JPH10298629A - 清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法 - Google Patents
清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法Info
- Publication number
- JPH10298629A JPH10298629A JP10555897A JP10555897A JPH10298629A JP H10298629 A JPH10298629 A JP H10298629A JP 10555897 A JP10555897 A JP 10555897A JP 10555897 A JP10555897 A JP 10555897A JP H10298629 A JPH10298629 A JP H10298629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag
- molten steel
- concentration
- treatment
- ladle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】真空脱ガス装置を使用した溶鋼の脱炭処理およ
びこれに続く脱酸処理において、脱炭に必要な溶存酸素
を適正に確保すると同時にAl2O3の形成を抑制する、
清浄度が高くかつ極低炭素濃度の鋼の溶製方法を提供す
る。 【解決手段】まず、転炉から取鍋への出鋼時の出鋼流ま
たは取鍋内のスラグに、一部のスラグ改質剤を添加して
スラグ中の低級酸化物の濃度を下げ、これと共存する溶
鋼中の酸素濃度を脱炭反応に必要な濃度に調整する。そ
の後脱炭処理およびAl脱酸処理を順次行い、さらにA
l脱酸処理前後の少なくとも一方で、、真空槽内へ、溶
鋼に対しては耐崩壊性を有しかつスラグに対しては易反
応性を有する難崩壊性スラグ改質剤を添加して、これを
溶鋼流と同伴させて取鍋上のスラグへ均一に分散到達さ
せる。
びこれに続く脱酸処理において、脱炭に必要な溶存酸素
を適正に確保すると同時にAl2O3の形成を抑制する、
清浄度が高くかつ極低炭素濃度の鋼の溶製方法を提供す
る。 【解決手段】まず、転炉から取鍋への出鋼時の出鋼流ま
たは取鍋内のスラグに、一部のスラグ改質剤を添加して
スラグ中の低級酸化物の濃度を下げ、これと共存する溶
鋼中の酸素濃度を脱炭反応に必要な濃度に調整する。そ
の後脱炭処理およびAl脱酸処理を順次行い、さらにA
l脱酸処理前後の少なくとも一方で、、真空槽内へ、溶
鋼に対しては耐崩壊性を有しかつスラグに対しては易反
応性を有する難崩壊性スラグ改質剤を添加して、これを
溶鋼流と同伴させて取鍋上のスラグへ均一に分散到達さ
せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高清浄度でかつ極低
炭素濃度の鋼の溶製方法に関し、さらに詳しくは介在物
の生成を効率良く抑制することができる溶製方法に関す
る。
炭素濃度の鋼の溶製方法に関し、さらに詳しくは介在物
の生成を効率良く抑制することができる溶製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の外装材として、表面欠陥が少な
くかつ成形性(特に深絞り性)が良好な鋼板が要求され
ている。これらの要求に対応するため、製鋼工程では鋼
の高清浄化と極低炭素化が必要となっている。
くかつ成形性(特に深絞り性)が良好な鋼板が要求され
ている。これらの要求に対応するため、製鋼工程では鋼
の高清浄化と極低炭素化が必要となっている。
【0003】通常、極低炭素化のための脱炭方法では、
製鋼炉より出鋼された炭素濃度0.03重量%(以下組
成を示す「重量%」は、単に「%」と表示する)程度の
未脱酸溶鋼に真空脱ガス処理を施し、溶鋼中の溶存酸素
(O)と炭素(C)との反応であるC+O→CO↑を利
用して炭素濃度を0.001〜0.006%へ低下させ
るのが一般的である。この反応を促進するための溶鋼中
の溶存酸素濃度は化学量論的には0.04%程度で十分
であるが、実際には0.06%程度と過剰に存在する。
製鋼炉より出鋼された炭素濃度0.03重量%(以下組
成を示す「重量%」は、単に「%」と表示する)程度の
未脱酸溶鋼に真空脱ガス処理を施し、溶鋼中の溶存酸素
(O)と炭素(C)との反応であるC+O→CO↑を利
用して炭素濃度を0.001〜0.006%へ低下させ
るのが一般的である。この反応を促進するための溶鋼中
の溶存酸素濃度は化学量論的には0.04%程度で十分
であるが、実際には0.06%程度と過剰に存在する。
【0004】このように溶鋼中の溶存酸素が高いレベル
で存在する場合には、共存するスラグ中の低級酸化物
(FeO+MnO)濃度も10%程度と同様に高い。こ
のようなスラグ中低級酸化物濃度が高い状態は、真空脱
炭処理完了後の溶鋼中炭素が低下した後も継続し、この
ままでは脱酸処理で添加したアルミニウム(以下、Al
と記す)の残留物とスラグ中の低級酸化物が反応してA
l2O3を生成し、このAl2O3が残留して鋼板の清浄度
を著しく低下させるという問題が生じる。
で存在する場合には、共存するスラグ中の低級酸化物
(FeO+MnO)濃度も10%程度と同様に高い。こ
のようなスラグ中低級酸化物濃度が高い状態は、真空脱
炭処理完了後の溶鋼中炭素が低下した後も継続し、この
ままでは脱酸処理で添加したアルミニウム(以下、Al
と記す)の残留物とスラグ中の低級酸化物が反応してA
l2O3を生成し、このAl2O3が残留して鋼板の清浄度
を著しく低下させるという問題が生じる。
【0005】この問題を解決する方法として、これまで
いくつかの技術の提案がなされてきた。例えば、特開昭
60−152611号公報では、出鋼時、スラグ改質剤
を添加する際に、スラグ改質剤のスラグ中での均一分散
混合を図る目的で、スラグ改質剤とともにCaCO3 等
のガス発生物質を併用添加し、スラグ中の低級酸化物を
効率良く低減して、Al2O3系介在物の生成を抑制する
技術が提案されている。また、特開平6−256837
号公報では、転炉から取鍋への出鋼中または出鋼直後の
取鍋内スラグに、スラグの脱酸に必要な量のうちの一部
だけを添加し、その残りの分のスラグ脱酸剤を前記真空
脱ガス処理装置による脱炭処理の後の取鍋内スラグに添
加する2段階添加の技術が提案されている。
いくつかの技術の提案がなされてきた。例えば、特開昭
60−152611号公報では、出鋼時、スラグ改質剤
を添加する際に、スラグ改質剤のスラグ中での均一分散
混合を図る目的で、スラグ改質剤とともにCaCO3 等
のガス発生物質を併用添加し、スラグ中の低級酸化物を
効率良く低減して、Al2O3系介在物の生成を抑制する
技術が提案されている。また、特開平6−256837
号公報では、転炉から取鍋への出鋼中または出鋼直後の
取鍋内スラグに、スラグの脱酸に必要な量のうちの一部
だけを添加し、その残りの分のスラグ脱酸剤を前記真空
脱ガス処理装置による脱炭処理の後の取鍋内スラグに添
加する2段階添加の技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術には以下の問題点がある。
術には以下の問題点がある。
【0007】特開昭60−152611号公報で開示さ
れている方法では、出鋼段階で還元によって一度にスラ
グ中の低級酸化物濃度を目標濃度まで下げる。出鋼段階
で低級酸化物濃度を2〜3%とした場合、Al2O3の生
成抑制の点では有効であるが、一方では共存する溶鋼中
の酸素濃度が低すぎて脱炭不足となり、極低炭素鋼を溶
製するのが困難となる。
れている方法では、出鋼段階で還元によって一度にスラ
グ中の低級酸化物濃度を目標濃度まで下げる。出鋼段階
で低級酸化物濃度を2〜3%とした場合、Al2O3の生
成抑制の点では有効であるが、一方では共存する溶鋼中
の酸素濃度が低すぎて脱炭不足となり、極低炭素鋼を溶
製するのが困難となる。
【0008】すなわち、脱炭処理前の取鍋内の溶鋼中溶
存酸素濃度とスラグ中低級酸化物濃度の間には、図1に
示すほぼ正の相関が成立する。この相関関係から見て、
低級酸化物濃度2〜3%に相当する溶鋼中酸素濃度は
0.03%程度であり、出鋼時炭素濃度は通常0.03
%程度なので、達成できる溶鋼中の炭素濃度は0.01
%程度となり、本発明方法で目的とする炭素濃度0.0
01〜0.006%の極低炭素鋼の溶製は困難である。
脱炭反応中はスラグ中の低級酸化物からの酸素の補給は
起こらない。したがって図1に示す関係は成立せず、ス
ラグ中低級酸化物は脱炭処理前の濃度がそのままで推移
する。酸素の不足分を別途上吹きランス等で補填する方
法も考えられるが、この時同時にスラグが酸化を受けて
スラグ中低級酸化物濃度が上昇して所期の目的が果たせ
ない結果となる。
存酸素濃度とスラグ中低級酸化物濃度の間には、図1に
示すほぼ正の相関が成立する。この相関関係から見て、
低級酸化物濃度2〜3%に相当する溶鋼中酸素濃度は
0.03%程度であり、出鋼時炭素濃度は通常0.03
%程度なので、達成できる溶鋼中の炭素濃度は0.01
%程度となり、本発明方法で目的とする炭素濃度0.0
01〜0.006%の極低炭素鋼の溶製は困難である。
脱炭反応中はスラグ中の低級酸化物からの酸素の補給は
起こらない。したがって図1に示す関係は成立せず、ス
ラグ中低級酸化物は脱炭処理前の濃度がそのままで推移
する。酸素の不足分を別途上吹きランス等で補填する方
法も考えられるが、この時同時にスラグが酸化を受けて
スラグ中低級酸化物濃度が上昇して所期の目的が果たせ
ない結果となる。
【0009】また、特開平6−256387号公報で開
示されている方法によれば、スラグ改質剤を出鋼時と脱
炭処理完了後の2段に分けて添加するので、脱炭処理前
にスラグを還元することによって生じる脱炭用の溶鋼中
溶存酸素が不足するという問題は解消される。しかし、
一方では、脱炭処理後にスラグ中低級酸化物の全量を濃
度2〜3%以下へ低減するため多量のスラグ改質剤を要
し、かつスラグの流動性が低いため、スラグを機械的に
撹拌するかまたはガス環流動力で撹拌するような強制的
な撹拌を行う必要が生じ、このため処理時間の延長、溶
鋼温度の低下、生産コストの上昇などの問題が生じて得
策な方法とは言えない。
示されている方法によれば、スラグ改質剤を出鋼時と脱
炭処理完了後の2段に分けて添加するので、脱炭処理前
にスラグを還元することによって生じる脱炭用の溶鋼中
溶存酸素が不足するという問題は解消される。しかし、
一方では、脱炭処理後にスラグ中低級酸化物の全量を濃
度2〜3%以下へ低減するため多量のスラグ改質剤を要
し、かつスラグの流動性が低いため、スラグを機械的に
撹拌するかまたはガス環流動力で撹拌するような強制的
な撹拌を行う必要が生じ、このため処理時間の延長、溶
鋼温度の低下、生産コストの上昇などの問題が生じて得
策な方法とは言えない。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
改善し、真空脱ガス装置を使用した溶鋼の脱炭処理およ
びこれに続く脱酸処理において、脱炭に必要な溶存酸素
を適正に確保すると同時にAl2O3の形成を抑制し、清
浄度が高くかつ極低炭素濃度の鋼の溶製方法を提供する
ことにある。
改善し、真空脱ガス装置を使用した溶鋼の脱炭処理およ
びこれに続く脱酸処理において、脱炭に必要な溶存酸素
を適正に確保すると同時にAl2O3の形成を抑制し、清
浄度が高くかつ極低炭素濃度の鋼の溶製方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、転炉か
ら取鍋への出鋼時の出鋼流または取鍋内の低炭素未脱酸
溶鋼上のスラグに、スラグ改質剤を添加してスラグ中の
低級酸化物の濃度を調整し、その後溶鋼環流式の真空脱
ガス処理装置を用いて脱炭処理した後、Al脱酸処理前
後の少なくとも一方で、真空槽内の溶鋼中に、溶鋼に対
しては難崩壊性を有しかつスラグに対しては易反応性を
有するスラグ改質剤を添加することを特徴とする清浄度
の高い極低炭素鋼の溶製方法にある。
ら取鍋への出鋼時の出鋼流または取鍋内の低炭素未脱酸
溶鋼上のスラグに、スラグ改質剤を添加してスラグ中の
低級酸化物の濃度を調整し、その後溶鋼環流式の真空脱
ガス処理装置を用いて脱炭処理した後、Al脱酸処理前
後の少なくとも一方で、真空槽内の溶鋼中に、溶鋼に対
しては難崩壊性を有しかつスラグに対しては易反応性を
有するスラグ改質剤を添加することを特徴とする清浄度
の高い極低炭素鋼の溶製方法にある。
【0012】まず、転炉から取鍋への出鋼時の出鋼流ま
たは取鍋内のスラグに、スラグ改質剤を添加してスラグ
中の低級酸化物の濃度を、これと共存する溶鋼中の酸素
濃度が脱炭反応に必要な濃度になるように、必要最少限
の濃度に調整する。
たは取鍋内のスラグに、スラグ改質剤を添加してスラグ
中の低級酸化物の濃度を、これと共存する溶鋼中の酸素
濃度が脱炭反応に必要な濃度になるように、必要最少限
の濃度に調整する。
【0013】その後脱炭処理した後Al脱酸処理を行う
のであるが、前記脱炭処理完了後Al脱酸を行う前か、
Al脱酸処理が完了した時点、またはその両方の時点で
真空槽内の溶鋼中に、溶鋼に対しては難崩壊性を有しか
つスラグに対しては易反応性を有するスラグ改質剤を添
加して、これを溶鋼流と同伴させて真空槽外の取鍋上の
スラグへ均一に分散到達させる。この処理により溶鋼と
接するスラグ下面のスラグ中低級酸化物濃度の低減が可
能となり、この結果、介在物の生成を抑制することが可
能となる。
のであるが、前記脱炭処理完了後Al脱酸を行う前か、
Al脱酸処理が完了した時点、またはその両方の時点で
真空槽内の溶鋼中に、溶鋼に対しては難崩壊性を有しか
つスラグに対しては易反応性を有するスラグ改質剤を添
加して、これを溶鋼流と同伴させて真空槽外の取鍋上の
スラグへ均一に分散到達させる。この処理により溶鋼と
接するスラグ下面のスラグ中低級酸化物濃度の低減が可
能となり、この結果、介在物の生成を抑制することが可
能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】極低炭素濃度でかつAl2O3系脱
酸生成物の少ない鋼の溶製にあたっての要点は次の通り
である。
酸生成物の少ない鋼の溶製にあたっての要点は次の通り
である。
【0015】出鋼した溶鋼中の炭素濃度と脱炭処理後目
標炭素濃度との差を脱炭量とする。脱炭に必要な酸素と
しては溶鋼中に溶存する酸素を利用するが、通常出鋼後
の溶存酸素は必要以上に濃度が高いので低下させる必要
がある。溶存酸素濃度は図1に示すようにスラグ中低級
酸化物と正の相関関係にあるので、この関係を利用し
て、スラグ中低級酸化物濃度をスラグ改質剤を添加する
ことによって所定の濃度に調整し、溶鋼中の溶存酸素を
脱炭反応に必要最低限の濃度まで低下させる。
標炭素濃度との差を脱炭量とする。脱炭に必要な酸素と
しては溶鋼中に溶存する酸素を利用するが、通常出鋼後
の溶存酸素は必要以上に濃度が高いので低下させる必要
がある。溶存酸素濃度は図1に示すようにスラグ中低級
酸化物と正の相関関係にあるので、この関係を利用し
て、スラグ中低級酸化物濃度をスラグ改質剤を添加する
ことによって所定の濃度に調整し、溶鋼中の溶存酸素を
脱炭反応に必要最低限の濃度まで低下させる。
【0016】ただし、溶存酸素は脱炭反応によって低下
するものの、スラグ中低級酸化物は脱炭処理後もそのま
まの濃度で残って、脱酸処理後の残留Alと反応して
Al2O3 を生成する。このため、スラグ中低級酸化物
の濃度をさらに低下させる必要がある。
するものの、スラグ中低級酸化物は脱炭処理後もそのま
まの濃度で残って、脱酸処理後の残留Alと反応して
Al2O3 を生成する。このため、スラグ中低級酸化物
の濃度をさらに低下させる必要がある。
【0017】そこで、脱炭処理後、これに続く脱酸処理
の前後の少なくとも一方で、さらに一段とスラグ中低級
酸化物濃度を下げるためにスラグ改質剤を真空槽内の溶
鋼に添加する。浸漬管を用いる真空処理装置は、スラグ
の撹拌は十分に行えないが溶鋼は十分に撹拌できる。し
たがって、スラグ改質剤を溶鋼流に同伴させて搬送すれ
ば、スラグ改質剤は真空槽外の取鍋の上方に浮上して、
スラグと溶鋼の接触する面にスラグ改質剤を均一に分散
到達させることが可能となる。
の前後の少なくとも一方で、さらに一段とスラグ中低級
酸化物濃度を下げるためにスラグ改質剤を真空槽内の溶
鋼に添加する。浸漬管を用いる真空処理装置は、スラグ
の撹拌は十分に行えないが溶鋼は十分に撹拌できる。し
たがって、スラグ改質剤を溶鋼流に同伴させて搬送すれ
ば、スラグ改質剤は真空槽外の取鍋の上方に浮上して、
スラグと溶鋼の接触する面にスラグ改質剤を均一に分散
到達させることが可能となる。
【0018】スラグは必ずしも全て改質する必要はな
く、溶鋼と接している部分が溶鋼を汚染しないようにこ
の部分だけのスラグ改質を行えば良い。これにより、ス
ラグ改質剤の節減も可能となる。前述の従来技術(特開
平6−256837号公報の発明)のように、スラグ全
量を改質しようとすると、大量のスラグ改質剤が必要に
なること、またスラグを撹拌するために専用のスラグ撹
拌装置が必要になる等のコスト要因が増えて得策でな
い。
く、溶鋼と接している部分が溶鋼を汚染しないようにこ
の部分だけのスラグ改質を行えば良い。これにより、ス
ラグ改質剤の節減も可能となる。前述の従来技術(特開
平6−256837号公報の発明)のように、スラグ全
量を改質しようとすると、大量のスラグ改質剤が必要に
なること、またスラグを撹拌するために専用のスラグ撹
拌装置が必要になる等のコスト要因が増えて得策でな
い。
【0019】難崩壊性スラグ改質剤は、溶鋼中では難崩
壊性を有し、スラグとは易反応性を有する化学組成と形
状にする必要がある。
壊性を有し、スラグとは易反応性を有する化学組成と形
状にする必要がある。
【0020】難崩壊性スラグ改質剤の添加の時期は、A
l脱酸処理前後の少なくとも一方で良い。
l脱酸処理前後の少なくとも一方で良い。
【0021】本発明方法を、RH真空脱ガス装置にて行
う場合を例に説明する。
う場合を例に説明する。
【0022】図2は本発明方法を実施するためのRH装
置の縦断面の概略図である。
置の縦断面の概略図である。
【0023】まず、転炉などで溶製した未脱酸の溶鋼1
を取鍋2へ出鋼する。この時、取鍋内へ不可避的に流出
したスラグ3は低級酸化物を高濃度で含んでおり、また
溶鋼中の溶存酸素濃度も高い。そこで、出鋼時の出鋼流
または取鍋内スラグに金属AlまたはAl合金を含有す
るスラグ改質剤を添加し、スラグ中の低級酸化物濃度を
低減する。この時の溶鋼中の溶存酸素濃度は目標とする
脱炭量に見合う溶存酸素量に調整する。
を取鍋2へ出鋼する。この時、取鍋内へ不可避的に流出
したスラグ3は低級酸化物を高濃度で含んでおり、また
溶鋼中の溶存酸素濃度も高い。そこで、出鋼時の出鋼流
または取鍋内スラグに金属AlまたはAl合金を含有す
るスラグ改質剤を添加し、スラグ中の低級酸化物濃度を
低減する。この時の溶鋼中の溶存酸素濃度は目標とする
脱炭量に見合う溶存酸素量に調整する。
【0024】次に、脱炭処理を行う。上昇管4aと下降
管4bの2本の浸漬管を取鍋2内の溶鋼1に浸漬し、真
空槽5を排気して減圧しながら溶鋼を真空槽に引き上
げ、上昇管4a側からArガスを吹き込んで溶鋼1を環
流させ、C+O→CO↑反応の進行を図って脱炭を行
う。
管4bの2本の浸漬管を取鍋2内の溶鋼1に浸漬し、真
空槽5を排気して減圧しながら溶鋼を真空槽に引き上
げ、上昇管4a側からArガスを吹き込んで溶鋼1を環
流させ、C+O→CO↑反応の進行を図って脱炭を行
う。
【0025】脱炭処理完了後、例えばAl用シューター
6から真空槽内の溶鋼に脱酸に必要なAlを添加し、溶
鋼を脱酸処理する。引き続き、脱酸処理時に生成した脱
酸生成物(主にAl2O3)を、合体、浮上させるために
必要な所定時間の環流処理を行う。
6から真空槽内の溶鋼に脱酸に必要なAlを添加し、溶
鋼を脱酸処理する。引き続き、脱酸処理時に生成した脱
酸生成物(主にAl2O3)を、合体、浮上させるために
必要な所定時間の環流処理を行う。
【0026】その後、溶鋼環流を継続しながら、難崩壊
性スラグ改質剤用シューター7から真空槽1内の溶鋼
に、溶鋼中では難崩壊性を保ちかつスラグとは易反応性
のあるスラグ改質剤8を添加する。溶鋼中で難崩壊性の
特性を有するスラグ改質剤は、取鍋と真空槽間を環流す
る溶鋼の流れに同伴して、下降管4bより取鍋内溶鋼に
排出される。排出されたこのスラグ改質剤は、溶鋼中に
分散した後徐々に浮上して最終的に取鍋中のスラグへ到
達する。ここで、改質剤中のAl、CaO成分が取鍋中
のスラグの下面、すなわち溶鋼と接する部分のスラグ中
の低級酸化物濃度を低減する作用を発揮するので、スラ
グが改質される。これで、脱酸処理時に残留した溶鋼中
のAlと取鍋内スラグ中の低級酸化物との反応が回避さ
れるので、Al2O3の生成が抑制できる。
性スラグ改質剤用シューター7から真空槽1内の溶鋼
に、溶鋼中では難崩壊性を保ちかつスラグとは易反応性
のあるスラグ改質剤8を添加する。溶鋼中で難崩壊性の
特性を有するスラグ改質剤は、取鍋と真空槽間を環流す
る溶鋼の流れに同伴して、下降管4bより取鍋内溶鋼に
排出される。排出されたこのスラグ改質剤は、溶鋼中に
分散した後徐々に浮上して最終的に取鍋中のスラグへ到
達する。ここで、改質剤中のAl、CaO成分が取鍋中
のスラグの下面、すなわち溶鋼と接する部分のスラグ中
の低級酸化物濃度を低減する作用を発揮するので、スラ
グが改質される。これで、脱酸処理時に残留した溶鋼中
のAlと取鍋内スラグ中の低級酸化物との反応が回避さ
れるので、Al2O3の生成が抑制できる。
【0027】難崩壊性スラグ改質剤とは、溶鋼中で容易
に溶鋼と反応したり、形状が壊れないものを意味する。
に溶鋼と反応したり、形状が壊れないものを意味する。
【0028】基本成分は、取鍋中スラグの低級酸化物を
還元するための金属Alと溶鋼による侵食を防止するた
めのCaOである。ただし、その他にも取鍋中スラグの
融点調整成分としてCaF2、Al2O3およびSiO2を
含んでいても良いし、金属Alの代替としてAl灰(A
l精錬時の副産物)の使用も可能である。
還元するための金属Alと溶鋼による侵食を防止するた
めのCaOである。ただし、その他にも取鍋中スラグの
融点調整成分としてCaF2、Al2O3およびSiO2を
含んでいても良いし、金属Alの代替としてAl灰(A
l精錬時の副産物)の使用も可能である。
【0029】基本構造は、溶鋼による侵食を防止するC
aOが外殻となり、中心部が金属Alとなる。形状は特
に限定しないが、量産の観点からペレットまたはブリケ
ットの形が望ましい。図3に、難崩壊性スラグ改質剤の
断面の一例を示す。(a)は金属Al粉末とCaO粉末
を混合し圧縮成形したブリケット、(b)はCaOで
(a)を内包したペレット、および(c)はCaOで金
属Al粒を内包したペレットである。造り易さの点から
言えば(a)が最も望ましい。しかし、(b)と(c)
は外殻がCaOなので特に問題はないが、(a)の場合
は表層部に一部のAlが露出するため、溶鋼に浸漬して
からスラグへ到達するまでの間に、これが溶鋼に溶出し
て崩壊する可能性がある。しかし、Al含有量が80%
以下であればスラグへ到達する以前に崩壊することはな
いので、Al含有量を80%以下とするのがよい。
aOが外殻となり、中心部が金属Alとなる。形状は特
に限定しないが、量産の観点からペレットまたはブリケ
ットの形が望ましい。図3に、難崩壊性スラグ改質剤の
断面の一例を示す。(a)は金属Al粉末とCaO粉末
を混合し圧縮成形したブリケット、(b)はCaOで
(a)を内包したペレット、および(c)はCaOで金
属Al粒を内包したペレットである。造り易さの点から
言えば(a)が最も望ましい。しかし、(b)と(c)
は外殻がCaOなので特に問題はないが、(a)の場合
は表層部に一部のAlが露出するため、溶鋼に浸漬して
からスラグへ到達するまでの間に、これが溶鋼に溶出し
て崩壊する可能性がある。しかし、Al含有量が80%
以下であればスラグへ到達する以前に崩壊することはな
いので、Al含有量を80%以下とするのがよい。
【0030】強度は、ハンドリングに耐える強さを持て
ば良い。圧壊強度で示せば、20kg以上が一つの基準
となる。図3の(a)に示したブリケット型のように、
原料を圧縮力で成形すれば未焼成でも20kgの圧壊強
度の発現は可能である。しかし、図3の(b)および
(c)に示したペレット型の場合は、中心核の表面に付
着する原料同志の結合力は一緒に添加するバインダーの
凝集力だけに依存するので、結合強度は弱く圧壊強度は
20kg未満となる。したがって、核の表面に微粉原料
をコーティングするペレット型の成形の場合は、樹脂等
のバインダーを用いて事前に焼成して強度発現を図るの
がよい。
ば良い。圧壊強度で示せば、20kg以上が一つの基準
となる。図3の(a)に示したブリケット型のように、
原料を圧縮力で成形すれば未焼成でも20kgの圧壊強
度の発現は可能である。しかし、図3の(b)および
(c)に示したペレット型の場合は、中心核の表面に付
着する原料同志の結合力は一緒に添加するバインダーの
凝集力だけに依存するので、結合強度は弱く圧壊強度は
20kg未満となる。したがって、核の表面に微粉原料
をコーティングするペレット型の成形の場合は、樹脂等
のバインダーを用いて事前に焼成して強度発現を図るの
がよい。
【0031】サイズは、外形10mm以下が望ましい。
すなわち、ブリケットでは長辺長さ、ペレットでは直径
が10mm以下が望ましい。10mmを超えると、溶鋼
中の改質剤の浮上速度が速く、下降管から排出されてす
ぐに浮上して下降管周辺のスラグに到達するのみで、取
鍋内のスラグ全面に均一に分散到達しないからである。
すなわち、ブリケットでは長辺長さ、ペレットでは直径
が10mm以下が望ましい。10mmを超えると、溶鋼
中の改質剤の浮上速度が速く、下降管から排出されてす
ぐに浮上して下降管周辺のスラグに到達するのみで、取
鍋内のスラグ全面に均一に分散到達しないからである。
【0032】難崩壊性スラグ改質剤の添加は、溶鋼の脱
炭処理後、脱酸処理前後の少なくとも一方でよいが、脱
酸処理後に行う方のがもっと望ましい。その理由は、脱
炭処理後は脱酸処理後に比べ溶鋼中の溶存酸素が高く、
先に示したブリケット型の難崩壊性スラグ改質剤のよう
に一部のAlが露出していると、溶鋼中にAlが溶解し
これが溶存酸素と反応して、取鍋内スラグに到達する前
にAlが消費され、結果的にスラグ改質剤の改質効率が
低下するためである。したがって、難崩壊性スラグ改質
剤の添加時期は、より溶鋼中溶存酸素の低い脱酸処理後
が望ましい。
炭処理後、脱酸処理前後の少なくとも一方でよいが、脱
酸処理後に行う方のがもっと望ましい。その理由は、脱
炭処理後は脱酸処理後に比べ溶鋼中の溶存酸素が高く、
先に示したブリケット型の難崩壊性スラグ改質剤のよう
に一部のAlが露出していると、溶鋼中にAlが溶解し
これが溶存酸素と反応して、取鍋内スラグに到達する前
にAlが消費され、結果的にスラグ改質剤の改質効率が
低下するためである。したがって、難崩壊性スラグ改質
剤の添加時期は、より溶鋼中溶存酸素の低い脱酸処理後
が望ましい。
【0033】図4に難崩壊性スラグ改質剤添加時期とス
ラグ改質効率の関係を示した。図4には、平均値と同時
にデータのバラツキも含めて表示した。
ラグ改質効率の関係を示した。図4には、平均値と同時
にデータのバラツキも含めて表示した。
【0034】ここでスラグ改質効率とは次式で表される
還元剤として添加した改質剤中のAlの反応効率を意味
している。
還元剤として添加した改質剤中のAlの反応効率を意味
している。
【0035】(スラク゛改質効率)=(スラク゛中の低級酸化物を
還元したAl重量)/(改質剤中Al重量)
還元したAl重量)/(改質剤中Al重量)
【0036】
(本発明例)転炉にて溶製した炭素濃度0.03%の未
脱酸溶鋼250tを取鍋へ出鋼した。この際、スラグス
トッパーの使用により流出スラグ量を溶鋼1t当たり約
10kgに抑制し、かつ、スラグ中低級酸化物(FeO
+MnO)濃度の目標を6%として、出鋼流に対しスラ
グ改質剤(組成:Al 40%、CaCO3 60%)を
1.5kg/溶鋼t添加した。この時、溶鋼中の溶存酸
素の濃度は0.045%となった。ここで使用したスラ
グ改質剤は通常の形状のもので、特に成形等の事前処理
は行っていない。
脱酸溶鋼250tを取鍋へ出鋼した。この際、スラグス
トッパーの使用により流出スラグ量を溶鋼1t当たり約
10kgに抑制し、かつ、スラグ中低級酸化物(FeO
+MnO)濃度の目標を6%として、出鋼流に対しスラ
グ改質剤(組成:Al 40%、CaCO3 60%)を
1.5kg/溶鋼t添加した。この時、溶鋼中の溶存酸
素の濃度は0.045%となった。ここで使用したスラ
グ改質剤は通常の形状のもので、特に成形等の事前処理
は行っていない。
【0037】得られた溶鋼をRH真空脱ガス装置で真空
脱炭処理を行い、炭素濃度0.0025%まで脱炭した
後、金属Al添加による溶鋼の脱酸処理を行い、溶鋼中
の溶存酸素濃度を0.001%とした。この時点でスラ
グ中低級酸化物の濃度は6%とまだ高いレベルにあり、
溶鋼中のAlとの反応によるAl2O3の生成を抑制する
のは困難である。
脱炭処理を行い、炭素濃度0.0025%まで脱炭した
後、金属Al添加による溶鋼の脱酸処理を行い、溶鋼中
の溶存酸素濃度を0.001%とした。この時点でスラ
グ中低級酸化物の濃度は6%とまだ高いレベルにあり、
溶鋼中のAlとの反応によるAl2O3の生成を抑制する
のは困難である。
【0038】そこで、引き続き、スラグ中低級酸化物濃
度を2%に低減するため、真空槽上部に設置されたシュ
ーターより、あらかじめブリケット状に成形した難崩壊
性スラグ改質剤(組成:CaO 50%、Al 50%)
を0.25kg/溶鋼t真空槽内へ添加した後、RH環
流処理を約10分間行いスラグ改質剤の取鍋内スラグへ
の均一な分散到達を図った。
度を2%に低減するため、真空槽上部に設置されたシュ
ーターより、あらかじめブリケット状に成形した難崩壊
性スラグ改質剤(組成:CaO 50%、Al 50%)
を0.25kg/溶鋼t真空槽内へ添加した後、RH環
流処理を約10分間行いスラグ改質剤の取鍋内スラグへ
の均一な分散到達を図った。
【0039】上記の一連の処理において、転炉出鋼前、
RH処理前、RH処理後に溶鋼およびスラグのサンプリ
ングを行い、溶鋼中酸素濃度、溶鋼中炭素濃度およびス
ラグ中低級酸化物濃度の推移を調査した。
RH処理前、RH処理後に溶鋼およびスラグのサンプリ
ングを行い、溶鋼中酸素濃度、溶鋼中炭素濃度およびス
ラグ中低級酸化物濃度の推移を調査した。
【0040】得られた溶鋼を連続鋳造し、鋳片の定常部
分よりサンプルを採取して5μm以上の介在物をミクロ
検鏡法によりカウントして調査した。
分よりサンプルを採取して5μm以上の介在物をミクロ
検鏡法によりカウントして調査した。
【0041】(比較例1)脱酸処理後の難崩壊性スラグ
改質剤の添加は行わず、その他は本発明例と同一の条件
で溶鋼の脱炭処理および脱酸処理を行った。
改質剤の添加は行わず、その他は本発明例と同一の条件
で溶鋼の脱炭処理および脱酸処理を行った。
【0042】(比較例2)転炉にて溶製した炭素濃度
0.03%の溶鋼を完全脱酸して取鍋へ出鋼した。この
際、スラグストッパーの使用により流出スラグ量を溶鋼
1t当たり約10kgに抑制し、かつ、出鋼流に対しス
ラグ改質剤(組成:Al 40%、 CaCO3 60%)
を2kg/溶鋼t添加し、スラグ中低級酸化物(FeO
+MnO)濃度の目標値を2%とした。この時の溶鋼中
の溶存酸素濃度は0.003%であった。
0.03%の溶鋼を完全脱酸して取鍋へ出鋼した。この
際、スラグストッパーの使用により流出スラグ量を溶鋼
1t当たり約10kgに抑制し、かつ、出鋼流に対しス
ラグ改質剤(組成:Al 40%、 CaCO3 60%)
を2kg/溶鋼t添加し、スラグ中低級酸化物(FeO
+MnO)濃度の目標値を2%とした。この時の溶鋼中
の溶存酸素濃度は0.003%であった。
【0043】RH真空脱ガス装置で得られた溶鋼の真空
脱炭処理を行った。溶鋼中の溶存酸素が不足するため、
真空槽上部に設置した上吹きランスより酸素上吹きを
0.01Nm3 /(溶鋼t・分)の供給速度で3分間行
い、溶鋼中炭素濃度を0.0025%とした。
脱炭処理を行った。溶鋼中の溶存酸素が不足するため、
真空槽上部に設置した上吹きランスより酸素上吹きを
0.01Nm3 /(溶鋼t・分)の供給速度で3分間行
い、溶鋼中炭素濃度を0.0025%とした。
【0044】引き続き、金属Al添加による溶鋼脱酸処
理を行い、溶鋼中の溶存酸素濃度を0.001%とし
た。
理を行い、溶鋼中の溶存酸素濃度を0.001%とし
た。
【0045】溶鋼中酸素濃度、溶鋼中炭素濃度、スラグ
中低級酸化物濃度および鋳片中の介在物個数の調査を、
本発明例に準じて実施した。
中低級酸化物濃度および鋳片中の介在物個数の調査を、
本発明例に準じて実施した。
【0046】本発明例および比較例1、2ともに、各条
件でそれぞれ10チャージずつ処理を行い、その平均値
と同時にデータのバラツキも示して、結果を以下にまと
めた。図5に、本発明例と比較例1、2について、転炉
出鋼時からRH真空脱ガス処理終了後までのスラグ中低
級酸化物の濃度の推移を示す。
件でそれぞれ10チャージずつ処理を行い、その平均値
と同時にデータのバラツキも示して、結果を以下にまと
めた。図5に、本発明例と比較例1、2について、転炉
出鋼時からRH真空脱ガス処理終了後までのスラグ中低
級酸化物の濃度の推移を示す。
【0047】本発明例ではスラグ改質剤の適量な添加に
応じて確実にスラグ中低級酸化物濃度順次が低下し、最
終的に目標とするスラグ中低級酸化物濃度2%の達成が
可能であることがわかる。
応じて確実にスラグ中低級酸化物濃度順次が低下し、最
終的に目標とするスラグ中低級酸化物濃度2%の達成が
可能であることがわかる。
【0048】これに対し、比較例1のスラグ中低級酸化
物濃度は、RH処理前では目標とした6%程度に調整さ
れるが、これ以降は低下できない。また、比較例2で
は、スラグ低級酸化物濃度はいったんは最終目標の2%
程度まで低下するものの、真空脱炭処理時のランスによ
る酸素上吹きの間にスラグの酸化が進行して、最終的に
は比較例1に近い値まで上昇し、目標を達成することが
できない。
物濃度は、RH処理前では目標とした6%程度に調整さ
れるが、これ以降は低下できない。また、比較例2で
は、スラグ低級酸化物濃度はいったんは最終目標の2%
程度まで低下するものの、真空脱炭処理時のランスによ
る酸素上吹きの間にスラグの酸化が進行して、最終的に
は比較例1に近い値まで上昇し、目標を達成することが
できない。
【0049】図6に連続鋳造後の鋳片の介在物の状況を
示す。ここで、鋳片欠陥指数とは比較例1の鋳片の介在
物(5μm以上のサイズ)個数を1.0として指数化し
て表示したものである。本発明例における鋳片欠陥指数
は約0.4と、清浄度が最も良好であった。
示す。ここで、鋳片欠陥指数とは比較例1の鋳片の介在
物(5μm以上のサイズ)個数を1.0として指数化し
て表示したものである。本発明例における鋳片欠陥指数
は約0.4と、清浄度が最も良好であった。
【0050】
【発明の効果】本発明方法によれば、スラグ中低級酸化
物濃度を2%程度に低減することが可能であり、この結
果、従来法では得られなかった高清浄度の極低炭素鋼を
確実に、かつ、低コストで溶製することができる。
物濃度を2%程度に低減することが可能であり、この結
果、従来法では得られなかった高清浄度の極低炭素鋼を
確実に、かつ、低コストで溶製することができる。
【図1】RH真空脱ガス処理前のスラグ中低級酸化物と
溶鋼中酸素濃度との関係を示す図である。
溶鋼中酸素濃度との関係を示す図である。
【図2】本発明を実施するための、RH真空脱ガス装置
の概略断面図である。
の概略断面図である。
【図3】難崩壊性スラグ改質剤の断面の一例を示す図で
ある。
ある。
【図4】難崩壊性スラグ改質剤を脱炭処理後に添加した
場合と、Al脱酸処理後に添加した場合について、スラ
グ改質効率の比較をした図である。
場合と、Al脱酸処理後に添加した場合について、スラ
グ改質効率の比較をした図である。
【図5】本発明例と比較例とを、転炉出鋼前からRH真
空脱ガス処理後にかけてのスラグ中低級酸化物の濃度推
移について比較したグラフである。
空脱ガス処理後にかけてのスラグ中低級酸化物の濃度推
移について比較したグラフである。
【図6】本発明例と比較例とを、鋳片欠陥指数について
比較したグラフである。
比較したグラフである。
1:溶鋼 2:取鍋 3:スラグ 4a:上昇管 4b:下降管 5:真空槽 6:Al用シューター 7:難崩壊性スラグ改質剤用シューター 8:難崩壊性スラグ改質剤
Claims (1)
- 【請求項1】転炉から取鍋への出鋼時の出鋼流または取
鍋内のスラグにスラグ改質剤を添加してスラグ中の低級
酸化物の濃度を調整し、その後溶鋼環流式の真空脱ガス
処理装置を用いて脱炭処理した後、アルミニウム脱酸処
理前後の少なくとも一方で、真空槽内の溶鋼中に、溶鋼
に対しては難崩壊性を有しかつスラグに対しては易反応
性を有するスラグ改質剤を添加することを特徴とする清
浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555897A JPH10298629A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555897A JPH10298629A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298629A true JPH10298629A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14410887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10555897A Pending JPH10298629A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10298629A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003041315A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Nkk Corp | 高清浄鋼の製造方法 |
| KR100452304B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2004-10-08 | 주식회사 포스코 | 극저탄소강의 고청정강 제조방법 |
| JP2007031807A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Jfe Steel Kk | 極低炭素鋼の溶製方法 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10555897A patent/JPH10298629A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100452304B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2004-10-08 | 주식회사 포스코 | 극저탄소강의 고청정강 제조방법 |
| JP2003041315A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Nkk Corp | 高清浄鋼の製造方法 |
| JP2007031807A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Jfe Steel Kk | 極低炭素鋼の溶製方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN114672718B (zh) | 高牌号硅钢的冶炼方法 | |
| JP2000129335A (ja) | 清浄性に優れた極低硫鋼の製造方法 | |
| JP2008063647A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
| JP5200380B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
| JPH10298629A (ja) | 清浄度の高い極低炭素鋼の溶製方法 | |
| JP2000119732A (ja) | 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 | |
| JP3627755B2 (ja) | S含有量の極めて少ない高清浄度極低炭素鋼の製造方法 | |
| JP4534734B2 (ja) | 低炭素高マンガン鋼の溶製方法 | |
| JPH09235611A (ja) | 清浄性の高い極低硫純鉄の製造方法 | |
| JP3172550B2 (ja) | 高清浄度鋼の製造方法 | |
| CN115961118A (zh) | 一种高铝钢及其制备方法和制品 | |
| JP3289614B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
| JP4352898B2 (ja) | 高清浄度鋼の溶製方法 | |
| JP3742615B2 (ja) | 高清浄度鋼の溶製方法 | |
| JPH0987732A (ja) | 溶鋼の精錬方法 | |
| JPH0925507A (ja) | 溶鋼の精錬方法 | |
| JP6443192B2 (ja) | FeSi合金粒を用いたスラグの改質方法 | |
| JP3277763B2 (ja) | 高清浄性極低炭素鋼の精錬方法 | |
| JPH10330829A (ja) | 高清浄度極低炭素鋼の溶製方法 | |
| JP2897639B2 (ja) | 極低硫鋼の精錬方法 | |
| JP2001049330A (ja) | 清浄性に優れた極低炭素鋼の製造方法 | |
| CN117363952A (zh) | 一种低成本、短工序生产sphd的方法 | |
| JP4360239B2 (ja) | 真空脱ガス設備における溶鋼の脱硫処理方法 | |
| JP2001098316A (ja) | 高清浄極低炭素鋼の製造方法 | |
| CN121874421A (zh) | 一种高铝钢炼钢连铸全流程生产控制方法 |