JPH10299436A - 電磁駆動弁を搭載する内燃機関 - Google Patents

電磁駆動弁を搭載する内燃機関

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JPH10299436A
JPH10299436A JP9107785A JP10778597A JPH10299436A JP H10299436 A JPH10299436 A JP H10299436A JP 9107785 A JP9107785 A JP 9107785A JP 10778597 A JP10778597 A JP 10778597A JP H10299436 A JPH10299436 A JP H10299436A
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valve
electromagnetically driven
closing
valves
combustion engine
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JP9107785A
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Tatsuo Iida
達雄 飯田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は吸気弁または排気弁として機能する
電磁駆動弁を複数搭載する内燃機関に関し、内燃機関の
始動が要求される場合に、複数の電磁駆動弁の全てを、
少ない消費電力で閉弁状態とすることを目的とする。 【解決手段】 吸気弁24または排気弁26として機能
するAバルブ〜Pバルブを電磁力で駆動する電磁駆動弁
を内燃機関に複数搭載する。それぞれの電磁駆動弁は、
Aバルブ〜Pバルブのそれぞれを、非駆動時に中立位置
に保持し、かつ、閉弁励磁電流IA 〜IP が供給される
場合に閉弁位置に保持する。内燃機関の始動時に、Aバ
ルブ〜Pバルブを順次閉弁状態とする始動制御を実行す
る。閉弁状態とされた電磁駆動弁に供給する閉弁励磁電
流IA 〜IP を、他の電磁駆動弁が閉弁状態に変位する
際に生ずる振動の影響度を考慮して適宜変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動弁を搭載
する内燃機関に係り、特に、吸気弁または排気弁として
機能する電磁駆動弁を複数搭載する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開昭59−213
913号に開示される如く、電磁駆動弁を搭載する内燃
機関が知られている。従来の電磁駆動弁は、内燃機関の
吸気弁または排気弁として機能する弁体と、弁体に連結
されたアーマチャとを備えている。弁体およびアーマチ
ャは、弁体の軸方向に変位することができる。以下、弁
体およびアーマチャを可動部と称す。
【0003】アーマチャの上方には第1電磁石およびア
ッパスプリングが配設されている。また、アーマチャの
下方には第2電磁石およびロアスプリングが配設されて
いる。アーマチャは、アッパスプリングおよびロアスプ
リングにより中立位置に保持されている。第1電磁石お
よび第2電磁石は、それぞれ、励磁電流が供給されるこ
とによりアーマチャを引き寄せるための電磁力を発生す
る。
【0004】上記従来の電磁駆動弁によれば、第1電磁
石に励磁電流を供給することで、アッパスプリングおよ
びロアスプリングに保持された可動部を第1電磁石側に
変位させることができる。また、第1電磁石への励磁電
流の供給を停止し、その後、適当なタイミングで第2電
磁石に励磁電流を供給すると、アーマチャを第2電磁石
側に引き寄せる電磁力を発生させることができる。従っ
て、第1電磁石および第2電磁石に、適当なタイミング
で繰り返し励磁電流を供給することにより、弁体を開閉
動作させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁駆動弁を非
作動状態から作動状態に変化させるためには、中立位置
に保持されている弁体が閉弁位置に変位するように、ア
ーマチャを第1電磁石に引きつけることが必要である。
中立位置に保持されている弁体を閉弁位置まで変位させ
る際には、第1電磁石に対して大きな励磁電流を供給す
る必要がある。従って、電磁駆動弁の作動開始時には大
きな電力消費が伴う。
【0006】内燃機関には、電磁駆動弁が複数搭載され
ることがある。このような内燃機関においては、一時期
に多大な電力が消費されるのを防止すべく、電磁駆動弁
の作動を、順次1つずつ、或いは特定のグループ毎に開
始することが考えられる。この場合、複数の電磁駆動弁
のうち、早期に閉弁状態とされた電磁駆動弁は、他の全
ての電磁駆動弁が閉弁状態となるまで、閉弁状態を維持
することが必要となる。以下、上記の如く、複数の電磁
駆動弁を順次閉弁状態とする制御を始動制御と称す。
【0007】始動制御の実行中は、閉弁状態に移行させ
ようとする電磁駆動弁に対して、上記の如く多大な励磁
電流が供給される。電磁駆動弁に対してこのように多大
な励磁電流が供給されると、電磁駆動弁の弁体は、電磁
駆動弁が定常作動状態に移行した後に比して大きな変位
速度を伴って弁座に到達する。このため、始動制御の実
行中は、電磁駆動弁が閉弁状態となることにより、内燃
機関に大きな振動が生ずる。
【0008】内燃機関に上記の如き大きな振動が生ずる
場合に、その時点で既に閉弁状態とされている電磁駆動
弁(以下、閉弁電磁弁と称す)を適正に閉弁状態のまま
維持するためには、その電磁駆動弁が、大きな電磁力で
弁体を閉弁位置に保持していることが必要である。この
ため、複数の電磁駆動弁を備える内燃機関においては、
始動制御の実行中に、閉弁電磁弁に対して、その閉弁状
態を維持するために、通常時に比して大きな励磁電流を
供給することが考えられる。
【0009】しかし、閉弁電磁弁が、閉弁状態に変化し
た他の電磁駆動弁から受ける影響は、始動制御の実行中
常に一定ではない。具体的には、閉弁電磁弁は、隣接す
る他の電磁駆動弁が閉弁状態に変化する際には大きな影
響を受け易い。一方、閉弁電磁弁は、大きく離間した位
置に配設される電磁駆動弁が閉弁状態に変化する際に
は、さほど大きな影響を受けない。このため、上述した
始動制御が開始された後、閉弁電磁弁を適正に閉弁状態
に維持するためには、必ずしも、全ての電磁駆動弁が閉
弁状態となるまで、閉弁電磁弁に対して一律に大きな励
磁電流を供給する必要はない。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、内燃機関の始動が要求される場合に、複数の電
磁駆動弁の全てを、少ない消費電力で閉弁状態とする始
動制御を実行する内燃機関を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、吸気弁または排気弁として機能する弁
体を電磁力で駆動する電磁駆動弁を複数搭載する内燃機
関において、前記電磁駆動弁が、非駆動時に前記弁体を
閉弁位置から離間した位置に保持し、かつ、閉弁励磁電
流の供給を受けることにより、前記弁体を閉弁位置に付
勢する電磁力を発生すると共に、内燃機関の始動時に、
複数の前記電磁駆動弁を順次閉弁状態とする始動制御を
実行する始動制御手段と、前記始動制御の実行中に、既
に閉弁状態とされている電磁駆動弁に対して所定の閉弁
励磁電流を供給する閉弁励磁電流供給手段と、始動制御
の実行に伴って閉弁状態に向けて駆動されている電磁駆
動弁が閉弁状態に変化する際に生ずる振動が、前記既に
閉弁状態とされている電磁駆動弁に与える影響の度合い
に応じて、前記所定の閉弁励磁電流を設定する閉弁励磁
電流設定手段と、を備える電磁駆動弁を搭載する内燃機
関により達成される。
【0012】本発明において、内燃機関の始動が要求さ
れると、複数の電磁駆動弁を順次閉弁状態とする始動制
御が開始される。以下、始動制御の実行中に閉弁状態に
向けて駆動される電磁駆動弁を初期駆動対象電磁弁と称
す。始動制御が開始された後、初期駆動対象電磁弁に先
立って閉弁状態とされた電磁駆動弁、すなわち、閉弁電
磁弁には、初期駆動対象電磁弁が閉弁状態に変化する毎
に振動が伝達される。閉弁電磁弁には、上記の振動の影
響で、初期駆動対象電磁弁が閉弁状態に変化する毎に、
その閉弁状態を解除しようとする力が作用する。
【0013】閉弁電磁弁は、始動制御の実行中、所定の
閉弁励磁電流の供給を受けて閉弁状態を維持する。所定
の閉弁励磁電流は、初期駆動対象電磁弁が順次入れ代わ
るのに対応して、初期駆動対象電磁弁が閉弁状態となる
ことで生ずる振動が、それぞれの閉弁電磁弁に与える影
響の度合いに応じた値に設定される。閉弁電磁弁に供給
される閉弁励磁電流を上記の如く設定すると、始動制御
の開始後に順次閉弁電磁弁とされる全ての電磁駆動弁
を、始動制御が終了するまで、少ない電力で確実に閉弁
状態に維持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
内燃機関10の要部の断面図を示す。内燃機関10は、
シリンダヘッド12を備えている。シリンダヘッド12
には、吸気ポート14および排気ポート16が形成され
ている。吸気ポート14および排気ポート16は、燃焼
室18に連通している。
【0015】シリンダヘッド12には、電磁駆動弁20
および22が収納されている。電磁駆動弁20は、吸気
ポート14と燃焼室18とを導通または遮断する吸気弁
24を備えている。一方、電磁駆動弁22は、排気ポー
ト16と燃焼室18とを導通または遮断する排気弁26
を備えている。吸気弁24は、吸気ポート14の形状に
合わせて、その軸方向が垂直方向に対して所定角θだけ
傾斜するように設けられている。同様に、排気弁26
は、排気ポート16の形状に合わせて、その軸方向が垂
直方向に対して所定角θだけ傾斜するように設けられて
いる。
【0016】電磁駆動弁20および22は、吸気弁24
および排気弁26が異なる径を有していることを除き、
同様の構成を有している。以下、それらの代表例とし
て、電磁駆動弁20の構造および動作について説明す
る。電磁駆動弁20は弁軸28を備えている。弁軸28
は吸気弁24に連結されている。弁軸28は、吸気弁2
4の軸方向に、すなわち、垂直方向に対して所定角θだ
け傾斜した方向に延在している。シリンダヘッド12の
内部には、弁軸28を摺動可能に把持するバルブガイド
30が固定されている。弁軸28の上端部は、ロアリテ
ーナ32に連結されている。ロアリテーナ32の下部に
はロアスプリング34が配設されている。ロアスプリン
グ34は、ロアリテーナ32を、図1に於ける上方に向
けて付勢している。
【0017】弁軸28の上端部は、プランジャホルダ3
6に当接している。プランジャホルダ36は、非磁性材
料で構成された部材である。プランジャホルダ36に
は、アーマチャ38が固定されている。アーマチャ38
は、磁性材料で構成された環状の部材である。プランジ
ャホルダ36は、弁軸28と同様に、垂直方向に対して
所定角θだけ傾斜した方向に延在している。
【0018】アーマチャ38の上方には、第1電磁石4
0が配設されている。第1電磁石40は、アッパコイル
42及びアッパコア44を備えている。アッパコア44
は、磁性材料で構成された環状の部材であり、その中央
部にプランジャホルダ36を摺動可能に保持している。
また、アーマチャ38の下方には、第2電磁石46が配
設されている。第2電磁石46は、ロアコイル48及び
ロアコア50を備えている。ロアコア50は、磁性材料
で構成された環状の部材であり、その中央部にプランジ
ャホルダ48を摺動可能に保持している。
【0019】シリンダヘッド12の上部には、第1電磁
石40を保持するアッパキャップ52が配設されてい
る。また、シリンダヘド12の内部には、第2電磁石4
6を保持するロアキャップ54が配設されている。アッ
パキャップ52およびロアキャップ54は、ボルト5
6,58によりシリンダへっど12に固定されている。
アッパキャップ52の上端には、アジャスタボルト60
が配設されている。アジャスタボルト60の下部には、
プランジャホルダ36に連結されたアッパリテーナ62
が配設されている。また、アジャスタボルト60とアッ
パリテーナ62との間には、アッパスプリング64が配
設されている。アッパスプリング64は、アッパリテー
ナ62およびプランジャホルダ36を、図1における下
方へ向けて付勢している。
【0020】電磁駆動弁20において、プランジャホル
ダ36の中立位置は、アジャスタボルト60によって調
整することができる。本実施例において、アジャスタボ
ルト60は、プランジャホルダ36の中立位置が第1電
磁石40と第2電磁石46の中央部となるように調整さ
れている。以下、電磁駆動弁20の動作について説明す
る。アッパコイル42およびロアコイル48に励磁電流
が供給されていない場合は、アーマチャ38がその中立
位置、すなわち、第1電磁石40と第2電磁石46の中
央に維持される。アーマチャ38が中立位置に維持され
た状態で、アッパコイル42への励磁電流の供給が開始
されると、アーマチャ38と第1電磁石40との間に、
アーマチャ38を第1電磁石40側へ引き寄せる電磁力
が発生する。
【0021】このため、電磁駆動弁20によれば、アッ
パコイル42に適当な励磁電流を供給することで、アー
マチャ38、プランジャ36、および、吸気弁24等を
第1電磁石40側へ変位させることができる。以下、電
磁駆動弁20において、アーマチャ30と共に変位する
部分を可動部66と称す。可動部66は、アーマチャ3
8がアッパコア44と当接するまで第1電磁石40側へ
変位することができる。電磁駆動弁20は、アーマチャ
38がアッパコア44と当接する場合に、吸気弁24が
吸気ポート14を閉塞するように設計されている。従っ
て、電磁駆動弁20によれば、アッパコイル42に適当
な励磁電流を供給することで、吸気弁24を閉弁状態と
することができる。
【0022】吸気弁24が閉弁状態に維持されている場
合、アッパスプリング64およびロアスプリング34
は、可動部66を中立位置に向けて付勢するバネ力を発
生する。このような状況下で、アッパコイル42への励
磁電流の供給が停止されると、可動部66は、以後、ア
ッパスプリング64およびロアスプリング34のバネ力
により単振動を開始する。
【0023】単振動の周期Tは、可動部50の質量M
と、アッパスプリング64およびロアスプリング34の
バネ定数Kとで定まる固有振動周期T0 =2π√(M/
K)に一致する。従って、アーマチャ38は、アッパコ
イル42への励磁電流の供給が停止された後、所定時間
“T0 /2”が経過した時点でロアコア50の近傍に到
達する。
【0024】アーマチャ38がロアコア50の近傍に到
達した時点で、ロアコイル48に励磁電流を供給する
と、アーマチャ38を第2電磁石46側に引き寄せる電
磁力を発生させることができる。上記の電磁力が発生す
ると、単振動時に生ずる摺動損失分を補って、アーマチ
ャ38がロアコア50に当接するまで可動部66の変位
を継続させることができる。吸気弁24は、アーマチャ
38とロアコア50とが当接するまで可動部60が変位
することにより開弁状態となる。従って、電磁駆動弁2
0によれば、アッパコイル42への励磁電流の供給を停
止した後、所定のタイミングでロアコイル48への励磁
電流の供給を開始すれば、少ない消費電力で吸気弁24
を閉弁状態から開弁状態に変化させることができる。
【0025】吸気弁24が開弁状態に変化した後、ロア
コア50への励磁電流の供給が停止されると、吸気弁2
4は、固有振動周期T0 を振動周期として単振動する場
合と同様の挙動で、再び閉弁位置に向けて変位し始め
る。以後、適当なタイミングで、アッパコイル42およ
びロアコイル48に繰り返し励磁電流を供給すると、少
ない消費電力で吸気弁24を開閉動作させることができ
る。
【0026】電磁駆動弁20を作動させるためには、上
述の如く、中立位置に維持されている吸気弁24を、一
旦は閉弁位置まで変位させる必要がある。上記の変位
は、例えば、アッパコイル42に対して、充分に大きな
励磁電流を連続的に供給することによっても発生させる
ことができる。しかしながら、このような手法で上記の
変位を発生させるためには、アッパコイル42に、著し
く大きな励磁電流を供給する必要が生ずる。
【0027】電磁駆動弁20の吸気弁24は、中立位置
から変位した位置でその拘束が解かれると、上述した固
有振動周期T0 を振動周期とする単振動を開始する。ま
た、吸気弁24の単振動に伴う振幅は、吸気弁24が第
1電磁石40に向かって変位している際に第1電磁石4
0に電磁力を発生させ、かつ、吸気弁24が第2電磁石
46に向かって変位している過程で第2電磁石46に電
磁力を発生させることにより成長させることができる。
【0028】図2は、アッパコイル42とロアコイル4
8に、固有振動周期T0 をほぼ一周期として交互に励磁
電流を供給した際に、中立位置に維持されていた吸気弁
24に発生する変位を示す。図2に示す如く、上記の処
理によれば、中立位置に維持されている吸気弁24に、
徐々に大きな振幅を付与することができる。そして、そ
の振幅を充分に成長させることにより、吸気弁24を閉
弁位置まで変位させることができる。
【0029】上記の処理によれば、アッパコイル42お
よびロアコイル48に著しく大きな励磁電流を供給する
ことなく、吸気弁24を閉弁状態とすること、すなわ
ち、電磁駆動弁20を作動させるために必要な状態を形
成することができる。電磁駆動弁20は、内燃機関10
の始動が要求される場合に、上記の手法により吸気弁2
4を閉弁位置まで変位させる。このため、内燃機関10
によれば、比較的少ない消費電力で電磁駆動弁20の作
動を開始させることができる。以下、上記の如く、中立
位置に維持されている吸気弁24(または排気弁26)
を振動させながら閉弁位置まで変位させる制御を初期駆
動制御と称す。
【0030】図3は、内燃機関10を、図1に示すIII
矢視で表した図を示す。図3に示す如く、内燃機関10
は♯1気筒〜♯4気筒まで4つの気筒を備えている。各
気筒には、吸気弁24および排気弁26がそれぞれ2つ
ずつ配設されている。すなわち、内燃機関10の各気筒
には、電磁駆動弁20および22が、それぞれ2つずつ
配設されている。
【0031】内燃機関10においては、その始動が要求
される場合に、電磁駆動弁20,22の全てについて初
期駆動を行う必要がある。しかし、全ての電磁駆動弁2
0,22についての初期駆動が同時に実行されると、一
時期に多大な電力消費が生ずる。このため、本実施例で
は、内燃機関10の始動が要求された後、複数の電磁駆
動弁20,22の初期駆動を、順次1つずつ行うことと
している。上記の制御によれば、内燃機関10の始動時
に極めて多大な電力が一時期に消費されるのを防止する
ことができる。以下、上記の如く、電磁駆動弁20,2
2の初期駆動を順次1つずつ行う制御を、始動制御と称
す。
【0032】電磁駆動弁20,22が定常作動状態に移
行した後(以下、定常作動時と称す)は、電磁駆動弁2
0,22の作動に伴う摺動損失分を補うに足る励磁電流
を供給することで、それらの作動を維持することができ
る。一方、電磁駆動弁20,22を初期駆動するために
は、電磁駆動弁20,22に対して、吸気弁24または
排気弁26の振幅を増大させるに足る励磁電流を供給す
る必要がある。このため、電磁駆動弁20,22には、
それらの初期駆動中に、定常作動中に比して多量の励磁
電流が供給される。
【0033】電磁駆動弁20,22のアーマチャ38と
第1電磁石40との間には、アッパコイル42に多量の
励磁電流が供給されるほど、大きな電磁力が発生する。
また、吸気弁24および排気弁26が閉弁位置に到達す
る際の速度は、アーマチャ38と第1電磁石40との間
に発生する電磁力が大きいほど高速となる。従って、吸
気弁24および排気弁26は、電磁駆動弁20,22の
初期駆動時に、定常作動時に比して大きな速度を伴って
閉弁位置に到達する。
【0034】シリンダヘッド12には、吸気弁24また
は排気弁26がそれらの閉弁位置に到達する際に振動が
生ずる。その振動は、吸気弁24または排気弁26が閉
弁位置に到達する際の変位速度が高速であるほど大きな
ものとなる。従って、電磁駆動弁20,22の初期駆動
時には、吸気弁24または排気弁26が閉弁位置に到達
するに伴って、定常作動時に比して大きな振動がシリン
ダヘッド12に発生する。
【0035】上述した始動制御が開始された後、他の電
磁駆動弁20,22に先立って閉弁状態とされた電磁駆
動弁20,22(以下、閉弁電磁弁20,22と称す)
は、他の全ての電磁駆動弁20,22が閉弁状態となる
まで閉弁状態を維持しなければならない。シリンダヘッ
ド12に上述した大きな振動が生ずる状況下で、閉弁電
磁弁20,22の閉弁状態を適正に維持するためには、
閉弁電磁弁20,22の第1電磁石40に、定常作動時
に比して大きな励磁電流を供給する必要がある。
【0036】しかし、閉弁電磁弁20,22の近傍に伝
達される振動のエネルギは、始動制御の実行中常に一定
ではない。具体的には、本実施例の内燃機関10におい
て、閉弁電磁弁20,22の近傍に伝達される振動のエ
ネルギは、その閉弁電磁弁20,22に隣接して設けら
れた他の電磁駆動弁20,22が初期駆動の対象とされ
る場合に大きく、初期駆動の対象とされる電磁駆動弁2
0,22が、その閉弁電磁弁20,22から離間するほ
ど小さくなる。
【0037】従って、始動制御の実行に伴う消費電力の
削減を図るうえでは、隣接する電磁駆動弁20,22が
初期駆動の対象とされている閉弁電磁弁20,22には
大きな励磁電流を供給し、一方、初期駆動の対象とされ
ている電磁駆動弁20,22が隣接する位置に存在しな
い閉弁電磁弁20,22には、比較的小さな励磁電流を
供給することが適切である。
【0038】本実施例の内燃機関10は、閉弁電磁弁2
0,22に供給する励磁電流を上記の如く制御すること
により、始動制御の実行に伴う消費電力の削減を可能と
した点に特徴を有している。以下、図4乃至図6を参照
して、内燃機関10の特徴部について説明する。図4お
よび図5は、上記の機能を実現しつつ始動制御を実行す
るために内燃機関10が実行する制御ルーチンの一例を
示す。図4および図5に示すルーチンによれば、内燃機
関10が備える複数の電磁駆動弁20,22は、図3中
に示すA〜Pの順で初期駆動の対象とされる。以下、図
3中に符号A〜Pを付して表す吸気弁24または排気弁
26を、Aバルブ〜Pバルブと称す。
【0039】図4および図5に示すルーチンは、内燃機
関10の始動が要求される場合に、具体的には、内燃機
関10のイグニッションスイッチがオン状態とされる毎
に起動される。本ルーチンが起動されると、先ずステッ
プ100の処理が実行される。ステップ100では、
Aバルブの初期駆動が実行されると共に、Aバルブを
閉弁状態に維持するための励磁電流IA (以下、閉弁励
磁電流IA と称す)を所定値I0 とする処理が実行され
る。所定値I0 は、Aバルブに隣接するバルブの初期駆
動が行われる場合に、Aバルブを安定して閉弁状態に維
持するに足る励磁電流の値である。本ステップ100の
処理が終了すると、次にステップ102の処理が実行さ
れる。
【0040】ステップ102では、Bバルブの初期駆
動が実行されると共に、Bバルブの閉弁励磁電流IB
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ10
2の処理が終了すると、次にステップ104の処理が実
行される。上述の如く、Bバルブの初期駆動が実行され
る際には、Aバルブの閉弁励磁電流IA が所定値I0
設定されている。このため、Bバルブが閉弁状態に変化
する際にAバルブの近傍に大きな振動が生ずるにも関わ
らず、Aバルブは、適正に閉弁状態を維持することがで
きる。
【0041】ステップ104では、Aバルブの閉弁励磁
電流IA を所定値α・I0 とする処理が実行される。所
定値α・I0 は、上述した所定値I0 に比して小さな値
である。本ステップ104の処理が終了すると、次にス
テップ106の処理が実行される。ステップ106で
は、Cバルブの初期駆動が実行されると共に、Cバ
ルブの閉弁励磁電流IC を所定値I0 とする処理が実行
される。本ステップ106の処理が終了すると、次にス
テップ108の処理が実行される。
【0042】図3に示す如く、Cバルブは、Bバルブと
同様にAバルブに隣接する位置に配設されている。従っ
て、Cバルブが閉弁状態に変化する際には、Bバルブが
閉弁状態に変化する場合と同様に、Aバルブの近傍に大
きなエネルギを伴う振動が伝搬される。ところで、Aバ
ルブは、その近傍に導かれた振動の、Aバルブの軸方向
に向かう成分(以下、A軸成分と称す)が大きいほど開
弁方向に変位し易い。従って、Aバルブの近傍に大きな
エネルギを有する振動が伝搬されても、その振動が大き
なA軸成分を有していない場合は、Aバルブの閉弁励磁
電流IA をさほど大きな値としなくても、Aバルブを適
正に閉弁状態に維持することが可能である。
【0043】図3に示す如く、AバルブおよびBバルブ
は、共に排気弁26を構成している。一方、Cバルブは
吸気弁24を構成している。内燃機関10において、全
ての吸気弁24は、垂直方向に対して同一の方向に所定
角θだけ傾斜している。これに対して、全ての排気弁2
6は、吸気弁24と反対側に所定角θだけ傾斜してい
る。このため、Aバルブの軸方向は、Bバルブの軸方向
と一致しており、かつ、Cバルブの軸方向に対して所定
角2θだけ傾斜している。
【0044】上記の如くAバルブの軸方向とBバルブの
軸方向とが一致しているため、Bバルブが閉弁状態に変
化する際に生ずる振動には、多分にA軸成分が含まれて
いる。一方、Cバルブが閉弁状態に変化する際に生ずる
振動に含まれるA軸成分の大きさは、Aバルブの軸方向
とCバルブの軸方向とが一致していないことに起因し
て、Bバルブが閉弁状態となる際のA軸成分のほぼ cos
2θ倍となる。
【0045】このため、内燃機関10においては、Bバ
ルブが初期駆動の対象とされる場合には、Aバルブの閉
弁励磁電流IA を充分に大きな値I0 としておくことが
必要であるが(ステップ100参照)、Cバルブが初期
駆動の対象とされる場合には、閉弁励磁電流IA を所定
値α・I0 (<I0 )とすることで(ステップ10
4)、確実にAバルブを閉弁状態に維持することが可能
である。尚、所定値α・I 0 は、閉弁電磁弁20,22
と異なる軸方向を有し、かつ、隣接する位置に配設され
ている電磁駆動弁20,22が初期駆動の対処とされる
場合、その閉弁電磁弁20,22を適正に閉弁状態に維
持するために必要な励磁電流の値である。上記の処理に
よれば、始動制御中における閉弁励磁電流IA を必要最
小限の値に制御することができる。
【0046】ステップ108では、Dバルブの初期駆
動が実行されると共に、Dバルブの閉弁励磁電流ID
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ10
8の処理が終了すると、次にステップ110の処理が実
行される。上述の如く、Dバルブの初期駆動が実行され
る際には、Aバルブの閉弁励磁電流IA が所定値α・I
0 に、Bバルブの閉弁励磁電流IB が所定値I0 に、ま
た、Cバルブの閉弁励磁電流IC がI0 にそれぞれ設定
されている。このため、Dバルブが閉弁状態に変化する
際に、Aバルブ〜Cバルブは、いずれも適正に閉弁状態
に維持される。
【0047】ステップ110では、Aバルブの閉弁励
磁電流IA を所定値β・I0 とする処理、および、C
バルブの閉弁励磁電流IC を所定値β・I0 とする処理
が実行される。上記108の処理によりDバルブの初期
駆動が実行されると、Aバルブに隣接する全てのバルブ
(BバルブおよびCバルブ)の初期駆動、および、Cバ
ルブに隣接する全てのバルブ(BバルブおよびCバル
ブ)の初期駆動が終了する。
【0048】従って、以後、Aバルブの近傍、および、
Cバルブの近傍には、さほど大きなエネルギを伴う振動
が伝搬されることがない。上述した所定値β・I0 は、
かかる状況下でAバルブまたはCバルブを閉弁状態に維
持するための必要最小限の励磁電流の値である。上記の
処理によれば、始動制御中における閉弁励磁電流IA
よびIC を必要最小限に制御することができる。上記ス
テップ110の処理が終了すると、次にステップ112
の処理が実行される。
【0049】ステップ112では、Eバルブの初期駆
動が実行されると共に、Eバルブの閉弁励磁電流IB
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ11
2の処理が終了すると、Bバルブと同じ傾斜角を有し、
かつ、Bバルブに隣接する位置に配設される全てのバル
ブ(AバルブおよびEバルブ)の初期駆動が終了する。
本ステップ112の処理が終了すると、次にステップ1
14の処理が実行される。
【0050】ステップ114では、Bバルブの閉弁励磁
電流IB を所定値α・I0 とする処理が実行される。本
ステップ114の処理が終了すると、次にステップ11
6の処理が実行される。ステップ116では、Fバル
ブの初期駆動が実行されると共に、Fバルブの閉弁励
磁電流IF を所定値I0 とする処理が実行される。本ス
テップ116の処理が終了すると、Eバルブと同じ傾斜
角を有し、かつ、Eバルブに隣接する位置に配設される
全てのバルブ(BバルブおよびFバルブ)の初期駆動が
終了する。本ステップ116の処理が終了すると、次に
ステップ118の処理が実行される。
【0051】ステップ118では、Eバルブの閉弁励磁
電流IE を所定値α・I0 とする処理が実行される。本
ステップ118の処理が終了すると、次にステップ12
0の処理が実行される。ステップ120では、Gバル
ブの初期駆動が実行されると共に、Gバルブの閉弁励
磁電流IG を所定値I0 とする処理が実行される。本ス
テップ120の処理が終了すると、Bバルブに隣接する
全てのバルブ(Aバルブ、C〜Eバルブ、および、Gバ
ルブ)の初期駆動、および、Dバルブに隣接する全ての
バルブ(A〜Cバルブ、Eバルブ、および、Gバルブ)
の初期駆動が終了する。従って、本ステップ120が終
了すると、以後、Bバルブの近傍、および、Dバルブの
近傍にさほど大きな振動が伝搬されることはない。本ス
テップ120の処理が終了すると、次にステップ122
の処理が実行される。
【0052】ステップ122では、Bバルブの閉弁励
磁電流IB を所定値β・I0 とする処理、および、D
バルブの閉弁励磁電流ID を所定値β・I0 とする処理
が実行される。上記の処理によれば、始動制御中におけ
る閉弁励磁電流IB およびI D を必要最小限に制御する
ことができる。本ステップ122の処理が終了すると、
次にステップ124の処理が実行される。
【0053】ステップ124では、Hバルブの初期駆
動が実行されると共に、Hバルブの閉弁励磁電流IH
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ12
4の処理が終了すると、Eバルブに隣接する全てのバル
ブ(Bバルブ、Dバルブ、および、F〜Hバルブ)の初
期駆動、および、Gバルブに隣接する全てのバルブ(B
バルブ、D〜Fバルブ、および、Hバルブ)の初期駆動
が終了する。従って、本ステップ124が終了すると、
以後、Eバルブの近傍、および、Gバルブの近傍にさほ
ど大きな振動が伝搬されることはない。本ステップ12
4の処理が終了すると、次にステップ126の処理が実
行される。
【0054】ステップ126では、Eバルブの閉弁励
磁電流IE を所定値β・I0 とする処理、および、G
バルブの閉弁励磁電流IG を所定値β・I0 とする処理
が実行される。上記の処理によれば、始動制御中におけ
る閉弁励磁電流IE およびI G を必要最小限に制御する
ことができる。本ステップ126の処理が終了すると、
次に図5に示すステップ128の処理が実行される。
【0055】ステップ128〜142では、Fバルブお
よびH〜Lバルブ、および、それらの閉弁励磁電流IF
およびIH 〜IL を制御対象として、上記ステップ11
2〜126(BバルブおよびD〜Hバルブ、および、そ
れらの閉弁励磁電流IB およびID 〜IH を対象とする
制御)と同様の制御が実行される。これらステップ12
8〜142の処理によれば、始動制御中における閉弁励
磁電流IF およびIH〜IK を必要最小限に制御するこ
とができる。上記ステップ142の処理が終了すると、
次にステップ144の処理が実行される。
【0056】ステップ144では、Mバルブの初期駆
動が実行されると共に、Mバルブの閉弁励磁電流IM
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ14
4の処理が終了すると、Jバルブと同じ傾斜角を有し、
かつ、Jバルブに隣接する位置に配設される全てのバル
ブ(IバルブおよびMバルブ)の初期駆動が終了する。
本ステップ144の処理が終了すると、次にステップ1
46の処理が実行される。
【0057】ステップ146では、Jバルブの閉弁励磁
電流IJ を所定値α・I0 とする処理が実行される。本
ステップ146の処理が終了すると、次にステップ14
8の処理が実行される。ステップ148では、Nバル
ブの初期駆動が実行されると共に、Nバルブの閉弁励
磁電流IN を所定値α・I0 とする処理が実行される。
Nバルブについては、その初期駆動が終了した時点で、
既に、Nバルブと同じ傾斜角を有し、かつ、Nバルブに
隣接する位置に配設される全てのバルブ(Mバルブ)の
初期駆動が終了している。従って、Nバルブについて
は、初期駆動が終了した直後から、上記の如くその閉弁
励磁電流IN が所定値α・I0 に設定される。本ステッ
プ148の処理が終了すると、次にステップ150の処
理が実行される。
【0058】ステップ150では、Mバルブの閉弁励磁
電流IM を所定値α・I0 とする処理が実行される。上
記ステップ148の処理が終了すると、Mバルブと同じ
傾斜角を有し、かつ、Mバルブに隣接する位置に配設さ
れる全てのバルブ(JバルブおよびNバルブ)の初期駆
動が終了する。従って、以後、Mバルブは、本ステップ
で設定された閉弁励磁電流IM =α・I0 により、確実
に閉弁状態を維持することができる。本ステップ150
の処理が終了すると、次にステップ152の処理が実行
される。
【0059】ステップ152では、Oバルブの初期駆
動が実行されると共に、Oバルブの閉弁励磁電流IO
を所定値I0 とする処理が実行される。本ステップ15
2の処理が終了すると、Jバルブに隣接する全てのバル
ブ(Iバルブ、K〜Mバルブ、および、Oバルブ)の初
期駆動、および、Lバルブに隣接する全てのバルブ(I
〜Kバルブ、Mバルブ、および、Oバルブ)の初期駆動
が終了する。従って、本ステップ152が終了すると、
以後、Jバルブの近傍、および、Lバルブの近傍にさほ
ど大きな振動が伝搬されることはない。本ステップ15
2の処理が終了すると、次にステップ154の処理が実
行される。
【0060】ステップ154では、Jバルブの閉弁励
磁電流IJ を所定値β・I0 とする処理、および、L
バルブの閉弁励磁電流IL を所定値β・I0 とする処理
が実行される。上記の処理によれば、始動制御中におけ
る閉弁励磁電流IJ およびI L を必要最小限に制御する
ことができる。本ステップ154の処理が終了すると、
次にステップ156の処理が実行される。
【0061】ステップ156では、Pバルブの初期駆
動が実行されると共に、Pバルブの閉弁励磁電流IP
を所定値β・I0 とする処理が実行される。Pバルブに
ついては、その初期駆動が終了した時点で、既に他の全
てのバルブの初期駆動が終了している。従って、Nバル
ブについては、初期駆動が終了した直後から、上記の如
くその閉弁励磁電流IN が所定値β・I0 に設定され
る。本ステップ156の処理が終了すると、次にステッ
プ158の処理が実行される。
【0062】ステップ158では、Mバルブの閉弁励
磁電流IM を所定値β・I0 とする処理、Nバルブの
閉弁励磁電流IN を所定値β・I0 とする処理、およ
び、Oバルブの閉弁励磁電流IOを所定値β・I0
する処理が実行される。本ステップ158の処理が終了
すると、内燃機関10の初期制御が終了される。図6
(A)〜図6(P)は、上記図4および図5に示す制御
ルーチンの実行に伴って、それぞれ閉弁励磁電流IA
P に現れる変化を示す。図6に示す如く、上記の処理
によれば、始動制御の進行に対応して、閉弁励磁電流I
A 〜IP を常にAバルブ〜Pバルブを閉弁状態に維持す
るために必要最小限の値に変化させることができる。こ
のため、内燃機関10によれば、その始動が要求された
後、少ない消費電力により、全ての閉弁電磁弁を適正に
閉弁状態に維持しつつ、始動制御を実行することができ
る。
【0063】ところで、上記の実施例においては、図3
に示すA〜Pの順序で初期駆動を実行することとしてい
るが、初期駆動の順序はこれに限定されるものではな
い。また、上記の実施例においては、閉弁電磁弁に隣接
する電磁駆動弁20,22が初期駆動の対象とされる場
合に、その閉弁電磁弁に対して大きな閉弁励磁電流を供
給することとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、閉弁電磁弁が、離間した位置に配設される
電磁駆動弁20,22に大きな影響を受ける場合には、
その電磁駆動弁20,22が初期駆動の対象とされる際
に、閉弁励磁電流を大きな値に設定することとしてもよ
い。更に、上記の実施例では、各電磁駆動弁20,22
を順次1つずつ初期駆動することとしているが、特定の
グループ毎に初期駆動を実行させてもよい。
【0064】尚、上記の実施例においては、吸気弁24
および排気弁26が前記請求項1記載の「弁体」に相当
していると共に、内燃機関10が、上記図4および図5
に示すルーチン中でAバルブ〜Pバルブについての初期
駆動を行うことにより、前記請求項1記載の「始動制御
手段」が、上記図4および図5に示すルーチン中でAバ
ルブ〜Pバルブに対して閉弁励磁電流IA 〜IP を供給
することにより前記請求項1記載の「閉弁励磁電流供給
手段」が、上記図4および図5に示すルーチン中で閉弁
励磁電流IA 〜IP の値を更新することにより前記請求
項1記載の「閉弁励磁電流設定手段」が、それぞれ実現
されている。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、内燃機関の始動が要求された後に、内燃機関に搭載
されている全ての電磁駆動弁を、少ない消費電力で、適
正に閉弁状態に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である内燃機関の要部の断面
図である。
【図2】本実施例の内燃機関において始動制御が実行さ
れる過程で電磁駆動弁の弁体に生ずる変位を表す図であ
る。
【図3】本実施例の内燃機関を図1に示すIII 矢視で表
した図である。
【図4】本実施例の内燃機関において実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャート(その1)である。
【図5】本実施例の内燃機関において実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャート(その2)である。
【図6】図4および図5に示す制御ルーチンの実行に伴
って閉弁励磁電流に生ずる変化を表す図である。
【符号の説明】
10 内燃機関 12 シリンダヘッド 14 吸気ポート 16 排気ポート 20,22 電磁駆動弁 24 吸気弁 26 排気弁 A〜P バルブ IA 〜IP 閉弁励磁電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁または排気弁として機能する弁体
    を電磁力で駆動する電磁駆動弁を複数搭載する内燃機関
    において、 前記電磁駆動弁が、非駆動時に前記弁体を閉弁位置から
    離間した位置に保持し、かつ、閉弁励磁電流の供給を受
    けることにより、前記弁体を閉弁位置に付勢する電磁力
    を発生すると共に、 内燃機関の始動時に、複数の前記電磁駆動弁を順次閉弁
    状態とする始動制御を実行する始動制御手段と、 前記始動制御の実行中に、既に閉弁状態とされている電
    磁駆動弁に対して所定の閉弁励磁電流を供給する閉弁励
    磁電流供給手段と、 始動制御の実行に伴って閉弁状態に向けて駆動されてい
    る電磁駆動弁が閉弁状態に変化する際に生ずる振動が、
    前記既に閉弁状態とされている電磁駆動弁に与える影響
    の度合いに応じて、前記所定の閉弁励磁電流を設定する
    閉弁励磁電流設定手段と、 を備えることを特徴とする電磁駆動弁を搭載する内燃機
    関。
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