷重下で測定したM
FR(g/10分)と、135℃でオルトジクロロベン
ゼン中で測定した極限粘度([η],dl/g)が下記
(1)式を満足するものである。下記(1)式を満足し
ないものは、プロピレン系重合体[A]とからなるポリ
プロピレン系樹脂組成物において、耐衝撃性向上効果が
ほとんど発現されず、好ましくない。
の製造方法は特に限定されるものではない。従来公知の
製造技術、例えば、チーグラー系触媒を用いてスラリ−
重合で得られたもの、チーグラー系触媒およびメタロセ
ン系触媒を用いて、高圧法、気相法、溶液法などで得ら
れたものなど、いずれであってもよい。本発明における
ポリプロピレン系樹脂組成物はプロピレン系重合体
[A]とエチレン系重合体[B]とが重量比([A]:
[B])で95:5〜50:50であることを特徴とす
る。[B]のエチレン系重合体が5重量%未満である
と、[A]に添加した場合の耐衝撃性の向上効果が十分
でない。一方、[B]のエチレン系重合体が50重量%
を越える場合は、ポリプロピレン系樹脂組成物中のプロ
ピレン系重合体[A]の割合が半分より少なくなり、耐
熱性など、プロピレン系重合体が本来有する特徴が低減
し、好ましくない。また、本発明におけるポリプロピレ
ン系樹脂組成物は、測定周波数10Hz,昇温速度2℃
/分で測定した場合の固体の動的粘弾性測定で得られる
損失弾性率(E”)の温度依存性曲線において、−60
〜−10℃の温度範囲に明瞭なピークが現れる。このピ
ークがないポリプロピレン系樹脂組成物は耐衝撃性の向
上が見られず、好ましくない。
物は、[A]のプロピレン系重合体および[B]のエチ
レン系重合体のペレットまたはパウダーを公知の種々の
方法、例えば、V−ブレンダー、リボンブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー、タンブラーブレンダーなどで混合し
たもの、または混合後1軸または2軸押出機などで溶融
混練し造粒したもの、ならびに均一に溶融混合した後に
2本のロールなどでシート状にし、シートペレタイズす
ることによって製造される。
物には、ポリオレフィン系樹脂に一般に用いられる補助
添加成分、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、
紫外線吸収剤、中和剤、着色剤、滑剤、ブロッキング防
止剤、帯電防止剤などを添加しても構わない。また有機
酸の金属塩に代表される結晶核剤やソルビトール系化合
物に代表される市販透明化剤を添加することもできる。
さらに、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、マイカ、
中空ガラス球、酸化チタン、シリカ、カーボンブラッ
ク、アスベスト、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維な
どの充填剤、さらには、高密度ポリエチレンおよび高圧
ラジカル重合法で得られる低密度ポリエチレンに代表さ
れるポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレン・ブタジエ
ン軽ゴム、ポリブタジエンなどの樹脂またはゴム状弾性
物質をブレンドしても構わない。
脂組成物は、周知の射出成形、押出成形、圧縮成形、ブ
ロー成形、インジェクションブロー成形、インフレーシ
ョン成形およびキャストフィルム成形等の成形法に適用
される樹脂成形用素材として使用される。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
に組成物の諸特性は、以下の方法で測定したものであ
る。
のままの状態で23℃まで放冷したものについて、JI
S K6760(1981年)に準拠して、23℃に保
った密度勾配管で測定した。
K7210(1976年)に準拠し、成分[A]のポ
リプロピレン系樹脂の場合は、230℃,2160gの
荷重下で、成分[B]のエチレン系重合体の場合は、1
90℃,2160gの荷重下で測定した。
粘度自動測定装置((株)柴山科学器械製作所製,SS
−201−HT)を用いた。溶媒には、オルトジクロロ
ベンゼンを用い、135℃で測定した。
は、厚さ約0.5mmの圧縮成形シートから切り出した
短冊状の試料(幅約5mm)を用いた。測定用試料を作
製するための圧縮成形には、関西ロール(株)製の圧縮
成形機を2台用いた。1台は組成物を溶融させるもの
(溶融側)で、もう1台はその溶融体を速やかに冷却す
るもの(冷却側)である。具体的には、溶融側において
温度180℃、圧力11kg/cm2で5分間保持し、
その後30℃の冷却側にすばやく移して、圧力11kg
/cm2で3分間保持して、圧縮成形体を得た。
性測定装置DVE−V4 FTレオスペクトラーを用い
た。測定は、試料のチャック間距離を約10mm、周波
数を10Hz、変位振幅を2μm、昇温速度を2℃/分
とし、2℃間隔で試料の損失弾性率(E”)を測定し、
E”の温度依存性曲線を得た。
82年)に準拠し、温度23℃、湿度50%の環境下
で、3点曲げ方式により測定した。測定は、オリエンテ
ック(株)製の自動曲げ試験機RTM−100を用いて
行った。曲げ弾性率の測定には、射出成形で得られたテ
ストピースを用いた。この射出成形では、曲げ弾性率測
定用のテストピースに加えて、下記のアイゾット衝撃強
度のいずれもが同時に得られる金型を用いている。射出
成形には、東芝機械(株)製の射出成形機IS 100
Eを用い、シリンダー温度210℃、金型温度48℃、
金型保持時間15秒で成形した。 <ノッチ付きアイゾット衝撃強度>JIS K7110
(1984年)に準拠し、東洋精機(株)製の全自動I
zod衝撃試験機を用いて行った。測定試料は、Izo
d衝撃強度測定用の試料であること以外は、曲げ弾性率
の測定で用いたものと同じ金型で得られる射出成形体を
用いた。なお、ノッチは後切削でつけるのではなく、射
出成形体にあらかじめノッチがついている。測定は温度
−20℃、湿度50%の環境下で行った。
ロピレン・エチレンブロック共重合体[A1]を用い
た。これは、チッソ(株)製の商品名チッソポリプロ,
グレードK7030である。これは、前記方法で測定し
たMFRが25g/10分で、プロピレン単独重合体以
外の成分が19重量%存在している。また、[B]のエ
チレン系重合体としては、エチレン・ブテン−1共重合
体[B1]を用いた。これは、東ソー(株)製の高密度
ポリエチレン、商品名ニポロンハード,グレード250
0である。表1には、前記方法で測定した[B1]の密
度、MFRおよび[η]を示す。実施例1では、[A
1]:[B1]を重量比で85:15として、酸化防止
剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトル
エン(BHT)を1000ppm加え、単軸押出機(東
洋精機(株)製)を用いて、200℃、50rpmで溶
融混練し、押出機先端より出てくるロッド状の溶融体を
水冷した後に、ストランドカットして、ペレットとし
た。固体の動的粘弾性測定は、このペレットから前記に
示すように作製された測定用試料で、また、曲げ弾性率
およびアイゾット衝撃強度は、このペレットから前記の
ように成形された射出成形体を用いて測定した。表2に
は、実施例1の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率
および−20℃でのアイゾット衝撃強度を示す。なお、
固体の動的粘弾性測定結果としては、−60〜−10℃
の温度範囲に存在する損失弾性率(E”)のピークのピ
ーク温度を示し、それが見られない場合は、“ピークな
し”と記す。これは、以下の実施例、比較例において共
通である。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B2]を用いた。[B2]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード4010である。表1には、前記方法で測
定した[B2]の密度、MFRおよび[η]を示す。
[A],[B]の混合組成、試料の作製および物性評価
は実施例1と同じである。表2には、実施例2の固体の
動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃でのア
イゾット衝撃強度を示す。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B3]を用いた。[B3]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード5110である。表1には、前記方法で測
定した[B3]の密度、MFRおよび[η]を示す。
[A],[B]の混合組成、試料の作製および物性評価
は実施例1と同じである。表2には、実施例3の固体の
動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃でのア
イゾット衝撃強度を示す。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B4]を用いた。[B4]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード5700である。表1には、前記方法で測
定した[B4]の密度、MFRおよび[η]を示す。実
施例3で用いた[B3]に比べて、MFRはほぼ同じ
で、密度が低い。[A],[B]の混合組成、試料の作
製および物性評価は実施例1と同じである。表2には、
実施例4の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率およ
び−20℃でのアイゾット衝撃強度を示す。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B5]を用いた。[B5]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード8022である。表1には、前記方法で測
定した[B5]の密度、MFRおよび[η]を示す。
[A],[B]の混合組成、試料の作製および物性評価
は実施例1と同じである。表2には、実施例5の固体の
動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃でのア
イゾット衝撃強度を示す。
る組成物で、[A1]:[B3]を重量比で60:40
とした以外は、実施例3と同じである。表2には、実施
例6の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−
20℃でのアイゾット衝撃強度を示す。
[A1]単独である。試料の作製および物性評価は実施
例1と同じである。表2には、比較例1の固体の動的粘
弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃でのアイゾッ
ト衝撃強度を示す。
2]を用いた。本比較例および比較例3は、[A]のプ
ロピレン系重合体がエチレン・α−オレフィンブロック
共重合体でなければ効果がないことを示すものである。
[A2]はチッソ(株)製の商品名チッソポリプロ,グ
レードK1800である。これは、前記方法で測定した
MFRが20g/10分である。また、[B]のエチレ
ン系重合体には、実施例3で用いたエチレン・ブテン−
1共重合体[B3]を用いた。ここでは、[A2]:
[B3]を重量比で70:30とした。試料の作製およ
び物性評価は実施例1と同じである。表2には、比較例
2の固体の動的粘弾性測定結果,曲げ弾性率および−2
0℃でのアイゾット衝撃強度を示す。本比較例は、−6
0〜0℃の温度範囲にE”のピ−クが現れず、アイゾッ
ト衝撃強度が小さい。
[B]のエチレン系重合体には、実施例2で用いたエチ
レン・ブテン−1共重合体[B2]を用いた。ここで
は、[A2]:[B2]を重量比で60:40とした。
試料の作製および物性評価は実施例1と同じである。表
2には、比較例3の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾
性率および−20℃でのアイゾット衝撃強度を示すが、
本比較例もE”のピ−クは見られず、アイゾット衝撃強
度は小さい。
1]を用いた。ここでは、[B]のエチレン系重合体と
して、エチレン・ブテン−1共重合体[B6]を用い
た。[B6]は東ソー(株)製の高密度ポリエチレン、
商品名ニポロンハード,グレード1000である。表1
には、前記方法で測定した[B6]の密度,MFRおよ
び[η]を示す。[B6]はそのMFRが[B]に対す
る請求項を満足していない。[A],[B]の混合組
成、試料の作製および物性評価は実施例1と同じであ
る。表2には、比較例4の固体の動的粘弾性測定結果、
曲げ弾性率および−20℃でのアイゾット衝撃強度を示
すが、本比較例はアイゾット衝撃強度の向上が見られな
い。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B7]を用いた。[B7]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード7300Aである。表1には、前記方法で
測定した[B7]の密度、MFRおよび[η]を示す。
[B7]もそのMFR関係が[B]に対する請求項を満
足していない。[A],[B]の混合組成、試料の作製
および物性評価は実施例1と同じである。表2には、比
較例5の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および
−20℃でのアイゾット衝撃強度を示すが、本比較例も
アイゾット衝撃強度の向上が見られない。
は、[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテ
ン−1共重合体[B8]を用いた。[B8]は東ソー
(株)製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハー
ド,グレード6300である。表1には、前記方法で測
定した[B8]の密度、MFRおよび[η]を示す。
[B8]はそのMFRと[η]の関係が[B]に対する
請求項を満足していない。[A],[B]の混合組成、
試料の作製および物性評価は実施例1と同じである。表
2には、比較例6の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾
性率および−20℃でのアイゾット衝撃強度を示す。本
比較例もアイゾット衝撃強度の向上が見られない。
[B]のエチレン系重合体として、エチレン・ブテン−
1共重合体[B9]を用いた。[B9]は東ソー(株)
製の高密度ポリエチレン、商品名ニポロンハード,グレ
ード8000Aである。表1には、前記方法で測定した
[B9]の密度、MFRおよび[η]を示す。[B9]
もそのMFRと[η]の関係が[B]に対する請求項を
満足していない。[A],[B]の混合組成、試料の作
製および物性評価は実施例1と同じである。表2には、
比較例7の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率およ
び−20℃でのアイゾット衝撃強度を示す。本比較例も
アイゾット衝撃強度の向上が見られない。
[B]のエチレン系重合体として、バナジウム触媒で製
造される市販のPP耐衝撃改良材であるエチレン・プロ
ピレン共重合ゴム[B10]も用いた。表1には、前記
方法で測定した[B10]の密度,MFRおよび[η]
を示すが、[B10]はその密度[B]に対する請求項
を満足しない。[A],[B]の混合組成、試料の作製
および物性評価は実施例1と同じである。表2には、比
較例8の固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および
−20℃でのアイゾット衝撃強度を示すが、本比較例は
実施例に比べて曲げ弾性率が低い。
る組成物である。比較例8は、[A],[B]の混合組
成(重量比)を実施例1〜5と同じ[A]:[B]=8
5:15としているが,本比較例は実施例1〜6とほぼ
同じ曲げ弾性率になるように、[A1],[B10]の
混合組成を重量比で[A1]:[B10]=96:4と
したものである。これは[A],[B]の混合組成に対
する請求項を満足しない。試料の作製および物性評価は
実施例1と同じである。表2には、比較例9の固体の動
的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃でのアイ
ゾット衝撃強度を示すが、本比較例はアイゾット衝撃強
度の向上効果が小さい。 比較例10 比較例10も[A]には[A1]を用いた。ここでは、
[B]としてメタロセン系触媒で製造された市販のPP
耐衝撃性改良材であるエチレン・オクテン−1共重合ゴ
ム[B11]を用いた。表1には、前記方法で測定した
[B11]の密度、MFRおよび[η]を示すが、[B
11]もその密度が[B]に対する請求項を満足しな
い。[A],[B]の混合組成、試料の作製および物性
評価は実施例1と同じである。表2には、比較例10の
固体の動的粘弾性測定結果、曲げ弾性率および−20℃
でのアイゾット衝撃強度を示すが、本比較例は実施例に
比べて曲げ弾性率が小さい。
らなる組成物である。比較例10では[A],[B]の
混合組成を実施例1〜5と同じ85:15としたものだ
が、比較例11は実施例1〜6とほぼ同じ曲げ弾性率に
なるように、[A1],[B11]の混合組成を重量比
で[A1]:[B11]=96:4としたものである。
これは[A],[B]の混合組成に対する請求項を満足
しない。試料の作製および物性評価は実施例1と同じで
ある。表2には、比較例11の固体の動的粘弾性測定結
果、曲げ弾性率および−20℃でのアイゾット衝撃強度
を示す。
ロピレン系樹脂組成物は、耐衝撃性、特に低温環境下で
の耐衝撃性が大幅に向上し、加えて、剛性と耐衝撃性の
バランスに優れたポリプロピレン系材料となる。
ン系樹脂組成物は、剛性と耐衝撃性が要求される用途、
例えば、自動車の内外装部品や電気機器外装部品などに
対して、好適な素材となる。
Claims (1)
- 【請求項1】プロピレンとα−オレフィンのブロック共
重合体[A]50〜95重量%と、下記(a)〜(c)
の要件を満足するエチレン単独重合体またはエチレン・
α−オレフィン共重合体[B]50〜5重量%からな
り、下記(d)の要件を満足することを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂組成物。 (a)100℃の熱水に1時間浸し、そのままの状態で
23℃まで放冷したものの密度が0.94g/cm3以
上 (b)190℃,2160gの荷重下で測定したメルト
フローレート(MFR)が0.1〜8g/10分 (c)上記MFR(g/10分)と、135℃でオルト
ジクロロベンゼン中で測定した極限粘度([η],dl
/g)が下記(1)式を満足する [η]>−0.48・log(MFR)+1.4 (1) (d)測定周波数10Hz,昇温速度2℃/分で測定し
た場合の固体の動的粘弾性測定で得られる損失弾性率
(E”)の温度依存性曲線において、−60〜−10℃
の温度範囲に明瞭なピークが現れる。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10585297A JP3951352B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10585297A JP3951352B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298398A true JPH10298398A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3951352B2 JP3951352B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=14418537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10585297A Expired - Fee Related JP3951352B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3951352B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080661A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Daicel Chem Ind Ltd | 樹脂組成物 |
| JP2007231136A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Kyoraku Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物ならびにその組成物からなるブロー成形パネルおよびそのブロー成形パネルからなる自動車用デッキボード |
| JP2009518529A (ja) * | 2005-12-30 | 2009-05-07 | ボレアリス テクノロジー オイ | 機械的特性の改良されたバランスを有するポリプロピレンフィルム |
| JP2013091786A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-16 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれを含むフィルム |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10585297A patent/JP3951352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080661A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Daicel Chem Ind Ltd | 樹脂組成物 |
| JP2009518529A (ja) * | 2005-12-30 | 2009-05-07 | ボレアリス テクノロジー オイ | 機械的特性の改良されたバランスを有するポリプロピレンフィルム |
| US10184043B2 (en) | 2005-12-30 | 2019-01-22 | Borealis Technology Oy | Polypropylene film with improved balance of mechanical properties |
| JP2007231136A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Kyoraku Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物ならびにその組成物からなるブロー成形パネルおよびそのブロー成形パネルからなる自動車用デッキボード |
| JP2013091786A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-16 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれを含むフィルム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3951352B2 (ja) | 2007-08-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6372847B1 (en) | Polyolefin compositions having improved low temperature toughness | |
| US5391618A (en) | Propylene resin compositions | |
| JP4988157B2 (ja) | 低粘度均一分枝化エチレン/α−オレフィンエクステンダーを含むポリマー組成物 | |
| JP4205786B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 | |
| US6011102A (en) | Polypropylene-based resin composition and injection molded article thereof | |
| JP3234070B2 (ja) | 射出成形用プロピレン系樹脂組成物 | |
| CA1300780C (en) | Polypropylene composition | |
| CN100365060C (zh) | 丙烯类树脂组合物 | |
| JP2015527472A (ja) | 高い柔軟性及び高い融点を有する熱可塑性混合物 | |
| JP4344421B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその射出成形体 | |
| CN102918099A (zh) | 组合物 | |
| EP1280853B1 (en) | Polyolefin compositions having improved low temperature toughness and methods therefor | |
| US4977014A (en) | Thermoplastic block copolymer films | |
| US4886849A (en) | Butene-1 molding resin blends | |
| JP3951352B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JP2509750B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JPH1077373A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれより得られるポリプロピレン系フィルム | |
| JP3189477B2 (ja) | ポリプロピレン樹脂成形品 | |
| JP3951353B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂用改質材およびポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JP3338247B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
| JP2002226649A (ja) | 注射器外筒 | |
| KR0177308B1 (ko) | 초저밀도 폴리에틸렌을 함유한 열가소성 폴리올레핀 수지 | |
| JP4048595B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂表皮材 | |
| JP2003268191A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 | |
| JP3690013B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂用改質剤およびポリプロピレン系樹脂組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040415 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050831 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051115 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060112 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070403 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070416 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |