JPH10298618A - 高炉操業方法 - Google Patents
高炉操業方法Info
- Publication number
- JPH10298618A JPH10298618A JP10791797A JP10791797A JPH10298618A JP H10298618 A JPH10298618 A JP H10298618A JP 10791797 A JP10791797 A JP 10791797A JP 10791797 A JP10791797 A JP 10791797A JP H10298618 A JPH10298618 A JP H10298618A
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- Japan
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- slip
- length
- descent
- blast furnace
- sounding rod
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉内原料表面に着地させてあるサウンジング
ロッドレベルの変化量に基づいてスリップの発生及びス
リップ長を自動的に、しかも精度良く検出可能とする。 【解決手段】 炉内原料表面に着地させてあるサウンジ
ングロッドの降下長を所定のタイミングTP 毎に検出
し、降下長の差が閾値μを越えた場合、越えた時点t1
から越えなくなった時点t2 までの降下長の積算値L1
を算出し、これを基準値λ1 と比較し、λ1 以上の場合
に前記t1 よりも前のt3 と、t2 よりも後のt4 との
間の降下長の積算値を求め、これを境界値λ2 と比較
し、λ2 を越える場合にt3 をスリップ発生時点、t4
をスリップ終了時点とし、この間の降下長の積算値を求
めてスリップ長L2 とする。
ロッドレベルの変化量に基づいてスリップの発生及びス
リップ長を自動的に、しかも精度良く検出可能とする。 【解決手段】 炉内原料表面に着地させてあるサウンジ
ングロッドの降下長を所定のタイミングTP 毎に検出
し、降下長の差が閾値μを越えた場合、越えた時点t1
から越えなくなった時点t2 までの降下長の積算値L1
を算出し、これを基準値λ1 と比較し、λ1 以上の場合
に前記t1 よりも前のt3 と、t2 よりも後のt4 との
間の降下長の積算値を求め、これを境界値λ2 と比較
し、λ2 を越える場合にt3 をスリップ発生時点、t4
をスリップ終了時点とし、この間の降下長の積算値を求
めてスリップ長L2 とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉の操業中に炉
内の装入物が急激に下降する、所謂スリップの発生の有
無を検知し、早期にその対策を取り得るようにした高炉
操業方法に関する。
内の装入物が急激に下降する、所謂スリップの発生の有
無を検知し、早期にその対策を取り得るようにした高炉
操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉操業中は、炉内反応の進行に伴って
炉内の装入物レベルが漸次的に低下してゆくのが通常で
あるが、炉内の圧力損失が局所的に増加し、これが装入
物荷重と釣り合った状態になると、その部分において装
入物レベルの低下が停止し、局所的な静止、所謂棚吊り
が発生する。棚吊りの上方では装入物の降下が止まり、
一方棚吊りの下方の炉内装入物は降下するから、この降
下に伴なって棚吊りの下方に空洞が生ずる。この空洞が
ある程度大きくなると棚吊りの横方向にある装入物が空
洞内に滑り込み、これに伴って棚吊りが崩れる。棚吊り
が大きく、しかもその崩れが急激に起こると大量の装入
物が局所的に急激に降下する。これをスリップと称して
いる。
炉内の装入物レベルが漸次的に低下してゆくのが通常で
あるが、炉内の圧力損失が局所的に増加し、これが装入
物荷重と釣り合った状態になると、その部分において装
入物レベルの低下が停止し、局所的な静止、所謂棚吊り
が発生する。棚吊りの上方では装入物の降下が止まり、
一方棚吊りの下方の炉内装入物は降下するから、この降
下に伴なって棚吊りの下方に空洞が生ずる。この空洞が
ある程度大きくなると棚吊りの横方向にある装入物が空
洞内に滑り込み、これに伴って棚吊りが崩れる。棚吊り
が大きく、しかもその崩れが急激に起こると大量の装入
物が局所的に急激に降下する。これをスリップと称して
いる。
【0003】図4は高炉操業中におけるスリップの発生
状態を示したグラフであり、横軸に時間(秒)を、また
縦軸に単位時間当りの降下長(m)をとって示してあ
る。このグラフから明らかなように一般的な装入原料の
降下とは異なる大きな降下が急激に発生していることが
解る。
状態を示したグラフであり、横軸に時間(秒)を、また
縦軸に単位時間当りの降下長(m)をとって示してあ
る。このグラフから明らかなように一般的な装入原料の
降下とは異なる大きな降下が急激に発生していることが
解る。
【0004】また高炉操業中に炉内の圧力損失が局所的
に低下し、そこからガスが上方に吹き上げ、瞬時に炉頂
まで吹き抜け、炉頂ガスが急激に増加する、所謂吹抜け
と称される現象も発生し、炉内温度分布、装入物分布を
乱して正常な熱交換が行われなくなり、炉銑温度等を乱
し、極端な場合には冷込みに至ることがある。それゆ
え、スリップ又は吹き抜け現象はこれを早期に検知又は
予知することにより、適切な回復のための制御を行うこ
とが必要とされている。
に低下し、そこからガスが上方に吹き上げ、瞬時に炉頂
まで吹き抜け、炉頂ガスが急激に増加する、所謂吹抜け
と称される現象も発生し、炉内温度分布、装入物分布を
乱して正常な熱交換が行われなくなり、炉銑温度等を乱
し、極端な場合には冷込みに至ることがある。それゆ
え、スリップ又は吹き抜け現象はこれを早期に検知又は
予知することにより、適切な回復のための制御を行うこ
とが必要とされている。
【0005】ところでスリップの検出は従来高炉の炉頂
部から降ろされて装入物表面に着地させたサウンジング
ロッドの動きを捉えることによって行われている。サウ
ンジングロッドは巻き上げ式であって原料の装入終了後
に装入物表面に着地させ、次回の原料装入開始に先立っ
て巻き上げられる構成となっている。
部から降ろされて装入物表面に着地させたサウンジング
ロッドの動きを捉えることによって行われている。サウ
ンジングロッドは巻き上げ式であって原料の装入終了後
に装入物表面に着地させ、次回の原料装入開始に先立っ
て巻き上げられる構成となっている。
【0006】また、スリップを自動的に検知する方法と
しては、特開平1−319614号公報に示されるよう
に、原料装入(バッチ装入)終了直後におけるサウンジ
ングロッドの着地レベルと次の原料装入(バッチ装入)
終了直後における着地レベルとを用いてスリップ長を計
算する技術が提示されている。
しては、特開平1−319614号公報に示されるよう
に、原料装入(バッチ装入)終了直後におけるサウンジ
ングロッドの着地レベルと次の原料装入(バッチ装入)
終了直後における着地レベルとを用いてスリップ長を計
算する技術が提示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来における
オペレータがスリップの発生を監視する方法の場合、オ
ペレータは、サウンジングロッドの動き、即ち降下を示
す時間チャートから、スリップ長を経験的に算出し、降
下長がある値を越えた時にスリップが発生していたと認
識するが、オペレータはいつ発生するか解らないスリッ
プの監視を常に連続的に行うのは作業能率上無駄が多い
ため、他の監視業務等と共に並行して行っており、オペ
レータの負担が大きく、また、検知結果も個人差が出て
曖昧なものとなると共に、後になってスリップ発生が判
明することが多く、対応アクションが遅れてしまうとい
う問題があった。
オペレータがスリップの発生を監視する方法の場合、オ
ペレータは、サウンジングロッドの動き、即ち降下を示
す時間チャートから、スリップ長を経験的に算出し、降
下長がある値を越えた時にスリップが発生していたと認
識するが、オペレータはいつ発生するか解らないスリッ
プの監視を常に連続的に行うのは作業能率上無駄が多い
ため、他の監視業務等と共に並行して行っており、オペ
レータの負担が大きく、また、検知結果も個人差が出て
曖昧なものとなると共に、後になってスリップ発生が判
明することが多く、対応アクションが遅れてしまうとい
う問題があった。
【0008】また、特開平1−319614号公報に示
されている自動検知方法では、連続する2回のバッチ装
入毎のサウンジングロッド着地レベルを用いて計算する
ため、バッチ装入後までスリップ発生の有無を検知でき
ず、スリップ発生の検知が遅れてしまうという問題があ
った。更に正常操業下での反応の進行に伴うレベル降下
長を加算し、またサウンジングロッドを巻き上げた状態
下での装入物の埋め込み高さを減算するため、スリップ
長の検出精度に問題がある。特に、装入物の埋め込み高
さは、装入物の炉内径方向の分布操作により大きな影響
を受けるため、連続したバッチ間の埋め込みレベル差
と、実際に装入物表面が急降下することによるスリップ
長との間には差異が生じる。
されている自動検知方法では、連続する2回のバッチ装
入毎のサウンジングロッド着地レベルを用いて計算する
ため、バッチ装入後までスリップ発生の有無を検知でき
ず、スリップ発生の検知が遅れてしまうという問題があ
った。更に正常操業下での反応の進行に伴うレベル降下
長を加算し、またサウンジングロッドを巻き上げた状態
下での装入物の埋め込み高さを減算するため、スリップ
長の検出精度に問題がある。特に、装入物の埋め込み高
さは、装入物の炉内径方向の分布操作により大きな影響
を受けるため、連続したバッチ間の埋め込みレベル差
と、実際に装入物表面が急降下することによるスリップ
長との間には差異が生じる。
【0009】本発明は、着地させたサウンジングロッド
の時間当たりの降下長を正確に計算し、スリップの有無
を判定することにより、早期に正確な対応アクションの
実施を可能とすることで高炉操業の安定性を高め得るよ
うにした高炉操業方法を提供することを目的とする。
の時間当たりの降下長を正確に計算し、スリップの有無
を判定することにより、早期に正確な対応アクションの
実施を可能とすることで高炉操業の安定性を高め得るよ
うにした高炉操業方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高炉操業方
法は、高炉内にサウンジングロッドを挿入して炉内装入
物原料の表面に着地させ、該サウンジングロッドにて装
入原料の降下長を検出し、この検出値に基づいて、炉況
異常の有無を判別し、高炉操業を行う方法において、サ
ウンジングロッドにて検出した微小時間当たりの降下長
を閾値と比較し、該閾値以上となった場合に、その時点
を装入物急降下の開始時点t1 、また閾値未満となった
場合にその時点を装入物急降下の終了時点t2 とし、前
記期間t 1 〜t2 の前後にわたる期間t3 〜t4 の降下
長を積算し、この積算値に基づいてスリップ発生の有無
を判定し、この判定結果に基づいて操業条件を制御する
ことを特徴とする。
法は、高炉内にサウンジングロッドを挿入して炉内装入
物原料の表面に着地させ、該サウンジングロッドにて装
入原料の降下長を検出し、この検出値に基づいて、炉況
異常の有無を判別し、高炉操業を行う方法において、サ
ウンジングロッドにて検出した微小時間当たりの降下長
を閾値と比較し、該閾値以上となった場合に、その時点
を装入物急降下の開始時点t1 、また閾値未満となった
場合にその時点を装入物急降下の終了時点t2 とし、前
記期間t 1 〜t2 の前後にわたる期間t3 〜t4 の降下
長を積算し、この積算値に基づいてスリップ発生の有無
を判定し、この判定結果に基づいて操業条件を制御する
ことを特徴とする。
【0011】サウンジングロッドの時間当たりの降下長
を閾値と比較して閾値以上となった時点t1 と閾値未満
となった時点t2 とを特定し、その間の降下長の積算値
L1を算出し、これを基準値λ1 と比較して基準値以上
の場合に期間t1 〜t2 の前後にわたる期間t3 〜t4
での降下長の積算値を求め、この積算値からスリップ発
生の有無及びスリップ長L2 を求めることで正確なスリ
ップ発生の有無及びスリップ長を求め得る。
を閾値と比較して閾値以上となった時点t1 と閾値未満
となった時点t2 とを特定し、その間の降下長の積算値
L1を算出し、これを基準値λ1 と比較して基準値以上
の場合に期間t1 〜t2 の前後にわたる期間t3 〜t4
での降下長の積算値を求め、この積算値からスリップ発
生の有無及びスリップ長L2 を求めることで正確なスリ
ップ発生の有無及びスリップ長を求め得る。
【0012】
(実施の形態1)以下本発明を、その実施の形態を示す
図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る
高炉操業方法を実施するための制御系を示すブロック図
であり、図中1は高炉本体、2は高炉本体内に挿脱され
るサウンジングロッドを示している。高炉本体1内には
所要高さに炉内原料Mが存在しており、その上面にサウ
ンジングロッド2が、その下端部を原料Mの表面に接し
た状態で降下され、原料Mによって支持されてている。
サウンジングロッド2は図示しない昇降機構にワイヤ3
等にて吊り下げられており、常時は図1に示す如くその
下端側から高炉本体1内に挿入され、下端部が炉内原料
Mの表面に接した状態に保持され、炉内原料の低下に伴
って自動的に降下してゆくように構成されている。
図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る
高炉操業方法を実施するための制御系を示すブロック図
であり、図中1は高炉本体、2は高炉本体内に挿脱され
るサウンジングロッドを示している。高炉本体1内には
所要高さに炉内原料Mが存在しており、その上面にサウ
ンジングロッド2が、その下端部を原料Mの表面に接し
た状態で降下され、原料Mによって支持されてている。
サウンジングロッド2は図示しない昇降機構にワイヤ3
等にて吊り下げられており、常時は図1に示す如くその
下端側から高炉本体1内に挿入され、下端部が炉内原料
Mの表面に接した状態に保持され、炉内原料の低下に伴
って自動的に降下してゆくように構成されている。
【0013】一方高炉本体1内への原料装入時には上方
に引上げられて高炉本体1の上部から退避せしめられる
ようにしてある。サウンジングロッド2の昇降機構には
サウンジングロッド2のレベルを検出するレベルセンサ
SEが設けられており、サウンジングロッド2の降下長
に対応した信号を出力するようにしてある。レベルセン
サSEの出力は所定のタイミング毎にデータ検出器4に
取り込まれ、サウンジングロッド2のレベル変化量とし
て演算処理部5へ出力される。演算処理部5は入力され
たサウンジングロッド2の単位時間当りの降下長を算出
し、これを予め定めてある閾値と比較し、閾値を越える
場合には原料の急降下、又はスリップ発生と判断する。
スリップ発生と判断した場合には降下長を積算し、これ
をスリップ長として高炉操業制御部6へスリップ長に対
応する信号を出力し、また同時に警告出力部7から警報
を発せしめる。
に引上げられて高炉本体1の上部から退避せしめられる
ようにしてある。サウンジングロッド2の昇降機構には
サウンジングロッド2のレベルを検出するレベルセンサ
SEが設けられており、サウンジングロッド2の降下長
に対応した信号を出力するようにしてある。レベルセン
サSEの出力は所定のタイミング毎にデータ検出器4に
取り込まれ、サウンジングロッド2のレベル変化量とし
て演算処理部5へ出力される。演算処理部5は入力され
たサウンジングロッド2の単位時間当りの降下長を算出
し、これを予め定めてある閾値と比較し、閾値を越える
場合には原料の急降下、又はスリップ発生と判断する。
スリップ発生と判断した場合には降下長を積算し、これ
をスリップ長として高炉操業制御部6へスリップ長に対
応する信号を出力し、また同時に警告出力部7から警報
を発せしめる。
【0014】警告出力部7は警報音を発し、又は人工音
声によりスリップ発生の状況又はこれに伴う操業条件の
変更量を呼び掛けると共に、表示画面にスリップ検出の
事実とスリップ長の値と高炉の操業条件の操作量、例え
ば送風流量の低減値を表示し得るようにしてある。なお
上記実施の態様においてはサウンジングロッド2は1本
のみを示したが、炉内の周方向の複数個所に接地可能に
設ける場合にはスリップ発生を検知したサウンジングロ
ッド2の設置位置を示す表示を行うようにしてもよい。
以下演算処理部5の処理内容について図3に示すフロー
チャートと共に説明する。
声によりスリップ発生の状況又はこれに伴う操業条件の
変更量を呼び掛けると共に、表示画面にスリップ検出の
事実とスリップ長の値と高炉の操業条件の操作量、例え
ば送風流量の低減値を表示し得るようにしてある。なお
上記実施の態様においてはサウンジングロッド2は1本
のみを示したが、炉内の周方向の複数個所に接地可能に
設ける場合にはスリップ発生を検知したサウンジングロ
ッド2の設置位置を示す表示を行うようにしてもよい。
以下演算処理部5の処理内容について図3に示すフロー
チャートと共に説明する。
【0015】まず、サウンジングロッド2のレベルをレ
ベルセンサSEから所定時間間隔T P (TP ≦2秒)で
取り込み(ステップS1)、サウンジングロッド2の微
小時間内の降下長が、平均荷下がり速度μ(m/秒)
(定常操業中の装入原料レベルの降下速度の平均値)を
用いた閾値を越えるか否かを判定する(ステップS
2)。即ち(1)式の関係が成立するか否かを調べるこ
とで、装入物表面の急降下発生の有無を検知する。 SLn −SLn-1 >μ×TP …(1) 但し、SLn :サウンジングロッドレベルの今回の測
定値(m) SLn-1 :サウンジングロッドレベルの前回の測定値
(m) μ :平均荷下がり速度(m/s) (1)式が不成立の場合には、次の時間間隔TP 後に検
出された降下長SLn+ 1 と前回の測定値SLn とを用い
て下記(1′)式が成立するか否かを調べ、これを順次
繰り返してゆく。 SLn+1 −SLn >μ×TP …(1′)
ベルセンサSEから所定時間間隔T P (TP ≦2秒)で
取り込み(ステップS1)、サウンジングロッド2の微
小時間内の降下長が、平均荷下がり速度μ(m/秒)
(定常操業中の装入原料レベルの降下速度の平均値)を
用いた閾値を越えるか否かを判定する(ステップS
2)。即ち(1)式の関係が成立するか否かを調べるこ
とで、装入物表面の急降下発生の有無を検知する。 SLn −SLn-1 >μ×TP …(1) 但し、SLn :サウンジングロッドレベルの今回の測
定値(m) SLn-1 :サウンジングロッドレベルの前回の測定値
(m) μ :平均荷下がり速度(m/s) (1)式が不成立の場合には、次の時間間隔TP 後に検
出された降下長SLn+ 1 と前回の測定値SLn とを用い
て下記(1′)式が成立するか否かを調べ、これを順次
繰り返してゆく。 SLn+1 −SLn >μ×TP …(1′)
【0016】また(1)式が成立した場合には、その時
刻を装入物急降下開始時刻t1 、その後に(1)式が不
成立となった時刻を装入物急降下終了時刻t2 とし、装
入物急降下の開始時点と終了時点を特定し(ステップS
3)、この間における装入物の降下長の積算値L1 を下
記(2)式に従って算出する(ステップS4)。
刻を装入物急降下開始時刻t1 、その後に(1)式が不
成立となった時刻を装入物急降下終了時刻t2 とし、装
入物急降下の開始時点と終了時点を特定し(ステップS
3)、この間における装入物の降下長の積算値L1 を下
記(2)式に従って算出する(ステップS4)。
【0017】
【数1】
【0018】装入物急降下長の積算値L1 を基準値λ1
と比較し(ステップS5)、下記(3)式が成立する場
合には、装入物の降下異常発生と判定する。 L1 ≧λ1 …(3) 但し、λ1 :装入物降下異常判定の基準値(m) (3)式が成立したときには、この装入物降下異常がス
リップの発生といえるか否かを判定するために、次に示
す演算を行う。(3)式が不成立の場合は、ステップS
1に戻って、レベルセンサSEからT P 毎にサウンジン
グロッドレベルの測定値を取り込む。
と比較し(ステップS5)、下記(3)式が成立する場
合には、装入物の降下異常発生と判定する。 L1 ≧λ1 …(3) 但し、λ1 :装入物降下異常判定の基準値(m) (3)式が成立したときには、この装入物降下異常がス
リップの発生といえるか否かを判定するために、次に示
す演算を行う。(3)式が不成立の場合は、ステップS
1に戻って、レベルセンサSEからT P 毎にサウンジン
グロッドレベルの測定値を取り込む。
【0019】図2は着地中のサウンジングロッドレベル
の単位時間当りの降下長からスリップを検出する方法の
説明図であり、横軸に時刻を、また縦軸にサウンジング
ロッドの単位時間当りの降下長(m)をとって示してあ
る。図2に示すように、装入物急降下開始時刻t1 より
も前、また装入物急降下終了時刻t2 よりも後において
も夫々所定の時間内においては夫々装入物急降下の予
兆、残滓による比較的大きい(μを越える)サウンジン
グロッド2の降下が認められる。そこでこの範囲をも含
めて装入物急降下開始時刻t1 から、Ta 秒前(Ta =
10〜60)の時刻をスリップ発生時刻t3 、装入物急
降下終了時刻t2 からT b 秒後(Tb =10〜60)の
時刻をスリップ発生終了時刻t4 とし、この間t 3 から
t4 までの降下長の積算値を求め、これから平均荷下が
り速度による降下長を減ずる下記(4)式に従ってこの
間のスリップ長L2 を算出する(ステップS6)。
の単位時間当りの降下長からスリップを検出する方法の
説明図であり、横軸に時刻を、また縦軸にサウンジング
ロッドの単位時間当りの降下長(m)をとって示してあ
る。図2に示すように、装入物急降下開始時刻t1 より
も前、また装入物急降下終了時刻t2 よりも後において
も夫々所定の時間内においては夫々装入物急降下の予
兆、残滓による比較的大きい(μを越える)サウンジン
グロッド2の降下が認められる。そこでこの範囲をも含
めて装入物急降下開始時刻t1 から、Ta 秒前(Ta =
10〜60)の時刻をスリップ発生時刻t3 、装入物急
降下終了時刻t2 からT b 秒後(Tb =10〜60)の
時刻をスリップ発生終了時刻t4 とし、この間t 3 から
t4 までの降下長の積算値を求め、これから平均荷下が
り速度による降下長を減ずる下記(4)式に従ってこの
間のスリップ長L2 を算出する(ステップS6)。
【0020】
【数2】
【0021】このスリップ長L2 によりスリップ発生時
のスリップ長を正確に定量化できる。そしてこのスリッ
プ長L2 を下記(5)式に示す如くスリップ発生の有無
を決める境界値λ2 と比較する(ステップS7)。 L2 ≧λ2 …(5) 但し、λ2 :スリップ検知用の境界値(m)
のスリップ長を正確に定量化できる。そしてこのスリッ
プ長L2 を下記(5)式に示す如くスリップ発生の有無
を決める境界値λ2 と比較する(ステップS7)。 L2 ≧λ2 …(5) 但し、λ2 :スリップ検知用の境界値(m)
【0022】図1において演算処理部5が(5)式が成
立することによってスリップ発生と判断すると、(4)
式で与えられるスリップ長L2 に対応する信号を高炉操
業制御部6へ出力し、また警報出力部7を動作すべく所
定の信号を出力する(ステップS8)。高炉操業制御部
6はこれに対応して高炉内に対する送風流量を低減する
制御を行う。これは通常の高炉操業においては炉内原料
が高炉下部から吹き込まれたガスと熱交換することによ
り溶融還元される。これに対してスリップ発生時には、
炉内部の比較的低温な炉頂部から比較的高温な炉下部に
装入物が速い速度で降下するため装入物とガスとの間で
正常な熱交換が行われない。そこで検知後の適正な回復
操作としてスリップ長に比例した送風流量の低減を行う
ことで熱交換を高め得る。
立することによってスリップ発生と判断すると、(4)
式で与えられるスリップ長L2 に対応する信号を高炉操
業制御部6へ出力し、また警報出力部7を動作すべく所
定の信号を出力する(ステップS8)。高炉操業制御部
6はこれに対応して高炉内に対する送風流量を低減する
制御を行う。これは通常の高炉操業においては炉内原料
が高炉下部から吹き込まれたガスと熱交換することによ
り溶融還元される。これに対してスリップ発生時には、
炉内部の比較的低温な炉頂部から比較的高温な炉下部に
装入物が速い速度で降下するため装入物とガスとの間で
正常な熱交換が行われない。そこで検知後の適正な回復
操作としてスリップ長に比例した送風流量の低減を行う
ことで熱交換を高め得る。
【0023】次に本発明方法とオペレータによる判断と
の比較試験結果を説明する。実炉に連結した図1に示す
如き装置を用い、前記(1),(2)式より求めたスリ
ップ長L1 を算出し、(3)式に従って基準値λ1 と比
較した結果、表1のような結果を得た。
の比較試験結果を説明する。実炉に連結した図1に示す
如き装置を用い、前記(1),(2)式より求めたスリ
ップ長L1 を算出し、(3)式に従って基準値λ1 と比
較した結果、表1のような結果を得た。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかな如く、操業期間中にオペ
レータがスリップと判断した回数は31件あった。これ
に対して本発明方法に依った場合には35件のスリップ
発生が検出された。両者の判断を時間的に対応させた結
果、28件についてのスリップ発生は両者において判断
が一致した。しかしオペレータは3件についてはスリッ
プでないにも拘らずスリップと判断し、また7件のスリ
ップ発生の見逃しがあった。これによりオペレータがチ
ャートを常時監視することが難しいこと、またオペレー
タのチャート目視による判断に曖昧さがあることが解
る。本発明方法による判断がオペレータによる判断より
もスリップ検知精度に優れていることが分かる。
レータがスリップと判断した回数は31件あった。これ
に対して本発明方法に依った場合には35件のスリップ
発生が検出された。両者の判断を時間的に対応させた結
果、28件についてのスリップ発生は両者において判断
が一致した。しかしオペレータは3件についてはスリッ
プでないにも拘らずスリップと判断し、また7件のスリ
ップ発生の見逃しがあった。これによりオペレータがチ
ャートを常時監視することが難しいこと、またオペレー
タのチャート目視による判断に曖昧さがあることが解
る。本発明方法による判断がオペレータによる判断より
もスリップ検知精度に優れていることが分かる。
【0026】本発明方法にあっては、平均荷下がり速度
μをスリップ長計算に取り入れ、また不確定要素の強い
装入物の埋め込み高さをスリップ長の計算に取り入れな
いことで、スリップ長の計算精度を向上し得、しかも次
のバッチ装入終了時を待たずに迅速な検知が可能であ
る。
μをスリップ長計算に取り入れ、また不確定要素の強い
装入物の埋め込み高さをスリップ長の計算に取り入れな
いことで、スリップ長の計算精度を向上し得、しかも次
のバッチ装入終了時を待たずに迅速な検知が可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法はサウ
ンジングロッドレベルの降下長によるスリップ発生検知
精度が大幅に向上し、また検知後に適切な送風流量の低
減を行うことができるので、高炉の安定操業に大きく寄
与できる。
ンジングロッドレベルの降下長によるスリップ発生検知
精度が大幅に向上し、また検知後に適切な送風流量の低
減を行うことができるので、高炉の安定操業に大きく寄
与できる。
【図1】本発明方法の実施に用いる制御系を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】着地中のサウンジングロッドレベルの単位時間
当りの降下長からスリップを検出する方法の説明図であ
る。
当りの降下長からスリップを検出する方法の説明図であ
る。
【図3】演算処理部の処理過程を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図4】高炉操業中におけるスリップの発生状態を示し
たグラフである。
たグラフである。
1 高炉本体 2 サウンジングロッド 3 ワイヤ 4 データ検出器 5 演算処理部 6 高炉操業制御部 7 警告出力部
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉内にサウンジングロッドを挿入して
炉内装入物原料の表面に着地させ、該サウンジングロッ
ドにて装入原料の降下長を検出し、この検出値に基づい
て、炉況異常の有無を判別し、高炉操業を行う方法にお
いて、サウンジングロッドにて検出した微小時間当たり
の降下長を閾値と比較し、該閾値以上となった場合に、
その時点を装入物急降下の開始時点t1 、また閾値未満
となった場合にその時点を装入物急降下の終了時点t2
とし、前記期間t1 〜t2 の前後にわたる期間t3 〜t
4 の降下長を積算し、この積算値に基づいてスリップ発
生の有無を判定し、この判定結果に基づいて操業条件を
制御することを特徴とする高炉操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10791797A JPH10298618A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 高炉操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10791797A JPH10298618A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 高炉操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298618A true JPH10298618A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14471335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10791797A Pending JPH10298618A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 高炉操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10298618A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010270393A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-12-02 | Nippon Steel Corp | サウンジング装置の制御方法及びサウンジング装置の制御装置 |
| CN112111618A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-22 | 攀钢集团研究院有限公司 | 一种高炉炉料下行均匀性的判断预警方法及系统 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10791797A patent/JPH10298618A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010270393A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-12-02 | Nippon Steel Corp | サウンジング装置の制御方法及びサウンジング装置の制御装置 |
| CN112111618A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-22 | 攀钢集团研究院有限公司 | 一种高炉炉料下行均匀性的判断预警方法及系统 |
| CN112111618B (zh) * | 2020-09-22 | 2022-06-03 | 攀钢集团研究院有限公司 | 一种高炉炉料下行均匀性的判断预警方法及系统 |
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