JPH10298920A - ゴム支承装置およびこれを用いた施工方法 - Google Patents

ゴム支承装置およびこれを用いた施工方法

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JPH10298920A
JPH10298920A JP10742597A JP10742597A JPH10298920A JP H10298920 A JPH10298920 A JP H10298920A JP 10742597 A JP10742597 A JP 10742597A JP 10742597 A JP10742597 A JP 10742597A JP H10298920 A JPH10298920 A JP H10298920A
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JP
Japan
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rubber bearing
rubber
bearing device
bridge
fixing
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JP10742597A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamamoto
▲吉▼久 山本
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】治具を取り外す際に危険がなく、しかも、橋
脚,橋桁,ゴム支承体を傷めることがなく、取り外すと
きにねじれが生じないゴム支承装置を提供する。 【解決手段】上下一対の沓2,3と、上記両沓2,3間
に配設され所定の水平方向に剪断変形されたゴム本体4
と、下沓3に設けたストッパーブロック10を備えてい
る。そして、上沓2に凹部9を設け、この凹部9とスト
ッパーブロック10との間に両固定ブロック12a,1
2bと、樹脂板13b,ヒーター13cを備えた中間部
材13とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平力分散型のゴ
ム支承装置およびこれを用いた施工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、橋梁技術の進歩がめざましく、橋
梁規模が年々大形化し、これに伴って長大橋が多く設計
されている。このような長大橋の支承方式として、従来
から、図27に示すように、長スパンの橋桁51を用
い、これを多数の橋脚52に固定されたゴム支承体53
で固定支持することが行われている。このような支承方
式の橋梁は、反力(水平力)分散型の橋梁と言われるも
ので、ゴム支承の水平剛性を有効に利用し、橋桁51の
慣性力を各橋脚52に任意に分配することで、橋脚52
の断面形状の均等化を図り、橋梁全体のバランスをよく
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コンクリー
ト製長大橋の場合には、橋桁51の長さが300mにも
なるため、施工後半年〜1,2年程経過する間に、橋桁
51の乾燥収縮により長手方向に10cm程度縮む(図
27の矢印A参照)。このため、図28に示すように、
ゴム支承体53が橋桁51の長手方向に(橋桁51の中
央部に向かって)歪んでしまう。その結果、橋脚52に
はゴム支承体53の変形に伴う反力がかかり、橋桁51
の乾燥収縮後、常にこの橋の長さ方向の荷重を受けてい
ることになってしまい、橋脚52の強度上不利なものと
なる。そこで、橋桁51の乾燥収縮によりゴム支承体5
3が歪んでも、これに伴ってゴム支承体53に反力が発
生しないように、ゴム支承体53に対して予め、上記乾
燥収縮後におけるゴム支承体53の歪み方向とは逆方向
に剪断変形を付与しておくことが行われている。このよ
うな剪断変形の付与は、例えばつぎのようにして行う。
すなわち、施工前に工場等において、準備した専用治具
57の底壁57aにゴム支承体53の下沓54をボルト
止め等し(図29参照)、その状態で専用治具57の右
側壁57bに取り付けた油圧ジャッキ58を延ばして上
沓55をP方向に水平移動させ(図30参照)、これに
より、ゴム支承体53に、予め計算された剪断変形を付
与する。図において、56はゴム支承体53のゴム本体
である。
【0004】上記のように、予備剪断変形を付与する場
合には、この予備剪断変形の状態を保持したままゴム支
承体53を橋桁51,橋脚52に固定する必要があるた
め、図31に示すような剪断変形保持手段が用いられ
る。この剪断変形保持手段は、先端部の内側面にテーパ
ー60a,61a面が形成された一対の治具60,61
をボルト62で一体的に取り付けてなり、これを下沓5
4から立設した係止板54aと上沓55から突設した係
止部55a間に挿入することにより、上沓55のQ方向
(P方向とは逆の方向)への移動を阻止している。この
ものでは、施工後(ゴム支承体53を橋桁51,橋脚5
2に固定したのち)に、ボルト62を緩めたり、切断し
たりすることにより、両治具60,61の一体化を解除
して、各治具60,61をテーパー60a,61a面に
沿わせて摺動させながら外開き状に引き出すことを行
う。また、図32に示すような剪断変形保持手段も用い
られている。この剪断変形保持手段は、先端部の内側面
にテーパー63a,64aが形成された一対の治具6
3,64と、PTFE製の滑り板65からなり、両治具
63,64間に滑り板65を挟んだ状態で、下沓54の
係止板54aと上沓55の係止部55a間に挿入してい
る。このものでは、施工後に、治具63の折り曲げ部6
3bをジャッキ(図示せず)により外側に(矢印Bの方
向に)引き抜くことを行う。
【0005】しかしながら、上記両剪断変形保持手段で
は、一対の治具60,61、63,64を下沓54の係
止板54aと上沓55の係止部55aとで挟み込もうと
する力が強いため、これらの間から治具60,61、6
3,64が外れる瞬間に勢いよく飛び出すことがあり、
大変危険である。また、治具60,61、63,64が
外れる瞬間の衝撃が大きく、橋脚51,橋桁52,ゴム
支承体53を傷める恐れがある。さらに、上記両剪断変
形保持手段はゴム支承体53の両側に設けられており、
両側の剪断変形保持手段を同時に外すことが難しいた
め、一時的に(片方の剪断変形保持手段が外した状態
で、他方の剪断変形保持手段を外しているときに)ねじ
れを起こす。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、治具を取り外す際に危険がなく、しかも、橋
脚,橋桁,ゴム支承体を傷めることがなく、取り外すと
きにねじれが生じないゴム支承装置およびこれを用いた
施工方法の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、上下一対の沓と、上記両沓間に配設され
所定の水平方向に剪断変形されたゴム本体と、両沓のい
ずれか一方に設けたストッパーブロックを備え、上記両
沓の他方に係止部を設け、この係止部と上記ストッパー
ブロックの間に、少なくとも一部が加熱により軟化もし
くは溶融しうる仮止め具を設け、上記ゴム本体が上記所
定方向とは逆の方向に戻るのを上記仮止め具で阻止する
ように構成したゴム支承装置を第1の要旨とし、上記ゴ
ム支承装置を用いる橋梁の施工方法であって、橋脚の上
部に上記ゴム支承装置を固定する工程と、上記ゴム支承
装置上に橋桁を載置して固定する工程と、橋桁固定後に
上記ゴム支承装置の仮止め具を加熱して少なくともその
一部を軟化もしくは溶融させ上記仮止め具を上記係止部
とストッパーブロック間から取り外す工程を備えた橋梁
の施工方法を第2の要旨とする。
【0008】すなわち、本発明のゴム支承装置は、上下
両沓の一方に設けたストッパーブロックと他方に設けた
係止部との間に仮止め具を設け、この仮止め具で上下両
沓が相対移動しようとする(上下両沓間に配設されたゴ
ム本体が剪断変形する前の状態に戻ろうとする)のを阻
止するようにしている。したがって、出荷前に工場等で
予備剪断変形させても、この予備剪断変形させた状態に
保持してこのゴム支承装置を作業現場に搬入することが
できる。しかも、上記仮止め具は、少なくともその一部
が加熱により軟化もしくは溶融するため、上記仮止め具
を徐々に加熱して軟化もしくは溶融させると、上記係止
部とストッパーブロックとの間に隙間が生じ、仮止め具
を上記係止部とストッパーブロックとの間から緩やかに
取り外すことができる。したがって、作業に危険性がな
くなり、近くで充分に手元等を確認しながら作業をする
ことができるようになる。また、取り外し時の衝撃が殆
どなく、橋脚,橋桁,ゴム本体を傷めることがない。さ
らに、複数箇所で仮止め具を用いた場合でも、上記加熱
を同時に行うことにより、上記係止部とストッパーブロ
ックとの間に隙間が同時に生じ、ねじれを起こすことも
なくなる。また、本発明の施工方法によれば、上記ゴム
支承装置を用い、簡単に橋梁を施工することができる。
なお、本発明において、所定の水平方向とは、橋桁がこ
れを構成するコンクリート材料の乾燥収縮等により収縮
する方向とは逆の方向を意味する。また、橋桁固定後と
は、橋桁の構成材料である(打設された)コンクリート
材料の固化後を意味する。
【0009】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明のゴム支承装置は、そのゴム本体の
ゴム材料として、塩素化ブチルゴム,クロロピレンゴム
(CR),天然ゴム(NR)とブタジエンスチレンゴム
(SRB)との混合物等があげられ、好適には、天然ゴ
ムが用いられる。また、上記ゴム本体は、1種類のゴム
単体で形成されていてもよいし、内部に中間プレートを
埋設することによりゴム板と中間プレートが交互に積層
される多層構造に形成されていてもよい。この多層構造
の場合には、各ゴム板を同じゴム材料で形成してもよい
し、別々のゴム材料で形成してもよい。
【0011】また、本発明の仮止め具としては、通常、
鉄,ステンレス等の金属製固定ブロックと、50℃程度
では高い圧縮ばね定数を有しながらも60〜100℃
(100℃を越えると、ゴム本体を構成するゴム材料に
悪影響を与える)で軟化もしくは溶融する熱可塑性樹脂
製板状体等が用いられる。そして、上記固定ブロックを
複数個用い、各固定ブロック間に上記板状体を単体で
(もしくは板状体を支受する支受部材とともに)介装さ
せることが行われる。このような板状体を構成する熱可
塑性樹脂材料としては、PA6(ナイロン6),PA6
6(ナイロン66),PA・MXD6(変成ナイロ
ン),PP,ウレタン等が用いられる。これら材料の荷
重たわみ温度(JIS K7207 A法による)およ
び圧縮強さは、PA6が73℃,1100kgf/cm
2 であり、PA66が70℃,980kgf/cm2
あり、PA・MXD6が89℃,1145kgf/cm
2 である。また、上記板状体の面圧は5〜10トン/c
2 に設定されている。また、一般に、予備剪断の解除
に必要な変位量は5mm程度であるため、上記板状体の
厚みも5mm程度でよいが、特に大きな変位量を必要と
する場合には、熱可塑性樹脂と鉄との積層体にすること
により、常温で圧縮ばね定数が非常に高い板状体にする
ことができる。このような仮止め具は、熱可塑性樹脂製
の1個もしくは複数個の固定ブロックで構成してもよ
い。
【0012】また、本発明の加熱方法としては、上記熱
可塑性樹脂製の板状体,固定ブロックの外周部にバーナ
ーで直接熱を加える方法や、上記板状体,固定ブロック
の周面に板状ヒーターを当接させこの板状ヒーターの加
熱により熱を加える方法や、上記板状体,固定ブロック
を柔軟性のある面状ヒーターで被覆しこの面状ヒーター
の加熱により熱を加える方法や、上記板状体を支受する
支受部材に予め電熱板,発熱線等のヒーターを内蔵させ
ておき、このヒーターの加熱により外部から熱を加える
方法や、上記板状体,固定ブロック内に予め電熱板,発
熱線等のヒーターを内蔵させておき、このヒーターの加
熱により内部から熱を加える方法等が用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0014】図1は本発明のゴム支承装置の一実施の形
態を示している。このゴム支承装置1は、コンクリート
製橋桁の下面に取着される上沓2と、橋脚の上面に取着
される下沓3との間に、所定の水平方向に(図面では、
左方向であり、この方向は、上記橋桁がこれを構成する
コンクリート材料の乾燥収縮により収縮する方向〔図示
の矢印方向であり、図面では、右方向〕とは逆の方向で
ある)予備剪断変形されたゴム本体4を固着してなるゴ
ム支承体5を備えており、このゴム支承体5のゴム本体
4が予備剪断変形される前の状態に戻ろうとする(上沓
2が右方向に移動しようとする)のを、前後両側部に設
けた移動制限手段(仮止め具)6で阻止することによ
り、上記ゴム支承体5の予備剪断変形状態を保持しうる
構造にしている。
【0015】上記上沓2は、図2に示すように、長方形
状の鉄製の平板体で構成される本体7と、この本体7の
上面に立設された多数のアンカーボルト8(図1および
図2では図示せず。なお、図5参照)からなり、上記本
体7の前後両側面7a(この前後の側面は、上記収縮す
る方向に沿う側面である)に、長方形状に切欠かれた一
対の凹部9が形成されている。この実施の形態では、上
記凹部9の左側面9aが係止部になる。また、上記下沓
3には、上記上沓2の一対の凹部9に対応する上面の部
分にそれぞれ、左右方向に延びるストッパーブロック1
0が立設されている。このストッパーブロック10の左
右幅は上記凹部9の左右幅より短く形成されており、こ
れにより、上記ストッパーブロック10と凹部9との間
に左右方向の隙間が形成されるようにしている。図にお
いて、9bは上沓2の前後両側面の左部に形成された4
つのねじ孔(後面に形成された2つのねじ孔9bは隠れ
て見えない)であり、11は下沓3の4隅に形成された
4つのボルト挿通孔(後右隅に形成された1つのボルト
挿通孔11は隠れて見えない)である。一方、上記ゴム
本体4は、図3に示すように、略直方体形状として成形
されたものであり、5枚の長方形状の天然ゴム製のゴム
板4aと、4枚の長方形状の鉄製の平板4bとを交互に
積層接着して構成されている(図4参照)。このような
ゴム本体4の下面および上面は上沓2の下面および下沓
3の上面にそれぞれ接着,固定されている。
【0016】上記移動制限手段6は、図2に示すよう
に、それぞれが長方形状に形成された左右一対の鉄製の
固定ブロック12a,12bと、これら両固定ブロック
12a,12b間に配設される中間部材13と、4つの
取付けボルト挿通用孔14aが穿設された固定板14
と、この固定板14を上沓2のねじ孔9bに取付ける2
個の取付けボルト15,16と、右側固定ブロック12
bを固定板14に取付ける取付けボルト17と、左側固
定ブロック12aを固定板14に取付ける取付けボルト
18とからなる。上記中間部材13は、図7および図8
に示すように、断面形状I字形に形成された鉄製(また
はアルミニウム製)の支受部材13aと、この支受部材
13aのI字形の中央平板部の左右両側面に貼着された
左右一対のMXD6ナイロン(メタキシレンジアミド)
製の樹脂板13bとからなり、上記中央平板部に5本の
ヒーター13cが上下方向に埋設されている。そして、
これら上記両固定ブロック12a,12bと中間部材1
3が上記凹部9の左側面9aとストッパーブロック10
の左側面との間に回動不能に配設されている。また、上
記左側固定ブロック12aには、ねじ孔12cが貫通状
に形成されており(図13参照)、かつ、取付けボルト
18が左側固定ブロック12aより長く設定されてい
る。これにより、取付けボルト18を締め付けると、こ
の取付けボルト18の先端面が上沓2の凹部9の側面
(受け面)9dに当接したのちは左側固定ブロック12
aを手前側に引き出す作用をする。また、両固定ブロッ
ク12a,12bの各当接面,凹部9の左側面9aおよ
びストッパーブロック10の左側面は、摩擦抵抗を低下
させるため、テフロン加工等の加工が施されており、こ
れにより滑動面に形成されている。図において、12d
は右側固定ブロック12bの外側面に形成されたねじ孔
であり、取付けボルト17にねじ嵌合する。
【0017】上記ゴム支承装置1を、つぎのようにして
作製することができる。すなわち、まず、ゴム支承体5
を予備剪断変形させるため固定治具20を準備する(図
5参照)。この固定治具20の側壁20aには、上記上
沓2の右側面9cに相対峙する部分に、例えば油圧ジャ
ッキ21が取付けられているとともに、底壁20bに
は、上記下沓3の4つのボルト挿通孔11に対応する部
分にねじ孔(図示せず)が形成されている。また、上記
底壁20bには、上沓2の下面を載置しうる水平保持具
22が立設されており、上沓2を水平移動させたとき
に、上沓2の下面を水平に案内して上沓2を水平状態に
保持できるようにしている。ついで、上記固定治具20
のねじ孔に下沓3をボルト23止めする。この状態で
は、上沓2の左端部が水平保持具22上に載置され、上
沓2の右側面9cが油圧ジャッキ21のピストン21a
に当接している(図6には、剪断変形させる前のゴム支
承体5が示されている)。つぎに、図9に示すように、
油圧ジャッキ21を作動させてピストン21aを所定長
さ(予め計算された長さ)押し出し、ゴム支承体5に、
予め計算された剪断変形を付与する。この剪断変形時
に、上沓2は水平保持具22上を水平に移動するため、
剪断変形後も上沓2の水平状態が維持されている(図1
0には、剪断変形後のゴム支承体5が示されている)。
つぎに、移動制限手段6の両固定ブロック12a,12
b間に中間部材13を配設した状態で、固定板14に両
固定ブロック12a,12bをボルト17,18止め
し、その状態で両固定ブロック12a,12b、中間部
材13を上沓2の凹部9の左側面9aとストッパーブロ
ック10の左側面との間に配設したのち、固定板14を
上沓2にボルト15,16止めする(図11参照)。こ
の状態では、図11および図12に示すように、両固定
ブロック12a,12b、中間部材13により上沓2が
右側(剪断変形前の状態に戻ろうとする方向)に移動で
きなくなっており、上記剪断変形状態が保持される。こ
のようなゴム支承装置1の剪断変形状態を解除する場合
には、図14に示すように、中間部材13の支受部材1
3aのヒーター13cに通電して加熱することにより、
樹脂体13bを加熱して軟化させ、つぎに取付けボルト
15〜17を取外し、そののち取付けボルト18を締め
付けることが行われる。これにより、取付けボルト18
の先端面が上沓2の凹部9の側面9dに当接したのち、
左側固定ブロック12aが手前側にスムーズに引き寄せ
られる。その結果、右側固定ブロック12b,中間部材
13が落下し、また、左側固定ブロック12aが手前に
もしくは上方に簡単に取り出せる。
【0018】上記のようなゴム支承装置1を作業現場に
搬入し、つぎのようにして橋梁を作製することができ
る。すなわち、まず、図15に示すように、上面から多
数のアンカーボルト26(図には2本のアンカーボルト
26しか示していない)を突出させた状態で、橋脚25
を作製する。つぎに、図16に示すように、橋脚25上
に上記ゴム支承装置1を載置し、アンカーボルト26に
ナット27止めする。つぎに、図17に示すように、隣
接する橋桁28の端部28aを上記橋脚25の上面に設
けた支受具29で支受する。つぎに、両橋桁28間を枠
材等で囲い、この中にコンクリート材料を打設し、図1
8に示すように、隣接する橋桁28同士を連結させたの
ち、コンクリート材料が固化すると、移動制限手段6の
取外しボルト18を締め付け、移動制限手段6を上記ゴ
ム支承装置1から取り除く(図19参照)。このように
して橋桁28を橋脚25上に順次載置することにより橋
梁を完成させることができる。このようにして作製され
た橋梁では、この施工後半年から1,2年程経過する間
に、橋桁がそのコンクリート材料等の乾燥収縮により右
側方向(図19の矢印方向)に向かって移動し、この移
動に伴ってゴム支承体4が傾斜状態(剪断変形状態)か
ら垂直状態に移行する(図20参照)。
【0019】この実施の形態では、工場で予備剪断変形
させたゴム支承体5を、その剪断変形状態を保持したま
まの状態で作業現場に搬入することができる。しかも、
橋梁施工時には、両固定ブロック12a,12b間に配
設した中間部材13の支受部材13aのヒーター13c
の加熱により樹脂板13aを軟化させてから両固定ブロ
ック12a,12bの取り外しを行うため、小さな力で
スムーズに行える。さらに、移動制限手段6の取付けボ
ルト18を締め付けるだけで簡単に上記剪断変形状態を
解除することができる。さらに、各固定ブロック12
a,12bの当接面等が滑動面に形成されているため、
上記解除作業が小さな力で、スムーズに行える。
【0020】図21および図22は本発明の他の実施の
形態を示している。この実施の形態では、上記実施の形
態に加えて、水平姿勢保持手段30が設けられている。
この水平姿勢保持手段30は、上沓2の前後両側面の左
右両側部に突設されたスリーブ31と、下沓3の前後両
側面の左右両側部に突設された一対のスリーブ32,3
3と、4本のワイヤー34とからなり、上記各スリーブ
31〜33にワイヤー34を固定することにより、上沓
2の水平姿勢を保持しうるようにしている。これ以外の
部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。このものでは、上記水平姿勢保持
手段30により上沓2の水平状態を正確に保持すること
ができるとともに、上沓2が左側に移動することがない
等、輸送時の仮固定の効果もある。
【0021】図23および図24は本発明のさらに他の
実施の形態を示している。この実施の形態では、図1に
示す実施の形態に加えて、長板状の水平姿勢保持具36
が上沓2と下沓3との間に配設されている。これ以外の
部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。このものでも、上記水平姿勢保持
具36により上沓2の水平状態を性格に保持することが
できる。
【0022】なお、上記各実施の形態では、両固定ブロ
ック12a,12b間に中間部材13を設けているが、
これに限定するものではなく、図25に示すように、左
右一対のブロック37a,37bだけで構成してもよ
い。この場合には、右側固定ブロック37bを熱可塑性
樹脂材料で作製し、内部に発熱線等のヒーター37cを
内蔵しておく。また、1個の固定ブロックだけで構成す
ることもできる。この場合にも、固定ブロックを熱可塑
性樹脂材料で作製し、内部に発熱線等のヒーターを内蔵
しておく。また、図26に示すように、台形状(略楔
形)に形成された左右一対の固定ブロック12a,12
bを用いてもよい。この場合には、上記両固定ブロック
12a,12bは、左側固定ブロック12aの当接面が
外拡がり状のテーパー面(3°〜30°程度)に形成さ
れているとともに、右側固定ブロック12bの当接面が
内拡がり状のテーパー面(3°〜30°程度)に形成さ
れている。また、中間部材13の支受部材13aの中央
平板部および両樹脂板13bも上記両テーパー面と平行
になるように傾斜状に形成されている。そして、上記両
当接面間に中間部材13を介装して当接した状態で長方
形状体になるようにしている。これらは、いずれも取付
けボルト18を締め付けることにより、上記実施の形態
と同様に、剪断変形状態を解除することができる。
【0023】また、上記各実施の形態では、施工時に、
上沓2と下沓3との平行度を確保する必要があるため、
水平保持手段30や水平保持具36を用いているが、こ
れらを用いない場合には、傾斜した上沓2を水平にする
ため、ジャッキアップ等をすることが行われる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明のゴム支承装置
は、上下両沓の一方に設けたストッパーブロックと他方
に設けた係止部との間に仮止め具を設け、この仮止め具
で上下両沓が相対移動しようとする(上下両沓間に配設
されたゴム本体が剪断変形する前の状態に戻ろうとす
る)のを阻止するようにしている。したがって、出荷前
に工場等で予備剪断変形させても、この予備剪断変形さ
せた状態に保持してこのゴム支承装置を作業現場に搬入
することができる。しかも、上記仮止め具は、少なくと
もその一部が加熱により軟化もしくは溶融するため、上
記仮止め具を徐々に加熱して軟化もしくは溶融させる
と、上記係止部とストッパーブロックとの間に隙間が生
じ、仮止め具を上記係止部とストッパーブロックとの間
から緩やかに取り外すことができる。したがって、作業
に危険性がなくなり、近くで充分に手元等を確認しなが
ら作業をすることができるようになる。また、取り外し
時の衝撃が殆どなく、橋脚,橋桁,ゴム本体を傷めるこ
とがない。さらに、複数箇所で仮止め具を用いた場合で
も、上記加熱を同時に行うことにより、上記係止部とス
トッパーブロックとの間に隙間が同時に生じ、ねじれを
起こすこともなくなる。また、本発明の施工方法によれ
ば、上記ゴム支承装置を用い、簡単に橋梁を施工するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム支承装置の斜視図である。
【図2】上記ゴム支承装置の分解斜視図である。
【図3】ゴム本体の斜視図である。
【図4】上記ゴム本体の断面図である。
【図5】上記ゴム支承装置の作製工程を示す説明図であ
る。
【図6】剪断変形させる前のゴム支承体の平面図であ
る。
【図7】中間部材の斜視図である。
【図8】支受部材の斜視図である。
【図9】上記ゴム支承装置の作製工程を示す説明図であ
る。
【図10】剪断変形させた後のゴム支承体の平面図であ
る。
【図11】上記ゴム支承装置の作製工程を示す説明図で
ある。
【図12】制限移動手段を取付けたゴム支承体の平面図
である。
【図13】上記ゴム支承装置の要部拡大図である。
【図14】上記ゴム支承装置の作用を示す拡大図であ
る。
【図15】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図16】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図17】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図18】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図19】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図20】橋梁の作製工程を示す説明図である。
【図21】本発明の他の実施の形態を示す側面図であ
る。
【図22】上記他の実施の形態を示す平面図である。
【図23】本発明のさらに他の実施の形態を示す側面図
である。
【図24】上記さらに他の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図25】固定ブロックの変形例を示す拡大図である。
【図26】固定ブロックの変形例を示す拡大図である。
【図27】従来例の説明図である。
【図28】上記従来例の作用を示す図である。
【図29】剪断変形を付与する方法の説明図である。
【図30】剪断変形を付与する方法の説明図である。
【図31】従来の剪断変形保持手段の説明図である。
【図32】他の剪断変形保持手段の説明図である。
【符号の説明】
2 上沓 3 下沓 4 ゴム本体 9 凹部 10 ストッパーブロック 12a,12b 固定ブロック 13 中間部材 13b 樹脂板 13c ヒーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の沓と、上記両沓間に配設され
    所定の水平方向に剪断変形されたゴム本体と、両沓のい
    ずれか一方に設けたストッパーブロックを備え、上記両
    沓の他方に係止部を設け、この係止部と上記ストッパー
    ブロックの間に、少なくとも一部が加熱により軟化もし
    くは溶融しうる仮止め具を設け、上記ゴム本体が上記所
    定方向とは逆の方向に戻るのを上記仮止め具で阻止する
    ように構成したことを特徴とするゴム支承装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたゴム支承装置を用
    いる橋梁の施工方法であって、橋脚の上部に上記ゴム支
    承装置を固定する工程と、上記ゴム支承装置上に橋桁を
    載置して固定する工程と、橋桁固定後に上記ゴム支承装
    置の仮止め具を加熱して少なくともその一部を軟化もし
    くは溶融させ上記仮止め具を上記係止部とストッパーブ
    ロック間から取り外す工程を備えたことを特徴とする橋
    梁の施工方法。
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